構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 [標準施工法] · 構造用mdf...

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構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 [標準施工法] 施工のポイント 単位:㎜ 1.構造用ハイベストウッドの概要 構造用ハイベストウッドは 貴重な木 材資源を有効に利用しています。(リサイクルマーク F☆☆☆☆等級商品) 住環境にやさしい低ホルムアルデヒド製品です。 工業製品の中でも品質信頼性が高い、JIS製品です。 高耐水性のMDF(ミディアム・デンシティ・ファイバーボード)を使 用しています。 木質材料なので加工性が良く、割れ・欠けしにくいので施工性が 良好です。 廃棄処分時は製材、構造用合板等の木質材料と同様に扱えます。 2.構造用ハイベストウッドの特長 ○耐力壁としての性能が優れています 構造用ハイベストウッドは木造軸組工法で壁倍率2.5及び4.0、枠 組壁工法では壁倍率3.0の認定製品です。 土台と柱、桁、梁を構造強度のすぐれたハイベストウッドで固定 することにより、応力を分散することができるので、安定した構 造耐力が得られます。 ○外壁通気工法の外壁下地に最適です 外壁通気工法は湿気をスムーズに屋外に放出し、壁内部の結露 を防止する優れた工法です。構造用ハイベストウッドは構造用合 板、OSBに比べて透湿抵抗値が低いため、住宅の耐久性を高め る通気工法に最適です。構造用ハイベストウッドを外壁下地に 使用した場合は、全国のどの地域でも外壁通気工法をおすすめ します。 JIS製品です 構造用ハイベストウッドはJIS製品なので、ホルムアルデヒド発散 建築材料の規制に関して特別な書類は必要ありません。JISの 番号「J I S A 5905」と、性能に応じたホルムアルデヒド放散等級 を記載するだけです。製品にはJ I Sマークとホルムアルデヒド等 級が印字されているので、現場での検査でも確認が容易です。 ○単体で壁倍率4.0倍取得製品です 構造用ハイベストウッドは木造軸組工法(直張り仕様)で壁倍率 4.0の国土交通大臣認定取得製品です。壁倍率4.0は半割りたす き掛け筋かいと同等の耐力です。壁倍率2.5との併用も可能なの で設計上のメリットが大きい製品です。 一般的な耐力面材の壁倍率2.5〜3.0と比較すると壁量確保に余 裕ができ、開口率が高い、採光性能を向上させる設計が可能に なります。 木造3階建て住宅では構造計算に基づいた高い構造強度が要求 されます。そのような場合にも構造用ハイベストウッドの壁倍率 4.0を採用することにより、必要壁量の確保に役立ちます。 3. 取扱い方法 ○運搬、搬入 リフトのつめで損傷しないように充分ご注意ください。 手おろしの場合は欠け防止のため取扱いに注意し2名以上でおこ なってください。 ○保管、管理 ハイベストウッドを保管する場合は原則として屋内とし、直射日 光、雨水を避けて風通しの良いところに保管してください。 板の反り、波打ち、割れ防止のため、平らな場所に角材を70㎝ 以下の間隔で敷いて平置きしてください。 止むを得ず屋外で保管する場合には、 雨水等がかからないように必ずシート 掛けをおこなってください。 雨水等がかかると、板の寸法変化や角 材のアクによる汚染が生じる場合があ ります。 構造用ハイベストウッドの性能表 構造用ハイベストウッド9※実測値は弊社の試験の結果で、性能保証値ではありません。 試験実施状況、製品改良、改善等の諸般の事情により、数値は変更することがあ りますので予めご了承ください。 4.耐力壁施工上の注意事項 構造用ハイベストウッドは正しい施工がおこなわれないと商品の 性能が発揮されず、不具合が発生する場合があります。標準施 工法に基づいて正しく施工してください。標準施工法以外で施工 した物件の苦情、お取替等には応じかねますので予めご了承く ださい。 壁倍率を確保するためにも釘打ち間隔、釘打ち位置を守り、柱・ 間柱・横架材・受材に対して確実に釘打ちをおこない施工してく ださい。下地との兼ね合いで釘打ち間隔が広がる場合には、必 ず増し打ちしてください。 構造用ハイベストウッド施工後は速やかに透湿防水シート等によ る防水措置を講じてください。外壁施工の際は通気工法としてく ださい。また、室内から壁内への湿気の浸入を防ぐ(防湿フィルム) 等の、壁内が多湿にならないような措置をしてください。 500㎜以下 500㎜以下 継手となる間柱 幅45㎜以上 6㎜程度 間隔をあける 釘打ち間隔 100㎜以内 釘打ち間隔 100㎜以内 突き付けにせず 2~3㎜間隔をあける 透湿防水シート 釘打ち間隔 100㎜以内 釘打ち間隔 100㎜以内 釘打ち間隔 200㎜以内 構造用ハイベストウッドの施工のポイント(直張り仕様) 項 目 含水率 曲げ強さ 吸水厚さ膨張率 透湿抵抗 熱伝導率 単 位 N/㎡・ h ・㎜ Hg/g ㎡・ s Pa/ng W/ m KJIS規格値 5 13 30以上 12以下 実測値※ 3.5 2.0 0.96×10 -3 0. 12 〈保管方法〉 特長/概要

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構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 [標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

1.構造用ハイベストウッドの概要構造用ハイベストウッドは◦貴重な木材資源を有効に利用しています。(リサイクルマーク

F☆☆☆☆等級商品)◦住環境にやさしい低ホルムアルデヒド製品です。◦工業製品の中でも品質信頼性が高い、JIS製品です。◦高耐水性のMDF(ミディアム・デンシティ・ファイバーボード)を使

用しています。◦木質材料なので加工性が良く、割れ・欠けしにくいので施工性が

良好です。◦廃棄処分時は製材、構造用合板等の木質材料と同様に扱えます。

2.構造用ハイベストウッドの特長○耐力壁としての性能が優れています◦構造用ハイベストウッドは木造軸組工法で壁倍率2.5及び4.0、枠

組壁工法では壁倍率3.0の認定製品です。◦土台と柱、桁、梁を構造強度のすぐれたハイベストウッドで固定

することにより、応力を分散することができるので、安定した構造耐力が得られます。

○外壁通気工法の外壁下地に最適です◦外壁通気工法は湿気をスムーズに屋外に放出し、壁内部の結露

を防止する優れた工法です。構造用ハイベストウッドは構造用合板、OSBに比べて透湿抵抗値が低いため、住宅の耐久性を高める通気工法に最適です。構造用ハイベストウッドを外壁下地に使用した場合は、全国のどの地域でも外壁通気工法をおすすめします。

○JIS製品です◦構造用ハイベストウッドはJIS製品なので、ホルムアルデヒド発散

建築材料の規制に関して特別な書類は必要ありません。JISの番号「JIS A 5905」と、性能に応じたホルムアルデヒド放散等級を記載するだけです。製品にはJISマークとホルムアルデヒド等級が印字されているので、現場での検査でも確認が容易です。

○単体で壁倍率4.0倍取得製品です◦構造用ハイベストウッドは木造軸組工法(直張り仕様)で壁倍率

4.0の国土交通大臣認定取得製品です。壁倍率4.0は半割りたすき掛け筋かいと同等の耐力です。壁倍率2.5との併用も可能なので設計上のメリットが大きい製品です。◦一般的な耐力面材の壁倍率2.5〜3.0と比較すると壁量確保に余

裕ができ、開口率が高い、採光性能を向上させる設計が可能になります。◦木造3階建て住宅では構造計算に基づいた高い構造強度が要求

されます。そのような場合にも構造用ハイベストウッドの壁倍率4.0を採用することにより、必要壁量の確保に役立ちます。

3.取扱い方法○運搬、搬入◦リフトのつめで損傷しないように充分ご注意ください。◦手おろしの場合は欠け防止のため取扱いに注意し2名以上でおこ

なってください。○保管、管理◦ハイベストウッドを保管する場合は原則として屋内とし、直射日

光、雨水を避けて風通しの良いところに保管してください。◦板の反り、波打ち、割れ防止のため、平らな場所に角材を70㎝

以下の間隔で敷いて平置きしてください。◦止むを得ず屋外で保管する場合には、

雨水等がかからないように必ずシート掛けをおこなってください。

◦雨水等がかかると、板の寸法変化や角材のアクによる汚染が生じる場合があります。

構造用ハイベストウッドの性能表構造用ハイベストウッド9㎜

※実測値は弊社の試験の結果で、性能保証値ではありません。試験実施状況、製品改良、改善等の諸般の事情により、数値は変更することがありますので予めご了承ください。

4.耐力壁施工上の注意事項◦構造用ハイベストウッドは正しい施工がおこなわれないと商品の

性能が発揮されず、不具合が発生する場合があります。標準施工法に基づいて正しく施工してください。標準施工法以外で施工した物件の苦情、お取替等には応じかねますので予めご了承ください。

◦壁倍率を確保するためにも釘打ち間隔、釘打ち位置を守り、柱・間柱・横架材・受材に対して確実に釘打ちをおこない施工してください。下地との兼ね合いで釘打ち間隔が広がる場合には、必ず増し打ちしてください。

◦構造用ハイベストウッド施工後は速やかに透湿防水シート等による防水措置を講じてください。外壁施工の際は通気工法としてください。また、室内から壁内への湿気の浸入を防ぐ(防湿フィルム)等の、壁内が多湿にならないような措置をしてください。

500㎜以下 500㎜以下継手となる間柱幅45㎜以上 6㎜程度

間隔をあける

釘打ち間隔100㎜以内

釘打ち間隔100㎜以内

突き付けにせず2~3㎜間隔をあける

透湿防水シート

釘打ち間隔

100㎜以内

釘打ち間隔

100㎜以内

釘打ち間隔

200㎜以内

構造用ハイベストウッドの施工のポイント(直張り仕様)

項 目

含水率

曲げ強さ

吸水厚さ膨張率

透湿抵抗

熱伝導率

単 位

N/㎟

㎡・h・㎜ Hg/g

㎡・s・Pa/ng

W/(m・K)

JIS規格値

5~ 13

30以上

12以下

実測値※

3.5

2.0

0.96×10-3

0.12

〈保管方法〉

特長/概要

構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 [標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

○耐力壁の基本寸法と割付けの考え方◦耐力壁として設計に用いる部分は、両側が柱である必要があります。◦耐力壁を連続して配置する場合には、幅45㎜以上の継手間柱で

継ぐことができます。◦耐力壁は住宅のモジュールに応じた幅としてください。標準的な

尺モジュールでは、1Pは910㎜、メーターモジュールの1Pは1mとなります。最小幅は600㎜としますが、建築主事によっては認められないこともあります。事前に確認してください。◦間柱は500㎜以内の間隔で入れてください。◦耐力壁の高さは階高が原則です。構造用ハイベストウッドの最大

高さ3,030㎜で階高に達しない場合には、所定の継手受材を下地に取付け継いで施工することができます。勾配屋根等で階高を低くする場合は、構造用ハイベストウッドの最小高さを1,820㎜以上としてください。◦構造用ハイベストウッドの幅方向を切断する場合には、最小幅と

して450㎜以上を確保してください。幅方向を切断した構造用ハイベストウッドが連続しないように割付けをおこない、もし連続する場合も2枚までとしてください。◦間柱を柱、通し柱に変更した場合も耐力壁となります。◦柱の配置や横架材のせい等は、許容応力度計算等の手法で安

全を確認してください。

施工に用いる釘と釘打ち仕様◦釘はJIS A 5508で規定されたものを使用してください。

◦構造用ハイベストウッドの外周部には、釘打ちラインが50㎜間隔の破線で表してあります。これを目安に釘打ちをおこなってください。釘打ち位置は面材の端部から12㎜以上内側に統一することもできます。

釘打ち間隔 釘打ち位置

木造軸組工法(壁倍率4.0倍)メーカー釘種 釘品番 対応釘打機

◦1Pの耐力壁の例 (㎜)

◦1P~ 2P未満の長さの耐力壁の例

◦2Pの連続した耐力壁の例

◦3Pの連続した耐力壁の例

◦耐力壁にならない例 構造用ハイベストウッドの片側が間柱なので耐力壁になりません。

◦釘打ち機で施工する場合、釘頭がめり込みすぎると必要な耐力が発揮されなくなります。釘頭が表面で止まるように釘打ち機の設定及びエア圧(6kg/㎠程度)を調整してください。釘がささらなかった部分はハンマーで表面まで打ち付けてください。

◦市販されている釘打ち機の多くは釘のめり込み調節が可能になっているので、めり込まない設定にしてください。釘頭が2㎜を超えてめり込んだ場合は、15〜30㎜程度離した位置に増し打ちしてください。

〈参考:釘・釘打機一覧〉◦釘打機用のN釘、CN釘が市場で入手可能となっています。構造

用ハイベストウッドの施工には、JIS製品規格に準拠した釘を使用してください。

木造軸組工法(壁倍率2.5倍)、枠組壁工法用釘メーカー釘種 釘品番 対応釘打機

木造軸組工法(壁倍率2.5倍)メーカー釘種 釘品番 対応釘打機

CN65 マックス

FC65W3(2×4)NC65W4(2×4)

FCP65W3(プラシート連結対応釘打ち機のみ)

CN-890SCN-665S 他

NV65AJNV75AF 他

AN-621AN-901 他

マックス

日立工機

マキタ

N50マックス

アマテイ

FC50V8(N50)

FCP50V8(N50)(プラシート連結対応釘打ち機のみ)

FC-N50

マックス

日立工機

CN-565CGCN-890SCN-665S 他

NV65AJNV65AF3 他

CN50 マックスFC50V9(2×4)NC50V9(2×4)

マックス

日立工機

CN-565SGCN-890SHN-50NHN-65NⅠ 他

NV65AJNV75AF 他

工法と施工仕様

直張り

受材

受材真壁・床勝ち

枠組壁工法

壁倍率

4.0

2.5

2.5

3.0

釘 種

CN65

N50又はCN50

N50又はCN50

CN50

外周部 :100㎜以下中間部 :200㎜以下

端部から12㎜以上内側

端部から10㎜以上内側

木造軸組工法

900(600)~1,000 450~500 450~500

柱間柱

900~1,000 900~1,000

柱間柱 間柱継手間柱

900~1,000 900~1,000 900~1,000

柱間柱 間柱 間柱継手間柱 継手間柱

900~1,000※500以上の場合は間柱を追加する450~900未満※

柱間柱 継手間柱

《耐力壁となりません》 窓

柱間柱 継手間柱

柱 柱継手間柱柱

900(600)~1,000 450~500 450~500

柱間柱

900~1,000 900~1,000

柱間柱 間柱継手間柱

900~1,000 900~1,000 900~1,000

柱間柱 間柱 間柱継手間柱 継手間柱

900~1,000※500以上の場合は間柱を追加する450~900未満※

柱間柱 継手間柱

《耐力壁となりません》 窓

柱間柱 継手間柱

柱 柱継手間柱

900(600)~1,000 450~500 450~500

柱間柱

900~1,000 900~1,000

柱間柱 間柱継手間柱

900~1,000 900~1,000 900~1,000

柱間柱 間柱 間柱継手間柱 継手間柱

900~1,000※500以上の場合は間柱を追加する450~900未満※

柱間柱 継手間柱

《耐力壁となりません》 窓

柱間柱 継手間柱

柱 柱継手間柱

900(600)~1,000 450~500 450~500

柱間柱

900~1,000 900~1,000

柱間柱 間柱継手間柱

900~1,000 900~1,000 900~1,000

柱間柱 間柱 間柱継手間柱 継手間柱

900~1,000※500以上の場合は間柱を追加する450~900未満※

柱間柱 継手間柱

《耐力壁となりません》 窓

柱間柱 継手間柱

柱 柱継手間柱

900(600)~1,000 450~500 450~500

柱間柱

900~1,000 900~1,000

柱間柱 間柱継手間柱

900~1,000 900~1,000 900~1,000

柱間柱 間柱 間柱継手間柱 継手間柱

900~1,000※500以上の場合は間柱を追加する450~900未満※

柱間柱 継手間柱

《耐力壁となりません》 窓

柱間柱 継手間柱

柱 柱継手間柱

構造用ハイベストウッド

釘打ちライン

2.5倍では10㎜以上

10012以上

100

100

12以上

100

構造用ハイベストウッド

◎正しい釘打ち ×めり込み過ぎ

必ず守る

必ず守る

ご注意

ご注意

構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 [標準施工法]

製品掲載ページ 190

施工のポイント 単位:㎜

■壁倍率の違いと施工上の相違点項 目

施工仕様

使用釘

釘打ち間隔

縁端距離(面材端部からの距離)

入隅下地

隅柱と管柱の寸法が異なる場合の出隅の施工

壁倍率2.5倍 壁倍率4.0倍

直張り仕様受材仕様

受材真壁・床勝ち仕様直張り仕様のみ

N50又はCN50 CN65

外周部100㎜、中間部200㎜(共通)

10㎜以上 12㎜以上

30×40㎜以上 45×60㎜以上

柱欠きこみ又は受材を付ける 柱欠きこみ

■壁倍率2.5と4.0併用時の注意事項①施工に使用する釘によって壁倍率が異なるので、釘の使い分け

について確実な管理をしてください。②壁倍率が異なる部分の境界は柱を使用し、P.411の告示第1460号の

表から壁倍率が高い方が該当する接合金物とするか、N値計算又は許容応力度計算によって柱頭柱脚の接合金物を選定してください。

③入隅等で下地材を追加する場合の下地材の断面寸法が、壁倍率によって異なる場合があるのでご注意ください。■施工の概要◦ハイベストウッドは縦張りで施工し、継手部は突き付けにせず2

〜3㎜の間隔をあけてください。

◦構造用ハイベストウッドを胴差等の横架材上で継ぐ場合には、突き付けにせずに6㎜程度のすき間をあけてください。 ただし、横架材に達しない場合に継手受材で継ぐ場合には2 〜3㎜の間隔をあけてください。

◦最下段は土台部下端より5〜10㎜離した位置から張り始めてください。土台下に基礎パッキン等を使用する場合は、土台下端より下がらないように施工してください。◦地面から1m以内の部分の軸組及び構造用ハイベストウッドに

は、必要に応じて防腐・防蟻処理をおこなってください。

■防水施工◦構造用ハイベストウッドは耐水性に優れた材料ですが、施工後

はできるだけ早期に防水施工をおこなってください。防水施工にあたっては、透湿防水シート(JIS A 6111)を施工するか、同等以上の防水措置としてください。

■開口部等、非耐力部分◦開口部廻り等の非耐力部分は構造用ハイベストウッドを施工して

も設計上の耐力壁や品確法の準耐力壁にはなりません。◦外壁下地として平滑性を確保するために、N50又はCN50等を用

いて外周部・中間部ともに200㎜程度の間隔で釘打ちしてください。隣接する耐力壁の部分とは2〜3㎜の間隔をあけてください。

5.木造軸組工法(直張り仕様)の施工仕様〈下地組〉◦軸組の施工仕様は住宅金融支援機構の木造住宅工事共通仕様

書に準拠します。◦構造材は乾燥材又は構造用集成材を使用してください。◦柱、間柱は原則として外面あわせとし、間隔は500㎜以下として

ください。面材の継手となる間柱は、幅45㎜以上としてください。◦間柱は土台、桁等の横架材にしっかりと固定してください。◦間柱の奥行寸法は105㎜以上を標準としてください。内部が和

室の場合等で奥行寸法が105㎜を下回る場合は最低60㎜以上とし、内装下地を取付けてください。

◦階高が高い場合等、ハイベストウッドの上下の継手となる位置が胴差等の横架材以外となる場合には、45×60㎜以上の継手受材を取付けてください。

◦柱頭、柱脚は壁倍率に応じた接合金物を選定し、確実に固定してください。

ホールダウン金物

構造用ハイベストウッド

5~10㎜基礎とすき間をあける

土台

基礎

土台部

ホールダウン金物

構造用ハイベストウッド

土台下端よりも下がらない

土台

基礎

基礎パッキン

土台部

構造用ハイベストウッド

継手間柱の場合は幅45㎜以上

2~3㎜あける

垂直継手部

2~3㎜間隔をあける

小幅板釘打ち間隔200㎜程度

土台 100㎜以内

耐力壁部分

間隔200㎜程度

間隔200㎜程度

間隔200㎜程度

100㎜以内

非耐力部分

500以下

桁(105×105以上)

柱(105×105以上)土台(105×105以上)基礎

横架材間が3,030㎜を超える場合

継手受材(45×60以上)

継手となる間柱(45×105[60]以上)

間柱(30×105[60]以上)

500以下 500以下 500以下

構造用ハイベストウッド

6㎜程度間隔をあける

壁倍率に対応した指定の釘

胴差・桁

構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 [標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

◦通し柱、隅柱等で不陸が生じる場合は予め欠きこんでください。壁倍率2.5の場合は、受材(30×40㎜以上)を取付けて施工することも可能です。

※1 入隅受材は30×45㎜以上を推奨します。※2 受材真壁・床勝ち仕様の場合は@200なのでご注意ください。

◦接合金物は壁体内、内装側に取付け可能なZマーク同等品を使用し、構造用ハイベストウッドを施工する壁面に金物による不陸が生じないようにしてください。

◦ステンレス製(厚さ0.6㎜程度)の薄型プレート金物(Zマーク表示同等認定金物)による施工をお奨めします。構造用ハイベストウッドを切断せずに釘打ちが可能です。◦かど金物や山型プレート等のZマーク金物の場合には、金物による不陸が生じるので下地に欠きこみをして金物の不陸を解消するか、構造用ハイベストウッドを切断して施工してください。金物との取り合いで釘打ちがおこなえない部分が生じることがあるので、その際は省略された釘の本数+1本以上の増し打ちをしてください。

◦ボルト、座金部は予め座掘して埋め込み、構造用ハイベストウッドを施工する部分の下地には不陸が生じないようにしてください。

◦直張り仕様では入隅部に釘打ちができないので、予め受材を取付けてください。受材の断面寸法は壁倍率によって異なるので、ご注意ください。

※受材を留める釘は、長さが受材厚さの2倍以上であるN釘又はCN釘としてください。

2.5

4.0

受材の断面寸法 受材壁倍率

30×40㎜以上(30×45㎜以上を推奨)

45×60㎜以上

受材を留める釘と釘打ち間隔

N75又はCN75で300㎜以内

N90又はCN90で300㎜以内

30㎜程度 4寸柱の欠き込み

受材(30×40㎜以上)N75又はCN75 @300以内

N90又はCN90@300以内

入隅受材45×60㎜以上(壁倍率4.0)

N90又はCN90@300以内

入隅受材45×60㎜以上(壁倍率4.0)

柱(105×105㎜以上)

柱(105×105㎜以上)

N75又はCN75@300以内※2

入隅受材30×40㎜以上※1(壁倍率2.5)

N75又はCN75@300以内※2

接合金物(Zマーク同等品)

胴差

面材を切断せずにそのまま釘打ちできます

増し打ち釘

この位置の釘打ちができない

不陸が生じないように欠きこんで取付ける

構造用ハイベストウッドの切り欠き部分 本来の釘打ち位置

本来の本数+1本の釘打ちをおこなう

構造用ハイベストウッド

座堀

羽子板ボルト

薄型プレートの納まり Zマーク金物の納まり(山型プレート等)

金物に合わせて切り欠いた場合の施工法金物メーカーによる施工仕様がある場合はそれに準拠して下さい。

〈壁倍率2.5の場合のみ〉

〈壁倍率4.0〉

〈壁倍率2.5〉

ご注意

構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 [標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

柱 柱間柱 継手間柱

⑥換気扇廻り⑦軒天部

⑧下屋部

②上下接合部

①左右接合部③出隅部 ④入隅部 ⑤土台部

構造用ハイベストウッド

構造用ハイベストウッド

胴差、桁差の横架材

釘打ち位置の変更(内側にずらす)

釘打ち位置の変更(内側にずらす)

12㎜以上(2.5倍は10㎜以上)

釘打ち位置変更のため所定の間隔で釘打ちできない場合の釘の増し打ち

釘間隔を確保する位置変更

金物を避けるための釘打ち位置の変更

接合金物

構造用ハイベストウッド

柱(105×105㎜以上)

2~3㎜程度あける

2~3㎜の間隔をあける

垂直継手部

構造用ハイベストウッド

2~3㎜の間隔をあける

構造用ハイベストウッド

@300以内

@300以内壁倍率に対応した指定の釘

継手間柱の場合は幅45㎜以上

間柱を抱き合わせる場合はCN65又は長さ50㎜以上の木ねじを両側から各300㎜以内の間隔で千鳥打ちする

柱(105㎜角以上)

柱(105㎜角以上)

105㎜角以上

横架材間距離

(1,820㎜以上)

横架材間距離

1,820㎜以上

◦金物工法で釘が金物に干渉する場合は、避けて釘打ちしてください。避けることで釘打ち間隔が100㎜よりも広くなってしまう場合は縦横各方向に増し打ちし、所定の釘本数を上回るようにしてください。また、金物を固定するボルトを避ける場合も同様に釘打ちしてください。

①左右接合部◦構造用ハイベストウッドは突き付けにせず2〜3㎜のすき間をあけて施工してください。

〈各部の詳細納まり〉

◦勾配屋根等で梁、桁を下げる場合で、耐力壁として扱う場合には構造用ハイベストウッドの高さ1,820㎜以上となるように梁、桁を組んでください。

◦連続した耐力壁を間柱で継ぐ場合は、間柱の幅を45㎜以上としてください。

◦構造用ハイベストウッドは突き付けにせず、2〜3㎜の間隔をあけてください。

接合金物

管柱接合金物

釘間隔を確保する位置変更

増し打ち釘金物を避けて位置変更

構造用ハイベストウッドボルトを避けて釘打ちする

本来の釘打ち間隔 100以内

約160 約40 約50 約50 約50

100以内 100以内 100以内金物を避けた釘打ち間隔の例

横架材

横架材固定用ボルト

接合金物

通し柱接合金物

増し打ち釘金物を避けて位置変更

構造用ハイベストウッドボルトを避けて釘打ちする

不陸調整の欠きこみ

本来の釘打ち間隔 100以内

約160 約40 約50 約50

100以内 100以内金物を避けた釘打ち間隔の例

横架材

横架材固定用ボルト

接合金物

管柱接合金物

釘間隔を確保する位置変更

増し打ち釘金物を避けて位置変更

構造用ハイベストウッドボルトを避けて釘打ちする

本来の釘打ち間隔 100以内

約160 約40 約50 約50 約50

100以内 100以内 100以内金物を避けた釘打ち間隔の例

横架材

横架材固定用ボルト

接合金物

通し柱接合金物

増し打ち釘金物を避けて位置変更

構造用ハイベストウッドボルトを避けて釘打ちする

不陸調整の欠きこみ

本来の釘打ち間隔 100以内

約160 約40 約50 約50

100以内 100以内金物を避けた釘打ち間隔の例

横架材

横架材固定用ボルト

〈管柱の場合〉

〈通し柱の場合〉

(㎜)

構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 [標準施工法]

製品掲載ページ 190

施工のポイント 単位:㎜

②上下接合部構造用ハイベストウッドを横架材で継ぐ場合には、6㎜程度の間隔をあけて施工してください。高さが横架材に達しない場合には、継手受材を下地として張り継ぐこともできます。その場合には、2〜3㎜程度の間隔をあけて施工してください。

③出隅部◦下地が外面合わせの場合に

は、そのまま施工できます。釘打ちは100㎜以内の間隔でおこなってください。◦隅柱の角側にはスペーサー

として小幅板を取付けて、外壁下地を平滑にしてください。

⑥換気扇、配管等◦穴開け位置は構造用ハイベストウッドの端部から50㎜以上離して

ください。◦大型の換気扇等を取付ける場合は、45×60㎜以上の下地材を取

付け、換気扇周辺部には200㎜以内の間隔で釘打ちをおこなってください。その場合の開口面積は350×350㎜以下としてください。指定された下地材を入れない場合には耐力壁として扱えません。

◦耐力壁部分で大型の換気扇のためにやむを得ずおこなう穴開けで、下地補強を必要とする場合は、構造用ハイベストウッドを製品幅(1P)で使っている部分でおこなってください。

◦小型の吸排気孔等のために補強なしで穴開けをおこなう場合は、1枚の構造用ハイベストウッドについて直径200㎜以下を1個又は直径150㎜以下を2個までとしてください。穴開けの位置が複数の場合には70㎜以上の間隔をあけてください。

◦穴開けは原則として円形とし、角形の穴を開ける場合は切り込み過ぎを起こさないように精度良く施工してください。

◦エアコン用配管や、屋外用コンセント・スイッチ取付けのための穴開けは、集中したり必要以上の大きさにならないようにご注意ください。

◦その他、やむを得ず行う穴開け、国土交通省の技術的助言(国住指発 第1335号)に従い運用してください。

④入隅部◦入隅部分は、予め取付けた受材を下地として100㎜以内の間隔で

釘打ちをおこなってください。◦壁倍率4.0の耐力壁では、入隅以外の受材施工は禁止です。ま

た、耐力壁の両側が入隅となる場合は壁倍率2.5倍として設計し、N50又はCN50で釘打ちしてください。

⑤土台部◦土台部分は、構造用ハイベストウッドが基礎のコンクリートと接

しないように施工してください。◦基礎部にパッキン等を用いて換気をおこなう場合は、構造用ハ

イベストウッドを土台下端より下げずに施工してください。

◦内面合わせや芯合わせの場合には、隅柱を欠きこんで不陸調整をおこない、構造用ハイベストウッドを取付けてください。◦壁倍率2.5の場合は、隅柱に30×40㎜以上の受材(N75 300㎜間隔で

固定)を取付けて、構造用ハイベストウッドの下地として施工できます。◦施工時に生じた不陸は、外壁下地の胴縁の厚さ等で調整してく

ださい。

構造用ハイベストウッド 構造用ハイベストウッド隅柱の欠き込み

CN65(壁倍率4.0)N50又はCN50(壁倍率2.5) N50又はCN50

N75又はCN75 @300受材(30×40㎜以上)

〈壁倍率2.5の場合のみ〉

CN65 @100以内

構造用ハイベストウッド

柱(105×105㎜以上) 柱(105×105㎜以上)

受材(45×60㎜以上)

N50又はCN50@100以内

構造用ハイベストウッド

受材(30×40㎜以上)

〈壁倍率2.5〉〈壁倍率4.0〉

継手受材45×60㎜以上

胴差

6㎜程度あける

2~3㎜あける

最大3,030㎜

構造用ハイベストウッド

構造用ハイベストウッド

構造用ハイベストウッド

各倍率指定の釘@100以内

同厚のスペーサー

3尺幅なので穴開け可

最大350㎜角

350㎜以下直径200㎜以下(最大)

50㎜以上 50㎜以上

70㎜以上

50㎜以上

エアコン用配管

外部スイッチ、コンセント等

50㎜以上

外部スイッチ、コンセント等

50㎜以上

外部スイッチ、コンセント等

350㎜以下

@200以内

直径150㎜以下を2個直径200㎜以下を1個・下地補強をする場合 ・下地補強をしない場合②・下地補強をしない場合①

1P 1P1P

幅を切断しているので穴開け不可

柱間柱 継手間柱

構造用ハイベストウッド

土台105×105㎜以上

釘打ち間隔@100以内

構造用ハイベストウッド

土台105×105㎜以上

釘打ち間隔@100以内

土台下端より下がらない

基礎パッキン

5~10㎜程度あける

3尺幅なので穴開け可

最大350㎜角

350㎜以下直径200㎜以下(最大)

50㎜以上 50㎜以上

70㎜以上

50㎜以上

エアコン用配管

外部スイッチ、コンセント等

50㎜以上

外部スイッチ、コンセント等

50㎜以上

外部スイッチ、コンセント等

350㎜以下

@200以内

直径150㎜以下を2個直径200㎜以下を1個・下地補強をする場合 ・下地補強をしない場合②・下地補強をしない場合①

1P 1P1P

幅を切断しているので穴開け不可

柱間柱 継手間柱

ご注意

ご注意

ご注意

構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 [標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

柱(105㎜角以上)

柱(105㎜角以上)

幅900㎜以上

1,820㎜以上

105㎜角以上

2~3㎜の間隔をあける 母屋、垂木等の

上下部分はすき間をあけて切り欠いてください

5~10㎜程度

間隔をあける

打ち増し分の釘

構造用ハイベストウッド

構造用ハイベストウッド

垂木下屋棟木

母屋

桁 柱

構造用ハイベストウッド

透湿防水シート

透湿防水シート

雨押さえ

野地板

垂木

垂木がけ 桁

バルコニー 二階居室

床合板

バルコニー 二階居室N75又はCN75以上@300以内

受材 30×40㎜以上

5㎜程度

N50又はCN50@100以内

バルコニー 二階居室

N75又はCN75以上@200以内

受材 30×40㎜以上

床合板又は同厚の木質材料

床合板(厚さ35㎜以下)

5㎜程度

N50又はCN50@100以内

各倍率指定の釘 @100以内

バルコニー 二階居室

床合板

バルコニー 二階居室N75又はCN75以上@300以内

受材 30×40㎜以上

5㎜程度

N50又はCN50@100以内

バルコニー 二階居室

N75又はCN75以上@200以内

受材 30×40㎜以上

床合板又は同厚の木質材料

床合板(厚さ35㎜以下)

5㎜程度

N50又はCN50@100以内

各倍率指定の釘@100以内

バルコニー 二階居室

床合板

バルコニー 二階居室N75又はCN75以上@300以内

受材 30×40㎜以上

5㎜程度

N50又はCN50@100以内

バルコニー 二階居室

N75又はCN75以上@200以内

受材 30×40㎜以上

床合板又は同厚の木質材料

床合板(厚さ35㎜以下)

5㎜程度

N50又はCN50@100以内

各倍率指定の釘@100以内

構造用ハイベストウッド

受材

野縁

不燃軒天材等

透湿防水シート

桁105×105㎜以上

◦下屋根の取り合い部分で下屋根母屋、垂木等の回りについては、ハイベストウッドを切り欠く必要があります。その場合は、切り欠きによって省略された本数+1本分の釘を増し打ちしてください。

◦バルコニー部では2階部分の構造用ハイベストウッドを胴差まで張り下げて、はね出し梁等の廻りは切り欠いて構造用ハイベストウッドを施工してください。(各壁倍率共通)

◦勾配屋根等で梁、桁を下げる場合には、横架材間距離を1,820㎜以上として構造用ハイベストウッドの高さが1,820㎜以上となるように下地を組んでください。

⑧下屋部他◦耐力壁として施工する場合、構造用ハイベストウッドは下屋根を

取付ける前に施工してください。◦ハイベストウッドの上に取付ける垂木がけの釘打ちは、柱・間柱

に対しておこなってください。

◦床側を横架材に直接釘打ちできない場合には、床側のみ受材(断面寸法30×40㎜以上)を取付けて施工することも可能です。(壁倍率2.5のみ)

◦受材の固定はN75又はCN75以上の釘を用いて、300㎜以内の間隔で釘打ちしてください。

〈壁倍率2.5のみ〉

◦床側の受材を床勝ちで施工する場合には、受材を固定する釘の間隔を200㎜以内としてください。床下地材(合板等の木質材料)は厚さ35㎜以下としてください。◦床勝ちで施工する場合は、床下地材と構造用ハイベストウッドの

間を5㎜程度あけてください。〈壁倍率2.5のみ〉

⑦軒裏部◦構造用ハイベストウッドは桁まで張り上げてください。透湿防水

シートもハイベストウッド全面を覆うようにして張ってください。ハイベストウッド施工後、軒天部分の施工は防水施工の後におこなってください。◦構造用ハイベストウッドの上に取付ける受材の釘打ちは、柱・間

柱位置でおこなってください。

ご注意

ご注意

構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 [標準施工法]施工のポイント 単位:㎜

間柱30×60㎜以上

周囲受材30×40㎜以上

周囲受材30×40㎜以上

胴差、桁等

土台等

周囲受材30×40㎜以上

N75又はCN75@300以内

N75又はCN75@300以内

N50又はCN50@200以内

N50又はCN50@100以内

N50又はCN50@100以内

N50又はCN50@100以内

2~3㎜

2~3㎜

2~3㎜

構造用ハイベストウッド

構造用ハイベストウッド

間柱30×60㎜以上

周囲受材30×40㎜以上

周囲受材30×40㎜以上

胴差、桁等

土台等

周囲受材30×40㎜以上

N75又はCN75@300以内

N75又はCN75@300以内

N50又はCN50@200以内

N50又はCN50@100以内

N50又はCN50@100以内

N50又はCN50@100以内

2~3㎜

2~3㎜

2~3㎜

構造用ハイベストウッド

構造用ハイベストウッド

構造用ハイベストウッド

間柱N75又はCN75@200以下

受材 30×40以上

床下地材 厚さ35以下

土台、梁等横架材105×105以上

5㎜程度

N50又はCN50@100以下

受材

受材

筋かい

増し打ち釘

増し打ち釘

増し打ちの対象となる釘

50前後 50前後

間柱

50前後

50前後

◦筋かいやホールダウン金物との取り合い部分で受材に釘打ちができない場合や受材を欠きこんだ場合には、釘打ちできなかった本数+1本以上を周辺に増し打ちしてください。

6.木造軸組工法(受材仕様)の施工仕様◦受材仕様は壁倍率2.5です。壁倍率4.0は直張り仕様のみなのでご注意ください。◦構造用ハイベストウッドはクロス下地ではありません。〈下地組〉◦柱及び横架材は直張り仕様と同様に施工してください。◦受材仕様では間柱が30×60㎜以上(継手部分は45×60㎜以上)としてください。◦受材は断面寸法30×40㎜以上とし、N75(CN75)以上の釘を300㎜以内の間隔で柱及び横架材に直接取付けてください。◦ハイベストウッドの上下の継手となる位置が胴差等の横架材以外となる場合には、45×60㎜以上の継手受材を取付けてください。◦柱頭、柱脚は壁倍率に応じた接合方法に従い、確実に固定してください。

〈受材仕様の構造用ハイベストウッドの施工〉◦構造用ハイベストウッドは柱、土台、桁等に取付けた受材と、間柱に対して釘打ちします。◦釘はN50又はCN50を使用して、外周部100㎜以内、中通り200㎜以内の間隔で釘打ちしてください。◦柱や横架材と構造用ハイベストウッドの間には、2〜3㎜程度のすき間をあけて施工してください。構造用ハイベストウッドの継手も2〜3㎜の間隔をあけてください。

〈受材真壁・床勝ち仕様の構造用ハイベストウッドの施工〉◦構造用ハイベストウッドは柱、桁、床下地材等に取付けた受材と、間柱に対して釘打ちします。

◦釘はN50又はCN50を使用して、外周部100㎜以内、中通り200㎜以内の間隔で釘打ちしてください。

◦柱や横架材と構造用ハイベストウッドの間には、2㎜程度すき間をあけて施工してください。床部分は床下地材との間を5㎜程度あけてください。

◦構造用ハイベストウッドの継手は2〜3㎜の間隔をあけてください。◦筋かいやホールダウン金物との取り合い部分で受材に釘打ちができない場合や受材を欠きこんだ場合には、その本数+1本を周辺に増し打ちにしてください。

7.木造軸組工法(受材真壁・床勝ち仕様)の施工仕様◦受材真壁・床勝ち仕様は、床部分の受材を横架材等に打ち付けられた床下地上に取付ける受材仕様です。

◦受材真壁・床勝ち仕様は壁倍率2.5です。壁倍率4.0の施工仕様はありませんので、ご注意ください。

◦受材真壁の施工仕様なので、構造用ハイベストウッドが真壁となるように施工してください。

◦受材仕様とは、受材を固定する釘の間隔が異なります。受材真壁・床勝ち仕様では、受材を固定する釘の間隔は200㎜以内としてください。◦間仕切り壁でも耐力壁として施工可能です。◦構造用ハイベストウッドはクロス下地ではありません。〈下地組〉◦柱及び横架材、床部分以外の受材は受材仕様と同様に施工してください。

◦間柱の断面寸法は30×60㎜以上(継手部分は45×60㎜以上)としてください。

◦受材の断面寸法は30×40㎜以上としてください。◦柱及び桁部分の受材は、N75又はCN75以上の釘を用いて200㎜以内の間隔で直接釘打ちしてください。

◦柱頭、柱脚は壁倍率に応じた接合方法に従い、確実に固定してください。◦床下地材には厚さ35㎜以下の、構造用合板等の木質材料を使用してください。

◦床下地材の施工は、厚さに応じた長さのN釘又はCN釘を用いて施工してください。また、床下地材の釘打ち間隔は150㎜以下で横架材等に打ちつけてください。(下表)

◦床部分の受材は、床下地材ごしにN75又はCN75以上の釘を用いて200㎜以内の間隔で釘打ちしてください。受材の厚さが30㎜を超える場合は、受材厚さの2倍以上の長さのN釘又はCN釘を使用してください。

◦構造用ハイベストウッドの上下の継手となる位置が、胴差等の横架材以外となる場合には、45×60㎜以上の継手受材を取付けてください。

12㎜以下

15㎜、18㎜

20㎜~ 35㎜

釘の種類・長さ床下地材厚さ

N50又はCN50

N65又はCN65

N75又はCN75

釘打ち方法

横架材等に150㎜以下の間隔で釘打ちする

ご注意

構造用MDF 木造用耐力面材 構造用 の安全に関するご注意

表示マークについて

警告 この表示は、使用者が製品の取り扱いを間違った場合、死亡、または重傷を負うことが想定される内容です。

注意 この表示は、使用者が製品の取り扱いを間違った場合、傷害を負うことが想定される場合、または、物的な損害の発生が想定される内容です。

禁止禁止

この表示は、してはいけない「禁止」の内容です。

強制必ず守る

この表示は、必ず守っていただく「強制」の内容です。

ご注意 守らなかった場合、住宅の性能が担保できないおそれや、施工ができなくなる等の影響の発生が想定できる内容です。

準備編 警告

必ず守る

◦構造用ハイベストウッドは、標準設計・施工資料に従って、正しく施工してください。間違った施工をしますと、思わぬ事故や、ケガをする原因となります。◦安全を考慮した服装と、ヘルメット等の適切な保護具を着用して施工してください。 守らないと、思わぬ事故や、ケガをする原因となります。◦運搬、搬入時で、クレーン操作をする場合には、クレーン、玉掛けの資格が必要です。無資格者が操作等すると、事故やケガの原因となります。また、フォークリフトでの運搬等も同様です。

施工編 警告

必ず守る

◦自動釘打ち機を使用する場合、釘打ち面の裏側に人がいないこと、また下地の位置を確認してから施工してください。万一、釘が突き抜けた場合、思わぬケガをするおそれがあります。◦耐力壁部分は、釘種類、ピッチ、釘打ち位置を守らないと、所定の強度が確保できません。また、釘頭がめり込み過ぎないように、釘打ちをおこなってください。

施工編 注意

必ず守る

◦構造用ハイベストウッドの切断時には、木粉及び木屑が発生します。万一の健康被害の予防のため、適切な保護具のご着用をお願いします。   吸い込んだ場合:気管支炎、喘息等呼吸器系の疾病のおそれ→マスク等の着用   目に入った場合:角膜損傷等の視覚障害のおそれ→保護めがねの着用   肌に付いた場合:かゆみ、皮膚炎等のおそれ→長袖の服の着用◦2階部分等、1階以上の階高に施工する場合、落下によりケガをするおそれのある位置には、人が入らないようにご注意ください。◦強風時は、長尺サイズの構造用ハイベストウッドを施工すると、合板等と同様に風圧を受け思わぬ力がかかる事がありますので、強風時の施工にはご注意ください。◦仮置き時等、立てかけると、倒れたり落下する事で、ケガや物損が生じる場合があります。仮置き時でも、平置きにする等、安全にご配慮ください。

設計・施工上の禁止事項 構造用ハイベストウッドは、木造住宅用の構造用面材です。それ以外の用途には、使用しないでください。以下の施工は、事故やトラブルを引き起こす場合がありますので、ご遠慮願います。

禁止

基礎モルタルへの埋め込み施工。 構造用ハイベストウッドを基礎に埋め込んだり、基礎と直接触れると、毛細管現象により、水が浸入する場合があります。構造用ハイベストウッド、土台等への水分の吸収によって、腐朽、凍害強度劣化する要因になります。

設備等の取付け。 給湯器、エアコン室外機等、設備機器を構造用ハイベストウッドに、直接取付けできません。必ず、柱等の軸組か、下地材に取付けてください。又、手摺・吊り戸棚も同様です。

外装材の留め付け。 構造用ハイベストウッドのみの部分で外装材の留め付けはできません。必ず、柱等の軸組か、下地材の部分で取付けてください。また、窯業系サイディング等の直張りも禁止です。通気工法を採用してください。

内装下地材としての施工。 クロス下地材や、内装塗り仕上げの下地材としての使用はできません。クロスが切れ、シワ、塗り上げの亀裂等が発生する事があります。

床下地、野地板としての使用。 構造用ハイベストウッドは、木造住宅構造用の耐力面材です。床下地、野地板としてのご使用はできません。直接荷重がかかったり、人が乗る部分での施工は、思わぬ事故やトラブルを引き起こすことがあります。

製品を正しく施工していただき、施工者自身や、他の人々への危害や損害を未然に防ぐための注意事項です。安全に関わる重要な事項ですので、必ずお守りください。