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参天製薬の経営戦略 世界で存在感のある スペシャリティ・カンパニーを目指して

参天製薬株式会社（証券コード4536）

http://www.santen.co.jp

2016年12月

1.参天製薬の事業内容と強み 2.参天製薬の成長戦略 世界の眼科薬市場予測 Vision2020 中期経営計画など

3.株主還元について 4.参考資料

本日の内容

1

2

1. 参天製薬の事業内容と強み

基本理念

3

「目」をはじめとする特定の専門分野に努力を傾注し、 それによって参天ならではの知恵と組織的能力を培い、 患者さんと患者さんを愛する人たちを中心として、 社会への寄与を行う。

創業：1890年 資本金：約77億円 従業員数：3,463名（2016年3月末現在） 事業内容：医薬品・医療機器の

研究開発・製造・販売 販売国：50カ国以上

会社概要：125年以上の歴史、グローバルに事業を展開

4

1890 大阪・北浜で創業 1899 大学目薬を発売 1958 商号を参天製薬㈱に変更 1977 東京証券取引所上場 1993 サンテン・インク設立（米国・カリフォルニア） 1997 サンテン・オイ設立（欧州・フィンランド） 2005 参天製薬（中国）設立 2012 ノバガリ・ファーマを買収（欧州・フランス） 2014 米国メルク社の眼科製品を買収 2015 抗リウマチ薬事業を譲渡 2016 InnFocus社を買収（米国・フロリダ）

（参天の歴史）

国内一般用眼科薬売上シェア第2位 24.3%*（15年度）

CMでもおなじみの一般用「サンテ」

代謝を促し瞳の疲れを癒す ローズの香り

ブルーライトなどによる 光ダメージに

目のリフレッシュに

爽快感に栄養プラス！

目のかすみ・疲れに

つらい眼疲労に有効成分を最大濃度配合

栄養補給で 疲れ目をスッと軽く

コンタクトの不快感に コンタクトレンズをお使いの方の目の疲れや不快感などの改善に

5 *参天製薬集計

目の疲れ・充血に

事業別売上 医療用眼科薬が売上の約9割を占める

抗リウマチ薬 2%

一般用医薬品 6% 国内市場シェアNo.2

医療機器 1% その他 3%

15年度 1,953億円

医療用眼科薬 88%

国内市場シェアNo.1*

6

（2015年８月に事業譲渡済）

*2016 IMS Health©IMS-JPM 2015.4-2016.3をもとに参天分析、無断転載禁止

製薬企業の４つの将来像

参天は医療用眼科薬の「スペシャリティファーマ」

先発品 （新薬）

後発品 (ジェネリック)

メガファーマ

世界市場で一定の 地位を獲得する

総合的な新薬開発企業

スペシャリティ ファーマ 得意分野において

国際的にも一定の評価を 得る新薬開発企業

ジェネリックファーマ

良質で安価な後発医薬品を 安定的に販売する企業

総合型 特化型

医療用 一般用

OTCファーマ

一般に市販されている 医薬品等を中心に 開発する企業

出典:厚生労働省「新医薬品産業ビジョン」を参天製薬にて編集

7

目の構造と眼科疾患

緑内障 ドライアイ 感染症 アレルギー 白内障 など

前眼部 黄斑疾患 加齢黄斑変性 糖尿病黄斑浮腫

糖尿病網膜症 ぶどう膜炎（後眼部）など

後眼部

8

硝子体

強膜

脈絡膜

網膜

中心窩

視神経

毛様体

前房

角膜

瞳孔

水晶体

虹彩

黄斑

視神経乳頭

国内医療用眼科薬は40種類100製品以上

9

当社の国内医療用眼科薬市場におけるシェア推移

日本市場シェアNo.1 44%まで拡大

10

40% 39%

38% 37% 36% 36% 35%

39% 40%

44%

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015*2016 IMS Health©IMS-JPM 2006.4-2016.3をもとに参天分析、無断転載禁止

（年度）

国内医療用眼科薬市場

各疾患領域でNo.1またはNo.2のシェアを堅持

18%

5% 10%

13%

21%

32% 緑内障 No.1 33%

網膜 No.1 66% ドライアイ No.1 63% 抗アレルギー No.2 36% 抗菌 No.1 50% その他

Total No.1 44%

3,475億円 参天の市場シェア

（2015年度） （2015年度）

11

*2016 IMS Health©IMS-JPM 2015.4-2016.3をもとに参天分析、無断転載禁止

新製品・長期収載品比率の推移 複数の新製品により、長期収載品比率を低減

19%

72%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

新製品比率*

長期収載品比率*

12

*1 : 国内における新製品売上の国内売上に対する比率 *2 : 国内における長期収載品（特許満了もしくは再審査期間の終了により後発医薬品が発売されている医薬品）の国内売上に対する比率

1

2

13

2. 参天製薬の成長戦略

世界の眼科薬市場予測（左：地域別、右：領域別）

新興国、網膜領域で拡大する世界眼科市場 （年平均成長率6%）

出所: 参天分析

他の地域 8%* アジア 11%* 東欧・北欧・ ロシア 9%*

米国 5%*

日本 4%*

（単位：兆円）

*年平均成長率、**イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・イタリア

西欧5ヵ国** 4%*

35%

15%

13%

16%

2017

10% 2.5

2013

2

12%

39%

18%

11% 8%

14%

2020

3

10%

3

2020

32%

30%

10%

28%

2017

2.5

2013

2

28%

26%

14%

33%

網膜

感染症等 その他

ドライアイ

緑内障

（単位：兆円）

14

15％ 9％

12％

17％

36％

11％ 30％

28％

12％

30％

2020年までの長期的な経営ビジョン

世界で存在感のある スペシャリティ・カンパニーの実現

真の顧客ニーズを深く考え 競合企業に対する明確な強みをもって グローバルな競争力・存在感を持つ会社

真の顧客ニーズ： 患者さん・生活者・医師・医療従事者のアンメットニーズ

15

16

長期的成長の目標 2020

2017

2013

グローバルTOP5 海外売上比率16％

海外売上比率30％

グローバルTOP3以内 海外売上比率40-50％

2020年までに目指す姿 “世界で存在感のある スペシャリティ・カンパニー”

中期的な目標 アジア・欧州の成長と収益化 米国・その他への展開準備 前中計終了時点

国内の更なる基盤強化 アジア・欧州展開準備完了

17

2014-2017年度 中期経営計画 基本方針

アジア・欧州での事業成長および 新規市場参入によるプレゼンス向上

持続的な成長を実現するための 人材育成と組織構築、および グローバル・マネジメント体制の強化

組織・人材

事業展開

持続的な成長を可能とするための 製品創製への変革、生産性向上の実現 積極的な事業開発投資の継続

製品創製

主に「緑内障」「角結膜疾患」「網膜疾患」領域に注力した 開発パイプライン

自社の強みと外部の強みを融合する「ネットワーク創薬」

製品創製：世界の未充足ニーズを満たす眼科製品の開発を目指す

開発領域 11-13年度上市 14-17年度上市予定 18年度以降承認予定

緑内障

角結膜疾患

網膜 ぶどう膜 疾患

その他 感染症・ アレルギー

タプロスミニ DE-111 (タフルプロスト・チモロール合剤)

DE-117(EP2作動薬) DE-126 (FP/EP3デュアル作動薬)

アイケルビス(シクロスポリン)

アイリーア

DE-109(シロリムス)

DE-120(VEGF/PDGF阻害剤)

DE-122(抗エンドグリン抗体) アレジオン

クラビット1.5% ベカシア (シクロスポリン)

グローバル品 日本（アジア）品

18

参天製薬のグローバル研究開発体制

製品創製： 世界の眼科スペシャリティ・カンパニーを目指す

19

事業展開：眼科に特化したビジネスおよびR&D戦略

2012 ノバガリ･ファーマ

買収

• ノバゾーブ技術を 含む研究開発力の 強化

• アイケルビス（欧州各国にて上市済み）

• グローバル事業の 成長加速

米国メルク社より 眼科製品買収

2014

• 買収製品売上： 216億円（2015年度）

• グローバルでのプレゼンス強化

• 欧州およびアジアでの成長加速

• 収益性向上 • 緑内障領域のパイプ ライン強化

抗リウマチ(RA)薬 事業譲渡

2015

• 対価として450億円受取

7% RA 93% 眼科

100% 眼科

InnFocus社買収 2016

•成長率の高い緑内障デバイス 領域への参入

•契約実行時225百万米ドルと マイルストンを支払い

• 2020年～2021年に米国上市予定 •欧州CEマークの承認取得 •アジアを含むグローバル展開

緑内障用デバイス InnFocus MicroShunt®による

パイプライン強化

「世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー」 の実現に向けた眼科特化戦略の実行

緑内障患者さんや医師への新たな治療手段の提供 緑内障領域の強化とシナジーの追求 中長期的な成長に貢献 開発・承認の成功確率が高い医療機器の強化

InnFocus社買収の戦略的意義と概要

社名 InnFocus, Inc. 設立 2004 本社 米国フロリダ州マイアミ 主要開発品 緑内障用デバイス”MicroShunt”（米国で臨床試験中） 取得価格 225百万米ドルとマイルストン クロージング完了日 2016年8月19日 ピーク年商予想 200百万米ドル以上

21

視神経に障害が起こり、視野が狭くなる病気 日本人の40歳以上の20人に1人が罹患 日本における中途失明原因の第1位

眼圧が上昇すると、視神経が障害されやすく なり、緑内障のリスクが高くなる

「緑内障」とは？

眼圧

視神経

初 期 緑内障による視野障害の進行イメージ

末 期

22

MicroShuntとは 小さいマイクロチューブ 眼圧下降を目的に、房水排出を改善

MicroShuntの優位性 低侵襲手術デザイン

非常に小さい(睫毛の2倍程度） 最小限の切開創および瘢痕 術後合併症発症率の低減 施術時間15分以下

画期的な生体不活性製品素材

手術が奏功しない原因となる免疫反応が起こりにくい 閉塞や脱落が最小限に抑えられた冠動脈ステント(TAXUS™)に使用

MicroShuntとは

23

MicroShunt

地域別売上・海外売上比率の推移

事業展開：2020年に海外売上比率40～50%を 目指し、アジア・欧州での事業成長を加速

242

370

534 513 600

16%

23% 27% 26%

30%

2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度

海外売上比率

その他

EMEA （欧州,中東,アフリカ）

アジア

（億円）

中期計画 24

予想

アジア：重点国でのシェア拡大により、市場成長を上回る成長を目指す

131 億円

275 億円

2013年度 2017年度中期計画

重点国のさらなる収益拡大 （中国・韓国・ベトナム）

タプロス、アイケルビス等 新製品投入による 成長するASEAN市場への本格参入

中国では、 2015年度、タプロスの承認取得・発売 2016年度、重慶科瑞製薬有限公司との合弁会社設立（製造会社）

年平均成長率 20%

25

122 億円

310 億円

2013年度 2017年度中期計画

欧州：新興市場、緑内障・ドライアイ等の特定領域での成長を目指す

年平均成長率 26%

新興市場におけるプレゼンスの強化

米国メルク社の緑内障製品の承継による 製品ラインナップの強化、基盤構築

2015年度、医療用で欧州初となる、 重症ドライアイに伴う角膜炎治療薬 「Ikervis（アイケルビス）」を発売

26

コーポレート・ガバナンス体制と特徴

早期からコーポレート・ガバナンスを重視し、体制を整備してきた 監査役設置会社で、任意の委員会を設置 過半数の独立役員：取締役5人中3人、監査役4人中3人が社外役員 マネジメント強化と業務遂行スピード向上を図るための執行役員制度の採用

成長に向けたビジョン・戦略の意思決定と遂行を推進するガバナンスを強化

27

2017年度 中期業績目標

売上収益 2,050億円以上

営業利益 (コア営業利益)

450億円以上 （515億円以上）

当期利益 310億円以上

ROE 13％以上

研究開発費 210億円程度

配当性向 40％を目途 304 391 431 441 515

1,462 1,618

1,953 2,000 2,050

11% 13% 12% 12% 13%

2013 2014 2015 2016 2017

ROE

売上 収益

コア営業 利益

（億円）

（年度） （中期計画）

28

（予想）

＊

*2016年度以前はコアROE

2016年度 業績予想

＜為替レート＞ 15FY実績 16FY予想 US＄ JPY 120.45 JPY 105.00 Euro JPY 132.46 JPY 115.00 中国元 JPY 19.05 JPY 15.00

（単位：億円） 2015年度 実績

2016年度

予想 対前期 増減率

売上収益 1,953 2,000 +2.4% コア営業利益 431 441 +2.3% コア当期利益 292 302 +3.5% コアROE 12.4% 11.4% ▲1.0pt コアEPS 70.5円 72.9円 +3.4%

営業利益 802 363 ▲54.7% 当期利益 534 253 ▲52.6%

29

30

3. 株主還元について

証券コード4536 TOPIX構成銘柄 JPX日経インデックス400構成銘柄

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1990

1991

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

2013

2014

2015

2016

株価推移

31

1990年を100とした株価指数

参天株価：2016年11月24日終値

日経平均 指数 47

東証医薬品 指数 174

参天製薬 株価1,473円

指数 736

2014-2017年度 株主還元基本方針 研究開発、アライアンス等、将来成長のための資金を確保 機動的に自己株式買付を検討 （2016年9月13日～2016年11月22日で、130億円の自己株式を取得）

配当性向は、40％を目処とする 年間配当 2015年度通期： 25円（中間12円、期末13円） 2016年度通期予想： 26円（中間13円、期末13円）

安定的かつ持続的な株主還元の実施を目指す

年度 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016予 配当性向（%）** 35 21 56 40 40 43 55 67 36 36 51 51 48 38 ***19 42

自己株取得額（億円） 32 32 0 26 0 0 48 0 0 0 0 137 0 0 ０ 13

総還元性向（%）** 96 60 56 63 40 43 86 67 36 36 51 134 48 38 ***19 93 *2015年4月1日を効力発生日として普通株式1株につき5株の割合で分割を実施。 2014年3月期以前の配当額は、当該株式分割の株数を基に算出 **2013年度まではJ-GAAP、2014年度以降はIFRSを基準に算出 ***2015年配当性向は、抗リウマチ薬事業の権利義務を承継する対価としての一時収入を除くと35.5%

32

4

8 10

12 13 16 16 16

18 20 20 20

22 25 26

33

4. 参考資料

涙の量や成分が変化し、眼球の表面が乾燥するため、 傷や障害が生じやすくなる症状

日本における推定患者数は、約800~2,200万人

「ドライアイ」とは？

涙が減る要因には まばたきが少なくなる 乾燥した部屋や飛行機 加齢（涙の分泌量が低下）等

ドライアイの主な症状 目がゴロゴロする 何となく目に不快感がある等

34

黄斑（網膜の中心部）に新生血管が発生し、視野の中心にゆがみや暗部が生じ、見えにくくなる病気

日本における中途失明原因の第4位 抗VEGF薬（血管内皮細胞増殖因子阻害剤）の開発により、 新たな治療が可能に

「滲出型加齢黄斑変性」とは？

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目の中の透明な前房や硝子体に炎症性細胞等が生じる病気 視界がぼやけるような症状が表れ、重症化すると失明に至る こともある

うち「後眼部ぶどう膜炎」は希少疾病にあたる

「ぶどう膜炎」とは？

水晶体

角膜

前房

硝子体

炎症性細胞等が生じ、 視界がぼやけたり 眼痛を感じるようになる

36

目における房水の流れ

37

緑内障治療の手術

38

線維柱帯切除術 （従来の手術）

①結膜切開 ②フラップ形成の為に強膜切開

③強膜貫通および虹彩切除

① ②

③

④ ⑤

④強膜縫合 ⑤結膜縫合

MicroShunt

•挿入部位の目視が容易 •強膜切開不要 •縫合は結膜のみ

財務情報の国際的な比較性向上を目指し、IFRS（国際会計基準）を適用 日本基準（J-GAAP）とIFRSとの主な差異

IFRSの「売上収益」は、日本基準の「売上高」に相当 IFRSの「営業利益」は、日本基準の「営業利益」に加え、「営業外収益」「営業外費用」「特別利益」「特別損益」に含まれていた、金融関連以外の項目を含む

経常的な業績を示す「コアベース」での業績指標 IFRSによる業績（IFRSフルベース）から一部の収益、費用を控除した「コアベース」での財務情報を併せて開示

2014年度から適用しているIFRSについて

39

日本基準 IFRS

売上高 売上収益

営業利益

営業利益 金融関連以外の営業利益

特別損益

当期純利益 当期利益

IFRSフルベース コアベース 売上収益 売上収益 売上原価 売上原価 売上総利益 売上総利益 販売費及び一般管理費 販売費及び一般管理費 研究開発費 研究開発費 製品に係る無形資産償却費 その他の収益 その他の費用

控除

営業利益 コア営業利益

長期的な経営ビジョンに基づき、眼科領域におけるスペシャリティ・ファーマを目指し専門性をさらに高める事で、患者さんの医療ニーズへ貢献するため、抗リウマチ薬事業を承継

抗リウマチ薬事業の承継について

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契約日 2015年5月12日 対象事業 参天製薬の抗リウマチ薬事業

契約当事者 分割会社：参天製薬株式会社 承継会社：あゆみ製薬株式会社

方式 簡易吸収分割 割当の内容 金銭：450億円 効力発生日 2015年8月3日

単位：億円 2014年度実績 2015年度実績 売上収益 96 35 営業利益 50 20

承継対象事業の業績（IFRS）

本発表において提供される資料ならびに情報は、いわゆる「見通し情報」（forward looking statements）を含みます。これら見通しを実現できるかどうかは様々なリスクや不確実性などに左右されます。従って、実際の業績はこれらの見通しと大きく異なる結果となりうることをご承知おき下さい。

日本ならびにその他各国政府による医療保険制度や薬価等の医療行政に関する規制が変更された場合や、金利、為替の変動により、業績や財政状態に影響を受ける可能性があります。

新薬の研究開発から承認・発売まで非常に長期間を要し､開発中止、承認申請後の不許可など不確実性を多く含みます。新製品に関わる見通しは、他社との開発・販売提携等を前提とするものが含まれており、こうした提携の成否は当社の業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

現在発売している主要製品や将来発売が予定されている大型新薬が､万が一特許失効､製品の欠陥､予期せぬ副作用などの要因により､販売中止となったり、売上が大幅に減少した場合、業績や財政状態に大きな影響を及ぼします。また、当社が販売している製品の多くは、他社から製造販売権、ならびに販売権を供与されていますが、契約期間満了後、契約条件の変更や、販売提携の解消などが起こった場合、業績に影響を及ぼします。

原材料の中には供給を特定の取引先に依存しているものがありますが、何らかの要因によりこうした原材料の供給が停止した場合や、これに起因して当社の製品の供給が滞った場合、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

将来見通しに関する注意事項

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