文部科学省エントランス企画展示 KYOTO Design Lab€¦ ·...
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京都工芸繊維大学広報委員会担当:総務企画課広報係tel: 075-724-7016fax:075-724-7029
報道関係者各位
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KYOTO Design Labがデザイン思考で取り組む4つのプロジェクト
京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab[D-lab]ではこれまで、数多くのプロジェクトにデザイン思考を用いて取り組んでまいりました。このたび、それらデザイン思考で取り組むプロジェクトのなかでいくつかの特徴的な成果を、文部科学省新庁舎2階エントランスにて展示いたします。バイオベースマテリアルの研究者との協働による新素材開発を通した3Dプリントによる家具のデザインや、ヤンマー株式会社と取り組んだ水上レジャーのためのマシンなどをご紹介いたします。ぜひご来場ください。
文部科学省エントランス企画展示-会期|2018年11月16日[金]̶ 12月21日[金]会場|文部科学省新庁舎2階エントランス[東京都千代田区霞が関3-2-2]
時間|10:00-18:00(入館は17 :30まで)
入場|無料-主な展示物|新素材を用いた3Dプリントによる家具、水上レジャーのためのマシン、プロジェクト映像、ほか
本件に関するお問い合わせ先-京都工芸繊維大学
KYOTO Design Lab
-担当|浅野・春口
-
Mail. [email protected]
Tel. 075 -724 -7283
Fax. 075 -724 -7250
平成30年 11月 16日 ̶文部科学省エントランス企画展示
資源の再利用─パーム油繊維から持続可能なデザイン素材へD-labデザイン・アソシエイトのナターシャ・ペルコヴィチが、繊維廃棄物から開発した新しい素材を確認している様子
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概要
プロジェクト①ME310/SUGAR
スタンフォード大学でおこなったプロトタイプ発表の様子
国立大学法人 京都工芸繊維大学の前身は、明治時代の養蚕と工芸品の研究施設にあります。その歴史と、今なお建築的知の生きた研究所である京都の都市環境は、KYOTO Design Lab[D-lab]の研究アジェンダに通底しています。
D-labは、文部科学省の大学機能強化事業のもと京都工芸繊維大学が主宰する建築学とデザイン学を中心としたコラボレーションのためのプラットフォームです。2014年の発足以来、「Innovation by Design」をミッションに、基礎研究をとおした社会的課題の発見と解決のための、さまざまな専門性が交差するインキュベーターとして活動しています。
D-labは、プロジェクトと人間を基礎に置く参加型の学習アプローチを背景に、世界中から集まる一流の研究者やデザイナー、建築家らとともに、ワークショップや都市リサーチなど各種の国際的プログラムの実践を通じたイノベーションの社会実装に取り組んでいます。本展示では、D-labがデザイン思考で取り組むプロジェクトから、実装化の事例として4つのプロジェクトをご紹介します。
スタンフォード大学が中心となって推進するデザイン・イノベーションプログラムである「ME310/SUGAR」は、世界中の大学から集まった学生チームが企業パートナーの提示する課題に協働して取り組んでいます。革新的な製品やサービスのコンセプトを創出し、洗練されたプロトタイプを制作したうえで、実現可能性を実証しています。今回の展示では、D-labとオーストラリア・スウィンバーン工科大学の学生によるヤンマーとの協働プロジェクトである、新しい水上レジャーのためのマシンモデルをご紹介します。
掲載写真ほか、プレスリリース資料は下記リンクよりダウンロードできます。https://goo.gl/mR2G6i
資料
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プロジェクト②Food Shaping the City
プロジェクト③④デザイン主導のマテリアル開発
提案した食文化体験施設の模型
「Food Shaping the City」では、スイス・バーゼルに拠点を置く2人の建築家とともに取り組んでいる、京都の「食」に焦点を当てた都市研究の成果を展示します。京都・錦市場を主なフィールドに、都市のなかに空間として表出する「食」を分析しました。このリサーチを下敷きとした、これからの京都の食文化体験を提供する施設の提案もおこない、これらの成果をスイスのVitra Design Museumで展示する予定です。その内容についてもご紹介します。
国外で先進的なデザイン手法に取り組むデザイナーをD-labが招聘し、京都工芸繊維大学素材科学等の研究者と協同する「デザイン主導のマテリアル開発」では、新たな素材開発と合わせてプロダクトの提案をおこなってきました。2016年度「デザイナー・イン・レジデンスプログラム」に参加したアサ・アシュアは、竹の繊維構造に着想を得た生成アルゴリズムの開発から3Dプリントで製造する家具のデザインに取り組みました。翌年の「デザイン・アソシエイト・プログラム」に参加したナターシャ・ペルコヴィチは、工業用パーム油の製造過程で排出された繊維から生まれたバイオプラスチックを用いて、家具の製造やクラフトへの応用を試みました。これらの成果物とその過程をまとめた映像とともに展示します。
掲載写真ほか、プレスリリース資料は下記リンクよりダウンロードできます。https://goo.gl/mR2G6i
資料
繊維廃棄物から開発した新しい素材新素材を用い、3Dプリントで作成する椅子
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京都工芸繊維大学(きょうと・こうげい・せんい・だいがく)京都工芸繊維大学は、芸術・文化の源である国際学術研究都市・京都に位置する工芸科学部1学部で構成される工科系大学です。科学と芸術の融合を目指す学風を時代の進展とともに百有余年にわたり発展させてきました。「人間の感性を涵養し、精神的な潤いや自然との調和を強く意識した、普遍性のある科学技術の創生」を基軸とし、バイオ、材料、電子、情報、機械、環境などの先端科学技術分野から建築・デザインまでの幅広い分野において、ものづくりを基盤とした「実学」を目指した個性ある教育研究を行っています。
KYOTO Design Lab(きょうと・でざいん・らぼ)KYOTO Design Lab[D-lab]は、京都工芸繊維大学が主宰するコラボレーションのためのプラットフォームです。2014年の発足以来、「Innovation by Design」をミッションに、基礎研究をとおした社会的課題の発見と解決のための、さまざまな専門性が交差するインキュベーターとして活動しています。D-labは、プロジェクトの実践に取り組む参加型の学習アプローチをベースに、世界中から集まる一流の研究者やデザイナー、建築家らとともに、ワークショップや合同スタジオなど各種国際的プログラムを通じたイノベーションの社会実装をめざします。
掲載写真ほか、プレスリリース資料は下記リンクよりダウンロードできます。https://goo.gl/mR2G6i
プロジェクト③④竹の繊維構造から着想を得た3 Dプリントによる椅子
竹の繊維構造の3Dスキャン画像