咽喉頭を塞いだ 鼻咽頭ポリープの猫の 症例 · 2018. 11. 20. · External Ear Canal...

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咽喉頭を塞いだ 鼻咽頭ポリープの猫の1症例 ぬのかわ犬猫病院 布川智範

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  • 咽喉頭を塞いだ鼻咽頭ポリープの猫の1症例

    ぬのかわ犬猫病院

    布川智範

  • 鼻咽頭ポリープ

    ・耳管あるいは中耳の鼓室

    腹側から発生する良性の線維性ポリープ。

    ・先天性で若齢に多い。

    ・鼻咽頭にできた場合には吻側より摘出する。

  • 症例

    • 7ヶ月 去勢♂ 日本猫 保護猫出身

    既往歴:FVR

    • 2ヶ月前よりスターターを認める

    鼻汁(ー) くしゃみ(ー)

    • 軟口蓋過長症と診断されたが、呼吸状態が悪化してきているため来院

  • 一般身体検査

    • T:38.1℃ P:180 R:28(スターター)

    • 体重 2.62 kg BCS 3/5

    • 可視粘膜:ピンク色 CRT

  • 初診時症状

  • 血液検査

    RBCHCTHGBMCVMCHCRETIC

    WBCNEULYMMONOEOS

    PLT

    8.27×106

    33.411.640.434.79.9×103

    1043065602280880680

    373×103

    /μl%g/dlfLg/dl/μl

    /μl/μl/μl/μl/μl

    /μl

    GLUBUNCRETPALBGLOBALTALKP

    97210.97.23.24.04849

    mg/dlmg/dlmg/dlmg/dlmg/dlg/dlg/dlg/dl

  • レントゲン検査

  • 喉頭検査

  • 鑑別診断

    • 鼻咽頭ポリープ

    • 咽頭部腫瘍

  • 方針

    • 気管挿管は困難なため、一時的気管切開を行い、挿管。

    • 鼻咽頭ポリープなら牽引摘出し、摘出が困難な腫瘤の場合は生検・永久気管切開術を行う。

  • 手術方式

    • 仰臥位にて気管切開を行い、挿管後十分な麻酔深度を確保。

  • 手術方式

    • 吻側より腫瘤を牽引、摘出。

  • 手術方式

    • 口側から気管チューブを挿管、気管切開チューブを抜去し、気管切開部より遠位でカフを固定。

    • 気管切開部を4-0吸収糸で縫合。リークテストを行い、閉創。

  • ビデオオトスコープ

  • 術後呼吸

  • 退院時レントゲン検査

  • • 病理組織診断:鼻咽頭ポリープ

    • 方針:CT・MRI検査で中耳の評価を行い、

    ポリープがあれば腹側鼓室胞切開を行う。

    診断・方針

  • 考察

    • 若齢猫のスターターの鑑別に鼻咽頭ポリープは重要。

    • 挿管困難な鼻咽頭ポリープでも、気管切開を行うことで牽引摘出が可能である。

    • 他の腫瘍性疾患の可能性も考慮してインフォームドコンセントする必要がある。

  • ぬのかわ犬猫病院

    http://www.nk-inuneko.com

    布川智範

    E-mali: [email protected]

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