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Engaging Across Generationsカントリーレポート: 日本 ü 2017年1月
Engaging across generations
目次
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• 調査の概要(導入、手法、サマリー)• Z世代のプロフィール• 世代を考慮したときの広告の課題• 広告フォーマット別の受容性• 広告回避に打ち勝つための戦略
Engaging across generations
背景と目的
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新しい世代が成人として社会進出し、購買力をつけようとしています。
Z世代 はポスト・ミレニアル世代、センタニアル世代とも呼ばれており、スマートフォンと共に育ってきた一番最初の世代ということで世界的にマーケターの関心を集めています。Y世代*(ミレニアル)やX世代*(ベビーバースト)に比べメディアに対する態度や行動にどのような違いがあるのか、そして、メディアプランニングやクリエイティブ制作をしていく上でどの程度この違いを考慮に入れるべきかという課題が目前まで迫っているからです。
この世代の移り替わりと同時に、メディアの断片化はマーケターに最適なチャネル選定やクリエイティブアイデア開発を追い打ちをかけています。特に動画、モバイル、ソーシャルといった新しいフォーマットの選択肢が急増している中で、それぞれの有効性を検証することは大きな課題です。
2015年10月に発表(公開)した前回のAdReaction Videoでは、動画に焦点を置き、日本人がまだまだテレビを中心に動画を消費しているものの、デジタルでの消費も増えてきていること、そして、デジタル動画広告はテレビ広告に比べると否定的に受け止められていることを明らかにしました。また、そんな状況の中でもなぜ今後デジタルやモバイルに適応していかないといけないのか、どのように適応していくべきなのかについて提言を行いました。
今回のAdReactionでは、世代を横断的に見た時にどのように対応していけば広告は受け入れてもらえるのか、そしていつ・どこでそれぞれの世代は肯定的な反応を示すのかが詳しく書かれています。又、マーケターに向けた広告回避に打ち勝つ戦略法や世代に応じたクリエイティブに関する実践的なアドバイスも含まれています。
*日本では、Y世代にはミニマムライフ世代、プレシャー世代、前期ゆとり/さとり世代が、X世代にはバブル世代、団塊ジュニア世代、ポスト団塊ジュニア世代、氷河期世代が該当します。
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調査方法
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日本でのサンプルサイズ• Z世代 (16-19歳) = 154人• Y世代 (20-34歳) = 220人• X世代 (35 -49歳) = 226人• 注釈のあるものを除き、本レポートでの全てのデータは上記のサンプルに基づく。
広告受容性に関する定量調査• オンラインパネルを用いた自己記入式アンケートで実施• それぞれの世代において男女比は50:50• 本レポートと同様の調査を、他の38か国でも実施 (他国の広告評価調査はこちら)
広告コピーテスト (日本を含まない)• 31の広告コピーテストを10か国で実施 (オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、インド、メキシコ、スペイン、アメリカ、イギリス)
— 11 テレビ広告, 8 Facebook上のビデオ, 12 YouTube上のビデオ• サンプルサイズ合計 = 8,986 人; 広告1つにつきZ世代約100人、Y世代約100人、X世代約100人• Millward BrownのLinkNowを用いて、オンライン上の自己記入式アンケートで実施
ソーシャルメディア調査 (日本のみ)• Twitterから2016年に投稿された広告に関する言及を約5000万件抽出し、その中から特徴的な広告の言及内容や世代間の反応の違いを分析
Engaging across generations
なぜZ世代が注目されるのか?
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• マーケターの焦点がミレニアル世代からZ世代へとシフトしています。• スマホやソーシャルメディアと共に成長し、独特の価値観や行動特性を持つとされるZ世代は、
これから社会進出すると共に、購買力がある親世代(X世代やY世代)にも強い影響力を持ちます。• 常にオンラインに接続された環境で育ったZ世代の価値観や購買行動が日本の未来を占うと考えられており、
Z世代への理解を深める事はマーケターにとって重要です。
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調査結果の概要
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§ Z世代は、デジタル消費が多いものの、従来のデジタル広告への受容性は低く、瞬時に広告を回避する傾向にある。§ まだ、ライフステージが成人前ということもあり、実家に住み、テレビ広告や屋外広告に接する機会が多く、またこれらに対する受容性は肯定的である。§ 一方、従来のデジタル広告の形式には否定的であり、特に視聴のコントロールが出来ないプレロールや自動再生広告を好まない傾向にある。
しかしながら、新しい広告フォーマットやブランドコンテンツに対しては肯定的である。
§ オーディエンスのニーズや関心と合致する広告開発が世代を跨ぐコミュニケーションのカギとなる。§ Z世代は広告に面白さやストーリー性、視覚的魅力、音楽といった個別の要素を求めており、これらはどれも重要である。そのため、クリエーターは、シームレスにこれらの要素
と訴求されるブランドを統合していく必要がある。§ どの世代にも言えることではあるが、特にZ世代のオーディエンスは侵入的で物事を中断させる様な広告フォーマットにはうんざりしていることを考えると、視聴コントロールが可
能で、興味があれば自主的に詳細情報を見ることができるような短いコンテンツにオポチュニティがある。§ ブランド体験が重視される中で、ブランデッドコンテンツやスポンサードコンテンツは広告主にとって良い選択肢となりうるが、その際、クリエイティブアイデアがブランドにとって所有
できるものなのか、オーディエンスが持つカテゴリーへの関心やブランドに愛着を活用できないか、といった点も考慮することが効果的なコンテンツを作り出すヒントとなる。
§ Z世代攻略には、オフラインメディアを含む360度の包括的アプローチと最適化が必要。§ メディアプランナーは、世代によって時間帯、気分、メディア文脈などの要素が広告の受容性にどのような影響を与えるかを検討する時間を十分に持ち、最適な時間帯と場
所で広告を届けていく必要がある。§ ターゲットとメディアは、いまやクリエイディブ開発の段階で考慮されていなければならない。というのも、広告効果は、訴求されるブランドとオーディエンスの関連性だけでなく、広
告を届ける場所や時間の文脈的な関連性が相乗効果をもたらすからだ。
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Z世代のプロフィールZ世代はどのような世代なのか。彼らは、幼いころからスマホでさまざまな情報を手に入れることができ、ソーシャルで自分を露出したり、様々な人を知ることができた。そのような育った環境の違いが、価値観や行動に違いを生んでいるのは想像に難くない
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Engaging across generations
一般的にZ世代について言われていること
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Z世代は真のデジタルネイティブであり、スマホとソーシャルメディアがある環境で成長。マルチスクリーン、マルチアカウントを使いこなし、常にネットに接続している
知りたいことは検索するので情報
よりも体験
ブランドよりもインフルエンサーを
信じるビジュアルと音楽を重視
広告への注意が短く、広告を避ける
プライバシーへの懸念
セルフブランディングが得意
パーソナリティを重視
完璧さよりもありのままの姿偏見を持たない
ECを気軽に利用する
Z世代の攻略にはマーケティングも成長を遂げなければならない
U.S. Report9
Z世代の特徴
世帯規模を見ると、 Z世代は実家住みでそれほど忙しくないという人が多い。
日本のZ世代はテレビを他の世代と同程度利用しており、グローバル・トレンドであるテレビ利用の減少は見られない。
むしろ、パソコンの利用が他の世代よりも低く、パソコンからモバイルへのシフトが目立つ。また、外出機会が多いのもこの世代の特徴。
デモグラ
就労状況(パート/フルタイム) 17%
日用品購入者(ほとんど毎回) 20%
世帯規模(3人以上 ) 89% YX
既婚 20%
非常に忙しい 14%
それほど忙しくない 32%
メディア利用状況(1日1時間以上利用)
テレビ 71%
雑誌 7%
新聞 6%
ラジオ 8%
外出 45% X
ノート PC /デスクトップ PC 58%
携帯機器 67% YX
あなたの現在の就労状況をお選びください。あなたは、あなたの世帯で暮らしている 18 歳未満のお子様の親または法的保護者ですか?日用品に関して、スーパーマーケットやお店で購入する品目をあなたが選択していますか?
あなた自身を含め、あなたのご家庭の人数をお答えください。あなたの現在の婚姻状況についてご回答ください。日常生活はどのくらい忙しいですか?
U.S. Report10 Q:以下の文章から、同意できる内容のものをすべて選択してください。
Z世代のマインドセット価値観
• ソーシャルメディアで共有する情報については非常に注意しており、自分自身のデジタルプライバシーをかなり重視している (18% X)
• 偽りのないリアルに感じられるコンテンツのみを楽しんでいる (14%)• 多様性と個性を重視している (29% X)• 興味やライフスタイルが同じ人たちと時間を共有したい (35% YX)
行動力• どんな疑問でも頭に浮かんだらすぐに Google で調べる (34%)• 新しいプロジェクトや活動を始めることが好きだ (21% YX)• 多くのことを同時にこなして忙しくしていることが好きだ (13%)• デジタルプラットフォームで音楽にいつでもアクセスしていたい (14%)• 活動、興味、趣味を友達とオンラインで共有することが好きだ (33% YX)
Z世代
Z世代に対しての思い違い• 自撮りが好きだ (Only 10% YX)• ソーシャルメディアに投稿すると、いいね!やコメントを多くもらえる
(Only13% X)
最も顕著な特徴は「自身の活動や興味、趣味をオンラインで共有」すること。他にも、「興味でのつながり」、「多様性と個性受け入れ」、「プライバシー懸念」など、ソーシャルメディア環境がZ世代の価値観や行動特性を作り出している。
Z世代 Y世代 X世代活動、興味、趣味を友達とオンラインで共有することが好きだ 33YX 17X 9
U.S. Report11
広告は世代をまたいで話題を提供する。
どの世代も広告を話題にするのは最も身近な人と。
ライフステージ上学生が多いZ世代の場合、それは友人ということになる。
学校のようなコミュニティでは、オンラインオフラインを問わず密に情報が交換され、それらは、家族を通じて他の世代にも影響を与える。
50
54
60
62
40
36
8
15
24
17
27
22
Gen Z
Gen Y
Gen X
Other members of your family FriendsWork colleagues None of these
世代 X
世代 Y
YX
Z
Z ZY
家族の誰か 友人仕事仲間 該当なし
世代 Z
Q: 会話で広告が話題になるとすれば、相手は誰ですか?
Engaging across generations
なぜZ世代の影響力は強いのか?
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ソーシャルメディア
X世代
Z世代
Y世代
マスメディア
家族
シェア
学校
“ネットで話題の”
メディアの消費
トレンド
トレンド
Z世代は流行牽引者であり、ソーシャルメディアを通じて他の世代へ影響を及ぼしている
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TNSのConnected Lifeによれば、年齢が下がるにつれて、ブランドやメディアが用意したコンテンツよりもUGC*が消費される。
13 *UGC=User Generated Contents
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世代を考慮したときの広告の課題オーディエンスが日々の生活でデバイスに頼るようになり、コンテンツを探すことに熟練していくと、広告はその自由を邪魔するものだと思われ、避けられてしまうリスクも一貫して高まっていく。
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全世代が広告を避けようとしているが、特にZ世代が顕著。Z世代はスキップ等の回避機能が提供されればそれを活用
一方、X世代は広告をあまり気にしない
Q. 広告をブロックまたは回避するために、あなたはどのように対応してきましたか?
技術的に回避 物理的に回避 広告表示制御を活用 気にならない
Z世代16-19
Y世代20-34
X世代35-49
53
35
51
35
73
35
39
41
53
30
64
34
広告のスキップ
画面から目をそらす
アドブロッカーをインストール
する
* 米国では、アドブロッキングはより深刻な問題になっている(Z世代で51%)
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Q: What actions have you taken to block or avoid ads on your devices?
回避機能を活用60%
物理的に回避37%
技術的に回避33%
気にならない51%
広告は気にしない
何もしない
回避できることを知らなかった
スキップできる時はスキップする。
広告を避けるためにプレミアムサービスを利用する
他のことをする
広告から目をそらす
19
17
14
Gen ZGen YGen X
Total
世代によって、異なる回避方法をとる
Z世代は、スキップしたり、目をそらすことが他の世代よりも多い。
Y世代は、アドブロッカーの利用が他の世代よりも多い。
Z世代は広告を回避できることを知らない人が多い。
24
22
20
Gen ZGen YGen X
18
22
20
Gen ZGen YGen X
31
22
23
Gen ZGen YGen X
48
49
Gen ZGen YGen X
12
11
14
Gen ZGen YGen X
6
10
8
Gen ZGen YGen X
11
16
18
Gen ZGen YGen X
17
30
37
Gen ZGen YGen X
設定変更
アドブロッカープラグインをインストール
アドブロッカーアプリをインストール7
11
5
Gen ZGen YGen X
YX
YX
Z
ZZ
X
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短いフォーマットを使い、最初の10秒でブランドにとって本質的な要素を再生させなければならない
17 Source: AdReaction Gen X, Y, and Z global copy test, 2017
9.510.9
12.6
Gen Z Gen Y Gen X
観察: 広告をスキップした人のスキップまでの平均時間 (秒)
ベース:YouTube広告12個を測定した結果
Z世代はスキップ操作が早い そしてスキップ頻度も高い態度: “スキップ機能があると常にスキップする”
基準: Z世代 7087 Y世代 8490 X世代 8330
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50
49
47
40
37
デスクトップ PC:
スマートフォン:
Z世代 Y世代 X世代
フォーマットや媒体の選択
Engaging across generations
18Q: なぜ、コンピュータに広告ブロック機能をインストールしたのですか?
何かしらの情報を調べている時に、“広告は不快にさせるだけではなく邪魔である”という考えはすべての世代に共通している
他の操作をしようとしているときに広告に邪魔されるから
探しているものが広告の表示で見つけにくくなるから
広告で気が散るから
広告の表示でコンピュータが非常に遅くなるから
広告を見ると不快になるから
広告は退屈だから
通常、広告の情報は興味がもてない内容で、役にも立たないから
広告で使用されるデータ転送量が多すぎるから
(携帯電話のみを含む)
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30
60
36
28
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40
28
43
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Gen Z Gen Y Gen XX世代Z世代 Y世代
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広告フォーマットへの各世代の態度
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各世代が広告を避けようとしているが、広告と言ってもとらえられ方は一様ではない。広告の受容性は広告フォーマットやメディアで大きく異なる。
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再確認: 世代別メディア消費
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費やす時間:1日1時間以上 Z世代 Y世代 X世代
テレビ 71 68 78Y
雑誌 7 11 9
新聞 6 8 9
ラジオ 8 18Z 17Z
外出 45X 37X 29
ノート PC /デスクトップ PC 58 79Z 82Z
携帯機器 67YX 57X 29
全ての世代において、テレビの利用は多い。
Z世代は、外出とモバイルの使用が他の世代よりも多く、パソコンの利用が少ない。
Y世代とX世代は会社に勤めている人が多い為、パソコンの使用が多い。
X世代は他の世代に比べて、モバイルの利用が少なく、ネット利用を主にパソコンで行っているか、ガラケー利用層が多いことで利用機会が少ないことが考えられる。
MC1AB. 旅行や散歩で外出した合計時間MC1AB. ノート PC またはデスクトップ PC でメール以外の目的にインターネットを使用した合計時間MC1AB. 携帯機器でメール以外の目的にインターネットを使用した合計時間
MC1AB. テレビを見た合計時間 (オンラインは含まない)MC1AB. 雑誌を読んだ合計時間 (オンラインは含まない)MC1AB. 新聞を読んだ合計時間 (オンラインは含まない)MC1AB. ラジオを聴いた合計時間 (オンラインは含まない)
Engaging across generations
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Net +ve % Z世代 Y世代 X世代映画館でのCM 43 YX 25 X 13
テレビ CM 37 25 34
雑誌広告 29 24 18
屋外広告 25 X 18 X 11 プロダクトプレイスメント 19 23 9
新聞広告 12 10 22 Z
ラジオ広告 -3 4 4
検索広告 -8 X -8 X -20
PCでのオンライン広告(画像とテキスト) -22 -10 ZX -19
モバイルでのオンライン広告(画像とテキスト) -25 -11 X -30
モバイルでの動画広告 -28 -13 -24
PCでの動画広告 -32 -20 -23
ダイレクトメール(郵便) -33 -8 -14
Z世代はモバイルをよく利用するものの、受容性は高くない。
Z世代は利用が多いテレビCMや屋外広告などの従来のメディアを好むが、一方でモバイル広告に対しては利用が多いのに否定的である。
オンライン広告に対するZ世代の態度は、親であるX世代の態度に似ている。
すべての広告フォーマットを比較すると、テレビは全世代から好感されており、Y世代とZ世代はシネアドへの受容性が高く、一方、X世代は新聞広告への受容性が高いことが特徴となっている。 行の平均行の平均より高い 行の平均より低いコンフィデンスレベル90%で行われた統計:
Q: 次の各広告の形式について、あなたはどのようなご意見をお持ちですか?
ベース:“わからない”を除く
Engaging across generations
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Net +ve % Z世代 Y世代 X世代
モバイルアプリの報酬型広告 3 X 5 -12 スキップ可能なモバイルアプリの
ポップアップ広告 -13 -12 -24
バナー内クリック再生 -16 -13 -22
スキップ可能な縦型動画 -19 -10 -24
ソーシャルクリック再生 -24 -12 -22
スキップ可能なプリロール -25 -11 -27
再生視聴 -35 -22 -31
ソーシャル自動再生 -38 -24 -32
モバイルアプリのポップアップ広告 -48 -30 -41
プリロール -51 -34 -43
バナー内自動再生 -51 -28 -33
強制視聴の動画広告はどの世代からも嫌われている。特にZ世代が最も否定的。
特にZ世代はスキップなどの選択肢がある広告に一番敏感な世代であり、必ず再生されるプリロールやバナー内自動再生には動画広告に全体的に否定的なX世代よりも否定的である。
視聴すると報酬があるものや、スキップ可能な動画広告は肯定的に捉えられている。
行の平均行の平均より高い 行の平均より低いコンフィデンスレベル90%で行われた統計:
Q: 次の各オンライン動画広告の形式について、あなたはどのようなご意見をお持ちですか?
ベース:“わからない”を除く
Engaging across generations
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Z世代の実際の声: 広告の形式に対する受容性
Z世代は自分の興味を追いかける自由を重視する価値観であるため、それを邪魔するような広告フォーマットには否定的である。
結果、Z世代はスキップ可能な広告が好まれる。動作が重くなるのを嫌うため、動画よりも静止画を好む人もいる。
バナー広告だけにして観たい動画の中にCMを入れるのをやめてほしい。また、バナー広告のページが勝手に下にずれるなどの現象もなくてしてほしい。 - 男性
見ている動画、PLAYしているゲームなどと、かなり親密な関係にあるものを宣伝することが最も効果的であるかと。また、スキップが可能だが中毒性のあるリズム、音楽等が流れている宣伝は特に頭に残りやすいと個人的には思う。 -男性
サイトが重くならない広告。勝手に再生しない動画広告-女性
Z世代
自分の意思を尊重してもらいたい… 邪魔されたくない…
スキップできる機能をきちんとつける。自分の意思でCMを見られるようにしてほしい – 女性
動画広告が効果的ですが嫌い -女性
Q: もしブランドがあなたとあなたの世代をターゲットに広告を出したいと言ったら、どのようなアドバイスをしますか?
Engaging across generations
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その他の世代も、広告を強制されることには否定的な態度を持っている
Y世代とX世代はさらに、クリエイティブやプレースメント、ターゲティング、インセンティブ、データ通信料など、広い観点から受容性をとらえている。
興味のある人にだけ広告を提供する事。ブランドなら自分のサイト内で広告を提供するなら問題ないが、別に興味もないブランドの広告を見せられるのに我慢ならない。 たとえばファッションブランドや車ブランドなど、ファッション雑誌やファッションサイト、車雑誌や車サイトで広告をすればいいのに、まったく関係ないサイトや動画で広告が出てきたらブランドイメージも落としている事にメーカーやブランドは気が付いた方がいい。 だから広告削除のプラグインなどが流行っている事に気が付いた方がいい。誰も買わないだけではなく買おうと思っていた人ですら離れていく事に実際なっている。
シンプルでメッセージ性の高い、簡潔に正確に情報を提供するテレビCM、または、単純だが記憶に残るユニークな表現を交えたタイプのラジオCM、そして、ネット配信の場合には、貴重なパケットを奪って使われた、と感じさせない静止画の一枚広告。
Y世代
X世代
見る側に見る事を強要する事がない広告。 見る側にとってもメリットがある広告であれば苦痛ではない。具体的に言えば割引クーポン付き広告とかどうでしょう。
如何なる方法であれ、押し売りのような広告は逆効果。あざとさを感じない目を引く広告は興味を引く事もあるが他は邪魔でしかない
Q: もしブランドがあなたとあなたの世代をターゲットに広告を出したいと言ったら、どのようなアドバイスをしますか?
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新しい広告フォーマットはZ世代からより好感されている。
ネイティブ広告やスポンサー提供レンズは特にZ世代から受け入れられている。
ポジティブ% Z世代 Y世代 X世代
ネイティブ広告 28 24 14
スポンサー提供レンズ 26 25 20
スポンサー提供フィルタ 21 24 18
拡大可能な広告 20 24 18
テイクオーバー広告 17 23 16
26-49%76-100% 0-25%% Positive 50-75%
Q: 次に示すそれぞれの形式のオンライン広告に対し、あなたはどのようなご意見をお持ちですか? ベース:“わからない”を除く
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Q:次の各ブランド宣伝コンテンツについて、あなたはどのようなご意見をお持ちですか?ベース:“わからない”を除く
さらに、Z世代は、ブランデッドコンテンツに好意的である
X世代やY世代と比べると、Z世代はブランデッドコンテンツにより肯定的だった。
その中でも、Z世代はスポンサー提供イベントに好意的である。
26-49%76-100% 0-25%% Positive 50-75%
Z世代 Y世代 X世代スポンサー提供イベント 34 29 22
ユーザーレビュー 34 33 31
専門家によるレビュー 32 31 24
セレブコンテンツ 31 25 19
ショッピングコンテンツ 30 31 22
チュートリアル 30 29 24
ブランド宣伝イベント 29 30 17
ブランド情報 27 33 20
ネイティブ記事 26 22 14
ソーシャルメディアフィード 25 27 16
雑誌の広告記事 23 21 18
ソーシャルメディアセレブコンテンツ 23 23 17
ブランデッドコンテンツとは?• 広告の一種で、広告と記事の境目をあいまい
にする。ブランデッドコンテンツは、いわばふたつのジャンルのフュージョンで、記事として配信することを前提に作られている -Wikipedia
• ブランドによるオリジナルなコンテンツの創造または自然な融合 – Cannes Lion
• ネイティブ広告の一種で、人々がシェアするさまざまなプラットフォームのために作るコンテンツである - BuzzFeed CEO
引用 DIGIDAY: http://digiday.jp/agencies/its-just-advertising-dillweed/
広告回避に打ち勝つための戦略
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新たな自由を知ることは、それまでの不自由を知ること。後戻りはできない。デジタル消費が多いにも関わらず、従来のデジタル広告を邪魔だと感じて避けようとするZ世代。コミュニケーションの進化はこの世代のニーズに応えようとする中で見えてくるのではないだろうか。
Engaging across generations
世代の違いをプランニングプロセスの各ステージで検討する
クリエイディブアイディアはターゲット響くのか?
そして、それはブランドへの反響となるのか?
目的を達成するために、リーチ以外に各広告フォーマットや媒体に応じて考慮するべきことは何なのか?
実際に制作されたクリエイティブは、想定した顧客に、特定の広告フォーマットで狙い通りに目的を達成する
ことができるのか?
広告が肯定的に受け止められるように広告を届けるには、いつ、どんな場所で、どんなオーディエンスに
リーチするのが良いのか?
クリエイティブアイディア
クリエイティブエグゼキューション
メディアターゲティング
フォーマットや媒体の選択
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視聴環境が受容性に影響を与えるため、ここから紹介されるデジタル広告のケースでは、Link For Digitalを用いて、世代間の反応の違いを検証したものである。
Facebook広告の評価は、実際に回答者自身のニュースフィード上の文脈で広告を提示し、評価。Facebook広告は、Facebook環境の外には表示されないため適切。
オンラインビデオ広告はYouTubeの視聴環境で、スキップ可能なプレロールとして提示し、評価。多くの動画を使ったメディアプランには、YouTubeがあり、典型的なオンライン動画を代表する環境として適切。
モバイル広告はモバイルディバイス上で広告を提示し、評価。モバイルは、広告が露出する際の画面サイズがパフォーマンスに影響を与えるため、適切。
インコンテキスト評価によって、デジタルの視聴環境を再現
*日本ではLink for Digitalを実施しなかったため、Social Listeningを通じて、簡易的な分析を行った。
Engaging across generations
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ここから先の内容については、ケーススタディを交えて対面でご案内とさせていただきます。
既にお取引きのあるお客様は、弊社営業担当までご連絡ください。
新規のお客様でご希望の方は、以下のアドレスまでご連絡ください。
Engaging across generations
マーケターの課題 #1:クリエイディブ
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異なった世代から共感されるクリエイティブやコンテンツ広告の開発
全ての世代から支持される広告制作は難しい。
その為、マーケターは広告を制作する上に必要な全てのステージ(アイディア開発や制作)において異なる世代特徴への理解が必要である。
Z世代は広告の形式によっては否定的な態度を表す一方で、彼らを魅了するような広告の品質を求めていることも明確である。
広告制作者にとっては、世代の違いを加味し、戦略的に受容性向上に活用していくことが今後の世代へ対応していく為に重要である。
弊社のソリューション: •Pre-Link™ •Link for Digital Portfolio •Link for TV •Link for Video
Engaging across generations
マーケターの課題 #2:メディア
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ターゲットの受容性が最も高まる場所や時間帯、そして気持ちで広告を届けることが効率的なメディア戦略には重要になってくる。
オーディエンスは広告をどのように受け取るかをより選択するようになってきている。彼らは消費するコンテンツを探し出す洗練された方法を身に着けていく。クリエイディブの質は今まで以上に重要になるが、Z世代がその広告を受け取るメディア文脈やタイミングと、メディア消費やデバイス利用状況のシナジーも同じくらい重要になる。
クリエイティブの力を最大限発揮させるメディア戦略を立てるには、世代ごとのインサイト活用が重要になる。
弊社のソリューション: • Connected Life • CONNECT• Growth Targeting• Social Clustering• Pre-campaign Insight• Brand Lift Insights • CrossMedia Research • DBA
Engaging across generationsJapan Report ü January 2017