議 題...

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国債の決済期間の短縮化に関する検討ワーキング・グループ(第3回) 平成 21 年 11 月 12 日 午後4時~ 日本証券業協会 第一会議室 議 題 1.レポT+1化の実現に向けた論点整理 2.その他 以 上

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国債の決済期間の短縮化に関する検討ワーキング・グループ(第3回)

平成 21 年 11 月 12 日 午後4時~ 日本証券業協会 第一会議室

議 題

1.レポT+1化の実現に向けた論点整理

2.その他

以 上

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2009.11.12

【決済期間短縮】レポT+1化の実現に向けた論点案

1.ポイント

○ T+1日朝までに、JGBCCによる債務引受とネッティングを経て決済指図の作成を完了さ

せるためにどのような対応が必要か。

2.個別の論点案

(1)約定~照合関連

○ JGBCCの債務引受について、(現在と同様に)夕刻の一定時刻に締め切り時限が設けら

れる場合、約定入力および約定照合入力について、現行事務フローの見直し(現行の一括

入力タイミングの前倒しまたはリアルタイム入力化)が必要か。 (2)ネッティング関連

○ JGBCCにおける債務引受時限の見直しは必要か。

―― 約定~照合作業に時間的な余裕を与える観点から、債務引受時限を後倒しする(例

えば、保振照合システムの稼動時限(21:00)に合せる)ことが適当か。その場合、JGBCC参加者において決済指図の作成を T+1日朝までに行うことは可能か。

―― 一方、決済指図の作成に費やす余地を拡げる観点から、債務引受時限を現行より前

倒すことが適当か。その場合、約定~照合作業を安定的・効率的に行うことは可能か。 (3)決済関連

○ 決済指図作成の現行よりの迅速化(自動化)は必要か。

―― JGBCC 参加者の間で、決済予定データの受領から決済指図の作成に至るプロセス

が STP処理されていない等の要因により、決済日の朝の時点で決済指図の準備が間に

合っていない先は存在するか。

○ 少なくともレポ T+1化を念頭に置いた場合、日銀ネットと JGBCCシステムの連動は不

要と考えてよいか。

パターンⅠ(JGBCC 決済)

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1.ポイント

○ T+1日朝までに決済指図の作成を完了させるために、ネッティング関連作業をどのよう

にして迅速化すべきか。

―― 一方、ネッティング関連作業に関する現行の事務フローを変えずにすませる(同作

業に費やす時間的余裕を確保する)観点から、①T日夜間を使って全ての作業を行う、

または、②後続の決済準備(FOP中心)が比較的軽微なペアオフ・ネッティング作業

だけ T+1日に行う、といった選択肢は現実的か。

2.個別の論点案

(1)約定~照合関連

○ パターンⅠ2.(1)と同様。

―― ネッティング関連作業の迅速化に限界がある場合、T+1日朝までに決済指図の作成

を完了できるよう、約定~照合作業フローの見直しにおいて重視すべき点は何か。

(2)ネッティング関連

○ ペアオフ・ネッティングに関して、現行の市場参加者が相互に照合通知を交換し合う方

式を前提とした場合、迅速化をどのようにして実現するか。

―― ペア付け作業に関しては、多くの市場参加者で既に STP処理が可能となっているな

らば、市場全体として取組むべき特段の対応は不要と考えてよいか。

―― 迅速化を実現するにあたり、ペア付け後の照合通知の交換と相手方から受領した照

合通知のチェックに関して、市場インフラの整備や標準システムの開発が必要と考え

られるか。この場合、追加的な投資負担をできる限り抑制しつつ迅速化の実現を可能

にする具体的な方策はどのようなものか。

―― また、標準フォーマット等による照合データ作成・授受といった標準化ガイドライ

ンの制定は有益か。 ○ ペアオフ以外(異額面)のネッティングの迅速化をどのように実現するか。

―― ペア付け順序等に関する市場ルールを策定することは、ペア付け作業の STP化を通

じて、ネッティング作業全体を迅速に進める上で有効か。

―― ペア付け後の照合通知の交換と相手方から受領した照合通知のチェックに関して

は、ペアオフ・ネッティングと同じ論点が存在すると考えてよいか。

パターンⅡ(非 JGBCC 決済:2者間センタマッチング)

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○ パターンⅠへの移行を含め、ネッティング計算作業全体を市場インフラが一元的に担う

ことは必要か。

―― 市場インフラへの参加促進の為に市場全体として取組むべき特段の対応は必要か。 ○ ネッティング関連作業の事務フローを変えずにポストトレード処理全体を効率化させ

ることは可能か。

―― 約定照合とネッティング関連作業を同時並行で進める選択肢は現実的か。

(3)決済関連

○ 決済指図作成の現行よりの迅速化(自動化)は必要か。

―― 決済指図の作成に関しては、多くの市場参加者で既に STP処理が可能となっている

ならば、市場全体として取組むべき特段の対応は不要と考えてよいか。

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1.ポイント

○ 基本的にパターンⅡ1.と同様の論点が存在するとの認識で良いか。(別途、運用者も

保振照合システム参加が必要)

2.個別の論点案

(1)約定~照合関連

○ パターンⅡ2.(1)に掲げた論点に加え、投資家(投信委託会社・投資顧問会社等)・

信託銀行・取引相手方(証券会社等)という3者が存在することに伴う固有の論点が存在

するか。

―― 基本、保振照合システム上で約定照合を行い、その結果を「売買報告データ」、「運

用指図データ」として信託銀行に返してもらえばよいが、例えば、パターンⅣからの

移行を促進するうえで、3者間センタマッチングの使い勝手をより良くする工夫は必

要か(信託銀行による運用指図データの代理送信等)。

(2)ネッティング関連

○ パターンⅡ2.(2)に掲げた事項以外に検討すべき論点が存在するか。

(3)決済関連

○ パターンⅡ2.(3)に掲げた事項以外に検討すべき論点が存在するか。

パターンⅢ(非 JGBCC 決済:3者間センタマッチング型)

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1.ポイント

○ T+1日朝までに決済指図の作成を完了させるために、照合作業をどのようにして迅速化

すべきか。

―― 現行フローを前提とした迅速化は可能か。あるいは、保振照合システムの利用拡大

(=パターンⅢへの切替)が必要と考えられるか。

○ ネッティングに関しては、基本的にパターンⅡ1.と同様の論点が存在するとの認識で

良いか。

2.個別の論点案

(1)約定~照合関連

○ 運用指図の送受信の迅速化は可能か。

―― 具体的には、顧客が信託銀行に運用指図データを送るタイミング、または信託銀行

のフロント・バック部署間で運用指図データを授受するタイミングに関して、その前

倒しまたはリアルタイム処理が必要か。加えて、売買報告データの送受信迅速化のた

めに、取引相手方(証券会社等)における約定入力および約定照合入力のタイミング

についても、現行事務フローの見直し(一括入力タイミングの前倒しまたはリアルタ

イム入力化)が必要か。 ○ (保振照合システム・センタマッチング方式以外の方法による)照合処理の迅速化は、

実務的・技術的に可能か。

―― 具体的には、運用指図データ授受の電子化・フォーマット統一や、信託銀行におけ

る照合の STP化(運用指図データ・売買報告データの受領から照合に至るまでのシス

テム連動処理)等が可能か。

―― この場合、追加的な投資負担をできる限り抑制しつつ迅速化の実現を可能にする具

体的な方策はどのようなものか。

(2)ネッティング関連

○ パターンⅡ2.(2)に掲げた事項以外に検討すべき論点が存在するか。

(3)決済関連

○ パターンⅡ2.(3)に掲げた事項以外に検討すべき論点が存在するか。

以 上

パターンⅣ(非 JGBCC 決済:運用指図サポート外型、プロパー取引型など)

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2009.11.12

▽ 決済実務の典型的なパターン(居住者間取引<直接決済分>)

業者間取引 対顧取引(投資家)・投資家間相対取引 取引形態<注1>

決済方式 (証券・短資) 銀行等⇔業者・銀行等 信託⇔業者・銀行等

JGBCC決済 パターンⅠ

非JGBCC決済①

(2者間 CM 照合)

パターンⅡ

非JGBCC決済②

(3者間 CM 照合) パターンⅢ

(信託⇔業者)

非JGBCC決済③

(その他照合<注 2>)

パターンⅣ

<注 1>各パターンの取引形態は典型的なケースを想定。

<注 2>照合方式としては、保振照合システムの運用指図サポート対象外方式、プロパー取引方式または同システムを利用しない方式が想定される。

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レポ・パターンⅠ 2009.11.12

日時 プロセス フロント バック フロント バック 保振機構 JGBCC 日本銀行

T 約定 【セルサイド】・フロントは取引内容を起票するとともに社内システムに約定入力を行う。・フロントは顧客に約定報告を行う。

(注)レポ取引は通常15:30-16:00を目処に終了。

約定照合 【セルサイド】【バイサイド】・フロント(又はバック)は保振PSMS(決済照合システム)に約定照合入力を行う。・相手は業者であるため、両側照合となる(相手方も同様に約定照合入力を行う)。・約定照合結果がNGであれば、相手方と連絡を取り、約定内容の再確認・照合内容の修正を行う。・JGBCCは18:30に債務引受認定を行い、結果をJGBCC参加者に通知する。

(注)T日中に約定照合が完了しなかった場合、債務引受認定~債務引受・ネッティングはT+1日になる。

清算 ・JGBCCは債務引受認定後、ネッティング結果を参加者に通知する。・債務引受情報を元に口座精算情報をアップデートする。

S-1(T+1)

・決済日前日、JGBCCは小口分割された決済予定データを参加者に配信する。(T日18:30迄に債務認定されたT+1約定分は当該データに含まれる)

S(T+2)

決済 ・参加者、JGBCCともにDVP決済データを日銀ネットに入力。買手が資金承認(資金受渡依頼)を入力するとDVP決済が実行される。

レポ・現先 セルサイド(証券会社/銀行) 外部機関業務内容

バイサイド(証券会社/銀行)

引合い/約定 条件提示/約定

約定入力

約定報告

保振PSMS(約定照合)

約定照合入力

【18:30】(注)

債務引受認定

決済指図作成(売付時)

日銀ネットRTGS決済

決済予定通知(フェイル)

決済完了?

No

債務引受・ネッティング

ネッティング結果/明細通知

決済予定通知

資金受渡依頼(買付時)

資金受渡依頼(買付時)

債務認定結果通知

入力又は監視

【9:00~15:00】

【~15:30】

約定入力

【~19:30頃】(注)

※小口化処理あり

決済指図作成

DVP決済予定作成

約定レポート

保振PSMS又はWeb経由

※当図では、二者間センタマッチング  を想定。

債務認定

照合済売買報告データ

保振PSMS

約定照合結果通知

約定照合結果通知

【リアル】

【18:30~21:00】(注)

【18:30~21:00】

JGBCC債務引受認定

JGBCCネッティング

DVP決済予定作成

約定照合(保振)

【9:00~15:30】

約定照合入力

債務認定結果通知

※売買報告データ

債務引受一覧通知

口座精算情報反映

Yes

完了

※売買報告データ

債務引受一覧通知

口座精算情報反映

ネッティング結果/明細通知

決済予定通知

決済予定通知(フェイル)

※T+1決済時はT日

【リアル】

【~16:30ー17:00】

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レポ・パターンⅡ 2009.11.12

セルサイド(証券会社等)

日時 プロセス フロント バック 保振機構 JGBCC 日本銀行

T 約定 【セルサイド】・フロントは取引内容を起票するとともに社内システムに約定入力を行う。・フロントは顧客に約定報告を行う。

(注)レポ取引は通常15:30-16:00を目処に終了。

約定照合

清算

【セルサイド】【バイサイド】・フロント(又はバック)は保振PSMS(決済照合システム)に約定照合入力を行う。・相手は業者であるため、両側照合となる(相手方も同様に約定照合入力を行う)。・約定照合結果がNGであれば、相手方と連絡を取り、約定内容の再確認・照合内容の修正を行う。

S-1(T+1)

清算 【ガイドライン】・照合通知書の送付は12:00迄、その後のネッティング照合は15:00迄に実施。

(注)通知書を受領した後のネッティング照合については1~2時間かかるケースがある。

・ネッティング照合に基づきDVP決済データを作成する。

S(T+2)

決済 ・DVP決済データを日銀ネットに入力。買手が資金承認(資金受渡依頼)を入力するとDVP決済が実行される。

外部機関銀行レポ・現先業務内容

保振PSMS(約定照合)

約定照合入力

約定レポート

条件提示/約定

約定入力

約定報告

約定照合結果通知

約定照合結果通知

約定照合(保振)

約定照合入力

保振PSMS(承認)

承認結果通知

※売買報告データ

決済指図作成(売付時)

日銀ネットRTGS決済

資金受渡依頼(買付時)

資金受渡依頼(買付時)

決済指図作成(売付時)

完了

【9:00~正午(通常)   ~15:30(カットオフ)   ~16:30(終了)】

引合い/約定

約定入力

【リアル】

【~16:30ー17:00】

【~21:00】

<ペアオフ分>

承認結果通知

【~15:00】(注) 【~15:00】(注)

口座精算情報反映

照合通知書

<異額面分>

ペア付け/ネッティング処理

【~12:00】

ペア付け/ネッティング処理

口座精算情報反映

照合通知書

<ペアオフ分>

<異額面分>

ペア付け/ネッティング処理

ネッティング照合

ネッティング照合

ペア付け/ネッティング処理

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パターンⅢ 2009.11.12

日時 プロセス 信託銀行 国内機関投資家 フロント バック 保振機構 JGBCC 日本銀行

T 約定 (セルサイド)・フロントは取引内容を起票するとともに社内システムに約定入力を行う。・フロントは顧客に約定報告を行う。

(バイサイド)・投資家(例:投信、投資顧問)は約定内容を確認し、信託銀行に運用指図を行う。

(注)レポ取引については、信託銀行が運用裁量権を持って、証券会社と約定するケースが多い。

約定照合 【セルサイド】、【バイサイド(投資家)】・フロント(又はバック)は保振PSMSに約定照合入力を行う。

・信託銀行は運用指図・売買報告データそれぞれのステータスを確認し、アンマッチの場合は関係者に連絡を行う。・信託銀行は保振PSMS経由で受信したデータを確認し、OKであれば売買報告承認データを送信する。

S-1(T+1)

精算 【ガイドライン】・照合通知書の送付は12:00迄、その後のネッティング照合は15:00迄に実施。

(注)通知書を受領した後のネッティング照合については1~2時間かかるケースがある。

・ネッティング照合に基づきDVP決済データを作成する。

S(T+2)

決済 ・DVP決済データを日銀ネットに入力。買手が資金承認(資金受渡依頼)を入力するとDVP決済が実行される。

外部機関セルサイド(証券会社等)レポ・現先業務内容

バイサイド

引合い/約定 条件提示/約定

約定入力

約定報告

保振PSMS(約定照合)

約定照合入力

約定入力

約定レポート

※当図では、三者間センタマッチング  を想定。

約定照合結果通知

約定照合結果通知

約定照合(保振)

約定照合入力

※運用指図データ

保振PSMS(承認)

売買報告承認結果通知

※売買報告データ

日銀ネットRTGS決済

完了

【9:00~正午(通常)   ~15:30(カットオフ)   ~16:30(終了)】

運用指図・売買報告データ取込

保振データ状況確認

データ送信依頼

※売買報告承認デー売買報告承認

残高等のチェック

【リアル】

【~16:30ー17:00】

【~21:00】

決済指図作成(売付時)

資金受渡依頼(買付時)

決済指図作成(売付時)

資金受渡依頼(買付時)

【~15:00】(注)

ペア付け/ネッティング処理

口座精算情報反映

照合通知書

<異額面分>

ペア付け/ネッティング処理

【~12:00】

ペア付け/ネッティング処理

口座精算情報反映

照合通知書

<異額面分>

ペア付け/ネッティング処理

<ペアオフ分>

ネッティング照合

ネッティング照合

【~15:00】(注)

<ペアオフ分>

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パターンⅣ 2009.11.12

日時 プロセス 信託銀行 国内機関投資家(注) フロント バック 保振機構 JGBCC 日本銀行

T 約定 (セルサイド)・フロントは取引内容を起票するとともに社内システムに約定入力を行う。・フロントは顧客に約定報告を行う。

(バイサイド)・投資家(例:投信、投資顧問)は約定内容を確認し、信託銀行に運用指図を行う。

(注)レポ取引については、信託銀行が運用裁量権を持って、証券会社と約定するケースが多い。

S-1(T+1)

約定照合 ・フロント(又はバック)は保振PSMSに約定照合入力を行う。

・信託銀行は保振PSMS経由で受信した売買報告と投資家からの運用指図(書)を照合し、OKであれば売買報告承認データを送信する。

(注)レポ取引の場合、照合不一致(NG)となることが多く、このような場合には保振経由で売買報告データを再送信してもらわなければならないため、照合完了が12:00になることもある。

清算 【ガイドライン】・照合通知書の送付は12:00迄、その後のネッティング照合は15:00迄に実施。

(注)通知書を受領した後のネッティング照合については1~2時間かかるケースがある。

・ネッティング照合に基づきDVP決済データを作成する。

S(T+2)

決済 ・DVP決済データを日銀ネットに入力。買手が資金承認(資金受渡依頼)を入力するとDVP決済が実行される。

外部機関セルサイド(証券会社等)レポ・現先業務内容

バイサイド

引合い/約定 条件提示/約定

約定入力

約定報告

約定レポート

約定照合(保振)

売買約定指図

保振PSMS(承認)

売買報告承認結果通知

※売買報告承認データ

日銀ネットRTGS決済

完了

【9:00~正午(通常)   ~15:30(カットオフ)   ~16:30(終了)】

約定入力

指図書

指図書

照合処理

保振PSMS(約定照合)

約定照合入力※売買報告データ

売買報告データ受信

売買報告データ取込

売買報告承認

残高等のチェック

【16:00~17:00】

【~19:00】

【~21:00】

【9:00~11:00】(注)

<ペアオフ分>

決済指図作成(売付時)

資金受渡依頼(買付時)

決済指図作成(売付時)

資金受渡依頼(買付時)

【~15:00】(注)

ペア付け/ネッティング処理

口座精算情報反映

照合通知書

<異額面分>

ペア付け/ネッティング処理

【~12:00】

ペア付け/ネッティング処理

口座精算情報反映

照合通知書

<異額面分>

ペア付け/ネッティング処理

<ペアオフ分>

ネッティング照合 ネッティング

照合

【~15:00】(注)

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代行決済(銀行・国内)・業者間・JGBCC

証券会社 顧客 銀行

日時 プロセス (国内) (国内証券) 代行サービス 保振機構 JGBCC 日本銀行

T 約定 ・顧客は取引内容を起票するとともに社内システムに約定入力を行う。・顧客は自社システムから代行会社システムに対して約定明細を送信する。(顧客システムとのCPU接続によるデータ送信もあり)・業者間取引で「約定報告」は省略。

・約定報告の省力化ははかられているか。

約定照合 ・フロント(又はバック)は保振PSMS(決済照合システム)に約定照合入力を行う。・相手は業者であるため、両側照合(2者間センターマッチング)となる(相手方も同様に約定照合入力を行う)。・約定照合結果がNGであれば、相手方と連絡を取り、約定内容の再確認・照合内容の修正を行う。・JGBCCは18:30に債務引受認定を行い、結果をJGBCC参加者に通知する。

・保振PSMSに入力する売買報告データは自動作成されているか。

精算 ・JGBCCは債務引受認定後、ネッティング結果を参加者に通知する。・債務引受情報を元に口座精算情報をアップデートする。

・口座精算情報の入力/アップデートは自動化されているか。

S-1 ・決済日前日、JGBCCは小口分割された決済予定データを参加者に配信する。(T日18:30迄に債務認定されたT+1約定分は当該データに含まれる)

・DVP決済データ作成は自動化されているか。

S 決済 ・参加者、JGBCCともにDVP決済データを日銀ネットに入力。買手が資金承認(資金受渡依頼)を入力するとDVP決済が実行される。

・DVP決済データ送信は自動化されているか。

備考外部機関一般売買

業務内容

保振PSMS(約定照合)

約定照合入力

【18:30】

債務引受認定

債務引受一覧通知

決済指図作成(売付時)

日銀ネットRTGS決済

決済予定通知(フェイル)

決済完了?

No

債務引受・ネッティング

ネッティング結果/明細通知

決済明細通知

資金受渡依頼(買付時)

資金受渡依頼(買付時)

債務認定結果通知

入力又は監視

<記述ポイント>①人間系(紙/電話/FAX/メール等)で情報を伝達して いる部分があればそれを明記。②業務処理上、待ちを発生させているもの、夜間バッチ 処理で動く部分は明記。③取引相手側の処理は必要な範囲で記述。④各作業のタイミングを<T+n日>か<S-n日>で記載。⑤アイコンは大まかに表示。

【9:00~15:00】

【~15:30】

【~19:30頃】

※小口化処理あり

決済指図作成

DVP決済予定作成

引合い/約定

約定入力

条件提示/約定

約定入力

約定報告

約定レポート

保振PSMS又はWeb経由

※当図では、二者間センタマッチング  を想定。

債務認定

照合済売買報告データ

保振PSMS

約定照合結果通知

約定照合結果通知 【リアル】

【18:30~21:00】

【18:30~21:00】 ※T+1決済時はT日

JGBCC債務引受認定

JGBCCネッティング

DVP決済予定作成

約定照合(保振)

【9:00~15:30】

債務認定結果通知

<凡例>

約定入力 システム入力

照合入力 システム処理(手操作もあり)

債務引受 システム処理

完了? システム処理判定

完了通知 表示・通知

レポート 帳票等

約定報告 マニュアル処理

※売買報告データ

※売買報告データ

口座精算情報反映

Yes

完了

約定照合データ受信

約定入力(代行会社システム)

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代行決済(銀行・国内)・投資家・非JGBCC 2009.11.12

セルサイド(投資家)or相手先 代行顧客(委託者) 銀行(受託者)

日時 プロセス 国内機関投資家 (国内証券) 代行サービス 保振機構 JGBCC 日本銀行

T 約定 ・フロントは取引内容を起票するとともに社内システムに約定入力を行う。・フロントは顧客に約定報告を行う。

・約定報告の省力化ははかられているか。

約定照合 ・フロント(又はバック)は保振PSMSに約定照合入力を行う。・投資家(信託銀行など)相手の約定照合は、3者間センターマッチングやプロパー又はスルー方式であるため、データ送信するのは業者サイドのみ。・投資家サイドは受信したデータに承認を返すことで照合一致となる。

・投資家サイドの承認が約定日当日中に行われるか

S-1 精算 【ガイドライン】・事前にネッティングの合意がある場合、S-1日にネッティングおよびネッティング照合を行う。(S-1日の12:00迄に約定した取引が対象)

S 決済 ・DVP決済データを日銀ネットに入力。買手が資金承認(資金受渡依頼)を入力するとDVP決済が実行される。

備考外部機関一般売買

業務内容

保振PSMS(約定照合)

承認入力

約定レポート

条件提示/約定

約定入力

約定報告

約定照合(保振)

保振PSMS(承認)

売買報告承認結果通知

※売買報告データ

ペア付け/ネッティング処理

決済指図作成(売付時)

日銀ネットRTGS決済

資金受渡依頼(買付時)

資金受渡依頼(買付時)

口座精算情報反映

決済指図作成(売付時)

完了

照合通知書

ネッティング照合

ネッティング照合

【~15:00】

【9:00~正午(通常)   ~15:30(カットオフ)   ~16:30(終了)】

【S-112:00までに約定 した取引が対象】

ネッティングを行う場合

引合い/約定

約定入力

約定照合データ受信

約定入力(代行会社システム)