アジア国際美術展[AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federat ion of Asian Art ists...

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宇田川宣人 27回目を迎えるアジアの連帯 ― モンゴルから韓国、そしてタイへ ― アジア国際美術展 ■第26回アジア国際美術展韓国大会歓迎レセプション (日本委員会会員を中心に・ソウル教育文化会館) アジア美術家連盟日本委員会代表 アジアの美をもとめて the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists [あおぞら]アジア美術家連盟 日本委員会会報 編集発行:アジア美術家連盟 日本委員会代表 宇田川 宣人 事務局:光行 洋子 〒816-0963 福岡県福岡市大野城市宮野台 11-17 TEL:092-673-5722 FAX:092-596-5398 編集デザイン:Megumi Kato [AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists No.17 2011年 12月20日 発行 アジア国際美術展は昨年9月に、初めての地、ウランバートルのモンゴル国立現代美術館において25回展を開催し、四 半世紀の歴史的エポックを迎えた。また、今年の韓国における26回展は9月にソウルのハンガラムアートセンターと9月か ら10月にかけて全北道立美術館において開催され、この韓国展は前進である日韓交流美術展が1972年にソウル国立中央広 報館においてスタートしてから丁度40年目の節目の展覧会となった。奇しくも、この主催の韓国委員会の代表は、この国 際展の創設者の故リュウ・キョンチェ氏(元ソウル大学教授)の愛弟子のリュウ・フィョン芸術院会員(ソウル市美術館 館長)であり、故リュウ氏と同志の故秋吉資夫氏は、共に天国において、2年続きの記念となる国際展が無事盛況のうち に終了したことに安堵していることだろうと思った。 モンゴル展のテーマは「アジアの空:環境バランスと変化」であったが、モンゴルの澄み渡った青い空、どこまでも続く 草原や輝く夕日に躍動する奔放な馬の表現などの作品は、欧米のアカデミズムやモダンアートの歴史を通過してたどり着 いた造形とは異なった、モンゴルの元来の感性から発露されたような清々しい空感表現で、洗練された洋画の伝統を吸む 多くの作品を圧倒しているように見えた。 それに対して、韓国展のテーマは「アジアの芸術と文化のグローカリゼーション」で、アートフォーラムにおいて、この 新しい言葉の考え方と実践例などについて、香港やインドネシア等から発表があったが、韓国の主流のミニマリズムのリ ュウ・フィョン氏や抽象のキム・ボンテ氏等の大作や力作を鑑賞していると、欧米の現代美術の運動に紛れもなく結ばれ た形になっているにも関わらずに、その芸術思考や表現様式に民族や地域の文化や造形が組み込まれていて、創造性とオ リジナル性の高い作品に昇華されているようにみえた。正にこれらが美術のグローカリゼーションの典型的な所産であ り、果実なのかも知れないと感じた。 モンゴルから韓国と続いた、この2年間のアジア国際美術展を通して、おぼろげに見えてきたことは、航空機の乗り入れ やウランバートルに走る韓国製の車の多さなど、短い旅のなかから気がついたことだけをひろっても、両国は経済や政治 において深い友好国であろうと思えたが、しかし、寺院や宮殿・美術館・博物館、美術学校の見学、また車窓からの人々 の生活の様子を眺めていると、こと文化や美術に関しては全く異なった、むしろ正反対の国のように感じた。例えば、こ の国際展における表現について比較してみても、一方では美しい原石のままと云ってもよい自然から培った無垢なアジア の感性的表現であるし、もう一方では欧米の現代美術史観をふまえたグローカリゼーションによるアジアの新しい造形表 現である。現在、アジア現代美術がクローズアップされるなかで、このような寒帯から熱帯までの広大な自然と共存して 生きづいているアジア人の感性と風土を根底に据えた直接的表現がどのような新しいアジア美術を生み出していくのか、 またアジア文化のグローカリゼーションによる 美術表現がアジアのオリジナルな芸術表現とし てグローバルな評価を更に高めていけるのかな ど、今後もアジア現代美術の動向が注目される ところである。 来年9月にはタイ委員会の長年の念願であった バンコク展がようやく実現することに決まっ た。今年の韓国の代表者協議会におけるタイの ミズ、プリスナ・ポンタデサイクル代表の微笑 みと謙虚な開催に向けてのプレゼンテーション を思い起こすが、再びタイには洪水の困難が立 ちはだかる中、第27回展が各委員会の激励と協 力、タイ委員会のリーダーシップにより予定通 り開催できることを祈念している。 CONTENTS 27回目を迎えるアジアの連帯 第 2 6 回 ア ジ ア 国 際 美 術 展 -2011年韓国大会報告- 第26回アジア国際美術展アートフォーラム 「第2ステージへ」 谷口治達 「新体制でのぞむ韓国展」 安永幸一 第26回アジア国際美術展出品作家と作品 -モンゴルから韓国、そしてタイへ- 代表 宇田川宣人 P.1 P.2 P.3 P.4 P.5 P.6 第25回アジア国際美術展出品作家と作品 第19回アジア美術家連盟日本委員会展 第27回アジア国際美術展(AIAE)タイ・バンコク大会について 事務局から 光行洋子/日本委員会名簿/組織 アジア美術家連盟 日本委員会の歩み 第25回アジア国際美術展-2010年モンゴル大会報告- P.7 P.8 P.9 P.10 P.11 P.12

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Page 1: アジア国際美術展[AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federat ion of Asian Art ists No.17 2011年 12月20日 発行 アジア国際美術展は昨年9月に、初めての地、ウランバートルのモンゴル国立現代美術館において25回展を開催し、四

宇田川宣人

27回目を迎えるアジアの連帯 ― モンゴルから韓国、そしてタイへ ―

アジア国際美術展

■第26回アジア国際美術展韓国大会歓迎レセプション (日本委員会会員を中心に・ソウル教育文化会館) 

アジア美術家連盟日本委員会代表

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

[あおぞら]アジア美術家連盟 日本委員会会報

編集発行:アジア美術家連盟 日本委員会代表 宇田川 宣人事務局:光行 洋子

〒816-0963 福岡県福岡市大野城市宮野台 11-17TEL:092-673-5722 FAX:092-596-5398

編集デザイン:Megumi Kato

[AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists No.17 2011年 1 2 月 2 0 日

発行

 アジア国際美術展は昨年9月に、初めての地、ウランバートルのモンゴル国立現代美術館において25回展を開催し、四

半世紀の歴史的エポックを迎えた。また、今年の韓国における26回展は9月にソウルのハンガラムアートセンターと9月か

ら10月にかけて全北道立美術館において開催され、この韓国展は前進である日韓交流美術展が1972年にソウル国立中央広

報館においてスタートしてから丁度40年目の節目の展覧会となった。奇しくも、この主催の韓国委員会の代表は、この国

際展の創設者の故リュウ・キョンチェ氏(元ソウル大学教授)の愛弟子のリュウ・フィョン芸術院会員(ソウル市美術館

館長)であり、故リュウ氏と同志の故秋吉資夫氏は、共に天国において、2年続きの記念となる国際展が無事盛況のうち

に終了したことに安堵していることだろうと思った。

モンゴル展のテーマは「アジアの空:環境バランスと変化」であったが、モンゴルの澄み渡った青い空、どこまでも続く

草原や輝く夕日に躍動する奔放な馬の表現などの作品は、欧米のアカデミズムやモダンアートの歴史を通過してたどり着

いた造形とは異なった、モンゴルの元来の感性から発露されたような清々しい空感表現で、洗練された洋画の伝統を吸む

多くの作品を圧倒しているように見えた。

それに対して、韓国展のテーマは「アジアの芸術と文化のグローカリゼーション」で、アートフォーラムにおいて、この

新しい言葉の考え方と実践例などについて、香港やインドネシア等から発表があったが、韓国の主流のミニマリズムのリ

ュウ・フィョン氏や抽象のキム・ボンテ氏等の大作や力作を鑑賞していると、欧米の現代美術の運動に紛れもなく結ばれ

た形になっているにも関わらずに、その芸術思考や表現様式に民族や地域の文化や造形が組み込まれていて、創造性とオ

リジナル性の高い作品に昇華されているようにみえた。正にこれらが美術のグローカリゼーションの典型的な所産であ

り、果実なのかも知れないと感じた。

モンゴルから韓国と続いた、この2年間のアジア国際美術展を通して、おぼろげに見えてきたことは、航空機の乗り入れ

やウランバートルに走る韓国製の車の多さなど、短い旅のなかから気がついたことだけをひろっても、両国は経済や政治

において深い友好国であろうと思えたが、しかし、寺院や宮殿・美術館・博物館、美術学校の見学、また車窓からの人々

の生活の様子を眺めていると、こと文化や美術に関しては全く異なった、むしろ正反対の国のように感じた。例えば、こ

の国際展における表現について比較してみても、一方では美しい原石のままと云ってもよい自然から培った無垢なアジア

の感性的表現であるし、もう一方では欧米の現代美術史観をふまえたグローカリゼーションによるアジアの新しい造形表

現である。現在、アジア現代美術がクローズアップされるなかで、このような寒帯から熱帯までの広大な自然と共存して

生きづいているアジア人の感性と風土を根底に据えた直接的表現がどのような新しいアジア美術を生み出していくのか、

またアジア文化のグローカリゼーションによる

美術表現がアジアのオリジナルな芸術表現とし

てグローバルな評価を更に高めていけるのかな

ど、今後もアジア現代美術の動向が注目される

ところである。

来年9月にはタイ委員会の長年の念願であった

バンコク展がようやく実現することに決まっ

た。今年の韓国の代表者協議会におけるタイの

ミズ、プリスナ・ポンタデサイクル代表の微笑

みと謙虚な開催に向けてのプレゼンテーション

を思い起こすが、再びタイには洪水の困難が立

ちはだかる中、第27回展が各委員会の激励と協

力、タイ委員会のリーダーシップにより予定通

り開催できることを祈念している。

CONTENTS 27回目を迎えるアジアの連帯      

第 2 6 回 ア ジ ア 国 際 美 術 展 -2011年韓国大会報告-

第 2 6 回 ア ジ ア 国 際 美 術 展 ア ー ト フ ォ ー ラ ム

「第 2 ス テ ー ジ へ 」 谷口治達

「新体制でのぞむ韓国展」 安永幸一

第 2 6 回 ア ジ ア 国 際 美 術 展 出 品 作 家 と 作 品

-モンゴルから韓国、そしてタイへ- 代表 宇田川宣人 P.1

P.2P.3

P.4P.5

P.6

第25回アジア国際美術展出品作家と作品

第 1 9 回 ア ジ ア 美 術 家 連 盟 日 本 委 員 会 展

第 2 7 回 ア ジ ア 国 際 美 術 展 ( A I A E ) タ イ ・ バ ン コ ク 大 会 に つ い て

事務局から 光行洋子/日本委員会名簿/組織

アジア美術家連盟 日本委員会の歩み

第 2 5 回アジア国際美術展- 2 0 1 0 年モンゴル大会報告-  P.7

P.8P.9

P.10P.11

P.12

Page 2: アジア国際美術展[AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federat ion of Asian Art ists No.17 2011年 12月20日 発行 アジア国際美術展は昨年9月に、初めての地、ウランバートルのモンゴル国立現代美術館において25回展を開催し、四

蒼穹 あおぞら 17号(2)

第 2 6 回 ア ジ ア 国 際 美 術 展

■第26回アジア国際美術展韓国大会開会式(ハンガラムアートセンター)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

■テープカット(ハンガラムアートセンター)

■ハンガラムアートセンター

■開会式挨拶 リュウ韓国委員会代表 ■クォン大韓民国芸術院会長

2011年 韓国大会報告(ソウル―ハンガラムアートセンター・全北道立美術館)

  第26回アジア国際美術展は日本、韓国、モンゴル、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリッピン、ベトナム、中国、台湾、香港、マカオ、タイの12ヶ国・地域の美術家290人が出品し、ソウルのハンガラムアートセンターにおいて2011年9月14日から9月21日迄と全北道立美術館において9月30日から10月23日迄開催されました。 オープニング行事はハンガラムアートセンターとソウル教育文化会館において9月14日から16日まで行われ、美術館関係者、韓国出品者に加え、約120名の外国人出品者、関係者も参加し、友好を深めることができました。 日本委員会からは、30作家30点を出品し、21名の作家と同伴者(宇田川宣人、尾花剛、堀尾紀之、堀尾邦子、光行洋子、春口光義、春口栄美子、見崎泰中、白井紘子、馬場一郎、松浦弘子、松浦満、有田暢夫、大川眞子、重松淳子、塚本洋守、川野裕一郎、黄禧晶、デールスティール、秋山ゆかり、渡邉須美子)が参加し、充実した文化芸術交流を果たしてまいりました。 今回の韓国大会のテーマは「Glocalization of Asian Art and Culture」でしたが、各国共にテーマに沿って地域性を考慮しつつ、地球的視野に立ち、清新にして豊かなアジア現代美術を目指す姿勢を明確に見て取ることができました。特に韓国は地元と云うこともあり、欧米現代美術のミニマリズムから今日の表現への流れを吸みながら、そこに韓国

の風土の反映を試みた150号代の大作を出品し、迫力ある展示となっていました。日本委員会は作品の内容やレベルの高い、100号代の絵画と彫刻、ビデオアートを出品し、バラエティのある緊張した展示空間を構成できたと考えています。 アートフォーラムではアジアの芸術と文化のグローカリゼーションについて、韓国、香港、インドネシア、タイなどから発表がありました。今回は質疑応答や議論することなく、新しい考え方についての提案と報告だけに留まりましたが、有意義なアートフォーラムだったと思いました。 今回の代表者協議会は韓国委員会代表のリュウ・フィヨン氏が館長を務めるソウル市美術館で開催されたソウル、金沢、バンコン、ジャカルタの若手現代美術家の国際展のオープニングセレモニーに出席後、その美術館の会議室で12ヶ国地域が参加し行われました。タイ委員会代表が2012年9月頃にバンコクにおいて、現在建築中のAjadam New Contemporary Art Centerにおいて「The Sprit of Inkgrdy Land」をテーマに開催したい旨提案があり了承されました。また台湾委員会から2014年の開催に向けて検討に入る旨の提案があり、歓迎されました。 今回、旅行スーツケースとそのカバーに各国の画家が絵を描くパフォーマンスがあり、大半の開会式出席者が挑戦し、出席者や見学者を喜ばせましたが、提供者のサムソナイト社は、海外から参加した約120人の各国委員会会員に新品のサムソナイトの旅行スーツケースをプレゼントしました。 展覧会開催にあたり、大変お世話になりましたリュウ・フィヨン韓国委員会代表、クォン・スンヒョン大韓民国芸術院会長、ハン・トンウ新韓銀行グループ会長、また親身になってお世話いただきました韓国委員会の皆様に心から感謝申しげます。

(主催:アジア美術家連盟韓国委員会  共催:アジア美術家連盟各国・地域委員会  パトロン:新韓銀行)

蒼穹 あおぞら 17号 (3)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

第2 6回アジア国際美術展アートフォーラム2011年9月16日 17:00-18:30 ソウル教育文化会館 ジョムンゴホール

アジア芸術と文化のグローカリゼーション

挨 拶  Ryu,Hee-Young ソウル市立美術館館長             アジア美術家連盟韓国委員会代表

講 演  1.「グローカリゼーション-内部と外部に見える香港物語」              アジア美術家連盟香港委員会 Eddie LUI代表

     2.「インドネシアの現代アーティスト―アイデンティティを捜して」              バンドン工科大学 Irma Damajanti and Setiawan Sabana教授

     3.「一般的なイメージと場所の逆説美」              チュンナム大学芸術学部 Lee, Na Kyung教授

     4.「仏教とタイの視覚のアイデンティティ」              チュラロンコーン大学芸術学部 Suppakorn Disatapundhu

■代表者協議会(ソウル市美術館会議室) ■アートフォーラム リー チュンナム大学教授(ソウル教育文化会館)

■スーツケース ペインティング パフォーマンス(ハンガラムアートセンター)■アジア美術家連盟各国委員会代表(ソウル市美術館)

■展覧会場(ハンガラムアートセンター) ■展覧会場(ハンガラムアートセンター)

Page 3: アジア国際美術展[AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federat ion of Asian Art ists No.17 2011年 12月20日 発行 アジア国際美術展は昨年9月に、初めての地、ウランバートルのモンゴル国立現代美術館において25回展を開催し、四

蒼穹 あおぞら 17号(2)

第 2 6 回 ア ジ ア 国 際 美 術 展

■第26回アジア国際美術展韓国大会開会式(ハンガラムアートセンター)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

■テープカット(ハンガラムアートセンター)

■ハンガラムアートセンター

■開会式挨拶 リュウ韓国委員会代表 ■クォン大韓民国芸術院会長

2011年 韓国大会報告(ソウル―ハンガラムアートセンター・全北道立美術館)

  第26回アジア国際美術展は日本、韓国、モンゴル、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリッピン、ベトナム、中国、台湾、香港、マカオ、タイの12ヶ国・地域の美術家290人が出品し、ソウルのハンガラムアートセンターにおいて2011年9月14日から9月21日迄と全北道立美術館において9月30日から10月23日迄開催されました。 オープニング行事はハンガラムアートセンターとソウル教育文化会館において9月14日から16日まで行われ、美術館関係者、韓国出品者に加え、約120名の外国人出品者、関係者も参加し、友好を深めることができました。 日本委員会からは、30作家30点を出品し、21名の作家と同伴者(宇田川宣人、尾花剛、堀尾紀之、堀尾邦子、光行洋子、春口光義、春口栄美子、見崎泰中、白井紘子、馬場一郎、松浦弘子、松浦満、有田暢夫、大川眞子、重松淳子、塚本洋守、川野裕一郎、黄禧晶、デールスティール、秋山ゆかり、渡邉須美子)が参加し、充実した文化芸術交流を果たしてまいりました。 今回の韓国大会のテーマは「Glocalization of Asian Art and Culture」でしたが、各国共にテーマに沿って地域性を考慮しつつ、地球的視野に立ち、清新にして豊かなアジア現代美術を目指す姿勢を明確に見て取ることができました。特に韓国は地元と云うこともあり、欧米現代美術のミニマリズムから今日の表現への流れを吸みながら、そこに韓国

の風土の反映を試みた150号代の大作を出品し、迫力ある展示となっていました。日本委員会は作品の内容やレベルの高い、100号代の絵画と彫刻、ビデオアートを出品し、バラエティのある緊張した展示空間を構成できたと考えています。 アートフォーラムではアジアの芸術と文化のグローカリゼーションについて、韓国、香港、インドネシア、タイなどから発表がありました。今回は質疑応答や議論することなく、新しい考え方についての提案と報告だけに留まりましたが、有意義なアートフォーラムだったと思いました。 今回の代表者協議会は韓国委員会代表のリュウ・フィヨン氏が館長を務めるソウル市美術館で開催されたソウル、金沢、バンコン、ジャカルタの若手現代美術家の国際展のオープニングセレモニーに出席後、その美術館の会議室で12ヶ国地域が参加し行われました。タイ委員会代表が2012年9月頃にバンコクにおいて、現在建築中のAjadam New Contemporary Art Centerにおいて「The Sprit of Inkgrdy Land」をテーマに開催したい旨提案があり了承されました。また台湾委員会から2014年の開催に向けて検討に入る旨の提案があり、歓迎されました。 今回、旅行スーツケースとそのカバーに各国の画家が絵を描くパフォーマンスがあり、大半の開会式出席者が挑戦し、出席者や見学者を喜ばせましたが、提供者のサムソナイト社は、海外から参加した約120人の各国委員会会員に新品のサムソナイトの旅行スーツケースをプレゼントしました。 展覧会開催にあたり、大変お世話になりましたリュウ・フィヨン韓国委員会代表、クォン・スンヒョン大韓民国芸術院会長、ハン・トンウ新韓銀行グループ会長、また親身になってお世話いただきました韓国委員会の皆様に心から感謝申しげます。

(主催:アジア美術家連盟韓国委員会  共催:アジア美術家連盟各国・地域委員会  パトロン:新韓銀行)

蒼穹 あおぞら 17号 (3)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

第2 6回アジア国際美術展アートフォーラム2011年9月16日 17:00-18:30 ソウル教育文化会館 ジョムンゴホール

アジア芸術と文化のグローカリゼーション

挨 拶  Ryu,Hee-Young ソウル市立美術館館長             アジア美術家連盟韓国委員会代表

講 演  1.「グローカリゼーション-内部と外部に見える香港物語」              アジア美術家連盟香港委員会 Eddie LUI代表

     2.「インドネシアの現代アーティスト―アイデンティティを捜して」              バンドン工科大学 Irma Damajanti and Setiawan Sabana教授

     3.「一般的なイメージと場所の逆説美」              チュンナム大学芸術学部 Lee, Na Kyung教授

     4.「仏教とタイの視覚のアイデンティティ」              チュラロンコーン大学芸術学部 Suppakorn Disatapundhu

■代表者協議会(ソウル市美術館会議室) ■アートフォーラム リー チュンナム大学教授(ソウル教育文化会館)

■スーツケース ペインティング パフォーマンス(ハンガラムアートセンター)■アジア美術家連盟各国委員会代表(ソウル市美術館)

■展覧会場(ハンガラムアートセンター) ■展覧会場(ハンガラムアートセンター)

Page 4: アジア国際美術展[AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federat ion of Asian Art ists No.17 2011年 12月20日 発行 アジア国際美術展は昨年9月に、初めての地、ウランバートルのモンゴル国立現代美術館において25回展を開催し、四

蒼穹 あおぞら 17号(4)

「ア ジ ア 国 際 美 術 展 第 2 ス テ ー ジ へ 」

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

谷口 治達 美術評論家・田川市美術館館長アジア美術家連盟日本委員会顧問

(第26回アジア国際美術展日本委員会図録 挨拶文より)

  第26回アジア国際美術展は2011年9月、韓国・ソウル・ハンガラム美術館で開かれ、続いて9月末から10月にか

けて全北(チョンブク)道立美術館でも開催される。14の国と地域から290点の美術作品の出品が予定されてい

る。韓国での開催は4回目。1985年、第1回展がソウルで開かれたことを思うと、四半世紀を経てスタートラインに

戻り、この展覧会がいよいよ第2ステージに入ったと思う。これまでの第1ステージは言わば試行錯誤の模索期であ

った。これからが世界の美術界に力強く発信する充実期と言える。韓国が掲げた第26回展のテーマは「アジアの芸

術と文化のグローカリゼーション」である。グローカリゼーションとは“地域性も考慮して地球的視野に立つこ

と”という意味。まさにこの展覧会の理念にふさわしい。

 この展覧会に先立つ10年余、日韓交流美術展が11回開かれている。日韓展の発展に伴って、韓国が日本や台湾に

積極的に呼びかけて、アジア国際美術展へと拡大し実現させた経緯がある。この展覧会に果してきた韓国の役割り

は大きい。私は1ジャーナリストとして第1回日韓展から関わってきた。その経験からも、この展覧会が今後四半世

紀、一段と活況を果すると予感するのである。

 世界の美術史を見ると、経済の発展と美術創造は深い関係があると思う。ルネサンスしかり、その後のオラン

ダ、イギリス、フランス等々、そして20世紀のアメリカ美術も同じである。この21世紀はアジアの時代と言われ、

中国の躍進を軸にアジア諸国・地域が一斉に活性化し、それに伴って各国・地域の美術も目覚しい進展を見せてい

る。それは欧米美術史の系譜を継いでその先端を開拓しようとするものと、各国・地域の伝統を基盤にアジアなら

ではの美術創造を目指すものの2路線があり、その対立や交差を含め、諸様相がこのアジア国際美術展にも反映

し、興味深い見所となるであろう。

 ひるがえって日本勢、アジア美術家連盟日本委員会であるが、この第26回展には30点の招待を受けており、今

回は従来の九州中心のメンバーに、東京など九州以外からの有力美術家の参加を得て陣容を強化、絵画21、ハン

ガ3、彫刻5、映像1の出品が決まった。顔触れから見ると、日本の現代美術界の動向の一端を十分代表できると

思う。今展では絵画も100号まで出品可能ということで、相当に力の入った作品が期待できそうである。

 韓国での第26回展会場をめぐって、アジアの人と芸術の交流、友情の育成と共に、アジア美術の本格的幕開け

を切に期待したい。

■日本委員会展示会場(ハンガラムアートセンター) ■韓国委員会展示会場(ハンガラムアートセンター)

蒼穹 あおぞら 17号 (5)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

安永 幸一 福岡アジア美術館顧問アジア美術家連盟日本委員会顧問

「新体制でのぞむ韓国展」

 第2 6回目を迎える「アジア国際美術展」が久しぶりに韓国で開催される。しかも、ソウルの

ハンカラム美術館と全北(チョンブク)美術館の2ヶ所での開催という。韓国側の力の入れよ

うに敬服したい。韓国で、ということでいえば2 0 0 2年の太田市立美術館以来9年ぶり、ソウル

での開催といえば、1 9 8 9年の第4回展(ソウル市立美術館)以来だから実に2 2年ぶりである。

1 9 7 2年に福岡の故秋吉資夫先生と韓国の故リュウ・キョンチェ先生との固い友情から誕生し

た「日韓美術交流展」が現在の「アジア国際美術展」の礎になったことを想い起せば、こんな

に久しぶりの開催なのが何か不思議な気もする。しかし、この間に、台湾、マレーシア、イン

ドネシア、シンガポール、フィリピン、マカオ、中国、香港、そして昨年のモンゴルと「是

非、我国で」と開催国が続々と名のりあげて来たことが韓国での開催を遠のかせた要因だろ

う。つまり、このことは「アジア国際美術展」のアジア全域への広がりをまざまざと実感させ

ることにもなっているのだ。

 今展はアジア 1 4ヶ国・地域が参加予定だが、従来までは主催国以外は 2 0点どまりだったと

ころ、今回は特別に日本と中国と台湾に3 0点の特別枠が許された。但し、主催の韓国側からの

強い要請で、日本に関しては、従来、アジア美術家連盟日本委員会の組織上、福岡・九州に限

定されていた出品作家を、関東・関西地区にまで広げることとなった。いわば、全日本的な形

での作家選考となったのである。これまではほとんど固定されていた感のある日本出品作家

が、これによってさらに新たな充実が図られることになった。喜ばしい限りである。

 今回、新たに参加することになった関東・関西の9名の作家たち―安高信一、上田勝也、川

野裕一郎、紀井利臣、見崎泰中、今堀邦子、山岸光代、秋ゆかり、渡部須美子の各氏は、すで

に全国的な場で様々な発表活動を展開されて注目を浴びている実力者揃いである。従来のアジ

ア美術家連盟日本委員会のメンバーに新たな活力と刺激を与え、相互に高め合いながら、日本

の部の充実が図られることは実に素晴らしいことで、いやが上にも期待が高まる。

 いずれにしても、いま世界が注目するアジア現代美術界の一翼を担うこの「アジア国際美術

展」が年を追う毎に充実し、発展をしていることは衆目の一致する所で、その中で日本の部の

充実発展が少しでも寄与できるとすれば、これに勝る喜びはない。

■第26回アジア国際美術展韓国大会図録(各国委員会合冊) ■日本委員会メンバー(ハンガラムアートセンター)

■日本委員会展示会場(ハンガラムアートセンター)

(第26回アジア国際美術展日本委員会図録 挨拶文より)

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蒼穹 あおぞら 17号(4)

「ア ジ ア 国 際 美 術 展 第 2 ス テ ー ジ へ 」

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

谷口 治達 美術評論家・田川市美術館館長アジア美術家連盟日本委員会顧問

(第26回アジア国際美術展日本委員会図録 挨拶文より)

  第26回アジア国際美術展は2011年9月、韓国・ソウル・ハンガラム美術館で開かれ、続いて9月末から10月にか

けて全北(チョンブク)道立美術館でも開催される。14の国と地域から290点の美術作品の出品が予定されてい

る。韓国での開催は4回目。1985年、第1回展がソウルで開かれたことを思うと、四半世紀を経てスタートラインに

戻り、この展覧会がいよいよ第2ステージに入ったと思う。これまでの第1ステージは言わば試行錯誤の模索期であ

った。これからが世界の美術界に力強く発信する充実期と言える。韓国が掲げた第26回展のテーマは「アジアの芸

術と文化のグローカリゼーション」である。グローカリゼーションとは“地域性も考慮して地球的視野に立つこ

と”という意味。まさにこの展覧会の理念にふさわしい。

 この展覧会に先立つ10年余、日韓交流美術展が11回開かれている。日韓展の発展に伴って、韓国が日本や台湾に

積極的に呼びかけて、アジア国際美術展へと拡大し実現させた経緯がある。この展覧会に果してきた韓国の役割り

は大きい。私は1ジャーナリストとして第1回日韓展から関わってきた。その経験からも、この展覧会が今後四半世

紀、一段と活況を果すると予感するのである。

 世界の美術史を見ると、経済の発展と美術創造は深い関係があると思う。ルネサンスしかり、その後のオラン

ダ、イギリス、フランス等々、そして20世紀のアメリカ美術も同じである。この21世紀はアジアの時代と言われ、

中国の躍進を軸にアジア諸国・地域が一斉に活性化し、それに伴って各国・地域の美術も目覚しい進展を見せてい

る。それは欧米美術史の系譜を継いでその先端を開拓しようとするものと、各国・地域の伝統を基盤にアジアなら

ではの美術創造を目指すものの2路線があり、その対立や交差を含め、諸様相がこのアジア国際美術展にも反映

し、興味深い見所となるであろう。

 ひるがえって日本勢、アジア美術家連盟日本委員会であるが、この第26回展には30点の招待を受けており、今

回は従来の九州中心のメンバーに、東京など九州以外からの有力美術家の参加を得て陣容を強化、絵画21、ハン

ガ3、彫刻5、映像1の出品が決まった。顔触れから見ると、日本の現代美術界の動向の一端を十分代表できると

思う。今展では絵画も100号まで出品可能ということで、相当に力の入った作品が期待できそうである。

 韓国での第26回展会場をめぐって、アジアの人と芸術の交流、友情の育成と共に、アジア美術の本格的幕開け

を切に期待したい。

■日本委員会展示会場(ハンガラムアートセンター) ■韓国委員会展示会場(ハンガラムアートセンター)

蒼穹 あおぞら 17号 (5)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

安永 幸一 福岡アジア美術館顧問アジア美術家連盟日本委員会顧問

「新体制でのぞむ韓国展」

 第2 6回目を迎える「アジア国際美術展」が久しぶりに韓国で開催される。しかも、ソウルの

ハンカラム美術館と全北(チョンブク)美術館の2ヶ所での開催という。韓国側の力の入れよ

うに敬服したい。韓国で、ということでいえば2 0 0 2年の太田市立美術館以来9年ぶり、ソウル

での開催といえば、1 9 8 9年の第4回展(ソウル市立美術館)以来だから実に2 2年ぶりである。

1 9 7 2年に福岡の故秋吉資夫先生と韓国の故リュウ・キョンチェ先生との固い友情から誕生し

た「日韓美術交流展」が現在の「アジア国際美術展」の礎になったことを想い起せば、こんな

に久しぶりの開催なのが何か不思議な気もする。しかし、この間に、台湾、マレーシア、イン

ドネシア、シンガポール、フィリピン、マカオ、中国、香港、そして昨年のモンゴルと「是

非、我国で」と開催国が続々と名のりあげて来たことが韓国での開催を遠のかせた要因だろ

う。つまり、このことは「アジア国際美術展」のアジア全域への広がりをまざまざと実感させ

ることにもなっているのだ。

 今展はアジア 1 4ヶ国・地域が参加予定だが、従来までは主催国以外は 2 0点どまりだったと

ころ、今回は特別に日本と中国と台湾に3 0点の特別枠が許された。但し、主催の韓国側からの

強い要請で、日本に関しては、従来、アジア美術家連盟日本委員会の組織上、福岡・九州に限

定されていた出品作家を、関東・関西地区にまで広げることとなった。いわば、全日本的な形

での作家選考となったのである。これまではほとんど固定されていた感のある日本出品作家

が、これによってさらに新たな充実が図られることになった。喜ばしい限りである。

 今回、新たに参加することになった関東・関西の9名の作家たち―安高信一、上田勝也、川

野裕一郎、紀井利臣、見崎泰中、今堀邦子、山岸光代、秋ゆかり、渡部須美子の各氏は、すで

に全国的な場で様々な発表活動を展開されて注目を浴びている実力者揃いである。従来のアジ

ア美術家連盟日本委員会のメンバーに新たな活力と刺激を与え、相互に高め合いながら、日本

の部の充実が図られることは実に素晴らしいことで、いやが上にも期待が高まる。

 いずれにしても、いま世界が注目するアジア現代美術界の一翼を担うこの「アジア国際美術

展」が年を追う毎に充実し、発展をしていることは衆目の一致する所で、その中で日本の部の

充実発展が少しでも寄与できるとすれば、これに勝る喜びはない。

■第26回アジア国際美術展韓国大会図録(各国委員会合冊) ■日本委員会メンバー(ハンガラムアートセンター)

■日本委員会展示会場(ハンガラムアートセンター)

(第26回アジア国際美術展日本委員会図録 挨拶文より)

Page 6: アジア国際美術展[AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federat ion of Asian Art ists No.17 2011年 12月20日 発行 アジア国際美術展は昨年9月に、初めての地、ウランバートルのモンゴル国立現代美術館において25回展を開催し、四

蒼穹 あおぞら 17号

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

第 26回アジア国際美術展出品作家と作品( 韓国 ハンガラム美術館(ソウル市)、全北道立美術館(全北市) 2011年度)

黄 禧晶依存-Ⅱ162×130.3cm

レオナルド・キイ《Lago》91×60cm

松浦 弘子永遠の真理163×131cm

デール・スティールuntitled36×45cm

見崎 泰中緑の通信「たにわたり」11-2B20×25×50cm

安高 信一水の透景130.3×162cm

大川 眞子スパイラル130×130cm

有田 暢夫作品2011-160×40×22cm

塚本 洋守輪(カタグルマ)20109.4×22×42cm

宇田川 宣人 ハート130.3×162.1cm

堀尾 紀之ナイスショット!‘11-160×30×20cm

光行 洋子流れる蒼-2011162.1×130.3cm

尾花 剛失せゆく四季162.1×130.3cm

白井 紘子断片162.1×130.3cm

佐々木 俊介美し国162×130cm

上村 光夫馬と人の景162×130.3cm

古本 元治Turning point-2697×162.1cm

重松 淳子cry,cry,cry130.3×162cm

黒岩 俊哉Resonance #47 分

武田 芳明Chaos Dance 201160.5×60.5cm

春口 光義巡り合い130.3×97cm

上田 勝也夏の日80.3×116.7cm

秋山 ゆかりサイ162×130cm

今堀 邦子優しい関係130×162cm

川野 裕一郎遊戯の景色145.5×112.1cm

楯岡 和子ある日に130×160cm

西村 一也酉45×40×18cm

馬場 一郎金魚130×163cm

山岸 光代花130.3×97cm

渡部 須美子夢の途中162×134cm

(6) 蒼穹 あおぞら 17号 (7)

第25回アジア国際美術展 -2010年 モンゴル大会報告-

■開会式(モンゴル国立現代美術館)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

  第25回アジア国際美術展はモンゴル、日本、韓国、マ

レーシア、シンガポール、フィリッピン、中国、台湾、香

港、タイ、オーストラリアの11ヶ国・地域の美術家185人が

出品し、モンゴル国ウランバートル市のモンゴル国立現代

美術館において2010年9月15日から10月21日迄開催されまし

た。オープニング行事はモンゴル国立現代美術館において

11月15日から17日まで行われ、国立美術館関係者、モンゴ

ル出品者に加え、約100名の外国人出品者、関係者が参加

し、友好を深めることができました。

 日本委員会からは12名の出品者と関係者(宇田川宣人、

尾花剛、尾花洋子、堀尾紀之、白井紘子、見崎泰中、馬場

一郎、松浦弘子、有田暢夫、塚本洋守、デールスティー

ル、重松淳子)が参加し、充実した文化芸術交流を果たし

てまいりました。特に、展覧会は美術館の展示スペースと

輸送コストの問題で各国ともに30号から100号の小・中作品

が多く、近年の大作やインスタレーション、ビデオなどの

迫力のある華々しい展示から比較するとこじんまりとした

印象でしたが、それぞれの作家の本領が発揮されていて、

作家の個性をじっくり味わうことのできる、秀作国際展で

あると評価できると思います。特にモンゴルの作品は、非

常に熱っぽく、この国際展にかける作家の意気込みが伝わ

ってきました。

 今回の展覧会は、モンゴル国を挙げての国際文化行事の

ためか、開・閉会式典、歓迎会、送別会の歌舞や草原での

バーベキューパーティ、連日のテレビや新聞などのマスメ

ディアの取材・報道など、大変ゴージャスな雰囲気の中で

オープニング行事が繰り広げられました。また、開会式に

おいてアジア美術家連盟を代表して日本委員会の宇田川が

■日本委員会メンバー(モンゴル国立現代美術館) ■会場風景

■モンゴル委員会アディヤバザン代表 ■モンゴル首相代理挨拶

■宇田川代表挨拶■モンゴル教育文化科学大臣挨拶

挨拶する機会を得て、モンゴル首相代理や教育文化科学大

臣、文化、芸術関係者、外国人参加出席者を前にアジア国

際美術展の設立経緯や実績について、また、モンゴル大会

の意義などについて述べ、お祝と御礼の言葉といたしまし

た。

また、一方では常連出品国のインドネシアなど国交関係や

輸送の問題で出品できなかった委員会もあり、改めて民間

の国際交流の限界と難しさを感じることになりました。

 代表者協議会は、モンゴル的悠久とした時間の過ごし方

で会議開始が夜の9時過ぎにずれ込んでしまいましたが、次

回は韓国のソウル市のハンガラムアートセンターで開催す

ることが紹介され、またタイが開催に向けて努力している

旨述べられて、タイの動向を見守ることになりました。会

議はウォッカとワインを飲みながら、ゆったりとした穏や

かな雰囲気のなかで進行し、今後もアジア美術家連盟はア

ジア美術家の温かい交流を通して、清新にして豊かなアジ

ア現代美術の創造をはかりたいと決意し、深夜12時過ぎに

終了いたしました。

 展覧会開催にあたり、大変お世話になりましたアディヤ

バザーモンゴル委員会代表(モンゴル国立美術館館長)と

美術館スタッフ、モンゴル首相代理、教育文化科学大臣、

また、親身になってお世話いただきましたモンゴル委員会

の皆様に心から感謝申し上げます。

■バーベキューパーティ

(主催:モンゴル国立現代美術館  共催:アジア美術家連盟各国・地域委員会  パトロン:モンゴル教育文化科学省)

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蒼穹 あおぞら 17号

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

第 26回アジア国際美術展出品作家と作品( 韓国 ハンガラム美術館(ソウル市)、全北道立美術館(全北市) 2011年度)

黄 禧晶依存-Ⅱ162×130.3cm

レオナルド・キイ《Lago》91×60cm

松浦 弘子永遠の真理163×131cm

デール・スティールuntitled36×45cm

見崎 泰中緑の通信「たにわたり」11-2B20×25×50cm

安高 信一水の透景130.3×162cm

大川 眞子スパイラル130×130cm

有田 暢夫作品2011-160×40×22cm

塚本 洋守輪(カタグルマ)20109.4×22×42cm

宇田川 宣人 ハート130.3×162.1cm

堀尾 紀之ナイスショット!‘11-160×30×20cm

光行 洋子流れる蒼-2011162.1×130.3cm

尾花 剛失せゆく四季162.1×130.3cm

白井 紘子断片162.1×130.3cm

佐々木 俊介美し国162×130cm

上村 光夫馬と人の景162×130.3cm

古本 元治Turning point-2697×162.1cm

重松 淳子cry,cry,cry130.3×162cm

黒岩 俊哉Resonance #47 分

武田 芳明Chaos Dance 201160.5×60.5cm

春口 光義巡り合い130.3×97cm

上田 勝也夏の日80.3×116.7cm

秋山 ゆかりサイ162×130cm

今堀 邦子優しい関係130×162cm

川野 裕一郎遊戯の景色145.5×112.1cm

楯岡 和子ある日に130×160cm

西村 一也酉45×40×18cm

馬場 一郎金魚130×163cm

山岸 光代花130.3×97cm

渡部 須美子夢の途中162×134cm

(6) 蒼穹 あおぞら 17号 (7)

第25回アジア国際美術展 -2010年 モンゴル大会報告-

■開会式(モンゴル国立現代美術館)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

  第25回アジア国際美術展はモンゴル、日本、韓国、マ

レーシア、シンガポール、フィリッピン、中国、台湾、香

港、タイ、オーストラリアの11ヶ国・地域の美術家185人が

出品し、モンゴル国ウランバートル市のモンゴル国立現代

美術館において2010年9月15日から10月21日迄開催されまし

た。オープニング行事はモンゴル国立現代美術館において

11月15日から17日まで行われ、国立美術館関係者、モンゴ

ル出品者に加え、約100名の外国人出品者、関係者が参加

し、友好を深めることができました。

 日本委員会からは12名の出品者と関係者(宇田川宣人、

尾花剛、尾花洋子、堀尾紀之、白井紘子、見崎泰中、馬場

一郎、松浦弘子、有田暢夫、塚本洋守、デールスティー

ル、重松淳子)が参加し、充実した文化芸術交流を果たし

てまいりました。特に、展覧会は美術館の展示スペースと

輸送コストの問題で各国ともに30号から100号の小・中作品

が多く、近年の大作やインスタレーション、ビデオなどの

迫力のある華々しい展示から比較するとこじんまりとした

印象でしたが、それぞれの作家の本領が発揮されていて、

作家の個性をじっくり味わうことのできる、秀作国際展で

あると評価できると思います。特にモンゴルの作品は、非

常に熱っぽく、この国際展にかける作家の意気込みが伝わ

ってきました。

 今回の展覧会は、モンゴル国を挙げての国際文化行事の

ためか、開・閉会式典、歓迎会、送別会の歌舞や草原での

バーベキューパーティ、連日のテレビや新聞などのマスメ

ディアの取材・報道など、大変ゴージャスな雰囲気の中で

オープニング行事が繰り広げられました。また、開会式に

おいてアジア美術家連盟を代表して日本委員会の宇田川が

■日本委員会メンバー(モンゴル国立現代美術館) ■会場風景

■モンゴル委員会アディヤバザン代表 ■モンゴル首相代理挨拶

■宇田川代表挨拶■モンゴル教育文化科学大臣挨拶

挨拶する機会を得て、モンゴル首相代理や教育文化科学大

臣、文化、芸術関係者、外国人参加出席者を前にアジア国

際美術展の設立経緯や実績について、また、モンゴル大会

の意義などについて述べ、お祝と御礼の言葉といたしまし

た。

また、一方では常連出品国のインドネシアなど国交関係や

輸送の問題で出品できなかった委員会もあり、改めて民間

の国際交流の限界と難しさを感じることになりました。

 代表者協議会は、モンゴル的悠久とした時間の過ごし方

で会議開始が夜の9時過ぎにずれ込んでしまいましたが、次

回は韓国のソウル市のハンガラムアートセンターで開催す

ることが紹介され、またタイが開催に向けて努力している

旨述べられて、タイの動向を見守ることになりました。会

議はウォッカとワインを飲みながら、ゆったりとした穏や

かな雰囲気のなかで進行し、今後もアジア美術家連盟はア

ジア美術家の温かい交流を通して、清新にして豊かなアジ

ア現代美術の創造をはかりたいと決意し、深夜12時過ぎに

終了いたしました。

 展覧会開催にあたり、大変お世話になりましたアディヤ

バザーモンゴル委員会代表(モンゴル国立美術館館長)と

美術館スタッフ、モンゴル首相代理、教育文化科学大臣、

また、親身になってお世話いただきましたモンゴル委員会

の皆様に心から感謝申し上げます。

■バーベキューパーティ

(主催:モンゴル国立現代美術館  共催:アジア美術家連盟各国・地域委員会  パトロン:モンゴル教育文化科学省)

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蒼穹 あおぞら 17号(8)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

第 25 回アジア国際美術展出品作家と作品( モンゴル国立現代美術館 2010年度)

レオナルド・キイImprovisation91×56cm

武田 芳明Chaos Dance 201060.5×60.5cm

デール・スティールuntitled40×65cm

古本 元治Turning point-096-AL90.9×72cm

有田 暢夫作品2010-160×40×22cm

塚本 洋守和(わ)2010Ⅰ25×60×30cm

堀尾 紀之S.Mさん(2010-1)50×25×25cm

見崎 泰中一葉「補蛇洛ノ舟」 1 0 - 3 C20×25×50cm

黒岩 俊哉Resonance #37 分 30秒

佐々木 俊介机の上の風景’1091×72.8cm

重松 淳子hope91×72.8cm

黄 禧晶依存91×72cm

松浦 弘子春風長崎:海の中90.5×60.5cm

光行 洋子蒼い空-201072.8×91cm

白井 紘子風の記憶490.9×72.7cm

安高 信一透景-ピンク-90.9×72.7cm

上村 光夫騎馬群91×72.7cm

大川 眞子スパイラル72.7×72.7cm

尾花 剛生成そして消滅91×72.8cm

宇田川 宣人 夏の日72.7×90.9cm

■第25回アジア国際美術展モンゴル大会図録(各国委員会合冊)

■日本委員会メンバー(モンゴル国立現代美術館)

■モンゴル作品(モンゴル国立現代美術館)

蒼穹 あおぞら 17号 (9)

第19回アジア美術家連盟日本委員会展

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

2010年6月3日―6月8日

福岡アジア美術館企画ギャラリーA,B,C室主催:アジア美術家連盟日本委員会

後援:福岡県文化団体連合会   福岡市   (財)福岡市文化芸術振興財団   (財)九州文化協会

名 前 安高 信一 上村 光夫 宇田川 宣人 大川 眞子 大久保 リツ子 小濵 亜由美 尾花 剛 川野 裕一郎 城戸 佐和子 桑野 進 小寺 浩 佐々木 俊介 重松 淳子 白井 紘子 高橋 幸二

楯岡 和子 鶴田 英輝 中村 俊雅 西田 律子 原 信之

春口 光義 樋口 英資 黄 禧晶 松浦 弘子 松尾 英子

【絵画】

松田 佳子 光行 洋子 三原 信彦 八木 福代 レオナルド・キイ

内田 るり 加藤 恵 佐々木 敞 武田 芳明 ディール スティール 【版画】

古本 元治

有田 暢夫 塚本 洋守 藤村 陽三 堀尾 紀之 見崎 泰中 【彫刻】

松尾 伊知郎

【映像】 黒岩 俊哉

粱 鎬年 周 飲和 姚 明 趙 強 ディクディク サヤディクムラ 【交流会員】

李 蓓

■展覧会会場風景(福岡アジア美術館)

■出品者リスト

Page 9: アジア国際美術展[AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federat ion of Asian Art ists No.17 2011年 12月20日 発行 アジア国際美術展は昨年9月に、初めての地、ウランバートルのモンゴル国立現代美術館において25回展を開催し、四

蒼穹 あおぞら 17号(8)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

第 25 回アジア国際美術展出品作家と作品( モンゴル国立現代美術館 2010年度)

レオナルド・キイImprovisation91×56cm

武田 芳明Chaos Dance 201060.5×60.5cm

デール・スティールuntitled40×65cm

古本 元治Turning point-096-AL90.9×72cm

有田 暢夫作品2010-160×40×22cm

塚本 洋守和(わ)2010Ⅰ25×60×30cm

堀尾 紀之S.Mさん(2010-1)50×25×25cm

見崎 泰中一葉「補蛇洛ノ舟」 1 0 - 3 C20×25×50cm

黒岩 俊哉Resonance #37 分 30秒

佐々木 俊介机の上の風景’1091×72.8cm

重松 淳子hope91×72.8cm

黄 禧晶依存91×72cm

松浦 弘子春風長崎:海の中90.5×60.5cm

光行 洋子蒼い空-201072.8×91cm

白井 紘子風の記憶490.9×72.7cm

安高 信一透景-ピンク-90.9×72.7cm

上村 光夫騎馬群91×72.7cm

大川 眞子スパイラル72.7×72.7cm

尾花 剛生成そして消滅91×72.8cm

宇田川 宣人 夏の日72.7×90.9cm

■第25回アジア国際美術展モンゴル大会図録(各国委員会合冊)

■日本委員会メンバー(モンゴル国立現代美術館)

■モンゴル作品(モンゴル国立現代美術館)

蒼穹 あおぞら 17号 (9)

第19回アジア美術家連盟日本委員会展

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

2010年6月3日―6月8日

福岡アジア美術館企画ギャラリーA,B,C室主催:アジア美術家連盟日本委員会

後援:福岡県文化団体連合会   福岡市   (財)福岡市文化芸術振興財団   (財)九州文化協会

名 前 安高 信一 上村 光夫 宇田川 宣人 大川 眞子 大久保 リツ子 小濵 亜由美 尾花 剛 川野 裕一郎 城戸 佐和子 桑野 進 小寺 浩 佐々木 俊介 重松 淳子 白井 紘子 高橋 幸二

楯岡 和子 鶴田 英輝 中村 俊雅 西田 律子 原 信之

春口 光義 樋口 英資 黄 禧晶 松浦 弘子 松尾 英子

【絵画】

松田 佳子 光行 洋子 三原 信彦 八木 福代 レオナルド・キイ

内田 るり 加藤 恵 佐々木 敞 武田 芳明 ディール スティール 【版画】

古本 元治

有田 暢夫 塚本 洋守 藤村 陽三 堀尾 紀之 見崎 泰中 【彫刻】

松尾 伊知郎

【映像】 黒岩 俊哉

粱 鎬年 周 飲和 姚 明 趙 強 ディクディク サヤディクムラ 【交流会員】

李 蓓

■展覧会会場風景(福岡アジア美術館)

■出品者リスト

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蒼穹 あおぞら 17号 (11)

事務局から

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

2011年も残すところ僅かになりました。今年は3月11日の未曾有の東日本大震災で多くの皆さまの

尊い命を失い大変な年でした。一日も早い復興を願いたいものです。

事務局から平成22年度と平成23年度の事業報告その他ご報告申しあげます。平成22年度は、第19回

アジア美術家連盟日本委員会展を福岡アジア美術館企画ギャラリーにおいて、平成22年6月3

日(木)~6月8日(火)まで6日間開催、会員作品は絵画48点、版画12点、彫刻13点、

映像1点、合計73点、交流会員作品8点を展示。平成22年9月にモンゴル国立現代美術館

で開催される第25回アジア国際美術展に出品いたします作品20点も合わせて展示いたしました。第25回アジア国

際美術展(モンゴル展)は、モンゴル国では、初めてであり平成22年9月15日~10月21日まで開催されました。

モンゴルの美しい草原や青い空をイメージした「アジアの精神青い空:環境バランスと変化」のテーマでモンゴ

ル国あげての開会式に日本委員会からも多数参加され友好の輪が広がりました。平成23年度の事業につきまして

は、第26回アジア国際美術展(韓国)は、「アジアの芸術と文化のグローカリゼーション」のテーマで平成23年

9月12日~21日までソウル市のハンガラム美術館、9月30日~10月23日まで全北市全北美術館で開催され、日本

委員会からは30点出品しました。韓国展の開会式には、日本委員会から最多の21名が参加しました。

モンゴル展、韓国展の詳細な報告が宇田川代表より報告されております頁をお読みいただければと思います。第

20回アジア美術家連盟日本委員会展は、新春の平成24年1月2日(月)~1月10日(火)まで福岡アジア美術館企

画ギャラリーで開催いたします。今回の日本委員会展は、韓国展報告をかねて韓国に出品いたしました作品と第

27回アジア国際美術展(タイ展)へむけての作品を展示します。更に会員および交流会員の絵画、日本画、彫

刻、ミッククストメディア、版画、映像などの大作、力作を加えて、合計124点展示いたします。最後になりま

すが今後とも各方面の皆さまには、アジア美術家連盟日本委員会へのご支援とご協力をよろしくお願い申しあげ

ます。事務局 光行 洋子(日本委員会副代表・九州産業大学大学院芸術研究科長)

安 高   信 一

磯 部 美 代 子

伊 原   久 裕

上 田   勝 也

上 村   光 夫

ウェリオン 松田佳子

牛 島   リ サ

宇 田 川 宣 人

大 川   眞 子

大 久 保 リ ツ 子

奥 山   姿 子

小 濵 亜 由 美

尾 花   剛

金 藤   櫂

川 野   正

川 野 裕 一 郎

城 戸 佐 和 子

金 城   達 博

桑 野   進

小 寺   浩

齋 藤   洋

佐 伯   奈 美

佐 々 木 俊 介

重 松   淳 子

白 井   紘 子

高 橋   幸 二

瀧 山   和 子

田 代   耕 一

楯 岡   和 子

田 中   武

冨 田   耕 平

鶴 田   英 輝

中 村   俊 雅

西 田   律 子

馬 場   一 郎

東 京 都

熊 本 県

福 岡 市

京 都 市

福 岡 市

太 宰 府 市

鳥 栖 市

福 岡 市

北 九 州 市

福 岡 市

糟 屋 郡

福 岡 市

太 宰 府 市

春 日 市

福 岡 市

下 関 市

大 野 城 市

沖 縄 県

福 岡 市

北 九 州 市

久 留 米 市

粕 屋 郡

福 岡 市

福 岡 市

福 岡 市

熊 本 県

福 岡 市

福 岡 市

福 岡 市

北 九 州 市

熊 本 県

北 九 州 市

福 岡 市

大 牟 田 市

長 崎 県

顧   問

永久名誉会員

代   表

副 代 表

運営委員

谷口 治達、安永 幸一

秋吉 資夫 (故 )

宇田川 宣人

尾花 剛

堀尾 紀之

光行 洋子 (事務局)

白井 紘子 (会計監査 )

春口 光義

上田 勝也

佐々木 俊介

上村 光夫

内田 るり (会計)

古本 元治

大川 眞子

有田 暢夫

塚本 洋守

加藤 恵(会計)

原   信 之

春 口   光 義

樋 口   英 資

平 井   優 子

黄   禧 晶

松 浦   弘 子

松 尾   英 子

松 下   佐 代

光 行   洋 子

三 原   信 彦

南   聡

村 上   慶 樹

山 田   直 行

レ オ ナ ル ド・キ イ

渡 部 須 美 子

内 田   る り

加 藤   恵

佐 々 木   敞

進 藤   智 子

武 田   芳 明

ディール スティール

渕 上   濟

古 本   元 治

山 口   純 寛

有 田   暢 夫

塚 本   洋 守

西 村   一 也

藤 村   陽 三

堀 尾   紀 之

見 崎   泰 中

松 尾 伊 知 郎

小 郡 市

熊 本 県

久 留 米 市

春 日 市

福 岡 市

山 口 県

福 岡 市

熊 本 県

大 野 城 市

久 留 米 市

福 岡 市

福 岡 市

佐 賀 県

東 京 都

横 浜 市

福 岡 市

福 岡 市

福 岡 市

佐 賀 県

福 岡 市

北 九 州 市

熊 本 市

宗 像 市

福 津 市

飯 塚 市

佐 賀 県

熊 本 県

福 岡 市

北 九 州 市

浜 松 市

佐 賀 県

〔 交 流 会 員 〕

黒 岩   俊 哉

東   義 真

粱   鎬 年

周   飲 和

姚   明

趙   強

権   宇 眞

安   梅 蘭

鄭   元 植

ディクディク サヤディクムラッ

李   蓓

福 岡 市

久 留 米 市

韓 国

中 国

中 国

中 国

中 国

韓 国

韓 国

イ ン ド ネ シ ア

中 国

〔 映 像 〕〔 絵 画 〕

〔 版 画 〕

〔 彫 刻 〕

〔 絵 画 〕

蒼穹 あおぞら 17号(10)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

第19回アジア美術家連盟日本委員会展会場風景(福岡アジア美術館)

第27回アジア国際美術展(AIAE)タイ・バンコク大会主催:アジア美術家連盟タイ委員会

後援(パトロン):オフィス オブ コンテンポラリー カルチャー

会場:アダジャム ニュー コンテンポラリー アートセンター(建設中)

会期:2012年9月頃予定

新事業:タイ展開催中に20名のアーティストレジデンスを受け入れ予定

■ミズ プリスナ・ポンタデサイクル アジア美術家連盟タイ委員会代表

Page 11: アジア国際美術展[AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federat ion of Asian Art ists No.17 2011年 12月20日 発行 アジア国際美術展は昨年9月に、初めての地、ウランバートルのモンゴル国立現代美術館において25回展を開催し、四

蒼穹 あおぞら 17号 (11)

事務局から

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

2011年も残すところ僅かになりました。今年は3月11日の未曾有の東日本大震災で多くの皆さまの

尊い命を失い大変な年でした。一日も早い復興を願いたいものです。

事務局から平成22年度と平成23年度の事業報告その他ご報告申しあげます。平成22年度は、第19回

アジア美術家連盟日本委員会展を福岡アジア美術館企画ギャラリーにおいて、平成22年6月3

日(木)~6月8日(火)まで6日間開催、会員作品は絵画48点、版画12点、彫刻13点、

映像1点、合計73点、交流会員作品8点を展示。平成22年9月にモンゴル国立現代美術館

で開催される第25回アジア国際美術展に出品いたします作品20点も合わせて展示いたしました。第25回アジア国

際美術展(モンゴル展)は、モンゴル国では、初めてであり平成22年9月15日~10月21日まで開催されました。

モンゴルの美しい草原や青い空をイメージした「アジアの精神青い空:環境バランスと変化」のテーマでモンゴ

ル国あげての開会式に日本委員会からも多数参加され友好の輪が広がりました。平成23年度の事業につきまして

は、第26回アジア国際美術展(韓国)は、「アジアの芸術と文化のグローカリゼーション」のテーマで平成23年

9月12日~21日までソウル市のハンガラム美術館、9月30日~10月23日まで全北市全北美術館で開催され、日本

委員会からは30点出品しました。韓国展の開会式には、日本委員会から最多の21名が参加しました。

モンゴル展、韓国展の詳細な報告が宇田川代表より報告されております頁をお読みいただければと思います。第

20回アジア美術家連盟日本委員会展は、新春の平成24年1月2日(月)~1月10日(火)まで福岡アジア美術館企

画ギャラリーで開催いたします。今回の日本委員会展は、韓国展報告をかねて韓国に出品いたしました作品と第

27回アジア国際美術展(タイ展)へむけての作品を展示します。更に会員および交流会員の絵画、日本画、彫

刻、ミッククストメディア、版画、映像などの大作、力作を加えて、合計124点展示いたします。最後になりま

すが今後とも各方面の皆さまには、アジア美術家連盟日本委員会へのご支援とご協力をよろしくお願い申しあげ

ます。事務局 光行 洋子(日本委員会副代表・九州産業大学大学院芸術研究科長)

安 高   信 一

磯 部 美 代 子

伊 原   久 裕

上 田   勝 也

上 村   光 夫

ウェリオン 松田佳子

牛 島   リ サ

宇 田 川 宣 人

大 川   眞 子

大 久 保 リ ツ 子

奥 山   姿 子

小 濵 亜 由 美

尾 花   剛

金 藤   櫂

川 野   正

川 野 裕 一 郎

城 戸 佐 和 子

金 城   達 博

桑 野   進

小 寺   浩

齋 藤   洋

佐 伯   奈 美

佐 々 木 俊 介

重 松   淳 子

白 井   紘 子

高 橋   幸 二

瀧 山   和 子

田 代   耕 一

楯 岡   和 子

田 中   武

冨 田   耕 平

鶴 田   英 輝

中 村   俊 雅

西 田   律 子

馬 場   一 郎

東 京 都

熊 本 県

福 岡 市

京 都 市

福 岡 市

太 宰 府 市

鳥 栖 市

福 岡 市

北 九 州 市

福 岡 市

糟 屋 郡

福 岡 市

太 宰 府 市

春 日 市

福 岡 市

下 関 市

大 野 城 市

沖 縄 県

福 岡 市

北 九 州 市

久 留 米 市

粕 屋 郡

福 岡 市

福 岡 市

福 岡 市

熊 本 県

福 岡 市

福 岡 市

福 岡 市

北 九 州 市

熊 本 県

北 九 州 市

福 岡 市

大 牟 田 市

長 崎 県

顧   問

永久名誉会員

代   表

副 代 表

運営委員

谷口 治達、安永 幸一

秋吉 資夫 (故 )

宇田川 宣人

尾花 剛

堀尾 紀之

光行 洋子 (事務局)

白井 紘子 (会計監査 )

春口 光義

上田 勝也

佐々木 俊介

上村 光夫

内田 るり (会計)

古本 元治

大川 眞子

有田 暢夫

塚本 洋守

加藤 恵(会計)

原   信 之

春 口   光 義

樋 口   英 資

平 井   優 子

黄   禧 晶

松 浦   弘 子

松 尾   英 子

松 下   佐 代

光 行   洋 子

三 原   信 彦

南   聡

村 上   慶 樹

山 田   直 行

レ オ ナ ル ド・キ イ

渡 部 須 美 子

内 田   る り

加 藤   恵

佐 々 木   敞

進 藤   智 子

武 田   芳 明

ディール スティール

渕 上   濟

古 本   元 治

山 口   純 寛

有 田   暢 夫

塚 本   洋 守

西 村   一 也

藤 村   陽 三

堀 尾   紀 之

見 崎   泰 中

松 尾 伊 知 郎

小 郡 市

熊 本 県

久 留 米 市

春 日 市

福 岡 市

山 口 県

福 岡 市

熊 本 県

大 野 城 市

久 留 米 市

福 岡 市

福 岡 市

佐 賀 県

東 京 都

横 浜 市

福 岡 市

福 岡 市

福 岡 市

佐 賀 県

福 岡 市

北 九 州 市

熊 本 市

宗 像 市

福 津 市

飯 塚 市

佐 賀 県

熊 本 県

福 岡 市

北 九 州 市

浜 松 市

佐 賀 県

〔 交 流 会 員 〕

黒 岩   俊 哉

東   義 真

粱   鎬 年

周   飲 和

姚   明

趙   強

権   宇 眞

安   梅 蘭

鄭   元 植

ディクディク サヤディクムラッ

李   蓓

福 岡 市

久 留 米 市

韓 国

中 国

中 国

中 国

中 国

韓 国

韓 国

イ ン ド ネ シ ア

中 国

〔 映 像 〕〔 絵 画 〕

〔 版 画 〕

〔 彫 刻 〕

〔 絵 画 〕

蒼穹 あおぞら 17号(10)

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

第19回アジア美術家連盟日本委員会展会場風景(福岡アジア美術館)

第27回アジア国際美術展(AIAE)タイ・バンコク大会主催:アジア美術家連盟タイ委員会

後援(パトロン):オフィス オブ コンテンポラリー カルチャー

会場:アダジャム ニュー コンテンポラリー アートセンター(建設中)

会期:2012年9月頃予定

新事業:タイ展開催中に20名のアーティストレジデンスを受け入れ予定

■ミズ プリスナ・ポンタデサイクル アジア美術家連盟タイ委員会代表

Page 12: アジア国際美術展[AOZORA]News letter:the Japan Commitee of the Federat ion of Asian Art ists No.17 2011年 12月20日 発行 アジア国際美術展は昨年9月に、初めての地、ウランバートルのモンゴル国立現代美術館において25回展を開催し、四

蒼穹 あおぞら 17 号

アジアの美をもとめて ▲the Japan Commitee of the Federation of Asian Artists

(12) 2011 年 12 月 20 日