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東北捜業研究 鶉5号
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第2図.収 益(2区平均タ/pot)
た.換水による効果も相当にみられたが,これは換水に
ょり水溶性硫酸及び硫酸化合物の除去による効果とみら
れる.石灰中量区が枯死し石灰中正燐酸4倍品区ではか
なりの生育を示したが,このことは燐酸の多量施肥によ
る効果とみられるが,燐酸肥料として熔成卿巴を施用し
ているため塩基の効果も考えられる.
4.摘 要
土壌分析の結果水溶性の硫酸及びアルミが多量に含有
され,ために土壌は強酸性(PH3)を呈し水稲枯死の原
田となっていることが明らかとなった・
改良法としては,石灰を多用し酸度を矯正することに
ょり効果を期待出来るが・石灰のみでは相当多量を要す
るので,湛水下可溶性硫化物の給源となる石膏を土壌中
に沈雛させ禍を後に残すことが考えられる・従って客土
を行い石灰の立を少なく用いるか,又は滞水により硫酸
及び硫酸化合物を洗条してから石灰を施用することが望
ましいと考える.
* 現九州農試
八郎潟湖底土壌の地力について
浦 昌 司
(秋田県農試八郎潟分場)
1.ま え が き
干拓工事中の八郎潟は,東西12れ南北27肋,総画析
22.173加の半観潮で・干拓面掛は17・430加である・潟内
の水深は4・5刑に過ぎず・湖底は平坦である・湖底土の
土性は大部分がSiC~SiLで・周辺部にLS~Sが分布
している.昭和32・33年において,第1図に示す地点よ
り埴質土2点,砂質土1点を採取し・三要素試験・窒素
用量試験を行っているので・これまでにえられた結果に
ついて報告する.
2.試験設計と供試土壌の性質
土執ま,「じ上れん」をもってすくい上げ,直ちに試
験軽に充贋した・三要素試験の試験権は・面臥2,児2・
窒素用量試験のものは0・8,柁2で,深さは何れも90C爪無底
である.試験設計を第1表,供試土壌の性質を第2表に
示す.
区第1表.試 験 設 計
三要素試験設計(んg/10tZ)
試 験 区
区区区区区区区
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東北農業研究 第5号 引
第1図.採土地点
第2表.土壌の性質
水溶性成分
土壌IElectrica)ConductivityofSaturationExtract
7.50贋札ゐ0/珊
3.水 稲
三要素試験並びに窒素用量試験の生育及び収量調査結
果を第3表以下に示す.
三要素試験においては.作付1年日の生育は極めて旺
盛であるにも拘らず収量は低く,施肥の効果は殆んと現
われていない.作付3年目に至って窒素の効果が発現し
はじめ,作付5年日において堆肥の効果が大きくなる.
窒素用塵試験においては,砂土ははじめ窒素増施の効
果は極めて大きいが作付3年日から低下し,4年日では
第3表.三 要 素 試 験 生 育
梓
試 験 区(G3)
区区区区区区
料素酸鼻素
肥窒燐加要
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東北虚業研究 第5号
第4表.三要素試験収是(桓/10。)
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第5表.水秤体分析成揖
注.(全試験区平均値)
第6表.窒素用品試験収ム主(励/10‘Z)
ワ ラ 重l 玄 米 重
33年恒年回36年桓画35轟年一
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全くみられなくなる.D3・G3の如き埴質土では,作付1
・2年日では窒素増施によって生育品は大となるが収丑
差は′J、さい.3年日になると窒素少品区の収量が低下し
はじめ,窒素の効果は次芸削こ大きくなる傾向がみられる.
燐酸及加里の効果は明らかでない.
湖底土生育水稲の特異性を体内成分の点から知る目的
で,昭和33年度G3土壌水凹の生育水稲を,沖椚水田の
水稲と比較しつつ分析を行った.苗及耕種法は,全く同
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一である.分析結果を第2図に示す.
作付初年目の湖底土水稲は,沖離土水稲に比較して珪
酸・窒素・曹達及び苦土などの含止が高く,加里は低い.
一一三欄一右上錠
圭∴.
三二
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L彗≦≧堵謁笥-‰ 2笈
‾二:
-‥・二二∴ノ
ーltでt三匹 . M90
第2回.沖黄土水稲との比較における
湖底土水稲の時期別養分濃度
4.土壌に関する調査分析成績
八郎潟湖底土壌における水稲の生育が,作付1年日・
2年日は過剰生育の傾向があって施肥効果がなく,3年
日で生育相が安定し施肥効果の発現する理由は,土壌の
東北農業研究 第5号 93
変化にあるもりと考えられる.はじめ試験梅に充唄した
土壌は非常に軟弱で透水性不良であるが,2年日になる
と表面に経10用,深さ5e椚程度の亀裂が入り,田画は約
10C孤沈下する.然し.肉眼による断面の分化は殆んどみ
られない.3年目に至ると更に細い亀裂が入り,表面か
らSc㈹位が淡灰褐色となって田面が固化し,歩行に耐へ
られるようになる.然し,下層師は依然軟弱で還元色を
皇する.4年臥 5年目においても斑鉄構造など生ぜず
土壌断面には変化がみられない.第7表に跡地土壌の屑
位別分析結果を示す.
水溶性成分として多量に含まれている塩素・曹達の溶
脱は速かで,表層部では2作跡地で約的0,4作跡地で
は 約塊0程度にまで減少する.置換性成分の変化は水
溶性成分に比して小さいが,苦土と常連が減少し,石灰
が増加する.硫昇化合物は表層部では酸化溶脱されてP
Hの低下がみられるが,下層では殆んと減少していな
い.Atterberg Limitsは何れも低下し,緊硬度も小さ
くなっている.
5.む す び
埴質の八郎潟湖底土壌に作付けされた水稲は過剰生育
の傾向を示し収量も低いが,作付3年日に至ると咤正常
な生育経過を示し,施肥効果も現れるに至る.生育相が
大きく変化するのは,.土壌の変化に原因していると考へ
られるが,土壌分析の結果によると,比の時期には表層
部の水溶性成分が%0程度となり,PHの低下・硫黄化
第7表.土壌の変化(1)
土
注.全区平均
第8表.土壌の変化(2)
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注.全区平均
食物の酸化溶脱・置換石灰の増加及び全窒素の減少など
が認められる.これらの変化は3年目以降も進むが,そ
の速度は小さく収量は安定する.かくの如き現象は実際
の干拓地においても起ることが予想されるが,安定年次
における収量は,500極/10α程度と考へられ,八郎潟干
拓地土壌の地力は極めて高いものと思われる.
寒冷地における水稲の苗播栽培に関する研究
第2報.苗播水稲の生育相
木根淵 旨 光・島 田 裕 之
(東北農試)
1.緒 言
苗播きとは室内育苗器で常法により主梓乗数1・5枚の
苗を養成したのち取り出して2′〉3日外気で硬化し,土
の部分を1.0~1.5C椛「hに縦断し,その′J、塊を1株(稚苗
3~5本を含む)として本田植代後の地表面に落下横匠
の状態から生育させるものである.■蔚播方法は当然機械
化を前掟としている.苗播栽培の初期生育,特に活着の
様想については第1報に報告したが,13℃気温下でも安
定した活着を示すことを確認した.しかし本技術を確立
させるためには適合した他部門の技術の導入と結合が必
要である.従ってその条件となる宙播水稲の生育様相の
特徴を明らかにするために行なった研兜結果について報
告することとした,本研究は農林省東海近読点試場長八
柳三郎博士の御高教による処が多く,謹んで御礼を申上
げる次第である.
2.試験の方法