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情報処理推進機構（IPA）IT人材育成本部本部長補佐ISO21500国内審議団体代表

小川健司

国際標準化の背景

• 経済のグローバル化に伴う国際プロジェクトの増加

• 契約上の係争の増加⇒共通用語の共有

• 各国の標準との整合化⇒PMBOK、BS６０７９、ドイツ/オーストラリア国内標準

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プロジェクトマネジメント国際標準化

経緯

• 英国BSI*1の提案により2007年2月” Project Management の標準化”が決定され日本も参画することになった

• 2007年10月：第一回国際会議がロンドンで開催

議長国 : イギリス幹事国 : アメリカ

• 国際会議は計6回開催され４１ヵ国が参加

概要

• デファクト標準となっているPMBOK *2代わるインダストリーや業種に依存しないプロジェクトマネジメントの標準化

IPAの位置づけ

• 国内審議団体（NSB *3)として日本を代表し国内意見の集約、国際会議での日本に有利となる意見表明/投票活動

ISO21500： Guidance on Project management

2012年9月1日発行*1:Britishi Standard Institute（英国規格協会）

*2:Project Management Body of Knowledge(米国PMIのプロジェクトマネジメントに関する知識体系）

*3:National Standard Body(日本国の意見を代表する機関）

ISO21500PC236

WG 2 WG 3Process

（プロセス）InformativeGuidance

（ガイドライン）

WG 1Terminology

（用語）

Convener：アメリカ

Secretary：フランス

Convener：ドイツ

Secretary：アメリカ

Convener :イギリス

Secretary：アメリカ

Chairman：イギリス

Secretariat：アメリカ

ISO体制


PC236国内対応委員会

委員長

WG 2 WG 3プロセスガイドライン

事務局

ＩＰＡ

国内審議機関ＩＰＡ

経済産業省JISC

機関委任

WG 1用語

リーダーリーダーリーダー

・委員会設置

・委員委嘱

・ワーキンググループ設置

IPAの役割（国内体制）

標準化の流れ

投票方針決定 WD CD DIS FDIS

2007.1TMB

2007.10第1回

ロンドン

2008.4第2回

ワシントン

2008.11第3回

ミンスバッハ

ドイツ

2009.6第4回東京

2010.7第5回

リオデジャ

ネイロ

2012.1第6回

パリ

2012年9月1日発行


各国の戦略

• 米国ANSI(PMBOK)をベースにした国際標準プロジェクトにフォーカスプロセスにフォーカス

• Howでは無くWhatを• 英国

BS6079-1：2002をベース• 文書のベース• オーバーアーチングコンセプト

• ドイツプロセスにフォーカス

• フランスPMの能力にフォーカス

• コンピテンシーCopyright © 2012 ＩＰＡ, All Rights Reserved

日本の主張

• 日本国内の規格がスムーズに適合・反映できる国際規格とする

すでにPMBOKなど国内の産業界で広く使用されている標準と乖離したものにならないように議論に参加する

• 平準な標準文書

翻訳し易い文書、用語、文体を目指す

• 用語の充実

プロジェクトマネジメントに関する共通用語を増やす

• プロジェクトに関わる人材育成/スキルにフォーカス

コンピテンシーの議論に積極的参加するCopyright © 2012 ＩＰＡ, All Rights Reserved

ISO21500のスコープ

• 「Overarching guidance for project management」オーバーアーチング（全てを包含する）

• 「 To all public and private enterprises」

公的/民間組織に関わらず適用

• 「A high-level description of the concepts and processes」

ハイレベルなコンセプトとプロセスの記述

• No detailed guidance on programmes/portfolios managementプログラム/ポートフォリオマネジメントの詳細に踏み込まない


ISO21500文書の構造

1.0 Scope

2.0 Terms and definitions

3.0 Project management concepts

4.0 Project management processes

Annex AProcess group processes mapped to

subject groups

WG1

WG3

WG2

WG2

全体

21500 is ISO copyright and that these slides are just a summary of the standard's contentCopyright © 2012 ＩＰＡ, All Rights Reserved


プロセスグループとサブジェクトグループ

プロセスグループの主要アウトプット、インプット

PCとTCの違い• PC（Project Committee）

一つの規格を短期間で発行する

規格成立後，委員会は解散

PC２３６

Projectの概念を議論

• TC（Technical Committee)複数規格の詳細を決める

恒常的に委員会を設置

TC258Project, Program, Portfolio Managementを議論

ISO21500のメインテナンスCopyright © 2012 ＩＰＡ, All Rights Reserved

ISO21500の今後

2012年9月1日発行

投票方針決定 WD CD DIS FDIS

2007.10第1回

ロンドン

2008.4第2回

ワシントン

2008.11第3回ドイツ

ミンスバッハ

2009.6第4回東京

2010.7第5回

リオデジャ

ネイロ

2011.11第6回

パリ

2007.1TMB

PC236

TC258

• Project ,Program and Portfolio Management

• ISO21500のメインテナンス

2011/1発

足



http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Top/index.jspISO21500の原本/対訳本の入手方法

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