ロシアCIS月報(2020年4月号 - 三菱UFJ銀行Cover 2 ロシアCIS月報(2020年4月号)...

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ロシアCIS月報(20204月号) 202041MUFG Bank (Eurasia) 国際業務部

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Cover 2

ロシアCIS月報(2020年4月号)

2020年4月1日

MUFG Bank (Eurasia)

国際業務部

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内政

(出所)国家統計局・各種報道からMUFG Bank(Eurasia)作成

内政

◼ プーチン大統領は、憲法改正案を上下院の採択後署名(3月14日)、憲法裁判所は合憲と判断(3月16日)。4月22日に国民投票を行なう予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期。主要な変更点は以下の通り。

⚫ 大統領候補者の要件を25年以上ロシアに居住しており、且つ外国籍や外国に永住権を有しない者とする。連邦構成体政府知事、連邦院(上院)及び国家院(下院)議員、首相、副首相、閣僚、連邦機関の長、裁判官も同様に外国籍や外国に永住権を有しないものに限定する。外国に銀行口座開設も不可。

⚫ 大統領の任期については、「 連続2期まで」から「 連続」を削除。但し、現職や大統領経験者の通算任期をゼロとする条文が加わった。

⚫ 最低労働賃金は、最低生活水準を下回らないものとする。更に、年金、社会的給付などに対する物価スライド (インデクセーション)を保証する。

⚫ ロシア憲法との矛盾に繋がりうる国際条約は、ロシアにおいて強制力を有しないものとする。

⚫ 首相、副首相、閣僚、連邦機関の長は、下院の承認を得た上で大統領が任命する。大統領が管轄する連邦レベルの治安・ 法執行機関の長及び連邦構成体検事の

任命は上院との協議の上で行なわれる。上院は、憲法裁判所、最高裁判所、控訴審裁判所、破棄審裁判所の裁判官の任命に加え、大統領提案に基づき、罷免も行なう。

⚫ 憲法裁判所に、大統領から要請があった場合、上院の採択後、大統領が署名する前に、法律の合憲性確認する権限を付与する。

⚫ 内政と外交の基本方針や社会経済の優先方向性を定める「 国家評議会」を創設する。(現在は、重要な国家戦略を協議する大統領の諮問機関で、議長は大統領で、閣僚、地方首長、国会代表者が参加)。

⚫ 隣国との国境画定作業を除く領土の割譲に向けた行為、呼びかけを許さない。

⚫ ロシアがソ連邦の法的継承国である。祖国防衛での偉業の意義を損ねる行為は許さない。

⚫ 「 国家を構成する民族」の言語としてロシア語を公用語とする。

⚫ 理想と神への信仰を伝えた祖先の記憶を保持し、歴史的に形成された国家の統一を認める。

⚫ 結婚は男女の結びつきである。

◼ プーチン大統領は、TVで国民への緊急声明を発表し、新型コロナウイルス感染拡大による実体経済への悪影響を抑えるべく緊急支援策を発表(3月25日)。

⚫ 航空、運輸、観光、文化、レジャー、ホテル、教育、各種サービス等22業種を選定し、税金、社会保険料支払の6ヶ月猶予、借入の6ヶ月支払猶予等。

⚫ 中小企業向けは、社会保険料を給与の30%から15%に引き下げ。税金、社会保険料、国有資産賃貸料支払の6ヶ月猶予、借入の6ヶ月支払猶予等。

⚫ 個人に対しては、失業手当を8,000ルーブルから最低生活費相当の12,130ルーブルに引き上げ。収入が30%以上減少した人が消費者ローン、住宅ローンを滞納した場合の罰金免除。

⚫ 母親資本受給世帯に3ヶ月間3歳以下の子供一人当たり月5,000ルーブル支給。

⚫ 国民福祉基金から、新型コロナウイルス対策資金として3,000億ルーブルを創設。

⚫ 100万ルーブル以上の預金、有価証券の利子に対する個人所得税13%の導入、キプロスなど外国への配当への15%課税(二重課税防止条約の見直し含む)を提案し、追加歳入を子供保有世帯や失業者、病欠者のサポートに利用するよう提案。

(ロシア中央銀行等の支援措置)

⚫ 市中銀行に新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けている企業、個人への債務繰り延べを要請。融資のリスク比率、外貨貸し出しリスク比率を9月末迄引き下げ。

⚫ 市中銀行経由中小企業向け融資枠5,000億ルーブル(うち給与支払用融資1,300億ルーブル)を利率4%、期間1年で設置。

⚫ VEBは融資保証枠1,000億ルーブルを設置。

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経済

(出所)国家統計局・各種報道からMUFG Bank(Eurasia)作成

経済(1/3)

◼ GDP成長率: 2月速報値+2.9%、うるう年季節調整済で+1.7-1.9%、1月+1.7%から拡大(3月23日、経済発展省)。

⚫ OECD: GDP成長率見通しを、2020年は+1.6%から+1.2%に、2021年は+1.4%から+1.3%に引き下げ。2019年は+1.0%で確定(3月2日)。

⚫ Fitch: 2020年のGDP成長率見通しを+2.0%から+1.0%に引き下げ(3月17日)。

⚫ バンクオブアメリカ: 2020年のGDP成長率見通しを+0.8%から▲1.0%に引き下げ(3月17日)。

⚫ ACRA(ロシア格付け機関): 2020年のGDP成長率見通しを▲0.2%~+0.6%に引き下げ(3月17日)。

⚫ Moody’s: 2020年のGDP成長率見通しを+1.5%から+0.5%に引き下げ。原油価格低下のよる歳入減で財政はGDP比1.5%の黒字から赤字化(3月27日)。

⚫ ロイターアンケート(17人のアナリスト平均): 2020年のGDP成長率見通し▲0.3%(第2四半期▲3.0%、第3四半期▲1.7%、第4四半期+0.8%)、年末インフレ率4.7%、年末政策金利 6.0%、1年後のルーブルレート: 対ドル70、対ユーロ76.65(3月31日)。

◼ ビジネス信頼感指数: 3月採掘業は▲3%(1-2月▲3%)、製造業は▲2%(2月▲2%、1月▲3%)と低位安定(3月27日、国家統計局) 。

◼ PMI: 製造業は2月は48.2と 1月の47.9比 3ヶ月連続して若干上昇し、サービス業は2月は52.0と 1月の54.1比低下。2月の総合指数50.9は、1月の52.6比若干低下。

◼ コアセクター生産高: 1月は+1.8%と12月+2.4%比伸び率低下。うち鉱工業+1.1%(12月+2.1%)、小売同+2.7%(同+1.9%)、卸売同+7.9%(同+9.7%)、農業同2.9%(同+5.6%)、運輸同▲4.4%(同▲1.7%)、建設同+1.0%(同+0.4%)。

◼ 固定資本投資: 2019年通期で+1.7%。第1四半期は+0.5%から+0.9%に、第2四半期は+0.6%から+1.2%に、第3四半期は+0.8%から+1.7%に上方修正し、第4四半期は+2.3%(国家統計局)。

◼ 鉱工業生産: 2月は対前年同月比+3.3%と 1月の+1.1%に比べ伸び率大幅拡大。うるう年の調整後では+0.8%。1-2月対前年同期比+2.2%(国家統計局)。

⚫ 採掘業は、2月対前年同月比+2.3%(1-2月対前年同期比+0.9%)、製造業は、同+5.0%(同+4.5%)、電気・ガス・蒸気は同▲0.2%(同▲2.5%)、水道・ 排水・ 廃棄物は、同▲1.4%(同▲0.2%)。

⚫ 製造業では、2月は24業種中20業種で対前年同月比生産増加(1-2月では19業種で増加)。食料品2月対前年同月比+9.5%(1-2月対前年同期比+10.2%)、飲料同+2.5%(同+0.8%)、タバコ同+9.9%(同+8.8%)、繊維同▲2.0%(同▲0.8%)、衣類同+1.6%(同+2.5%)、皮革同+0.5%(同+3.0%)、木材加工同+2.1%(同▲0.7%)、紙パルプ同+12.5%(同+11.1%)、印刷同+0.1%(同+7.9%)、コークス・ 石油製品同+5.2%(同+3.7%)、化学同+9.0%(同+6.0%)、医薬品同+17.4%(同+10.1%)、ゴム・プラスチック同+11.5%(同+9.5%)、非金属製品同+6.2%(同+5.3%)、

冶金同▲1.6%(同+0.3%)、金属製品同+12.5%(同+4.3%)、コンピュータ・電子・ 光学同+39.2%(同+29.9%)、電気機器同+10.3%(同+9.2%)、その他機械同+1.9%(同+8.2%)、自動車・ トレーラー同▲10.6%(同▲11.3%)、その他輸送機器同+1.1%(同▲0.5%)、家具同+3.7%(同+0.5%)、その他製品同▲12.6%(同▲10.0%)、機械装置修理同+5.6%(同+10.2%)。

⚫ 主要品目では、石油ガスコンデンセート 2月対前年同月比+3.2%(1-2月対前年同期比+1.2%)、天然ガス同▲3.3%(同▲3.5%)、石炭同▲9.9%

(同▲9.4%)、電力同+1.3%(同▲0.9%)、自動車同▲12.0%(同▲14.1%)、農業同+3.1%(同+3.0%)。

鉱工業生産・固定資本投資推移

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経済(続き)

(出所)国家統計局・各種報道からMUFG Bank (Eurasia)作成

経済(2/3)

◼ 小売売上高: 2月は対前年同月比+4.7%の2兆6,198億ルーブルで、1月の+2.7%比伸び率拡大。1-2月対前年同期比+3.7%の5兆2,525億ルーブル(国家統計局)

⚫ 食料品は、2月同+4.1%の1兆2,673億ルーブル(1-2月同+3.5%

の2兆5,446億ルーブル)、非食料品は、同+5.3%の1兆3,525億

ルーブル(同+3.8%の2兆7,079億ルーブル)。

⚫ 名目平均賃金は、1月対前年同月比+9.1%の46,674ルーブ

ルで、実質では同+6.5%。

⚫ 失業率は、2月は前月比▲0.1%の4.6%で340万人。

◼ 貧困率: 2019年通期で対前年比▲0.3%、12.6%の1,810万人。(1-3月14.3%。4-6月12.7%、7-9月12.0%、10-12月9.2%)(国家統計局)

◼ 輸送量: 2月は対前年同月比▲0.1%の4,387億トンキロ、1-2月対前年同期比▲1.9%の9,037億ルーブル(国家統計局)

⚫ うち鉄道は、2月対前年同月比▲1.4%の1,974億トンキロ(1-2月対前年同期比▲3.3%の4,069億トンキロ)、自動車同+17.7%の218億トンキロ(同+17.4%の430億トンキロ)、海上同+1.4%の28億トンキロ(同▲7.0%の54億トンキロ)、国内河川同▲14.1%の19億トンキロ(同+1.1%の40億トンキロ)、航空同▲10.0%の3億トンキロ(同▲9.2%の8億トンキロ)、パイプライン同▲0.4%の2,145億トンキロ(同▲2.1%の4,436億トンキロ)。

◼ 建設: 2月は対前年同月比+2.3%の4,807億ルーブル、1-2月では対前年同期比+1.8%の9,574億ルーブル。住宅建設は、2月は同▲7.0%の460万㎡(5.87万戸)、1-2

月同+2.6%の940万㎡(12.64万戸)(国家統計局)

◼ 消費者物価指数: 2月は対前月比+0.3%と 1 月の+0.4%比低下し、対前年同月比でも+2.3%と 1月の+2.4%比低下。1-2月対前年同期比+2.4%(国家統計局)

⚫ 食料品は、2月対前月比+0.6%(前年同月比+1.8%)、1-2月対前

年同期比+1.9%、非食料品は、同+0.0%(同+2.3%)、同+2.4%、

サービスは、同+0.4%(同+3.0%)、同+2.9%。2月のコアインフレ率

は、同+0.1%(同+2.4%)、同+2.5%。ガソリン小売価格は、2月

同+0.1%(同+1.6%)、同+1.5%。

⚫ 3月30日現在、対前月比+0.7%、対前年同期比+2.8%。

⚫ 2月の生産者物価指数は、対前月比▲0.5%、対前年同月比で

は▲1.2%、1-2月対前年同期比▲1.1%。

◼ 企業収益: 1月対前年同月比▲24.0%の1兆2,387億ルーブル、32,600社が黒字で1兆6,339億ルーブル、18,100社が赤字で3,952億ルーブル(国家統計局)

⚫ 採掘+10.2%の3,688億ルーブル、製造▲55.1%の1,909億ルーブル、ユーティリティ▲1.8%の1,087億ルーブル、卸小売▲32.8%の3,082億ルーブル、建設▲35.6%の177億ルーブル、運輸▲17.5%の916億ルーブル、通信+7.5%の292億ルーブル、農林水産▲15.0%の268億ルーブル、不動産▲60.8%の249億ルーブル、その他専門サービス3.3倍の269億ルーブル。

消費者物価指数・生産者物価指数・通貨供給増加率推移

小売売上高・実質可処分所得・失業率推移

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経済(続き)

(出所)ロシア中銀資料・関税局・国家統計局・各種報道からMUFG Bank (Eurasia)作成

経済(3/3)

◼ 貿易黒字: 1月は対前年同月比▲18.0%の137億米ドル、輸出は同▲7.9%の299億米ドル、輸入は同+2.8%の162億米ドル(連邦関税局)

⚫ 輸出構成比は、燃料エネルギー65.1%(前年同月68.5%、CIS外向けで69.9%(同71.9%)、CIS向けで25.7%(同40.5%)を占める)、金属8.7%(同8.6%)、化学品4.8%(同5.5%)、設備機械5.2%(同3.7%)、食料品6.4%(同5.4%)、木材 ・ 紙パルプ3.0%(同3.0%)。

⚫ 燃料エネルギー輸出は、数量ベース前年同月比▲1.9%(金額ベース同▲12.6%の195億米ドル)、原油は同▲7.4%の1,979万トン(同+0.6%の90億米ドル)、石油製品同▲12.6%の1,130万トン(同▲8.7%の53億米ドル)、天然ガス同▲11.9%の183億㎥(同▲41.1%の30億米ドル)、LNG同+57.7%の850万㎥(同+13.4%の8.5億米ドル)、石炭同+13.4%の1,253万トン(同▲14.0%の8.4億米ドル)。金属輸出は、数量ベース同▲6.5%(金額ベース同▲6.6%の26億米ドル)、うち鉄鋼同▲6.5%の314万トン(同▲17.8%の13億米ドル)、アルミ▲42.8%の11.6万トン(同▲39.7%の2.1億米ドル)、銅+35.0%の6.0万トン(同+33.7%の3.5億米ドル)、ニッケル同▲27.2%の8.500トン(同▲17.3%の1.1億米ドル)。化学品輸出は、数量ベース▲5.5%、金額ベース▲19.1%の14億米ドル。設備機械輸出は金額ベース+28.9%の17億米ドル。食料品輸出は数量ベース+2.8%、金額ベース+8.6%の19億米ドル。木材・ 紙パルプ輸出は、数量ベース▲3.0%、金額ベース▲8.7%の9億米ドル。

⚫ 輸入構成比は、設備機械44.9%(同43.9%)、化学品16.9%(同18.7%)、食料品14.3%(同14.1%)、金属7.2%(同6.9%)、繊維靴7.8%(同7.8%)。

⚫ 設備機械輸入は、金額ベース+5.0%の73億米ドル。化学品輸入は、数量ベース▲3.7%、金額ベース▲7.4%の27億米ドル。食料品輸入は、数量ベース▲6.6%、金額ベース+4.2%の23億米ドル。金属輸入は、数量ベース+3.9%、金額ベース+5.9%の12億米ドル。繊維靴輸入は、数量ベース+11.1%、金額ベース+3.1%の13億米ドル。

⚫ 貿易相手国シェアは、EU41.2%(前年同月42.8%)、APEC33.3%(同31.4%)、CIS10.7%(同10.9%)、EEU7.6%(同7.8%)。国別貿易高は、CIS除き、中国対前年同月比+1.6%の84億米ドル、独同▲18.1%の36億米ドル、蘭同▲16.9%の30億米ドル、トルコ同+7.5%の21億米ドル、米同+19.7%の17億米ドル、伊同▲16.7%の16億米ドル、韓国同▲29.6%の15億米ドル、英同+76.3%の15億米ドル、日本同+18.6%の13億米ドル、ポーランド同▲2.1%の12億米ドルの順。

⚫ 2月のCIS外からの輸入: 対前年同月比+0.4%の156億米ドル、1-2月は対前年同期比+1.9%の299億米ドル。

◼ 経常収支黒字速報値: 1-2月は対前年同期比▲29.2%の160億米ドル(3月11日、ロシア中銀)

⚫ 1月は▲6.9%の95億米ドルであったので、2月単月では65億米ドル。

⚫ 民間純資本流出は、1-2月同▲28.6%の127億米ドル。1月は▲21.5%の73億米

ドルであったので、2月単月では54億米ドルの流失。対外債務減少と海外預金増が

要因。

⚫ 貿易収支黒字は、1-2月▲26.0%の228億米ドル。1月は▲13.4%の125億米ドル

(輸出▲4.3%の295億米ドル、輸入+3.7%の170億米ドル)であったので、2月単月で

は103億米ドルの黒字。

貿易収支・経常収支・原油価格推移

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ガイド

金融・ 財政金融・財政(1/3)

◼ 民間銀行貸出・預金の状況(ロシア中央銀行):

⚫ 非金融法人向け貸出は、2月対前月比+0.9%(対前年同月比+2.5%)の34兆1,540億ルーブル、個人向けは同+1.2%(同+17.8%)の18兆10億ルーブル。

⚫ 預金は、法人は2月同+3.1%(同+4.4%)の29兆1,670億ルーブル、個人は同+2.1%(同+9.4%)の30兆8,210億ルーブル。

⚫ 銀行純益は、2月は1,400億ルーブル、1-2月3,370億ルーブルで、436行中252行が黒字。

◼ ガスプロムバンク(資産規模3位): ポーランドのGetin Holdingsからリース会社Carcadeを29億ルーブルで買収。

◼ 農業銀行(同5位): 2019年のIFRS純益2.6倍の40億ルーブル。法人貸出+8%の2兆ルーブル、個人貸出+9%の4,730億ルーブル、預金+2.7%の2.5兆ルーブル。

◼ ソフコムバンク(同12位): トラックリース会社のソラーズファイナンスの株式50%を12億ルーブルで買い取り100%子会社化。債券投資会社Septam Capitalの株式50.1%を取得。

◼ ロシア中央銀行: 市場安定化、銀行の健全性強化のための措置

⚫ 流動性資金供給のため3月10日に5,000億ルーブルのレポ実施。金融システム的に重要な金融機関への融資枠を1.5兆ルーブルから5兆ルーブルに拡大。

⚫ ズベルバンクの株式50%+1株を政府に売却する法律が成立。価格は過去30日の平均とし、政府は国民福祉基金を利用して購入。中銀は、2.45兆ルーブルの利益を得るが、3,000億ルーブルを留保して残りを国庫に納入する。納入される利益は2020年の3,500億ルーブルはプーチン大統領が提案した社会保障政策に使用。中銀は、国民福祉基金から支払われた外貨資金を原油価格が25米ドルを下回った場合に市場で売却する。

⚫ アトクリーチエ銀行(再建支援中): 2019年はIFRS純益520億ルーブルを計上。

◼ ロシア中銀は政策金利を6.00%に据え置きを決定(3月20日)(以下は声明文骨子)

⚫ 2月から3月にかけて、状況は中銀のベースラインシナリオにおける予測から大きく乖離した。これは外的要因の変化、新型コロナウイルスの流行拡大、原油価格

の急落に関連している。ルーブルの下落は一時的なプロインフレ要因となろう。これは今年の年間インフレ率を目標を超える水準に押し上げるかもしれない。しかしながら、世界経済の減速と不確実性の増加による内外需の動向がインフレを抑制しよう。

⚫ 政府・ 中銀によってとられる政策パッケージは金融の安定を確実なものとし、経済をサポートしよう。これらの全ての要因が政策金利の決定においては考慮された。現在の金融政策のもとで、インフレ率は2021年に4%に戻ろう。

(ナビウリナ中銀総裁会見)

⚫ 2020年中にインフレ率は一時的に目標4%を上回るだろう。しかし2021年には4%に戻る。我々の予測ではインフレは来年第1四半期にピークを迎えるかも知れな

い。これは現在の低い価格のベース効果とルーブル安の影響による。中期的には追加利下げの可能性を見ているが、短期的にはプロインフレ要因が拡大している。コロナウイルスとの戦いの中で、全般的にも特定商品においても価格の急騰のリスクは見ていない。

⚫ 金融政策取締役会合は政策金利を6%に維持する事を決めた。前回の会合以降主にグローバル経済、世界のコモディティ及び金融市場の状況は劇的に変化した。

今回の会合は通常時とは違うものだった。第一に政策金利については利上げ、据え置き、利下げについて検討した。第二に政策金利を維持するとともにコロナウイルスの世界的流行の中で我々は金融の安定、家計・ビジネスのサポート、経済への信用供与のためにあらゆる手段を講じた。

⚫ 市場参加者、金融機関から国債買い入れの提案を受けている。そのような手段は保持しているが、現時点で必要とは考えていない。

⚫ 外国人投資家の国債保有シェアは確かに大きいが、資金がロシアから逃避はしていない。確かに国債は売却しているが、逃避しているというよりむしろ流動性を必要としたためと思われる。負債そのものがあまり大きくないという事実から影響は大きくない。

⚫ 第2四半期の成長率は鈍化し、恐らく第1四半期を下回ろう。しかし私の考えでは年間成長率はプラスを維持する。第3四半期の状況については多くの要因に依存するが、現時点においては特に政府・ 中銀が採った政策を考慮すれば安定に向かうだろう。

(出所)ロシア中銀資料・各種報道からMUFG Bank (Eurasia)作成

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金融・ 財政(続き)金融・財政(2/3)

◼ 3月の金利の動き

翌日物(ON)は、前月末比▲0.01%の6.19%で取引開始され、OPEC+の減産合意決裂による原油価格、ルーブル急落により、10日に6.33%を付けたが、中銀の流動性資金供給もあり、金利は徐々に低下し、17日に5.75%を付けた後は徐々に上昇し、27日は前月末比+0,13%

の6.33%で引けた(3月30日から4月3日まで非労働日でモスプライムレートの発表無し)。

1ヶ月物は前月末比不変の6.24%で取引開始され安定していたが、同様に10日から金利は徐々に上昇し、19日に6.54%を付けた後低下し、27日は対前月末+0.28%の6.52%で引けた。

◼ 2-3月の為替相場の動き

⚫ 2月のルーブル平均レートは、対ドルで対前月比▲3.3%、対12月比▲1.5%の63.88、1-2

月平均は対前年同期比+6.0%の62.82。対ユーロでは2月は同▲1.4%、同+0.3%の69.69、1-2月は同+9.6%の69.21。

⚫ 2月のウラル原油価格平均は対前月比▲12.0%、前年同月比▲15.1%の54.24米ドル。1-2月対前年同期比▲5.9%の58.13米ドル。

⚫ 財務省は、財政ルール(原油価格が42.4米ドルを越える場合の石油ガス歳入で外貨を購入する)に基づき、3月6日~4月6日まで1日当り63億ルーブル(合計1,333

億ルーブル)の外貨の購入を予定(2月の1日当り 113億ルーブル(合計2,142億ルーブル)比大幅に減少し、2017年末以来の低水準(この他ロシア中銀は中断していた期間の外貨購入を 2019年2月1日から 3年間かけて購入中(1日当り 28億ルーブル相当))していたが、原油価格が財政ルール上の42.4米ドルを下回ったため、3月10日から外貨購入を停止し、逆に外貨販売を開始。3月10日~13日は、各日36~37億ルーブル、17日は55.6億ルーブル、18日は76.7億ルーブル、19日~27

日は各日133~137億ルーブル、30日は160億ルーブル相当の外貨を売却。

⚫ ロシア中銀は、3月10日に外貨スワップの1日当り上限額を30億米ドルから50億米ドルに引き上げ、外貨供給を拡大。

⚫ 3月16日にスベルバンク購入用資金を国民福祉基金に移管。3月19日からスベルバンク株式売却に伴う外貨売却を開始。原油価格が25米ドルを下回った場合に実施し、9月30日まで継続する。

⚫ ロシアの米国債投資は、1月対前月比+5.4億米ドルの105.1億米ドルと2ヶ月ぶり増加(ピークは2018年4月の961億米ドル)。

⚫ 非居住者のルーブル国債保有は、2月+1,750億ルーブルの3兆1,850億ルーブルと 2ヶ月連続で大幅に増加し、シェアは+0.8%の34.9%。

⚫ 3月のルーブル相場は対米ドル66.67、対ユーロ73.46、対円1.62台前半で取引を開始。6日にOPEC+の減産合意決裂が伝えられると原油価格の急落した。コロナ

ウイルス感染拡大による世界景気後退懸念からリスク回避傾向が継続する中での油価下落を受け、ルーブルは74台まで急落した。

その後同水準での揉み合いが続いたが、感染の拡大、入国規制等の各国の対応が続く中、リスク回避の動きは更に強まり、18日には対円で1.30台、19日には対ドル81.97、対ユーロ89.6まで売られ2016年2月以来の安値を付けた。以降はG20諸国政府・中央銀行の各種政策の導入もあり、対ドルで77~81、対ユーロで83~89、対円で1.32台後半~1.44台後半で値動きは荒いものの小康状態となり対ドル78.37、対ユーロ86.5、円1.36台で3月の取引を終えた。

(出所)ロシア中銀資料・各種報道からMUFG Bank (Eurasia)作成

ルーブル為替レート・ウラル原油価格推移

ルーブル安

ルーブル高

KEY Rate/翌日物・1ヶ月物、モスプライムレート推移

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金融・ 財政(続き)金融・財政(3/3)

◼ 外貨準備高: 2月末対前月比+1.4%、+80.8億米ドル、対前年末比+2.9%、+160.2億米ドルの5,704億米ドル(ロシア中央銀行)

⚫ うち金は、2月末対前月比+3.4%、+39.3億米ドルの1,198億米ドル。4月1日から金の購入を停止。

⚫ 3月20日現在外貨準備高は5,512億米ドル。

◼ 国民福祉基金(NWF)残高: 3月1日現在残高は、前月比+4,090億ルーブルの8兆2,490億ルーブル(約1,231億米ドル)、対GDP比7.3%。うち、流動資産は6兆5,681

億ルーブル(約980億米ドル)で対GDP比5.8%。

◼ 連邦予算: 1-2月は2,722億ルーブルの赤字(対GDP比1.7%)(財務省速報)

⚫ 歳入2兆8,780億ルーブル(予算比13.8%)、うち、石油ガス歳入1兆2,240億ルーブル(同16.4%)、非石油ガス歳入1兆5,940億ルーブル(同12.3%)。

⚫ 歳出3兆900億ルーブル(同15.8%)。

◼ 連結予算: 1月は、3,683億ルーブルの黒字。歳入2兆5,907億ルーブル、歳出2兆2,224億ルーブル(国庫)

⚫ うち、連邦予算は678億ルーブルの赤字(歳入1兆5,565億ルーブル、歳出1兆6,244億ルーブル)、地方予算は359億ルーブルの赤字(歳入6,378億ルーブル、歳出6,737億ルーブル)、連邦予算外基金は3,900億ルーブルの黒字(歳入1兆476億ルーブル、歳出6,576億ルーブル)。

◼ 2020年以降の予算・ 投資を巡る議論

⚫ 修正予算案: 議会承認。プーチン大統領提案による社会政策追加支出は、1兆8,480億ルーブルで、2020年は3,526億ルーブル、2021年は7,126億ルーブル、2022年は7,831億ルーブル。

⚫ 中銀保有のスベルバンク株式を国民福祉基金を利用して購入する法案成立(3月12日)。2020年は、中銀の売却益のうち3,500億ルーブルと劣後債1,500

億ルーブル、2021年は3,000億ルーブルとVEBへの預金3,500億ルーブル、2023年には4,000億ルーブルを受領する。

⚫ クドリン会計監査庁長官: 原油価格が35米ドルなら、財政赤字は3兆ルーブルで対GDP比2%の赤字、GDP成長率はゼロを見込む(3月11日)。

⚫ シリュアノフ財務相: 現状の油価では原油ガス関連の連邦歳入は約2兆ルーブル減少し、GDP比2%の財政赤字となろう。しかし、国民福祉基金は10.1

兆ルーブル(1,501億米ドル)あり、6年程度の予算歳出は賄える(3月13日)。

⚫ プーチン大統領は、ロスネフチのバンコール油田への税制優遇を含む新規LNGプロジェクト、北極圏での石油ガスプロジェクトへの優遇措置を承認。大陸棚炭化水素開発プロジェクトは、天然資源利用税を15年間、石油は5%、ガスは1%に優遇。ガス化学・ LNGプロジェクト(2022年1月以降生産開始)は、天然資源利用税を12年間、或いは2,500億㎥生産するまで免除。北極圏のオンショアプロジェクト(北緯70度以北、クラスノヤルスク地方、ヤクートサハ共和国、チュクチ自治管区)には、超過利潤税スキームを導入。

(出所)財務省・各種報道からMUFG Bank (Eurasia)作成

単位: 10億ルーブル 2019 2020修正 2020 2021修正 2022修正

歳入 20,188 20,593 20,379 21,892 22,813

(GDP比) 18.5% 18.1% 18.1% 18.1% 17.7%

うち石油ガス歳入 7,924 7,523 7,472 7,820 7,872

(歳入に占める割合 ) 39.3% 36.5% 36.7% 36.1% 35.0%

歳出 18,222 19,665 19,503 21,191 22,441

(GDP比) 16.7% 17.3% 17.3% 17.6% 17.4%

財政黒字・赤字 1,968 928 876 701 373

(GDP比 ) 1.8% 0.8% 0.8% 0.6% 0.3%

国民福祉基金へ振替額 2,510 2,333 2,323 2,113

名目GDP 109,362 113,631 112,863 120,687 128,850

インフレ率 3.0% 4.0% 4.0%

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企業・ 産業自動車(1/2)

◼ 新車販売台数(含む軽商用車): 2月は、対前年同月比▲2.2% の119,073台で 3ヶ月振りに対前年同月比減少、1-2月では対前年同期比▲0.5%の218,442台(BMW、MINI、メルセデスベンツ除く (両社は全世界的方針で3ヶ月に1度発表に変更)、欧州ビジネス協会)。

⚫ グループ別売上は、AvtoVAZ(LADA+NIVA 2月シェア22.0%): 2月販売▲7.4%の26,134台(2017年以来の低水準)、1-2月シェア22.5%、1-2月販売▲3.6%の49,118台、KIA(同14.4%): 同▲3.5%の17,107台、同14.7%、同▲4.1%の32,062台、ヒュンダイグループ(同12.2%): 同▲0.0%の14,502台、同11.9%、同+1.9%

の26,007台、VWグループ(同12.1%): 同▲3.7%の14,451台、同12.8%、同▲0.2%の27,928台、ルノー(同8.5%): 同+19.1%の10,123台、同8.4%、同+13.0%の18,416台、トヨタグループ(同7.9%): 同+14.5%の9,447台、同7.8%、同+16.2%の16,963台、日産グループ(インフィニティ、ダットサン含む(同6.2%)): 同▲9.4%の7,461台、同6.4%、同▲4.7%の13,906台(日産のみではシェア4.8%、同▲6.8%の6,146台、同4.9%、同▲4.4%の10,663台)、GAZ LCV(同3.2%): 同▲0.8%の3,816台、同2.9%、同▲1.0%の6,384台、三菱(同2.8%): 同▲9.3%の3,303台、同2.2%、同▲15.8%の4,842台、UAZ(同2.2%):同▲3.5%の2,609台、同2.1%、同▲2.0%の4,551台、マツダ(同1.8%): 同+6.5%の2,184台、同1.9%、同+5.7%の4,083台、ハバル(同1.0%): 同+127.2%の1,220台、同1.1%、同+173.8%の2,448台、その他日本勢は、スズキ(同0.5%): 同+191.5%の621台、同0.5%、同+207.0%の1,142台、スバル(同0.4%): 同▲21.3%の514台、同0.4%、同▲20.0%の882台、ホンダ(同0.1%): 同▲37.1%の90台、同0.1%、同▲35.2%の197台、いすゞ(同0.0%): 同▲44.4%の45台、同0.1%、同+41.9%の149台。

⚫ 産業貿易省は、家族の車・ 最初の車プログラムの対象を、100万ルーブル以下の車から150万ルーブル以下の車に対象を拡大(10%割引、極東で25%割引)、家族の車プログラムの対象を、子供一人家庭にも拡大。

◼ 中古車販売: 2月は、対前年同月比+11.1%の407,455台、1-2月では対前年同期比+9.6%の773,830台(AUTOSTAT)

⚫ LADAが2月シェア24.2%で対前年同月比+6.4%の98,542台(1-2月対前年同期比+6.3%の187,380台)、トヨタ同+11.5%の45,527台(同+9.4%の87,040台)、日産同+12.1%の23,344台(同+9.9%の44,460台)、ヒュンダイ同+19.2%の21,687台(同+16.8%の41,058台)、KIA同+24.6%の20,694台(同+22.7%の39,150台)。三菱は第10位で同+8..9%の12,188台(同+5.7%の23,231台)。

◼ LCV新車販売: 2月は、対前年同月比▲8.1%の7,402台、1-2月では対前年同期比▲0.6%の15,023台(AUTOSTAT)

⚫ GAZが2月シェア44.9%で対前年同月比▲7.2%の3,320台(1-2月対前年同期比+3.0%の6,993台)、UAZ同▲24.0%の1,299台(同▲15.1%の2,446台)、フォード同▲12.5%の781台(同▲2.0%の1,533台)、LADA同▲5.0%の771台(同▲3.5%の1,387台)、VW同▲7.0%の344台(同+0.1%の692台)。

◼ トラック新車販売: 2月は、対前年同月比+0.8%の5,764台、1-2月では対前年同期比+9.2%の11,858台(AUTOSTAT)

⚫ KAMAZが2月シェア35.4%(1-2月33.5%)で対前年同月比▲16.8%の2,042台(1-2月対前年同期比▲7.9%の3,970台)、GAZ同▲9.8%の532台(同+3.2%の1,147

台)、ボルボ同+25.7%の479台(同+45.2%の976台)、MAN同+38.9%の389台(同+41.1%の803台)、ウラル同+17.1%の363台(同+29.9%の695台)。いすゞは6位で+122.8%の332台(同+61.7%の566台)。

◼ バス新車販売: 1-2月は+36.3%の2,330台。パブロフバスがシェア52.3%で+2.8%の1,110台(AUTOSTAT)

◼ 自動車輸入は、1月対前年同月比▲25.0%の9,900台(▲25.7%の2.7億米ドル)、輸出は、同▲17.3%の5,200台(▲12.7%の6,770万米ドル)。

⚫ トラック輸入は、1月同▲26.6%の1,100台(▲37.3%の8,140万米ドル)、輸出は、1月同+56%の600台(+20.9%の1,420万米ドル)。

⚫ パーツ輸入は、1月同▲11.6%の89,500ユニット(▲4.8%の6.1億米ドル)。

◼ 自動車生産: 2月は、対前年同月比▲12.0%の118,000台と大幅減少(1-2月対前年同期比▲14.1%の212,000台)、トラックは2月同▲14.3%の10,300台(同▲13.7%の14,100台)、バス5トン超同+59.1%の1,400台(同+45.1%の1,900台)(国家統計局)

⚫ 車体生産は、2月同▲91.1%の900台(1-2月同▲92.2%の3,300台)、エンジン生産は、2月▲6.5%の27,700基(1-2月▲9.5%の41,800基)。

⚫ マツダソラーズ: 生産は2019年通期で+5.3%の32,7899台(CX-5は+3.7%の24,770台、Mazda 6は+14.5%の6,066台、CX-9は1,953台)。

⚫ トヨタ: 生産は2019年通期で+1.5%の74,800台、輸出は+18.7%の8,900台、新型RAV4導入で48億ルーブル投資(累積投資は300億ルーブル)。

⚫ 三菱自動車: カルーガで新型アウトランダーの生産開始。

(出所)各種報道からMUFG Bank (Eurasia)作成

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企業・ 産業(続き)自動車(2/2)

◼ 中国ハバル: トゥーラ州のウズロヴァヤ経済特区にエンジン工場建設で178億ルーブルを投資。面積10,000㎡で2020年3月から建設開始し、年8万基の生産能力で300人を追加雇用。

◼ アフトスベット: カマズ向けヘッドライト組み立てラインが稼動。年9万個を生産。

(出所)各種報道からMUFG Bank (Eurasia)作成

石油・ ガス・ エネルギー(1/2)

◼ 石油: 石油ガスコンデンセート生産は、2月対前年同月比+3.2%の4,470万トン(1-2月対前年同期比+1.2%の9,250万トン)、精製同+5.7%の2,400万トン(同+2.5%の4,910万トン)(国家統計局)。

⚫ OPEC+: 技術委員会は4日に第2四半期100万バレルの追加削減を提案するも、ロシアはコロナウイルスの感染拡大の影響を見極めるべきと現状の減産幅で6月末迄の延長を主張し反対。5日にOPECは減産幅を年末まで150万バレル拡大することに合意し、6日OPEC+との閣僚会合を開催したが、ロシア等の反対で合意できず。7日に、サウジアラビアは、4月から970万バレルから1,230万バレルに増産、生産能力を1,300万バレルに高めること、価格も 6-8米ドル引き下げを表明。11日にはUAEも4月から増産を表明。13日には、ノワク・ エネルギー相はロシアも4月から20-30万バレルの増産は可能と発言し、ガスプロムネフチは4月から4-5万バレル増産を表明。3月末現在、ロシア・ サウジアラビア間の協議は行なわれていない。

⚫ 2月の減産遵守率はOPEC131%(111%+サウジの自主減産40万バレル)、非OPEC70%(ロシア80%、カザフ19%)(3月9日、IEA)。

⚫ ロスネフチ: プーチン大統領との面談で、北極海ルートに2024年までに年2,500万トンの貨物を提供を表明。2020-2029年にバンコール石油、ボストーク石油プロジェクト等に10兆ルーブル投資を表明。

⚫ ルクオイル: 2019年IFRS売上▲2.4%の7.8兆ルーブル(価格下落を数量増とルーブル安が一部相殺)、EBITDA+10.9%の1兆2,360億ルーブル、純益+3.0%の6,402億ルーブル、投資4,500億ルーブル、イラク除く炭化水素生産は+1.4%(うち石油+0.3%の8,590万トン、ガス+4.5%の350億㎥)、石油精製+2.1%の6,870万トン(うちロシア+2.2%の4,420万トン)。2020年は炭化水素生産+1%、精製+3%、投資は5,500億ルーブルを計画していたが、原油価格急落で1,200億ルーブル減額の可能性。西シベリアのハンチマンシスク自治管区、ヤマロネネツ自治管区で4つの開発ライセンス取得。ペルミ 製油所で熱分解工場建設を決定(LNG,ナフサを年250万トン生産)。

⚫ ガスプロムネフチ: 米ハリバートンとアチモフ鉱床の生産で技術協力覚書を締結。

- ヤマロネネツ自治管区のNovy Port Arcticプロジェクトは、ガス生産200億㎥へ拡大へ(2019年86億㎥)、2030年までに更に3,000億ルーブルを投資。

⚫ タトネフチ: 2019年のIFRS売上+2%の9,323億ルーブル、EBITDA▲1%の2,910億ルーブル、純益▲9%の1,922億ルーブル、コスト5%増と資産評価損191億ルーブルが要因。1-2月の生産+0.3%の484万トン、精製190万トン。

- ニジニカムスクで2024年までにトラック用OTRタイヤ3.3万本、オールスチールターヤ120万本の増産(本件後生産能力240万本)を計画。

⚫ ソフコムフロート(石油・ガス輸送船運営) : 2019年IFRS売上+9.6%の16.7億米ドル、EBITDA+41.7%の8.2億米ドル、純益2.3億米ドル(前年は赤字)。

⚫ トランスネフチ: 2019年IFRS売上+9%の1兆640億ルーブル、EBITDA+12%の4,863億ルーブル、純益▲20%の1,790億ルーブル(ドルージバパイプラインの異物混入引き当て261億ルーブルが要因)、投資2,445億ルーブル。2020年の投資は2,368億ルーブルを計画。RDIFとベンチャーファンド設立を計画。

◼ ガス: 天然ガス生産は、2月対前年同月比▲3.3%の528億㎥(1-2月対前年同期比▲3.5%の1,100億㎥)、随伴ガス同+9.2%の80億㎥(同+7.7%の165億㎥)、LNG同+7.5%の270万トン(同+20.7%の550万トン)(国家統計局)。

⚫ ガスプロム: ヤマル半島のハラサヴェイスコエガス田の掘削開始、2023年生産開始で2025年までに年320億㎥生産。

- OMVのウレンゴイアチモフ4A、5A参加は、協議を2022年まで延長。。

⚫ ノバテク: オビLNGプロジェクトで、シーメンス・ ガザニコンプレッソルマシのコンソーシアムに、ガスタービン、コンプレッサを1.3億ユーロで発注。

- ムルマンスク州ウトレイニーターミナルへの投資額を+200億ルーブルの610億ルーブルに増額(政府支出1,030億ルーブルは不変)。2024年完成。

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石油・ ガス・ エネルギー(2/2)

◼ 石炭: 生産は2月対前年同月比▲9.9%の3,150万トン(1-2月対前年同期比▲9.4%の6,470万トン)(国家統計局)。

⚫ A-Property: ガスプロムバンクからエリガ炭田開発の関係会社3社の株式49%を450億ルーブルで買収に合意。メチェルからは51%を950億ルーブルで合意見込。

⚫ ラスパッドスカヤ(エブラス傘下): 2019年IFRS売上▲8%の10.0億米ドル、EBITDA▲19%の4.8億米ドル、純益▲54%の2.1億米ドル、価格▲16%が要因。2019

年の投資は+43%の7,600万米ドルで、2020年は▲15-20%の6,000-6,500万米ドルを計画。

◼ 電力:生産は、2月対前年同月比▲1.3%の982億kWh、うち火力同▲1.2%の650億kWh、原子力同▲7.9%の165億kWh、水力同+26.3%の166億kWh(1-2月対前年同期比▲2.3%の2,020億kWh、うち火力同▲4.4%の1,350億kWh、原子力同▲4.7%の355億kWh、水力同+22.3%の333億kWh)。消費は、2月対前年同月比+1.5%

の946億kWh、1-2月対前年同期比▲1.5%の1,951億kWh。輸出は、1月数量ベース同▲12.6%の15億kWh、金額ベース▲38.4%の5,620万米ドル。

⚫ 仏エネル: 2019年IFRS売上▲10.1%の658億ルーブル、EBITDA▲11.1%の153億ルーブル、純益▲88.4%の9億ルーブル(第4四半期に売却したラフティンスカヤ石炭火力発電所売却要因を除くと▲3.2%の75億ルーブル)。

⚫ 独ユニプロ: 2019年IFRS売上+3.2%の803億ルーブル、EBITDA+5.4%の293億ルーブル、調整済純益+9.3%の197億ルーブル、投資142億ルーブル。ベレゾフスカヤGRES第3ユニットが第3四半期に稼動で、EBITDAは2020年300億ルーブル、2021年350億ルーブルに増大を見込む。2020年の投資は120億ルーブルでうち70億ルーブルは第3ユニット用。

⚫ ヘベル: ブリヤート共和国で太陽光発電所2ヶ所合計75MWに70億ルーブルを投資し、45MWは2020年稼動、30MWは2022年稼動予定。同共和国では同社は既に2ヶ所25MWの太陽光発電所が稼働中。(尚、同共和国ではロシア・オーストリアのコンソーシアムが3ヶ所合計45MWの太陽光発電所を稼働中。)ヘベルは、2020

年は他にサラトフ州で25MWの太陽光発電所を建設(同州では2017年に3ヶ所合計15MWが稼動済み)、カルムキア、アディゲア、オムスク、クラスノダールで合計25

件480MWの太陽光発電所を建設開始予定。

⚫ ロスギドロ: 2019年IFRS売上+2.2%の3,666億ルーブル(補助金400億ルーブル)、EBITDA▲11.1%の975億ルーブル、純益▲98%の6億ルーブル(極東での投資資産の減損が要因)、投資880億ルーブル。2020年は、投資1,100億ルーブル、発電1,380-1,430億kWhを計画。2020年~25年の投資は合計6,340億ルーブル(うち極東4,304億ルーブル)を計画。

⚫ ロシア送電会社(ロスセッティ): 2019年IFRS売上1兆300億ルーブル、EBITDA▲2%の3,000億ルーブル、純益▲15.5%の1,053億ルーブル。連邦送電会社の統合を協議中。2020年~2024年の投資は合計1.1兆ルーブルを計画し、2020年は2,930億ルーブル、2021年2,390億ルーブル、2022年2,300億ルーブル、2023年1,720億ルーブル、2024年1,800億ルーブル。

⚫ 連邦送電会社: 2019年IFRS売上▲1.7%の2,496億ルーブル、調整済EBITDA+1.9%の1,362億ルーブル、純益▲6.7%の866億ルーブル(調整済▲8%の837億ルーブル)。

⚫ T-プラス: オレンブルグ州で太陽光発電所15MWが稼動。2020年中に更に30MWが稼動予定。3ヶ所で合計160MWを計画し、うち60MWは2022年までに稼動予定。熱配送システム近代化でサマラ、ノボクブシェフスク、トリアッチ、ウラジミールの4ヶ所で15年間で650億ルーブル投資を計画。

化学・石油化学

◼ ニジニカムスクネフチヒム: 2019年IFRS売上▲7.7%の1,790億ルーブル(うち合成ゴム▲4.9%の723億ルーブル、プラスチック▲12.6%の539億ルーブル、石油化学製品▲6.2%の457億ルーブル、純益▲3%の240億ルーブル。

◼ アクロン: 2019年IFRS売上+6%の1,148億ルーブル、EBITDA▲4%の358億ルーブル、純益+86%の248億ルーブル、生産▲1%の746万トン、販売+4%の757万トン。コスト10%増とルーブル安が要因。

◼ ウラルカリ : 2019年IFRS売上+1%の27.8億米ドル(1,802億ルーブル)、EBITDA+8%の15.8億米ドル、純益12億米ドル(728億ルーブル、前年は赤字)、生産▲3%の伊1,110万トン、販売▲12%の980万トン、需要減少もEBITDA増、為替益で黒字化。

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鉄鋼・ 非鉄金属

◼ 鉄鋼:

⚫ メチェル: 2019年IFRS売上▲5%の2,966億ルーブル(鉄鋼部門▲7%の1,749億ルーブル、採掘部門▲4%の930億ルーブル、発電部門+3%の287億ルーブルEBITDA▲29%の534億ルーブル(鉄鋼部門▲54%の130億ルーブル、採掘部門▲14%の391億ルーブル、発電部門±0%の15億ルーブル)、純益▲81%の24億ルーブル。鉄鋼部門は補修による生産▲7%、鉄鉱石コスト増大、採掘部門は石炭価格低下、生産コスト増が要因。

⚫ TMK(鋼管製造): 2019年IFRS売上▲7%の47.7億米ドル(10-12月対前四半期比±0%の11億米ドル)、調整済EBITDA▲2%の6.9億米ドル(同+30%の1.8億米ドル)、純益6,565万米ドル(前年は赤字)。2020年はEBITDA横ばいを計画。

⚫ メタロインヴェスト: 2019年IFRS売上▲3%の69.6億米ドル、EBITDA▲14%の25億米ドル、純益+5%の17.3億米ドル、投資+17%の5.2億米ドル、販売は鉄鉱石▲0.3%の4,020万トン、ペレット+1.5%の2,810万トン、HBI/DRI+0.5%の790万トン、ホットメタル▲9.1%の270万トン、粗鋼▲3.7%の370万トン。

◼ 金: 金生産は、2月対前年同月比+4.5%(1-2月対前年同期比+6.3%)(国家統計局)。

⚫ ポリュス: イルクーツク州のスホイログ金鉱山の持分を68.2%から78.0%に引き上げ(ロステクに自社株0.18%提供し取得)。20-25億米ドルを投資し、2026年から年3,00万トンの鉱石を採掘し160万オンスの金を生産する計画。リソースは6,330万オンス。

⚫ ポリメタル: 2019年IFRS売上+19%の22.5億米ドル、調整済EBITDA+38%の10.8億米ドル、調整済純益+31%の5.9億米ドル、生産増、価格上昇、低コスト運営継続が要因。

- クラスノダール地方のVedaga金採掘プロジェクトにはVTBが41%参加することが決定。2.5億米ドル投資し、年20万オンス生産(リザーブ500万oz)。

- ヤクート共和国のトムトールニオビウム・レアアース開発でThree Arc Miningの株式9.1%を2,000万米ドルで取得。

- New Mining Companyとマガダン州のプロジェクトで折半出資JV設立を検討。

⚫ ノルドゴールド(セベルグループ): 2019年のIFRS売上+27%の14.5億米ドル、EBITDA+42%の6.7億米ドル、純益+82%の1.7億米ドル、採掘+23%の4,210万トン、生産+15%の104万オンス、販売+15%の103万オンス、投資▲17%の4.3億米ドル。

◼ アルロサ(ダイヤモンド): 2019年IFRS売上▲21%の2,380億ルーブル(うち10-12月+5%の650億ルーブル)、EBITDA▲31%の1,070億ルーブル(同+10%の300億ルーブル)、純益▲31%の630億ルーブル(同+47%の120億ルーブル)、販売▲12%、価格▲6%が要因。2020年は投資を260億ルーブルから220億ルーブルに削減。2月売上横ばいの3.5億米ドル。

◼ ノリリスクニッケル: ムルマンスク州のロシア・ノルウェー国境に観光クラスター創設で2030年までに140億ルーブルを投資し、国も運輸インフラ支援で100億ルーブルを支出し、500人を雇用。ムルマンスク州の社会経済発展に3年間で26億ルーブルを投資(地方予算から3.5億ルーブル)し、モンチェゴルスク病院のMRT機器導入など5億ルーブル、北極大学へアスレチックスセンター建設、ラボ機器導入などを行なう。

⚫ BASF、フォルタムとフィンランドにある同社の精錬工場に電気自動車用バッテリーリサイクル工場設立で合意。当社はニッケル、コバルトを供給。BASFは4億ユーロを投資。

◼ ルスアル: 2019年のIFRS売上▲5.5%の97.1億米ドル(うち10-12月▲5%の24.6億米ドル)、調整済EBITDA▲55%の9.7億米ドル(同▲45%の2.0億米ドル)、純益▲43.5%の9.6億米ドル(同▲5%の1.4億米ドル)、販売は+13.8%の418万トン(同+1.5%の111万トン)なるも、価格は▲15%(同▲1.2%)が要因。2019年の投資は+2%

の8.5億米ドル、2020年は10億米ドルの投資を計画し、メンテナンスに5.5億米ドル、タイシェット精錬所に4億米ドル(2020年第4四半期に生産開始予定、当初年21.5

万トンで最終43万トンの生産能力)。

⚫ En+: 2019年IFRS売上▲5.1%の117.5億米ドル、EBITDA▲35.5%の21.3億米ドル、純益▲30%の13億米ドル、投資+5.7%の10.6億米ドル。

◼ アビスマ(チタン): 2019年のIFRS売上+0.7%の16.3億米ドル、EBITDA▲13%の5.6億米ドル、純益+31%の3.2億米ドル。

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運輸・物流

◼ ロシア鉄道 : スイスフラン債、2.5億スイスフラン、期間6年、0.84%で発行。

⚫ モスクワカザン高速鉄道プロジェクトは、高コストのため棚上げ。

⚫ 貨物: 積載量は2月対前年同月比▲0.6%の9,940万トンと4ヶ月連続の対前年同月比マイナス(1-2月対前年同期比▲2.8%の1億9,960万トン)、取扱高は2月同▲2.4%の1,974億トンキロ(同3.3%の4,068億トンキロ)。1-2月の品目別積載量は、石炭▲8.4%の5,780万トン、コークス▲6.4%の170万トン、石油・ 石油製品▲2.1%の3,870万トン、鉄鉱石・ マンガン石+2.8%の1,970万トン、鉄鋼▲4.9%の1,210万トン、鉄スクラップ+30.5%の180万トン、化学・ 鉱物肥料▲0.5%の1,010

万トン、セメント+3.6%の270万トン、木材▲7.4%の650万トン、穀物▲17.1%の340万トン、建設資材+5.7%の1,780万トン、非鉄鉱石・ 原料+1.8%の300万トン、化学品・ソーダ▲0.7%の430万トン、工業原材料中間品▲14.3%の430万トン。2020年の予測を▲1%に引き下げ(3月18日)、アゾフ・黒海から石炭輸出3,000km以上で12.8%割引。

⚫ 旅客: 利用者数は2月対前年同月比+7.9%の8,880万人(1-2月対前年同期比+7.2%の1億7,820万人)、うち近距離同+8.0%の8,170万人(同+7.4%の1億6,210万人)、長距離同+6.6%の710万人(同+6%の1,610万人)。取扱高は同+5.9%の75億人キロ(同+5.5%の171億人キロ)、うち近距離同+9.5%の25億人キロ(同+7.6%

の50億人キロ)、長距離同+4.2%の50億人キロ(同+4.7%の121億人キロ)。

◼ 中国鉄道建設会社(CRCC): Belkomur Interregional Project companyとアルハンゲリスク-シクツヴカール-ソリカムスク鉄道プロジェクト参加を協議。プロジェクトの総コストは1,800億ルーブル。

◼ Sinara Transport Machine: Skoda Transportation(51%)、Kirov Zavod(49%)出資の地下鉄車両製造JV Vagonmashの株式50%取得を国家独占庁に申請。

◼ トランスコンテナ: 2019年IFRS売上+12%の862億ルーブル、純益+23.6%の118億ルーブル、取扱量増が要因。

⚫ Delo Groupは、エニセイキャピタルから25.1%、VTBから24.47%を買い取り、持株比率を99.6%に増大。

◼ グローバルトランス(鉄道貨物輸送会社): 2019年IFRS売上+9%の950億ルーブル、EBITDA+20%の396億ルーブル、純益+16%の227億ルーブル。取扱量+3.5%(バルク+3%、石油+6%)と価格維持が要因。ガスプロムネフチ、MMK、メタロインヴェスト、TMK、チェルパイプ等との長期契約が強み。

◼ FESCO: ルスアグロトランスに穀物輸送資産38億ルーブルで売却。2月のコンテナ市場は▲5%の41.7万TEU。1-2月+8%の83.7万TEU(輸出+16%の28.3万、輸入▲1%の34.4万、トランジット+30%の7.9万、国内+12%の13.1万)。

◼ 港湾取扱高: 1-2月対前年同期比+0.7%の1億3,240万トン、うちドライ▲2.3%の5,492万トン、タンカー+3.0%の7,747万トン。うち、バルト海+5.3%の4,300万トン、アゾフ海・黒海▲3.8%の3,934万トン、極東+1.8%の3,219万トン、北極海▲4.2%の1,642万トン、カスピ海+46.7%の143万トン。

⚫ NCSP(ノボロシイスク商業港): 2019年IFRS売上▲8.9%の9.7億米ドル、EBITDA▲3.4%の6.5億米ドル、純益3.5倍の9.4億米ドル。穀物ターミナル会社売却の伴い、取扱量減少で売上減となるも、売却益で純益は増大。1月取扱高+5.6%の1,184万トン。

◼ グローバルポート(コンテナターミナルオペレーター): 2019年IFRS売上+5.3%の3.6億米ドル、調整済EBITDA+4.4%の2.3億米ドル、純益6,770万米ドル(前年は5,830万米ドルの損失)。コンテナ取扱高+6.5%の144万TEU(市場は+4.5%)、バルク取扱高+17.1%の370万トン。

◼ VTB子会社: タマニ港の穀物ターミナルの50%をウクライナのKernel社から買収。残りの50%はスイスのグレンコアが保有。

◼ 航空: 2月の旅客数+6.4%の797万人(うち国内+7.9%の490万人、国際+4.2%の310万人)、うちアエロフロートGr▲0.1%の390万人、UTエアー: 2月+4.9%の50.9万人、1-2月+0.2%の106万人。

⚫ ANA: 成田・ ウラジオストク線を3月16日就航。

⚫ アエロフロート: 2019年IFRS売上+10.8%の6,779億ルーブル(うち10-12月+6%の1,539億ルーブル)、EBITDA+11.5%の1,689億ルーブル(同+45.1%の272億ルーブル)、純益135億ルーブル(前年は557億ルーブルの赤字、10-12月は▲82.3%の68億ルーブルの純損失)、燃料費+5%、コスト+12.1%。傘下のLCC ポベダ航空は、売上+55%の532億ルーブル、EBITDA+80%の179億ルーブル、調整済純益3倍の40億ルーブル。

⚫ 空港利用状況: シェレメチェボ空港: 2月利用者数対前年同月比▲5.0%の310万人。ドモジェドボ空港: 同+16%の190万人。3月利用者は▲75%見込み(協会)。

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ITC

◼ 2019年の通信市場: 対前年比+4.3%の1兆8,700億ルーブル、うちデータ通信+14.9%の6,896億ルーブル、郵便+8.7%の1,820億ルーブル、ラジオテレビ衛生放送+6.5%の1,328億ルーブル、携帯電話▲6.7%の4,151億ルーブル、地方電話▲7.2%の939億ルーブル、国際・ 長距離電話▲3.6%の588億ルーブル(通信省)。

◼ 2019年の広告市場: VAT除き対前年比▲5%の4,938億ルーブル(2018年は同+12%)、うちインターネット+20%の2,440億ルーブル、テレビ▲6%の1,750億ルーブル、野外広告横ばいの438億ルーブル、ラジオ▲5%の160億ルーブル、紙媒体▲16%の151億ルーブル(コミュニケーション協会)。

◼ ロステレコム: 2019年IFRS売上+5%の3,374億ルーブル(うち10-12月+9%の949億ルーブル)、OIBDA+6%の1,065億ルーブル(同▲4%の251億ルーブル)、純益+10%の165億ルーブル(同▲95%の1億ルーブル)、投資+5.8%の915億ルーブル(同+51%の306億ルーブル)、ブロードバンド、PayTV利用者+2%の1,320万人。2020

年は、売上+5%、OIBDA+5%を計画。

⚫ Tele2: 2019年IFRS売上+15%の1,633億ルーブル、EBITDA+50%の656億ルーブル、純益2倍の66億ルーブル、投資+32.5%の338億ルーブル、利用者+5.3%

の4,460万人。

◼ MTS: 2019年IFRS売上+5.5%の4,761億ルーブル(うち10-12月+4.1%の1,271億ルーブル)、OIBDA+2.8%の2,103億ルーブル(同+1%の516億ルーブル)、純益7.9

倍の542億億ルーブル(同▲60.8%の55億ルーブル)、MTSバンクの連結とウクライナ子会社の売却が要因。2020年は売上+3%、OIBDA横ばい、投資900億ルーブルを計画。

◼ メガフォン: 2019年IFRS売上+4.0%の3,490億ルーブル(うち10-12月+1.3%の804億ルーブル)、OIBDA+22.2%の1,516億ルーブル(同+19.7%の330億ルーブル)、純益▲50.9%の103億ルーブル(+5.4%の20億ルーブル)、投資▲17.2%の673億ルーブル(同18.2%の313億ルーブル)。販売増とコスト減、関係会社評価損が要因。

社会インフラ・ 不動産

◼ 日建設計: ガスプロムネフチのサンクトペテルブルグのアホタ岬地区開発の設計コンセプトの国際入札で落札。

◼ LSRグループ: 2019年IFRS売上▲25%の1,104億ルーブル(サンクト▲40%の418億ルーブル、モスクワ▲19%の319億ルーブル、建材生産▲13%の176億ルーブル)、EBITDA▲42%の210億ルーブル、純益▲50%の75億ルーブル。

◼ PIKグループ: 2019年IFRS売上+14%の2,806億ルーブル、EBITDA+60%の670億ルーブル、純益+68%の451億ルーブル、2020年は売上4,000億ルーブルを計画。

医療・医薬品

◼ ミライゲノミックス: ロシアGenetic Technologies とのJV Medpromresursがロシア当局から新型コロナウイルス検査装置生産の認可を取得。RDIFが投資。

◼ 東芝エネルギーシステムズ: ロシア保健省ロシア国立放射線医学研究センターと重粒子線がん治療装置のロシアへの導入・活用に向け協力していくことに合意し、覚書を締結。

◼ 独スタダ: 武田薬品工業からロシア、グルジア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、カザフスタン、ウズベキスタンにおける非処方薬、処方薬20ブランドを6.6億米ドルで買収、販売営業員450人移籍。ロシアではスタダは2005年にニジュファルムを買収、2006年にヘモファルムを買収するなど10年間で587億ルーブルを投資。ドイツに次ぐ第2の市場。

◼ MDMG(マザー&チャイルドクリニック運営): 2019年IFRS売上+8%の162億ルーブル、EBITDA+10%の46億ルーブル、純益▲2%の28億ルーブル、投資+8%の40億ルーブル。

機械

◼ パワーマシン: シーメンスとのJV Siemens Gas Turbin Technologiesの株式35%をシーメンスに売却しJV解消。

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企業・ 産業(続き)

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食品・小売

◼ 農業・食品: 農業生産は、2月対前年同月比+3.1%の1,911億ルーブル(1-2月対前年同期比+3.0%の3,562億ルーブル)(国家統計局)。漁業産業への投資2019年303億ルーブル、2020年は500億ルーブル見込み(協会)。

⚫ 仏 Monin: モスクワ州ストゥピノ経済特区にシロップ工場建設で13億ルーブルを投資。2021年から第1ライン800万本生産が稼動し、2025年に第2ライン稼動を計画。

⚫ トルコ Agropro Makine Gida Insaat san ve DisTic AS: タタールスタン共和国に小麦製粉工場建設。年45,600トン。

⚫ 独 EcoNiva: カルーガ州の飼料工場に4億ルーブルを投資。2020年夏に一部稼動で2021年完成予定。バルク飼料を1時間当り10トン、粒状飼料を1時間2トン生産し、自社の乳牛飼育場へ納入。

⚫ ペプシコ: ノボシビルスクのジュース工場の新ライン増設に280万米ドルを投資。1時間8,000パック生産。

⚫ ルスアグロ: 2019年IFRS売上+67%の1,382億ルーブル(うち10-12月売上+27%の391億ルーブル)、調整済EBITDA+24%の200億ルーブル、純益▲24%の97

億ルーブル。うち砂糖部門売上+30%の311億ルーブル、EBITDA▲18%の40億ルーブル、肉部門売上+16%の258億ルーブル、EBITDA▲30%の49億ルーブル、オイルファット部門売上+137%の624億ルーブル、EBITDA+27%の37億ルーブル、農業部門売上+24%の258億ルーブル、EBITDA+23%の61億ルーブル、乳製品部門売上+353%の39億ルーブル、EBITDA+5%の0.6億ルーブル。2019年の投資+7.7%の168億ルーブル。2020年の投資は150億ルーブルを計画。

⚫ ミラトルグ: 2020年は、肉製品の生産を+12%の84.7万トン(豚+8%の43.6万トン、牛+20%の17.8万トン、鳥+10%の15.8万トン、ラム+83%の6.2万トン、冷凍肉加工品+19%の7.5万トン)に増大を計画。

- トゥーラ州で養羊場2ヶ所のうち1ヶ所が稼動。60億ルーブルを投資し、2028年までに1.4万頭を飼育、150人を雇用。その他同州では、2020年中に牛飼育、肉加工に130億ルーブルを投資し、6.5万頭を飼育。果物、野菜、ジャガイモ加工工場、年4.5万トン、13億ルーブルも稼動予定。

⚫ レストラン・カフェ・バー市場: 1月対前年同月比+6.5%の1,329億ルーブル、12月+5.1%比伸び率拡大。

◼ 小売

⚫ 通信販売市場: 2019年は2兆910億ルーブル、うち国内1.5兆ルーブル、海外から購入5,877億ルーブル。2020年は+15-20%の2.5兆ルーブルを見込む(小売協会)。

⚫ エムヴィデオ・ エルドラド(家電): 2019年IFRS売上+3.6%の3,652億ルーブル、EBITDA+18.1%の267億ルーブル、純益+44.8%の112億ルーブル、投資24%の93億ルーブルで97店舗を開店し、1,038店舗。2020年は、1-3月の売上+18.2%と好調、EBITDA率は6%を見込み、投資は100-110億ルーブルを計画(半分を新規店舗開店に、半分をIT投資)。

⚫ ジェツキーミール(子供用品): 2019年IFRS売上+16.1%の1,288億ルーブル(うち10-12月+13.4%の389億ルーブル)、調整済EBITDA+16.3%の147億ルーブル(同+12.4%の52億ルーブル)、純益+10.6%の73億ルーブル(同+5.6%の28億ルーブル)、101店舗を開店し、▲7.9%の35億ルーブルを投資。2020年は、売上一桁増、80店舗を開店し、23億ルーブル投資(うち新規店舗に10億ルーブル、改修に5億ルーブルの他、クラスノダール、ロストフの物流センターリース等)を計画。プライベートレーベルを増やし、直輸入も42%から60%に高める。

⚫ オゾン(オンライン通販:システマ(42.999%)、ベアリングボストーク出資): 8月にサンクトペテルブルグに物流センターを開設。マーベルロジスティックの施設で29,000平方メートルで79,000平方に拡大も、550万品目、2,500人雇用。

◼ スーパーマーケット

⚫ X5: 2019年IFRS売上+13.2%の1兆7,343億ルーブル(うち10-12月+10.9%の4,692億ルーブル、EBITDA+15.9%の1,274億ルーブル(同+3.4%の314億ルーブル)、純益▲9.5%の259億ルーブル(同▲86.1%の9億ルーブル)、投資▲3%の810億ルーブル。2020年1-2月の売上+14.6%と好調。

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極東・ 政治・ 外交

(出所)各種報道からMUFG Bank (Eurasia) 作成

極東

◼ 丸紅: ハバロフスクのロシア鉄道病院で高度予防診断センター設立の合意書に署名。2020年にJVを設立し、10億ルーブル超を投資。

◼ 東洋トランス: ロシア向け混載サービスを拡充し、モスクワに加えウラジオストクを追加。横浜港、富山港からウラジオストクへ直行。

◼ 中国 レノボ傘下のレジェンドアグロ: ザルビノ港から広島県福山市の養鶏会社アキタフーズにとうもろこしを初輸出。2,700トン。

◼ 中国 黒龍江省交通投資集団傘下のアムールプロム: ユダヤ自治州の先進発展地区で農機工場建設に2.4億ルーブル投資を計画。2022年完成で、コンバイン年50

台、トラクター年50台、耕運機、播種機、農薬散布機などを生産。同社は、大豆加工工場と木材加工工場建設を進めており、既に18億ルーブルを投資。

◼ コルマル傘下のワニノトランスウーゴリ: ハバロフスク地方ワニノ市のムチカ湾で建設中の石炭ターミナルの第1期が完成(能力1,200万トン、2022年に2,400万トンに拡張予定)。

◼ ヘベル: ハバロフスク地方でハイブリッド型ディ-ゼル太陽光発電所建設を計画。風力発電所も検討。

◼ プリムクラブ(ウラジオストクノ漁業会社): カニ船6隻に8.5億ルーブルを投資。

◼ S7: 洋上打ち上げ基地「シーローンチ」の母港を米カルフォルニア州から、沿海地方スラビヤンカ港に移管。

政治・外交

◼ ウクライナ情勢・ 対ロ制裁

⚫ 2015年2月12日、ウクライナ、ロシア、仏独首脳が会談し、ウクライナ、親ロシア派、ロシア、OSCE(コンタクトグループ)は以下の13項目に合意。

①15日0時停戦、②安全地帯の設置のため停戦から2日後14日以内(3月1日)の重火器50-140Km撤退(ウクライナは現時点の前線から、新ロシア派は9月のミンスク合意の線から)、③OSCEによる停戦・重火器撤退モニタリング、④ウクライナの法律「ドネツク・ルガンスク州の地方自治臨時手続」を議会は30日以内に採択。停戦後即日地方選挙実施に関する対話開始。⑤恩赦、赦免の実施、⑥5日以内の捕虜交換、⑦人道援助アクセス確保、⑧年金など社会的機能復帰、⑨ウクライナによる国境管理回復(地方選挙後2015年末までに完了)、⑩外国武力勢力撤退、⑪地方分権化の憲法改正及びドネツク・ルハンスク州の特別な地位法を2015年末までに採択、⑫地方選挙実施要綱はコンタクトグループの枠内で合意。⑬コンタクトグループの作業部会創設、活動強化。

「ドネツク・ルガンスク州の地方自治臨時手続」に含まれるべき内容①処罰・追訴免除、②言語の選択の自由、③検察庁、裁判所長の任命権、④中央と当該地域の経済・社会・文化的発展に合意、⑤これに対する国家支援、⑥ロシア連邦各地域との協力主権、⑦人民警察創設、⑧地方選挙で選出された者を中央が任期前に解任できないこと。

⚫ 10月2日、ロシア、ウクライナ、独仏首脳会談で、2月のミンスク合意を履行することを確認。ドネツク・ルガンスク自治共和国は独自選挙を延期。(ミンスク合意2)

⚫ 2020年3月2日、米OFACは、北朝鮮の核プログラムとの関連で制裁対象としていたモスクワの Independent Petroleum Companyと ウラジオストクのNKK

Primornefteproductを制裁対象から解除。

⚫ 3月12日、米OFACは、ベネズエラのマドゥロ政権を支援しているとして、ロスネフチ子会社のTNKトレーディングインターナショナル(スイス)を制裁対象に追加し、資産凍結と米国人との取引を禁止。

⚫ 3月13日、ECは対ロシア資産凍結・渡航制限措置を9月15日まで6ヶ月間延長。

⚫ 3月19日、ウクライナのエルマック大統領府長官は、ドネツク・ ルガンスク自治共和国とは直接対話はしない方針を明言。

⚫ 3月20日、米OFACは、Gaz Groupとの取引期限を7月22日まで延長。

⚫ 3月28日、ロスネフチは、米国の制裁対象であるベネズエラの石油関係資産をロシア政府100%保有会社へ売却し、ベネズエラでのオペレーションを停止。

⚫ 3月30日、プーチン大統領は、米トランプ大統領と電話会談し、現状の石油価格は両国の国益にそぐわないとの考えで一致。31日に両国エネルギー相が電話会談し、G20、他の産油国、消費国を交えて石油市場について協議を継続することで合意。

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CIS諸国関連情報

ウクライナ ◼ ゼレンスキー大統領は、ホンチャルク首相を更迭、実務家副首相のシュミハリ氏が新首相に就任し、新内閣が発足(3月4日)。◼ 経済指標: 2019年通期のGDP成長率+3.2%(第1四半期+2.9%、第2+4.7%、第3+3.9%、第4+1.5%)。鉱工業2月▲1.5%(1-2月▲3.1%)、うち採掘同▲4.1%(同▲4.3%)、製造同▲0.4%(同▲1.4%)、電気ガス熱同▲1.8%(同▲7.1%)、農業同+1.0%(同+0.1%)、小売同+15.7%(同+13.5%)、貨物取扱量1-2月▲16.0%、消費者物価指数同2.4%(1-2月+2.8%)。

◼ 外貨準備: 2月末対前月比+1.3%の266億米ドル。貿易黒字は、1月1.4億米ドル(輸出+2.3%の41.6億米ドル、輸入▲1.4%の40.2億米ドル。原油安でエネルギー輸入は50-60億米ドル節約できる見込み。

◼ 自動車新車販売: 2月対前年同月比+19.2%の7,000台、うちルノー+53%の1,200台、トヨタ+46%の1,100台、KIA+21%の478台、日産▲8%の367台、ヒュンダイ▲12%の353台。1-2月では対前年同期比+27%の14,200台。

◼ クロアチアDalekovod・独GE Grid: ウクルエネルゴのドニプロフスカ・サブステーションの近代化で3,100万ユーロ受注。独KfWがファイナンス。

ベラルーシ ◼ 経済指標 : 2020年1-2月のGDP成長率▲0.6%、鉱工業▲3.3%(採掘▲2.9%、製造▲2.5%、電気ガス熱▲6.8%、水+1.7%)、農業+6.0%、小売+6.4%、貨物取扱高▲13.8%、消費者物価指数+4.5%。

◼ 外貨準備: 2月末対前月比▲4.2%の88.0億米ドル。貿易赤字は、1月1.4億米ドル(輸出▲16.1%の20.6億米ドル、輸入▲15.6%の22.0

億米ドル)。 2019年通期の経常赤字11.7億米ドル。2019年末対外債務+3.8%の408億米ドル(うち政府▲1.7%の171億米ドル、中銀

+25%の10億米ドル、銀行+2.0%の50億米ドル、その他+7.8%の152億米ドル、直接投資関連+14.3%の24億米ドル。

カザフスタン ◼ 経済指標: 1-2月GDP成長率+3.3%、鉱工業2月+7.5%(1-2月+5.8%)、うち採掘同+6.5%(同+4.7%)、製造同+1.5%(同+9.4%)、電気ガス熱同▲1.1%(同▲2.3%)、固定資本投資同+20.0%(同+11.6%)、小売同+3.4%(同+3.8%)、消費者物価指数同+6.0%(同+5.8%)、農業+2.2%、建設+11.9%、商業+3.6%。

◼ 外貨準備: 2月末対前月比+1.9%の299億米ドル、石油基金同▲1.8%の599億米ドル。◼ 中銀: ベースレートを9.25%±1%から12%±1.5%に引き上げ(3月10日)。

アゼルバイジャン ◼ 経済指標 : 1-2月GDP成長率+2.8%(うち非石油ガス+6.7%)、鉱工業+0.9%(うち非石油ガス+21.7%)、固定資本投資+12.7%(非石油ガス+1.8%)、農業+3.6%、貨物+4.1%、通信+21.1%、小売+3.1%、消費者物価指数+2.8%、貿易黒字1月9.3億米ドル(輸出+11.1%の16.5

億米ドル、輸入▲29.7%の7.2億米ドル)。◼ SOCAR・ノルウェーEquinorの折半出資JV: バクー沖カスピ海のカラバフ地区で埋蔵量6,000万トン以上の油田発見。

ジョージア ◼ 対外債務: 2019年末対前年末比+4.6%の186億米ドル、うち政府+6.4%の57億米ドル、中銀+22.4%の5億米ドル、銀行+5.2%の45億米ドル、企業+2.2%の80億米ドル。

アルメニア ◼ 中銀: リファイナンスレートを5.5%から5.25%に引き下げ(3月17日)

モルドバ ◼ メタルプロダクツ(建築鉄骨部材メーカー)、石井製作所(農業機械メーカー)がJICAから不耕起栽培に対応する播種機の開発等環境保全型農業の普及プロジェクト実施を受託。現地パートナーとのJV設立も検討。

(出所)各国中央銀行・統計委員会資料、各種報道からMUFG Bank (Eurasia)作成

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ロシア主要経済指標ロシア主要経済指標

2015 2016 2017

2018 2019 2020

実質GDP成長率

% -2.5 -0.3 +1.6 +1.9 +2.2 +2.1 +2.2 +2.7 +2.3 +0.4 +1.1 +0.8 +1.5 +1.0 +2.1 +1.3 +1.7 +2.9

鉱工業生産 % -0.8 +1.3 +2.1 +2.9 +2.9 +2.9 +2.9 +5.4 +3.5 +2.4 +2.0 +2.2 +2.8 +2.8 +3.8 +3.1 +2.5 +3.0 +0.7 +1.7 +1.8 +2.3 +1.1 +3.3

固定資本投資 % -10.1 -0.2 +4.8 +3.6 +2.8 +3.2 +5.2 +5.6 +4.3 +0.9 +1.2 +1.1 +1.7 +1.3 +2.3 +1.7

小売売上高 % -10.0 -4.8 +1.3 +2.4 +3.1 +2.9 +2.7 +2.8 +2.8 +1.9 +1.5 +1.7 +1.0 +0.8 +0..7 +0.8 +1.4 +1.6 +2.3 +1.9 +2.0 +1.6 +2.7 +4.7

実質可処分所得 % -3.2 -5.8 -1.2 +1.4 +1.1 +1.3 +0.2 -1.9 +0.1 -1.8 +1.0 -0.3 +3.1 +0.9 +0.8 +0.8

実質賃金 % -9.0 0.8 +2.9 +10.2 +7.6 +8.7 +6.3 +4.1 +8.5 +1.3 +2.6 +1.9 +3.0 +2.4 +3.1 +3.0 +2.3 +3.8 +2.7 +6.9 +2.9 +6.5

消費者物価 % +15.5 +7.1 +3.7 +2.2 +2.4 +2.3 +3.0 +3.9 +2.9 +5.2 +5.0 +5.1 +4.6 +4.3 +4.0 +4.3 +4.8 +3.8 +3.5 +3.0 +3.4 +4.5 +2.4 +2.3

失業率(月末) % 5.7 5.3 5.2 5.1 4.7 4.7 4.5 4.8 4.8 4.7 4.4 4.4 4.5 4.3 4.5 4.5 4.5 4.6 4.6 4.6 4.6 4.6 4.7 4.6

貿易収支億

米ドル1,484 903 1,150 441 454 895 480 575 1,950 470 395 865 376 1,240 130 123 155 407 1,647 125 103

輸出億

米ドル3,414 2,819 3,530 1,015 1,087 2,102 1,106 1,231 4,440 1,026 1,015 2,040 1,029 3,070 368 354 396 1,118 4,188 295

輸入億

米ドル1,930 1,916 2,380 574 634 1,208 627 656 2,491 557 620 1,176 653 1,829 238 232 241 711 2,541 170

経常収支億

米ドル677 244 352 300 184 484 277 388 1,149 338 99 437 106 543 79 74 10 163 706 95 65

ウラル原油価格 ドル平均51.23

平均41.9

平均53.03

平均65.22

平均72.44

平均68.83

平均71.57

平均67.22

平均70.01

平均63.17

平均68.13

平均65.63

平均63.34

平均59.38

平均61.06

平均61.26

平均64.15

平均58.45

平均63.34

平均64.47

平均62.09

平均63.59

平均61.67

平均54.24

平均為替レート(対米ドル)

ルーブル

60.66 66.90 58.33 56.87 61.77 59.27 65.51 66.47 62.54 66.11 64.55 65.32 63.20 65.53 64.98 64.56 65.07 64.35 63.87 62.94 63.72 64.73 61.78 63.88

平均為替レート(対ユーロ)

ルーブル 67.43 67.43 65.78 69.88 73.73 71.78 76.17 75.91 73.88 75.14 72.52 73.82 70.99 72.88 71.61 71.82 73.15 71.06 70.66 69.90 70.54 72.49 68.72 69.69

外貨準備高億

米ドル3,648 3,777 4,327 4,580 4,567 4,567 4,592 4,685 4,685 4,878 5,184 5,184 5,198 5,291 5,309 5,309 5,309 5,409 5,420 5,544 5,544 5,544 5,623 5,704

Mosprime1ヶ月物

%月末 11.71 10.43 7.84 7.31 7.43 7.43 7.86 8.22 8.22 8.17 7.87 7.87 7.56 7.47 7.15 7.15 7.15 6.77 6.73 6.41 6.41 6.41 6.41 6.24 6.52

株価指数RTS ドル月末

757 1,152 1,154 1,249 1,154 1,154 1,192 1,069 1,069 1,198 1,380 1,380 1,360 1,293 1,334 1,334 1,334 1,422 1,438 1,549 1,549 1,549 1,517 1,230 1,014

(出所)国家統計局、ロシア中銀資料等からMUFG Bank (Eurasia)作成

Page 19: ロシアCIS月報(2020年4月号 - 三菱UFJ銀行Cover 2 ロシアCIS月報(2020年4月号) 2020年4月1日 MUFG Bank (Eurasia) 国際業務部 2 9.20 8.20 6.20 6.60 7.20 0.20 1.00

19

9.20

8.20

6.20

6.60

7.20

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1.00

8.40

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2.00

3.406.2012.60 0.20→1.60 8.006.606.60 ←0.20 3.00 6.20 12.60ガイド

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ガイド

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