著者・MASAKI、かく語りき...

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メイン・フレーズ 1 小節目の B コードのフォーム。 2 小節目の D m (onA) のフォーム。小指に注意。 3 小節目の G m7のフォーム。4 弦を親指で押さえる。 4 小節目の F sus4 のフォーム。セーハを頑張ろう。 ジョン・マクラフリン 『 インダストリアル・ゼン』 マシュー・ギャリソンとアドリア ン・フェローの両名が参加し、躍 動感溢れるフュージョン・サウンド を聴かせる1枚。 ジョン・マクラフリン・トリオ 『 Que Alegria 』 ジョン・マクラフリンが、ドミニ ク・ディ・ピアッツァを迎えて制作し た秀作。内省的で奥が深い音世 界を構築している。 〜コラム 22 〜 覚えた方が絶対オイシイ コード・ポジションを確認 ! コード・アルペジオは、ベースでもギターと同 じように演奏することができる。 コードを押さ える【 註】 ため左手が大変だが、コードの仕組 みや響きが覚えられるので、ぜひ挑戦してもら いたい。コードは、ロー・ポジションで押さえる と音が濁るため、基本的にハイ・ポジションで 押さえた方がよいだろう( ルート音のみ開放弦 にするのはアリだ)。 図1に基本的なコード・ポ ジションを示したので、実際に弾いてみてほし い。ルート音は E の場合、4 弦開放を使 っても よいが、右図ではほかのコードへ移行しやす いように 4 弦 12 フレットを使用している。左手 のセーハをウマく使 って、コードを正確に押さ えよう。 先の動きを意識しながら コードをチェンジせよ ! メイン・フレーズは、4 弦を右手親指、2 弦を 人差指、1 弦を中指に割り当てた 3 フィンガー で演奏する。まず右手を安定させることが重 要なので、肘をボディに付けて、腕がぶれない ようにしよう。また、コード・アルペジオになる ため、ピッキングした音を伸ばし続けることが 大切だ。1 小節目では、4 弦 19 フレットを薬指、 2 弦 16 フレットを左手人差指、1 弦 20 フレット を小指で同時に押さえる。ストレッチと持久力 が必要になるので、ネック裏の親指の位置な どを調節して、頑張 って押弦しよう。コード・ チェンジは、常に先のポジションを意識しなが ら、左手を動かすとよい(写真①)。 著者・MASAKI、かく語りき 最新 4フィンガー・ベーシスト編 現在のベース・シーンには、マシュー・ギャリ ソンやアドリアン・フェローといった、最新鋭 の 4フィンガー・テクニックを使 って信じられな い速弾きを披露するベーシストがいる。彼ら は、ベース本体に“ フィンガー・ランプ ”とい う指置きを取り付けて、ボディと弦の間隔を狭 くするという工夫を施していることが多いよう だ。こうすることで右指が弦の下に深く入り込 まなくなるため、ピッキング動作がスムーズに なり、高速化が図れる。彼らとはタイプが異 なるが、ギターのような華麗な速弾きを披露す るドミニク・ディ・ピアッツァもすさまじいベーシ ストだ。ぜひチェックしてみてほしい。 【 コードを押さえる】ベースでコードを押さえる機会はあまりないが、バンド・サウンド全体に厚みを加えることができるので、ぜひマスターしたい。コード音をきちんと押さえて、ミス・トーンに注意しよう。

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Page 1: 著者・MASAKI、かく語りき 最新4フィンガー・ベーシスト編メイン・フレーズ1小節目のBコードのフォーム。2小節目のDm(onA)のフォーム。小指に注意。3小節目のGm7のフォーム。4弦を親指で押さえる。

メイン・フレーズ1小節目のBコードのフォーム。 2小節目のD m(onA)のフォーム。小指に注意。

3小節目のG m7のフォーム。4弦を親指で押さえる。 4小節目のF sus4のフォーム。セーハを頑張ろう。

ジョン・マクラフリン『インダストリアル・ゼン』 マシュー・ギャリソンとアドリアン・フェローの両名が参加し、躍動感溢れるフュージョン・サウンドを聴かせる1枚。

ジョン・マクラフリン・トリオ『Que Alegria』 ジョン・マクラフリンが、ドミニク・ディ・ピアッツァを迎えて制作した秀作。内省的で奥が深い音世界を構築している。

〜コラム22〜

覚えた方が絶対オイシイコード・ポジションを確認! コード・アルペジオは、ベースでもギターと同じように演奏することができる。コードを押さえる【註】ため左手が大変だが、コードの仕組みや響きが覚えられるので、ぜひ挑戦してもらいたい。コードは、ロー・ポジションで押さえると音が濁るため、基本的にハイ・ポジションで押さえた方がよいだろう(ルート音のみ開放弦にするのはアリだ)。図1に基本的なコード・ポジションを示したので、実際に弾いてみてほしい。ルート音はEの場合、4弦開放を使ってもよいが、右図ではほかのコードへ移行しやすいように4弦12フレットを使用している。左手のセーハをウマく使って、コードを正確に押さえよう。

先の動きを意識しながらコードをチェンジせよ! メイン・フレーズは、4弦を右手親指、2弦を人差指、1弦を中指に割り当てた3フィンガーで演奏する。まず右手を安定させることが重要なので、肘をボディに付けて、腕がぶれないようにしよう。また、コード・アルペジオになるため、ピッキングした音を伸ばし続けることが大切だ。1小節目では、4弦19フレットを薬指、2弦16フレットを左手人差指、1弦20フレットを小指で同時に押さえる。ストレッチと持久力が必要になるので、ネック裏の親指の位置などを調節して、頑張って押弦しよう。コード・チェンジは、常に先のポジションを意識しながら、左手を動かすとよい(写真①〜④)。

著者・MASAKI、かく語りき最新4フィンガー・ベーシスト編

 現在のベース・シーンには、マシュー・ギャリソンやアドリアン・フェローといった、最新鋭の4フィンガー・テクニックを使って信じられない速弾きを披露するベーシストがいる。彼らは、ベース本体に“フィンガー・ランプ ”という指置きを取り付けて、ボディと弦の間隔を狭くするという工夫を施していることが多いようだ。こうすることで右指が弦の下に深く入り込まなくなるため、ピッキング動作がスムーズになり、高速化が図れる。彼らとはタイプが異なるが、ギターのような華麗な速弾きを披露するドミニク・ディ・ピアッツァもすさまじいベーシストだ。ぜひチェックしてみてほしい。

【コードを押さえる】 ベースでコードを押さえる機会はあまりないが、バンド・サウンド全体に厚みを加えることができるので、ぜひマスターしたい。コード音をきちんと押さえて、ミス・トーンに注意しよう。