授業展開案 Step1 LINEを知り、トラブルにならない使い方を考え … ·...

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授業展開案 児童の活動 おもな発問 児童の反応予想(児童から出た意見) 指導上、留意すること 資料 学級の携帯電話の所持率クイズ に答える Q「これって何のグラフかわかるか な?」 ○「携帯を持っている人は意外と多い」など ・小学生の携帯の所持率を円グラフにしたプレゼン資料①をス クリーンで見せながらクイズで導入し、テーマに関心をもたせ る。 プレゼン① 番組を視聴する 「いじめをノックアウト」“ケータイ” でいじめが起きるとき Scene01を視聴 ・番組を視聴しやすい場所に移動させる。 ・明るさや画面への反射光など教室環境を考慮する。 LINEについて知る QみんなはLINEって知ってる? ○「お母さん(家族)がやってるよ」 ○見たことない(聞いたことない) ○ゲームができるよ ○用事を伝えられるので便利 ○LINEの使用例を見て、使い方を知る。 ・LINEの画面(プレゼン資料②)を見せる。 ・プレゼン資料③、④を使い、LINEの使用例(スタンプやグルー プメールのやりとり)を見せる。 プレゼン② プレゼン③ プレゼン④ LINEのやりとりでのトラブル例を 知る 例1(プレゼン資料⑤)を見て、 Qどうして返事が来なかったのか 考える。 ○「なんで来るの?」の言葉には、2通りのとらえ方があることに気づく。 ○誤解されないためには、どうすればよいか考える。 ○「言葉が足りないので言いたいことが伝わらない」「言い過ぎ」「乱暴な 言葉」「メールだと気持ちが伝わらない」など。 ・自由に感想を発表させる。 プレゼン⑤ 例2(プレゼン資料⑥)を見て、 Qどうして返事が来なかったのか を考える。 ※どう答えればよかったのかグ ループで話しあい、ワークシート ①に書く。 ○「びっくりマーク(!)がよくなかった」「上から目線の言い方だった」 ○ワークシートの吹き出し欄に、「どこがわからなかったの? 教えよう か」「むずかしかったよね」など記入。 ・自由に感想を発表させる。 ・グループごとに前に出て発表させる。 ・ワークシートを黒板に貼らせる。 プレゼン⑥ ワークシート① 番組を視聴する 「いじめをノックアウト」“ケータイ” でいじめが起きるとき Scene02・03を視聴 ○LINEでのやりとりが、いじめに発展してしまうことを知る。 ○「LINE」でなぜトラブルが起きる のかについて、まとめる。 ※プレゼン⑦に入る言葉を考え る。 *プレゼン⑧に入る言葉を考える *日常生活を振り返る。 ○プレゼン資料⑦に入る言葉 「メッセージが短いと自分の思いが伝わらないことがある」 「メールだと強く伝わることがある」 「メッセージの受け止め方は、人によって違うので、言葉を省略しすぎな いことが大切」 「ラインでのトラブルは、日常生活でいじめにつながることもある」 ○LINEだけでなく、日常生活の言葉づかいで友だちに嫌な思いをさせて いないかふりかえる。 ・プレゼン資料⑦⑧の空欄を考えさせ、答えを入れた文章をみ んなで声を合わせて読みあげる。 ・日常を振りかえり、言葉が足りなかったり、悪口を言われたり して、嫌な思いをしたことなどを想起させる。 ・プレゼン⑨を見せながら、言葉が足りなかったり、嫌なことに なったりしたことなどを想起させる。 プレゼン⑦ プレゼン⑧ プレゼン⑨ ○人から言われて嫌だった言葉、 うれしかった言葉を行動宣言用紙 に書き出す。 言われてほっこりぽかぽか言葉(言われてうれしかった言葉)「上手だ ね。ありがとう。がんばれ」 言われてつらい ちくちく言葉「ウザイ、キモい、下手くそ、ダサい」 ・LINEでも日常生活でも、どうすれば「いじめ」にならないのか、 考えさせる。 ・「いじめ」をしない・させないために、どんなことに気をつけて行 動するか「行動宣言」に書かせる。 行動宣言用紙 クラス全員の行動宣言を冊子に まとめたものを読む。 「人が言われていやなことは、みんな違うとわかった」 クラスメイトが書いた行動宣言を読み、いじめをしない・させな いためにどんなことに気をつけて行動するか、考えさせる。 Step2 行動宣言を冊子にして、クラス全員で共有する! Step1 LINEを知り、トラブルにならない使い方を考える。『ケータイでいじめが起きるとき』で行動宣言!

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授業展開案

児童の活動おもな発問

児童の反応予想(児童から出た意見) 指導上、留意すること 資料

学級の携帯電話の所持率クイズに答えるQ「これって何のグラフかわかるかな?」

○「携帯を持っている人は意外と多い」など ・小学生の携帯の所持率を円グラフにしたプレゼン資料①をスクリーンで見せながらクイズで導入し、テーマに関心をもたせる。

プレゼン①

番組を視聴する「いじめをノックアウト」“ケータイ”でいじめが起きるときScene01を視聴

・番組を視聴しやすい場所に移動させる。・明るさや画面への反射光など教室環境を考慮する。

LINEについて知るQみんなはLINEって知ってる?

○「お母さん(家族)がやってるよ」○見たことない(聞いたことない)○ゲームができるよ○用事を伝えられるので便利

○LINEの使用例を見て、使い方を知る。

・LINEの画面(プレゼン資料②)を見せる。

・プレゼン資料③、④を使い、LINEの使用例(スタンプやグループメールのやりとり)を見せる。

プレゼン②

プレゼン③

プレゼン④

LINEのやりとりでのトラブル例を知る

例1(プレゼン資料⑤)を見て、Qどうして返事が来なかったのか考える。

○「なんで来るの?」の言葉には、2通りのとらえ方があることに気づく。○誤解されないためには、どうすればよいか考える。○「言葉が足りないので言いたいことが伝わらない」「言い過ぎ」「乱暴な言葉」「メールだと気持ちが伝わらない」など。

・自由に感想を発表させる。

プレゼン⑤

例2(プレゼン資料⑥)を見て、Qどうして返事が来なかったのかを考える。

※どう答えればよかったのかグループで話しあい、ワークシート①に書く。

○「びっくりマーク(!)がよくなかった」「上から目線の言い方だった」

○ワークシートの吹き出し欄に、「どこがわからなかったの? 教えようか」「むずかしかったよね」など記入。

・自由に感想を発表させる。

・グループごとに前に出て発表させる。・ワークシートを黒板に貼らせる。

プレゼン⑥

ワークシート①

番組を視聴する「いじめをノックアウト」“ケータイ”でいじめが起きるときScene02・03を視聴

○LINEでのやりとりが、いじめに発展してしまうことを知る。

○「LINE」でなぜトラブルが起きるのかについて、まとめる。※プレゼン⑦に入る言葉を考える。

*プレゼン⑧に入る言葉を考える

*日常生活を振り返る。

○プレゼン資料⑦に入る言葉「メッセージが短いと自分の思いが伝わらないことがある」「メールだと強く伝わることがある」「メッセージの受け止め方は、人によって違うので、言葉を省略しすぎないことが大切」

「ラインでのトラブルは、日常生活でいじめにつながることもある」

○LINEだけでなく、日常生活の言葉づかいで友だちに嫌な思いをさせていないかふりかえる。

・プレゼン資料⑦⑧の空欄を考えさせ、答えを入れた文章をみんなで声を合わせて読みあげる。・日常を振りかえり、言葉が足りなかったり、悪口を言われたりして、嫌な思いをしたことなどを想起させる。

・プレゼン⑨を見せながら、言葉が足りなかったり、嫌なことになったりしたことなどを想起させる。

プレゼン⑦

プレゼン⑧

プレゼン⑨

○人から言われて嫌だった言葉、うれしかった言葉を行動宣言用紙に書き出す。

言われてほっこりぽかぽか言葉(言われてうれしかった言葉)「上手だね。ありがとう。がんばれ」言われてつらい ちくちく言葉「ウザイ、キモい、下手くそ、ダサい」

・LINEでも日常生活でも、どうすれば「いじめ」にならないのか、考えさせる。・「いじめ」をしない・させないために、どんなことに気をつけて行動するか「行動宣言」に書かせる。

行動宣言用紙

クラス全員の行動宣言を冊子にまとめたものを読む。

「人が言われていやなことは、みんな違うとわかった」 クラスメイトが書いた行動宣言を読み、いじめをしない・させないためにどんなことに気をつけて行動するか、考えさせる。

Step2 行動宣言を冊子にして、クラス全員で共有する!

Step1  LINEを知り、トラブルにならない使い方を考える。『ケータイでいじめが起きるとき』で行動宣言!

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北海道 大野小学校5年生

携帯電話を持っている人の割合

持っていない 持っている

52% 48%

38%

62%

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・SNSとは違い、誰でも見られる場所につぶやきや日記を投稿するようなサービスではありません。  ・従来の電話やメールと同じようなことができるアプリケーションです。  ・見知らぬ人ではなく、家族や友達など、すでに知っている人とのコミュニケーションをするためのアプリケーションです。

  ラ  イ  ン  

LINEとは…

LINE公式ホームページより

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・スタンプ

LINEの基本用語

スタンプ1つでさまざまな気持ちを表すことができる

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・グループ

LINEの基本用語

グループに、Cさん、Dさんが友達として登録されているなら、Cさん、Dさんが同時に画面上で会話できる。

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このあと…  友達からの返事は、  なかった…      

明日は駅前10時集合

すごく楽しみ

何で来るの

遅れないように行くよ

クマゾー

クマゾー

どうしてだろう…?      

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このあと…   友達からの    返事は…     なかった。  

クマゾー

今日、勉強したとこまでテストに出るって

今日の算数わからなかったわー

どこが!?

クマゾー

クマゾーくんは、  どんな言葉を返せばよかったのかな…?  

どうしてだろう…?      

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②メールだと強く伝わることがあります。

①言葉が短いと自分の思いが伝わらないことがあります。

③言葉の受け止め方は、人によってちがうので、言葉を省略しすぎないことが大切です。

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ラインでのトラブルは、日常生活でいじめにつながることもある。

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今まで、  

 言葉が足りなかったり…   いやなことを言われたり…        友達と気まずくなった事・・・  

思い出してみよう・・・

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