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長崎県立大村城南高等学校 学校便り 令和2年1月発行 大村城南 『高校生の声』知る・考える・聞く・伝える~ 令和 2 年を迎え、皆様のご健康とご多幸をお祈りいた します。今年は世界中の人々が注目する東京オリンピッ ク・パラリンピックが開催されます。4年に1度の世界 最高峰の選手たちが集うこの大会で、どんなドラマが繰 り広げられるのか、とても楽しみです。 さて、昨年は「高校生の声」が、大きく世の中に影響 した年だったように思います。そのうち 3 つを紹介しま す。 1 つ目の声は、グレタ・トゥーンベリさん(17 歳)の スピーチです。スウェーデンの環境保護活動家でもある 彼女が国連気候変動会議で行ったスピーチは、世界中で 大きな反響を呼びました。科学的根拠を示しながらこれ までの大人たちの対応について「あなたたちを絶対に許 さない」と凛とした態度で話す彼女の言葉が、世界中に 大きな危機感と教訓を与えました。 2 つ目は、高校生平和大使の活動です。核兵器の廃絶 と平和な世界の実現を目指して 1998 年から現在に至る までの 22年間、「高校生1 万人署名活動」「高校生 1 万 本えんぴつ運動」「高校生アジア子ども基金」などの活動 を続けています。これらの活動が、フランシスコ教皇の 長崎訪問実現にも貢献しているのではないかと思いま す。「ビリョクだけどムリョクじゃない!」という高校生 平和大使のスローガンは、これまで続けてきた活動の成 果と平和な世界の実現を目指す情熱を表しているよう に思います。 3 つ目は、大学入学共通テストの「英語民間試験の延 期を求める会」に参加した高校生の意見です。「試験を受 けるのは自分たちなのに、その声を受け止めずに決める のはおかしい」という内容が国会で伝えられ、英語の民 間試験活用見送りが決まる一つの要因になりました。 このように高校生を含め、若者の声は貴重です。なぜ なら、これからの社会の主役になる存在だからです。今 年はオリンピックの影響もあり、世界各地から多くの 人々が日本を訪れることでしょう。そのため、日本だけ ではなく海外の現状も知ることが大切になってきます。 これを機に、国内外の社会で起きている課題や問題につ いて家族や友人など周りの人と議論する時間を積極的 に作ってみませんか?知ること・考えること・聞くこと・ 伝えることを繰り返すことで少しずつ成長し、今自分が なすべきことや将来の自分の姿が見えてくると思いま す。昨年までの自分の視野を少しでも広げ、課題解決の ための思いや考え、知識を整理して、自分の声を伝えて ください。 校長 大坂 良一 後輩たちへ伝えたい 1/9(木)に2年生を対象として、3年生による進路体験 発表が行われました。2年生は自分の進路希望に合わせ、 進学・就職内定者の3年生の発表を聞きました。 3年生は、少しでも自分たちの経験を2年生に役立て てもらえればと、前日まで原稿を練り直したり発表の練 習をしたりと熱心に準備していました。 「いつごろ今の進路を意識し始めたか」「合格・内定を もらうためにどのような勉強をしていたか」「これは失 敗だった」など、実際に自分が取り組んだことを丁寧に 分かりやすく、自分の言葉で発表してくれました。2年 生も身近な先輩の話ということで真剣に聞き、メモを取 っていました。 思い出もカタチにしたい 12/13(金)に東彼杵町総合会館で第9回生徒課題研究 研修会が行われ、県内の総合学科8校の代表が研究の成 果を発表しました。本校からは3年生の波戸口夏美さん が代表として参加しました。グループでの研究発表もあ る中、波戸口さんは個人での研究発表で見事優秀賞を受 賞しました。「結婚式のブーケを保存しプレゼントする」 ことを目的として、実際にドライフラワーをハーバリウ ムにして式場の方にアドバイスをもらったり、より知識 を深めるため、フラワー装飾技能検定を受検したりと真 剣に取り組みました。情報ビジネス系列所属ですが、系 列を越えて花き専門の先生に指導を仰ぐ など、結果だけでなく、その取り組む姿 勢も大変素晴らしいですね!おめでとう ございます! 発行■長崎県立 大村城南高等学校 〒856-0835 長崎県大村市久原 1 丁目 416 番地 優秀賞を受賞した 波戸口さん。 進路1

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長崎県立大村城南高等学校 学校便り 令和2年1月発行

大村城南

『高校生の声』知る・考える・聞く・伝える~ 令和 2年を迎え、皆様のご健康とご多幸をお祈りいた

します。今年は世界中の人々が注目する東京オリンピッ

ク・パラリンピックが開催されます。4年に1度の世界

最高峰の選手たちが集うこの大会で、どんなドラマが繰

り広げられるのか、とても楽しみです。

さて、昨年は「高校生の声」が、大きく世の中に影響

した年だったように思います。そのうち 3つを紹介しま

す。

1 つ目の声は、グレタ・トゥーンベリさん(17 歳)の

スピーチです。スウェーデンの環境保護活動家でもある

彼女が国連気候変動会議で行ったスピーチは、世界中で

大きな反響を呼びました。科学的根拠を示しながらこれ

までの大人たちの対応について「あなたたちを絶対に許

さない」と凛とした態度で話す彼女の言葉が、世界中に

大きな危機感と教訓を与えました。

2 つ目は、高校生平和大使の活動です。核兵器の廃絶

と平和な世界の実現を目指して 1998 年から現在に至る

までの 22 年間、「高校生 1 万人署名活動」「高校生 1 万

本えんぴつ運動」「高校生アジア子ども基金」などの活動

を続けています。これらの活動が、フランシスコ教皇の

長崎訪問実現にも貢献しているのではないかと思いま

す。「ビリョクだけどムリョクじゃない!」という高校生

平和大使のスローガンは、これまで続けてきた活動の成

果と平和な世界の実現を目指す情熱を表しているよう

に思います。

3 つ目は、大学入学共通テストの「英語民間試験の延

期を求める会」に参加した高校生の意見です。「試験を受

けるのは自分たちなのに、その声を受け止めずに決める

のはおかしい」という内容が国会で伝えられ、英語の民

間試験活用見送りが決まる一つの要因になりました。

このように高校生を含め、若者の声は貴重です。なぜ

なら、これからの社会の主役になる存在だからです。今

年はオリンピックの影響もあり、世界各地から多くの

人々が日本を訪れることでしょう。そのため、日本だけ

ではなく海外の現状も知ることが大切になってきます。

これを機に、国内外の社会で起きている課題や問題につ

いて家族や友人など周りの人と議論する時間を積極的

に作ってみませんか?知ること・考えること・聞くこと・

伝えることを繰り返すことで少しずつ成長し、今自分が

なすべきことや将来の自分の姿が見えてくると思いま

す。昨年までの自分の視野を少しでも広げ、課題解決の

ための思いや考え、知識を整理して、自分の声を伝えて

ください。

校長 大坂 良一

後輩たちへ伝えたい 1/9(木)に2年生を対象として、3年生による進路体験

発表が行われました。2年生は自分の進路希望に合わせ、

進学・就職内定者の3年生の発表を聞きました。

3年生は、少しでも自分たちの経験を2年生に役立て

てもらえればと、前日まで原稿を練り直したり発表の練

習をしたりと熱心に準備していました。

「いつごろ今の進路を意識し始めたか」「合格・内定を

もらうためにどのような勉強をしていたか」「これは失

敗だった」など、実際に自分が取り組んだことを丁寧に

分かりやすく、自分の言葉で発表してくれました。2年

生も身近な先輩の話ということで真剣に聞き、メモを取

っていました。

思い出もカタチにしたい 12/13(金)に東彼杵町総合会館で第9回生徒課題研究

研修会が行われ、県内の総合学科8校の代表が研究の成

果を発表しました。本校からは3年生の波戸口夏美さん

が代表として参加しました。グループでの研究発表もあ

る中、波戸口さんは個人での研究発表で見事優秀賞を受

賞しました。「結婚式のブーケを保存しプレゼントする」

ことを目的として、実際にドライフラワーをハーバリウ

ムにして式場の方にアドバイスをもらったり、より知識

を深めるため、フラワー装飾技能検定を受検したりと真

剣に取り組みました。情報ビジネス系列所属ですが、系

列を越えて花き専門の先生に指導を仰ぐ

など、結果だけでなく、その取り組む姿

勢も大変素晴らしいですね!おめでとう

ございます!

発行■長崎県立

大村城南高等学校

〒856-0835

長崎県大村市久原

1丁目 416番地

優秀賞を受賞した

波戸口さん。

進路1

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長崎県立大村城南高等学校 学校便り 令和2年1月発行

インターンシップ 12/10(火)~12/12(木)までの3日間、本校1年生

の『インターンシップ』を実施いたしました。福祉系列希望者を除く139名が、大村市内の54の事業所で職場体験をさせていただきました。また、福祉系列希望者は福祉施設で実習を行いました。各事業所様に置かれましては、このインターンシップにおきまして、御多用中にもかかわらず懇切丁寧な御指導を賜り、誠にありがとうございました。生徒たちは、実習先との打ち合わせのアポイントメント取りや打ち合わせ、実習先での業務、終了後のお礼状書きまで初めてのことが多く、受け入れ先の方やお客様にご迷惑をおかけすることもありました。しかし、この実習を通して、生徒たちは働くことの厳しさや責任の重さ、また、コミュニケーション能力を身につけることの大切さなどを理解することができたようです。このことは、今後の学習活動や進路選択に向けて、大いに参考になったものと確信しております。 〈生徒たちの感想〉※一部抜粋 ■看護師、助産師の仕事は偉大だなと思いました。(中略)最終日に帝王切開を見せていただくことができました。私はこれを見てとても感動しました。私のお母さんも大変な思いをして産んでくれたと思うと、とても感謝の気持ちがわいてきました。それと同時に、頑張っているお母さんと赤ちゃんの手助けをしたいと強く思いました。(中略)私の夢もしっかり決めることができてとてもいいインターンシップになりました。これから夢にむかって勉強を頑張っていこうと思いました。(インターンシップ先:病院) ■自分達で本の紹介を書いたときは今までなにげなくみていたものがこんなに考えるのが難しいものなのかとがくぜんとなりました。他にもぼく達

に仕事を丁寧に教えてくれた店員の皆さん全員がとても優しい方ばかりで自分もこんな風に優しく教えたりすることができるようにしたいと思いました。今回のことで自分の中の課題が見えてきたので改善できるように努力していきたいと思いました。(インターンシップ先:書店) ■この3日間で学んだことは、人を思って怒ってくれる人がいることや、大変でも子どもたちの前では疲れた表情をせずに仕事をすること、休み時間のほとんどは次の準備をすることなどいろいろありました。なので、本当に仕事は自分の好きなことや得意なことをしたほうがいいと思いました。でも、自分の気に入ったことで仕事はできないのかもしれませんが、一番大切なのは自分がその仕事でベストを尽くす、楽しむということがわかりました。(インターンシップ先:保育園)

人文自然系列(数学・社会)

人文自然系列では,主に大学や専門学校への進学を目指して頑張っています。少人数講座を開設しており、進路先に応じて多彩な科目を選択することができるところが魅力です。

今年の城南祭のテーマは「零」でした。そこで人文自然系列の社会選択者で話し合い、「城南の零戦」というテーマで製作・展示を行いました。戦争「零」の世の中をめざし、私たちにできることを「零戦」を通して見つめました。

口と心を癒します 食品製造部は体力勝負です。今年の城南祭でも

ジャム、ケチャップ、鳥味噌、パウンドケーキなどの加工品を販売し、 大盛況でした。来年 もお楽しみに!

手作りのぬくもりを感じて 手芸部は、現在、1年生3名で活動中です。城南祭では、共同作品のパッチワークタペストリーと個人作品のカゴバッグを展示しました。カゴバッグは編み方や色を変えることによって変化のある作品に仕上がりました。見学に来られた方から販売して欲しいと言われた時は、とても嬉しかったです。現在、ミシンの練習をしながら、巾着袋 を製作しています。興 味のある人は、見学に 来てください。

進路2

系列紹介

部活動

紹介1

部活動

紹介2

作品(左)と活動中の部員(右)

城南祭当日は早朝から準備しました。

1月下旬・2月行事予定 1/27(月)~1/31(金) 3年学年末考査 2/5(水) 推薦入試(自宅学習) 2/7(金) マラソン大会 2/17(月)~2/21(金) 1・2年学年末考査 2/26(水) 総合学科発表会