高分解能ファクシミリ受画機の改良...高分解能ファクシミリ受画機の改良...
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高分解能ファクシミリ受画機の改良
The Improvement of High Resolution Facsimile Recorder
伝学
部木
阿鈴
家*・日
雄*・太
谷
田
道弘
夫**
明*
Tsutoya Abe*, Michio Hitani**,
Takao Suzuki* and Hiroaki Ohta*
Abstract
In order to improve the quality of high resolution (HR) facsimile film image, some new
techniques for HR facsimile recorder system were adopted. At first,new laser tube was
installed together with the change of signal processing circuitsbecause original one wasn ot
producted. Secondly, because the density characteristics was not stable, the optical system
was improved.
As a result of this improvement, stable and good image has been obtained.
1.は し が き
高分解能ファクシミリ受画機(以下,HR受画機とい
う)は. GMSシステム(成井,伊藤,福#1980)の
一機能として昭和51年4月,気象衛星センターに設置さ
れ,計算機システムで処理されたVISSRデ7タ(赤外
画像輝度レペル; 256.可視画像レベル;64)を受けて
高分解能ファックシミリ画像(以下,HR画像という。
輝度レペル;32以上)フィルムを作成する装置である
(伊藤1980)(桜#1980)。
このHR画像フィルムは,各気象解析用写真や雲解析
用動画ループフィルム及び保存用マイクl=・フィルムを作
成するための原画として貴重なものである。
このたび行なったHR受画機の改良には,大きく分け
て2つの理由があった。まず第1点は,レーザ技術の革
新に伴い従来使用していたレーザ管が製造中止となるた
め,これに代るレーザ管を採用しなければならない等の
理由から,変調方式,レーザ出力回路及びガンマ補正回
路の改良を行なう必要があった。
*気象衛星センター施設管理課, Meteorological Satel-
lite Center.
**気象衛星セソターシステム管理課, Meteorological
Satellite Center.
その結果従来のものより安価で性能の良いレーザ管の
使用ができるようになったうえ,HR受画機の性能も向
上するなど円滑なファクシミリシステムの運用を行うこ
1。8
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Fig. 1 Density-Gray level reference table of HR
FAX Recorder
1.75
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METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0. 5. MARCH 1982
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1.7
1.6
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222221
j C
OI-^ amivaadHHX
NO.l2CO
一 参
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Rxs
0 2 4 6 8 101214 1618202224(Z)
GMT
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芦S._. Darkroom Temperature --------------------l
Avera e Tem erature of HR-F Rxs
0 2 4 6 8 1012141618 202224(Z)
GMT
Fig. 2 Relation of density & temperature〔A〕;Low temperature test,〔B〕:High temperature test
とができるようになった。
第2点は,HR受画機の対温度特性が不安定なため気
象衛星センターで決めた次のような基準を維持すること
ができず。早急に改良するよう望まれていたことである
(木場1980)。即ちFig. 1に示すように濃度対階調特性
は最低濃度;0.25(許容範囲;0.20~0.35)から最高濃度;
1.60(許容範囲;1.50~1.75)まで直線的に維持しなけ
ればならないというものである。この基準は,HR受画
機や自動現像機の性能及びフィルムの特性ならびに写真
処理条件で生じる誤差を考慮して決めたものである。
Fig. 2は,改良前の温度変化に対する濃度の不安定状
況を調査した代表的なデータであるが,高温試験及び低
温試験とも温度によって濃度が著しく変動していること
が分った。
このたび,2年以上の長い期間をかけて濃度が変動す
る原因をつきとめ,HR受画機の光学部を改良した結
果,室温の変動があっても常に一定な濃度のHR画像フ
ィルムを作成することができたので,併せて,これらの
改良技術について報告する。
2.改 良
2-1 レーザ瞥交換に伴う電子回路の改良
2-1-1 光変調方式の変更
(1)外部変調方式の採用
従来の内部変調方式では,レーザ管放電電流を変化さ
せることにより光量を直接変調するもので. Fig. 3に
示すように変調素子はレーザ管の内部にある。この方式
はコンパクトなレーザ・システムを設計製作できる利
点があるが,管自体の気密性等に問題が多く,寿命が約
― 78 ―
bsm
Fig. 3 Internal modulation block schematic
diagram
気象衛星センター 技術報告第5号1982年3月
LIG罰!MODULAT工ON
ELEMENT
Fig. 4 External modulation block schematic diagram
4,000~5,000時間と短かかった。方式変更の最も大きな
理由はこの型のレーザ管は近い将来,生産中止となるこ
とであり,これからの模写受画用レーザ技術の動向も考
慮して,新たに外部変調方式を採用することにした。こ
の方式は,連続点灯型のレーザ管と外部変調素子を組み
合わせるもので,それぞれの選択がかなり自由に行なう
ことができるう'えにレーザ管自体の寿命は10,000時間以
上と長く,変調の直線性も±0.5%以内で従来方式と比
較して優れているためシステム全体の性能を改良するに
は有効な方式である。
(2)外部変調方式の原理
外部変調方式の構成図をFig. 4に示すyこの方式は
連続点灯型のレーザ管の定出力光を光変調素子により光
学的に変調を行ない,その1次光出力(画信号のレペル
により変化する)を記録用光源としている。次にこの方
式の要点‘となる光源変調部の原理について述べる。
ア 光変調の原理
光変調素子は,音響光学効果を利用しており,構造は
Fig. 5に図示した通りである。
高周波(RF)の電気信号は音響光学媒体(‘)上に接着さ
れた圧電振動子(・>)により超音波(゜)に変換され,音響光学
媒体内を進行するとき,媒体の屈折率を周期的に変化さ
せ光に対して回折格子の役割を果たす。音波面に特定の
角度(Bragg角)で入射した光は,回折格子に。よって
同じ角度で第O次回折光(‘l)と第1次回折光(e)とに回折さ
れる。(Bragg型回折現象)
媒体内を進行する音波は,端面に設けられた吸音材(1)
で吸収され,又傾斜面を設けているため再び光と作用し
ないよりになっている。
ACOUSTICOPTICAL MEI)IA(a) SOUND ABSOHPtlOHbUTEKIAL t \ /
7BEAM
\
づ
m窓側窓 PRIMMIY DIFTRAC (e)O
FUNDAHSNI DIFFRACIED I
Xべへ/ / へ① べ
ULTRASONIC FBOCRESSIVE WAVE PIEZO-VIBBATOK (b)
(c)
FUNDAKSNIAI.
DIFFRACIED LIGIIT(d)
SG(RF)
Fig. 5 Structure of acoustic optical element
イ 光変調特性
光変調特性は,回折光の回折角とその強度及びパルス
応答速度等によって決定され,それぞれ次のような関係
がある。
帥 回折光強度
回折光強度は,搬送波の電力に依存し,回折強度を
71 ,搬送波の電力をPとすると. (1)式で表わすことが
できる。
一/iOc7o・sin2(KVPIλ)
ここで7o ; 入射光強度
瓦;変調素子による定数
λ;レーザ光の波長
(1)
-79-
1.0
J
[ Ti 1 mss311u iHon aaiDvauia
METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0.5. MARCH 1982
0.250 . 5 1.0
1NPOT V0LIA6E ( t/tn )
Fig. 6 Relation of diffracted light
and input voltage
ACOUSI工C OI》Z工CALMEDIA
1工GHX VAVE lEMGIH
CEMIER rSEQTJENCV
MODULATION BAHS VIDIK
MAXIMUM I)工FrRACIIOH EFFICIENCY
JULSE SESI?ONSE TIME
HAXIHUH INC工&ENI JLIGHI DIAMETER
MAXIMUM INPUI fOWER
EXT工CT工OHRATIO
LIGUでlEANSHISS工ID FACTOR
工.5
intensity
7e02
6328A
150HHz
DC - 23 HEz
60 - 85 X
15ns
(LIGHT SIAHEIER i 0.9iini)1.0●�
1.0 W
OVER. 100:1
OVER 94X
Teble l Light modulation element electrical
characteristics
(Z)
【z 1
wiDiDiJia aaiDvsjjid
1 0 0
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INCIDEST LIGHT DUHEIEK
(tr・30i≫s)900μ・(tr-120m)
70b* (tr-27≪s)
0.5
工spur yowER IWユ
エ.0 (W)
Fig. 7 Input power characteristics of diffracted
efficiency
この関係式をグラフで表わしたものがFig. 6で,入
力電力を最大回折率時の入力(μ)で正規化したもので
ある。図から50%の回折効率Ift pTChで得られるが邱
は光波長によっても変わり,郊と光波長λは. (2)式に
よって表わされる。
p%ccλ2
(イ)回折角
(2)
回折光のO次直進光からの回折角2∂は,光波長を
λ,変調媒体の音速をむ,搬送波周波数をyとすると,
(3)式で表わされる。(Fig. 5参照)
2∂=y・λ加 (3)
り. iTeOi媒体 ガラス媒体
4。2×103〔m/s〕
3.7×103〔m/s〕
(ウ)パルス応答
パルス応答時間(tr)は,変調素子に入射するレーザ
ビーム径をj,音速をりとすると(4)式で表わされる。
z,=0.65j加 (4)
Table 2 AM modulation driver electrical
characteristics
CAKKIER FREQUENCY
MAXIMUM OHTPHT
MODULATION INPUT LEVEL
MODULATIOH rREQDESCY CHRACIERISTICS
CABRIER
OOIPOI
LEAK
SIABIIITY
150MHz
OVER 0.: V
o-+工V
OVER DC -8 HHz
NITHIH DC -5 HHz -1dS
WITHIN DC -8 MHz -3dS
LESS THAH 30dB
(to MAXIMUM OUTPUT )LESS THAN±0.5Z
Fig. 8 Input・Output characteristic of
modulation driver
・.U=
0.x―
0.01-
o.oox―
-
0
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(1.1 1
工回UT IV】
-80-
気象衛星セyター 技術報告,第5号 1982年3月
ツキがあっても常にレーザ光出力を一定に保つことがで ウ 光変調素子
光変調素子の特性をTable 1 に,また回折効率と入
力電力の関係をFig. 7に示す。
エ AM変調用ドライバー
AM変調用ドライバーの特性をTable 2 に,入出力特
性をFig. 8に示す。
2-1-2 レーザ光出力安定化のための改良
(1)サyプリングホールド・フィードバック回路の
採用
従来のレーザ光出力回路ではレーザ管の温度ドリフ
トを少なくするめめにのみ負帰還を行なっていたがレー
ザ出力を充分に安定させることができなかった。しかし
本回路は画信号内の規準値を利用して記録中でも充分な
負帰還を行なううことができるためレーザ管の劣化が進
行したり,製造段階で避けることのできない特性のバラ
0
きるので本回路を採用した。
(2)サソプリングホールド・フィードバック回路の動
作原理
HR-FAXの信号フォーマットは. Fig. 9に示すよう
に。1フレーム毎に,両信号の手前に必ずプリカーサ信号
(18.75KHz)と一定レベルの位相信号が送出されてくる。
サソプリングホールド・フィードバック回路は1走査
毎にプリカーサ信号を基準に,次に来る画信号中,最大
レペルの位相信号の光景を検出して負帰還を行なって利
得を制御し,光量補正を行なっており,その構成はFig.
10のとおりである。フォトダイオードで検出された1次
光出力は,比較回路において基準電圧と比較され,その
差信号が取り出される。次に,差信号の位相信号部分だ
けをサンプリングし,次段の積分回路に出力する。積分
1V(white)
PIX
Fig. 9 HR-Fax signal format
30S
順礼 ]start anl Hiaaa Signal
Sync PUlBO
Picture Signal ~12min
Precuroor
(18.75kR幻
?`:‘t゙!9 だ
Fig. 10 1110ckdiagram of stabilizing circuit
--一一---------------
― 81 ―
Signal
FUNDAMENTAL
LIGHT
METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0.5. MARCH 1982
回路では,サンプリング信号を増幅するとともに,フィ
ドバックループ時定数を決定し,乗算回路にて画信号と
乗算することにより1次光出力の安定化を計っている。
2-1-3 γ補正回路の改良
γ補正は,中間濃度(ハーフトーソ)を含むHR画信
号を忠実に再現するために記録ファルムの7特性を補正
するものであるが,従来の補正回路はFig.11の通りで,
32階調のうち白,中間調,黒と3ケ所でしか補正するこ
とができなかったので,階調の直線性を維持することが
難しかった。このため. Fig. 12に示すように調整箇所
を8ケ所にして,各階調の傾きを任意に補正することが
できる回路に変更した。Fig. 13 1こ新旧補正曲線を,
Table 3 にはその範囲を示す。
この他にも,ベース濃度(最低濃度)と32階調目(最
高濃度)の設定を行なう調整箇所を設けたため,精度
の良い階調補正を容易に行なうことができるようになっ
た。
Table 3 Tonal correction range
CT工ON
1 2 3 4 5 6 7 8
PO
o-
4-
8-
12-
16-
20-
24 -
28 -
32 RAMP ADJUSで
32 RAM?ADJUST
32RAM?ADJUST
32 RAMF ADJUST
32 EAMP ADJUST
32 RAMP ADJUST
32 RAMP ADJUST
32 RAMP ADJUST
2-2 温度対濃度特性を安定させるための改良
2-2-1 レーザ光軸ズレに伴う光量変動を補正する改
良
(1)旧集光方式(スリット方式)の不具合についての
考察
スリット方式の不具合部分を探すため,温度変動に関
係があると思われるレーザ光量補正回路出力,両信号ア
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Fig. 11 Gamma -Correction circuit(old type)
― 82 ―
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気象衛星センター 技術報告、第5号 1982年3月
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Fig. 12 Gamma・Correction circuit(new type)
-83-
2.0
1.5
‐
0
[ A ]
aOVXlOA
0.5
(μ)
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25
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0
METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0.5. MARCH 1982
[A]
1 16
GRAY LEVEL
2.0
1.5
0
1
[ A 1 aovnoA
0.5
32
[B]
GRAY LEVEL
Fig. 13 Correction curve & correction points 〔A〕;old type,〔B〕; new type
o-
○=
o〃
2
○/Q
/○
TIME (HOUR)
○
Fig・ 14 Temperature test data
← 84-
-一一
気象衛星センター 技術報告 第5号 1982年3月
ソプ出力,ドライバー入力及び画信号アンプ入力等の各
信号をペンレコーダに連続的に記録させ温度試験を行な
った。その結果は. Fig. 14に示すようにスリット通過
後に測定したレーザ光量のみが大幅に変動していること
が分った。
従来の光学系概略図は. Fig. 15に示すようにレーザ
管出力光はそのスポットのエネルギー分布を一様にする
ため,ビームエキスパンダにより10倍程度に拡大し,ス
リットを通過したのち先レンズで集光してドラムに照射
Fig. 15 Optical schematic diagram (old type)
LASER SPOT
!-Lr‐--
HAII5-SCAKNING
DIRECTION
」
SLIT
SUB-SCANNING
Fig. 16 Relation of laser spot and slit
する。 ドラム上のスポットとレーザ管の距離は構造上の
理由から986 mmと長いため温度が僅かに変動した場
合でも,放射光輪がずれてFig. 16に示すスポットの
当る範囲がスリットの中心からずれるため,光エネルギ
ーが減少し,濃度低下が生じるものと考えられる。
I(2)シリソドリカルレソズ集光方式の採用
現在のレーザ管製造技術では,温度の変化による光軸
ずれを無くすことは不可能と言われているため,光軸ず
れに強いシリソドリカルレンズ集光方式を採用して,放
射光輪がずれても光量が一定となるようにした。
Table 4はシリソドリカルレソズ集光方式の特長を表
わしたものである。この方式はレーザ光の入射角の変動
があっても記録フィルム上には,ビームスポットの形状
が変わらない一定エネルギーを照射することができるた
め,光軸ずれに。対して有利な方式である。
(3)シリソドリカルレソズ集光方式の原理(有村
1977)
この方式の機構概略図は, Fig. 17に示すとおりで,シ
リンドリカルレソズに入射したレーザ光は,楕円形のス
ポットとなってドラムに照射される。シリソドリカルレ
ンズは. Fig. 18 に示すように一対のレンズから構成さ
れ,前後のレンズにより,主副方向に集光する。各レン
ズの焦点距離y゛〔m〕は次のように求めることができる。
y=千〔m〕
Table 4 Cyrindrical optics (Case of
compared with SLITOPTICS)
IMAGE BISTINCIIOH
LICHT STABILITY
LIGHT loss
DEHSITY JfLACTDAIION
CYLINDRICAL OPTICS
SLIGHTLY WRONG
(not the difference
betveen CYLINDEICAI.
and SLIT, 1ncasaof
looked a IMAGE )
VERY HELL
LITTLE
NOTHING
・(5)
SLIT OPTICS
VERY HEtl.
WRONG
GREAT
MUCH
LASER BEAM
LASER SPOT
Fig. 17 Cylindrical lense focused block's
schematic diagram
― 85 ―
METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0.5. MARCH 1982
70? VIEW
島り
→l ト一り
SIDE VIEW
f s 76.92 mm
λ=6328 Ae - 1.3 mR
MATERIAL ; KB 7
over 100μm
吋目u_over・
e
ぷ雷。J
゛♂‘
四
gD
心
→
|mU
・
001
1001jm
100μm
Hト
上下
Fig. 18
ト
30μ�
f s 23.08 TBHtl
心
四 7^c ^c <a\\\\\\\i
主lT
Relation of cylindrical lenseヽposition and spot
1
GAUSSIAN DISTRIBUTION
FOCUSED CASE
JIAIN-SCANNING
DIRECTION t
SUB-SCANNING
DIRECTION
→ドこoこト
ンニX二ぶニメ:゛゛ヽヽヽ、
UNFOCUSED CASE
一一
Fig. 19 Gaussian distribution and recording data
l
-86-
■HHwod H3SV1 ?o xxiiNVfib KoiivniDaij;
t Am j vaMoa Hasvi io AxiiNvnb NOiivniDnxi
[mV]
600
400
200
0
0
1 2
気象衛星センター 技術報告 第5号 1982年3月
3 4 ,5 6
TIME (minute)
7
HALF MIRROR
8 9 10 11
PEN一RECORDING
OSCILLOGRAPH
Fig. 20 Temperature test of half mirror heated by dryer, laser power 1.56〔mW〕
1 2 3
Fig. 21 N. a Filter heat test N.D.
4
5
TIME (minute)
6 7
2皿ど
8 9
= 1.6, heated by dryer, laser power 0.035〔mW〕
― 87 -
Tsmoa. "aasvi
illlNVQb NOIIVfUOmi
METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0.5. MARCH 1982
[mv]
50
40
30
20
10
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
T工ME(minute)
Fig. 22 Temperature test of areformed filter,measuered behind a filter,laser power 0.184〔mWI
ここで,j;スポットの径〔m〕
θ;レーザ光の拡がり角〔rad〕
主走査方向のスポットを規格値の30μmにするため
には,レンズの焦点距離yTIは,∂が1.3×10-3である
から,
y1=マWIJi?ぷF=0.0230796(m)
=1=23.08(mm)…………………………………(6)
として求められる。
また,副走査方向のスポットを規格値の100μmにす
るためには,レンズの焦点距離£は,同様に,
石={IE9{§こ=0.076923(m)
=:=76.92(mm)‥…
の様子を示したもので,薄い部分を無くすために,実際
には副走査方向のピントをずらし走査線をオーバーラッ
プさせて一様な濃度を保つようにした。このときの1ラ
インのスポットの径は. 150μm~160μmとなる。
‥‥‥‥‥‥‥‥(7)
として求めることができる。
この場合,レーザ光のエネルギーはガウス分布のため
に走査線に濃い部分と薄い部分が生じる。 Fig. 19はこ
2-2-2 光路上に使用する部分品の改良
(1)部分品の使用目的および不良原因
ア ハーフミラー
ハーフミラーは,HR受画機の光路上に取付け,レー
ザ光の一部を反射し,フォトセルで検出させるものであ
り,検出された信号はレーザ光出力のモニタ用およびフ
ィードバック用として利用している。
Fig. 20はハーフミラーをドライヤーで加熱して透過
光量をペンレコーダに記録させたデータであるが,加熱
後の透過光量は増加している。
この原因をつきとめるため数種のハーフミラーを使用
して試験を行なったところ,温度特性は石英ガラスを使
用したものが優れていたが,いずれのものもマウソトミ
ラーの4辺を接着していたため,ミラーに熱膨張がある
と周辺が押え付けられてミラー表面が不規則に。変形し反
射光の一部は拡散されたり,吸収されるため,フィード
88
0
1
[ml
Tiimi ■aasv
.1【
AiiiNvnb
Noiivniomj
8
6
4
2
0
0
36 32 28
[八]○一
4 0
2 CM
aanivHaaKai
VO
CM
1 1
1
:L
気象衛星センター 技術報告 第5号 1982年3月
2
2
3
3
4
TIME (HOUR) 4
5
5
6
6
7
7
8
8
DARKROOM
~∽∽==4゛●″ HR-FAX RX
Fig. 23 Overall test data laser power on the drum ; 0. 0079 〔mW〕
バック用反射光量が変動したものと考えられる。
イ NDフィルター
NDフィルターは,レーザの光量を減光して受画濃度
を許容値内に入れるための調整用として使用,している。
Fig. 21 はNDフィルターをドライヤーで加熱して透
過光量をペソレコーダに記録させたデータであるが,加
熱後周期的に変動している。このフィルターは,透明な
薄いフィルムにゼラチンを塗布した構造のため,変動原
因はハーフミラーの場合と同様,表面が温度変化の影響
を受けて歪み,透過光量が不安定に。なったものと考えら
れる。
(2)部分品の改良
ア ハーフミラー
教程のハーフミラーを使用していくとおりかの固定方
法に。ついて試験した結果,対角点だけマウソトに接着す
る方法が最も優れており,ドライヤーで加熱しても一定
の反射光量が得られた。
イ NDフィルター
HR受画機に使用するNDフィルターには次のような
条件が要求される。
ぐ7っ 温度変化があっても光量は変化しないもの。
(イ)光源に対してフィルター素材の角度を変えても光
量は変化しないもの。
(ウ)フィルターを通過したレーザ光スポットは. 10m
離れた位置に。おいてもその形状が変形しないもの。
この条件を満たすために・,数種類のフィルターで試験
を行なったところ,(イ),(ウ)項については問題はなかっ
た。
ぐ7っ項に対してはゼラチンを塗布したNDフィルターの
特性が良好だったので,このフィルターを温度特性の優
れた2枚の板ガラスでサンドイッチ状にはさんで接着剤
に。てしっかり固定した。
Fig. 22は温度試験を行なったデータであるが,濃度
に影響を与えるほどの変動はなかった。
3.む す び
HR受画機の改良が完了した後,総合試験として行な
った受画試験の代表的特性はFig. 23とFig. 24のとお
りで,濃度および階調の直線性とも安定している。以上
のように,本改良は他に例を見ない厳しい濃度基準を満
足させたという意味で,新しい試みといえる。
本稿をまとめるにあたり,技術調査のための試験を行
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八Q
W
M
S
8 7 6 5 4{J
1 1 1 1 1 1
METEOROLOGICAL SATELLITE CENTER TECHNICAL NOTE N0.5. MARCH 1982
.31
2 4
-6
7.
8
9.11.U .15117.19.21.23125.27 29 31 ,
10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32
GRAYLEVEL
Fig. 24 Improvement result(Density-Gray Level
Reference Table of HR-FAX Recorder)
なった際,伝送第一課の方々に御協力を頂きました。ま
た,前施設管環課第二施設係員の方々からは適切な助言
を頂きました。さらに,HR受画機を設計,製作した
松下電送㈱からは技術資料の提供や数々の助言を頂きま
した。ここに誌上をお借りして深く感謝の意を表しま
す。
References
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ム概要,気象衛星センター技術報告(特別号1-2),
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