肝機能改善効果を有する...

肝機能改善効果を有する紫サツマイモジュースの開発

１．「紫サツマイモ」について（アントシアニンの構造等）

２．「紫サツマイモ」アントシアニンの体内吸収性

３．「紫サツマイモ」の有効性とメカニズム

アントシアニン

商品特性：

１．紫サツマイモ「アヤムラサキ」の搾汁を

100%使用したサツマイモ搾汁飲料

２．着色料、甘味料不使用

３．食物繊維 0.4g （125mLあたり）

「アヤムラサキ」

(独)農業技術研究機構九州沖縄農業研究

センターで育種開発されたサツマイモ

「アヤムラサキ」について

アントシアニンの構造

アヤムラサキ

ブドウ果皮

紫トウモロコシ

エルダーベリー

OOH

OH

OHHO

O

OH

HO

OOH

OH

+

OH

O

O

O

OH

HO

O

O

O

HO

OH OH

OHO

HO

OHOH

O

O

HO

HO

O

O

OHOH

OH

OH

+

OOH

OH

OHHO

O

OH

HO

OOH

OCH3

OCH3

+OOH

OH

OHHO

OHO

HO

OHOH

O

OH

HO

OO

OH

+

｢アヤムラサキ｣アントシアニンの構造

成分Ｒ１ R2 Ｒ３

ＡＨＣａｆＨ

ＢＨＣａｆＣａｆ

ＣＨＣａｆＰＨＢ

ＤＭｅＣａｆＨ

ＥＨＣａｆＦｅｒ

ＦＭｅＣａｆＣａｆ

ＧＭｅＣａｆＰＨＢ

ＨＭｅＣａｆＦｅｒ

Caf =

Fer =

PHB =

OH

O

O

O

OH

HO

O

R2O

O

HO

OH OH

OHO

HO

OH

OH

O

OR3

OH

OR1

+

OOH

O

OH

OH

O

OCH3

OH

アントシアニンの吸収性

A

BC

D

E

F

G

H

2 4 6 8 10

投与色素

尿

血漿

溶出時間 (min)

Harada et al., .Biosci Biotechnol Biochem., 68, 1500-. (2004)

｢アヤムラサキ｣アントシアニンの構造

成分Ｒ１ R2 Ｒ３

ＡＨＣａｆＨ

ＢＨＣａｆＣａｆ

ＣＨＣａｆＰＨＢ

ＤＭｅＣａｆＨ

ＥＨＣａｆＦｅｒ

ＦＭｅＣａｆＣａｆ

ＧＭｅＣａｆＰＨＢ

ＨＭｅＣａｆＦｅｒ

Caf =

Fer =

PHB =

OH

O

O

O

OH

HO

O

R2O

O

HO

OH OH

OHO

HO

OH

OH

O

OR3

OH

OR1

+

OOH

O

OH

OH

O

OCH3

OH

アントシアニンの体内吸収性（動物）

血漿

成分A 成分D

血中

濃度

(nM

)

尿

尿中

排泄

量(n

mol/

h)

0

500

1000

1500

2000

0 30 60 90 120 150 180

経過時間(min)

0

20

40

60

80

100

0～0.25 0.25～0.5 0.5～1 1～2 2～3

経過時間 (h)

成分A 成分D

Kano et al., .Biosci Biotechnol Biochem., 69, 979-. (2005)

尿中

排泄

量(n

mol/

h)

血中

濃度

(nM

)

血漿

成分D

尿

成分A 成分D

0

1

2

3

4

5

0 4 8 12 16 20 24

経過時間 (h)

0

5

10

15

0～2 2～4 4～6 6～8 8～12 12～24

経過時間 (h)

アントシアニンの体内吸収性（ヒト）


投与食品投与形態投与量血中濃度尿中回収率含有ｱﾝﾄｼｱﾆﾝ

の分子量

ｱﾔﾑﾗｻｷｼﾞｭｰｽ 15.6 mg/kg 4.5 nmol/L0.02%

（24h）949

ｴﾙﾀﾞｰﾍﾞﾘｰｼﾞｭｰｽ500 mg

（Total）NA

0.05%

（Total）611

ﾌﾞﾗｯｸｶｰﾗﾝﾄ濃縮物 3.58 mg/kg 115 nmol/L0.11%

（8h）465

赤ﾜｲﾝﾜｲﾝ68 mg

（Total）1.4 nmol/L

0.024%

（6h）493

赤ﾌﾞﾄﾞｳｼﾞｭｰｽ117 mg

（Total）2.8 nmol/L

0.023%

（6h）493

参考：Wu.X., J.Nutr., 132,1865-1871(2002)より、改変

アントシアニンの吸収量

小括１

紫サツマイモアントシアニンの吸収性の特徴

① 配糖体のまま吸収される

② 吸収には構造特異性がみられる

③ 他のベリー類と同程度吸収される

肝障害モデル動物を用いたアヤムラサキの肝障害抑制効果の検証

四塩化炭素肝障害試験

アヤムラサキ群

対照群

動物：9wk, SD ラット

試験群(n=6)

非投与群

投与サンプル(経口投与) 障害物質(腹腔投与)

アヤムラサキアントシアニン溶液(2.7gアントシアニン, 20gクエン酸/L)

クエン酸溶液(20gクエン酸/L)

クエン酸溶液(20gクエン酸/L)

CCl4 (1mL/kg B.W.)

CCl4 (1mL/kg B.W.)

corn oil (1mL/kg B.W.)

スケジュール

0 4 8 24h

絶食

サンプル投与 CCl4投与解剖


0

400

800

1200

1600

非投与群対照群アヤムラサキ群

AS

T a

ctivity

(Karm

en

un

it)

a

b

c

0

100

200

300

400

ALT

activity

(Karm

en

un

it)

a

b

a

アヤムラサキ投与による血漿AST, ALTへの影響

Mean±SD，同じアルファベットの付いていない値間に有意差あり（tukey test）

非投与群対照群アヤムラサキ群

アヤムラサキジュース飲用による肝機能改善効果の検証(ヒト試験)

肝機能改善効果検証試験

対象者：AST, ALT, γ-GTP値のいずれかが正常値よりも高い30-60歳の健常男性

飲用サンプル

スケジュール

被験者の背景(mean±SE)

試験飲料：アヤムラサキ125mL

プラセボ飲料：アヤムラサキ成分を試験飲料の1%含有する飲料125mL

試験群(n=20)

プラセボ群(n=18)

age BMI AST ALT γ-GTP

42.1±1.4

43.9±1.2

25.6±0.5

25.3±0.7

35.5±2.2 51.3±5.0 103.6±17.3

32.5±2.3 46.5±5.1 91.6±11.1

-3 0 8 12wk前観察期飲用期(2本/日) 後観察期

×2本 / 日

Suda et al., .Eur J Clin Nutr., 62, 60-. (2008)

アヤムラサキ群 (n=20) プラセボ群 (n=18)

7

1

3

2

7

8

2

2

2

4

AST高値者

ALT高値者

γ-GTP高値者 γ-GTP高値者

AST高値者 ALT高値者

被験者背景

-40

-20

0

20

Δ γ

-G

TP

(IU

/l)

アヤムラサキ群n=20

プラセボ群n=18

# # #

*******

BL 2 4 6 8 10 12 w

-60

アヤムラサキ飲用による血漿γ-GTPへの影響(全被験者)

ベースラインとの比較：* p


11 12

2

2

2

4

AST高値者

ALT高値者



γｰGTP高値者

1

3

2

7

-60

-40

-20

0

20

## # ## #

***

******

BL 2 4 6 8 10 12 w

アヤムラサキ飲用による血漿γ-GTPへの影響(γ-GTP高値者)


-20

-10

0

10

Δ A

ST

(IU

/l)

#### #

********

*

アヤムラサキ飲用による血漿ASTへの影響(全被験者)

BL 2 4 6 8 10 12 w



7 8

2

2

2

4

AST高値者

ALT高値者



AST高値者

1

3

2

7

5 4

-20

-10

0

10

****

アヤムラサキ飲用による血漿ASTへの影響(AST高値者)

Δ A

ST

(IU

/l)

BL 2 4 6 8 10 12 w


-20

-10

0

10

20

##

#

##

***

アヤムラサキ飲用による血漿ALTへの影響(全被験者)

Δ A

LT

(IU

/l)

BL 2 4 6 8 10 12 w



7 8

2

2

2

10

AST高値者

ALT高値者



ALT高値者

1

3

2

13

-20

-10

0

10

20

##

*

アヤムラサキ飲用による血漿ALTへの影響(ALT高値者)

Δ A

LT

(IU

/l)

BL 2 4 6 8 10 12 w


肝細胞P450ミトコンドリアXO

酸化的DNA障害O2

-

ROS

脂肪沈着

炎症

線維化発ガン

肝細胞障害と酸化ストレス

酸化ストレス

エタノール

化学物質

抗酸化活性（DPPHラジカル捕捉活性）

① 各種アントシアニンとの比較（in vitro)

② アントシアニン摂取時の抗酸化活性（in vivo)

サンプル溶液 1mL + 0.2mM DPPH エタノール溶液 1mL

OD 517 nmの吸光度を測定

ラジカル捕捉活性（％）= (OD control – OD sample)/OD control x100

攪拌後室温で 30分間静置

DPPH (1,10diphenyl-2-picrylhydrazyl) ラジカル捕捉活性測定

0

20

40

60

80

100

0 50 100 150 200 250 300

アヤムラサキ

紫トウモロコシ

赤キャベツ

エルダーベリー

ブドウ果皮

DP

PH

radic

al scaven

gin

g a

ctivity

(%)

Concentration (ug/mL)

各種アントシアニンのDPPHラジカル捕捉活性

抗酸化活性（DPPHラジカル捕捉活性）

① 各種アントシアニンとの比較（in vitro)

② アントシアニン摂取時の抗酸化活性（in vivo)

尿中DPPHラジカル捕捉活性測定

sample : アヤムラサキアントシアニン溶液 (100mM クエン酸含む)

control : 100mM クエン酸溶液

投与量：10 mL / kg body 経口投与

動物：11wk, SD ラット, n=6

投与サンプル

採取：投与後2時間までの尿を採取

投与量：125ｍL

被験者：健常人6名

投与サンプル

採尿：投与前および投与2時間後

ラット

アヤムラサキジュース

ヒト


0

25

50

75

100

0 0.02 0.04

アントシアニン

対照

** *

**** **

**

Dilution rate of urine

DP

PH

rad

ical scaven

gin

g a

ctivity

(%)

ラット尿中のDPPHラジカル捕捉活性

Mean±SD， * p

0

20

40

60

80

100

0 0.03 0.06 0.09 0.12

****

飲用後

飲用前

Mean±SD， * p

小括2

アヤムラサキの摂取による生体内の抗酸化活性の上昇が、肝機能改善効果に寄与すると考えられる。

① アヤムラサキアントシアニン投与により肝障害抑制効果が見られた（肝障害モデル動物）

② アヤムラサキジュースの飲用により肝機能改善効果が見られた（肝機能パラメータ高値者）

③ アヤムラサキジュースの飲用により生体内抗酸化活性の上昇が見られた（ラット、ヒト）

抗酸化活性

脂質ラジカル消去作用

抗変異原作用

肝機能改善作用

血流改善効果

高血圧改善作用

α－グルコシダーゼ阻害作用

機能性飲料としてのアヤムラサキジュースの可能性

アヤムラサキアントシアニンの機能

肝機能改善効果を有する�紫サツマイモジュースの開発アントシアニン「アヤムラサキ」についてアントシアニンの構造｢アヤムラサキ｣アントシアニンの構造アントシアニンの吸収性｢アヤムラサキ｣アントシアニンの構造アントシアニンの体内吸収性（動物）スライド番号 9アントシアニンの吸収量小括１スライド番号 12スライド番号 13スライド番号 14スライド番号 15スライド番号 16スライド番号 17スライド番号 18スライド番号 19スライド番号 20スライド番号 21スライド番号 22スライド番号 23スライド番号 24スライド番号 25スライド番号 26スライド番号 27スライド番号 28スライド番号 29スライド番号 30スライド番号 31スライド番号 32

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