滋賀大学 環境報告書2019...キャンパス内全面禁煙の実施...

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滋賀大学 環 境 報 告 書 2019

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滋賀大学

環 境 報 告 書 2019

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1 環境方針基本理念・環境方針

2 エネルギー管理組織図

3 環境配慮実施計画

4 環境パフォーマンス本学のエネルギー使用特徴原油換算量推移電力使用量の推移水道使用量の推移ガス・重油使用量の推移省資源・リサイクル

5 学生への環境教育環境に関係する開講科目環境に関する特色ある教育

6 PCB・アスベスト

7 グリーン購入・調達の状況

8 最近の省エネ対策事例風力・太陽光発電式外灯LED照明設備

9 環境マネジメント活動の推進ゴミの分別収集クリーンキャンパスキャンパス内を段階的に全面禁煙へ

10 編集後記環境報告書の作成にあたって対象組織、対象範囲、作成部署等

国立大学法人滋賀大学環境報告書2019

1

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環境方針

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エネルギー管理組織図

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環境配慮実施計画

4

■ 省エネルギー・省資源の推進

項目 実施計画

エネルギー使用量・温室効果ガスの削減

□エネルギー使用量及び温室効果ガス排出量を前年度比1%削減する。

□掲示物等で省エネの啓発を行う。

□廊下・トイレ等の照明の自動点灯・消灯装置への更新、教室等の照明器具のLED照明器具への更新、省エネに配慮した機器、システムの導入を推進する。

水使用量の節減□掲示物等で節水の啓発を行う。

□トイレの手洗い自動水栓の導入を行う。

■ 廃棄物の抑制

項目 実施計画

一般廃棄物の排出抑制□分別回収を徹底強化する。

□掲示によるマナー啓発活動を展開する。

用紙使用量の削減

□用紙の両面利用を推進し、使用量の削減を図る。

□学内連絡や会議用資料の説明保存等を紙から電子記録媒体にする。

■ 喫煙対策

項目 実施計画

キャンパス内全面禁煙の実施□段階的に指定喫煙場所を削減し、2019年5月31日をもって全面禁煙とする。

■ 学内美化

項目 実施計画

ゴミの一斉収集と雑草の刈り取り□クリーンキャンパスを年2回実施し、教職員と学生による一斉清掃と雑草刈りを行い、環境美化を図る。

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70%

25%

5%

エネルギー別使用割合

電気

ガス

重油

環境パフォーマンス

• 本学のエネルギー使用特徴

• 原油換算量推移

5

エネルギー消費の7割が電力

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 H30年度

567  524  535  574  563 

477 456  462 

473  453 

121 118  131 

132 129 

31 29 

33 32 

30 

あかね

膳所

石山

彦根

原油換算量(kL)

H28年度からH29年度は微増であったがH30年度は微減

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電力使用量の推移

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H22年度以降、節電努力によって毎年減少傾向(H29年度を除く)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 H30年度

1,605  1,579  1,542  1,560  1,531 

1,392  1,369 1,367 

1,393 1,301 

312  313  332  339 

325 

72 69  75  70 

68 

あかね

膳所

石山

彦根

電力使用量(千kWh)

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水道使用量の推移

7

H29年3月石山団地美技職棟にて土中埋設給水配管の漏水箇所を発見、配管修繕により使用量大幅減少。

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 H30年度

31 27  27  28  28 

30 34 

38 38 

18 

13  13 

12 13 

10 

5  4 3 

あかね

膳所

石山

彦根

水道使用量(千m3)

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0

50

100

150

200

250

300

H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 H30年度

140 128 

144 155  146 

50 

44 

49 53 

53 

35 

32 

39 

39 39 

11 

10 

12 

12 11 

あかね

膳所

石山

彦根

ガス使用量(千m3)

ガス・重油使用量の推移

8

H28,29年度彦根地区空調GHP化によるガス使用量増

0

10

20

30

40

50

60

H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 H30年度

60  60  60  60 56 

重油

教育学部重油使用量(千m3)

重油使用は石山地区のみ。毎年ほぼ同量使用

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省資源・リサイクル

9

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 H30年度

82,285

46,81253,720 52,460

34,480

19,360

27,045

43,600

27,942

25,075

16,381

19,321

25,327

18,911

19,162

5,900

4,120

4,843

7,967

18,085

あかね

膳所

石山

彦根

廃棄物排出量(kg)

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学生への環境教育

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2018年度(平成30年度)「環境」に関係する開講科目

1.講義全体が「環境」に関係する開講科目

◎学部開講科目

コミュニティと住環境 田中宏子 春 金3

都市化・グローバル化の進行に伴い、ソフトな生活環境条件を見直す中で、コミュニティの役割が重視されています。本授業では実践的事例に基づいてコミュニティの成り立ちから、現代の課題(例えば、住民の孤立、災害における共助、集住、環境共生のあり方など)に至るまでを取り上げ、持続可能な社会におけるコミュニティの整備のあり方と市民が果たす役割について考察します。そして、地域・生活空間の近代化過程における、都市化の意味を明らかにします。

栽培実習Ⅰ 森太郎 春 木2

栽培学の知識を栽培現場で応用するための技術・理論を習得する。栽培環境が作物に及ぼす影響や栽培活動が自然環境に与える影響について、春野菜(トマト、ナス、キュウリなど)、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、イネなどの栽培を通して理解する。

栽培実習Ⅱ 森太郎 秋 月2

栽培学の知識を栽培現場で応用するための技術・理論を習得する。栽培環境が作物に及ぼす影響や栽培活動が自然環境に与える影響について、秋野菜(キャベツ、ハクサイ、ダイコンなど)、サツマイモ、サトイモ、イネ、ソバなどの栽培を通して理解する。

栽培学 森太郎 春 月1

農を活用した教育を行うにあたり必要不可欠な栽培に関する基礎的な知識を理解することを目的とする。講義では、作物の起源と伝播、栽培環境、栽培管理、主要な作物の栽培方法、作物栽培と環境問題などについて解説する。

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学生への環境教育

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生物生産学習論 森 太郎 秋 月1

教育現場で環境教育の一つとして行われている栽培などの生物生産について、求められている多様なニーズを理解し、それを活用した教育について考える。さらに、教育現場で栽培されている作物について、特性、栽培・利用方法について解説する。

自然体験実践演習 森 太郎、石川俊之、與倉弘子、久保加織 火5 (一部集中)

教育現場における自然体験活動について解説し、地域の親子を対象とした自然体験活動について発案、計画、実践、評価する。

湖沼環境学習論 石川俊之、三田村緒佐武 春 水2

びわ湖や世界の湖沼・河川の事例を交えながら、湖沼・河川およびその集水域と人間の相互作用、地球環境問題が湖沼環境に与える影響を学ぶ。水環境に関する基礎的な概念、例えば「水がきたない」という概念を説明ができ、環境学習のプログラムや教材の作成ができる能力を身につけることを目指す。

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学生への環境教育

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初等理科教育法 藤岡達也 春 火3

理科教育の中でどのように環境教育を取扱うかを,学校ビオトープや各地域の身近な自然環境を例にして,実際の学校での教育活動を中心に解説する。また,自然と人間との関わりを考える点から自然の恩恵(資源や景観等)と自然災害の2面性を考え,様々なエネルギーと環境教育との関連性も探る。

中等理科教材内容論Ⅰ 藤岡達也 春 金3

自然環境を理科教材として取り扱う内容や方法を具体的に例示し,観察や実験を行う。例えば,環境指標としてパックテストを用いて,水の汚れを測定する方法やガス検知管を用いて,CO2の測定を行う。また,大学学内の樹木園を用いて観察実習を実施する。さらには,立体鏡を用いて,航空写真から大学及び滋賀県の地形の判読を行う。

衣生活と環境 與倉弘子 秋 木1

本授業は環境教育課程専門科目の選択必修科目および中学校教科専門科目(家庭)の選択科目です。ここでは、人間-衣服-環境系において、安全かつ快適で健康を維持増進するような衣生活の条件について概説します。人体の体温調節機構、被服による気候の調節、省エネルギー、被服による安全性の向上、紫外線遮蔽と被服、繊維製品のリサイクル等について理解することを目的とします。

環境教育概論 石川俊之、藤岡達也、市川智史、森太郎 秋 木1

環境教育の理念、歴史、目的・目標、内容、方法、及び、地域レベル、地球レベルでの環境問題などについて講義する。さらに、国内外の学校教育や生涯学習における環境教育の実践例や教員研修の紹介を通じて、環境教育の具体的方法に触れ、指導者としての基礎的な資質の養成という観点から講義を行う。また、地球規模から地域に至るさまざまな環境問題の実態とその解決への考え方について学ぶとともに、多様な環境問題が凝縮されているびわ湖をフィールドとした実感的体験と科学的な調査を通して環境マインドと問題解決に向けた実践力の向上をはかる。教育学部の必修科目である。

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学生への環境教育

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住生活と環境 田中宏子 春 金2

本授業は、安全、健康、快適な住生活はハードな条件と、家族や地域などのソフトな条件の適合性が重要であることを認識し、今後の住生活のあるべき姿を予測し、そのための住空間と新しい住まい方を創造できる資質の育成を目指します。具体的には、①風土と住居の特徴、②住生活様式の成立要員、③家族の生活と住空間との関係、④安全、健康、環境に配慮した住居の基本的条件などについて、実験・実習を交えて解説します。

環境社会学 宮本結佳 春 水2

環境社会学は、人間社会と環境との相互作用に着目する社会学の研究分野の1つである。公害などの環境問題および歴史的環境の保全などを事例に、環境社会学の分析視点・研究枠組みを解説する。

湖沼学実習 石川俊之 春 集中

本授業では、びわ湖という水環境において、さまざまな調査方法を学び、そこで起こっている諸現象を解明を実体験する。個人ではなく調査チームとして協力してデータを得ることの苦労と喜びを体験するとともに、びわ湖のもつ様々な魅力に自ら気づくという体験をする。

琵琶湖学特論 石川俊之 秋 木3

琵琶湖の自然、人々の営みなどについて、専門的な立場から講義するとともに、個々にかかえている問題点を議論する。このような講義や議論をふまえて、びわ湖に関する環境問題の実態を明らかにし、その解決策を探るとともに、広く水環境についての洞察力を深めてゆく。

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学生への環境教育

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環境学習計画論 市川智史 春 金2

国内で流通している参加体験型の環境教育アクティビティやプログラムについての講義・演習を行い、環境教育の指導者に必要な専門的知識および技能の修得をめざす。講義形式の他、ワークショップ形式、実習形式を取り入れて行う。

環境教育基礎演習Ⅰ 石川俊之、森 太郎 秋 火5

文献講読、資料調査、課題発表などを通して、環境問題の本質を的確に捉え、また、問題解決に向けての思考能力を養う。併せて、文章力、プレゼンテーション能力等を養う。基礎講義の後、受講生はグループ討論を通して、各自がそれぞれ課題を見つけて学習する。その成果をレポートにまとめ、プレゼンテーションを行う。互いにコメントを出し合い、議論を通して研究や論文作成に必要な基礎能力を身につける。

環境教育基礎演習Ⅱ 森太郎, 石川俊之, 久保加織, 與倉弘子 秋 集中

環境に関する教育・研究を行う上で必要となってくる実験・実習器具の扱い方、データの取り方・まとめ方について、実践し理解する。

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学生への環境教育

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水環境教育実習 石川 俊之 春 木3

本授業では、水環境を題材に自然現象を総合的に捉えるとともに、諸現象の基本的なメカニズムを学ぶ。本授業は実習科目であり、教員からの一方的な解説ではなく、学生自らデータを取得し、基本的な実験技術の習得や、自ら得たデータの図示する方法の習得に力点を置く。

環境教育演習Ⅰ 石川 俊之 春 水5

琵琶湖を中心に、自然環境における諸現象における生物過程の理解を深める。

特に、関心のあるテーマについて背景や観測方法の理解をすすめる。

環境教育演習Ⅱ 森 太郎 春 水5

環境や食の安心・安全に配慮した栽培、作物の高品質・高付加価値化に向けた栽培、教育現場における栽培に関しての知識・理論を習得する。各自が興味を持つ課題に関して、学術論文の発表、議論を行う。

環境教育演習Ⅲ 石川 俊之 秋 水5

琵琶湖や河川などを題材に、自然環境に関する諸現象における生物過程の理解を深める。

特に、野外調査で得られるデータの解析方法について理解を深め、まとめる方法を学ぶ。

環境教育演習Ⅳ 森 太郎 秋 水5

環境や食の安心・安全に配慮した栽培、作物の高品質・高付加価値化に向けた栽培、教育現場における栽培に関しての知識・理論を習得する。それを基に、研究課題のまとめ(4年生)、研究課題を探索(3年生)を行う。

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学生への環境教育

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◎大学院開講科目

地域社会環境特論演習 松田隆典 春 土3

地域環境の表象としての景観写真を素材として、地域環境を自然的側面と社会的側面に分析して、両者の対立構造を統合的に理解する。

環境教育課題研究 松田隆典、與倉弘子、久保加織、市川智史 通年 木5・6

理科教育特論Ⅰ 藤岡達也 春 水4

今日の初等・中等教育における理科教育の日本の理科教育の現状と課題を新たな観点から捉える。それらをもとに理科を教育研究する教員として必要な知識と指導法を事例や実践から開発する。

理科教育特論Ⅱ 加納 圭 春 水4

本授業の目的は理科教育・科学教育・科学コミュニケーションに関する理論についての理解を深めることである。

地域食生活環境特論 久保加織 春 金2

1 琵琶湖を持つ滋賀県の食文化の特徴を論じ、世界の食文化と比較しながら、その成立背景を探っていく。

2 淡水湖と暮らしの接点を食の観点から分析し、環境の役割と大事さを明らかにしていく。

3 滋賀の食文化は琵琶湖の湖魚類とコメが柱となっており、特にフナズシを始めとするナレズシ文化はユニークである。これを野菜類、芋類、豆類が補完し、栄養バランスの優れた湖周型食生活を形成している。この特色ある食文化を気候、風土、地理、文化的環境面から考察していく。

地域住生活環境特論 田中宏子 春 金4

本講義は「ナショナルトラストの創始者オクタビアヒル伝、英国物語」日本経済評論社、を輪読します。主旨は居住環境と居住者との関わりを成立の経緯などから理解し、ディスカッションを通して住み易い地域住環境をデザインすることが目的です。講義は以下の二大テーマによって構成します。

1.近所つきあいを育むコミュニティのデザインの考察

2.住民参加型まちづくりの計画

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学生への環境教育

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教育実践研究(環境教育領域クラス) 市川智史、石川俊之、森 太郎 通年 集中

地球環境・地域環境に関する環境教育教材の基礎的情報収集方法、教材開発方法についての講義・演習を行う。

地域衣生活環境特論 與倉弘子 春 火5

滋賀の衣生活文化の特徴について自然環境と社会環境から講述する。日本の衣生活様式の変遷、滋賀の伝統的繊維産業の現状と課題、地域に受け継がれる伝統的な衣服の有効利用と衣生活文化について理解を深め、持続可能な衣生活の在り方について考える。

環境教育特論 市川智史 春 水2

環境教育の歴史的経緯、目的・目標論、及び、近年の環境教育の動向を講義する。

環境教育方法論特論演習 市川智史 秋 水2

1 生涯学習の視点から学校内外における環境教育の論文や実践報告の講読を行い、「総合的な学習の時間」や教科、特別活動などを活用し、学校と地域や家庭との連携を視野に入れた環境教育について考察する。

2 国内外で流通している参加体験型の環境教育アクティビティやプログラムを紹介し、プログラム開発の手法について演習を行う。

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学生への環境教育

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環境生態学特論 石川俊之 春 月7

水環境における生物間の競争や捕食、生物多様性の維持機構など、生態学の基礎的な概念のメカニズムを実例を交えながら学ぶ。特に湖沼に焦点をあてて授業をすすめる

環境生態学特論演習 石川俊之 秋 月1

水環境における生物間の競争や捕食、生物多様性の維持機構など、生態学の基礎的な概念のメカニズムを実例を交えながら学ぶ。特に河川に焦点をあてて授業をすすめる。

地域環境教育特論 森 太郎 春 水3

環境教育の一つである栽培教育を例に、地域農業の特色や栽培に関する知識・技術、それを利用した環境教育の実践・研究事例について解説し、地域の特色を生かした環境教育の開発方法を習得する。

地域環境教育特論演習 森 太郎 秋 水3

地域の特色や専門的な知識・技術およびそれ生かした環境教育に関する文献の講読・ディスカッションを行い、地域の特色を生かした環境教育の開発方法、客観的な環境教育の評価方法を習得する。

湖沼環境特論 石川俊之 秋 月1

湖沼を題材に、水圏の科学について、物理学・化学・地学・生物学の各分野からの知見を交えながら、総合的に理解する。必要に応じて海洋や河川における知見についても扱う。

環境社会学特論 宮本結佳 春 水3

環境社会学は多様な環境問題を研究対象としており、これまでに様々な分析枠組みが提示されてきた。この授業では、様々なトピックを取りあげた論文を通じて環境社会学の視点・分析枠組みを知ることを目的とする。

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学生への環境教育

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2.部分的に「環境」をテーマに取り入れた開講科目

◎学部開講科目

地理学概説Ⅱ 松田隆典 春 月2

身近な地域としての近畿地方の諸地域からはじめ、日本の特色ある諸地域にいたるまで地形図の読図という地理学的方法によって自然的および社会的な地域の構成要素を理解し、それらの要素の関連性について考察する。

地域調査実習Ⅱ 松田隆典、安藤哲郎 春 月3

地域の自然・生活・文化・産業等の地域環境に関する野外調査の基本であるエクスカーションの技術と方法について実習する。受講者自らがエクスカーションを企画し、実施に至るまでの能力を養成し、調査の意義について体験的に理解する。

調理学実習 久保加織 春 金4食品を衛生的で、栄養性や嗜好性からも高い調理食物に変化させるためには、適切な食品材料を選択し、その食品の特性にあった調理操作を行う必要がある。このことを理解したうえで、基本的な調理操作と食品の扱い方に重点をおいて、主要食品の調理特性を把握する実習と日常食および伝統的な行事食の献立の実習、食品加工実習を行います。

家庭経営学(家庭経済学を含む) 平松紀代子 春 火2家庭経営の大前提となる目標は、個人と家族、家族と社会のそれぞれの必要性の間にみられる矛盾点の克服・調整を可能にし、未来につながる生活力を醸成することである。

生活の社会化が進展するなか、生活者としての自立と共同・共生に対応し得る能力形成も求められる。また、さまざまな生活の事象を全体との関連のなかで総合的に考察する視点をもつことは重要である。このような問題意識に基づいて、個人・家庭・地域・社会の生活領域別に事例を適宜紹介しながら、家庭経営を理論的・実証的に把握・検討していく。

衛生学及び公衆衛生学 大平雅子 春 火2個人および人間集団の健康問題についての科学的理解を深めていきます。

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学生への環境教育

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初等社会科内容学 安藤 哲郎、松田隆典、馬場義弘、宇佐見隆之 春 火3小学校社会科のコアカリキュラムに相当するいくつかのトピックを地理・歴史・公民の3分野に分けて取り上げ、理解を深める。

〔地理〕身近な地域の観察調査、日本の地域構成など。〔歴史〕歴史史料とは、絵画資料の活用、地域の歴史など。〔公民〕民主主義、国際問題など。

ヨーロッパの思想と文化 齋藤浩文 秋 火5ヨーロッパ文明に強く影響を受けた現代の思想と文化を根底から捉え直すための方法を見出すことを目指し、そのヒントを論理学および哲学に求めます。前半では、非形式的方法による論証の分析と評価の方法について学び、論理的であるとはどういうことかを考察します。後半では、身近な場面において姿をあらわす哲学的な問題を取り上げて論じ、必要に応じて類似の問題に取り組んだ先人たちの軌跡をもたどりつつ、問題の解決を模索します。

初等家庭科内容学 久保加織、與倉弘子、田中宏子、平松紀代子 春・秋 水2本授業は小学校教員免許取得のための選択必修科目です。小学校家庭科のねらいの趣旨を生かした授業をするためには、その背景となる専門的な知識や技術が必要です。家庭科の内容を支えている被服、食物、住居、家庭経営等の分野について、基礎的な知識を習得し、小学校家庭科の授業構成及び実践ができる能力をつけます。

地域社会と教育 岸本実、原田智仁 春 木2地域社会と教育に関するテーマを設定し,その課題に関連する理論と事例を学び,課題解決について考察する。今年度は「地域の中にグローバルな世界を見る」をテーマに,大津市や滋賀県,あるいは学生の出身地の事例などから,地域の活性化への取り組みとグローバル化する世界とのつながりにアプローチし,具体的な教材化を構想する。

ディジタル環境とメディア 松原伸一 秋 火1ディジタル環境とメディアについて,情報化,ディジタル化,バーチャル化のそれぞれの視点から考察し,ディジタル環境が提供するメディアの特質やディジタル環境が人間生活に及ぼす影響について具体的な事例を挙げて講義する。具体的には,メディアと高度情報通信社会/メディアにおける「データと情報」/メディアにおける「アナログとディジタル」/メディアにおける「リアルとバーチャル」/ディジタル環境におけるメディアの特徴/ディジタル環境が人間生活に及ぼす影響などをテーマとする。

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学生への環境教育

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地誌学 松田隆典 秋 月2中学校の地図帳を用いて、自然・人口・産業・文化などの地域の諸要素の関係性を意識した日本の諸地域および世界の諸地域に関する教材研究をしながら地理的な見方・考え方を身につける。

消費経済学 平松紀代子 秋 火2

社会が近代化するなかで家族を取り巻く環境が変化し、生活の社会化やライフスタイルの多様化により、現代の消費生活はモノやサービスを購入することで成立する側面が大きくなっている。消費者である私たち1人ひとりの価値観は尊重されるべきものであるが、消費経済の仕組みやグローバルなエコシステムへの配慮を踏まえた意思決定を可能とする知識を備えることを目的とし、今後の持続可能な社会を実現するために不可欠な事象を理論的、経験的、実証的に考察する。

家族関係学 平松紀代子 秋 水3現在家族形態や家族機能は多様になっている。それぞれの時代、国、社会文化的影響を受けて家族がどのように変容してきたかをふまえ、社会における家族、個人にとっての家族について学ぶ。

近年では生活の個人化や多様化が進み、それぞれの家族員が自らの価値観によってライフスタイルを選択することが可能である。しかし同時に、個人のライフスタイルは家族関係と家族生活に関連しており、家族員間の意思の疎通と多様な工夫が必要である。よりよい家族生活を実現するための課題や支援の現状を考察することを目的としている。

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環境に関する特色のある教育

栽培実習I・II、自然体験実践演習(本学学生への教育)

石山っ子わくわく親子で畑体験隊(地域教育支援)

現在、学校における環境教育の必要性が高まっています。教育現場において、最も身近にある環境教育は、学校農園における栽培活動を通した教育です。栽培活動には、農作物の栽培や観察、利用を通して、子どもに自然の仕組み、人間活動が環境に及ぼす影響、人間と環境の関わりについて幅広く理解させることができ、環境に対する豊かな感性と見識を持ち、環境と共生し行動できる子どもを育てる役割が期待されます。しかしながら、現在の教育現場では、この役割を理解し、実践できる教員が十分に確保できていません。滋賀大学教育学部では、自然環境教育施設の農場での栽培実習を通して、教育現場で栽培活動を通した環境教育を開発・実践することができる教員の養成を目指しています。具体的にはイネ、トマト、ナス、トウモロコシ、キャベツ、ハクサイ、ジャガイモ、サツマイモなど20種類を超える作物について、計画、土作り、播種、管理、収穫という栽培に関する一連の工程を体験することにより、栽培に関する技術を修得するばかりでなく、作物の生育が自然環境により影響されること、栽培活動が自然環境に影響を及ぼしていることを実感し、環境と共生した栽培活動の重要性を考えます。さらに、収穫した作物を試食する機会を設け、食べることで得られる栽培の喜びを実感し、食農教育の重要性も考えます。

また、農場では大学生への教育ばかりでなく、本学部の地域教育支援の一環で、石山公民館、石山ネイチャークラブ(地域ボランティア)と連携して、近隣の小学生の親子を対象に畑体験活動「石山っ子わくわく親子で畑体験隊」を実施しています。本活動は、平成14年度から始まり、毎週水曜日15〜17時に活動を実施し、4月〜翌年3月まで約35回の活動を行っています。なお、今年度は26名の親子が参加し、年間を通して、食べ物(イネや野菜など20種類以上)だけでなく、衣服(蚕の飼育や藍の栽培など)など日常生活に関わるものについて、栽培(播種、管理、収穫、生き物観察)から利用(生産物の調理・試食、糸つむぎ、染色、紙すき)という一連の工程を経験しています。また、本活動の一部は、環境教育専攻の学生が受講する自然体験実践演習において学生が環境教育を企画・実践する場にもなっています。

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学生への環境教育

田植え トマトの収穫 学生による環境教育の実践

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環境に関する特色のある教育

湖沼学実習・湖上体験学習(環境教育概論)

「琵琶湖という日本を代表する湖の観測を通して、自然を理解することとは何かを考える」、これは琵琶湖を擁する滋賀県にある滋賀大学ならではの講義です。これには、滋賀大学の所有する船舶「清流Ⅲ」や「湖精」が活躍しています。

湖沼学実習は1955年に開講された実習科目で、合宿形式を取り入れた野外調査を中心に行います。受講生は観測やデータ解析に取り組み、自然の複雑さや野外調査の厳しさを学びます。毎年20名近い参加者があり、野外調査や解析での

チームワークの大切さも実感できます。

湖上体験学習は2006年の特色ある大学教育

支援プログラム(特色GP)を契機に始ま

った取り組みです。湖上体験学習は教育学

部必修講義である環境教育概論の一部とし

て行われ、半日の野外調査とデータ解析を

行います。

滋賀県では小学5年生が「うみのこ」に乗

船しており、それ以来の琵琶湖体験という

学生もいます。小学校教員を目指す学生に

は、科学的な野外調査の一端を知ることで、

小学5年生の「うみのこ」活動に深みを与

えてくれるものと期待しています。教育学部必修のため、毎年受講生は

250名を超えます。このため、16回の野外調査を行っています。

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学生への環境教育

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学生への環境教育

これらの野外調査には、教員だけでなく上級生が補助員として参加していることも特徴です。調査器材の扱いや説明に工夫を凝らす学生もおり、非常に頼もしく感じます。この中から、「うみのこ」活動の充実につながる卒業論文に取り組む学生も出てきており、「自然について伝えることができる人材」を育む活動も滋賀大学教育学部として大切にしていきたいものです。

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アスベスト等

PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物

PCB・アスベスト

長期間学内にて管理・保管してきた蛍光灯安定器、高圧トランス等(PCB廃棄物含有)は、

平成29年12月にすべて処理完了

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非飛散性アスベストが学内に一部存在

→ 飛散・ばく露のおそれは無し

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グリーン購入・調達の状況

コピー用紙等調達状況

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20,000

22,000

24,000

26,000

28,000

30,000

32,000

34,000

36,000

38,000

40,000

H26 H27 H28 H29 H30

コピー用紙購入量(kg)

コピー紙重量

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最近の省エネ対策事例

LED照明設備

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附属図書館1階照明改修工事にて照明器具をLEDに改修

第2校舎棟1階リフレッシュラウンジ照明改修工事にて照明器具をLEDに改修

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環境マネジメント活動の推進

ゴミの分別収集

クリーンキャンパス

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ゴミの分別収集(可燃・不燃・ビン・カン・ペットボトル・ボトルキャップ)

彦根地区・石山地区にてそれぞれ年2回、教職員と学生による一斉清掃を行う。

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環境マネジメント活動の推進

キャンパス内の全面禁煙

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2019年5月31日よりキャンパス内全面禁煙

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編集後記

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環境報告書の作成にあたって

この環境報告書は、本学のキャンパスにおける2018年4月から2019年3月までの1年間の環境に関する事項を取りまとめ「滋賀大学環境報告書2019」として公表するものです。

対象組織

国立大学法人 滋賀大学

対象範囲

滋賀大学 彦根キャンパス・大津キャンパス・

膳所団地・あかね団地

対象年度

2018年度( 2018年4月~2019年3月)

発行日

2020年3月

連絡先

滋賀大学施設管理課

〒522‐8522  滋賀県彦根市馬場1丁目1番1号

TEL 0749‐27‐1016

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