導入の計画 -...

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導入の計画 ハードウェア要件, 1 ページ ソフトウェア要件, 2 ページ ネットワークの要件, 3 ページ サポートされるコーデック, 5 ページ 電話機、ヘッドセット、およびカメラ, 5 ページ Expressway Mobile and Remote Access の展開, 7 ページ Cisco AnyConnect, 8 ページ シングルサインオンを使用した導入, 8 ページ サービス検出について, 11 ページ 音声およびビデオのパフォーマンス参照, 14 ページ Cisco Options Package ファイル, 18 ページ ディレクトリ統合, 18 ページ QoS の設定, 23 ページ ハードウェア要件 搭載されている RAM Microsoft Windows 7 および Microsoft Windows 8 の場合は 2GB RAM 物理メモリの空き容量 128 MB Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド 1

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導入の計画

• ハードウェア要件, 1 ページ

• ソフトウェア要件, 2 ページ

• ネットワークの要件, 3 ページ

• サポートされるコーデック, 5 ページ

• 電話機、ヘッドセット、およびカメラ, 5 ページ

• Expressway Mobile and Remote Accessの展開, 7 ページ

• Cisco AnyConnect, 8 ページ

• シングルサインオンを使用した導入, 8 ページ

• サービス検出について, 11 ページ

• 音声およびビデオのパフォーマンス参照, 14 ページ

• Cisco Options Packageファイル, 18 ページ

• ディレクトリ統合, 18 ページ

• QoSの設定, 23 ページ

ハードウェア要件

搭載されている RAM

Microsoft Windows 7およびMicrosoft Windows 8の場合は 2GB RAM

物理メモリの空き容量

128 MB

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ディスクの空き容量

256MB

CPU の速度およびタイプ

モバイル AMD Sempronプロセッサ 3600+(2 GHz)Intel Core2 CPU T7400(2. 16 GHz)

GPU

Directx 11(Microsoft Windows 7の場合)

I/O ポート

USB 2.0(USBカメラおよび音声デバイス用)

ソフトウェア要件

サポートされている Microsoft Lync のバージョン

• Microsoft Lync 2010

• Microsoft Lync 2013

Microsoft Lync 2013は、現時点では、以下の条件でサポートされています。

◦ Microsoft Lyncグループチャットセッションから音声コールまたはビデオコールへのエスカレーションはサポートされていません。

◦ Microsoft Lync 2013 Update KB2760512をインストールする必要があります。

Microsoft Lync 2013 64ビットはサポートされていません。(注)

サポートされるオペレーティングシステム

• Microsoft Windows 8(32ビット)

• Microsoft Windows 8(64ビット)

• Microsoft Windows 7(32ビット)

• Microsoft Windows 7(64ビット)

サポートされているサーバ

• Cisco Unified Communications Managerバージョン 8.6(2)以降

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ソフトウェア要件

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• Cisco Unity Connectionバージョン 8.5以降

サポートされているディレクトリ

• Microsoft Active Directory 2003

• Microsoft Active Directory 2008

• Cisco Unified Communications Manager User Data Service

UDSは、Cisco Unified Communications Managerバージョン 8.6.2以降でサポートされています。

• OpenLDAP

• Active Directoryライトウェイトディレクトリサービス(AD LDS)または Active DirectoryApplication Mode; Active Directoryアプリケーションモード(ADAM)

OpenLDAP、AD LDS、または ADAMとのディレクトリ統合では、Cisco UC Integration forMicrosoft Lync設定ファイルで特定のパラメータを定義する必要があります。詳細については、LDAPディレクトリサーバを参照してください。

制約事項

Microsoft Internet Explorer

Cisco UC Integration for Microsoft LyncにはMicrosoft Internet Explorer 8.0以降が必要です。アプリケーションは、Microsoft Internet Explorerレンダリングエンジンを使用して HTMLコンテンツを表示します。

サポートされているMicrosoft Office(Click to Call)

• Microsoft Office 2007 32ビット版

• Microsoft Office 2010 32ビット版

ネットワークの要件

ICMP 要求

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは、インターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)要求を TFTPサーバに送信します。これらの要求は、クライアントが Cisco Unified CommunicationsManagerに接続できるかどうかを判別することを可能にします。クライアントからの ICMP要求を許可するようにファイアウォールを設定する必要があります。ファイアウォールで ICMP要求を許可しないと、アプリケーションは Cisco Unified Communications Managerへの接続を確立できません。

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ネットワークの要件

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ポートおよびプロトコル

CiscoUC Integration forMicrosoft Lyncでは、次の表に示すポートおよびプロトコルを使用します。アプリケーションとサーバ間にファイアウォールを展開する場合、次のポートおよびプロトコル

を許可するようにファイアウォールを設定します。

説明(Description)[プロトコル(Protocol)]

[ポート(Port)]

着信

オーディオおよびビデオ用の Real-Time TransportProtocol(RTP)メディアストリームを受信する。これらのポートは、CiscoUnifiedCommunicationsManagerで設定する。

UDP16384~ 32766

発信

簡易ファイル転送プロトコル(TFTP)サービスUDP69

クライアント設定をダウンロードするTFTPサービスHTTP6970

Cisco Unity Connection(ボイスメール用)[TCP](HTTPS)

443

CiscoUnityConnection(ボイスメッセージの通知用)[TCP](HTTPS)

7080

LDAPディレクトリサーバUDP/TCP389

LDAPディレクトリサーバ(セキュア)LDAPS636

グローバルカタログサーバ[TCP]3268

グローバルカタログサーバ(セキュア)LDAPS3269

CTIゲートウェイ[TCP]2748

Session Initiation Protocol(SIP)コールシグナリングUDP/TCP5060

セキュアな SIPコールシグナリング[TCP]5061

Cisco Unified Communications ManagerへのWebアクセス、および以下のための接続が含まれます。

•割り当てられたデバイスのための Cisco UnifiedCommunicationsManager IPPhone(CCMCIP)サーバ。

•ユーザデータサービス(UDS)

HTTPS8443

オーディオおよびビデオ用の RTPメディアストリーム

UDP16384~ 32766

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ネットワークの要件

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説明(Description)[プロトコル(Protocol)]

[ポート(Port)]

ドメインネームシステム(DNS)トラフィックUDP/TCP53

IPフォン用のローカルで有効な証明書(LSC)これは、Cisco Unified Communications ManagerCertificate Authority Proxy Function(CAPF)登録のリスニングポートである。

[TCP]3804

サポートされるコーデック

サポートされるオーディオコーデック

• g.722.1

◦ g.722.1 32k

◦ g.722.1 24k

• g.711

◦ g.711 A-law

◦ g.711 u-law

• g.729a

サポートされるビデオコーデック

• H.264/AVC

電話機、ヘッドセット、およびカメラ

CTI でサポートされるデバイス

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは、Cisco Unified Communications Managerバージョン 8.6(1)と同じ CTIデバイスをサポートします。次の URLにある「CTI Supported Devices」のトピックの「CTI supported device matrix」の表を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucm/tapi_dev/8_6_1/supporteddevices.html

ヘッドセットとスピーカ

Plantronics Voyager Pro UC B230Plantronics Blackwire C420

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サポートされるコーデック

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Plantronics Voyager Pro UC BT300Plantronics Blackwire C610

Jabra BIZ 2400Plantronics Blackwire C620

Jabra BIZ 620Plantronics C220UC

Jabra Go 6470Plantronics C420

Jabra PRO 930Plantronics Calisto P420

Jabra Speak 410Plantronics Calisto P800シリーズヘッドセット

Jabra-8120Plantronics DSP400

Jabra GN2000Plantronics W740

Jabra PRO 9470Plantronics WO200/A

Polycom CX100 SpeakerphonePlantronics WO300

-Plantronics Voyager Pro UC WG200/B

Plantronics Voyager 510SLPlantronics Blackwire C310

Plantronics Voyager Pro UC B230Plantronics Blackwire C320

Plantronics DSP 400Plantronics Blackwire C420

Plantronics Savi 740Plantronics Blackwire C435

Plantronics Savi 440Plantronics Blackwire C610

Jabra GN2000 CIPC MonoPlantronics Blackwire C620

Jabra GN2000 CIPC DuoPlantronics Blackwire C710

Jabra Go 6470Plantronics Blackwire C720

Jabra Pro 930Plantronics Calisto P240シリーズ

Jabra Speak 410Plantronics Calisto P420

Jabra BIZ 2400Plantronics Calisto P610シリーズ

Polycom CX100 SpeakerphonePlantronics Calisto P800シリーズ

-Plantronics Voyager Pro UC WG200/B

カメラ

Tandberg Precision HDデバイスMicrosoft LifeCam 6000

Cisco VTIII(最大解像度 VGAまで)Logitech Pro 9000

-Logitech C920

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導入の計画

電話機、ヘッドセット、およびカメラ

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Expressway Mobile and Remote Access の展開Cisco Unified Communications Manager用の Expressway for Mobile and Remote Accessを使用することで、ユーザは VPNクライアントを使用しなくても、企業のファイアウォールの外からコラボレーションツールにアクセスできます。シスコのコラボレーションゲートウェイを使用して、

クライアントは公衆Wi-Fiネットワークやモバイルデータネットワークなどのリモートロケーションから社内ネットワークに安全に接続できます。

Expressway for Mobile and Remote Access機能をセットアップするには、次を実行します。

1 Cisco Expressway Eおよびシスコ Expressway-Cを使用して Expressway for Mobile and RemoteAccessをサポートするサーバをセットアップします。*

a Cisco Expresswayサーバをセットアップするには、次のマニュアルを参照してください。

•『Cisco Expressway Basic Configuration Deployment Guide』

•『Mobile and Remote Access via Cisco Expressway Deployment Guide』

*現在 Cisco TelePresence Video Communications Server (VCS)環境が導入されている場合は、Expressway forMobile andRemoteAccessをセットアップできます。詳細については、『CiscoVCSBasic Configuration (Control with Expressway) Deployment Guide』および『Mobile and RemoteAccess via Cisco VCS Deployment Guide』を参照してください。

b 関係するサーバをすべてCiscoExpressway-Cサーバのホワイトリストに追加して、クライアントが社内ネットワーク内に位置するサービスに確実にアクセスできるようにします。

サーバを Cisco Expressway-Cホワイトリストに追加するには、[HTTPサーバ許可(HTTPserver allow)]設定を使用します。

このリストには、ボイスメールや連絡先の写真をホストするサーバを含めることができま

す。

2 クライアントがExpressway forMobile andRemoteAccessサーバを検索できるように、_collab-edge

DNS SRVレコードを含む外部 DNSサーバを設定します。

サービスディスカバリに必要なサービスドメインは、インストーラでブートストラップした

り、最初のログイン画面でユーザによって [email protected]の形式で提供できます。サービ

スドメインをブートストラップした場合は、ドメインがわかっているため、ユーザに対して

最初のログイン画面は表示されません。

重要

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導入の計画

Expressway Mobile and Remote Access の展開

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次の図は、Expressway for Mobile and Remote Access環境のアーキテクチャを図示したものです。

図 1:クライアントが、Expressway for Mobile and Remote Access に接続する方法

Cisco AnyConnectCisco AnyConnectは、Wi-Fiまたはモバイルデータネットワークなどのリモートロケーションから社内ネットワークにアプリケーションが安全に接続できるサーバクライアントインフラストラ

クチャです。

Cisco AnyConnect環境には次のコンポーネントが含まれます。

Cisco Adaptive Security Appliance(ASA)

安全なリモートアクセスにサービスを提供します。

Cisco AnyConnect Secure Mobility Client

ユーザのコンピュータから Cisco Adaptive Security Applianceへの安全な接続を確立します。

CiscoUC Integration forMicrosoft Lyncは次を使用して安全なリモートアクセスをサポートします。

• Cisco AnyConnect Secure Mobility Client 2.5

• Cisco AnyConnect Secure Mobility Client 3.1

このインフラストラクチャの設定およびその手順については、「CiscoAnyConnect」を参照してください。ここからアクセスできます:http://www.cisco.com/en/US/products/ps10884/tsd_products_support_series_home.html。

シングルサインオンを使用した導入Security Assertion Markup Language(SAML)のシングルサインオンでサービスを使用可能にできます。

次の手順では、ユーザがクライアントを起動してからのSAMLSSOのサインインフローを示しています。

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導入の計画

Cisco AnyConnect

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1 ユーザがクライアントを起動します。ユーザがWebフォームを使用してサインインするようアイデンティティプロバイダー(IdPと呼びます)に設定している場合は、クライアント内にそのフォームが表示されます。

2 クライアントは、Cisco Unified Communications Managerまたは Cisco Unity Connectionといった接続先サービスに認証要求を送信します。

3 サービスはクライアントをリダイレクトして、IdPからの認証を要求します。4 IdPはクレデンシャルを要求します。クレデンシャルは、次のいずれかの方法で指定できます:

•ユーザ名とパスワードのフィールドを含むページをユーザに表示する、フォームベースの認証。

•統合Windows認証 (IWA)の Kerberos。

•スマートカード認証。

5 IdPはブラウザまたは他の認証方式にクッキーを提供します。 IdPは SAMLを使用して IDを認証し、サービスはクライアントにトークンを提供できるようになります。

6 クライアントは、サービスにログインするための認証にトークンを使用します。

認証方式

認証メカニズムは SSOのユーザエクスペリエンスに影響します。たとえば、Kerberosを使用する場合、クライアントはユーザにクレデンシャルを要求しません。ユーザがすでに認証を提供し

て、デスクトップへのアクセス権を得ているからです。

ユーザセッション

ユーザはサインインしてセッションに入ると、ユーザは事前に定義された一定の期間 Cisco UCIntegration for Microsoft Lyncサービスを使用できるようになります。セッションが継続する時間を制御するには、Cookieおよびトークンのタイムアウトパラメータを設定します。セッションの有効期限が切れてクライアントがサイレント更新できない場合、ユーザ入力が必要となるため、

ユーザに再認証が要求されます。認証クッキーが有効でなくなると、このようになります。

Kerberosまたはスマートカードを使用した場合、スマートカードの PINを要求されなければ、再認証のためのアクションは必要ないため、ボイスメールや着信コールなどのサービスが中断する

おそれがありません。

シングルサインオンの要件

サポートされるアイデンティティプロバイダー

IdPはセキュリティアサーションマークアップ言語(SAML)互換である必要があります。クライアントは次のアイデンティティプロバイダーをサポートします。

• Ping Federate 6.10.0.4

• Microsoft Active Directory Federation Services (ADFS) 2.0

• Open Access Manager (OpenAM) 10.1

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導入の計画

シングルサインオンの要件

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OpenAMで使用する場合は、グローバルに永続的な Cookieを確実に設定します。

(注)

IdPを設定すると、その設定によって、クライアントにサインインする方法が決まります。Cookieタイプ(永続的な Cookieまたはセッション Cookie)などの一部のパラメータや認証メカニズム(KerberosまたはWebフォーム)によって、認証を必要とする頻度が決まります。

クッキー

ブラウザとの Cookie共有を有効にするには、セッション Cookieではなく永続的な Cookieを使用する必要があります。永続的なCookieを使用すると、ユーザはクライアントまたは InternetExplorerを使用する他のデスクトップアプリケーションにクレデンシャルを 1回入力するよう要求されます。セッションCookieを使用すると、ユーザはクライアントが起動するたびにクレデンシャルを入力するよう要求されます。永続的なクッキーは IdPの設定値として設定します。 Open AcessManagerを IdPとして使用している場合は、グローバルに永続的な Cookieを設定する必要があります(レルム固有の永続的な Cookieではない)。

必要なブラウザ

ブラウザとクライアントの間で認証クッキー(IdPが発行)を共有するには、Internet Explorerをデフォルトのブラウザとして指定する必要があります。

シングルサインオンおよびリモートアクセス

企業のファイアウォールの外から ExpresswayMobile and Remote Accessを使用して自分のクレデンシャルを指定するユーザの場合は、シングルサインオンに以下の制限があります。

•シングルサインオン(SSO)は、Cisco Expressway 8.5とCiscoUnified CommunicationsManagerリリース 10.5.2以降で使用可能です。

•使用するアイデンティティプロバイダーの内部URLと外部URLは同じでなければなりません。 URLが異なっていると、企業ファイアウォールの内側から外側または外側から内側に移動したときに、ユーザはサインインし直すように要求される場合があります。

クライアント内の SAML SSO の有効化

はじめる前に

• Cisco Unified Communications Applications 10.5.1 Service Update 1での SSOの有効化:このサービスで SAML SSOを有効化する方法については、『SAML SSO Deployment Guide for CiscoUnified Communications Applications, Release 10.5』を参照してください。

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導入の計画

シングルサインオンおよびリモートアクセス

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• Cisco Unity Connectionバージョン 10.5での SSOの有効化:このサービスで SAML SSOを有効化する方法の詳細については、「Managing SAML SSO in Cisco Unity Connection」を参照してください。

手順

ステップ 1 Webブラウザで証明書を検証できるように、すべてのサーバに証明書を配布してください。これを行わないと、無効な証明書に関する警告メッセージが表示されます。証明書の検証の詳細につ

いては、「Certificate Validation」を参照してください。ステップ 2 クライアントのSAMLSSOのサービス検出を確認します。クライアントは、標準サービス検出を

使用してクライアントの SAML SSOを有効化します。設定パラメータ ServicesDomain、VoiceServicesDomain、および ServiceDiscoveryExcludedServicesを使用して、サービス検出を有効化します。サービス検出を有効にする方法の詳細については、「クライアントがサービスを検出

する方法」を参照してください。

ステップ 3 セッションの継続時間を定義します。

セッションは、クッキーおよびトークン値で構成されます。 cookieは通常トークンより長く継続します。 cookieの寿命はアイデンティティプロバイダーで定義され、トークンの期間はサービスで定義されます。

ステップ 4 SSOが有効化されると、デフォルトでは、Cisco UC Integration for Microsoft LyncユーザはすべてSSOを使用してサインインします。管理者は、特定のユーザが SSOを使用せず、その代わりにCisco UC Integration for Microsoft Lyncユーザ名とパスワードを使用してサインインするように、ユーザ単位でこれを変更することができます。 Cisco UC Integration for Microsoft Lyncユーザに対して SSOを無効化するには、SSO_Enableパラメータの値を FALSEに設定します。ユーザにメールアドレスを確認しないように Cisco UC Integration for Microsoft Lyncを設定した場合、Cisco UC Integration for Microsoft Lyncに最初にサインインするときに SSOが有効でないことがあります。一部の導入環境では、パラメータ ServicesDomainSsoEmailPromptを ONに設定する必要があります。この設定によって、Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは初回の SSOサインインを実行するのに必要な情報を確実に取得できます。すでに Cisco UC Integration for MicrosoftLyncにログインしているユーザの場合、必要な情報はすでに取得済みであるため、このプロンプトは必要ありません。

サービス検出についてサービスディスカバリにより、クライアントは自動的に企業のネットワークでサービスを検出す

ることができます。サーバロケーションを提供するサービス(SRV)レコードを取得するため、クライアントはドメインネームサーバを問い合わせます。

サービスディスカバリを使用することの主な利点は次のとおりです。

•導入までの時間短縮。

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド11

導入の計画

サービス検出について

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•サーバロケーションの一元管理が可能。

ただし、クライアントは、さまざまなサーバが存在することと、さまざまなサービスを利用でき

ることをクライアントに示す、さまざまなSRVレコードを取得できます。このように、クライアントは、各 SRVレコードを取得するときに、環境に関する特定の情報を取得します。

次の表は、配置可能な SRVレコードを一覧表示し、それぞれのレコードに関する目的とメリットについて説明しています。

設置の理由目的SRV レコード

•インストール引数を指定する必要性を排除します。

• UCサービスプロファイルの設定を集中管理できます。

•クライアントは、ユーザのホームクラスタを検出できます。

その結果、クライアントは自動的にユー

ザのデバイス設定を取得し、デバイス

を登録できます。 CCMCIPプロファイルまたは TFTPサーバアドレスのユーザをプロビジョニングする必要はあり

ません。

• Expressway forMobile and Remote Accessをサポートします。

Cisco Unified CommunicationsManagerバージョン 9.0以降の場所を提供します。

_cisco-uds

• Expressway forMobile and Remote Accessを使用した導入をサポートします。

Cisco VCS ExpresswayまたはCisco Expressway Eの場所を提供します。

クライアントは Cisco UnifiedCommunicationsManagerからサービスプロファイルを取得してオー

センティケータを判別できます。

_collab-edge

クライアントによるサービスの検索方法

次の手順は、クライアントが SRVレコードでサービスを検索する方法について説明しています。

1 クライアントホストコンピュータまたはデバイスは、ネットワーク接続を取得します。

クライアントホストコンピュータがネットワーク接続を取得すると、DHCP設定から DNSネームサーバのアドレスを取得します。

2 ユーザがクライアントを起動します。

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド12

導入の計画

クライアントによるサービスの検索方法

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3 クライアントは、次の SRVレコードのネームサーバを優先度順に問い合わせます。

• _cisco-uds

• _collab-edge

DNSクエリーの結果をキャッシュに格納し、それ以降の起動時にロードします。

Cisco UDS SRV レコードCiscoUnifiedCommunicationsManagerバージョン 9以降の導入では、クライアントは_cisco-udsSRVレコードを使用してサービスと構成を自動的に検出できます。

次の図に、クライアントが _cisco-uds SRVレコードを使用する方法を示します。

1 クライアントは、SRVレコードのドメインネームサーバを問い合わせます。

2 ネームサーバは _cisco-uds SRVレコードを返します。

3 クライアントは、ユーザのホームクラスタを検出します。

自動でのユーザのホームクラスタ検索結果として、クライアントはユーザのデバイス設定を取

得し、自動的にテレフォニーサービスを登録できます。

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド13

導入の計画

Cisco UDS SRV レコード

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複数のCisco Unified CommunicationsManagerクラスタがある環境では、クラスタ間検索サービス (ILS)を設定できます。 ILSは、クライアントがユーザのホームクラスタを検索して、サービスを検出できるようにします。

ILSを設定しない場合、EMCCリモートクラスタ設定と同じようにして、リモートクラスタ情報を手動で設定する必要があります。リモートクラスタ設定の詳細については、『CiscoUnified Communications Manager Features and Services Guide』を参照してください。

重要

4 クライアントはユーザのサービスプロファイルを取得します。

ユーザのサービスプロファイルには、UCサービスおよびクライアント設定のアドレスと設定が含まれます。

また、クライアントは、サービスプロファイルからのオーセンティケータを決定します。

5 クライアントは、オーセンティケータにユーザをログインさせます。

次に、_cisco-uds SRVレコードの例を示します。_cisco-uds._tcp.example.com SRV service location:

priority = 6weight = 30port = 8443svr hostname = cucm3.example.com

_cisco-uds._tcp.example.com SRV service location:priority = 2weight = 20port = 8443svr hostname = cucm2.example.com

_cisco-uds._tcp.example.com SRV service location:priority = 1weight = 5port = 8443svr hostname = cucm1.example.com

音声およびビデオのパフォーマンス参照

次のデータは、ラボ環境でのテストに基づいています。このデータは、帯域幅の使用状況の

点で予想できる内容を提供することを目的としています。このトピックの内容は、完全な内

容を示したり、帯域幅の使用状況に影響を与える可能性があるすべてのメディアシナリオを

反映したりするものではありません。

注目

音声、ビデオ、およびプレゼンテーションビデオのビットレート

次の表に、音声のビットレートを示します。

注記(Notes)実際のビットレート

(kbit/秒)RTP ペイロード(kbit/秒)

コーデック

高品質な圧縮54/6224/32g.722.1

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導入の計画

音声およびビデオのパフォーマンス参照

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注記(Notes)実際のビットレート

(kbit/秒)RTP ペイロード(kbit/秒)

コーデック

標準的な非圧縮8064g.711

低品質な圧縮388g.729a

ビデオのビットレート

次の表に、g.711音声でのビデオのビットレートを示します。

g.711 音声で測定されたビットレート(kbit/秒)

ピクセル解像度

156256 x 144w144p

320512 x 288w288pこれがビデオレンダリング

ウィンドウのデフォルトサイ

ズです。

570768 x 448w448p

8901024 x 576w576p

13001280 x 720720p

上記の表に関する注意事項:

•この表は、想定される解像度をすべて網羅しているわけではありません。

•測定されたビットレートは、実際の使用帯域幅(RTPペイロード + IPパケットのオーバーヘッド)です。

プレゼンテーションビデオのビットレート

次の表に、プレゼンテーションビデオのビットレートを示します。

8 fps でのワイヤビットレートの概算値(kbit/秒)

2 fps でのワイヤビットレートの概算値(kbit/秒)

ピクセル

16441720 x 480

18847704 x 576

320801024 x 768

364911280 x 720

4001001280 x 800

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導入の計画

音声およびビデオのパフォーマンス参照

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上記の表に関する注意事項:

•アプリケーションは 8 fpsでキャプチャし、2~8 fpsで送信します。

•この表の値には、音声は含まれていません。

ネゴシエートされた最大ビットレート

[領域の設定(Region Configuration)]ウィンドウで Cisco Unified Communications Managerのペイロードの最大ビットレートを指定します。この最大ペイロードビットレートには、パケット

オーバーヘッドは含まれません。したがって、使用される実際のビットレートは、指定した最大

ペイロードビットレートよりも大きくなります。

次の表では、アプリケーションが最大ペイロードビットレートを割り当てる方法について説明し

ます。

プレゼンテーションビ

デオ(デスクトップ共

有ビデオ)

双方向ビデオ(メインビデ

オ)

[音声(Audio)]デスクトップ共有セッ

ション

-アプリケーションは残りの

ビットレートを次のように割

り当てます。

ビデオコールの最大ビット

レートから音声のビットレー

トを引きます。

アプリケーション

は最大オーディオ

ビットレートを

使用します。

[いいえ(No)]

アプリケーションは、

オーディオビット

レートを引いた後、残

りの帯域幅の半分を割

り当てます。

アプリケーションは、オー

ディオビットレートを引いた

後、残りの帯域幅の半分を割

り当てます。

アプリケーション

は最大オーディオ

ビットレートを

使用します。

[はい(Yes)]

帯域幅のパフォーマンス期待値

アプリケーションは音声のビットレートを取り分けてから、残りの帯域幅をインタラクティブビ

デオとプレゼンテーションビデオの間で均等に分けます。次の表では、帯域幅ごとに達成できる

パフォーマンスを理解するのに役立つ情報について説明します。

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導入の計画

音声およびビデオのパフォーマンス参照

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音声 + インタラクティブビデオ + プレゼンテーション

ビデオ

音声 + プレゼンテーションビデオ

(デスクトップ共

有ビデオ)

音声 + インタラクティブビデオ(メ

インビデオ)

[音声(Audio)]アップロード速度

帯域幅はビデオ用

に不十分です。

帯域幅はビデオ用

に不十分です。

帯域幅はビデオ用

に不十分です。

g.711の帯域幅のしきい値レベルで

す。帯域幅は

g.729aおよびg.722.1用に十分です。

125 kbps(VPN)

w144p(256 x144)(30 fps)+1280 x 720(2 fps以上)

1280 x 800(2 fps以上)

w288p(512x288)(30 fps)

帯域幅は音声コー

デック用に十分で

す。

384 kbps(VPN)

w144p(256 x144)(30 fps)+1280 x 800(2 fps以上)

1280 x 800(2 fps以上)

w288p(512x288)(30 fps)

帯域幅は音声コー

デック用に十分で

す。

384 kbps(企業ネットワーク)

w288p(512 x288)(30 fps)+1280 x 800(8fps)

1280 x 800(8fps)

w576p(1024x576)(30fps)

帯域幅は音声コー

デック用に十分で

す。

1000 kbps

w288p(1024 x576)(30 fps)+1280 x 800(8fps)

1280 x 800(8fps)

w720p30(1280 x720)(30 fps)

帯域幅は音声コー

デック用に十分で

す。

2000 kbps

VPNでペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。

ビデオレートアダプテーション

アプリケーションはビデオレートアダプテーションを利用し、最適なビデオ品質をネゴシエート

します。ビデオレートアダプテーションは、ビデオのビットレートのスループットを動的に増

減して、有効な IPパスの帯域幅でリアルタイムの変動を処理します。

ユーザは、ビデオ通話が低解像度で開始し、短期間に高解像度になることを想定します。アプリ

ケーションは、後続のビデオコールが最適な解像度で開始されるように、履歴を保存します。

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド17

導入の計画

音声およびビデオのパフォーマンス参照

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Cisco Options Package ファイルアプリケーションを導入する際に必要になることがある各種CiscoOptions Package (COP)ファイルを確認します。

Cisco UnifiedCommunicationsManagerバージョン

説明(Description)COP ファイル

7.1.3CiscoUnified CommunicationsManagerにCSFデバイスタイプを追加します。詳細につい

ては、「ソフトウェア要件」を参照してく

ださい。

ciscocm.installcsfdevicetype.cop.sgn

8.6.2のみCSFデバイスで BFCPビデオデスクトップ共有をサポートします。詳細については、

「Apply COP File for BFCP Capabilities」を参照してください。

cmterm-bfcp-e.8-6-2.cop.sgn

8.6.x以下グループ設定ファイルの [CSFサポートフィールド(CSF Support Field)]フィールドを追加します。詳細については、「グ

ループ設定の作成」を参照してください。

ciscocm.addcsfsupportfield.cop.sgn

サポートさ

れるすべて

のバージョ

アプリケーションダイヤルルールとディレ

クトリルックアップルールを Cisco UCIntegration forMicrosoft Lyncに公開します。詳細については、「ダイヤルルールの発

行」を参照してください。

cmterm-cupc-dialrule-wizard-0.1.cop.sgn

ディレクトリ統合アプリケーションの導入にはディレクトリ統合が必要です。 2種類のディレクトリ統合がサポートされています。

•拡張ディレクトリ統合(EDI)

• Cisco Unified Communications Manager User Data Service(UDS)

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド18

導入の計画

Cisco Options Package ファイル

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EDIディレクトリ統合拡張ディレクトリ統合(EDI)はネイティブのMicrosoft Windows APIを使用してMicrosoft ActiveDirectoryから連絡先データを取得します。

EDIの設定

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncはディレクトリサービスを自動的に検出して、グローバルカタログがActive Directoryドメインに登録されているワークステーションにインストールされている場合は、それに接続します。この接続はコンフィギュレーションファイルで次のようにカス

タマイズできます。

•属性のマッピング

「属性マッピングのパラメータ」を参照してください。

•接続の設定

「ディレクトリ接続パラメータ」を参照してください。

•クエリー設定

「ディレクトリクエリーパラメータ」を参照してください。

•連絡先の写真の解像度

「連絡先の写真のパラメータ」を参照してください。

•連絡先の解決

「連絡先の解決」を参照してください。

ディレクトリからの属性の取得

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncはグローバルカタログまたはドメインコントローラに接続してActive Directory属性を取得できます。アプリケーションがネットワーク内の属性を受信する方法を判別する場合は、次の情報を使用してください。

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド19

導入の計画

EDIディレクトリ統合

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グローバルカタログ

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは、デフォルトではグローバルカタログサーバに接続します。デフォルト設定を使用する場合は、すべての属性がグローバルカタログサーバ

に常駐することを確認する必要があります。

Microsoft Active Directory Schemaスナップインなどの適切なツールを使用すると、属性をグローバルカタログサーバに複製できます。

グローバルカタログサーバに属性を複製すると、ドメイン内のActiveDirectoryサーバ間にトラフィックが発生します。

(注)

Active Directory Schemaスナップインを使用し、グローバルカタログサーバに属性を複製する方法については、適切なMicrosoftドキュメントを参照してください。

ドメインコントローラ

次の場合は、Cisco UC Integration for Microsoft Lyncを設定し、ドメインコントローラに接続できます。

•グローバルカタログサーバに接続したくない。

•グローバルカタログサーバに属性を複製したくない。

ドメインコントローラに接続するよう設定した場合は、アプリケー

ションは 1つのドメインにのみクエリーを送信します。(注)

アプリケーションがドメインコントローラに接続するように設定するには、ConnectionTypeパラメータの値として1を指定します。詳細については、「ディレクトリ接続パラメータ」を参照してください。

属性のインデックス化

ディレクトリの連絡先の解像度に使用する属性は、必ずインデックス化してください。

デフォルトの属性マッピングを使用する場合は、次の属性がインデックス化されていることを確

認します。

• sAMAccountName

• telephoneNumber

さらに、セカンダリ番号クエリーについては、次の属性もインデックス化する必要がありま

す。

• otherTelephone

• mobile

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド20

導入の計画

EDIディレクトリ統合

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• homePhone

デフォルトでは、セカンダリ番号クエリーがアプリケーションで有効になっ

ています。セカンダリ番号クエリーは、DisableSecondaryNumberLookupsパラメータで無効にすることができます。

(注)

UDSディレクトリ統合UDSは、コンタクトを解決するために用意された Cisco Unified Communications Manager上のインターフェイスです。Microsoft Active Directoryまたは別の LDAPディレクトリソースから連絡先データを Cisco Unified Communications Managerに同期させます。 Cisco UC Integration for MicrosoftLyncは、UDSインターフェイスを使用して Cisco Unified Communications Managerからその連絡先データを直接取得します。

UDSとの統合の有効化

UDSとの統合を有効にするには、次の手順を実行します。

1 Cisco Unified Communications Managerでディレクトリソースを作成します。

2 連絡先データを Cisco Unified Communications Managerに同期させます。

3 Cisco UC Integration for Microsoft Lync設定ファイルの DirectoryServerTypeパラメータの値として UDSを指定します。

同期が行われた後、連絡先データは Cisco Unified Communications Managerに配置されます。アプリケーションは自動的に UDSに接続し、すべての連絡先の解決を実行します。 UDSを使用するために他のサーバ設定タスクを実行する必要はありません。

連絡先の写真の取得

UDSと統合する場合に連絡先写真を取得するには、アプリケーションを設定する必要があります。詳細については、「連絡先の写真の取得」を参照してください。

複数のクラスタでの連絡先の解決

複数の Cisco Unified Communications Managerクラスタでの連絡先の解決では、社内ディレクトリのすべてのユーザを各 Cisco Unified Communications Managerクラスタに同期させます。その後、適切なCiscoUnifiedCommunicationsManagerクラスタにこれらのユーザのサブセットをプロビジョニングします。

たとえば、組織のユーザが 40,000人とします。 20,000人のユーザが北米にいます。 20,000人のユーザがヨーロッパにいます。組織の各場所に次の Cisco Unified Communications Managerクラスタがあります。

• cucm-cluster-na(北米)

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド21

導入の計画

UDSディレクトリ統合

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• cucm-cluster-eu(ヨーロッパ)

この例では、40,000人のすべてのユーザを両方のクラスタに同期させます。その後、北米の20,000人のユーザを cucu-cluster-naにヨーロッパの 20,000人のユーザを cucm-cluster-euにプロビジョニングします。

ヨーロッパのユーザが北米のユーザにコールすると、アプリケーションは cucu-cluster-naからヨーロッパのユーザの連絡先詳細を取得します。

北米のユーザがヨーロッパのユーザにコールすると、アプリケーションは cucu-cluster-euから北米のユーザの連絡先詳細を取得します。

サポートされる LDAP ディレクトリサービスCisco UC Integration for Microsoft Lyncは、次のディレクトリサービスをサポートしています。

• Microsoft Active Directory 2003

• Microsoft Active Directory 2008

• OpenLDAP

• Active Directoryライトウェイトディレクトリサービス(AD LDS)または Active DirectoryApplication Mode; Active Directoryアプリケーションモード(ADAM)

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは、OpenLDAP、AD LDS、ADAMとの次の特定の統合シナリオをサポートします。

•匿名または認証済みのビングを使用した OpenLDAP統合。

•匿名バインド、Microsoft Windowsプリンシパルユーザとの認証、または AD LDSプリンシパルユーザとの認証を使用する AD LDSまたは ADAMの統合。

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncを設定する前に、スキーマの特性を識別するために、ディレクトリサービスを評価します。

ドメインネームシステムの設定

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは、組織内のすべてのユーザに関する情報にアクセスできるディレクトリサービスに接続しなければなりません。通常、アプリケーションはユーザのワー

クステーションのUSERDNSDOMAIN環境変数からドメイン名を取得します。この値を使って、Cisco UC Integration for Microsoft Lyncはドメイン内でグローバルカタログまたは LDAPサービスを見つけることができます。

アプリケーションはグローバルカタログに自動的に接続します。 LDAPサービスを見つけることができるように、アプリケーションを設定する必要があります。

(注)

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド22

導入の計画

サポートされる LDAP ディレクトリサービス

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場合によっては、USERDNSDOMAIN環境変数の値は、フォレスト全体のドメイン名に対応するDNSドメイン名に解決されません。たとえば、この設定は、組織がサブドメインまたはリソースドメインを使用する場合に発生します。このような設定では、USERDNSDOMAIN環境変数は、親ドメインではなく子ドメインに解決されます。このように設定すると、アプリケーションは組

織内のすべてのユーザの情報にはアクセスできなくなります。

USERDNSDOMAIN環境変数が子ドメインに解決される場合、次のいずれかの設定オプションを使用することで、親ドメインのサービスに接続できます。

•親ドメインの FQDNを使用するようにアプリケーションを設定する。

この設定を実行するには、PrimaryServerName parameterパラメータの値として親ドメインのFQDNを指定します。

•アプリケーションがグローバルカタログまたは LDAPサービスをリクエストしたときに、組織内のすべてのユーザにアクセスできるサーバにアプリケーションを接続するようにDNSサーバを設定する。

•グローバルカタログまたはLDAPサービスが組織のすべてのユーザにアクセスできることを確認します。

DNSサーバの設定に関する詳細については、次のMicrosoftのマニュアルを参照してください。

• Configuring DNS for the Forest Root Domain

• Assigning the Forest Root Domain Name

• Deploying a GlobalNames Zone

• Support for DNS Namespace planning in Microsoft server products

QoS の設定Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは、Real-time Transport Protocol(RTP)トラフィックがネットワークを通過する際に優先および分類されるようにするために、次の 2つの方法をサポートしています。

• Cisco Media Services Interfaceを使用して導入する

• RTPメディアパケットの IPヘッダーに DSCP値を設定する

Cisco Media Services Interface(MSI)で展開することを推奨します。このメソッドにより、効果的にエクスペリエンスの質が向上し、導入および運用のコストが削減されます。MSIにより、クライアントはネットワークアウェアにすることができ、ネットワークの状況に動的に

適応し、ネットワークとより緊密に統合できます。

ヒント

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド23

導入の計画

QoS の設定

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Cisco Media Services InterfaceCiscoメディアサービスインターフェイスはCisco PrimeCollaborationManagerおよびCiscoMedianet対応のルータと連携するMicrosoft Windowsサービスを提供し、Cisco UC Integration for MicrosoftLyncが最低限の遅延やパケット損失で音声メディアとビデオメディアをネットワークで送信できるようにします。

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは、音声メディアとビデオメディアを送信する前に、Ciscoメディアサービスインターフェイスが存在するかどうかをチェックします。

•このサービスがコンピュータに存在する場合、Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは Ciscoメディアサービスインターフェイスにフロー情報を提供します。その後、このサービスは

ネットワークに信号を送信し、ルータはフローを分類して Cisco UC Integration for MicrosoftLyncのトラフィックを優先させます。

•このサービスが存在しない場合、Cisco UC Integration for Microsoft Lyncはこのサービスを使用せず、通常どおりに音声メディアとビデオメディアを送信します。

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは、音声通話またはビデオコールごとに Ciscoメディアサービスインターフェイスが存在するかどうかをチェックします。

(注)

Ciscoメディアサービスインターフェイスを別途インストールして、ネットワークをCiscoMedianet対応にする必要があります。 Cisco Prime Collaboration Managerのインストールと Cisco Medianet対応のルータの設置も行う必要があります。

DSCP 値の設定Cisco UC Integration for Microsoft Lyncトラフィックがネットワークを通過する際に優先されるように、RTPメディアパケットヘッダーに Differentiated Services Code Point(DSCP)値を設定します。

Cisco Unified Communications Managerのポート範囲クライアントは、CiscoUnified CommunicationsManagerの SIPプロファイルで使用するポート範囲を定義します。クライアントは、このポート範囲を使用して、ネットワークにRTPトラフィックを送信します。

SIP プロファイルでのポート範囲の指定

クライアントが RTPトラフィックを使用できるように、ポート範囲を指定するには、次のとおりに実行します。

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド24

導入の計画

Cisco Media Services Interface

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手順

ステップ 1 [Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified CM Administration)]インターフェイスを開きます。

ステップ 2 [デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [SIPプロファイル(SIP Profile)]の順に選択します。

ステップ 3 適切な SIPプロファイルを検索するか、新しい SIPプロファイルを作成します。[SIPプロファイルの設定(SIP Profile Configuration)]ウィンドウが開きます。

ステップ 4 次のフィールドにポート範囲を指定してください。

開始メディアポート(Start Media Port)

メディアストリームの開始ポートを定義します。このフィールドは、範囲の最小ポートを

設定します。

終了メディアポート(Stop Media Port)

メディアストリームの終了ポートを定義します。このフィールドは、範囲の最大ポートを

設定します。

ステップ 5 [設定の適用(Apply Config)]を選択し、[OK]をクリックします。

クライアントによるポート範囲の使用方法

Cisco UC Integration for Microsoft Lyncは、SIPプロファイルに設定したポート範囲を均等に配分します。クライアントは、次のようにポート範囲を使用します。

•ポート範囲の下半分は、オーディオストリーム用

•ポート範囲の上半分は、ビデオストリーム用

たとえば、3000のスタートメディアポートおよび 4000のエンドメディアポートを使用する場合、クライアントはポート経由で次のようにメディアを送信します。

•オーディオストリームのポート:3000~ 3501

•ビデオストリームのポート:3502~ 4000

オーディオメディアおよびビデオメディアのポート範囲を分割する結果として、クライアントに

より識別可能なメディアストリームが作成されます。 IPパケットのヘッダー内のDSCP値を設定することで、それらのメディアストリームを分類し、優先させることができます。

DSCP 値を設定するオプション次の表は、DSCP値の設定に関するオペレーティングシステムごとのオプションを示します。

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド25

導入の計画

DSCP 値の設定

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Microsoft Windows 8Microsoft Windows 7DSCP 値を設定する方式

[はい(Yes)][はい(Yes)]Microsoftグループポリシーを用いた DSCP値の設定

[はい(Yes)][はい(Yes)]ネットワークスイッチおよび

ルータでの DSCP値の設定

グループポリシーを用いた DSCP 値の設定

より新しいWindowsオペレーティングシステム(MicrosoftWindows 7など)にCiscoUC Integrationfor Microsoft Lyncを導入する場合は、Microsoftグループポリシーを使用して DSCP値を適用できます。

グループポリシーを作成するには、次のMicrosoftサポート記事の手順に従います:http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc771283%28v=ws.10%29.aspx。

次の属性を用いて音声メディアとビデオメディアに別々のポリシーを作成する必要があります。

シグナリングポリシービデオポリシー音声ポリシー属性(Attributes)

CUCILync.exeCUCILync.exeCUCILync.exeアプリケーション名

[TCP]UDPUDP[プロトコル(Protocol)]

SIPは 5060安全な SIPの場合は 5061

Cisco UnifiedCommunicationsManagerの SIPプロファイルからの対応

するポート番号また

は範囲。

Cisco UnifiedCommunicationsManagerの SIPプロファイルからの対応

するポート番号また

は範囲。

ポート番号または範

243446DSCP値

ネットワーク内の DSCP 値の設定

スイッチおよびルータを設定し、RTPメディアの IPヘッダーで DSCP値をマーキングします。

ネットワーク内の DSCP値を設定するには、クライアントアプリケーションからの異なるストリームを識別する必要があります。

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド26

導入の計画

DSCP 値の設定

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メディアストリーム

クライアントは、オーディオストリームとビデオストリームに異なるポート範囲を使用す

るため、それらのポート範囲に基づいて音声およびビデオメディアを区別できます。 SIPプロファイルのデフォルトのポート範囲を使用して、次のようにメディアパケットをマー

キングする必要があります。

•音声メディアは、EFとして、16384~ 24574のポートでストリーミング

•ビデオメディアは、AF41として、24575~ 32766のポートでストリーミング

シグナリングストリーム

SIP、CTI QBE、XMPPに必要な各種ポートに基づいて、クライアントおよびサーバ間のシグナリングを識別できます。たとえば、CiscoUC Integration forMicrosoft LyncとCiscoUnifiedCommunications Managerとの間の SIPシグナリングは、ポート 5060を通して行われます。

AF31としてシグナリングパケットをマーキングする必要があります。

Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド27

導入の計画

DSCP 値の設定

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Cisco UC Integration for Microsoft Lync 10.6 管理ガイド28

導入の計画

DSCP 値の設定