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サンドイッチELISA法 Glucagon ELISA 「コスミック」 監修 群馬大学生体調節研究所 代謝シグナル解析分野 教授 北村忠弘先生 サンドイッチELISA法グルカゴン測定試薬の特徴 グルカゴン類似ペプチドとの交差性が低下 LC-MS/MSとの良好な相関 通常使用されているアプロチニン入り採血管でも安定 サンドイッチ ELISA 法はグルカゴンのアミノ酸配列の C 末端と N 末端のそれぞれに対するモノクローナル抗体を用いた方法 であるため、 グルカゴン類似ペプチドとの交差性が低下し、 より特異的にグルカゴンを測定できるようになりました。 マウス抗グルカゴン モノクローナル抗体 マウス抗グルカゴン モノクローナル抗体 グルカゴン 1 測定原理 グルカゴン オキシントモジュリン グルカゴン 分解過程に おいて生じる グルカゴン類似 ペプチドとは 結合しにくい グリセンチン (1-61) ミニグルカゴン

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サンドイッチELISA法Glucagon ELISA

「コスミック」監修

群馬大学生体調節研究所代謝シグナル解析分野教授 北村忠弘先生

サンドイッチELISA法グルカゴン測定試薬の特徴❶ グルカゴン類似ペプチドとの交差性が低下❷ LC-MS/MSとの良好な相関❸ 通常使用されているアプロチニン入り採血管でも安定

サンドイッチELISA法はグルカゴンのアミノ酸配列のC末端とN 末端のそれぞれに対するモノクローナル抗体を用いた方法であるため、グルカゴン類似ペプチドとの交差性が低下し、より特異的にグルカゴンを測定できるようになりました。

マウス抗グルカゴンモノクローナル抗体

マウス抗グルカゴンモノクローナル抗体

グルカゴン

1 測定原理

グルカゴン

オキシントモジュリン

グルカゴン分解過程において生じるグルカゴン類似ペプチドとは結合しにくい

グリセンチン(1-61)

ミニグルカゴン

グルカゴン (LC-MS/MS pg/ml)

グル

カゴ

ン(E

LISA

pg/

ml) y = 0.6455x ‒ 0.0632

r = 0.94

100

75

50

25

00 50 100 150

サンドイッチELISA法とLC-MS/MSとの相関

327-01-1704-3000S

改変引用:Kitamura T. Schneller 100:9-15, 2016.

引用:菊池唯史 他、臨床検査 2017.(in press)

グル

カゴ

ン(

pg/m

L)

2 高精度な分析化学的方法であるLC-MS/MSと良好な相関を得ました。

3

グルカゴンは主に膵α細胞から分泌されるペプチドホルモンで、低血糖時に肝臓に作用しグリコーゲンの分解、糖新生の促進により血糖値を上昇させる。臨床的意義高値を呈する疾患

低値を呈する疾患

グルカゴノーマ/糖尿病/肝硬変/急性膵炎/腎不全/心筋梗塞など

下垂体機能低下症/グルカゴン欠損症など

グルカゴンについて

アプロチニン入り採血管を用いても安定性が確認されました。

40

30

20

10

0直後 室温1時間

室温1時間→冷蔵時間

健常者 10 名から両採血管を用いて採取。NS: 直後と比較し統計的優意差はなかった(p<0.05)。

※グルカゴン検査の出検につきましては各検査センター様へお問合せください。

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アプロチニンNSP800