麻酔科 - 大分県立病院 · 麻酔科 (スタッフ) 部長 :宇野 太啓 副部長...

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麻酔科 (スタッフ) 部長   :宇野 太啓 副部長  :油布 克巳 :木田 景子 :金ケ江 政賢(2019. 3月から) :西田 太一(2019. 4月から) 主任医師 :藤田 和也(2019. 2月まで) :牧野 剛典(2019. 3月まで) 後期研修医:庄 聡史(2019.…10 月から) :…池辺 朱音(2019. 4月から9月まで) (診療実績) 2019 年の中央手術部での総手術件数は 4,462 件で、 前年の 4,308 件より 154 件増加しました。麻酔科管理 症例数は 2,672 件で、前年の 2,660 件より 12 件の増加 となりました。ほぼ現状維持の様子です。帝王切開 は昨年(196 件)と同様に 185 件が産科手術室で行わ れています。 麻酔科管理症例の内訳は、全身麻酔が 2,660 例、全 身麻酔以外が 12 例でした。麻酔法の内訳は表1のと おりです。麻酔科管理症例のうち予定手術(締め切り 後も含む)は 2,360 例、緊急手術は 312 例でした。緊 急手術の全麻酔科管理症例に占める割合は前年(13.5… %)より少し減少して 11.7% となっております。 特殊手術については、心・血管手術が 58 例、新生 児手術 11 例、食道がん手術6例、開頭手術 55 例、脊 椎手術 12 例、胸腔・縦隔手術 127 例でした。人工心 肺を用いたものは 23 例、分離肺換気を行ったものは 103 例でした。表2に麻酔科管理症例の重症度別内訳 を示します。ASA-PS…3以上の重症例は15.6%であり、 前年 17.0% より減少しています。 ICU 管理に関しては ICU 部のページ(P.66)で示 します。 ペインクリニックに関しては、外来診療は行って いませんが、院内での疼痛管理の相談には応じてい ます。 (今後の方向性) 2019 年は4月より麻酔科医(うち後期研修医1人) が6人体制になり、大学病院からの麻酔の応援は不 要になりました。2019 年 10 月からは麻酔標榜医6人 体制になり、当直明けの半日休が可能になりました。 重篤な合併症のある患者でも、注意深い麻酔管理 と ICU での絶妙な術後管理で無事手術を完遂させて、 患者に信頼される病院になるよう貢献します。 外科系の各科が予定手術はもちろん、緊急手術も ストレスなく行えるような環境を整えます。 救急救命士の挿管実習病院として大分の救急のレ ベルアップに貢献します。 多くの研修医に麻酔科の仕事に興味をもってもら い、後期研修に麻酔科が選ばれるように努力します。 (文責:宇野太啓) 図 1 麻酔科管理件数の推移 表1 麻酔法内訳 麻酔法 2017年 2018年 2019年 全身麻酔(吸入) 1,863 1,932 1,988 全身麻酔(TIVA) 42 39 14 全身麻酔(吸入)+硬・脊、伝麻 690 659 658 全身麻酔(TIVA)+硬・脊、伝麻 2 0 脊椎・硬膜外併用麻酔(CSEA) 2 4 硬膜外麻酔 8 1 脊椎麻酔 8 5 5 その他 9 1 2,614 2,656 2,672 表2 重症度別麻酔科管理症例 ( )内は2018年の数値 (単位:件数) ASA-PS 1 2 3 4 5 6 予定 579 (780) 1,482 (1,239) 297 (300) 2 (5) 0 (0) 0 (0) 緊急 69 (87) 124 (101) 111 (129) 8 (19) 0 (0) 0 (0) 648 (867) 1,340 (1,340) 429 (429) 24 (24) 0 (0) 0 (0) 3500 3000 2500 2000 1500 1000 500 0 2011 2012 2013 2014 2016 2017 2018 2019 2015 − 51 −

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  • 麻酔科

    (スタッフ)部長   :宇野 太啓副部長  :油布 克巳     :木田 景子     :金ケ江 政賢(2019. 3月から)     :西田 太一(2019. 4月から)主任医師 :藤田 和也(2019. 2月まで)     :牧野 剛典(2019. 3月まで)後期研修医:庄 聡史(2019.…10 月から)     :…池辺 朱音(2019. 4月から9月まで)

    (診療実績) 2019 年の中央手術部での総手術件数は 4,462 件で、前年の 4,308 件より 154 件増加しました。麻酔科管理症例数は 2,672 件で、前年の 2,660 件より 12 件の増加となりました。ほぼ現状維持の様子です。帝王切開は昨年(196 件)と同様に 185 件が産科手術室で行われています。 麻酔科管理症例の内訳は、全身麻酔が 2,660 例、全身麻酔以外が 12 例でした。麻酔法の内訳は表1のとおりです。麻酔科管理症例のうち予定手術(締め切り後も含む)は 2,360 例、緊急手術は 312 例でした。緊急手術の全麻酔科管理症例に占める割合は前年(13.5…%)より少し減少して 11.7% となっております。 特殊手術については、心・血管手術が 58 例、新生児手術 11 例、食道がん手術6例、開頭手術 55 例、脊椎手術 12 例、胸腔・縦隔手術 127 例でした。人工心肺を用いたものは 23 例、分離肺換気を行ったものは103 例でした。表2に麻酔科管理症例の重症度別内訳を示します。ASA-PS…3以上の重症例は15.6%であり、前年 17.0% より減少しています。 ICU 管理に関しては ICU 部のページ(P.66)で示します。 ペインクリニックに関しては、外来診療は行っていませんが、院内での疼痛管理の相談には応じています。

    (今後の方向性) 2019 年は4月より麻酔科医(うち後期研修医1人)が6人体制になり、大学病院からの麻酔の応援は不要になりました。2019 年 10 月からは麻酔標榜医6人体制になり、当直明けの半日休が可能になりました。 重篤な合併症のある患者でも、注意深い麻酔管理と ICU での絶妙な術後管理で無事手術を完遂させて、

    患者に信頼される病院になるよう貢献します。 外科系の各科が予定手術はもちろん、緊急手術もストレスなく行えるような環境を整えます。 救急救命士の挿管実習病院として大分の救急のレベルアップに貢献します。 多くの研修医に麻酔科の仕事に興味をもってもらい、後期研修に麻酔科が選ばれるように努力します。

    (文責:宇野太啓)

    図 1 麻酔科管理件数の推移

    表1 麻酔法内訳麻酔法 2017年 2018年 2019年全身麻酔(吸入) 1,863 1,932 1,988全身麻酔(TIVA) 42 39 14全身麻酔(吸入)+硬・脊、伝麻 690 659 658全身麻酔(TIVA)+硬・脊、伝麻 5 2 0脊椎・硬膜外併用麻酔(CSEA) 5 2 4硬膜外麻酔 1 8 1脊椎麻酔 8 5 5その他 0 9 1計 2,614 2,656 2,672

    表2 重症度別麻酔科管理症例 ( )内は 2018 年の数値 (単位:件数)ASA-PS 1 2 3 4 5 6

    予定 579(780)1,482

    (1,239)297

    (300)2

    (5)0

    (0)0

    (0)

    緊急 69(87)124

    (101)111

    (129)8

    (19)0

    (0)0

    (0)

    計 648(867)1,340

    (1,340)429

    (429)24

    (24)0

    (0)0

    (0)

    3500

    3000

    2500

    2000

    1500

    1000

    500

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