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関連団体通信 関連団体通信 10 理窓技術士会 運営委員 / 広報担当 長谷川 貢 理窓技術士会では、科学技術の各分野でご活躍 の先生方をお招きし、技術懇話会を開催していま す。今年1月と3月には、理大出身の先生に今注目 を集めている話題についての講演をしていただき ました。 (1)「宇宙開発の現状と未来」宇宙航空開発機構 (JAXA)大嶋龍男氏 場所:PORTA 神楽坂 (H26.1.18) 日本の宇宙開発の現状と「はやぶさ2」などの最新 の科学衛星等の紹介があ り、またH-Ⅱ、ⅡA,Ⅱ Bと進化してきた国産ロ ケットを模型などを使い ながら、低コストと高い 打上げ成功率により、国 際競争力が高くなってい るロケットであることをお話しされました。 (2)「人工脳SOINN」東京工業大学 長谷川修 准教授 場所:理大 9 号館第 2 会議室 (H26.3.8) 長谷川先生と同研究室大学院生の木村さんから、 人工脳の現状と将来について、実用化している技 術等含め紹介されました。人工脳SOINNは、コ ンピューターが「見て、 聞いて、覚えて、考えて、 行動する」という人間に 近いロボットづくりに活 用していることや、最近 話題になっているビッグ データの処理についても SOINNを活用する事例があり、世界の研究機関 や企業に注目され事業化も進んでいるようです。懇 話会参加者との意見交換では、すぐにもこのSOI NNについて、事業導入を検討したい、など商談が 始まりそうな雰囲気で、話題が尽きませんでした。 このような技術懇話会は、技術士会会員だけで なく学生等にも聞いてほしい話題が多くあります ので、理窓技術士会HPをみて是非参加してくだ さい。 理窓光学会 会長  松野 直 平成26年1月11日(土)、飯田橋のホテルメト ロポリタンエドモントで第105回理窓会新年茶 話会が 250 余名の参加で盛大に開催された。総会 後、懇親会において、新たにつくられた関連団体 の第 1 号旗が理窓光学会に贈与された。理窓会に 登録されている関連団体は、3 月 15 日現在、42 団 体であるが、その 第1号が理窓光学 会であることを会 員一同再認識し記 念としたい。掲載 の写真は理窓会発 行 の 理 科 大 today (No.16)か ら の 転 載である。理窓光学会が理窓会の関連団体になっ たのは、1979(昭和54)年で35年前になるが、本 会の前身は物理学校卒業生で結成された愛光会 (1952年)と理科大卒業生で結成された光楽会 (1972年)で、どちらも会田軍太夫先生を中心とし た会が、光楽愛光会となり、さらに1979(昭和54) 年に再結成されたもので、古い先輩たちの光学へ の愛着を引き継いだ会といえる。理窓光学会結成 の会は、旧8号館の木製の床面の教室で行われ、 大竹周一教授(当時常務理事)の「物理の窓」、ま た、鈴木正根氏(富士写真光機㈱、部長)の「ホロ グラムディスプレイ」と題した記念講演があった ことを覚えている。しかし、記録に残すという観 念が乏しかったため、当日の写真が全くなく、残 念でならない。当会の所有する記録写真は1981年 の会田軍太夫先生の追悼会以降である。 当時のことを知っている方で、当日の写真をお持 ちの方は、ぜひ、ご一報戴き、理窓光学会の記録と して保存させて戴きたい。理窓光学会は設立以来、 一度も講演会を中止したことはなく、ほぼ、1 年に 2 回、6 月第一土曜日と 12 月第一土曜日を講演会開 催日として講演活動を続けており、今年の 6 月に 64 回目の講演会を企画している。ご興味のある方は 是非ご参加をお願いしたい。これまでの講演会活 動の詳細は下記ホームページを是非ご覧戴きたい。 理窓光学会 HP:http://risoukai.com/riso-opt/

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関連団体通信関連団体通信

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理窓技術士会

運営委員/広報担当 長谷川 貢 理窓技術士会では、科学技術の各分野でご活躍の先生方をお招きし、技術懇話会を開催しています。今年1月と3月には、理大出身の先生に今注目を集めている話題についての講演をしていただきました。(1)「宇宙開発の現状と未来」宇宙航空開発機構

(JAXA)大嶋龍男氏 場所:PORTA神楽坂(H26.1.18)日本の宇宙開発の現状と「はやぶさ2」などの最新の科学衛星等の紹介があり、またH-Ⅱ、ⅡA,ⅡBと進化してきた国産ロケットを模型などを使いながら、低コストと高い打上げ成功率により、国際競争力が高くなっているロケットであることをお話しされました。(2)「人工脳SOINN」東京工業大学 長谷川修

准教授 場所:理大9号館第2会議室(H26.3.8)長谷川先生と同研究室大学院生の木村さんから、人工脳の現状と将来について、実用化している技術等含め紹介されました。人工脳SOINNは、コンピューターが「見て、聞いて、覚えて、考えて、行動する」という人間に近いロボットづくりに活用していることや、最近話題になっているビッグデータの処理についてもSOINNを活用する事例があり、世界の研究機関や企業に注目され事業化も進んでいるようです。懇話会参加者との意見交換では、すぐにもこのSOINNについて、事業導入を検討したい、など商談が始まりそうな雰囲気で、話題が尽きませんでした。 このような技術懇話会は、技術士会会員だけでなく学生等にも聞いてほしい話題が多くありますので、理窓技術士会HPをみて是非参加してください。

理窓光学会

会長  松野 直 平成26年1月11日(土)、飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで第105回理窓会新年茶話会が250余名の参加で盛大に開催された。総会後、懇親会において、新たにつくられた関連団体の第1号旗が理窓光学会に贈与された。理窓会に登録されている関連団体は、3月15日現在、42団体であるが、その第1号が理窓光学会であることを会員一同再認識し記念としたい。掲載の写真は理窓会発行の理科大today(No.16)からの転載である。理窓光学会が理窓会の関連団体になったのは、1979(昭和54)年で35年前になるが、本会の前身は物理学校卒業生で結成された愛光会(1952年)と理科大卒業生で結成された光楽会(1972年)で、どちらも会田軍太夫先生を中心とした会が、光楽愛光会となり、さらに1979(昭和54)年に再結成されたもので、古い先輩たちの光学への愛着を引き継いだ会といえる。理窓光学会結成の会は、旧8号館の木製の床面の教室で行われ、大竹周一教授(当時常務理事)の「物理の窓」、また、鈴木正根氏(富士写真光機㈱、部長)の「ホログラムディスプレイ」と題した記念講演があったことを覚えている。しかし、記録に残すという観念が乏しかったため、当日の写真が全くなく、残念でならない。当会の所有する記録写真は1981年の会田軍太夫先生の追悼会以降である。 当時のことを知っている方で、当日の写真をお持ちの方は、ぜひ、ご一報戴き、理窓光学会の記録として保存させて戴きたい。理窓光学会は設立以来、一度も講演会を中止したことはなく、ほぼ、1年に2回、6月第一土曜日と12月第一土曜日を講演会開催日として講演活動を続けており、今年の6月に64回目の講演会を企画している。ご興味のある方は是非ご参加をお願いしたい。これまでの講演会活動の詳細は下記ホームページを是非ご覧戴きたい。理窓光学会HP:http://risoukai.com/riso-opt/

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14・4 理窓

会長 宮川公治【数学体験館の見学会と忘年会を開催】

 平成25年12月17日(火)、10月にオープンした数学体験館の見学会と恒例の忘年会を開催しました。 数学体験館は、館長である秋山仁先生が模型を使いとても分かりやすく説明をしてくださいました。楽しい見学会になりました。 忘年会はアグネスホテルで開催し、参加者は29名でした。藤嶋学長と山田会長よりご挨拶をいただきました。賑やかでとても有意義な会になりました。

【葛飾キャンパスにて企業説明会を開催】

 平成26年1月16日(木)、理窓ビジネス同友会主催、理科大共催の4年生・修士2年生を対象(3年、修士1年生にも参加を呼びかけた)とした企業説明会を葛飾キャンパスにて開催しました。参加学生は26名、参加企業数は20社でした。

【諏訪東京理科大学の合同会社説明会を訪問】

 平成26年2月6日(木)、7日(金)に諏訪東京理科大学にて合同会社説明会が開催されました。 企業は約110社

(2日間に分割)が参加しました。当会は「よろず相談」ブースにて学生の相談にのりました。

理窓ビジネス同友会理窓知的財産クラブ

会長 産形和央 近時の話題としては、特許法等の改正案が国会に提出されたこと、企業の技術秘密を韓国企業に提供した元社員が逮捕されたこと、製品に不可欠な中核特許を巡っての訴訟で知的財産高等裁判所が広く意見(日本版アミカスブリーフ)を求めたことなどがあります。このうち最後の話題は、アップル(A社)とサムスン(S社)のいわゆるスマホ訴訟です。この訴訟は世界各国で起こされていますが、S社が国際標準化団体の欧州電気通信標準化機構に規格に不可欠な特許(標準規格必須特許;FRAND特許)と認めてもらう代わりに他社に公正、合理的かつ非差別的に利用を許諾すると宣言

(FRAND宣言)した特許の権利行使が認められるかです。東京地裁は、S社がライセンス契約の締結準備段階で重要な情報をA社に提供し、誠実に交渉を行うべき信義則上の義務があるにもかかわらず、A社の再三の要請にもかかわらずライセンス条件がFRAND条件に応じたものであるかどうかを判断する必要な情報を提供しないなど、信義則上の義務を尽くすことなくA社に損害賠償請求権を行使することは、権利の濫用に当たり許されないとして、A社の主張を認めるとともに差止請求を棄却したものです。これに対してS社が高裁に控訴した段階のものです。この事件は、A社がS社に対して、損害賠償請求権を有しないことの確認を求めた事件ですが、審理中にS社はA社の特許侵害により損害が発生しているという反論はまったくしていない奇妙な経緯があります。S社はただ差し止めを求めているだけなのか、どういう方針なのかわかりませんが、要は、S社がFRAND宣言である「他社に公正、合理的かつ非差別的に利用を許諾する」という条件を守るべきにもかかわらず、この条件を無視して要求を突き付けているということのようです。オランダでは、ハーグ裁判所がA社に対して特許侵害を認めFRAND条件による額のライセンス料をS社に支払うことを命じましたが、S社の要求する2.4%のライセンス料はFRAND条件をはるかに超えたものであると付け加えています。面白いことに、両陣営は、特許関係者に何でもいいから意見を書いてくれと頼みまわっているという事情もあるようです。

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理事 小久保正己1 大学との協力事業

(1) 私学教員採用試験対策講座

 平成26年1月14日、私立学校教員を目指す学生対象等の講座が行われ、理窓教育会の会員に指導していただきました。また、私立学校に採用されて数年を経た若手にも講師を依頼し、新鮮な情報を学生たちに知らせることができました。(2) 教員採用試験対策講座合宿コース

 平成26年3月3日から2泊3日の日程で野田セミナーハウスにて行われ、男子学生66名、女子学生24名が参加しました。講師は理窓教育会の会員18名です。 内容は、午前中が教育課題に対する講義と論作文、午後は集団討論・場面指導、個人面接、模擬授業、さらに夜は合格に向けての個人指導および班活動を行いました。学生たちは、とてもハードなスケジュールでしたが、充実した3日間を過ごし、合格に向けてのモチベーションを高めていました。 今後の予定として、4月の直前対策講座、5・6月の論作文特別講座・模擬試験、さらに二次対策講座を組んでいます。(3)プレ教員講座

 平成26年3月8日、この4月から教壇に立つ予定の学生たちに初任者としての心構えをもつための講座を実施しました。冒頭に、藤嶋昭学長から激励のお話をいただき、2人の現職校長に講演をしていただきました。

理窓教育会

平成26年度  教員採用試験合格者数平成26年3月12日 現在

校種公    立 私  立

公私合計

小学校

中学校・高等学校 特別支援 合

中学校・高等学校 合

計教科 数学 理科 他 数学 理科 数学 理科 他北海道 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1岩手 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1福島 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 1茨城 0 2 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2栃木 0 1 1 0 0 0 2 0 0 0 0 2埼玉 0 7 2 0 0 0 9 5 0 0 5 14千葉 0 16 19 0 1 0 36 9 3 0 12 48東京都 0 38 23 2 2 3 68 18 10 0 28 96神奈川 0 3 2 0 0 0 5 3 1 0 4 9横浜市 0 2 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2相模原市 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 1新潟 0 1 0 0 0 0 1 0 1 0 1 2石川 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 1静岡 0 1 0 0 0 0 1 1 0 0 1 2愛知 0 2 0 0 0 0 2 0 2 0 2 4三重 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1大阪府 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1長崎 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1合計 0 78 49 2 3 3 135 37 17 0 54 189

平成25年度 0 78 49 2 3 3 135 37 17 0 54 189平成24年度 1 89 60 0 150 30 12   43 193平成23年度 2 112 26 1 141 6 69 210平成22年度 89 18 1 1 109 39 8 48 157平成21年度 48 21 1 3 73 23 4 28 101平成20年度 4 49 15 3 71 14 2 18 89平成19年度 28 6 34 24 4 35 69平成18年度 34 7 1 42 16 2 20 62昨年度までのデータは最終値、今年度のものは現時点値である。また、合格者は延べ人数である。

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14・4 理窓

2 新規教員採用試験合格者・管理職試験合格者・

教員退職者等激励会

 平成25年度理窓教育会東京支部主催の新規教員採用試験合格者・管理職試験合格者・教員退職者等激励会を平成26年3月8日(土)午後3時30分からPORTA神楽坂7階の第2会議室で開催しました。 東京理科大学中根滋理事長・藤嶋昭学長・山田義幸理窓会会長・矢島尊こうよう会会長をはじめとしてご来賓8名、現職・OB教員、今年度の教員退職者、管理職試験に合格された会員等の出席者32名、また、新規採用教員予定者の出席50名で、総数90名が出席し盛大に行われました。 司会は松原秀成先生が務めました。富岡康夫理窓教育会会長の挨拶に続き、ご来賓の中根滋理事長のご挨拶があり、新規採用教員予定者への励ましと「めざせエベレスト」の力強いお話をいただいた。藤嶋昭学長からは教師としての授業力とともに改めて読書に励み人間力を高めることをお話しいただいた。 次に、合格者を代表して、新潟県高等学校数学に合格した宇佐美涼君が、感謝の意と教職に向けての決意を力強く宣誓しました。 武内愛樹町田市立金井中学校長が東京都の教育管理職選考試験合格者を紹介した後、合格者を代表して、校長選考に合格した加藤竜吾東京都立東村山高等学校副校長が謝辞を述べました。さらに、退職者を代表して、竹村精治東京都立日本橋高等学校長が教職生活を振り返ってご挨拶された。 引き続いて、長谷川純一先生の司会で懇親会に入った。来賓としてご出席の教職支援センター長眞田克典教授・こうよう会の矢島尊会長から励ましの言葉をいただいた。元気な新規採用教師の諸君からは自己紹介と教師としての熱い抱負が述べられ、和やかな雰囲気の下、同窓としての先輩・後輩の絆を深め散会となりました。

東京理科大学理事長東京理科大学理事長中根 滋氏中根 滋氏

竹村校長竹村校長

東京理科大学東京理科大学藤嶋 昭学長藤嶋 昭学長

理窓教育会理窓教育会富岡康夫会長富岡康夫会長

決意表明・宇佐美涼君決意表明・宇佐美涼君

理窓会 山田義幸会長理窓会 山田義幸会長