髙田研究室紹介 ライフサイクルエンジニアリング研究 · –...

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© Shozo Takata, Department of Industrial and Management Systems Engineering, School of Creative Science and Engineering, Waseda University 1 髙田研究室紹介 ライフサイクルエンジニアリング研究 201473髙田祥三

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髙田研究室紹介

ライフサイクルエンジニアリング研究

2014年7月3日

髙田祥三

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素材エネルギ

研究室のメインテーマ:環境調和型生産技術

部品製造

素材製造

製品製造

販売 使用

製品リユース

部品リユース

材料リサイクル

メンテナンス

素材エネルギ

大量生産・大量消費・大量廃棄の社会

環境調和型生産技術に基づく循環型社会

への転換

これまでの生産技術は,資源無限大,マーケット無限大を前提とし,高品質の製品を低価格で提供することに力を注いできた.

持続的な社会を実現していくためには,3R(Reduce,

Reuse, Recycling)技術に

基づき,環境にやさしいモノづくりを推進する必要がある.

部品製造

素材製造

製品製造

販売

使用

回収

再生

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① ライフサイクル・マネジメント:製品ライフサイクルの各プロセスを適切に実現していくための各種技術を開発する.

研究の領域 当研究室では,循環型社会の実現に向けた,環境調和型設計生産についての研究を行っている.これらの研究課題は,次の3段階に分けられる.

製品ライフサイクル・プラニング②

製造 使用

回収再生

低環境負荷生産 メンテナンス計画・管理 回収予測,

強制循環リユース・

リサイクル計画

環境調和型ビジネス設計③

③ 環境調和型ビジネス設計:製品とサービスを一体化させたシステム(PSS:

Product-Service System)の採用や,売切りからリース・レンタルなどへの製品提供形態の変更により,循環を容易にするビジネス設計技術を開発する.

② 製品ライフサイクル・プラニング:資源循環や環境負荷低減方策を組み込むために,製品企画段階から製品ライフサイクル全体を計画する技術を開発する.

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4目指す研究のありかた

社会に役立つ研究

– 地球温暖化,資源枯渇は国・地域を問わずすべての社会が共有する問題.

– モノづくりは現代社会の基盤.直接,間接に社会生活を規定している.

– モノづくり技術の立場から,資源・環境問題に取り組む

企業との連携

– 企業との共同研究を積極的に推進する.

– 研究は5年,10年先に必要な技術を考えて行うが,現実の問題と遊離しては意味がない.

– 実際の問題を理解し,実社会で役に立つ技術開発を目指す.

学会との連携

– 国際,国内学会での活動を重視する.

– 他分野を含めた多くの研究者と交流することで,視野が開け,自らの研究を客観的に見ることができるようになる.

– 国際学会へ積極的に参加することで,研究成果を世界に発信する.

シンガポールでの学会発表

香港での学会発表

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5卒論・修論テーマの例

環境調和型ビジネス設計

– PSS(Product Service System)に基づく環境調和型ビジネスの設計手法とスマートコミュニティへの応用

– 環境調和型ビジネス設計支援のためのライフサイクルシミュレーション

製品ライフサイクルプラニング

– 循環生産に適したモデルチェンジ計画

– 多様な顧客ニーズに応えるモジュール組換リユース方式

ライフサイクルマネジメント

– 製品運用段階のメンテナンス・更新計画

• LCC最適化のためのビル設備のライフサイクルマネジメント

• 太陽光発電効率化のためのライフサイクル・マネジメント

• ライフサイクルシミュレーションに基づくメンテナンス計画の最適化

– グローバル資源循環

• グローバル資源循環のためのリユース・リサイクルプロセス設計

– サプライチェーン・リスクマネジメント(SCRM)

• SCのリスクとその対策効果の評価

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研究課題例:環境調和型ビジネス設計

環境負荷削減方策(3R等)の導入と提供形態変更(売切り型→リース型など)による環境調和型ビジネスの設計

コミュニティ内の各家庭に対して,ニーズに合った製品を一括リース提供する

要求機能を満足しつつ,リユース製品と新造製品を区別せずに提供可能

コミュニティ全体として,環境負荷,顧客コストの低減が実現できる

EVHEMS

スマートハウスリサイクルメンテナンス リユース

プロバイダー

リサイクル材リユース製品

回収製品

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7研究課題例:ビルのライフサイクルメンテナンス

ライフサイクルコスト低減および資産価値向上を目的として、

ビル設備のメンテナンス・更新方法を最適化する。

①メンテナンス・更新計画の策定考慮すべき要因・ 物理寿命、経済寿命等・劣化・故障によるサービス低下・ メンテナンス・更新による効果

サービス品質向上

収益性向上 資産価値向上

※引用先 NEC:ビル管理システム Butics

エアコン

エスカレータ

②ビックデータ解析 集積されるデータから価値ある情報を抽出する.• 設備状態の経年変化• 設備の稼動率・負荷率

-40

-20

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0 5 10 15 20 25 30 35

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0 50 100 150 200 250

2007年 2008年 2009年 2010年

企画設計費

建築費

水光熱費

保全費修繕費

更新費

一般管理費等

廃棄処分費

建築事務所ビルのLCC比率

※引用先 一般財団法人 建設経済研究所“LCCが建設コストに及ぼす影響に関する基礎的研究”

データベース

保全データ

故障データ

稼動データ

運用費割合:約80%

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企業と連携した研究の推進

(大学院経営デザイン専攻)

学年・研究室の壁を越えた自由で活発な議論

(大学院経営デザイン専攻)

環境問題解決に向けた,モノづくり技術の開発(3R,PSS,ライフサイクルシミュレーションなど)

納得の研究環境(ネットワークサーバによるPC・プリンタなどの管理,グループウェア,文書管理システムなど)

髙田研究室に来ると・・・

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[年間スケジュール]

6 月 春合宿 (研究発表,バスケ・テニスなど)

7 月 研究中間発表

9 月 後期ゼミ開始

3年生歓迎会

10月 OB/OG会

11月 秋合宿(研究発表,ソフトボールなど)

12月 全体発表会,忘年会

3 月 卒業・修了祝いパーティ

研究室の活動[週間スケジュール]

グループミーティング– 1週間の進捗報告(毎回全員発表)

全体ゼミ

– テーマに関わる論文の紹介など(2~3週間に1回の発表)

院生ゼミ– 2週間毎の進捗報告

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10大学院進学先:経営デザイン専攻

当研究室からの大学院進学は,経営デザイン専攻(http://www.bdm.waseda.ac.jp/)

– 価値創造事業のマネジメント技術に関する体系化されたカリキュラム.

– 実務に精通した多彩な講師による授業,

– 実践的な力を養う充実した演習科目,

– 他研究室学生との共同作業,合同ゼミなどの,研究室の壁を越えた学習・研究.

マーケット・顧客開発

製品・サービス企画・開発

SCM・ロジスティクスマネジメント

生産マネジメント(調達,製造,販売)

事業経営

経営工学基礎

理論・手法・P

BL

成果・仕組みの構想力・構築力

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卒業・修了生の進路(過去10年間)

メーカー

コンサル

情報

サービス

金融商社

49%

21%

12%

8%

6%4%

メーカー旭硝子 NECキヤノン ソニーデンソー 東芝日産自動車 ネスレパナソニック 日立製作所富士通 富士フィルム本田技研 三菱電機コンサルアクセンチュア デロイト トーマツ日本総合研究所 野村総合研究所情報

IBM NSソリューションズ住商情報システム NTT東日本サービス東京ガス ソフトバンク金融・商社みずほ証券 三井物産三井住友信託銀行 三菱東京UFJ銀行

主な就職先卒論・修論研究で培った力を生かして,幅広い分野で卒業生が活躍している.

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教員による説明:

– 7月14日(月),15日(火),17日(木), 18日(金)の昼休み(その他の日時を希望の場合はメールで問い合わせてください.([email protected]))

学生による説明:

– 研究室に来てもらえれば随時行います.

ゼミ聴講(9:00~12:10):

– 7月7日(月), 8日(火), 10日(木),14日(月),15日(火),17日(木)

– 参加希望者は,当日の朝に研究室に来て申し出てください.

研究室見学

髙田研究室:51号館14階5号室