静岡県における主要な計画との関係 ·...

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資料編 上位計画・関連計画 静岡県における主要な計画との関係 上位計画(抜粋) 地域の声 道路を取り巻く環境 参-1 参-3 みち~満ち・充ちミーティング アンケート調査結果 参-23 参-25 市町の意見 参-32 静岡県の現状及び社会情勢 参-13 道路予算の状況と事業の見通し 参-16 道路を取り巻く環境変化や取組 参-18 道路技術審議会の意見 参-33 前回みちづくりの評価 ふじのくにのみちづくりの最終評価 参-35 ふじのくにのみちづくり13の指標の達成状況一覧 参-38 社会資本整備の効果 参-21

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資 料 編

上位計画・関連計画

静岡県における主要な計画との関係

上位計画(抜粋)

地域の声

道路を取り巻く環境

参-1

参-3

みち~満ち・充ちミーティング

アンケート調査結果

参-23

参-25

市町の意見 参-32

静岡県の現状及び社会情勢 参-13

道路予算の状況と事業の見通し 参-16

道路を取り巻く環境変化や取組 参-18

道路技術審議会の意見 参-33

前回みちづくりの評価

ふじのくにの“みちづくり”の最終評価 参-35

ふじのくにの“みちづくり”13の指標の達成状況一覧 参-38

社会資本整備の効果 参-21

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参-1

■静岡県における主要な計画との関係

県では、総合計画の実現に向けたビジョンや計画として、これまで以下のような取組を進めていま

す。『「美しい“ふじのくに”」のみちづくり』は、これら関連計画等と整合を図りながら、これか

らの道路整備の方向性を示すことにより、富国有徳の「美しい“ふじのくに”」づくりに貢献します。

静岡県の新ビジョン(総合計画)富国有徳の「美しい富士の国」の人づくり・富づくり

基本構想 2018年度からおおむね10年間

基本計画 2018~2021の4年間

基本構想 2018年度からおおむね10年間

基本計画 2018~2021の4年間

【“みちづくり”と関連する主要な計画との関係】

「美しいふじのくに」の“みちづくり”

道路ビジョン 2018年度からおおむね10年間道路重点計画 2018~2021の4年間道路ビジョン 2018年度からおおむね10年間道路重点計画 2018~2021の4年間

ふじのくに交通ネットワークビジョン2012年度~2027年度2012年度~2027年度

ふじのくにユニバーサルデザイン行動計画2018年度~2021年度2018年度~2021年度

改定版 第3次静岡県環境基本計画2016年度~2020年度2016年度~2020年度

第10次静岡県交通安全計画2016年度~2020年度2016年度~2020年度

ふじのくに景観形成計画2018年度~2021年度2018年度~2021年度

基本構想 2018年度~2027年度基本計画 2018年度~2021年度基本構想 2018年度~2027年度基本計画 2018年度~2021年度

新ふじのくに戦略物流ビジョン

●主要な計画との関係

上位計画・関連計画

都市計画区域マスタープラン

2013年度~2030年度2013年度~2030年度

ふじのくにクルーズ船誘致戦略2019年度~2030年度2019年度~2030年度

地震・津波対策アクションプログラム2013~南海トラフ巨大地震への対策~

計画期間 2013~2022年度の10年間計画期間 2013~2022年度の10年間

《防災・減災》

“ふじのくに”のフロンティアを拓く取組~防災減災・地域成長・多彩なライフスタイル再生モデル~

第2期 2018~2022年度の5年間第3期 2023~2027年度の5年間第2期 2018~2022年度の5年間第3期 2023~2027年度の5年間

《地域成長(地方創生)》

「美しい“ふじのくに”」インフラ ビジョン~いっしょに、未来の地域づくり~

基本理念 2018~2027年度のおおむね10年間プラン 2018~2021の4年間基本理念 2018~2027年度のおおむね10年間プラン 2018~2021の4年間

《社会資本分野》

資料編

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●静岡県の新ビジョン(総合計画)と“みちづくり”との関連性

参-2

『「美しい“ふじのくに”」のみちづくり』は、静岡県の新ビジョン(総合計画)『富国有徳の

「美しい“ふじのくに” 」 人づくり・富づくり』(以下「総合計画」という。)を、上位計画と

する道路分野の計画であり、総合計画の基本理念の実現に向け、道路施策を進める上での方向性・

具体的な取組等を示しています。

資料編

総合計画 みちづくり

計画期間及び構成

1 基本構想・おおむね10年間(2018~2027)・基本方針、政策体系

2 基本計画・4年間(2018~2021)・具体的な施策、目標

1 ビジョン・おおむね10年間(2018~2027)・基本理念と基本目標、施策の方向

2 道路重点計画・4年間(2018~2021)・重点施策、数値目標、主要事業箇所

基本理念富国有徳の「美しい“ふじのくに”」づくり~静岡県をDreams come true in Japanの拠点に~

富国有徳の「美しい“ふじのくに”」を支える“みちづくり”

(概念図)

(具体化の方向)

人々の安全の確保と福祉の充実を最優先に、未来を担う人材の育成や物心ともに豊かな暮らしの実現に取り組み、本県の魅力の発信により世界の人々との交流の拡大を図る

人々の安全・安心な生活を支える“みちづくり”を最優先に、豊かさを創る産業を支える“みちづくり”と、本県の魅力を高め、交流を拡大する“みちづくり”を進める

1 安全・安心な地域づくり 1 安全・安心な生活を支える“みちづくり”

2 未来を担う人材の育成 -

3 豊かな暮らしの実現 2 豊かな暮らしを支える“みちづくり”

4 魅力の発信と交流の拡大 3 魅力を高め、交流を支える“みちづくり”

「 命 」 を 守る 危機 管理

「士」 徳のある人材

「富」 豊かさ

自 立魅力を高め、交流を支える“みちづくり”

豊かな暮らしを支える“みちづくり”

安全・安心な生活を支える“みちづくり”

暮らし

交流

安全・安⼼

【静岡県の新ビジョン(総合計画)と“みちづくり”との関連性】

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参-3

■上位計画(抜粋)

●静岡県の新ビジョン(総合計画)

資料編

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参-4

資料編

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参-5

資料編

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参-6

資料編

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参-7

●“ふじのくに”のフロンティアを拓く取組

資料編

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参-8

資料編

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参-9

資料編

●地震・津波対策アクションプログラム2013

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参-10

資料編

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参-11

●美しい“ふじのくに”インフラビジョン

資料編

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参-12

資料編

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道路を取り巻く環境

■静岡県の現状及び社会情勢

<恵まれた地理的要件>

本県は、日本のほぼ中央に位置し、半径

300km圏内に首都圏や中京圏、近畿圏を取り込

む大きな経済圏域を形成しています。高速道路

を利用すれば、東京や名古屋へは2時間弱、大

阪へは約4時間でアクセスが可能であり、交通

の便にも恵まれています。

今後、中部横断自動車道や三遠南信自動車道

の開通により、山梨県や長野県はもとより、日

本海側や北関東地域へのアクセス性の向上、経

済圏域の拡大が期待されています。

<人口・経済規模・産業の優位性>

人口、県内総生産が全国第10位、一人当りの

県民所得が第3位、製品出荷額等が第4位とい

う経済規模を誇っています。

また、平成29年の工場立地件数は、全国第1

位となっています。

県内総生産(名目) 15.4兆円全国10位

(平成26年度)

人口 376万人全国10位

(平成29年1月)

一人当たり県民所得 3,320千円全国3位

(平成26年度)

製造品出荷額等 16.4兆円全国4位

(平成27年)

工場立地件数 74件全国1位

(平成28年)

参-13

●静岡県の社会増減の内訳・市町別将来人口の増減

2016年の社会増減人口の内訳では、特に15~29歳の若者の流出が顕著にみられ、将来人口の減少が

予測される中で、働き手の減少が懸念されます。また、市町別将来人口の増減では、特に中部地区や

東部地区において人口減少が顕著な市町がみられます。

【静岡県の位置】

【静岡県の主要指標】

【市町別将来人口の増減】

出典:推計値は国立社会保障・人口問題研究所「都道府県別将来推計人口」

 ‐6,000

 ‐5,000

 ‐4,000

 ‐3,000

 ‐2,000

 ‐1,000

0

1,00014歳未満 15~29歳 30~64歳 65歳以上

男 女

(人)

‐641

‐5,347

‐904

503

【2016年社会増減の内訳】

出典:総務省「住民基本台帳人口移動報告」

【静岡県】転入:49,211人転出:55,601人社会増減:-6,390人

資料編

●静岡県の概況

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●魅力的な観光資源・東京2020オリンピック・パラリンピック

静岡県には世界文化遺産の「富士山」「韮山反射炉」、世界ジオパークの「伊豆半島」をはじめ、国

内外から人気のある「浜名湖」、多彩な歴史文化資源やイベントなど、数多くの魅力的な観光資源があ

ります。また、「東京2020オリンピック・パラリンピック」の自転車競技が伊豆で開催されることが予

定されています。

出典:観光交流客数「静岡県の観光交流動向」(静岡県)訪日外国人数「RESAS(地域経済分析システム) 」観光マップ外国人訪問分析データ

【東京2020オリンピック・パラリンピック開催】

出典:静岡県HP

【静岡県の世界文化遺産】

出典:静岡県HP

(富士山)

(韮山反射炉)

8.5  11.1  9.8 

39.0 

81.9 

100.3 

12,966 

13,808 

14,497 14,794  14,913 

15,294 

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

120.0

11,500

12,000

12,500

13,000

13,500

14,000

14,500

15,000

15,500

2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年

訪日外国人数(万人)

観光交流客数(万人)

訪日外国人数( 万人) 観光交流客数( 万人)

【静岡県の観光交流客数、訪日外国人数の推移】

富士山世界遺産登録

富士山静岡空港中国路線拡大

●静岡県の観光交流客数の推移

訪日外国人数の増加とともに、静岡県の観光交流客数も増加傾向で推移しています。

新東名高速道路の開通やこれまでの道路整備によって、広域的な観光アクセスの利便性は向上してい

ますが、今後さらなる交流人口の拡大を図るため、「“ふじのくに”の真の魅力を活用した観光地づく

り」の実現に向けて“おもてなし”の基盤となるみちづくりを進める必要があります。

参-14

資料編

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●技術革新の目まぐるしい進展

参-15

近年、技術革新の目まぐるしい進展がみられます。IoTで様々なデータを収集して「現状の見える化

」を図り、各種データを多面的かつ時系列で蓄積(ビッグデータ化)し、これらの膨大なデータについ

て人工知能(AI)を活用しながら処理・分析等を行うことで、さまざまな利活用サービスが誕生・提供

され、課題解決や新たな価値の創造につながると思われます。

道路交通分野においても、GPSやETC2.0等による位置・移動経路情報、施設管理情報等のビックデータ

の活用、人・道路・車を一体のシステムとして構築する高度道路交通システム(ITS)の導入、将来的

には人工知能(AI)も駆使

した自動運転の技術革新

など日進月歩で発展して

います。

こうしたテクノロジー

の急速な発展を活用しな

がら、「いつでも、どこで

も、だれでも」移動等に関

する情報を入手でき、す

べての人が安心して快適

に移動することができる

環境を整えることが求め

られています。

【官民ITS構想・ロードマップ2017<概要(簡易版)>】

資料編

出典)国土交通省 資料より

【ETC2.0プローブデータの収集、情報提供・運転支援サービス】

出典)国土交通省 資料より

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●道路予算の推移

近年ほぼ横ばい

H29当初

ピーク

道路予算(億円)

本県の道路予算は、平成7年をピークに年々減少し、近年5年はおおむね横ばいで推移しています。

<道路予算(全体)の推移>

<道路予算(事業別)の推移>

※最終予算(H29年度は当初予算)

(億円)

【維持管理費の推移】

※最終予算(H29年度は当初予算)

(億円)

【改築費の推移】

道路の維持管理費は、社会資本の老朽化に対応するため、急激に増加しています。

一方、改築費は、10年前と比較して、大幅に減少しています。

参-16

【道路予算(全体)の推移】

資料編

■道路予算の状況と事業の見通し

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●道路施設の増加と高齢化の推移

●維持管理の取組

道路施設を適切に管理していくために、必要となる維持管理費は今後さらに増加

【建設後50年経過する県管理橋梁数】

静岡県が管理する橋梁数3,316橋(H28)

(km)

2,620

0

【県管理道路の舗装延長】

現在(H29)約50%( 1,535橋)

10年後(H39)約65%( 2,145橋)

舗装延長は毎年増加

道路施設は今後さらに高齢化(建設後50年以上となる橋梁数は10年後に約65%)

道路施設を適切に管理していくために、必要となる維持管理費は今後さらに増加します。

長期的な観点から、維持管理費の縮減と予算の平準化を図るため、平成29年度から、主要な道路施設について、「予防保全管理※ 」の本格的な移行を開始しました。他の道路施設についても順次移行する予定です。 ※劣化の推移を適切に予測し、計画的な補修を行って長寿命化を図る管理方法

コスト

補修1 補修2

H30

補修2

補修1将来的には大きくコスト縮減

←予防保全管理

従来の管理→

健全度

補修1 補修2

予防保全管理

補修2補修1

目標管理水準

限界管理水準

←従来の管理

【従来の管理と予防保全管理の比較】

当面の維持管理費は増加するものの、更新を含めると総コストの縮減が図られる。

【道路施設の予防保全管理移行年度】

予防保全管理移行直後、維持管理費は増加

※1 緊急輸送路かつ事前通行規制区間にある高さ30m以上の吹付工※2 門型標識、門型情報板※3 トンネル外にある独立情報板

H33 H39

予防保全管理により、施設の長寿命化を図り、維持管理費のコスト縮減を図る。

H29橋梁、トンネル、舗装、

大規模斜面施設※1

H31(予定)横断歩道橋、シェッド、

大型カルバート、門型標識等※2

H32以降(予定)

道路附属物(標識(門型以外)、情報板(門型以外)、

附属施設※3)

H33以降(予定) 道路附属物(道路照明灯)

施 設 名移行年度

参-17

資料編

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参-18

●大規模地震への懸念

●集中豪雨などへの懸念

平成23年3月に発生した東日本大震災において、東北地方の大動脈である東北自動車道が、発災後、

早期に通行できたことから、迅速な救命、復旧・復興活動が可能となり、“命の道”としての道路の役

割を強く印象付けました。また、平成28年4月に発生した熊本地震では、橋梁を中心に道路の被害が発

生し、斜面崩落に伴う落橋や高速道路上に架かる橋

梁の落橋のほか、道路上にある電柱の倒壊や傾斜な

ども多発しました。

しかし、平成7年に発生した阪神淡路大震災を教

訓に、全国で重点的に進められてきた橋梁の耐震対

策が功を奏し、対策済みの橋梁については致命的な

被害を免れています。

本県では、近い将来、南海トラフを発生源とする

巨大地震により、震度5強から7の地震動と、直後

の沿岸部への津波の襲来が想定されています。

これまで緊急輸送路にある橋梁の耐震対策を計画

的に進めてきていますが、こうした既存ネットワー

クの防災機能の強化は、緊急時に“命を守る”とい

う意味から極めて重要です。

平成26年8月、広島市で短時間の集中豪雨により、大規模な土砂災害が発生しました。また、平成27

年9月の関東・東北豪雨では、茨城県内の鬼怒川で堤防が決壊し、大きな被害が発生しました。

本県においても平成23年に静岡県に上陸した台風12号及び台風15号では、合わせて県内129箇所が全

面通行止めとなり、道路が寸断されて一部の地域が孤立するなど、大きな被害が発生しました。

本県では、これまで豪雨等に見舞われるたびに数々の被災を経験し、それらを教訓に災害に強い“み

ちづくり” に取り組んできたことで、以前と比べ着実に防災対策は進んできています。

引き続き、大型台風の襲来や局地的豪雨の発生に備え、災害に対し信頼性の高い道路整備を進めるこ

とが必要です。【本県における近年の集中豪雨等による被害状況】

[平成23年]県道上稲子長貫線(富士宮市) [平成23年]国道469号(富士宮市) [平成26年]県道静岡焼津線(焼津市)

■道路を取り巻く環境変化や取組

資料編

【兵庫県南部地震と熊本地震の揺れによる落橋・倒壊事例】

兵庫県南部地震 熊本地震

発生年 平成7年 平成28年

最大震度 震度7 震度7

落橋数 11橋(47径間) 2橋(6径間)

※府領第一橋、田中橋(斜面崩壊等によるものを除く)

出典:社会資本整備審議会 道路分科会 道路技術小委員会(H28.6.24)

【耐震補強による効果事例】

耐震補強実施 耐震補強未実施

段落し部の損傷限定的な損傷

出典:社会資本整備審議会 道路分科会 道路技術小委員会(H28.6.24)

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●陸・海・空の交通連携の強化

県内外あるいは海外までを視野に入れた陸・海・空の交通連携を一層進めるためには、残された高規

格幹線道路の整備を着実に進め、広域交流ネットワークを充実させていく必要があります。

また、ヒトやモノの輸送力強化に向けて、残る新東名高速道路の未供用区間の整備はもとより、南北

方向のネットワークの構築も必要です。

●各地域の抱える課題

伊豆半島や北遠地域といった地域では、観光交流人口の減少や過疎化、高齢化の進行だけでなく、高

度な医療施設へのアクセス性の点から医療サービスの確保も課題となっており、南北方向の道路ネット

ワークが期待されています。

こうした地域特有の豊かな自然や資源、美しい景観を活かした新たな産業の創出や企業の進出など、

地域の活性化を支援するためには、中心都市や高規格幹線道路へのアクセス性を向上させる地域交流ネ

ットワークの整備が必要です。

参-19

【本県を取り巻く高規格幹線道路】 【陸・海・空の交通ネットワークの形成の例】

【高次医療施設の立地状況】【将来人口の増減】

著しい人口減少が予想される地域

出典:推計値は国立社会保障・人口問題研究所「都道府県別将来推計人口」

資料編

出典:静岡県地域医療再生計画(平成26年3月改定)

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●自転車交通事故の状況

県道下田松崎線

国道135号

【日本風景街道の推進】【ふじのくに色彩・デザイン指針】

参-20

●景観や文化・歴史に配慮した取組

静岡県では、公共施設の整備に当たり、その地域に相応しい良好な景観形成を図るため、「ふじのく

に色彩デザイン指針(社会資本整備)」を策定し、日本風景街道の推進など景観や文化・歴史に配慮し

た取組を行っています。

平成25年6月、ユネスコ世界遺産委員会により、「信仰の対象と芸術の源泉」として、富士山が世界

文化遺産に登録されました。また、伊豆半島においては、世界ジオパークへの認定に向け、官民協働に

よる活発な取組が多方面で行われております。

こうしたことから、地域の資源となる“ふじのくに”の貴重な景観や環境を守り、活かすため、“み

ちづくり”においても、良好な景観形成や環境に配慮することが重要となります。

静岡県の自転車事故の死傷者数を年

齢別にみると、15~17歳が多くなって

います。中でも16歳(高校一年生頃)

は突出して多くなっています。

中学生・高校生の自転車事故を事故

類型別にみると、出会い頭事故が最も

多く、6割以上を占めています。

こうしたことから、歩行者・自転車

が安全に通行できる道路環境の整備を

進めることが重要です。また、自転車

マナーの普及促進など、ソフト対策へ

の取組も重要です。

【自転車事故 年齢別発生状況(H20~H29:死傷者数)】

出典:静岡県警察ホームページ

出典:静岡県警察ホームページ

【中学生・高校生の自転車事故 事故類型別死傷者数(H20~H29)】

資料編

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■社会資本整備の効果

参-21

資料編

●社会資本整備の効果とは

社会資本の整備による効果には、「フロー効果」と「ストック効果」があります。

「フロー効果」は、公共投資を行うことで生産活動を創出し、短期的に経済活動を活発化する効果、

「ストック効果」は、社会資本の整備により、生活が便利になったり、災害を未然に防止し生活に安

心をもたらしたり、地域が活性化する効果などを言います。

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参-22

資料編

●伝えたい、静岡県、土木のチカラ

静岡県内の社会資本整備の大切さを「ストック効果」で説明するため、近年行われた、又はこれか

ら行う予定の静岡県のストック効果を取りまとめ、公表しています。

URL http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-030/doboku_stock.html

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地域の声

■みち~満ち・充ちミーティング

「みち~満ち・充ちミーティング」は、道路に関する

各種事業や取組を紹介し、住民や関係団体等との意見交

換を通して、道路に対する様々な意見を頂くことを目的

として開催しています。

●実施概要

内容:道路に関する各種事業や取組について

対象:道路に関わる各種団体や住民等

(自治会、NPO、運輸事業者、商工会、観光協会、若い世代(学生)、女性、高齢者、外国人等、

平成25年度~平成29年度の5年間で計37回)

みち~満ち・充ち

ミーティング

地域 運輸 消防

観光 福祉

産業

医療 建設業 教育

その他

参-23

●意見交換会での主な意見

平成25年度~平成29年度に実施した意見交換会において頂いた主な意見を紹介します。

内 容

災害対策 • 命を守ることを最優先にして、みちづくりを進めてほしい。• 南伊豆地域にとっては、「命の道」である伊豆縦貫自動車道の天城峠区間の早期

事業化が最重要。• 新東名が開通して定時性が確保されるなど便利になったが、大雪や台風の影響を

受けており、災害時の備えや異常気象時の情報発信などに取り組んでほしい。• ゲリラ豪雨に備え、道路の排水対策を進めてほしい。• 国道や町道と比べて、県道の除雪が一番遅くなっていて困る。

歩行空間・生活道路 • 歩道が狭いため、児童が一列で登校している姿をよく見る。• 地元と比べ、交通量が多い割に歩道が狭いことが気になる。ベビーカー等も通れ

ず、静岡県は暮らしにくいということに繋がるのではないか。• 車いすやバギーの利用者と外出することが多いが、点字ブロックや歩道のブロッ

クがガタガタしているのが気になる。• 地域で、歩道がなく側溝の上を小学生が通学しており、危険である。• 車道と歩道の境を区切ってほしい。

自転車利用環境 • 自転車の安全なルートを決めて、安全に自転車が通れる空間を確保してほしい。• 健康にも良いため、自転車に乗る環境が整うと良いと思う。• 伊豆半島一周サイクリングをしていて、側溝が多いと感じた。山側を走行すると

側溝の数が一気に増えて、注意喚起は行っているが事務局としては危険を感じる。出来るだけ蓋をかけて欲しい。

• 自転車専用の道路ができれば安心である。

道路維持管理 • 道路標識や交通標識が立木等で見えないことがある。• 車道と歩道で若干の段差があり、そこに平行してタイヤが走るため、転倒やパン

ク等のトラブルを何回も見ている。• 4車線道路を置きガードレールで2車線供用しているところがあるが、ガードレー

ルの置き方を大型車が通れるように置いた方が良い。へこんだガードレールが多数ある。

産業や観光のための道路ネットワーク

• オリンピック関連の道路整備や江間の交差点立体化、大変ありがたい。• オリンピック開催時期は海のシーズンが始まっており、伊豆長岡温泉や修善寺温

泉をはじめ、伊豆半島の宿泊施設は予約でいっぱいになる。アクセスも一般道は無理、伊豆スカイラインを通した方が良いのではと伝えている。

• 伊豆半島の背骨となる伊豆縦貫自動車道とともに、アクセス道路整備が重要。• (国)1号のような無料の道路は輸送コストが低くなるためありがたい。• 東駿河湾環状道路が開通し、利便性が向上した。• 中部横断自動車道へのアクセス道路整備により物流効率化を図る必要がある。• スマートICを設置する方が、効率的であり優先すべき。

資料編

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参-24

資料編

内 容

バイパス・交差点改良などの渋滞対策

• 富士川橋の交差点を原因として、富士川楽座のあたりで渋滞がひどい。新々富士川橋を作ることは良いが、道路の渋滞を緩和してほしい。

• 伊豆スカイライン料金割引は、混雑時の交通分散に効果がある。来年度も実施するとともに、期間を延長してほしい。

• 国道1号や国道139号など交通渋滞が慢性化している箇所の整備が必要。• はばたき橋ができるまでは富士見橋が渋滞していたが、できてからは行動範囲も

広がり、渋滞も解消した。周囲の道路整備も進み、歩行者も増え、橋を作ったことにより多くのメリットがあることが分かった。

幅の狭い道路や急カーブの改良

• 中山間地では、幹線道路でも狭隘部分が多く、対向車には神経を使う。• 国道136号のトンネルが狭い。大型車同士がすれ違えずにバックしなければならな

いこともある。• (都)田端宝野線は狭いうえ、通学と通勤が重なり非常に危険だ。• 富士山世界遺産登録効果や小山スマートICの整備や完成等に伴い、今後この地

域の交通量は増えることが予想されることから、県道拡幅だけでなく、町道の県道への格上げ等はできないか。

道路案内標識・

情報提供

• 昔は、バスツアーで観光地を回る人が多かったが、今は、レンタカーを借りる人が多いため、案内標識をわかりやすくしてほしい。漢字は読めないが、平仮名ならわかるため、振り仮名をふってほしい。

• 外国では、コマーシャル(企業名等)を案内標識に入れて、予算を賄っている。静岡県でもやったらどうか。(ネーミングライズ)

• 渋滞情報について、VICSやインターネットに加え、有料でもよいので、精度の高い情報提供があれば、需要があると思う。

• 緊急輸送路がどの道路なのか、一般の人にはわからないので、看板を設置できないか。

• 災害情報の発信など、命を守るために何ができるか考える必要がある。

電線地中化・道路景観

• 富士市米之宮の資料に掲載されている箇所について、無電柱化されたように感じない。

• 富士山が世界文化遺産になったこともあり、富士山に関わる景観等の問題で須走の本通りの電線の地中化を行ってもらいたい。

• 道路標識の支柱の色は、景観配慮の観点から茶色が多くなってきた。以前の白色に比べ夜間見えづらい為、車や自転車が危ない思いをする。

「道の駅」等を活用した地域活性化

• 道路沿いに休憩できる場所がほしい。• 東西方向の道路は充実しているが、南北方向の5市町が合併したため、旧市町間

をつなぐ縦道の必要性を感じる。更に、長い縦道の途中に道の駅があれば素晴らしい。

最新技術、道路ストックの有効活用

• 自動運転に対応できるよう、側線をはっきりさせてほしい。霧がすごいため、将来的には自動運転が活用されると思う。

• これからは、パネルを用意すれば、インターネットを経由して、表示を自由に変えられるようになると思う。

交通事故対策

• 横断歩道前後にカラー舗装やハンプがあればドライバーへの注意喚起になると思う。

• 集会所近くに死傷事故が頻発している箇所があり、以前、歩道に反射鋲をつけてもらったが、その後も事故が発生している。

• 御殿場ICで逆走したというニュースがあったが、高齢者や認知症の方でも逆走しないような対策は出来ないか。

その他

• 469号の御殿場のところが完成すると、139号と469号で富士山周遊の高規格道路ができ、内環状になる。そのことについて、もっとPRしてほしい。高速道路から内環状に人を呼び込むことができないか。

• 音の出る舗装など、話題性のある施策は可能か。

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参-25

平成29年度のみち~満ち・充ちミーティング及び平成29年2月の新幹線新駅シンポジウムにおいて実

施したアンケート調査結果は以下の通りです。

Q:静岡県の道路の整備状況に対する認識

32.3%

35.5%

32.3%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%

1.進んでいると思う

2.遅れていると思う

3.わからない

62N=

Q:今後の“みちづくり”の基本目標

59.0%

27.9%

13.1%

0.0%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0%

1.命と暮らしを守る(県民一人ひとり

の命と暮らしを守る)

2.地域の自立の実現(快適にヒトやモ

ノが行き交い、地域の自立を進める)

3.豊かさの実現(暮らしの質を向上さ

せる)

4.その他

61N=

Q:自転車の利用目的

9.7%

8.1%

30.6%

25.8%

25.8%

0.0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0%

1.通勤・通学

2.業務(仕事)

3.買い物や通院などの日常生活の移

動手段

4.観光やレジャー

5.乗らない

6.その他

62N=

Q:お住まいの市町村の道路の整備状況

25.8%

50.0%

24.2%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0%

1.進んでいると思う

2.遅れていると思う

3.わからない

62N=

「遅れている」が約36%で「進んでいる」を若干上回っています。

「遅れている」 が50%で半数を占め、「進んでいる」を上回っています。

「命と暮らしを守る(県民一人ひとりの命と暮らしを守る)」が59%で、過半数の人が「安全・安心」を重要視しています。

「買い物や通院などの日常生活の移動手段」が約31%で最も多くなっています。

資料編

■アンケート調査結果

●H29みち~満ち・充ちミーティング、H29.2シンポジウム

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参-26

Q:自転車の利用に必要な対策

43.5%

43.5%

33.9%

66.1%

17.7%

11.3%

19.4%

11.3%

0.0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%

1.自転車の走行位置の明示

2.路肩拡幅、蓋掛けなど走行空間確保

3.スリップ防止、照明灯設置などの安全対策

4.路面の凹凸や段差の解消

5.観光地などへの案内標識

6.受入体制の充実(ラック、修理工具など)

7.歩道侵入の防止対策

8.違法駐輪対策

9.その他62N=

Q:今後、道路を良くするために最も必要なこと

65.1%

55.6%

42.9%

46.0%

23.8%

12.7%

60.3%

30.2%

20.6%

7.9%

17.5%

19.0%

11.1%

1.6%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%

1.地震や津波、大雨等の災害対策

2.通学路の歩道整備など安全で快適な歩行空間

確保

3.自転車通行空間の確保など安全で快適な自転

車利用環境

4.道路施設の維持管理の充実

5.産業活動の活性化、観光振興のための道路

ネットワーク

6.バイパス整備、交差点改良などの渋滞対策

7.すれ違いが困難な幅の狭い道路や急カーブの

改良

8.わかりやすい道路案内標識を設置(改善)

9.電線類地中化など道路景観の改善

10.沿道住環境に配慮した道路(騒音、振動など)

11.オープンカフェや修景活動など、民間連携によ

る道路空間の魅力向上

12.「道の駅」における情報提供やスマートIC設置

など地域活性化

13.ビッグデータを活用した渋滞対策、自動運転

の推進など最新技術を導入

14.その他63N=

Q:道路情報の入手先

5.4%

33.9%

5.4%

30.4%

26.8%

12.5%

3.6%

17.9%

23.2%

19.6%

16.1%

3.6%

1.8%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0%

1.Twitter

2.静岡県HP

3.その他HP

4.新聞

5.TV

6.ラジオ

7.雑誌

8.広報誌

9.路上看板(標識を除く)

10.工事現場の掲示

11.家族・知人

12.パンフレット・ポスター

13.問合せ 56N=

Q:道路情報について知りたいこと

58.6%

41.4%

58.6%

12.1%

20.7%

15.5%

8.6%

6.9%

0.0%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0%

1.交通情報(規制、渋滞等)

2.現在の道路計画

3.これからの道路計画

4.事業の概要・必要性

5.県職員と直接意見交換できる機会

6.イベント

7.審議会・協議会

8.コラム(富士山ビュースポット等)

9.職員・業務紹介 58N=

「路面の凸凹や段差の解消」が約66%で最も高く、次いで「自転車走行位置の明示」、「路肩拡幅、蓋かけなど走行空間確保」(ともに約44%)などを必要と考える人が多くなっています。

「地震や津波、大雨等の災害対策」が約65%で最も多くの人が必要と考えています。また、「すれ違い困難な幅の狭い道路や急カーブの改良」、「安全で快適な歩行空間確保」も約半数以上の人が必要と考えています。

「静岡県HP」から道路情報を入手する人が約34%と最も多く、次いで「新聞」が約30%となっています。

「交通情報(規制、渋滞等)」や「これからの道路計画」に関する情報を知りたい人が約59%と最も多くなっています。

資料編

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<実施概要>

内容:ふじのくにの“みちづくり”に関するアンケート

時期:平成29年9月8日~21日

対象:県内に在住又は通勤・通学している満15 歳以上

の方(公募:回答数502人)

「県政インターネットモニターアンケート」は、インター

ネットを活用してアンケート調査を実施し、県民の意向を即

時に把握するとともに迅速に県政に反映するために実施して

います。平成29年度の調査の中で、ふじのくにの“みちづく

り”に関するアンケートを行いました。

<アンケート調査結果>

アンケート回答者数は502人で回答率は82.7%でした。

回答者の属性は、性別・住所(地域)はおおむねバラン

ス良く得られました。

【回答者の属性】

• 道路の整備状況については、「遅れている」と感じている人の方が、「進んでいる」と感じている人を上回っています。

• 地域別にみると、伊豆半島を含む東部地域で 「遅れている」と感じている人が多い状況です。

【全数】

【地域別】33 .9%

40 .6%

25 .5%

31 .1%

44 .1%

24 .9%

38 .6%

33 .5%

27 .8%

50 .0%

0 .0%

50 .0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0%

1 進んでいると思う

2 遅れていると思う

3 わからない

東部 中部 西部 県外

34.5%

39 .4%

26 .1%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%

1 進んでいると思う

2 遅れていると思う

3 わからない

全数:N=502

東部:N=165 中部:N=177西部:N=158 県外:N=2

【全数】

【地域別】

32 .9%

50 .6%

16 .5%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0%

1 進んでいると思う

2 遅れていると思う

3 わからない

23.6%

59 .4%

17 .0%

35 .0%

47 .5%

17 .5%

39 .9%

44 .9%

15 .2%

50 .0%

50 .0%

0 .0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%

1 進んでいると思う

2 遅れていると思う

3 わからない

東部 中部 西部 県外

東部:N=165 中部:N=177西部:N=158 県外:N=2

全数:N=502

Q:静岡県の道路の整備状況 Q:お住まいの市町村の道路の整備状況

①道路の整備状況

参-27

資料編

●県政インターネットモニターアンケート

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• みちづくりの基本目標では、各年代とも「命と暮らしを守る(県民一人ひとりの命と暮らしを守る)」が求められています。

②みちづくりの基本目標

Q:今後の“みちづくり”の基本目標

47 .7%

30 .2%

20 .4%

1 .7%

58 .8%

28 .1%

12 .0%

1 .1%

0.0% 10.0%20.0%30.0%40.0%50.0%60.0%70.0%

1 命と暮らしを守る(県民一人ひとり

の命と暮らしを守る)

2 地域の自立の実現(快適にヒトや

モノが行き交い、地域の自立を進め

る)

3 豊かさの実現(暮らしの質を向上

させる)

4 その他

男性 女性

【全数】

【性別】

53 .6%

29 .1%

15 .9%

1 .4%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0%

1 命と暮らしを守る(県民一人ひとり

の命と暮らしを守る)

2 地域の自立の実現(快適にヒトや

モノが行き交い、地域の自立を進め

る)

3 豊かさの実現(暮らしの質を向上

させる)

4 その他

全数:N=502

男性:N=235女性:N=267

54 .8%

29 .0%

12 .9%

3 .2%

51 .7%

28 .8%

18 .3%

1 .2%

57 .4%

29 .7%

11 .5%

1 .4%

0.0% 10.0%20.0%30.0%40.0%50.0%60.0%70.0%

1 命と暮らしを守る(県民一人ひとり

の命と暮らしを守る)

2 地域の自立の実現(快適にヒトや

モノが行き交い、地域の自立を進め

る)

3 豊かさの実現(暮らしの質を向上

させる)

4 その他

10代・20代 30代・40代・50代 60代・70代・80代

【年代別】

【地域別】

50 .9%

33 .3%

14 .5%

1 .2%

55 .4%

26 .6%

17 .5%

0 .6%

53 .8%

27 .8%

15 .8%

2 .5%

100.0%

0 .0%

0 .0%

0 .0%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%120.0%

1 命と暮らしを守る(県民一人ひとり

の命と暮らしを守る)

2 地域の自立の実現(快適にヒトや

モノが行き交い、地域の自立を進め

る)

3 豊かさの実現(暮らしの質を向上

させる)

4 その他

東部 中部 西部 県外

東部:N=165 中部:N=177西部:N=158 県外:N=2

10代20代:N=3130代・40代・50代:N=32360代・70代・80代:N=148

参-28

資料編

Page 30: 静岡県における主要な計画との関係 · 訪日外国人数「resas(地域経済分析システム)」観光マップ外国人訪問分析データ 【東京2020オリンピック・パラリンピック開催】

• 60代以上の高齢層では、「歩行空間」「道路の維持管理」「わかりやすい道路案内標識」「道路景観の改善」「沿道住環境」を重視する割合が他世代に比べて高く、通行環境や都市環境に関する改善が求められています。

• 20代以下の若年層では、「災害対策」が最も重要視され、安全・安心面に関する改善が求められています。また、「自転車利用環境」を重視する割合も他世代に比べて高く、自転車利用環境の改善が求められています。

• 30代・40代・50代の中堅層では、「バイパス整備等の渋滞対策」を重視する割合が他世代に比べて高く、幹線道路の円滑性に関する改善が求められています。

③今後の道路整備の方向性

Q:今後、道路を良くするために最も必要なこと

【年代別】

• 東部地域では、「産業・観光活性化の道路ネットワーク」を重視する割合が他地域に比べて高く、伊豆半島を中心とした観光振興に資する道路整備が求められています。

【地域別】

83 .9%

51 .6%

54 .8%

29 .0%

9 .7%

22 .6%

48 .4%

16 .1%

16 .1%

6 .5%

9 .7%

3 .2%

16 .1%

3 .2%

65 .0%

68 .1%

49 .2%

27 .9%

20 .1%

26 .6%

49 .2%

18 .6%

19 .5%

8 .7%

5 .3%

9 .6%

13 .9%

3 .4%

70 .3%

70 .9%

50 .0%

49 .3%

25 .0%

23 .6%

54 .1%

22 .3%

28 .4%

19 .6%

6 .1%

7 .4%

12 .2%

2 .7%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0%

1 地震や津波、大雨等の災害対策

2 通学路の歩道整備など安全で快適な歩行空間

確保

3 自転車通行空間の確保など安全で快適な自転

車利用環境

4 道路施設の維持管理の充実

5 産業活動の活性化、観光振興のための道路ネッ

トワーク

6 バイパス整備、交差点改良などの渋滞対策

7 すれ違いが困難な幅の狭い道路や急カーブの改

8 わかりやすい道路案内標識を設置(改善)

9 電線類地中化など道路景観の改善

10 沿道住環境に配慮した道路(騒音、振動など)

11 オープンカフェや修景活動など、民間連携によ

る道路空間の魅力向上

12 「道の駅」における情報提供やスマートIC設置

など地域活性化

13 ビッグデータを活用した渋滞対策、自動運転の

推進など最新技術を導入

14 その他

10代・20代 30代・40代・50代 60代・70代・80代

【年代別(複数回答)】

10代20代:N=3130代・40代・50代:N=32360代・70代・80代:N=148

63.6%

67 .3%

43 .0%

38 .2%

27 .3%

27 .9%

53 .3%

15 .2%

24 .8%

13 .9%

3 .0%

10 .9%

15 .2%

3 .0%

71 .8%

66 .1%

53 .1%

33 .9%

19 .2%

28 .8%

50 .3%

23 .2%

22 .0%

10 .2%

6 .2%

6 .8%

14 .7%

1 .7%

67 .7%

70 .9%

53 .8%

31 .0%

15 .8%

19 .0%

48 .1%

20 .3%

19 .0%

11 .4%

8 .2%

8 .2%

10 .8%

5 .1%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0%

1 地震や津波、大雨等の災害対策

2 通学路の歩道整備など安全で快適な歩行空間

確保

3 自転車通行空間の確保など安全で快適な自転

車利用環境

4 道路施設の維持管理の充実

5 産業活動の活性化、観光振興のための道路ネッ

トワーク

6 バイパス整備、交差点改良などの渋滞対策

7 すれ違いが困難な幅の狭い道路や急カーブの改

8 わかりやすい道路案内標識を設置(改善)

9 電線類地中化など道路景観の改善

10 沿道住環境に配慮した道路(騒音、振動など)

11 オープンカフェや修景活動など、民間連携によ

る道路空間の魅力向上

12 「道の駅」における情報提供やスマートIC設置

など地域活性化

13 ビッグデータを活用した渋滞対策、自動運転の

推進など最新技術を導入

14 その他

東部 中部 西部

【地域別(複数回答)】

東部:N=165中部:N=177西部:N=158

参-29

資料編

Page 31: 静岡県における主要な計画との関係 · 訪日外国人数「resas(地域経済分析システム)」観光マップ外国人訪問分析データ 【東京2020オリンピック・パラリンピック開催】

11 .0%

2 .2%

39 .4%

3 .4%

41 .0%

3 .0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%

1 通勤・通学

2 業務(仕事)

3 買い物や通院

4 観光やレジャー

5 乗らない

6 その他

10.3%

1 .8%

33 .9%

3 .6%

47 .3%

3 .0%

13 .6%

1 .7%

51 .4%

2 .8%

28 .2%

2 .3%

8 .9%

3 .2%

32 .3%

3 .8%

48 .1%

3 .8%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0%

1 通勤・通学

2 業務(仕事)

3 買い物や通院

4 観光やレジャー

5 乗らない

6 その他

東部 中部 西部

④自転車の利用、必要な対策

全数:N=502

東部:N=165 中部:N=177西部:N=158 県外:N=2

【全数】

全数:N=502

【年代別】

10代20代:N=3130代・40代・50代:N=32360代・70代・80代:N=148

• 中部地域では、自転車利用者が多く、特に「買い物や通院」での利用が多くなっています。• 自転車の利用に必要な対策は、60代以上の高齢層で「路肩拡幅、蓋かけなど走行空間確保」「路面の

凸凹や段差の解消」「歩道進入の防止策」の回答が他世代に比べて高く、自転車および歩行者それぞれの通行空間の安全性が求められています。

Q:自転車の利用目的

Q:自転車の利用に必要な対策

【全数】 【地域別】

54 .2%

58 .2%

25 .5%

53 .2%

3 .8%

5 .6%

24 .5%

15 .5%

7 .8%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%

1 自転車の走行位置の明示

2 路肩拡幅、蓋掛けなど走行空間確保

3 スリップ防止、照明灯設置などの安全対策

4 路面の凹凸や段差の解消

5 観光地などへの案内標識

6 受入体制の充実(ラック、修理工具など)

7 歩道侵入の防止対策

8 違法駐輪対策

9 その他

45.2%

45 .2%

29 .0%

58 .1%

0 .0%

6 .5%

12 .9%

19 .4%

12 .9%

56 .0%

55 .7%

26 .3%

49 .2%

4 .3%

5 .9%

21 .4%

13 .6%

7 .1%

52 .0%

66 .2%

23 .0%

60 .8%

3 .4%

4 .7%

33 .8%

18 .9%

8 .1%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%

1 自転車の走行位置の明示

2 路肩拡幅、蓋掛けなど走行空間確保

3 スリップ防止、照明灯設置などの安全対策

4 路面の凹凸や段差の解消

5 観光地などへの案内標識

6 受入体制の充実(ラック、修理工具など)

7 歩道侵入の防止対策

8 違法駐輪対策

9 その他

10代・20代 30代・40代・50代 60代・70代・80代

参-30

資料編

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⑤今後のみちづくりに関する自由意見

• 自由意見については、259人の方から延べ311件の意見が寄せられ、「自転車利用環境」に関する意見が約26%で最も多く、次いで「道路維持管理」「歩行空間・生活道路」「幅の狭い道路や急カーブの改良」に関する意見が多い(10%以上)状況です。

Q:今後の“みちづくり”に関する自由意見

6 .2%

16 .6%

25 .9%

19 .3%

5 .4%

8 .1%

10 .8%

3 .9%

5 .0%

0 .8%

0 .0%

0 .0%

0 .4%

5 .0%

12 .7%

0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0%

災害対策

歩行空間・生活道路

自転車利用環境

道路維持管理

産業や観光のための道路ネットワーク

バイパス・交差点改良などの渋滞対策

幅の狭い道路や急カーブの改良

道路案内標識・情報提供

電線地中化・道路景観

沿道環境(騒音、振動)改善

民間連携による道路空間魅力向上

「道の駅」等を活用した地域活性化

最新技術、道路ストックの有効活用

交通事故対策

その他

【全数(複数回答)】

意見あり:N=259

参-31

資料編

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項目 意見概要

施策に関する意見 <産業・観光のための道路ネットワーク>

・東名高速道路へのアクセス道路は、ネットワークを構築する上で重要である。

・他県へ繋がる道路を重点的に整備し、災害時の防災ネットワーク強化や、慢性的な渋滞

緩和を望む。

・県全域でみる施策の全体像については、中部横断自動車道を結ぶ構想路線についても追

加して欲しい。

・主要整備箇所図については、港湾へのアクセスや駅へのアクセスも加えた方が良いので

はないか。

<幅の狭い道路や急カーブの改良>

・交通の大動脈であるにも拘らず片側1車線の対面通行であり、脆弱性が常に指摘されて

おり、完全4車線化の推進を希望する。

<災害対策>

・県内の東西を結ぶ道路軸と比べ、南北を結ぶ道路軸が脆弱である。

<バイパス・交差点改良などの渋滞対策>

・渋滞の発生状況を踏まえ、アクセス道路の整備を検討してほしい。

<交通事故対策>

・大型車の交通量が増加する箇所では、沿線住民の安全に配慮した道路整備を要望する。

その他の意見 ・(オリンピックもあることから、)新規事業に対しても柔軟な考えを持って対応してい

ただきたい。

・現計画の目標に対する達成度を検証し、次期計画に活かしてほしい。

■市町の意見

参-32

「美しい“ふじのみち”」のみちづくり(素案)ついて市町への説明会を開催しました。意見の分類

結果と主な意見は以下のとおりです。

産業、観光のための

道路ネットワーク, 64%

幅の狭い

道路や急

カーブの

改良, 14%

災害対策, 7%

バイパス・交差

点改良などの

渋滞対策, 7%

交通事故

対策, 7%

【施策に関する意⾒の分類結果】

資料編

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参-33

■道路技術審議会の意見

第9回静岡県道路技術審議会を平成30年2月19日に開催し、「美しい“ふじのみち”」のみちづく

り(素案)ついて意見を頂きました。主な意見は以下の通りです。

項目 主な意見

計画全般について ・維持管理費の縮減と改築費が対照の関係にあるように示されているが、新設において

LCCを見込んだものを優先して整備するなどの対応もありうるのではないか。

・外国人旅行客の増加に関してはどの様な対策を考えているのか。

・自転車については、自転車の交通ルールの教育や保険の対応(例:道の駅で簡単に保

険に入れる)などのソフトの対応を考えてほしい。

・東名や国道1号が集中する薩埵峠のところが、台風時によく通行止めとなる。そのた

びに迂回に苦慮している。今すぐ対応することが難しいことは承知しているが、静岡

県としての最重要課題であると認識している。検討してほしい。

・道路は大きな効果があるのに予算が削られている現状があり、道路整備の効果もア

ピールしていくことが必要である。指標は道路に関する比率だけでなく、道路によっ

て県民の生活がどの様に変わるかといった点も加えて欲しい。

・子どもたちの安全・安心に関して、例えば、アスファルトの照り返しなどで、気温が

30度であってもベビーカーに乗っている赤ちゃんの体感温度は40度になるなど、夏の

暑さについても留意してほしい。

・前回計画から「美しい」ふじのくにのみちづくりと変更になっているが、それがどの

ように計画に反映しているのかがわかりづらい。資料編には総合計画との関連も記載

されているため、思いは伝わってくるが、ビジョンは県民に向けて示すものであるた

め、前回とどの様に違うのかが気になった。

・「美しい」ふじのくにのみちづくりの「美しい」をもっと意識してほしい。今までと

あまり変わらない印象を受ける。すべての事業にこの「美しい」がかかる方がよいと

思う。

・住民の皆さまに何が大切かとお聞きすれば、安全・安心が全面にくるのは当たり前で

あるが、無電柱化、道路環境、景観に対する意識が低いのが少し残念である。ぜひ、

様々な事業を進めていく上で美しいみちづくりを意識していただけると嬉しい。

・道路ネットワークの構築に向け、国や県、政令市、市町等が連携することが重要であ

る。

資料編

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参-34

項目 主な意見

進捗管理について ・P15に自転車走行環境整備率の算出方法が、矢羽根型路面表示の整備率だけとなって

いるが、自転車道なども含めた方がよいのではないか。

・サイクリング、ロードバイクが急激に増えており、インバウンド需要の増加も予想さ

れる。自転車走行環境整備率の目標値が100%(276km)となっているが、これには御殿

場・小山の事業に関することも含まれた目標値か。

・指標に渋滞対策実施率があるが、どの様な対策をした時に対策を実施したと考えるの

か、イメージを教えてほしい。

・前回計画には事故抑止率の指標があった。県民生活における効果が解るような指標の

設定についても検討してほしい。

・道路ネットワークは、国や県、政令市、市町等が連携することが重要であるため、指

標においても県だけの整備率ではなくても良いと思う。ネットワークによって得られ

るような指標が現在の指標にプラスされても良いと思う。

・自転車利用者にとって矢羽根などの路面表示もよいが、路面の凸凹の解消や雑草の除

去などでかなり走りやすくなる。自転車走行環境の整備率が矢羽根だけで判断するの

は納得できないため、この点もお願いしたい。

おおむね10年間の道路ビ

ジョンについて

・p10に「真に必要な道路整備を進め」とあるが、どのような指標に基づいて真に必要

な道路かを設定したのか。

表現等について ・p9では無電柱化という用語を用いているが、p5では用いていないのはなぜか。

・p10の「バランスを見直しながら」は、「バランスをとりながら」でよいのではない

か。

・道路はネットワークでつながっているので、市町との連携をもう少し表現した方がよ

いのではないか。

その他質問等 ・長寿命化について、技術の進展により対応がどのくらいできるのか。

・土木費が減少する中、土木技術系の人材確保ができるのか。

資料編

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参-35

■ふじのくにの“みちづくり”最終評価

前回みちづくりの評価

前計画については、数値目標などの達成状況を分析し、道路技術審議会のご意見もいただいた上で評

価を行い、その評価を踏まえ「美しい“ふじのくに”のみちづくり」を立案している。

資料編

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参-36

資料編

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参-37

資料編

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基本目標

番号

指標基準値

(年度)目標値

(目標年度)

77.3% 82.1% 78.5%

(H24) (H29) (29実績)

40.2% 53.9% 42.1%

(H24) (H29) (29実績)

46% 100% 69.4%

(H24) (H34) (29実績)

61.5% 83.4% 72.7%

(H24) (H34) (29実績)

71.0% 75.0% 72.7%

(H24) (H29) (29実績)

-約3割抑止

15%

(H29) (H27)

1.29件/100km・年

1.22件/100km・年

1.21件/100㎞・年

(H24) (H29) (29実績)

77.1% 81.2% 80.8%

(H24) (H29) (29実績)

93.2% 93.9% 93.8%

(H24) (H29) (29実績)

-約2割削減

6%

(H29) (29実績)

11.6km 9.2km 10㎞

(H24) (H29) (29実績)

20.3% 22.7% 21.4%

(H24) (H29) (H28)

6,679

千t-CO2

5,955

千t-CO2

6,005千t-CO2

(H22) (H32) (H26)

地域の自立の実現

 平成30年度に予定している中部横断自動車道などの開通により、目標を達成。 引き続き、関係市町と連携し、国やNEXCO中日本㈱に早期開通を働きかけていく。

豊かさの実現

幹線道路における無電柱化率

主要な渋滞箇所の渋滞削減率

運輸部門のCO2排出量

 平成30年度の舘山寺スマートIC、平成31年度の静岡東スマートICの開通に向け、事業は着実に進んでいることから、目標は達成間近である。 引き続き、国、市、NEXCO中日本㈱等で組織する地区協議会に参画し、事業が円滑に進むように支援していく。

 住宅密集地における通学路の歩道整備は、用地取得が難航するなど、時間を要するケースが多いものの、県道下土狩徳倉沼津港線等では事業に着手しており、着実に整備を進めている。 引き続き、地元住民の理解と協力をいただきながら、計画的に歩道整備を進めていく。

 静岡県警が発表する平成28年度の事故発生件数データ(平成29年度の事故件数は平成30年度に発表)から、事故危険箇所の死傷事故抑止率を分析中。

目標年度に目標を達成

実績

 平成30年度に予定している中部横断自動車道などの開通により、目標を達成。 引き続き、関係市町と連携し、国やNEXCO中日本㈱に早期開通を働きかけていく。

 平成30年度に予定している伊豆縦貫自動車道天城北道路及び三遠南信自動車道佐久間道路の開通により、目標は達成。 引き続き、関係市町と連携し、国やNEXCO中日本㈱に早期開通を働きかけていく。

現時点での進捗状況から判断して、目標年度に目標を達成する見込み

目標年度に目標を達成する見込み

高速道路の平均IC間隔

 渋滞対策の実施により渋滞は削減したものの、走りやすくなったことによる交通量の増加などで目標は達成しなかった。 引き続き、道路管理者、公安委員会、運輸局などの関係機関で構成する静岡県道路交通渋滞対策推進協議会で、ハード・ソフト施策を組み合わせた効率的な渋滞対策を実施していく。

命と暮らしを守る

 静岡県くらし環境部の公表資料「静岡県内の温室効果ガス排出状況」の運輸部門数値を用いて算出しており、平成29年度実績値は平成32年3月に公表される見込み。

国交省がとりまとめる国、県、政令市の進捗状況が記載された無電柱化データベースを使用しており、平成29年度末の実績は平成30年度末に公表となる見込み。

通学路の歩道整備率

道路斜面の要対策箇所の対策率

 平成30年度に予定している中部横断自動車道などの開通により、目標を達成。 引き続き、関係市町と連携し、国やNEXCO中日本㈱に早期開通を働きかけていく。

中心都市等への30分行動圏人口カバー率

重要路線等にある橋梁の耐震化率

南北幹線道路の供用率

高規格幹線道路の供用率

事故危険箇所の死傷事故抑止率

第3次救急医療機関への30分到達圏人口カバー率

道路100km当たり年間管理瑕疵事故件数

参-38

資料編

備          考

◎ 達成または達成見込み 目標を達成する見込み、目標年次に目標を達成する見込み

○ 達成間近 目標を達成する目途が立っているもの(1年程度で達成する見込み)

● 達成途上 目標を達成する目途が立っていないもの

△ 算出中 平成29年度の数値算出中(H30.3算出予定)

― その他 他部・他機関算出数値使用のためH29の数値無し

評  価

ふじのくにの“みちづくり”13の指標の達成状況一覧(H30.7時点)

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