頼りになる中学生 新 - naracity.ed.jp107,c,html/107/20140425-123413.pdf · 第75号 学 校...

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第75号 平成25年11月1日 ◆10月24日(木)、第66期生 徒会役員を選ぶ立会演説会と 投票が行われた。8人の定数 に対して現職の2年生3人を 含む10人が立候補し、それぞ れの考えを誠実に訴え、投票 を呼びかけた。 ◆「大好きな三笠中学校をさ らによくし、奈良で一番の学 校にする。」「生徒会本部と 委員会の活動を活発にして、 さらに元気あふれる学校にす る。」「みんなで力を合わせ て、いじめのない楽しい学校 にする。」「積極的に地域行 事へ参加するなど、ボランティ ア活動で地域貢献する。」 「タイムリーに生徒会の活動 を情報発信し、全校生徒の一 体感を高める。」など、10人 の意欲の高さに力強さを感じ、 頼もしく思った。 ◆だから、当選した人もそう でない人もこれからの活躍を 大いに期待する。また、応援 演説でなかまを支えた人にも 同様に期待する。さらに、こ の生徒会役員選挙のために何 度も会議を開いて準備するな ど、陰でたくさん働いてくれ た選挙管理委員会の人には、 心から感謝したい。(LB) ・・・・・・・・・・・ 生徒会長 杉山 修一(2年6組) 生徒会副会長 新田 結子(2年1組) 篠原 琉偉(1年5組) 書記 大久保 美希(2年3組) 川添 紗也花(1年1組) 総務 咲月 (2年3組) 小川ブレンダ(1年1組) 大森 (1年7組) ◆先日、ある県立高校の校長先生から 「『文武両道』のススメ」という小冊子 をいただいた。文武両道を目指す本校の ホームページを見て、ともに『文武両道』 を目指そうという思いで届けてくれたも のだ。16ページの小冊子には、『文武両 道』を貫いた卒業生の体験談が掲載され、 ていた。 ◆冊子を手にした時、『学問のすすめ』 を思い起こした。「天は人の上に人を造 らず人の下に人を造らず」という言葉で はじまる福沢諭吉の著書だ。要約すると、 人は生まれながら平等であると言われ ているが、現実には大きな差がある。そ れはなぜだろうか。 その理由は、学んだか学ばなかったか によるものである。 学問を身につけ、自分の役割を果たし 独立すべき。 自由とわがままは異なる。学問とはそ の分限を知ることである。 といった内容だ深読みしてみよう。 ◆冊子の中身を一部紹介する。 「8人の先輩から学ぼう ○心構え編ー開かれた人間作りー 学習活動、部活動、生徒会活動など、 そのそれぞれで学んだことや身につけた ことを、 将来、自 分が進ん でいく分野において、生かそうとする 「どん欲さ」が魅力の一つとなります。 何事にも、そして、どんな人にも関心を 持つ「開かれた人間」を目指しましょう。 ○学習篇ー授業を大切にするー 『文武両道』を実現するための必要条 件の一つは、日々の学習をこつこつ積み 上げることです。日々の6限授業を積み 上げると、年間どれぐらいになるのでしょ うか。この時間を大切にするかどうかで、 大きな差がつくのは明白です。 「授業を大切にする」という当たり前 のことができるかどうか、それが『文武 両道』実現の分かれ道になるでしょう。 ◆『文武両道』を掲げている学校は、県 内でもいくつかあるが、 ①教科の学習や、その他のさまざまな活 動に精いっぱい取り組むこと。 ②何事に対しても、まじめに、誠実で、 あきらめずに立ち向かうこと。 ③周りの人に感謝し、周りの人を大切に すること。 などを、本校も目指している。中学時代 は一生に一度しかなく、充実したものに するかしないかは自分次第だ。常に向上 心を持ちながら、部活動も勉強も全力で 取り組めば必ず道は開ける。(LB) 生きる 奈良市立三笠中学校 〒630-8125 奈良市三条川西町3-1 電話0742-33-1472 FAX35-6885 ホームページ:www.naracity.ed.jp/mikasa-j/ ぶん りょう どう 文武両道 ◆10月22日(日)佐保川小学校で、 佐保川地区の防災訓練が行われた。 雨天のため、体育館や校舎での雨 天プログラムとなったが、綿密な 計画と臨機応変の対応で混乱なく 無事に実施できた。 ◆地域で活躍できる力強い存在で あると認められた中学生は、一年 前からこの防災訓練にスタッフと して協力・参加している。今回は、 生徒会本部役員と女子バレーボー ル部、陸上部、総勢50人が参加し た。生徒会とバレー部の中には、 2年連続で参加した人も多く、今 年は赤のスタッフベストを着用し、 さらに意欲を高めて参加した。 ◆「一人では生きていけない。お 互いに助け助けられ、ときには迷 惑をかけあい、お互い様の中で生 きていくものだ。基本は出来る限 り自分のことは自分でする。その 上でのお互い様だ。みんなで心安 らぐ地域づくりを目指したい。そ れぞれの組の見守りあいがつながっ て、住み続けたい、住み続けて良 かったと言える地域となり、子ど もにとっての故郷にな るはずだ。」と地域の 方々は語る。 ◆「中学生がボランティ アしている姿を見て驚 きました。また、良く 頑張っていました。」 「関係者並びに中学生 の皆様にお世話になり ました。有意義な体験 ができました。」 「中学生のてきぱきとした誘導で 感動しました。」などと、地域の 方から感謝と労いの温かい言葉を いただいた子どもたちにとって、 地域の底力の結集や防災意識を高 めることの大切さを、体験を通し て学んだ有意義な場だった。今後 も、継続的な学びと体験の必要性・ 重要性を感じる。(LB) 頼りになる中学生 タンカづくり 消火訓練 三角巾づくり 生徒会 役員決定 67 期生徒会役員 『文武両道』のススメ ◆10月26日(土)、「キャリ ア教育」を中心に、土曜一 日参観を実施した。今、 「キャリア教育」には、学 校と家庭・保護者・地域と の連携が必要不可欠と言わ れているが、今回はこれま で以上に地域の教育力が結 集して充実したプログラム で実施できた。 ◆1年生の「労働に学ぶ」で は、奈良ホテル、南都銀行、 近畿日本鉄道、トミカラー、 瓦道など、15事業所から、 また、3年生の「高校 授業体験」では県内の 公立・私立高校合わせ て11校から、多くの方々 がゲストティーチャー として協力していただ いた。 ◆2年生を対象とした、 原田隆史先生の『今、子 供たちに伝えたいこと』 の授業、3年生を対象と した山本浩之アナウンサー 『つつみかくさず生き る』の講演が実現したの も地域の方々のおかげで ある。中でも、奈良大宮 ロータリーの理解と支援 は絶大だった。これまでも、 何かと協力いただいてきた が、著名な原田先生と山本 氏お二人を同時にお迎えす ることができたのは、三笠 中学校にかかわるすべての 方々の力、地域の強み、教 育力の素晴らしさである。 ◆多くの大人が、『学ぶこ と。働くこと。生きること。』 を本気で語った。やっぱり 大人の本気はすごい。本気 には本気で応えようとする 君たちも、素晴らしい。(LB) 目で聴く 学ぶこと 働くこと 生きること 本物と出会い

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Page 1: 頼りになる中学生 新 - naracity.ed.jp107,c,html/107/20140425-123413.pdf · 第75号 学 校 だ よ り 平成25年11月1日 10月24日(木)、第66期生 徒会役員を選ぶ立会演説会と

第75号 学 校 だ よ り 平成25年11月1日

◆10月24日(木)、第66期生

徒会役員を選ぶ立会演説会と

投票が行われた。8人の定数

に対して現職の2年生3人を

含む10人が立候補し、それぞ

れの考えを誠実に訴え、投票

を呼びかけた。

◆「大好きな三笠中学校をさ

らによくし、奈良で一番の学

校にする。」「生徒会本部と

委員会の活動を活発にして、

さらに元気あふれる学校にす

る。」「みんなで力を合わせ

て、いじめのない楽しい学校

にする。」「積極的に地域行

事へ参加するなど、ボランティ

ア活動で地域貢献する。」

「タイムリーに生徒会の活動

を情報発信し、全校生徒の一

体感を高める。」など、10人

の意欲の高さに力強さを感じ、

頼もしく思った。

◆だから、当選した人もそう

でない人もこれからの活躍を

大いに期待する。また、応援

演説でなかまを支えた人にも

同様に期待する。さらに、こ

の生徒会役員選挙のために何

度も会議を開いて準備するな

ど、陰でたくさん働いてくれ

た選挙管理委員会の人には、

心から感謝したい。(LB)

・・・・・・・・・・・

生徒会長

杉山 修一(2年6組)

生徒会副会長

新田 結子(2年1組)

篠原 琉偉(1年5組)

書記

大久保 美希(2年3組)

川添 紗也花(1年1組)

総務

辻 咲月 (2年3組)

小川ブレンダ(1年1組)

大森 侑 (1年7組)

◆先日、ある県立高校の校長先生から

「『文武両道』のススメ」という小冊子

をいただいた。文武両道を目指す本校の

ホームページを見て、ともに『文武両道』

を目指そうという思いで届けてくれたも

のだ。16ページの小冊子には、『文武両

道』を貫いた卒業生の体験談が掲載され、

ていた。

◆冊子を手にした時、『学問のすすめ』

を思い起こした。「天は人の上に人を造

らず人の下に人を造らず」という言葉で

はじまる福沢諭吉の著書だ。要約すると、

人は生まれながら平等であると言われ

ているが、現実には大きな差がある。そ

れはなぜだろうか。

その理由は、学んだか学ばなかったか

によるものである。

学問を身につけ、自分の役割を果たし

独立すべき。

自由とわがままは異なる。学問とはそ

の分限を知ることである。

といった内容だ。深読みしてみよう。

◆冊子の中身を一部紹介する。

「8人の先輩から学ぼう

○心構え編ー開かれた人間作りー

学習活動、部活動、生徒会活動など、

そのそれぞれで学んだことや身につけた

ことを、

将来、自

分が進ん

でいく分野において、生かそうとする

「どん欲さ」が魅力の一つとなります。

何事にも、そして、どんな人にも関心を

持つ「開かれた人間」を目指しましょう。

○学習篇ー授業を大切にするー

『文武両道』を実現するための必要条

件の一つは、日々の学習をこつこつ積み

上げることです。日々の6限授業を積み

上げると、年間どれぐらいになるのでしょ

うか。この時間を大切にするかどうかで、

大きな差がつくのは明白です。

「授業を大切にする」という当たり前

のことができるかどうか、それが『文武

両道』実現の分かれ道になるでしょう。

◆『文武両道』を掲げている学校は、県

内でもいくつかあるが、

①教科の学習や、その他のさまざまな活

動に精いっぱい取り組むこと。

②何事に対しても、まじめに、誠実で、

あきらめずに立ち向かうこと。

③周りの人に感謝し、周りの人を大切に

すること。

などを、本校も目指している。中学時代

は一生に一度しかなく、充実したものに

するかしないかは自分次第だ。常に向上

心を持ちながら、部活動も勉強も全力で

取り組めば必ず道は開ける。(LB)

生きる奈良市立三笠中学校〒630-8125 奈良市三条川西町3-1電話0742-33-1472 FAX35-6885ホームページ:www.naracity.ed.jp/mikasa-j/

ぶん ぶ りょう どう

文武両道

◆10月22日(日)佐保川小学校で、

佐保川地区の防災訓練が行われた。

雨天のため、体育館や校舎での雨

天プログラムとなったが、綿密な

計画と臨機応変の対応で混乱なく

無事に実施できた。

◆地域で活躍できる力強い存在で

あると認められた中学生は、一年

前からこの防災訓練にスタッフと

して協力・参加している。今回は、

生徒会本部役員と女子バレーボー

ル部、陸上部、総勢50人が参加し

た。生徒会とバレー部の中には、

2年連続で参加した人も多く、今

年は赤のスタッフベストを着用し、

さらに意欲を高めて参加した。

◆「一人では生きていけない。お

互いに助け助けられ、ときには迷

惑をかけあい、お互い様の中で生

きていくものだ。基本は出来る限

り自分のことは自分でする。その

上でのお互い様だ。みんなで心安

らぐ地域づくりを目指したい。そ

れぞれの組の見守りあいがつながっ

て、住み続けたい、住み続けて良

かったと言える地域となり、子ど

もにとっての故郷にな

るはずだ。」と地域の

方々は語る。

◆「中学生がボランティ

アしている姿を見て驚

きました。また、良く

頑張っていました。」

「関係者並びに中学生

の皆様にお世話になり

ました。有意義な体験

ができました。」

「中学生のてきぱきとした誘導で

感動しました。」などと、地域の

方から感謝と労いの温かい言葉を

いただいた子どもたちにとって、

地域の底力の結集や防災意識を高

めることの大切さを、体験を通し

て学んだ有意義な場だった。今後

も、継続的な学びと体験の必要性・

重要性を感じる。(LB)

頼りになる中学生

タンカづくり

消火訓練

三角巾づくり

生徒会新役員決定第67期生徒会役員

『文武両道』のススメ

◆10月26日(土)、「キャリ

ア教育」を中心に、土曜一

日参観を実施した。今、

「キャリア教育」には、学

校と家庭・保護者・地域と

の連携が必要不可欠と言わ

れているが、今回はこれま

で以上に地域の教育力が結

集して充実したプログラム

で実施できた。

◆1年生の「労働に学ぶ」で

は、奈良ホテル、南都銀行、

近畿日本鉄道、トミカラー、

瓦道など、15事業所から、

また、3年生の「高校

授業体験」では県内の

公立・私立高校合わせ

て11校から、多くの方々

がゲストティーチャー

として協力していただ

いた。

◆2年生を対象とした、

原田隆史先生の『今、子

供たちに伝えたいこと』

の授業、3年生を対象と

した山本浩之アナウンサー

の『つつみかくさず生き

る』の講演が実現したの

も地域の方々のおかげで

ある。中でも、奈良大宮

ロータリーの理解と支援

は絶大だった。これまでも、

何かと協力いただいてきた

が、著名な原田先生と山本

氏お二人を同時にお迎えす

ることができたのは、三笠

中学校にかかわるすべての

方々の力、地域の強み、教

育力の素晴らしさである。

◆多くの大人が、『学ぶこ

と。働くこと。生きること。』

を本気で語った。やっぱり

大人の本気はすごい。本気

には本気で応えようとする

君たちも、素晴らしい。(LB)

目で聴く学ぶこと働くこと生きること

本物と出会い