鯖江市長牧野百男 福井県鯖江市 - METI€¦ · 活用促進法に基づく....

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中小企業地域資源 活用促進法に基づく が応援するふるさと名物 福井県鯖江市 鯖江の眼鏡と眼鏡製造の経験 を活かした医療・IT分野製品 および生活雑貨製品 鯖江市長 牧野百男

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中小企業地域資源活用促進法に基づく

が応援するふるさと名物福井県鯖江市

鯖江の眼鏡と眼鏡製造の経験を活かした医療・IT分野製品および生活雑貨製品

鯖江市長 牧野百男

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福井県鯖江市◆鯖江市の地勢・産業鯖江市は、福井県嶺北のほぼ中央に位置し、大部分が盆地を占める中

央部と山あいの東部に分かれます。中央部の丘陵には日本歴史公園百選に認定されている西山公園が設置され、日本海随一のつつじの名所として親しまれています。眼鏡/繊維/漆器の三大地場産業を有する「ものづくりのまち」であり、

中でも眼鏡枠産業は国内生産シェア96%以上を占める福井県の中心を担います。全国に先駆けて「市民主役条例」を制定し、市民主役のまちづくりを

推進しており、行政の持つデータを公開して民間で活用するオープンデータによるITのまちづくりを行っています。眼鏡枠製造産地の中心 =「めがねのまちさばえ」としての知名度の高

さを生かし、三大地場産業のみならず、農業、IT産業や市民協働のまちづくり、さらには歴史・伝統・文化・自然などの地域資源を、国内外へ積極的に情報発信するための地域ブランド・自治体ブランドの確立を目指しています。

面積84.59㎢人口69,297人

(平成30年1月1日現在)

地域のプロフィール

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ふるさと名物「鯖江の眼鏡」

◆地域資源 眼鏡(枠を含む)、レンズ◆ふるさと名物 「鯖江の眼鏡」

鯖江を中心とした福井県の眼鏡産業は110余年の歴史があります。農閑期の副業として広まり、活字文化の普及と高度経済成長の中で眼鏡の需要が急増し、産地として大きく成長しました。1980年代に世界初のチタン製フレームの量産化に成功したことで、世界が認める高品質産地としての地位を確立。鯖江産地の眼鏡枠製造シェアは、国内の96%以上を占めるようになりました。眼鏡枠はアセテート等を素材とするプラスチックフレームと、チタンやその合金等を素材とするメ

タルフレームがありますが、どちらの眼鏡枠も専門の工場と、使い手のかけ心地の良さを徹底的に追求する職人の分業で成り立っており、一枚の眼鏡枠が完成するまでには、多いもので300以上もの工程を経ています。眼鏡の視力矯正等としての機能を成り立たせているレンズについても、産地内企業が最先端の研究

を行っており、アクリル系やナイロン系、ポリカーボネート系の樹脂やガラスなどの多種多様な素材のレンズを製造・加工しています。

プレス加工【メタルフレーム】切削加工【プラスチックフレーム】 レンズ製造

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ふるさと名物「眼鏡製造の経験を活かした医療・IT分野製品」

◆地域資源 金属製品、電子部品・デバイス製品◆ふるさと名物 「眼鏡製造の経験を活かした医療・IT分野製品」

鯖江産地には、眼鏡製造の分業体制で培われた高度な専門性と生産調整の柔軟性、さらに金属精密加工技術と頭部寸法データの蓄積で得られた豊富な知見を活用し、「医療分野」や「ウェアラブル情報端末分野」へ参入する企業が現れており、高品質の医療器具やウェアラブル情報端末製品を製造しています。

眼鏡製造加工技術を使用して製造された医療器具例 かけ心地にこだわり製造されるウェアラブル情報端末例

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ふるさと名物「眼鏡製造の経験を活かした生活雑貨製品」

◆地域資源 プラスチック樹脂製品、金属製品◆ふるさと名物 「眼鏡製造の経験を活かした生活雑貨製品」

鯖江産地の企業は眼鏡製造加工の経験や素材に対する知見などを利用して、新製品の企画開発・販売を行っています。眼鏡枠の素材となるチタンやアセテート材から産み出される製品は、文房具や生活雑貨、アクセサリーなど多岐に亘ります。また、レンズについても製造加工技術を利用して、偏光機能が求められる光学機器やサングラス、生活雑貨製品への活用が進められています。

眼鏡製造加工の経験を活かした生活雑貨製品群例

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◆「さばえ」ブランド確立に向けて【「めがねのまち鯖江」元気再生協議会】「めがねのまち鯖江」元気再生協議会は、「作るだけの産地」から「作って売る産地」

への転換によるOEM依存体質からの脱却と、産業観光促進による「楽しめ・愛される産地」の実現を目指し、産地の若手経営者を中心としたSBW(SabaeBrand Working group)を立ち上げ、産地「さばえ」のブランド化を目的に勉強会を実施し、ブランドの定義付けやコンセプトの試作を行いながら、鯖江産地の認知獲得と共感形成に取り組んでいます。

市および団体等の取り組み

◆めがねフェス開催【(一社)福井県眼鏡協会】福井県眼鏡協会は、例年10月1日「めがねの日」に合わせて「めがねまつり」を開催

していましたが、平成26年度から「めがねフェス」と装いを変えて、めがね好きな全ての人を対象としたイベントとして実施し、視力補正器具としての側面はもとより、ファッションアイテムや自らの個性を表現するアクセサリーとしての眼鏡の魅力を世間に広く発信しています。

◆国内外各種眼鏡展への出展、産地で眼鏡見本市を開催【(一社)福井県眼鏡協会】

(一社)福井県眼鏡協会は国内最大の国際眼鏡展(IOFT)を主催しており、今年で30年の歴史を持ちます。国際眼鏡展では福井コーナーを設け、国内外のバイヤーに向けて、鯖江産地の高品質な眼鏡をPRしています。また、大消費地である大阪・名古屋や海外の眼鏡展へも出展し、産地の技術力と品質の高さを披露しています。さらに平成28年度には産地で眼鏡見本市「サバエメガネメッセ2016」を開催しました。ものづくり産地としての高度な技術やデザインを活かした眼鏡の展示、製造工程、他業種への応用事例や最新技術の展示等を行うことで、産地ブランドの国内外へ向けた発信とブランドイメージの醸成を図り、産地の活性化につなげました。

「さばえ」ブランドコンセプトの試作

サバエメガネメッセ2016

めがねフェス