Enterprise JavaBeans 3.1入門

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WebLogic Server 勉強会 Enterprise JavaBeans 3.1入門

2012年8月30日

日本オラクル株式会社

Fusion Middleware事業統括本部松林晶


自己紹介

松林晶（まつばやしあきら）

– 独立系SIer時代はJava EEの開発（公共・通信）に従事

– Oracleでは、WebLogic Server、Coherenceのプリセールス担当


Program Agenda

１）EJBとは

２）EJBコンテナの機能

３）EJB3.1新機能


１）EJBとは


１）EJBとは EJBの種類

エンティティ

Bean

セッション

Bean

メッセージ

駆動Bean

EJB

メッセージ駆動型Beanは、メッセージ受信時のビジネスロジックを記述するEJB

エンティティBeanは、O/Rマッピングを行いデータ操作のためのEJB

セッションBeanはビジネスロジックを記述するEJB

EJBはEnterprise JavaBeansの略


１）EJBとは

セッションBeanはビジネスロジックを記述するEJB

– セッションBeanの種類

ステートフルセッションBean

ステートレスセッションBean

シングルトンセッションBean

– セッションBeanの呼出し

ローカル（同一JVM）

リモート

セッションBean

セッションBean

クライアント

セッションBean

クライアント

JVM

JVM

JVM

EJB3.1


１）EJBとは

セッションBean

– POJOベース

– アノテーションの付与

XML定義不要

ホームインターフェース不要

セッションBeanの例

@Stateless @Localbean public class BookSessionBean { public void addBook(Book b){ // } public Book getBook(long id){ // { }


１）EJBとは

メッセージ駆動Beanはメッセージ受信時に実行する

ビジネスロジックを記述するEJB（コンシューマ側）

メッセージ駆動Bean（MDB）

コンシューマプロデューサ

メッセージプロバイダ

キュー/トピック送信受信

メッセージ


２）EJBコンテナの機能


EJBコンテナの機能

EJBを実行するには、EJBコンテナが必要

EJBコンテナは、多くのアプリケーションに共通する中核機能を提供

– 依存性注入

– インスタンスプーリング

– トランザクション管理

– セキュリティ

– 同時実行性

– インターセプタ

開発者はビジネスロジックの実装に専念できる

EJBコンテナとは


EJBコンテナの機能 EJBコンテナのイメージ

EJB クライアント

セッションBean

データベース

開始

コミット

インスタンス

プーリング EJB

クライアントセキュリティ

依存性注入

インターセプタ

タイマー

トランザクション


EJBコンテナの機能 EJBコンテナとは

依存性注入

– セッションBean等のインスタンスに対して、様々なリソースを注入可能

– 別のEJBやエンティティマネージャ（JPA）等

インスタンスプーリング

– 複数のクライアントから共有できる複数インスタンスのプールを作成

– インスタンスの再利用

トランザクション管理

– トランザクションの開始、コミット、ロールバックを実施

セキュリティ

– EJBのクラスレベル、メソッドレベルでのアクセス制御


EJBコンテナの機能 EJBコンテナとは

同時実行性

– スレッドセーフなEJBを提供

インターセプタ

– 横断的な処理（ログ出力など）を配置し、自動で呼び出される


３）EJB3.1新機能


EJB3.1新機能

1. シングルトンセッションBean

2. インターフェースなしクライアントビュー

3. EJBをWARファイルにパッケージ可能

4. セッションBeanの非同期実行

5. ポータブル・グローバルJNDIネーミング

6. カレンダー形式のEJBタイマー

7. 組み込み可能なEJBコンテナ

新機能一覧


EJB3.1新機能

セッションBeanが特定のJava仮想マシン(JVM)の

アプリケーションごとに1回のみインスタンス化される

エンタープライズBeanコンポーネントの複数のインスタンス間

またはアプリケーションの複数のエンタープライズBeanコンポーネント間で状態を容易に共有できます

クラスに@Singletonアノテーションを付与

１．シングルトンセッションBean

@Singleton public class MySingletonSessionBean { // }


EJB3.1新機能

インタフェースなしのローカル・クライアント・ビュー・タイプでは、個別のローカル・ビジネス・インタフェースを必要としない

ローカル・セッションBeanへのアクセスを提供して、コンポーネントでEJB Beanクラス・インスタンスを直接注入できる

EJBの開発を単純化

２．インターフェースなしクライアントビュー


セッションBean

ローカル

リモート

インターフェースなし


EJB3.1新機能

EJB 3.1ではEJBモジュールを直接Webアプリケーション・アーカイブ(WAR)ファイルの中に直接配置可能

以前のようにエンタープライズ・アーカイブ(EAR)ファイルで結合する必要がなくなりました

３．EJBをWARファイルにパッケージ可能

WARファイル

EARファイル

WARファイル

EJB-JAR ファイル

EJB

EJB

EJB

EJB EJB EJB


EJB3.1新機能

マルチスレッドプログラミングを簡単に実装可能

@AsynchronousアノテーションをセッションBeanのメソッドに付与する

戻り値が必要な場合は

Futureオブジェクトを返す

４．セッションBeanの非同期実行


セッションBean

A

セッションBean

B

@Asynchronous

@Asynchronous

今まではJMS（MDB）等を使用して非同期処理を実現していたが

セッションBeanを使って

簡単に開発可能に！


EJB3.1新機能

EJBコンポーネントをJNDIに登録する方法および場所、およびそれらをアプリケーションでルックアップおよび使用する方法を標準化

今までベンダ毎に異なったJNDI名を標準化することで移植性が向上

５．ポータブル・グローバルJNDIネーミング


EJB3.1新機能

カレンダー形式のスケジューリングが可能

Linux等で使用されるCronのようにスケジュール

@Scheduleアノテーションで、10分おきに自動実行するメソッドを定義

アノテーションだけでなくプログラムで定義することも可能

ScheduleExpressionヘルパクラスを用いる

６．カレンダー形式のEJBタイマー

@Schedule(minute = “*/10” , hour = “*”) public void executeA(){

new ScheduleExpression().dayOfMonth(“Mon”).month(“Jan”)

ビジネス

ロジック

自動でビジネスロジック実行


EJB3.1新機能７．組み込み可能なEJBコンテナ

組み込み可能なEJBコンテナを提供

これにより、Java SE環境であっても、セッションBeanの単体試験を実施可能（従来は、単体試験であってもEJBコンテナが必要だった）

バッチ処理でも利用可能


まとめ

EJBは3.0からアノテーションベースのかんたん開発を実現

3.1から、よりかんたんに、より多くの付加価値のある機能を提供

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Technology

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