清水都心ウォーターフロント地区開発基本方針 (江 …...1...
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第 4 回清水都心 WF 地区都市デザイン専門家会議資料
清水都心ウォーターフロント地区開発基本方針
(江尻・日の出地区)
(素案)
平成 28 年 11 月
静岡県・静岡市
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第一章 開発基本方針の目的........................................................................ 1
1.清水都心ウォーターフロント地区(江尻・日の出地区)の動向..................... 1
2.開発基本方針とは.............................................................................. 2
第二章 清水都心ウォーターフロント地区の現状整理......................................... 3
1.地区の魅力.......................................................................................3
2.地区の課題.......................................................................................8
3.魅力と課題の整理.............................................................................. 10
第三章 開発基本方針................................................................................. 11
1.清水都心ウォーターフロント地区の目指す姿(将来像)..............................11
2.将来像を実現するための取組の視点....................................................... 11
3.キャッチコピー................................................................................. 14
第四章 将来像の実現に向けた各エリアの役割..................................................15
1.清水都心ウォーターフロント地区における各エリアの位置付けと関係性..........15
2.江尻エリアの役割.............................................................................. 16
3.日の出エリアの役割........................................................................... 17
第五章 「みなと」と「まち(中心市街地)」をつなぐ交通戦略............................ 19
第六章 将来像の実現に向けたマネジメントあり方............................................22
参考 清水都心ウォーターフロント地区開発推進会議設置要綱
清水都心ウォーターフロント地区都市デザイン専門家会議設置要綱
会議議事録
目次
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静岡県と静岡市は、交流人口の拡大を目指したみなとまちづくりを進めることを共通の
目標とし、JR清水駅周辺から清水港の江尻地区と日の出地区及び両地区を結ぶ軸の一帯
を「清水都心ウォーターフロント地区」(以下、清水都心WF地区)と位置付け、平成 24
年度から本地区の活性化に取り組んでいる。
特に日の出地区では、官民による清水港客船誘致委員会の継続的な取組や、富士山の世
界遺産登録、アジア地域における急激なクルーズ人気の高まりなどを受け、クルーズ船寄
港回数が急増している。クルーズ船の寄港は、地域振興や地域経済の活性化に大いに寄与
することから、物流機能の興津地区への一部移転による交流空間の確保や、大型化するク
ルーズ船に対応した係船柱の強化など、クルーズ船の受入れ環境を改善し、クルーズ振興
を核とした交流拠点の創出に向けた動きが活発化している。
一方、本地区は、港湾利用や景観への影響、中心市街地との連続性の維持などの課題か
ら、津波対策のための防潮堤整備について、県と港湾利用者や地元関係者との合意に至ら
ず、これまで無堤区間となっていた。この喫緊の課題に対し、県は、「清水港海岸江尻・
日の出地区津波防災対策検討委員会(平成 26 年6月から平成 27 年9月)」を設置し、清
水港の持つ多様な機能に配慮した防護ラインを決定した。今後は、津波防護施設の整備を
地域の魅力を高める好機として積極的に捉え、港湾利用や景観対策等の関連事業と一体的
に進めていく。
現在、本地区では、これらのプロジェクトに加え、静岡市・地域関係者が海洋産業の拡
大と人材育成と一体で進めている「海洋文化拠点構想」の推進、民間開発の可能性など、
様々なプロジェクトが具体的に動き始める段階となっており、清水港を抱く静岡市は、世
界に開かれた玄関口として、まさに国際港湾都市へと変貌する時を迎えている。
第一章 開発基本方針の目的
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今から四半世紀前、清水港は、まだ紅白の煙突や老朽化したタンク、倉庫が立ち並ぶ殺伐
とした港であり、富士山や三保松原を借景とした素晴らしい風景が活かされていなかった。
そこで、平成 2 年、工業化し市民が立ち寄れなくなった港湾空間に、身近で親しみやすい
憩いの空間を回復することを目的とする「レデイズ・マリン・フォーラム」が立ち上げられ、
このフォーラムからの提言をもとに、平成 3 年「清水港・みなと色彩計画」が策定され、
今日までの長きに亘り、富士山や三保松原、青い空、海といった自然景観と港にある産業中
心の人工的景観の調和を目指し、継続的な港の景観づくりが行われている。
「清水港・みなと色彩計画」の成功の秘訣は、協議会・アドバイザー会議などのマネジメ
ント体制が整えられたことによる地道な活動はもちろんであるが、何より、法令化による強
制ではなく「清水港を魅力ある港にする」との思いを地域全体が共有しているからに他なら
ない。
清水都心WF地区では、様々なプロジェクトが動き始めたところであるが、各事業主体が
各々活動するのみでは、得られる効果は限定的で単なる「まちづくり・ものづくり」に終わ
ってしまう。これらのプロジェクトを連携・連動させ、単なる「まちづくり・ものづくり」
にとどまらない地域全体の「みなとまちづくり」の実現に繋げるためには、「清水港・みな
と色彩計画」のように、「魅力ある港にする」という目標を地域全体が共有できるよう、現
状分析と時代認識を持って、将来の共感できる価値、地域の姿をデザインした未来図=「目
指す姿(将来像)」を描くことが必要であり、これを「開発基本方針」として定めるもので
ある。
そして、バックキャスティングにより、目指す姿(将来像)を実現するための、中長期的
計画の中から、計画実現の第一歩となる短期的施策を抽出し、地域ぐるみ・社会総がかりの
協働により実践していく。
開発基本方針(将来像)
各事業主体が共感・共有する、地域としての
目指す姿・あるべき姿現在の姿
中長期的計画とその実現のための道筋
短期的取組み
計画実現の第一歩として、あるいは、今、生き残り、
将来につなげるため
バックキャスティング
現状分析と時代認識をもって、将来の共感できる価値、社会・地域の姿をデザインする
ਟ
現状の課題の分析マーケティングリサーチ
過去
時代認識を持つ将来の社会環境と文化・価値観を考える
デザイン
未来図を実現するための道筋をつくる
中長期的な目標を可視化し共有(単なる思いやイメージでないもの)