P. 0 4 St e m Fl e x M e di u m

P. 0 6 Al e x a Fl u o r P L U S s e c o n d a r y a nti b o di e s

P. 0 7 E V O S c ell i m a gi n g s y st e m

P. 0 8 Cli c k -i T C ol o ri m et ri c I H C d et e cti o n kit s

P. 0 9 P h a s e m a k e r T u b e s

P. 1 0 Q u a nt St u di o 3 D デ ジ タ ル P C R シ ス テ ム

P. 1 1 I o n S 5 / I o n S 5 X L 次 世 代 シ ー ケ ン シ ン グ シ ス テ ム

P. 1 2 T a q P at h P r o A m p M a st e r Mi x

T a q P at h P r o A m p M ulti pl e x M a st e r Mi x

P. 1 3 O n c o S c a n F F P E a n d C N V F F P E A s s a y

P. 1 4 E x o S A P -I T E x pr e s s P C R Pr o d u ct Cl e a n u p R e a g e nt

N E X T I n t e r vi e w

バ イ オ ハ イ ブ リ ッ ド で 挑 む

創 薬 、 再 生 医 療 、 生 命 シ ス テ ム異 分 野 融 合 が 生 み 出 す 多 彩 な ア プ ロ ー チ

竹 内 昌 治 氏

東 京 大 学 生 産 技 術 研 究 所 教 授

同 研 究 所 統 合 バ イ オ メ デ ィ カ ル シ ス テ ム 国 際 研 究 セ ン タ ー セ ン タ ー 長 ・ 教 授

2 0 1 7 / M a y

N o. 4 0

S ci e n c e, Pr o d u ct s, a n d I nf or m ati o n

サ ー モ フ ィ ッ シ ャ ー サ イ エ ン テ ィ フ ィ ッ ク

ラ イ フ サ イ エ ン ス 情 報 誌

竹 内 昌 治

1 9 9 5 年 東 京 大 学 工 学 部 機 械 情 報 工 学 科 卒 業 。 9 7 年 同 大 学

大 学 院 工 学 系 研 究 科 機 械 情 報 工 学 専 攻 修 士 課 程 修 了 。 2 0 0 0

年 同 博 士 課 程 修 了 。 同 年 日 本 学 術 振 興 会 特 別 研 究 員 （ P D ） に 。

2 0 0 1 年 東 京 大 学 生 産 技 術 研 究 所 講 師 、 0 3 年 同 助 教 授 、 1 4 年

同 教 授 に 就 任 、 現 在 に 至 る 。 こ の 間 、 0 4 - 0 5 年 ハ ー バ ー ド 大 学

化 学 科 客 員 研 究 員 、 0 8 年 よ り 同 研 究 所 バ イ オ ナ ノ 融 合 プ ロ セ

ス 連 携 医 研 究 セ ン タ ー セ ン タ ー 長 、 1 0 - 1 7 年 J S T E R A T O 竹

内 バ イ オ 融 合 プ ロ ジ ェ ク ト 研 究 総 括 、 1 2 年 よ り 京 都 大 学 客 員

教 授 、 1 7 年 よ り 同 研 究 所 統 合 バ イ オ メ デ ィ カ ル シ ス テ ム 国 際 研

究 セ ン タ ー セ ン タ ー 長 な ど を 兼 務 。 専 門 は ナ ノ バ イ オ テ ク ノ ロ

ジ ー 、 マ イ ク ロ 流 体 デ バ イ ス 、 M E M S 、 ボ ト ム ア ッ プ 組 織 工 学 。

工 学 部 機 械 科 の 学 生 時 代 、 昆 虫 ロ ボ ッ ト 作 製 に の め り 込 み 、 研 究 の 世 界 に 足 を 踏 み 込 ん だ 竹 内 昌 治 氏 。

優 れ た 生 体 機 能 を 人 工 物 で 模 倣 す る よ り も 、 そ の 卓 越 し た 能 力 を 扱 い や す い 素 子 に 転 換 し て

応 用 す る 独 創 的 な バ イ オ ハ イ ブ リ ッ ド 分 野 を 切 り 拓 い て き ま し た 。

「 自 分 が 面 白 い と 思 う こ と を 徹 底 的 に や り 抜 く 。 役 に 立 つ か ど う か は 、 あ と か ら 考 え る こ と 」 と 語 る 竹 内 氏 。

境 界 の な い 融 合 領 域 で ユ ニ ー ク な 発 想 と 微 細 な 加 工 技 術 を 原 動 力 に 、 医 療 や 生 物 学 が 抱 え る 様 々 な 難 問 へ 多 彩 な ア プ ロ ー チ か ら 挑 ん で い ま す 。

I n t e r vi e w

イ ン タ ビ ュ ア ー ： サ ー モ フ ィ ッ シ ャ ー サ イ エ ン テ ィ フ ィ ッ ク 橋 本 裕 子

「 点 」 と 「 線 」 と 「 面 」 で 制 御 す る

「 生 体 を 材 料 と し て 、 機 械 の 中 に 部 品 と し て 組

み 込 み た い 。 で も 細 胞 や 組 織 は ベ ト ベ ト ド ロ ド

ロ し て 扱 い に く い 。 そ こ で 、 ま ず は 形 か ら 入 ろ

う と 思 い 、 そ れ ら を 『 点 』 と 『 線 』 と 『 面 』 で 制 御

す る 技 術 の 開 発 に 取 り 組 み ま し た 」 と 竹 内 氏

は 立 体 組 織 構 築 の 原 点 を 語 り ま す 。 微 細 加 工

技 術 （ M E M S ） や 微 細 流 路 な ど 、 工 学 的 な 技

術 を 駆 使 し 、 細 胞 を ビ ー ズ 状 の 「 点 」 に し た り 、

フ ァ イ バ ー 状 の 「 線 」 に し た り 、 折 り 紙 の よ う に

折 り 畳 め る 「 面 」 と し て 自 在 に 扱 え る 技 術 を 開

発 。 例 え ば 直 径 1 0 0 µ m の コ ラ ー ゲ ン ビ ー ズ

を 作 り 、 そ の 内 外 で 異 な る 細 胞 を 培 養 し て 好

き な 形 に 集 積 す れ ば 数 ミ リ レ ベ ル の 立 体 も 構

築 で き 、 水 分 や 栄 養 が 内 部 ま で 行 き 渡 る こ と

を 確 認 し ま し た （ 写 真 左 ） 。 さ ら に 皮 膚 細 胞 を

使 っ て 数 セ ン チ の 大 き さ の 指 の 形 に 集 積 す る

こ と に も 成 功 し ま し た 。 ま た 、 こ の 技 術 を 応 用

し 、 ブ ド ウ 糖 濃 度 に 応 答 し て 蛍 光 強 度 が 変 化

す る ハ イ ド ロ ゲ ル ビ ー ズ を 作 り 、 そ れ ら を 集 積

さ せ て 体 内 へ 埋 め 込 み 、 血 糖 値 セ ン サ ー と し

て 使 う 研 究 も 進 め て い ま す 。 す で に マ ウ ス の

耳 に 移 植 し 、 数 ヶ 月 間 に わ た っ て 血 糖 値 を 連

続 的 に モ ニ タ ー で き る こ と を 確 認 し ま し た （ 写

真 中 央 ） 。「 完 全 埋 め 込 み 型 で 2 4 時 間 血 糖 値

を モ ニ タ ー で き れ ば 、 糖 尿 病 患 者 の 負 担 が 減

ら せ る は ず 」 と 竹 内 氏 は 語 り ま す 。 ま た 細 胞 を

「 面 」 と し て 扱 う 方 法 で は 、 細 胞 サ イ ズ の マ イ

ク ロ プ レ ー ト を 平 面 上 に 複 数 個 配 置 し 、 そ の

上 で 細 胞 を 培 養 す る と 、 細 胞 の 牽 引 力 で 自 律

的 に 多 面 体 を 形 成 す る 技 術 を 開 発 し ま し た 。

こ の 原 理 を 利 用 す れ ば 、 中 空 の 立 方 体 や 正

十 二 面 体 、 管 構 造 な ど を 高 速 に 構 築 で き 、 立

体 的 な 組 織 構 築 に 応 用 で き ま す 。

　

細 胞 フ ァ イ バ ー で

機 能 的 な 組 織 構 築 へ

創 薬 や 再 生 医 療 分 野 の 基 盤 技 術 と し て さ ら

に 注 目 を 集 め る の は 、 細 胞 集 団 を 「 線 」 と し て

扱 え る フ ァ イ バ ー 化 の 技 術 （ 写 真 右 ） 。 直 径

1 0 0 µ m 程 の 管 状 ハ イ ド ロ ゲ ル の 中 で 異 な る

種 類 の 細 胞 や 細 胞 接 着 基 質 を 加 え て 自 在 に

立 体 培 養 で き ま す 。 構 築 さ れ た 3 次 元 の 組 織

は 、 生 体 内 の 環 境 や 機 能 を 反 映 す る た め 、 移

植 へ の 適 応 性 や 新 薬 開 発 へ の 応 用 が 期 待

さ れ ま す 。「 例 え ば ヒ ト i P S細 胞 か ら 分 化 し た

フ ァ イ バ ー 状 の 膵 島 細 胞 を 糖 尿 病 の 治 療 に

応 用 す る 研 究 を 進 め て い ま す 。 マ ー モ セ ッ ト

の 腹 腔 内 に 注 入 し 、 血 糖 値 を 正 常 化 さ せ る こ

と を 確 認 し ま し た 。 組 織 を ハ イ ド ロ ゲ ル で 囲

ん で い る の で 、 水 や 栄 養 分 は 自 由 に 行 き 来 で

き ま す が 、 免 疫 細 胞 は 侵 入 で き ず 、 拒 絶 反 応

が 起 き に く い 設 計 に な っ て い ま す 。 異 物 へ の

生 体 応 答 を 乗 り 越 え る 方 法 も 開 発 し て い ま

す 」 と 竹 内 氏 。 ま た 別 の ア プ ロ ー チ と し て 心 筋

を 培 養 し 、 薬 剤 の 反 応 を 検 証 す る 際 に 、 収 縮

力 を フ ァ イ バ ー の 長 さ で 客 観 的 に 評 価 す る 系

も 考 案 中 。「 そ も そ も 生 体 内 に は 、 血 管 や 神

経 や 筋 肉 な ど 線 状 の 組 織 が 多 く 含 ま れ る の

で 、 フ ァ イ バ ー 状 の 細 胞 の 応 用 範 囲 は 広 ま り

そ う で す 。 フ ァ イ バ ー 化 す る こ と で 取 り 扱 い し

や す く な り 、 バ イ オ プ リ ン タ ー を 使 え ば 、 さ ら

に 複 雑 な 立 体 化 も 行 え ま す 」 と 続 け ま す 。

匂 い を 感 知 す る

バ イ オ ハ イ ブ リ ッ ド デ バ イ ス

細 胞 に よ る 組 織 構 築 だ け で な く 、 竹 内 氏 は 昆

虫 の 優 れ た 匂 い に 対 す る 感 知 能 力 を 利 用 す る

「 ヒ ト 検 知 ロ ボ ッ ト 」 の 開 発 も 手 が け て い ま す 。

こ の デ バ イ ス で は 、 ヒ ト の 汗 の 匂 い を 高 感 度

に 検 知 す る 蚊 の 嗅 覚 受 容 体 を 使 い ま す 。「 昆

虫 の 嗅 覚 受 容 体 の 種 類 は 、 イ ヌ や マ ウ ス な ど

よ り も 遥 か に 少 な い の に 、 匂 い を 見 分 け る 能

力 は 動 物 並 に 見 え ま す 。 セ ン サ ー に は 、 構 造

が シ ン プ ル な 方 が 使 い や す い の で 、 受 容 体 の

膜 タ ン パ ク 質 を 人 工 細 胞 膜 に 埋 め 込 み 、 匂 い

へ の 反 応 を 電 気 信 号 で 捉 え ま す 」 。 竹 内 氏 は 、

実 際 に ヒ ト の 汗 の 匂 い を 感 知 し て 対 象 物 か

ら 遠 ざ か る 小 型 ロ ボ ッ ト の 動 画 を 見 せ な が ら

話 を 続 け ま す 。「 将 来 的 に は 不 明 者 捜 索 用 ロ

ボ ッ ト へ の 実 装 を 目 指 し た い で す ね 。 災 害 救

助 犬 に は 伴 走 者 が 必 要 で 、 集 中 力 は 1 5 分 か

ら 6 0 分 程 度 。 そ れ よ り も 長 く 稼 働 す る 自 走 式

の 小 型 ロ ボ ッ ト を 作 り た い 」 と 竹 内 氏 は 幅 広

い 応 用 を 見 据 え ま す 。

興 味 を 持 っ た こ と に

徹 底 的 に 取 り 組 む

「 研 究 室 の 学 生 に は 、 な ん で も 好 き な こ と 、 誰

も や っ た こ と が な い 研 究 に 取 り 組 ん で 欲 し い

と 思 っ て い ま す 。 ア イ デ ア の 段 階 で は 、 何 の

役 に 立 つ か は 問 い ま せ ん 。 た だ そ の 面 白 さ を

他 の 人 に 伝 え 、 目 に 見 え る 形 で 可 能 性 を 示

す こ と だ け は 必 要 で す 」 と 竹 内 氏 は 若 い 研 究

者 を 励 ま し ま す 。 研 究 室 の モ ッ ト ー は 、 T hi n k

H y b ri d 。 工 学 系 、 理 学 系 、 医 学 系 を 始 め 、

ア ー テ ィ ス ト や 経 営 修 士 な ど 、 研 究 室 に は さ

ま ざ ま な バ ッ ク グ ラ ウ ン ド の 6 0 名 ほ ど の メ ン

バ ー が 集 ま っ て い ま す 。「 専 門 分 野 に 縛 ら れ

ず 、 融 合 領 域 に ど ん ど ん 踏 み 出 し て も ら い た

い 。 自 ら 興 味 を 持 っ た こ と で あ れ ば 、 ど ん な 辛

い 壁 も 乗 り 越 え ら れ る は ず 。 こ れ か ら も 自 由

な 発 想 で 基 盤 技 術 を 生 み 出 し 、 多 く の 領 域 で

役 立 つ も の づ く り に 励 み た い 」 と 語 り ま す 。 何

も の に も 囚 わ れ な い 奔 放 で 精 緻 な バ イ オ ハ

イ ブ リ ッ ド 研 究 か ら 、 私 た ち の 想 像 を 越 え る

デ バ イ ス や マ シ ン が 生 ま れ 、 新 し い 時 代 を 感

じ る 日 も 遠 く は な い よ う で す 。

バ イ オ ハ イ ブ リ ッ ド で 挑 む創 薬 、 再 生 医 療 、 生 命 シ ス テ ム異 分 野 融 合 が 生 み 出 す 多 彩 な ア プ ロ ー チ竹 内 昌 治

氏

東 京 大 学 生 産 技 術 研 究 所 教 授 ／ 同 研 究 所 統 合 バ イ オ メ デ ィ カ ル シ ス テ ム 国 際 研 究 セ ン タ ー

セ ン タ ー 長 ・ 教 授

p a g e 0 3p a g e 0 2

Gi b c o ™ St e m Fl e x ™ M e di u m は 、 今 日 の 幹 細 胞 研 究 に 必 要 と な る 革 新 的 で 困 難 な ア プ リ ケ ー シ ョ ン に お い て も 、 優 れ た 性 能 を 発 揮

す る よ う に デ ザ イ ン さ れ た フ ィ ー ダ ー フ リ ー ベ ー ス の 多 能 性 幹 細 胞 （ P S C ） 用 培 地 で す 。 コ ア と な る 増 殖 能 の 向 上 は も ち ろ ん 、 フ レ キ シ ブ

ル に 使 用 で き る 高 い 利 便 性 を 兼 ね 備 え て い ま す 。

今 求 め ら れ る ア プ リ ケ ー シ ョ ン で

優 れ た 性 能 を 発 揮

● ゲ ノ ム 編 集 、 シ ン グ ル セ ル 継 代 、 リ プ ロ グ ラ ミ ン グ な ど の

　 ス ト レ ス 環 境 を 経 た 細 胞 で も 、 力 強 く 回 復 ・ 増 殖 し ま す 。

P O I N T

ゲ ノ ム 編 集 や シ ン グ ル セ ル 継 代 な ど 、

幅 広 い ア プ リ ケ ー シ ョ ン に 適 し た 多 能 性 幹 細 胞 用 培 地

S t e m Fl e x M e di u m

ゲ ノ ム 編 集 後 の 細 胞 密 度 が

　 最 大 2 倍 で ス ピ ー ト 回 復 　

週 末 の 培 地 交 換 が 不 要 な 培 養 ス ケ ジ ュ ー ル

R O C K阻 害 剤 の 非 存 在 下 に お け る シ ン グ ル

　 セ ル 継 代 後 の ク ロ ー ン 性 増 殖 が 5 倍 に 増 加

製 品 名 サ イ ズ 製 品 番 号 価 格

St e m Fl e x M e di u m 5 0 0 m L A 3 3 4 9 4 0 1 ¥ 3 2, 0 0 0

G eltr e x L D E V- Fr e e, h E S C - Q u alifi e d, R e d u c e d Gr o wt h F a ct or B a s e m e nt M e m br a n e M atri x 1 m L A 1 4 1 3 3 0 1 ¥ 5, 2 0 0

R e c o m bi n a nt H u m a n L a mi ni n - 5 2 1（ r h L a mi ni n - 5 2 1） 1 0 0 µ g A 2 9 2 4 8 ¥ 8, 8 0 0

Vitr o n e cti n （ V T N - N ） R e c o m bi n a nt H u m a n Pr ot ei n, Tr u n c at e d 1 m L A 1 4 7 0 0 ¥ 6, 0 0 0

Tr y p L E S el e ct E n z y m e（ 1 X ） , n o P h e n ol R e d 1 0 0 m L 1 2 5 6 3 0 1 1 ¥ 3, 9 0 0

そ れ ぞ れ の 培 地 で 増 殖 さ せ 、 Gi b c o ™ Tr y p L E ™ S el e ct 酵 素 を 用 い て シ ン グ ル セ ル 化 し た P S C に 、

C a s 9 タ ン パ ク 質 / H P R Tガ イ ド R N A（ g R N A ） 複 合 体 を エ レ ク ト ロ ポ レ ー シ ョ ン で 導 入 し ま し た 。 R h o

結 合 タ ン パ ク 質 キ ナ ー ゼ （ R O C K ） 阻 害 剤 の 非 存 在 下 で 、 1 ウ ェ ル あ た り の 生 細 胞 数 が 1 0 0, 0 0 0 個 と

な る よ う に 播 種 し た と こ ろ 、 St e m Fl e x 培 地 は ス ト レ ス 環 境 下 か ら の 細 胞 の 回 復 を 強 力 に サ ポ ー ト す

る こ と が 示 さ れ ま し た 。

r h L a mi ni n - 5 2 1基 質 上 に St e m Fl e x 培 地 で 、 3 継 代 以 上 増 殖 さ せ た P S C を Tr y p L E S el e ct 酵 素 で

シ ン グ ル セ ル 化 し 、 生 存 し て い る 多 能 性 幹 細 胞 （ Tr a 1 - 6 0 陽 性 、 ヨ ウ 化 プ ロ ピ ジ ウ ム 陰 性 ） を フ ロ ー

ソ ー テ ィ ン グ に よ り 回 収 し 、 1 ウ ェ ル あ た り 1 、 3 、 5 細 胞 と な る よ う に 9 6 ウ ェ ル プ レ ー ト に 播 種 し ま し た 。

播 種 後 、 細 胞 に 新 し い 培 地 を 3 日 お き に フ ィ ー ド し た と こ ろ 、 D a y 1 4 ま で に 5 ％ を 超 え る コ ン フ ル エ ン

ス に 到 達 し て い る こ と を 確 認 し ま し た （ I n c u C yt e ™ Z O O Mシ ス テ ム （ E s s e n Bi o s ci e n c e 社 製 ） で

ウ ェ ル 全 体 を イ メ ー ジ ン グ ） 。

従 来 の P S C 培 地 と は 異 な り 、 St e m Fl e x 培 地 は 、 毎 日 の 培 地 管 理 を 行 う 必 要 が な く 、 週 末 の 培 地 交

換 が 不 要 の ス ケ ジ ュ ー ル で 、 P S C の 増 殖 お よ び 維 持 を 行 な え ま す 。 左 記 以 外 の 培 地 交 換 ス ケ ジ ュ ー

ル の オ プ シ ョ ン も あ り ま す 。

詳 細 は こ ち ら を ご 覧 く だ さ い 。 w w w.t h er m ofi s h er. c o m/ st e mfl e x継 代

D a y 5

培 地 交 換

DDDDDD aaaaa yyyyy 777777D a y 2 DDDDDD aaaaa yyyyy 3333333 D a y 4D a y 1

培 地 交 換継 代

休 日 培 地 交 換 な し

休 日 培 地 交 換 な し

休 日 培 地 交 換 な し

0

2 0

4 0

6 0

8 0

1 0 0

0 2 0 4 0 6 0 8 0 1 0 0

播種

後の

コン

フル

エン

ス（

％）

播 種 後 の 時 間 （ hr ）

m T 培 地 （ 他 社 製 品 ）St e m Fl e x 培 地

E s s e nti al 8 Fl e x 培 地

0

2 0

4 0

6 0

8 0

1 0 0

1 細 胞 3 細 胞 5 細 胞

クロ

ーン

性増

殖が

みら

れる

ウェ

ルの

割合

（％

）

E s s e nti al 8 Fl e x 培 地m T 培 地 （ 他 社 製 品 ）

St e m Fl e x 培 地

9 6 ウ ェ ル プ レ ー ト に お け る 1 ウ ェ ル あ た り の 生 細 胞

（ 多 能 性 Tr a 1- 6 0 陽 性 、 PI 陰 性 ） の 播 種 数

フ レ キ シ ビ リ テ ィ の 高 い 使 用 法

● 週 末 の 培 地 交 換 が 不 要 な 培 養 ス ケ ジ ュ ー ル が 組 め ま す 。

● 実 験 用 途 に 応 じ て 、 マ ト リ ッ ク ス ※ お よ び 継 代 用 試 薬 を

　 フ レ キ シ ブ ル に 選 択 で き ま す 。

※ Gi b c o ™ G eltr e x ™ 、 Gi b c o ™ L a mi ni n - 5 2 1 、 Gi b c o ™ Vitr o n e cti n 等

p a g e 0 5p a g e 0 4

第 1 回 プ ロ グ ラ ム 当 選 者 か ら の 体 験 コ メ ン ト

「 多 重 レ ポ ー タ ー 遺 伝 子 ノ ッ ク イ ン マ ウ ス の 解 析 に 適 し た 多 蛍 光 検 出 シ ス テ ム 」

澤 新 一 郎 氏 （ 北 海 道 大 学 遺 伝 子 病 制 御 研 究 所 感 染 病 態 分 野 准 教 授 ）

N E W !

マ ル チ カ ラ ー フ ロ ー サ イ ト メ ー タ ー を 体 験 し よ う !第 2 回 A t t u n e N x T A c o u s ti c F o c u si n g C y t o m e t e r 無 料 貸 出 プ ロ グ ラ ム

フ ロ ー サ イ ト メ ー タ ー I n vitr o g e n ™ Att u n e ™ N x T A c o u sti c F o c u si n g C yt o m et erを 研 究 室 で 無 料 体 験 い た だ き 、 製 品 に 対 す る ご

意 見 や ご 感 想 を お 伺 い す る モ ニ タ ー を 募 集 し ま す 。 ご 応 募 い た だ い た お 客 様 の 中 か ら 1 名 様 に 、 2 0 1 7 年 1 2 月 末 ま で の 約 1 2 週 間 、 Att u n e

N x T A c o u sti c F o c u si n g C yt o m et er の モ ニ タ ー 機 器 を 貸 出 し い た し ま す 。 さ ら に 本 機 器 を 使 用 時 に 必 要 な 試 薬 5 0 万 円 分 ※ を ご 提 供 い

た し ま す 。 ※ I n vitr o g e n製 品 （ e Bi o s ci e n c e 製 品 を 含 む ） の 中 か ら 選 択 で き ま す 。

応 募 期 間 : 2 0 1 7年 4 月 1 7 日 （ 月 ） ～ 2 0 1 7 年 6 月 2 日 （ 金 ） ま で ※ 実 施 要 項 と ご 応 募 は こ ち ら か ら w w w.t h er m ofi s h er. c o m/j p - att u n e - gr a nt 2 0 1 7

　 リ ン パ 節 形 成 過 程 の 解 明 を 目 指 し 、 2 0 1 6

年 1 0 月 に 北 海 道 大 学 で 免 疫 組 織 の 発 生 機 構

を 研 究 す る 新 規 グ ル ー プ を 立 ち 上 げ た 澤 新 一

郎 氏 。 こ れ ま で 自 然 リ ン パ 球 の 一 つ で あ る L T i

（ L y m p h oi d Ti s s u e i n d u c e r ） 細 胞 の 最 終

分 化 に R A N K L - R A N K シ グ ナ ル が 重 要 で あ る

こ と な ど 、 リ ン パ 節 形 成 の 鍵 と な る 分 子 機 構 を

精 力 的 に 追 っ て き ま し た 。「 間 葉 系 ス ト ロ マ 細

胞 と 自 然 リ ン パ 球 の 相 互 作 用 は リ ン パ 節 の 発

生 初 期 に 必 須 の ス テ ッ プ で す が 、 マ イ ナ ー ポ

ピ ュ レ ー シ ョ ン で あ る こ れ ら の 細 胞 を 解 析 す る

に は 、 レ ポ ー タ ー マ ウ ス と 、 高 感 度 で パ ワ フ ル

な フ ロ ー サ イ ト メ ー タ ー が 欠 か せ ま せ ん 」 と 澤

氏 は 話 し ま す 。

リ ン パ 節 の 「 種 （ タ ネ ） 」 を 突 き 止 め る

　 澤 氏 の 大 き な テ ー マ の 一 つ は 「 免 疫 の 場 」

で あ る リ ン パ 節 が い つ 、 い か に し て 形 成 さ れ

る か と い う こ と 。 哺 乳 類 で は 胎 児 期 に 間 葉 系

ス ト ロ マ 細 胞 と 自 然 リ ン パ 球 が イ ン タ ラ ク シ ョ

ン す る こ と で リ ン パ 節 形 成 が 始 ま り ま す 。 自 然

リ ン パ 球 に つ い て は こ れ ま で 、 優 れ た 知 見 が

蓄 積 さ れ て き て お り 、 澤 氏 曰 く 「 役 者 が 分 か っ

て き て は 」 い ま す が 、 一 方 、 そ の 相 手 と な る 間

葉 系 ス ト ロ マ 細 胞 の 詳 細 は 未 だ 明 ら か で は あ

り ま せ ん 。 澤 氏 は 間 葉 系 ス ト ロ マ 細 胞 の 明 ら

か な 特 徴 や 挙 動 の 解 析 を 通 じ て 「 こ れ こ そ が

ま さ に リ ン パ 節 を 作 る 種 の よ う な 細 胞 」 で あ る

と 明 快 に 理 解 す る こ と を 目 指 し て い ま す 。「 全

身 の 各 リ ン パ 節 は 時 空 間 的 制 御 を 受 け て 独

立 に 形 成 さ れ ま す が 、 す べ て に 共 通 す る 本 質

的 イ ベ ン ト が 間 葉 系 ス ト ロ マ 細 胞 と 自 然 リ ン

パ 球 の 『 出 会 い 』 で す 。 こ れ を よ く 理 解 し 再 現

す る こ と が 可 能 に な れ ば 、 例 え ば 人 工 リ ン パ

節 の 実 現 も 不 可 能 で は あ り ま せ ん 」 。

ゲ ノ ム 編 集 も 活 用 し 、

わ ず か な 細 胞 集 団 を 見 極 め る

　 小 さ な 胎 児 期 の リ ン パ 節 形 成 を 観 察 す る

場 合 、 免 疫 組 織 化 学 的 な 解 析 と 両 輪 で 、 マ イ

ナ ー ポ ピ ュ レ ー シ ョ ン を 定 量 す る 必 要 が あ り

ま す 。「 自 然 リ ン パ 球 や 間 葉 系 ス ト ロ マ 細 胞

は 、 T 細 胞 や B 細 胞 と 異 な り 、 明 確 な 細 胞 表 面

マ ー カ ー が あ り ま せ ん 。 そ の た め 特 徴 的 な 転

写 因 子 や サ イ ト カ イ ン を 染 色 す る 必 要 が あ り

ま す 。 私 た ち は こ れ ま で 、 間 葉 系 ス ト ロ マ 細 胞

に R A N K L（ R e c e pt or a cti v at or of N F k B

li g a n d） が な い と リ ン パ 節 形 成 が 起 こ ら な い

こ と を 明 ら か に し て き ま し た 。 そ こ で R A N K L

プ ロ モ ー タ ー の 下 流 に C r e を コ ー ド す る マ ウ

ス を 作 製 し 、 組 織 中 で R A N K L 発 現 細 胞 を 蛍

光 タ ン パ ク 質 で 特 異 的 に 検 出 で き る 系 を 確

立 し て い ま す 」 と 話 し ま す 。 し か し R A N K L 陽

性 の 間 葉 系 ス ト ロ マ 細 胞 は 0. 0 5 % に 満 た な

い マ イ ナ ー ポ ピ ュ レ ー シ ョ ン で あ り 、 こ れ を 感

度 よ く 検 出 す る こ と が 絶 対 的 に 必 要 で し た 。

「 今 回 、 Att u n e N x T A c o u sti c F o c u si n g

C y t o m e t e r で レ ポ ー タ ー マ ウ ス を 解 析 し た

結 果 、 4 色 の 蛍 光 タ ン パ ク 質 と 約 1 0 種 類 の

蛍 光 色 素 を 高 感 度 に 検 出 で き る こ と を 確 認

し ま し た 。 ま た 実 際 に 使 っ て み て A c o u s ti c

F o c u si n g の 便 利 さ を 実 感 し ま し た 。 流 速 を 上

げ て も 液 詰 ま り し に く く 、 大 量 の シ ー ス 液 が 必

要 あ り ま せ ん 。 初 期 投 資 だ け で な く ラ ン ニ ン

グ コ ス ト が 抑 え ら れ る 点 が い い で す ね 。 ゲ ノ ム

編 集 技 術 の 進 歩 で 遺 伝 子 改 変 マ ウ ス の 作 製

が 簡 便 化 さ れ 、 解 析 の 効 率 化 が こ れ ま で 以 上

に 要 求 さ れ ま す 。 そ ん な 新 し い 時 代 の 免 疫 学

研 究 に ぴ っ た り の フ ロ ー サ イ ト メ ー タ ー だ と 思

い ま し た 。 」

　 澤 氏 は さ ら に 多 く の ド ラ イ バ ー マ ウ ス 、 レ

ポ ー タ ー マ ウ ス を 作 製 し 、 ま だ 誰 も 知 ら な い リ

ン パ 節 形 成 の メ カ ニ ズ ム 解 明 を 目 指 し て 研 究

を 進 め ま す 。

図 マ ウ ス 小 腸 か ら の 自 然 リ ン パ 球 解 析

マ ウ ス 小 腸 サ ン プ ル の リ ン パ 球 集 団 （ 左 ） に お け る 自 然 リ ン パ

球 （ I L C） の 解 析 デ ー タ （ 右 ） 。 R O R γ tは 、 核 内 受 容 体 R eti n oi c

a ci d or p h a n r e c e pt or （ R O R ） フ ァ ミ リ ー の 一 つ で あ り 、 I L C 3

で 発 現 す る マ ー カ ー 。 Att u n e N x T を 使 用 。

従 来 品 を 上 回 る S / N 比 で 一 段 と 鮮 明 な 画 像 に

図 1 従 来 品 よ り も 明 る い 細 胞 画 像

従 来 の Al e x a Fl u or 4 8 8 S e c o n d ar y A nti b o d y（ 左 ） と 、 新 し い Al e x a Fl u or Pl u s 4 8 8 S e c o n d ar y A nti b o d y（ 右 ） を 比 較 し た 結 果 、

従 来 製 品 よ り も 高 い シ グ ナ ル /ノ イ ズ 比 で 、 よ り 詳 細 な 画 像 を 得 ら れ ま し た 。

※ 印 刷 の 仕 様 上 、 実 際 の 画 像 よ り 暗 く な っ て お り ま す 。 必 要 に 応 じ て ウ ェ ブ の 製 品 ペ ー ジ を ご 参 照 く だ さ い 。

図 2 従 来 品 よ り も 高 感 度 な 蛍 光 ウ エ ス タ ン

A 4 3 1 細 胞 の 細 胞 溶 解 液 1 5 u g を 1 : 3 で 段 階 希 釈 し 、 H e a t

S h o c k P r ot ei n 9 0（ H s p 9 0 ） と hi st o n e d e a c et yl a s e 1

（ H D A C 1 ） を 蛍 光 ウ ェ ス タ ン ブ ロ ッ ト で 検 出 。 泳 動 後 、 膜 へ 転

写 し 、 一 次 抗 体 と 反 応 。 Al e x a Fl u or Pl u s 8 0 0 G o at a nti -

R a b bit I g G S e c o n d ar y A nti b o d y（ 上 ） ま た は 従 来 品 （ 下 ） を

1: 4 0, 0 0 0 に 希 釈 し て 4 5 分 間 イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン 。 近 赤 外 蛍 光 用

の イ メ ー ジ ン グ シ ス テ ム で 撮 影 。

そ の 他 全 1 0 種 類 の ラ イ ン ア ッ プ は ウ ェ ブ サ イ ト を ご 覧 く だ さ い 。 　 w w w.t h er m ofi s h er. c o m/ al e x afl u or pl u s

1 5. 0 1. 65. 0 0. 6 0. 2 0. 0 6（ µ g ）

p a g e 0 7p a g e 0 6

E V O S F L oi d E V O S F L E V O S F L A ut o 2

特 徴

シ ン プ ル で ス ピ ー デ ィ ー な 蛍

光 3 色 の イ メ ー ジ ン グ シ ス テ

ム

豊 富 な 種 類 の 蛍 光 L E D

キ ュ ー ブ や 対 物 レ ン ズ な ど を

カ ス タ マ イ ズ で き る コ ン パ ク

ト モ デ ル

タ ッ チ ス ク リ ー ン で 直 感 的

に 操 作 で き 、 ス キ ャ ン 速 度 と

オ ー ト フ ォ ー カ ス 機 能 を 強 化

し た 最 上 位 モ デ ル

カ メ ラ モ ノ ク ロ カ ラ ー ／ モ ノ ク ロ 選 択 可 能 カ ラ ー & モ ノ ク ロ 切 り 替 え

搭 載 可 能 レ ン ズ 2 0 倍 固 定 5 ス ロ ッ ト 5 ス ロ ッ ト

明 視 野 × ○ ○

位 相 差 △ レ リ ー フ フ ェ ー ズ ○ ○

Li g ht c u b e 3 色 固 定 4 つ （ 交 換 可 能 ） ※ 1 4 つ （ 交 換 可 能 ） ※ 1

タ イ ム ラ プ ス × 〇 ◎ （ 多 点 ）

細 胞 カ ウ ン ト × 〇 〇

自 動 ス キ ャ ン ・ フ ォ ー カ ス × × ○

画 像 の 拡 大 × ○ ○

製 品 名 サ イ ズ 製 品 番 号 価 格

G o at a nti - M o u s e I g G （ H + L ） Hi g hl y Cr o s s - A d s or b e d S e c o n d ar y A nti b o d y, Al e x a Fl u or Pl u s 4 8 8 1 m g A 3 2 7 2 3 ¥ 6 1, 0 0 0

G o at a nti - M o u s e I g G （ H + L ） Hi g hl y Cr o s s - A d s or b e d S e c o n d ar y A nti b o d y, Al e x a Fl u or Pl u s 5 5 5 1 m g A 3 2 7 2 7 ¥ 6 1, 0 0 0

G o at a nti - M o u s e I g G （ H + L ） Hi g hl y Cr o s s - A d s or b e d S e c o n d ar y A nti b o d y, Al e x a Fl u or Pl u s 6 4 7 1 m g A 3 2 7 2 8 ¥ 6 1, 0 0 0

G o at a nti - R a b bit I g G （ H + L ） Hi g hl y Cr o s s - A d s or b e d S e c o n d ar y A nti b o d y, Al e x a Fl u or Pl u s 4 8 8 1 m g A 3 2 7 3 1 ¥ 6 1, 0 0 0

G o at a nti - R a b bit I g G （ H + L ） Hi g hl y Cr o s s - A d s or b e d S e c o n d ar y A nti b o d y, Al e x a Fl u or Pl u s 5 5 5 1 m g A 3 2 7 3 2 ¥ 6 1, 0 0 0

G o at a nti - R a b bit I g G （ H + L ） Hi g hl y Cr o s s - A d s or b e d S e c o n d ar y A nti b o d y, Al e x a Fl u or Pl u s 6 4 7 1 m g A 3 2 7 3 3 ¥ 6 1, 0 0 0

さ ら に 明 る い Al e x a Fl u o r 二 次 抗 体

失 敗 し な い 抗 体 選 び な ら I n vi t r o g e nに お ま か せ !

Al e x a Fl u o r Pl u s で 一 段 と 鮮 明 な 蛍 光 画 像 を ！

Al e x a Fl u o r P L U S s e c o n d a r y a n ti b o di e s E V O S c ell i m a gi n g s y s t e m

I n vit r o g e n ™ Al e x a Fl u o r ™ Pl u s s e c o n d a r y a nti b o di e sは 、 卓 越 し た 輝 度 と 優 れ

た 光 安 定 性 を 兼 ね 揃 え た 蛍 光 標 識 二 次 抗 体 で す 。 独 自 開 発 の “ P L U S ” d y e t e c h n ol o g y

と 高 度 な 交 差 吸 着 処 理 を 組 み 合 わ せ 、 従 来 品 の 4 倍 以 上 の S / N 比 を 実 現 し ま し た 。

● 微 量 タ ー ゲ ッ ト の 検 出 ： I F /I C Cイ メ ー ジ ン グ で は 最 大 4. 2 倍 、

　 ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ で は 最 大 5. 8 倍 高 い S / N 比 を 達 成

● 低 バ ッ ク グ ラ ウ ン ド を 実 現 ： 高 度 な 交 差 吸 着 処 理 で 交 差 反 応 性 を 最 小 化

I n vi t r o g e n ™ E V O S ™ c ell

i m a gi n g s y s t e mは 、 デ ジ タ ル 倒

立 顕 微 鏡 の ワ ー ク ス テ ー シ ョ ン 要 素

を 一 体 化 し た コ ン パ ク ト な オ ー ル イ

ン ワ ン 顕 微 鏡 で す 。 使 い や す い デ ザ

イ ン と と も に 、 多 様 な 研 究 ニ ー ズ に

応 じ た 幅 広 い ラ イ ン ナ ッ プ を 揃 え て

い ま す 。

P O I N T P O I N TN E W !

旧 e Bi o s ci e n c e の フ ロ ー サ イ ト メ ト リ ー 用 抗 体 約 8, 0 0 0 点 も I n vi t r o g e n 抗 体 に 仲 間 入 り 。

7 4, 0 0 0 種 以 上 の 抗 体 を ラ イ ン ア ッ プ ! 信 頼 の バ リ デ ー シ ョ ン 済 み 一 次 抗 体 と 二 次 抗 体 を 続 々 追 加 中 ！

2 4 種 類 の 蛍 光 色 素 か ら 選 べ る I n vitr o g e n ™ Al e x a Fl u or ™二 次 抗 体

プ ロ テ オ ー ム の 8 5 % を カ バ ー す る 一 次 抗 体 ラ イ ン ア ッ プ

9 つ の 主 要 な ア プ リ ケ ー シ ョ ン に 対 応 （ フ ロ ー サ イ ト メ ト リ ー ・ 蛍 光 抗 体 ・ 蛍 光 組 織 染 色 ・ E LI S A ・ 免 疫 沈 降 ・ ウ ェ ス タ ン ブ ロ ッ ト 、 そ の 他 ）

E V O S シ リ ー ズ を ご 購 入 の お 客 様 に Al e x a Fl u o r Pl u s s e c o n d a r y a n ti b o di e s プ レ ゼ ン ト !

キ ャ ン ペ ー ン 対 象 の E V O S セ ル イ メ ー ジ ン グ シ ス テ ム ご 購 入 者 に 、

ご 希 望 の Al e x a Fl u o r Pl u s s e c o n d a r y a nti b o di e s を 2 本 プ レ ゼ ン ト し ま す 。

● 対 象 商 品 を 購 入 後 、 プ レ ゼ ン ト 申 込 ペ ー ジ に 必 要 事 項 を 記 入 す る だ け 。 お 申 込 み は こ ち ら か ら 。 w w w.t h e r m ofi s h e r. c o m /j p - e v o s - al e x afl u o r pl u s

製 品 名 例 製 品 番 号 参 考 価 格

E V O S F L A ut o 2 I m a gi n g S y st e m対 物 レ ン ズ ： 4 × P h 、 1 0 × Fl 、 2 0 × Fl 、 4 0 × Fl 、 ラ イ ト キ ュ ー ブ ： G F P 、 R F P 、 D A PI

自 動 メ カ ニ カ ル X Y ス テ ー ジ 、 カ メ ラ ： カ ラ ー & モ ノ ク ロ 切 り 替 えお 問 い 合 わ せ * ￥ 7, 5 0 0, 0 0 0*

E V O S F L C ell I m a gi n g S y st e m対 物 レ ン ズ ： 4 × P h 、 1 0 × Fl 、 2 0 × Fl 、 4 0 × Fl 、 ラ イ ト キ ュ ー ブ ： G F P 、 R F P 、 D A PI

メ カ ニ カ ル X Y ス テ ー ジ 、 カ メ ラ ： カ ラ ー ま た は モ ノ ク ロ か ら 選 択お 問 い 合 わ せ * ￥ 3, 3 0 0, 0 0 0*

E V O S F L oi d C ell I m a gi n g St ati o n 対 物 レ ン ズ ： 2 0 倍 固 定 、 ラ イ ト キ ュ ー ブ ： FI T C 、 T e x a s R e d 、 D A PI 、 カ メ ラ ： モ ノ ク ロ 4 4 7 1 1 3 6 ￥ 1, 9 8 0, 0 0 0

製 品 番 号 、 価 格 は 仕 様 に よ っ て 異 な り ま す 。 ア ク セ サ リ ー パ ー ツ は 多 数 あ り ま す の で 、 カ ス タ マ イ ズ 可 能 で す 。

オ ン ラ イ ン で 抗 体 の 基 礎 を 学 ぼ う ！

抗 体 を 使 う 研 究 に つ い て 学 べ る 便 利 な サ イ ト で す 。

約 5 0 種 類 の 細 胞 シ グ ナ ル 伝 達 経 路 の 模 式 図 や 抗 体 の 構 造 、 実 験 法 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン ノ ー ト 、 最 新 情 報 な ど 、

抗 体 に 特 化 し た 情 報 サ イ ト で す 。

A n ti b o d y L e a r ni n g C e n t e r 開 講 中

2 0 1 7 年 9 月 2 2 日 （ 金 ）

弊 社 受 注 分 ま で

※ 1 明 視 野 な し の 場 合

E V O S F L oi d E V O S F L E V O S F L A ut o 2

抗 体 検 索 は こ ち ら か ら → w w w.t h e r m ofi s h e r. c o m / a nti b o di e s 詳 細 は こ ち ら か ら → w w w.t h e r m ofi s h e r. c o m / a nti b o di e s -l e a r ni n g - c e nt e r

日 本 医 科 大 学 の 井 内 勝 哉 氏 は 、 こ れ ま で 細 胞 死 の メ カ ニ ズ ム や そ

の 制 御 機 構 の 研 究 を 続 け て き ま し た 。 現 在 は 、 マ ウ ス モ デ ル で 虚

血 再 灌 流 傷 害 に よ り 引 き 起 こ さ れ る 筋 肉 組 織 の 変 化 を 細 胞 死 の

視 点 か ら 観 察 し 、 予 防 法 や 傷 害 を 軽 減 す る 方 法 の 開 発 へ の 手 が か

り を 探 っ て い ま す 。

虚 血 再 灌 流 障 害 と は ？

虚 血 再 灌 流 傷 害 と は 、 血 流 が 止 ま っ て 酸 素 不 足 （ 虚 血 ） に な っ た 組

織 に 、 再 度 血 流 が 復 帰 （ 再 灌 流 ） す る こ と で 引 き 起 こ さ れ 、 急 性 心

筋 梗 塞 や 脳 梗 塞 、 さ ら に 手 術 時 に 物 理 的 に 血 流 を 止 め た 場 合 に も

起 こ り う る 傷 害 で す 。 虚 血 に よ り 壊 れ た 細 胞 の 内 容 物 や 損 傷 部 位

に 集 ま っ た 物 質 が 、 再 灌 流 で 全 身 に 運 ば れ て 障 害 を 引 き 起 こ す と

考 え ら れ て い ま す 。 ま た 、 再 灌 流 に よ っ て 大 量 に 活 性 酸 素 が 発 生 し 、

よ り 組 織 障 害 が 増 大 し ま す 。

組 織 切 片 で ア ポ ト ー シ ス を 可 視 化

「 最 近 、 新 し い T U N E L 法 の キ ッ ト で 虚 血 再 灌 流 後 に 骨 格 筋 組 織

切 片 で ア ポ ト ー シ ス が 増 加 す る こ と を 観 察 で き ま し た 。 培 養 細 胞

で は い ろ い ろ と 使 え る キ ッ ト は あ り ま す が 、 組 織 切 片 用 の キ ッ ト

は 限 ら れ て い る の で 助 か り ま す 。 ま た バ ッ ク グ ラ ウ ン ド が 低 く 、 感

度 が 高 い 点 も 使 い や す い で す ね 」 と 井 内 氏 は Cli c k -i T T U N E L

C ol ori m etri c I H C D et e cti o n Kit を 評 価 し ま す 。

今 後 の 展 開 に つ い て

「 ア ポ ト ー シ ス を 確 認 で き た の で 、 次 は こ の 評 価 系 を 使 っ て 障 害 を

抑 制 す る 方 法 を 試 し て い き た い 」 と 井 内 氏 。 ま ず は 抗 酸 化 作 用 を 示

す 分 子 状 水 素 で 細 胞 死 が 抑 制 す る か ど う か を 実 験 で 確 認 す る 計 画

で す 。 分 子 状 水 素 の 応 用 は 、 研 究 室 の メ イ ン テ ー マ で あ り 、 昨 年 、 井

内 氏 は 分 子 状 水 素 が 遺 伝 子 発 現 を 制 御 す る メ カ ニ ズ ム を 解 明 し ま

し た ※ 。 虚 血 再 灌 流 傷 害 に 対 す る 予 防 法 や 傷 害 の 軽 減 へ 向 け て 、 さ

ら に 研 究 が 加 速 し て い き ま す 。

※‘ M ol e c ul ar h y dr o g e n r e g ul at e s g e n e e x pr e s si o n b y m o dif yi n g t h e fr e e r a di c al

c h ai n r e a cti o n - d e p e n d e nt g e n er ati o n of o xi di z e d p h o s p h oli pi d m e di at or s. ’

I u c hi, K et. al S ci R e p. 2; 6: 1 8 9 7 1.（ 2 0 1 6 ）

虚 血 再 灌 流 後 の マ ウ ス 骨 格 筋 組 織 切 片 で ア ポ ト ー シ ス を 高 感 度 に 検 出

井 内 勝 哉 氏 （ 日 本 医 科 大 学 先 端 医 学 研 究 所 細 胞 生 物 学 部 門 助 教 ）

T RI z ol試 薬 単 独 よ り も R N A 収 量 が 増 加 し ま す

Cli c k -i T E d U C ol o ri m e t ri c I H C D e t e c ti o n Ki t

T RI z ol 試 薬 単 独 と P h a s e m a k er T u b e（ 2 ロ ッ ト 使 用 ） と の 併 用 で 回 収 し た R N A 収 量 を 比 較 し ま し た 。

吸 光 度 で 収 量 ・ 純 度 を 測 定 し た 結 果 、 T RI z ol 試 薬 単 独 よ り も P h a s e m a k er T u b e と の 併 用 で R N A 収 量 が 増 加 し ま し た 。 ど ち ら も 高 純 度 な R N A を 回 収 で き ま し た 。

製 品 名 サ イ ズ 製 品 番 号 価 格

P h a s e m a k er T u b e s 1 0 チ ュ ー ブ A 3 3 2 4 9 ¥ 3, 0 0 0

P h a s e m a k er T u b e s 1 0 0 チ ュ ー ブ A 3 3 2 4 8 ¥ 1 3, 0 0 0

T RI z ol R e a g e nt a n d P h a s e m a k er T u b e s C o m pl et e S y st e m 1 0 0 m L, 1 0 0 チ ュ ー ブ A 3 3 2 5 0 ¥ 3 7, 0 0 0

T RI z ol R e a g e nt a n d P h a s e m a k er T u b e s C o m pl et e S y st e m 2 0 0 m L, 2 0 0 チ ュ ー ブ A 3 3 2 5 1 ¥ 5 6, 0 0 0

T RI z ol L S R e a g e nt a n d P h a s e m a k er T u b e s C o m pl et e S y st e m 1 0 0 m L, 1 0 0 チ ュ ー ブ A 3 3 2 5 2 ¥ 3 7, 0 0 0

T RI z ol L S R e a g e nt a n d P h a s e m a k er T u b e s C o m pl et e S y st e m 2 0 0 m L, 2 0 0 チ ュ ー ブ A 3 3 2 5 3 ¥ 5 7, 0 0 0

T RI z ol Pl u s R N A P urifi c ati o n Kit a n d P h a s e m a k er T u b e s C o m pl et e S y st e m 5 0 回 分 A 3 3 2 5 4 ¥ 6 4, 0 0 0

T R I zol 試 薬 と P h a s e m a k er T u b e s

L o t 1

T R I zol 試 薬 と P h a s e m a k er T u b e s

L o t 2

T R I zol 試 薬

2, 5 0 0

2, 0 0 0

1, 5 0 0

1, 0 0 0

5 0 0

0

ng/µL

n g / µL

A 2 6 0/ 2 8 0

2. 5 0

2. 0 0

1. 5 0

1. 0 0

0. 5 0

0. 0 0

A260/

280

肝 臓 か ら の R N A 回 収

T RI z o l試 薬 +P h a s e m a k er T u b e

T RI z o l試 薬 単 独 に 対 す る 増 加 収 量

L ot 1 2 0 %

L ot 2 1 4 %

T R I zol 試 薬 と P h a s e m a k er T u b e s

L o t 1

T R I zol 試 薬 と P h a s e m a k er T u b e s

L o t 2

T R I zol 試 薬

1, 4 0

1, 2 0

1, 0 0

8 0 0

6 0 0

0

ng/µL

2. 5 0

2. 0 0

1. 5 0

1. 0 0

0. 5 0

0. 0 0

A260/

280

膵 臓 か ら の R N A 回 収

4 0 0

2 0 0

n g / µL

A 2 6 0/ 2 8 0

T RI z ol 試 薬 +P h a s e m a k er T u b e

T RI z ol 試 薬 単 独 に 対 す る 増 加 収 量

L ot 1 1 1 7 %

L ot 2 1 2 0 %

サ ン プ ル ： 1 05 - 1 06 個 の H e L a 細 胞 （ 3 5 m m デ ィ ッ シ ュ で 培 養 ）

培 地 を 除 き 、 T R I z o l を

5 0 0 µ L 加 え て 細 胞 を 溶 か し

ま す 。

4 ℃ 、 1 5, 0 0 0 × G で 1 0 分 間

遠 心 し 、 取 り 出 し ま す 。

2 0 0 - 2 5 0 µ L の 水 層 が 回 収

で き ま す 。

実 験 の 流 れ

細 胞 溶 解 液 を す べ て P h a s e

m a k er t u b e に 移 し 、 ク ロ ロ

ホ ル ム を 2 0 0 µ L 加 え 、 良 く 混

和 し ま す 。

R N A が 溶 け て い る 水 層 （ 上

層 ） を 回 収 し ま す 。 傾 け て も

ゲ ル バ リ ア は 動 か な い の で 、

最 後 ま で 回 収 で き ま す 。

イ ソ プ ロ パ ノ ー ル を 加 え て

遠 心 。 R N A を ペ レ ッ ト で 回 収 。

製 品 名 サ イ ズ 製 品 番 号 価 格

Cli c k -i T E d U C ol ori m etri c I H C D et e cti o n Kit 5 0 ス ラ イ ド C 1 0 6 4 4 ¥ 8 7, 8 0 0

Cli c k -i T T U N E L C ol ori m etri c I H C D et e cti o n Kit 1 キ ッ ト （ 5 0 反 応 分 ） C 1 0 6 2 5 ¥ 9 7, 0 0 0

ア ル キ ン 分 子 を 含 む チ ミ ジ ン 核 酸 誘 導 体 の 5 - et h y n yl - 2' - d e o x y uri di n e（ E d U ） を D N A 鎖 に 取 り 込 ま せ 、 ア ジ

ド 基 を 含 む ビ オ チ ン と ク リ ッ ク 反 応 を 行 い ま す 。 ス ト レ プ ト ア ビ ジ ン 標 識 ペ ル オ キ シ ダ ー ゼ と 基 質 を 加 え て 発 色

さ せ て 明 視 野 顕 微 鏡 で 観 察 し ま す 。

図 1. マ ウ ス 心 臓 組 織 中 の 増 殖 細 胞 の 観 察

マ ウ ス 心 臓 の 切 片 を 、 Cli c k -i T E d U C ol ori m etri c Kit で 増 殖 中 の 核 （ 茶 色 ） や 、 M o v at ’s P e nt a c hr o m e 染 色 で 非 増 殖 細 胞 の 核 （ 灰 色 ） 、 コ ラ ー ゲ ン （ 黄

色 ） 、 エ ラ ス チ ン （ 黒 ） 、 筋 肉 （ 濃 赤 ） を 染 色 。 赤 は 赤 血 球 。

Cli c k -i T T U N E L C ol o ri m e t ri c I H C D e t e c ti o n Ki t

ア ポ ト ー シ ス 後 期 に フ ラ グ メ ン ト 化 す る D N A 末 端 を 、 ア ル キ ン 分 子 を 含 む d U T P で 酵 素 的 に 標 識 し （ T U N E L

法 ） 、 上 記 キ ッ ト と 同 じ 反 応 フ ロ ー で 発 色 さ せ ま す 。

図 2. マ ウ ス 小 腸 に お け る ア ポ ト ー シ ス 細 胞 の 観 察

マ ウ ス 小 腸 の F F P E サ ン プ ル を Cli c k -i T T U N E L C ol ori m etri c Kit と メ チ ル グ リ ー ン で 染 色 。 ア ポ ト ー シ ス （ T U N E L ポ ジ テ ィ ブ ） 細 胞 は 茶 色 、 普 通 の 細 胞 の

核 は 緑 。 I n vitr o g e n ™ E V O S ™ F L A ut o C ell I m a gi n gで 4 0 倍 の 対 物 レ ン ズ を 使 っ て 撮 影 。

p a g e 0 9p a g e 0 8

I n vi t r o g e n ™ T RI z ol ™ 試 薬 で 組 織 や 細 胞 か ら R N A を 回 収 す る 際 、 I n vi t r o g e n ™

P h a s e m a k e r T u b e を 使 え ば 、 回 収 操 作 を 簡 便 化 で き ま す 。 T RI z ol ミ ッ ク ス 遠 心 後 に 、

チ ュ ー ブ 内 で 水 層 と 有 機 溶 媒 層 の 間 に 堅 固 で 耐 久 性 の あ る バ リ ア が 形 成 さ れ る の で 、 ピ

ペ ッ ト 操 作 が 容 易 と な り 、 コ ン タ ミ を 最 小 限 に し 、 R N A 回 収 量 が 増 加 し ま す 。

高 収 量 ： R N A回 収 量 が 最 大 3 0 ％ 増 加

簡 単 ： T RI z olミ ッ ク ス を 遠 心 分 離 す る だ け で 、 水 層 回 収 の ピ ペ ッ ト 操 作 が 容 易 に

高 効 率 ： 安 定 の ゲ ル バ リ ア が 分 離 を キ ー プ し 、 一 度 に 処 理 で き る サ ン プ ル 数 を 最 大 化

R e a d y -t o - u s e ： ゲ ル は 2 m L の チ ュ ー ブ に あ ら か じ め 分 注 済 み

高 い 適 合 性 ： ゲ ル は q P C R な ど の ダ ウ ン ス ト リ ー ム 実 験 に 影 響 が な い 不 活 性 物 質 を 採 用

ク リ ッ ク 反 応 を 利 用 し 細 胞 増 殖 や ア ポ ト ー シ ス を 発 色 法 で 検 出 す る キ ッ ト で す 。 従 来 法 と 異 な り 、 お だ や か な 条 件 で 、 し か も 短 時 間 で 検

出 で き ま す 。 細 胞 増 殖 検 出 用 の I n vi t r o g e n ™ Cli c k -i T ™ E d U C ol o ri m e t ri c I H C D e t e c ti o n Ki t と 、 ア ポ ト ー シ ス 検 出 用 の

I n vit r o g e n ™ Cli c k -i T ™ T U N E L C ol o ri m et ri c I H C D et e cti o n Kit を 提 供 中 で す 。

P O I N TP O I N T

楽 々 の ピ ペ ッ ト 操 作 で 、 コ ン タ ミ は 最 小 限 ・ R N A 収 量 は 最 大 化 ！細 胞 増 殖 、 ア ポ ト ー シ ス を 発 色 法 で 簡 単 観 察

P h a s e m a k e r T u b e sCli c k -i T C ol o ri m e t ri c I H C d e t e c ti o n ki t s

2 .0

1 .5

1 .0

0 .5

水 層 （ R N A ）

P h a s e m a k er ゲ ル

有 機 溶 媒 層

St e p

1St e p

3St e p

5St e p

2St e p

4St e p

6

N E W !

コ ン パ ク ト サ イ ズ で 使 い や す い デ ジ タ ル P C R シ ス テ ム で す 。 C N V 解 析 で は 、

T a q M a n C o p y N u m b er A s s a y s と し て 、 イ ン ト ロ ン を 含 む 全 ゲ ノ ム 領 域 に 対 し て

ヒ ト で は 1 6 0 万 種 類 、 マ ウ ス で は 1 8 万 種 類 の デ ザ イ ン 済 み ア ッ セ イ を 提 供 中 で す 。

新 型 チ ッ プ を 採 用 し 、 4 0 0 b p リ ー ド 長 で 6 - 8 G b と い う ハ イ ス ル ー プ ッ ト の シ ー ケ ン ス を 実 現 。

多 彩 な I o n A m pli S e q ™ p a n elや I o n T orr e nt ™ O n c o mi n e ™ C a n c er a s s a yで 行 う 、

ウ ル ト ラ マ ル チ プ レ ッ ク ス ・ タ ー ゲ ッ ト シ ー ケ ン ス に 最 適 で す 。

デ ジ タ ル P C R で コ ピ ー 数 多 型 （ C N V ） 解 析 を タ ー ゲ ッ ト シ ー ケ ン ス 解 析 の ベ ス ト ソ リ ュ ー シ ョ ン

Q u a n t S t u di o 3 D デ ジ タ ル P C R シ ス テ ム I o n S 5 / I o n S 5 X L 次 世 代 シ ー ケ ン シ ン グ シ ス テ ム

製 品 名 製 品 番 号 価 格

I o n S 5 シ ス テ ム チ ッ プ 作 製 自 動 化 シ ス テ ム 付

I o n S 5 シ ー ケ ン サ 、 I o n C h ef シ ス テ ム 、 卓 上 遠 心 機 、 無 停 電 安 定 化 電 源 装 置 、 イ ン ス タ レ ー シ ョ ン キ ッ ト 、 設 置 ・ 基 本 取 扱 説 明 付 S 5 - 0 0 1 C S 2（ 2 年 保 証 ） ¥ 1 7, 7 0 0, 0 0 0

I o n S 5 X L シ ス テ ム チ ッ プ 作 製 自 動 化 シ ス テ ム 付

I o n S 5 X L シ ー ケ ン サ 、 T orr e nt サ ー バ ー 、 I o n C h ef シ ス テ ム 、 卓 上 遠 心 機 、 無 停 電 安 定 化 電 源 装 置 、 イ ン ス タ レ ー シ ョ ン キ ッ ト 、 設 置 ・ 基 本 取 扱 説 明 付 S 5 X L - 0 0 1 C S 2（ 2 年 保 証 ） ¥ 2 9, 8 0 0, 0 0 0

製 品 名 サ イ ズ 製 品 番 号 価 格

Q u a nt St u di o 3 Dデ ジ タ ル P C R シ ス テ ム Pr o Fl e x P C R シ ス テ ム 付 き 1 式 Q S 3 D - P F（ 2 年 保 証 ） ¥ 6, 4 0 0, 0 0 0

T a q M a n C o p y N u m b er A s s a y s, S m all※ 3 6 0 反 応 （ 2 0 µ L 反 応 系 ） 4 4 0 0 2 9 1 ¥ 5 0, 7 0 0

※ 異 な る サ イ ズ や 各 種 T a q M a n A s s a y の 検 索 は こ ち ら か ら ⇒ w w w.t h er m ofi s h er. c o m/j p - a s g e

疫 学 研 究 か ら 分 子 レ ベ ル の 病 態 解 明 へ

デ ジ タ ル P C R を 活 用 し 、 疾 患 リ ス ク 遺 伝 子 の コ ピ ー 数 多 型 解 析 を 簡 便 化

加 藤 丈 夫 氏 （ 山 形 大 学 医 学 部 内 科 学 第 三 講 座 教 授 ） 　 佐 藤 秀 則 氏 （ 山 形 大 学 医 学 部 メ デ ィ カ ル サ イ エ ン ス 推 進 研 究 所 ）

善 で き る 治 療 法 （ シ ャ ン ト 術 ） が あ る に も か か

わ ら ず 、 そ の 認 知 度 が 低 い こ と だ っ た と 言 い

ま す 。 2 0 1 0 年 、 加 藤 氏 ら は 遺 伝 子 解 析 の 同

意 を 得 た A VI M お よ び i N P Hと 考 え ら れ る 8 例

の 末 梢 血 か ら 抽 出 し た ゲ ノ ム D N A を も ち い て

ゲ ノ ム ワ イ ド に C N V ア レ イ で 解 析 し 、 そ の 結

果 1 1 0 例 の 健 常 者 に 比 べ て S F M B T 1 イ ン ト

ロ ン 2 の 1 2 k b に わ た る 部 分 的 な コ ピ ー 数 の

減 少 が 高 頻 度 に 認 め ら れ る こ と を 報 告 し ま し

た 。「 そ こ で 、 こ の C N V が リ ス ク 因 子 か ど う か

を 明 ら か に す る た め に 、 今 回 、 確 定 診 断 済 み

の i N P H患 者 5 0 例 と 健 常 高 齢 者 1 9 1 例 で 、 よ

り 定 量 的 な C N V 解 析 を 行 い ま し た 」 と 話 し ま

す 。 解 析 を 担 当 し た 佐 藤 氏 は 、「 i N P H患 者 の

2 6. 0 % で S F M B T 1 イ ン ト ロ ン 2 の C N V を 確

認 し 、 コ ン ト ロ ー ル 群 の 4. 2 % と 比 較 し て 有 意

に 高 く （ p ＝ 1. 8 × 1 0 - 5 ） 、 オ ッ ズ 比 は 7. 9 4 で し

た 。 こ れ に よ り こ の C N V が リ ス ク 因 子 で あ る

こ と を 確 認 し ま し た ※ 」 と 続 け ま す 。 S F M B T 1

は シ ョ ウ ジ ョ ウ バ エ S c m と 相 同 性 が 高 く 、 脳

内 で 脈 絡 叢 上 皮 細 胞 、 脳 室 上 皮 細 胞 と 血 管

内 皮 細 胞 な ど に 発 現 し て い ま す が 、 そ の 機 能

は 不 明 で す 。

基 礎 と 臨 床 を つ な ぐ 先 端 技 術

「 C N V 解 析 に は 、 A p pli e d Bi o s y st e m s ™

7 9 0 0 リ ア ル タ イ ム P C R シ ス テ ム に よ る

相 対 定 量 （ Δ Δ C t 法 に よ る ） と A p pli e d

Bi o s y st e m s ™ Q u a nt St u di o ™ 3 D デ ジ

タ ル P C R シ ス テ ム に よ る 絶 対 定 量 で 確 実 に

行 い ま し た 。 T a q M a n ア ッ セ イ は 、 デ ザ イ ン

済 み の A p pli e d Bi o s y st e m s ™ T a q M a n

C o p y N u m b er A s s a y か ら 選 択 し 、 タ ー ゲ ッ

ト 領 域 は S F M B T 1 の イ ン ト ロ ン 2 の ア ッ セ イ

（ I D : 0 3 4 8 8 3 8 4 _ c n） を 、 リ フ ァ レ ン ス に は

「 高 齢 者 に 多 い 特 発 性 正 常 圧 水 頭 症 （ i N P H）

は 、 歩 行 障 害 や 認 知 機 能 の 低 下 な ど が 特 徴

的 な 認 知 症 疾 患 で 、 適 切 に 診 断 す れ ば 有 効 な

治 療 法 が あ り 、 臨 床 上 見 逃 せ ま せ ん 」 と 山 形

大 学 医 学 部 教 授 の 加 藤 丈 夫 氏 は 語 り ま す 。 加

藤 氏 ら の 研 究 グ ル ー プ は 、 2 0 0 0 年 か ら 約 4 年

間 に お よ ぶ 高 齢 者 の 住 民 健 診 で 、 被 験 者 7 9 0

名 に 脳 M RI 検 査 を 実 施 し 、 画 像 診 断 上 i N P H

の 特 徴 が あ る に も か か わ ら ず 臨 床 症 状 の な

い 状 態 （ A VI M ） が 存 在 す る こ と 、 さ ら に 追 跡

調 査 か ら A VI M は i N P Hの 前 臨 床 状 態 と 考 え

ら れ る こ と を 報 告 し ま し た 。 さ ら に 加 藤 氏 は メ

デ ィ カ ル サ イ エ ン ス 推 進 研 究 所 の 佐 藤 秀 則

氏 ら と と も に 、 こ の ほ ど i N P Hの リ ス ク 因 子 と

し て 、 S F M B T 1（ S c m -li k e wit h f o ur M B T

d o m ai n s pr ot ei n 1 ） 遺 伝 子 の コ ピ ー 数 多 型

（ C N V ） を 発 見 し 、 病 態 の 分 子 メ カ ニ ズ ム 解

明 の 端 緒 を 開 き ま し た 。

リ ス ク 遺 伝 子 の 発 見

加 藤 氏 が i N P Hを 研 究 す る き っ か け は 、 そ の 患

者 数 が 一 般 に 考 え ら れ て い る よ り も 多 い と 感

じ て い た こ と 、 症 状 を 解 消 し 劇 的 に 生 活 を 改

S F M B T 1 で コ ピ ー 数 不 変 の イ ン ト ロ ン 3 の

ア ッ セ イ （ I D: 3 0 6 6 2 9 8 9 1 _ c n） を 使 っ て 比 較

し ま し た 」 と 佐 藤 氏 は 続 け ま す 。「 今 回 、 C N V

解 析 に デ ジ タ ル P C R シ ス テ ム が 非 常 に 向 い

て い る と 思 い ま し た 。 存 在 す る か し な い か の

デ ー タ を 絶 対 定 量 で 明 確 に 出 し て く れ る こ と 、

そ し て 精 度 の 面 で 特 に 優 れ て い る と 思 い ま し

た 。 リ ア ル タ イ ム P C R 法 で は 、 複 数 回 の 同 一

サ ン プ ル 測 定 に よ る 解 析 の 検 証 が 必 要 で 、 測

定 や 解 析 に 習 熟 が 必 要 で す 。 そ の 点 、 デ ジ タ

ル P C R 法 は 、 プ ロ ト コ ル が 簡 単 で 結 果 が 安 定

し て い る の で 、 経 験 が 浅 い ス タ ッ フ で も 安 心 し

て 使 え ま す 」 。 さ ら に 佐 藤 氏 は 、 ゲ ノ ム 医 療 の

推 進 に も 取 り 組 み 、 感 染 症 や 神 経 疾 患 、 遺 伝

病 の 解 析 な ど に 、 次 世 代 シ ー ケ ン サ ー の I o n

Pr ot o n ™ シ ス テ ム に よ る ク リ ニ カ ル シ ー ケ ン

シ ン グ を 行 っ て い ま す 。「 山 形 大 学 で は コ ホ ー

ト 研 究 の 下 地 が 整 っ て お り 、 そ の よ う な 山 形

大 学 な ら で は の 特 徴 を 生 か し つ つ 、 基 礎 と 臨

床 の 研 究 者 で タ ッ グ を 組 ん で 成 果 を 出 し て い

き た い 」 と 話 し ま す 。 　

疫 学 研 究 か ら 予 防 医 療 へ

「 高 齢 者 の 脳 M RI に よ る 4 つ の 疫 学 調 査 （ 総

計 2 0 6 4 人 ） の 結 果 を 総 合 す る と 、 i N P Hの 有

病 率 は 1. 6 % と い う 高 率 に な り ま す 。 将 来 的 に

は 、 今 回 の リ ス ク 因 子 を i N P Hの ス ク リ ー ニ ン

グ マ ー カ ー と し て 高 齢 者 検 診 で 調 べ 、 検 出 さ れ

た 方 に 脳 M RI を 受 け て も ら う よ う に す れ ば 、 最

初 か ら す べ て の 方 に M RI 検 査 を 行 う 必 要 が あ

り ま せ ん 。 i N P Hは 、 パ ー キ ン ソ ン 病 と 症 状 が 似

て い て い ま す が 、 有 効 な 治 療 法 が あ り ま す 。 リ

ス ク の あ る 方 を 簡 便 に 見 つ け 出 す 技 術 は 非 常

に 有 用 で す 。 今 後 も 基 礎 研 究 者 と 連 携 し つ つ 、

疾 患 予 防 や 創 薬 を 目 指 し た 分 子 レ ベ ル の 病 態

解 明 に 取 り 組 み た い 」 と 加 藤 氏 は 語 り ま す 。

※‘ A S e g m e nt al C o p y N u m b er L o s s of t h e S F M B T 1

G e n e I s a G e n e ti c Ri s k f o r S h u n t - R e s p o n si v e ,

I di o p at hi c N or m al Pr e s s ur e H y dr o c e p h al u s （ i N P H） ’

S at o. H. et. al P L o S O n e. 2 0 1 6 N o v 1 8; 1 1（ 1 1 ）

p a g e 1 1p a g e 1 0

A p pli e d Bi o s y st e m s ™ Aff y m et ri x ™ O n c o S c a n ™ F F P E A s s a y Kit は 、 全 ゲ ノ

ム コ ピ ー 数 と L O H の 検 出 、 約 9 0 0 個 の が ん 遺 伝 子 に 対 す る よ り 高 解 像 度 な 解 析 、 が ん で 頻

繁 に 検 出 さ れ る 体 細 胞 変 異 の 有 無 判 定 の 全 て を た っ た 1 つ の ア ッ セ イ で 実 現 し ま す 。 F F P E

に 由 来 す る わ ず か 8 0 n g の D N A か ら 、 4 8 時 間 以 内 に デ ー タ を 生 成 す る こ と が 可 能 で す 。

● わ ず か 8 0 n g の F F P E 由 来 D N A か ら 4 8 時 間 で 解 析 可 能

● 全 ゲ ノ ム に わ た り L O H（ ヘ テ ロ 接 合 性 の 消 失 ） を 検 出

● 2 0 - 3 0 %混 在 す る 異 常 細 胞 （ サ ブ ク ロ ー ン ） を 検 出

● 高 い ダ イ ナ ミ ッ ク レ ン ジ ： 最 大 5 0 コ ピ ー の 増 幅 を 検 出

● よ く 研 究 さ れ て い る 9 遺 伝 子 ・ 計 7 4 箇 所 の 突 然 変 異 を 同 時 検 出 （ O n c o S c a n F F P E A s s a y Kit の み ）

● 無 償 の N e x u s E x p r e s s S oft w a r e f o r O n c o S c a n ™ で マ ル チ サ ン プ ル の 全 ゲ ノ ム コ ピ ー 数 を 迅 速 に プ ロ フ ァ イ ル

P O I N TP O I N T

F F P E サ ン プ ル 中 の 固 形 腫 瘍 の 全 ゲ ノ ム コ ピ ー 数 異 常 を 解 析 ！明 確 な ジ ェ ノ タ イ ピ ン グ や C N V 解 析 を 実 現

O n c o S c a n F F P E a n d C N V F F P E A s s a yT a q P a t h P r o A m p M a s t e r Mi x a n d T a q P a t h P r o A m p M ul ti pl e x M a s t e r Mi x

F F P Eサ ン プ ル 由 来 の 微 量 な 分 解 D N A を 解 析

高 品 質 な ジ ェ ノ タ イ ピ ン グ デ ー タ を 提 供

阻 害 剤 へ の 高 い 抵 抗 性

様 々 な 用 途 に 合 わ せ て 選 べ る T a q P a t h シ リ ー ズ

分 解 が 進 ん だ F F P E サ ン プ ル に 最 適 化 さ れ た M ol e c ul ar I n v er si o n Pr o b e （ MI P ） テ ク ノ ロ ジ ー

を 使 用 し 、 F F P E 由 来 の 希 少 な D N A に 対 応 し ま す 。 7, 0 0 0 サ ン プ ル 以 上 の 検 証 に お い て 、 ア ッ セ

イ 成 功 率 は 9 0 ％ を 超 え 、 1 0 年 以 上 経 過 し た F F P E 由 来 の D N A 解 析 に も 成 功 し て い ま す 。

S N P タ イ ピ ン グ （ 右 図 ） や C N V 解 析 に お い て 優 れ た 結 果 を

提 供 し ま す 。

P C R 阻 害 物 質 に 対 し て 高 い 抵 抗 性 を 示 し ま す 。

ジ ェ ノ タ イ ピ ン グ や C N V 解 析 だ け で な く 、 遺

伝 子 発 現 解 析 用 マ ス タ ー ミ ッ ク ス も 提 供 し て

い ま す 。 マ ル チ プ レ ッ ク ス で は 最 大 4 タ ー ゲ ッ

ト ま で 対 応 。 す べ て 阻 害 物 抵 抗 性 が 高 く 、 ロ ッ

ト 管 理 が 行 き 届 い た 再 現 性 の 高 い 結 果 を 提

供 す る 製 品 で す 。

無 料 の N e x u s E x p r e s s S of t w a r e f o r O n c o S c a n に よ る 高 速 な サ ン プ ル 解 析

数 百 サ ン プ ル の デ ー タ か ら コ ピ ー 数 の コ ー ル ま で を わ ず か 数 分 で 迅 速 に 解 析 で き る の で 、 優 れ た 費 用 対 効 果 で シ グ ネ チ ャ ー を 発 見 し ま す 。

M ol e c ul a r I n v e r si o n P r o b e （ MI P ）

テ ク ノ ロ ジ ー と は ？

MI P は 、 ゲ ノ ム 中 の S N P の 両 側 2 0 塩 基 ず つ と 相

補 的 な 配 列 を 両 端 に 配 置 し 、 P C R 用 の プ ラ イ マ ー

（ 黒 矢 印 ） を 含 む プ ロ ー ブ で す （ ① ） 。 MI P を ゲ ノ

ム に ハ イ ブ リ ダ イ ズ さ せ て （ ② ） G A P を 閉 じ て 環 状

化 さ せ （ ③ ） 、 そ の 状 態 の ま ま ゲ ノ ム を 切 断 （ ④ ） 、 さ

ら に 環 状 MI P を プ ラ イ マ ー （ 黒 矢 印 ） の 真 ん 中 で

切 断 し ま す （ ⑤ ） 。 こ の 線 形 MI P は 、 ゲ ノ ム 上 の ホ

モ ロ ジ ー 領 域 の 繰 り 返 し 個 数 に 比 例 し て で き る の

で 、 そ れ を カ ウ ン ト し て コ ピ ー ナ ン バ ー を 定 量 し ま

す （ ⑥ ⑦ ） 。 ゲ ノ ム 増 幅 を 伴 わ ず 、 同 じ 長 さ の MI P

を 増 幅 さ せ る の で 、 P C R バ イ ア ス が か か ら な い 正

p o siti o n

MI P li n ear pr o b e MI P pr o b e bi n d s t o D N A G a p fill

E x o n u cl e a s e a d dit i o n Cl e a v a g e at si t e # 1 A m pli fi c a tio n & di g e st i o n

at cl e a v a g e sit e # 2

Bi ot i n yl at ed oli g oh y br i di ze d o ver ni g h t

t o t he arr a y

G e n o mi ch o m ol o g y 1

G e n o mi ch o m ol o g y 2

Bi o

Array

S N P

確 な 定 量 が 行 え ま す 。

製 品 名 サ イ ズ 製 品 番 号 価 格

製 品 名 サ イ ズ 製 品 番 号 価 格

O n c o S c a n F F P E A s s a y Kit 2 4 反 応 9 0 2 2 9 3 ￥ 1, 6 8 0, 0 0 0

O n c o S c a n C N V F F P E A s s a y Kit 2 4 反 応 9 0 2 6 9 5 ￥ 1, 2 6 0, 0 0 0

T a q P at h Pr o A m p M a st er Mi x 1 m L A 3 0 8 6 5 ¥ 1 6, 0 0 0

T a q P at h Pr o A m p M ulti pl e x M a st er Mi x 1 m L A 3 0 8 6 8 ¥ 1 6, 0 0 0

T a q P at h q P C R M a st er Mi x, C G 5 m L A 1 5 2 9 7 ¥ 7 2, 4 0 0

T a q P at h 1 - St e p R T- q P C R M a st er Mi x, C G 5 x 1 m L A 1 5 2 9 9 ¥ 1 8 7, 9 0 0

T a q P at h 1 - St e p M ulti pl e x M a st er Mi x 0. 5 m L A 2 8 5 2 5 ¥ 3 0, 7 0 0

T a q P at h 1 - St e p M ulti pl e x M a st er Mi x （ N o R O X ） 0. 5 m L A 2 8 5 2 1 ¥ 3 0, 7 0 0

O n c o S c a n W h ol e - G e n o m e Vi e w マ ル チ サ ン プ ル 全 ゲ ノ ム 表 示

A p pi e d Bi o s y st e m s ™ T a q P at h ™ Pr o A m p M a st er Mi x / T a q P at h Pr o A m p M ulti pl e x M a st er Mi x は 、 血 液 な ど の 阻 害 物 質

を 含 む 生 体 サ ン プ ル か ら ジ ェ ノ タ イ ピ ン グ や コ ピ ー ナ ン バ ー 変 異 （ C N V ） 解 析 を 行 う た め の リ ア ル タ イ ム P C R 用 マ ス タ ー ミ ッ ク ス で す 。 P C R

反 応 阻 害 物 に 対 す る 高 い 抵 抗 性 が あ り 、 厳 し い 製 品 管 理 下 で 製 品 化 さ れ る の で 、 ロ ッ ト 間 差 な く 再 現 性 の 高 い 結 果 を 提 供 し ま す 。

● 高 品 質 デ ー タ ： 高 い 特 異 性 、 広 い ダ イ ナ ミ ッ ク レ ン ジ 、 優 れ た 再 現 性 を 提 供

● 阻 害 剤 へ の 抵 抗 性 ： ク ル ー ド な ヒ ト や 動 物 由 来 サ ン プ ル に 対 応 （ 口 腔 粘 膜 検 体 、 血 液 な ど ）

● マ ル チ プ レ ッ ク ス 解 析 ： 4タ ー ゲ ッ ト ま で 検 出 可 能

● 厳 し い 品 質 管 理 ： 米 国 I S O 1 3 4 8 5準 拠 の 環 境 で 製 造 し ロ ッ ト 間 差 を 僅 少 化

図 2 阻 害 物 質 の 影 響 と 反 応 安 定 性

ク エ ン 酸 ナ ト リ ウ ム （ 緑 ） 、 E D T A （ 赤 ） 、 ヘ パ リ ン V a c ut ai n er ™

チ ュ ー ブ （ 青 ） を 使 っ て 単 離 し た 血 液 溶 解 物 （ 3 0 % ） 含 む 溶 液 中

で 、 リ ア ル タ イ ム P C R を 実 施 。 T a q P at h Pr o A m p M a st er Mi x

を 用 い た 場 合 に も っ と も Ct 値 が 低 く 阻 害 を 受 け ず 、 ば ら つ き が

少 な く な り ま し た 。 K 社 マ ス タ ー ミ ッ ク ス は 、 ヘ パ リ ン 含 有 サ ン プ

ル を 解 析 不 能 で し た 。

図 1 S N P タ イ ピ ン グ に お け る 他 社 製 品 と の 比 較

血 液 か ら ク ル ー ド な 溶 解 液 を 調 製 後 、 2 0 倍 に 希 釈 。 ス タ ン ダ ー ド P C R 条 件 下 、

A p pi e d Bi o s y st e m s ™ T a q M a n ™ Dr u g M et a b oli s m S N P G e n ot y pi n g

A s s a y s を T a q P at h Pr o A m p M a st er Mi x お よ び 他 社 3 種 類 の マ ス タ ー ミ ッ ク ス で

比 較 し ま し た 。 青 、 緑 、 赤 の 丸 は 、 遺 伝 子 型 解 析 で き た サ ン プ ル 、 水 色 は テ ン プ レ ー ト

（ D N A ） な し の コ ン ト ロ ー ル 、 黄 色 は 低 シ グ ナ ル で タ イ ピ ン グ で き な か っ た サ ン プ ル 、

黒 は 解 析 不 能 サ ン プ ル を 示 し ま す 。 T a q P at h Pr o A m p M a st er Mi x（ 左 列 ） で は 、 3

つ の S N P タ イ ピ ン グ に お い て 、 良 好 な ク ラ ス タ ー 形 成 と 分 離 が 明 確 に で き る こ と が

示 さ れ ま し た 。

製 品 ア プ リ ケ ー シ ョ ン P a s si v e r ef er e n c e d y e

T a q P at h Pr o A m p M a st er Mi x ジ ェ ノ タ イ ピ ン グ や C N V 解 析 R O X

T a q P at h Pr o A m p M ulti pl e xi n g M a st er Mi x ジ ェ ノ タ イ ピ ン グ や C N V 解 析 （ m ulti pl e xi n g ） M u st a n g P ur pl e

T a q P at h q P C R M a st er Mi x, C G 遺 伝 子 発 現 解 析 （ 2 ス テ ッ プ 用 ） R O X

T a q P at h 1 - St e p q R T- P C R M a st er Mi x 遺 伝 子 発 現 解 析 （ 1 ス テ ッ プ 用 ） R O X

T a q P at h 1 - St e p M ulti pl e x M a st er Mi x 遺 伝 子 発 現 解 析 （ 1 ス テ ッ プ 用 ） M u st a n g P ur pl e

T a q P at h 1 - St e p M ulti pl e x M a st er Mi x（ N o R O X ） 遺 伝 子 発 現 解 析 （ 1 ス テ ッ プ 用 ）

∆Rn

1 0

1

0. 1

0. 0 1

0. 0 0 12 4 6 8 1 0 1 2 1 4 1 6 1 8 2 0 2 2 2 4 2 6 2 8 3 0 3 2 3 4 3 6 3 8 4 0

C y cl e

N o n e

∆Rn

1 0

1

0. 1

0. 0 1

0. 0 0 12 4 6 8 1 0 1 2 1 4 1 6 1 8 2 0 2 2 2 4 2 6 2 8 3 0 3 2 3 4 3 6 3 8 4 0

C y cl e

∆Rn

1 0

1

0. 1

0. 0 1

0. 0 0 12 4 6 8 1 0 1 2 1 4 1 6 1 8 2 0 2 2 2 4 2 6 2 8 3 0 3 2 3 4 3 6 3 8 4 0

C y cl e

T a q P at h Pr o A m p M a st er Mi x

T a q P at h Pr o A m p M a st er Mi x

S N P 1

S N P 2

S N P 3

K 社 M a st er Mi x

K 社 M a st er Mi x

B 社 M a st er Mi x

Q 社 M a st er Mi x

Q 社 M a st er Mi x

N E W !

N E W

N E W

①

④ ⑤

⑥ ⑦

② ③

上 段 ： 全 コ ピ ー 数 表 示 で 増 幅 と 欠 失 を 検 出 で き ま す 。

下 段 ： B ア レ ル 頻 度 表 示 で は 低 レ ベ ル モ ザ イ ク の 増 幅 及 び 欠 失 の 検 出 、 L O H 検 出 、 ク ロ ー ン 構 成 の

評 価 が 可 能 で す 。

上 段 ： サ ン プ ル コ ホ ー ト 全 体 の コ ピ ー 数 増 幅 及 び 欠 失 を 統 合 し た も の 。

下 段 ： 3 つ の グ ル ー プ に お け る 増 幅 及 び 欠 失 の 相 違 ／ 類 似 。 こ の 例 で は 、 各 グ ル ー プ が 様 々 な 腫 瘍

の ス テ ー ジ を 表 し て い ま す 。

p a g e 1 3p a g e 1 2

シ ー ケ ン ス 用 P C R 産 物 を た っ た 5 分 で 簡 単 精 製 ！

E x o S A P -I T E x p r e s s P C R P r o d u c t Cl e a n u p R e a g e n t

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A p pi e d Bi o s y st e m s ™ E x o S A P -I T ™ E x pr e s s P C R Pr o d u ct Cl e a n u p R e a g e ntは 、

わ ず か 5 分 の プ ロ ト コ ル で 終 了 す る 迅 速 で 簡 便 な P C R 産 物 精 製 試 薬 で す 。 ス ピ ン カ ラ ム 、 磁 気

ビ ー ズ 、 沈 降 、 ろ 過 、 ゲ ル 精 製 を 使 わ ず 、 ピ ペ ッ ト 操 作 の エ ラ ー や コ ン タ ミ を 最 小 限 に 抑 え ま す 。

● 1チ ュ ー ブ 、 1 ス テ ッ プ で 、 回 収 率 1 0 0 %

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● 処 理 後 は そ の ま ま シ ー ケ ン ス 解 析 等 に 使 え る 高 品 質 産 物

製 品 名 サ イ ズ 製 品 番 号 価 格

E x o S A P -I T E x pr e s s P C R Pr o d u ct Cl e a n u p R e a g e nt 1 0 0 反 応 分 7 5 0 0 1. 2 0 0. U L ¥ 1 7, 5 0 0

E x o S A P -I T E x pr e s s P C R Pr o d u ct Cl e a n u p R e a g e nt 5 0 0 反 応 分 7 5 0 0 1. 1. M L ¥ 6 7, 5 0 0

E x o S A P -I T E x pr e s s P C R Pr o d u ct Cl e a n u p R e a g e nt 2, 0 0 0 反 応 分 7 5 0 0 1. 4 X. 1. M L ¥ 2 4 2, 0 0 0

E x o S A P -I T E x pr e s s P C R Pr o d u ct Cl e a n u p R e a g e nt 5, 0 0 0 反 応 分 7 5 0 0 1. 1 0. M L ¥ 5 4 8, 0 0 0

E x o S A P -I T E x pr e s s P C R Pr o d u ct Cl e a n u p R e a g e nt 4 8 0 反 応 分 （ 8 -t u b e stri p ） 7 5 0 0 1. 1. E A ¥ 6 4, 0 0 0

高 品 質 な デ ー タ を 提 供

し か も 回 収 率 は 1 0 0 %

た っ た 5 分 の 簡 単 プ ロ ト コ ル

シ ン プ ル な プ ロ ト コ ー ル で 回 収 率 も 高 い の で 、 下 流 の ア プ リ ケ ー シ ョ ン

で は 再 現 性 が 高 く 、 高 品 質 の デ ー タ が 得 ら れ ま す 。

精 製 プ ロ ト コ ー ル は 、 た っ た 一 回 の ピ ペ ッ ト 操 作 だ け な の で 回 収 率 が 向

上 し ま す 。

1 チ ュ ー ブ 、 1 ス テ ッ プ の 簡 単 な プ ロ ト コ ー ル な の で 、 人 為 的 な エ ラ ー を 抑 え 、 短 時 間 で 精 製 で き ま す 。

図 3 E x o S A P -I T E x pr e s s 処 理 後 の シ ー ケ ン シ ン グ 結 果

E x o S A P -I T E x pr e s s で 処 理 し た 1 k b の P C R 産 物 の シ ー ケ ン シ ン グ の 結 果 を 示 し ま す 。 シ ー ケ ン シ

ン グ 前 に E x o S A P -I T E x pr e s s で 処 理 す る こ と で 、 ミ ス コ ー ル が な く な り 、 シ ー ケ ン シ ン グ ス コ ア が

改 善 さ れ ま す （ 配 列 上 の 数 字 及 び バ ー ： Q V ＞ 6 0で エ ラ ー 率 ≦ 0. 0 0 0 1 % ） 。 プ ラ イ マ ー 結 合 部 位

か ら 約 4 0 0 塩 基 分 の 配 列 。

図 2 P C R 産 物 の サ イ ズ と 回 収 率 の 比 較

長 さ の 異 な る P C R 産 物 の 精 製 を 、 他 社 磁 気 ビ ー ズ 精 製 法 と E x o S A P -I T E x pr e s s で 比 較 し ま し た 。

そ の 結 果 、 P C R 産 物 の サ イ ズ に 関 わ ら ず 、 E x o S A P -I T E x pr e s s は 1 0 0 ％ 回 収 で き ま し た 。

図 1 精 製 プ ロ ト コ ー ル

5 µ L の P C R 産 物 に 2 µ L の E x o S A P -I T E x pr e s s を 加 え 、 3 7 ℃ で

4 分 間 反 応 後 、 8 0 ℃ 1 分 間 で 酵 素 を 失 活 さ せ ま す 。 E x o S A P -I T

E x pr e s s に は 、 2 つ の 加 水 分 解 酵 素 で あ る 遺 伝 子 改 変 エ キ ソ ヌ

ク レ ア ー ゼ I（ E x o 1 ） と S hri m p Al k ali n e P h o s p h at a s e（ S A P ）

が 含 ま れ て い ま す 。 こ の 試 薬 は 、 そ の 後 の ア プ リ ケ ー シ ョ ン に 影

響 を 与 え な い よ う に 、 P C R 混 合 物 中 に 残 存 す る 一 本 鎖 プ ラ イ

マ ー や d N T P を 分 解 し ま す 。

P C R si z e B 社 磁 気 ビ ー ズ 精 製 法 E x o S A P -I T E x pr e s s

8 6 b p 1 0 % 1 0 0 %

1 0 3 b p 1 2 % 1 0 0 %

5 4 5 b p 6 3 % 1 0 0 %

1 0 0 7 b p 8 8 % 1 0 0 %

3 7 °C, 4 分 反 応

8 0 °C, １ 分 反 応 停 止

E x o S A P-I T E x pr e s s

を 加 え る

I nt a ct P C R pro d u ct

N u cl e o si d e s

I n or g a ni cp h o s p h at e ( P

i)

N u cl e oti d e s

Pri m er s

D o u bl e- str a n d e dD N A

S A PE x o I

い つ 行 く ? ど う す る ? 海 外 留 学

2 2若 い ボ ス と の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン 、

そ し て ハ ー ド ワ ー ク の 日 々

Titl e N u m b e r

村 山 正 宜 氏 （ 理 化 学 研 究 所 脳 科 学 総 合 研 究 セ ン タ ー 行 動 神 経 生 理 学 研 究 チ ー ム シ ニ ア ・ チ ー ム リ ー ダ ー ）N a m e

「 脳 科 学 の 最 新 技 術 を 現 場 で 身 に つ け た い 」 。 ス イ ス に 留 学 し 、

生 き た 脳 に 光 フ ァ イ バ ー を 埋 め 込 み 、 蛍 光 強 度 の 変 化 で 神 経 細

胞 の 部 位 選 択 的 な 活 動 を 測 る 手 法 を 世 界 に 先 駆 け て 開 発 し た

村 山 正 宜 氏 。「 謎 す ぎ る 脳 」 の 魅 力 に 憑 り つ か れ 、「 知 覚 の 脳 内

メ カ ニ ズ ム 」 の 研 究 に 取 り 組 ん で い ま す 。 留 学 へ 至 る ま で の ボ

ス と の 駆 け 引 き や 研 究 生 活 を 村 山 氏 に 伺 い ま し た 。

学 生 時 代 、 海 外 の 最 先 端 技 術 に 圧 倒 さ れ る

大 学 入 学 時 に は す で に 、 研 究 者 に な ろ う と 決 め て い た 村 山 氏 。 脳

科 学 の 研 究 室 に 進 み 、 ラ ッ ト の 脳 ス ラ イ ス を 薬 物 で 刺 激 し 、 神 経

活 動 を 調 べ 始 め ま し た 。 し か し 「 生 き た ま ま の 脳 の 神 経 活 動 を み

た い 」 と い う 欲 求 か ら 、 博 士 1 年 の 初 冬 、 米 国 の ラ ト ガ ー ス 大 学 の

研 究 室 に 私 費 で 4 週 間 滞 在 。 生 き た ま ま の 動 物 の 脳 の 単 一 神 経

細 胞 か ら 膜 電 位 を 測 定 す る 技 術 に 接 し ま す 。「 計 器 か ら バ リ バ リ

と 鳴 り 響 く 大 き な 音 と 、 そ れ に 連 動 す る ダ イ ナ ミ ッ ク 波 形 に 圧 倒

さ れ ま し た 。 そ の 技 術 が 、 先 輩 研 究 者 か ら 新 人 へ 『 職 人 技 』 と し て

引 き 継 が れ る 様 子 を 見 て 、 卒 業 後 は 高 度 な 技 術 を 持 つ ラ ボ に 留

学 し よ う と 決 意 し ま し た 」 と 振 り 返 り ま す 。

デ ー タ で ボ ス を 説 得 し て 留 学

「 指 導 教 官 に も 勧 め ら れ 、 若 い ボ ス の ラ ボ へ 行 く こ と に し ま し

た 。 若 い ボ ス な ら 、 業 績 を さ ら に 積 む た め に 数 少 な い ポ ス ド ク の

面 倒 見 も 良 く 、 帰 国 後 も 長 く 付 き 合 え る は ず だ か ら で す 」 。 そ こ

で ス イ ス の ベ ル ン 大 学 で ラ ボ を 立 ち 上 げ た ば か り 、 新 進 気 鋭 の

M att h e w L a r k u m 教 授 に 意 志 を 伝 え る と 、 奨 学 金 の 取 得 を 求

め ら れ ま し た 。 い く つ か の 奨 学 金 に 申 請 し ま す が 、 落 選 。「 論 文

も 少 な か っ た の で 想 定 内 の 結 果 で し た 。 す で に 最 終 結 果 が 分 か

る 前 か ら 、 留 学 先 で 着 手 す る 予 定 の 実 験 に 取 り か か っ て い ま し

た 。 蛍 光 色 素 を 使 っ て 、 生 き た 脳 で 神 経 細 胞 の 部 位 選 択 的 に 活

動 を 測 る と い う 、 前 人 未 到 の 手 法 の 開 発 で す 。 博 士 論 文 を 書 く 傍

ら 、 妻 か ら 3 0 万 円 を 借 り て 光 フ ァ イ バ ー と レ ン ズ を 輸 入 し 、 ま ず

は 脳 ス ラ イ ス を 使 っ て 試 行 錯 誤 を 繰 り 返 し 、 可 能 性 が あ る こ と を

L ar k u m 教 授 に 伝 え 、 ポ ス ド ク と し て 雇 っ て も ら え ま し た 」 。

新 手 法 で 未 知 の 現 象 を 次 々 と 発 見

2 0 0 6 年 に 留 学 し た 後 、 色 素 を 脳 の 神 経 細 胞 に 導 入 す る 最 適 条

件 に た ど り 着 く ま で に 半 年 か か っ た も の の 、 2 0 0 7 年 に J o u r n al

of N e u r o p h y si ol o g y に 新 手 法 を 発 表 し た 後 は 、 ハ ー ド ワ ー ク

を 続 け N at ur e 、 P N A S と 次 々 と 成 果 を 報 告 し ま す 。「 新 手 法 な の

で 見 る も の す べ て が 未 知 の 現 象 。 例 え ば 樹 状 突 起 は シ ナ プ ス 入

力 を 受 け 、 樹 状 突 起 ス パ イ ク を 生 じ さ せ ま す が 、 こ の 発 生 機 序 に

特 定 の 抑 制 性 神 経 細 胞 が 関 わ っ て い る こ と を 初 め て 捉 え ま し た 。

毎 朝 、 ボ ス と デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を し て 、 質 の 高 い デ ー タ を 効 率 よ く

と る 工 夫 を 常 に 考 え て い ま し た 」 と 語 り ま す 。

大 き な 謎 に 挑 む

帰 国 後 は 独 立 し 、 研 究 課 題 を 樹 状 突 起 ス パ イ ク の 特 性 の 解 明 か

ら 、 そ の 生 理 的 意 義 の 解 明 へ と 展 開 し ま し た 。 具 体 的 に は 、 樹 状

突 起 ス パ イ ク が 「 知 覚 」 に 関 与 し て い る か ど う か を 解 明 す る 事 で

す 。 2 0 1 5 年 に は 、 皮 膚 感 覚 の 知 覚 を 司 る 、 従 来 と は 異 な る 神 経

回 路 モ デ ル を 提 案 。 神 経 活 動 を 単 一 細 胞 レ ベ ル か ら 回 路 レ ベ ル

ま で 網 羅 的 に 測 定 す る 手 法 を 確 立 し 、 マ ウ ス の 後 足 を 刺 激 し た

際 の 反 応 を 追 い ま し た 。 す る と 、 皮 膚 感 覚 の 情 報 が 低 次 か ら 高 次

脳 領 域 に 送 ら れ た 後 に 、 再 び 低 次 へ 自 動 的 に フ ィ ー ド バ ッ ク さ れ

る 「 反 響 回 路 」 を 発 見 。 こ の 高 次 か ら 低 次 へ の 入 力 を 抑 え る と 、 マ

ウ ス は 皮 膚 感 覚 を 正 常 に 知 覚 で き な く な り ま し た 。 い つ 、 ど こ で

知 覚 が 生 ま れ る の か と い う 根 本 的 な 謎 に 重 要 な 手 が か り を も た

ら す も の で す 。

「 僕 は あ る 意 味 、 科 学 の 素 人 で す 。 不 思 議 に 思 っ た ら 、 文 献 で 調

べ ず に 自 分 で や り 始 め ま す 。 一 度 、 国 際 学 会 で 『 歴 史 を 壊 し て い

る 』 と 言 わ れ た こ と も あ り ま す 。 そ れ で も 、 ま だ 誰 も 解 明 し て い な

い 大 き な 謎 に 挑 み た い 」 と 意 気 込 み ま す 。 実 は 、 破 格 の 規 模 を 持

つ 顕 微 鏡 の 開 発 も 手 掛 け て い る そ う で す 。「 星 空 を 眺 め る よ う に 、

数 千 個 の ス ケ ー ル で 神 経 活 動 を 見 て み た い 」 。 開 拓 者 精 神 溢 れ

る 村 山 氏 の 研 究 か ら 、 さ ら に 新 た な 景 色 が 広 が る よ う で す 。

2 0 0 6 年 、 東 京 薬 科 大 学 大 学 院 生 命 科 学 研 究 科 博 士 課 程 修 了 。 生 命 科 学 博 士 。 同 年 ス イ ス

に 渡 り 、 2 0 1 0 年 ま で ベ ル ン 大 学 生 理 学 部 生 理 学 部 に て 博 士 研 究 員 。 帰 国 後 独 立 し 、 チ ー ム

リ ー ダ ー 職 に 就 く 。 2 0 1 7 年 よ り シ ニ ア ・ チ ー ム リ ー ダ ー 。

左 の 写 真 は 今 年 の 学 会 で 撮 影 し た 、 ボ ス の L ar k u m 博 士 。

右 の 写 真 は 留 学 時 代 の 研 究 室 。 ボ ス の 右 横 の 2 人 は 一 緒 に 働 い た ポ ス ド ク 仲 間 。

p a g e 1 5p a g e 1 4

N E W !

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サ ー モ フ ィ ッ シ ャ ー サ イ エ ン テ ィ フ ィ ッ ク

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本 社 ： 〒 1 0 8 - 0 0 2 3 東 京 都 港 区 芝 浦 4 - 2 - 8 T E L. 0 3（ 6 8 3 2 ） 9 3 0 0 F A X. 0 3（ 6 8 3 2 ） 9 5 8 0

ウ ェ ブ サ イ ト ： w w w.t h er m ofi s h er. c o m

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N E X T 5 月 号 は い か が で し た か ?

特 集 は 、 独 創 的 な バ イ オ ハ イ ブ リ ッ ド 分 野 を 切 り 拓 く 東 京 大 学 の 竹 内 昌 治 氏 。 再 生 医 療 へ の 応 用 や ヒ ト 検 知 ロ ボ ッ ト の 実

用 化 も 進 ん で い ま す 。 山 形 大 学 の 加 藤 丈 夫 氏 と 佐 藤 秀 則 氏 の i N P Hの リ ス ク 因 子 発 見 も 、 こ れ か ら の 高 齢 化 社 会 に 有 用

な 研 究 成 果 に な り そ う で す 。 新 製 品 の P h a s e M a k er T u b e s や E x o S A P -I T E x pr e s s も 実 験 の 効 率 化 に お 役 に 立 つ と 幸

い で す 。 人 気 の 留 学 記 は 、 理 化 学 研 究 所 の 村 山 正 宜 氏 。 留 学 先 の ボ ス と の 交 渉 や 研 究 へ の 熱 い 想 い を 伺 い ま し た 。

読 者 ア ン ケ ー ト に 、 記 事 の 感 想 や 製 品 へ の コ メ ン ト を お 寄 せ く だ さ い 。 5 名 様 に Q U O カ ー ド （ 2 0 0 0 円 分 ） が 当 た り ま す !

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今 年 も や り ま す ！

N E X T F O R U M 2 0 1 7難 治 疾 患 へ の 多 彩 な 研 究 ア プ ロ ー チ

p h ot o gr a p h s: s eiji mi z u n o（ p. 0 2 - 0 3 ） , s h u ni c hi at s u mi（ p. 1 0 - 1 1 ）

art dir e cti o n & d e si g n: o p p ort u n e d e si g n i n c.

s ci e n c e writi n g: m o m o y o m at s u y a m a / e diti n g: y u k o h a s hi m ot o

● 記 載 価 格 は 2 0 1 7 年 5 月 現 在 の 価 格 で す 。 ● 消 費 税 は 含 ま れ て い ま せ ん 。 ● 価 格 は 予 告 な し に 変 更 す る 場 合 が あ り ま す の で あ ら か じ

め ご 了 承 く だ さ い 。 ● 最 新 の 価 格 お よ び 在 庫 数 は 、 弊 社 ホ ー ム ペ ー ジ 右 上 の "製 品 価 格 と 在 庫 の 検 索 "で ご 確 認 い た だ け ま す 。 ● 研 究

用 に の み 使 用 で き ま す 。 ● 診 断 目 的 お よ び そ の 手 続 き 上 で の 使 用 は 出 来 ま せ ん 。 ● 記 載 の 社 名 お よ び 製 品 名 は 、 弊 社 ま た は 各 社 の 商

標 ま た は 登 録 商 標 で す 。 ● 販 売 条 件 は こ ち ら を ご 覧 く だ さ い 。 w w w.t h er m o s h er. c o m/j p-t c

F or R e s e ar c h U s e O nl y. N ot f or u s e i n di a g n o sti c pr o c e d ur e s. © 2 0 1 7 T h er m o Fi s h er S ci e ntifi c I n c. All ri g ht s

r e s er v e d. All tr a d e m ar k s ar e t h e pr o p ert y of T h er m o Fi s h er S ci e nti c a n d it s s u b si di ari e s u nl e s s ot h er wi s e s p e ci e d.

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2 0 1 2 年 に 開 始 し た N E X T F O R U M を 今 年 も 開 催 致 し ま す 。

今 回 の テ ー マ は 、「 難 治 疾 患 研 究 」 。 疾 患 の 原 因 究 明 や 新 た な 治 療 法 の 研 究 開 発 は 、 ど こ ま で 進 ん で い る の で し ょ う か 。

筋 ジ ス ト ロ フ ィ ー や 遺 伝 性 疾 患 な ど を 対 象 に 、 こ れ か ら の 疾 患 研 究 を 担 う 5 人 の 研 究 者 が 講 演 し 、

質 疑 応 答 や パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を 通 し て 参 加 者 と 交 流 を 深 め ま す 。

ま た 本 誌 N E X T 同 様 、 研 究 者 の 皆 様 に 役 立 つ 最 新 情 報 も お 届 け し ま す 。

遺 伝 子 解 析 、 ゲ ノ ム 編 集 、 幹 細 胞 培 養 を 始 め 様 々 な 実 験 ・ 研 究 の 技 術 相 談 も お 受 け す る 予 定 で す 。

ぜ ひ ご 参 加 く だ さ い

日 時 2 0 1 7 年 7 月 1 9 日 （ 水 ） 1 0: 0 0 ～ 1 7: 3 0（ 予 定 ）

場 所 東 京 コ ン フ ァ レ ン ス セ ン タ ー ・ 品 川 コ ン フ ァ レ ン ス ル ー ム 4 0 2 N

定 員 1 2 0 名

［ 参 加 方 法 ］ 弊 社 ホ ー ム ペ ー ジ よ り 、 所 定 事 項 を ご 記 入 の 上 お 申 し 込 み く だ さ い 。 参 加 は 無 料 で す 。

※ 本 イ ベ ン ト は 、 ラ イ フ サ イ エ ン ス 研 究 関 連 者 を 対 象 に 実 施 し ま す 。 ※ イ ベ ン ト ペ ー ジ は 5 月 中 旬 以 降 に 公 開 予 定 で す 。