http://nodaiweb.university.jp/chemistry

第1回

錬金術と化学

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

◎化学の前身は錬金術である 錬金術とは”神の力”、”人智”によって 鉛、スズ、銅　→　金、銀

alchemy（英） alkimia （アラビア）

chyma（ギリシャ） kimia 金属の溶融、鋳造

古代ギリシャ、古代エジプト（B.C.3000!） なぜ？ 青銅器・冶金 鉛　→　灰 吹き飛ばすと少量の金が残る 銅 ＋ 亜鉛 or スズ →　合金 金色！！

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

☆Aristoteléseの四元素説(BC350)

第一質量 「万物の根源」

元素

特殊の性質 「形相」 性質

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

ファン・ヘルモント（ベルギー）�17世紀初頭�

天秤を使用！！�

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

☆フロギストン説による混迷

Georg Ernst Stahl　(1660-1734) ドイツ

金属が錆びる

木が燃える

フロギストン が逃げ出す

”錆びる”と”燃える”が 同じ現象である。

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

鉱石（脱フロギストン金属）

木炭（フロギストンの塊） ＋

金属（フロギストンを含む） ↓

○酸化還元を説明できた！

○金属を焼くと重量増加 →フロギストンは 負の質量を持つ？？

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

☆気体化学の発展 ○Cavendish (1766)

鉄くず + 酸 → ”燃えやすい空気”

フロギストン？ 密度：空気の１／１４

○Sheele (1771)

”火の空気”→ フロギストンを受け入れる空気

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

空気には １／３の ”火の空気”がある

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

○Priestley (1774) 赤色水銀灰 　→

加熱 ”フロギストンの抜けた空気”

○Rutherford (1772)

生物の呼吸を止める

”毒気”＝ ”フロギストンのつまった空気”

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

☆水は元素ではない！？

○Cavendish (イギリス）

”フロギストンの抜けた空気”

”燃えやすい空気” ＋ → 　水！

火花

水は”元素”ではない！！

水： なめたら酸味があった

リトマス液が赤くなった

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

○各”空気”の組成を変えてみた

２倍以上の”燃えやすい空気” → 酸性ではない！

”フロギストンの抜けた空気”

”燃えやすい空気” ＋ →　水 火花

（水ーフロギストン)　＋ （水＋フロギストン)→水

フロギストン説から抜け出せず・・・

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

◎各反応を現代の化学で検証してみる

○Fe + 2H3O+ → Fe2+ + 2H2O + H2↑

○2Hg2O → 4Hg + O2↑

”燃えやすい空気” ＝ H2 ”フロギストンの抜けた空気” ＝ O2 ”毒気” ＝ N2

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

○Cavendishの見つけたこと

H2

N2 + xO2 →

H2O +

NO2 酸性

2H2

N2 + O2 →

2H2O +

N2 中性

（アルゴンの予言）

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

☆近代化学へ

Lavoisier (1743-1794)フランス

「定量化学の父」

”水”から”土”ができるか？

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

”水から土ができる”→”ガラスが溶け出す”

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

◎フロギストン説の否定

密閉した容器の中でダイヤモンドを大きなレンズで熱して燃やす

→容器全体で重さに変化なし 物質不滅の法則(1774)

”フロギストンの抜けた空気” →自然の空気の一部

空気の無いところでは、イオウもリンも燃えない

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

54.5°F(10°C)、気圧28インチ、 50立方インチの空気

フラスコを熱する ２日目、 フラスコ内の水銀面に赤い点が現

れ始めた

３日目、４日目は増えたが５日目は増えなかった

12日間加熱し冷却

☆実験

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

◎結果

空気は54.5°F、気圧28インチで 42-43立方インチに減った

（空気の１／６が消費）

赤い物質、45グレイン(約2.25 g)

加熱して出てくる気体を集めたら、8立方インチであった！

”フロギストンの抜けた空気”と同じ

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

「燃焼理論」（1774）

燃焼に フロギストンは関係ない！！

↓

未知の気体（”フロギストンの抜けた空気”＝酸素）とくっつく事が燃焼である。

http://nodaiweb.university.jp/chemistry

Lavoisierのその後 ○酸素、水素の命名 ○化学反応式 ○元素表（３３種）

徴税請負人

フランス革命、人民裁判(1794.5.8)