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取扱説明書...6 1.構成品について ロガー 8個 保護キャップ 8個...
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取扱説明書
発行:1.20_55
©2000-2018
1
⽬次
ごあいさつ 3
はじめに 4
安全にお使いいただくために 4
保証期間について 5
1.構成品について 6
2.ロガーについて 7
2-1 設置⽅法について 7
3.ドッキングステーションについて 8
3-1 ドッキングステーションからロガーを取り出す 8
3-2 ロガーをドッキングステーションにセットする 9
3-3 専⽤ USB ケーブル 10
3-4 USB 電源供給 10
4.Zcorr による調査作業の流れ 11
5.Zcorr ソフトウェアのインストール 12
5-1 パソコンの動作環境について 12
5-2 パソコン(Windows)へのインストール 12
6.Zcorr ソフトウェアドライバーインストール 15
7.Zcorr ソフトウェアの概要について 19
7-1 Zcorr による測定⼿順 19
7-2 ステップ 1:ロガーの配置 21
7-2-1 夜間調査モード 23
7-2-2 短時間レコーディング 23
7-2-3 テストレコーディング 23
7-2-4 ロガーの条件設定 24
7-2-5 ロガー名称の⼊⼒ 24
7-2-6 地図の取り込みとロガー配置 25
7-2-7 地図操作パネル 27
7-2-8 測定条件の印刷 28
7-3 ステップ 2:ロガーの回収 29
2
7-4 ステップ 3:データの解析 30
8.Zcorr による解析について 31 8-1 相関解析 31
8-2 ⾼感度⾳聴解析 37
8-3 解析結果のまとめ 39
9.Zcorr データマネージャー 41 付属資料 A:ロガー内蔵電池交換時期について 42
付属資料 B:Zcorr の仕様 43
ロガーについて 43
ドッキングステーションについて 43
3
◆ごあいさつ このたびは、「ロガ型相関式漏⽔検知システム Zcorr」をお買い上げいただき、誠にあ
りがとうございます。
本書は、Zcorr のハードウェアおよびソフトウェアの取り扱いについて記述した説明書
です。Zcorr をご使⽤の前に必ず本説明書をお読みになり、取扱い内容を正しくご理解の
上ご使⽤願います。
4
◆はじめに 「ロガ型相関式漏⽔検知システム Zcorr」は、ロガーを含むハードウェアとデータを解析す
るソフトウェアから構成され、地下に埋設されている⽔道管の消⽕栓、バルブ、メーター等
にロガーを取り付け、漏⽔⾳を捉え、専⽤ソフトウェアにより漏⽔位置の特定、データの解
析を⾏うことができます。
◆安全にお使いいただくために 本製品を安全にご使⽤いただくために下記の点を厳守願います。
注意
・本製品を⽬的の調査以外に使⽤しないでください。
・本製品の内部に燃えやすいもの、⽔、⾦属等が⼊らないようにしてください。
故障の原因となります。
・本製品の設置に際しましては、周囲の状況に⼗分にご注意ください。
道路交通事情により危険な場合を考慮し、お客様の責任において補助作業員、警備員
交通規制など⼗分な安全策を講じてください。
・本製品を投げたり、落としたりしないでください。
機器が故障、破損するだけではなく、思わぬ怪我をする場合があります。
5
◆保証期間について 保証期間は、お買い上げ⽇より 1 年間です。
「保証書」は、弊社にとってお客様に万全のサービスをさせていただくものです。
「保証書」にはお客様のお名前、ご住所、ご購⼊年⽉⽇を記⼊の上、⼤切に保管して下さい。
保証期間内に製品の機能上、不具合が⽣じた場合は無償にて修理させていただきます。そ
の場合には、「保証書」の提⽰が必要となります。
「保証書」をご提⽰いただけない場合には有償となりますので、あらかじめご了承ください。
保証期間外あるいは、お客様の原因による破損・故障の場合は有償にて修理させていただき
ます。
その他、本製品に関するお問い合わせは弊社最寄りの⽀店・営業所までご連絡ください。
6
1.構成品について
ロガー 8 個
保護キャップ 8 個
ドッキングステーション 1 式
専⽤ USB ケーブル(通信及び電源供給) 1 本
専⽤ソフトウェア 1 枚
取扱説明書 1 冊
ご購⼊後は、構成品をご確認ください。
弊社では、品質管理に万全を期しておりますが、万が⼀構成品に不⾜のものがある場合に
は、ただちにお買い上げ営業所までご連絡ください。
7
2.ロガーについて Zcorr デジタルコレレーティングロガー(以下ロガー)のトップ
パネルには、防⽔性のコネクタが取り付けられています。
この部分は、ロガーを測定点に設置する際に付属の⾦属製の保護
カバーを、取り付け、保護します。ロガーは、IP68 の環境条件(20m
の深さの浸漬)に耐えることができます。
Zcorr ロガーの底部にはマグネットが取り付けられており、バル
ブヘッドや消⽕栓ヘッドなどに取り付けることができます。また
裸の配管や給⽔栓、その他バルブなどに直接設置することもでき
ます。
2-1 設置⽅法について 写真に⽰すように、ロガーにはそれぞれに保護カバーが取り付けられていますので、バルブ
ボックスの中に設置することができます。保護カバーは、持ち運びや設置時の、ほこりや微
粒⼦の侵⼊を防⽌します。
ロガー本体 保護カバー DLC 設置例
8
3.ドッキングステーションについて Zcorr ドッキングステーションは、防⽔性、機
密性に優れた、ほこりの⼊らない、頑丈なケー
スに 8 個のロガーが収められています。収納
ケースとしてだけではなく、設置時および回
収時には、パソコンとのデータ通信する役割
を果たします。
3-1 ドッキングステーションからロガーを取り出す 収納部からロガーを取り出すには、ロガーを真上に引き上げてください。
測定場所に設置する前に、必ず、備え付けの保護カバーをデータコネクタ側のエンドキャッ
プに取り付け、ロガーを設置したり回収したりするときに、バルブボックスに溜まっている
ごみが⼊らないようにします。保護カバーには、取っ⼿があり、ロガーの設置および回収が
やり易い設計になっています。
9
3-2 ロガーをドッキングステーションにセットする ロガーをドッキングステーションに収納する際には、ロガーのラベルに記されている番号
とドッキングステーションの収納部の番号が⼀致するようにしてください(例えば、ラベル
の番号が 1 番のロガーは、ラベル番号 1 番の収納部に⼊れます)。
※必ず守ってください:ロガーは、保護カバーを外してから、データコネクタを下側に向け
てドッキングステーションに収納してください。
ドッキングステーションの⽅向を向いて、データコネ
クタのある⾯が下側を向くようにロガーを保持します。
ロガーのラベルの⾚い線がドッキングステーションの
⾚い線と⼀致するように位置を合わせ、対応する収納
部にロガーを静かに挿⼊してください。収納部にロガ
ーが適切に挿⼊されれば、ロガーのデータコネクタが
ドッキングステーションのソケットにきっちりと、は
まり込みます。
※絶対に、収納部に無理にロガーを押し込まないでください!故障の原因となります。
10
3-3 専⽤ USB ケーブルの接続 設置および回収の際には、付属の専⽤USBケーブルを使⽤して、USBポートを通じてド
ッキングステーションをラップトップまたはデスクトップのコンピュータに接続してくだ
さい。
3-4 USB 電源供給 ドッキングステーションには、付属の専⽤USBケーブル使⽤し、コンピュータから電⼒を
供給します。ドッキングステーションがオンの状態のときには、となりの LED が緑⾊に点
灯します。
※注意:ドッキングステーションの電源をパソコンから供給する為、ノートパソコンをバッ
テリでご使⽤(AC アダプタ未使⽤)の場合、設定やデータ転送途中でパソコンの電源が落
ちないように⼗分にバッテリ容量があるか確認して下さい。データが正しく転送されない
ことがあります。
ドッキングステーションと PC の接続例
11
4.Zcorr による調査作業の流れ
作業内容 参照⾴
ソフトウェアのインストール(初回のみ) P.12
↓
ソフトウェアの起動 P.19
↓
ドッキングステーション(ロガー接続済み)と PC を接続 P.10
↓
ロガーの条件設定⼊⼒ P.21
↓
現場へのロガー設置 P.7-8
↓
現場からのロガー回収 P.9-10
↓
ソフトウェアの起動 P.19
↓
ドッキングステーションと PC を接続 P.10
↓
ロガーをドッキングステーションへ接続 P.9
↓
ロガーから記録データの吸い上げ P.29
↓
記録データの解析 P.30
↓
記録データの保存・削除 P.41
↓
レポート等の出⼒ P.40
12
5.ZCORR ソフトウェアのインストール 5-1 パソコンの動作環境について
対応 OS(オペレーティングシステム) Windows 7/8.1(32/64bit)、8.1
搭載メモリ 64MB 以上
ハードディスク 空き容量 10MB 以上
※インストールに際しましては、管理者権限を持つアカウントでのログインが必要です。
HDD への書き込み制限等がある場合は、システム管理者へご相談ください。
5-2 パソコン(Windows)へのインストール Zcorr ソフトウェア CD-ROM をパソコンの CD ドライブに挿⼊すると⾃動的に対話形式の
インストールプログラムが起動します。
NEXT>を押します。
13
ユーザー登録画⾯が表⽰されます。⼊⼒するときには、すべて半⾓英数字で⼊⼒願います。
(⼀部⽂字化けが表⽰されることがありますが、半⾓英数字で⼊⼒すれば解消されます。)
名前もしくは部署名等、会社名、製品シリアル番号を⼊⼒し、NEXT>を押します。
続いてインストール先ドライブの選択画⾯がでます。通常は、C:ドライブへインストール
しますのでそのまま NEXT>を押してください。
C:ドライブ以外のハードディスクへのインストールを⾏いたいときは、Browse..を押して
ください。
Drives から他のドライブを選択し、OK を押します。
このようにインストール先を指定することができます。
お名前、部署名等
会社名、事業体名等
製品シリアル番号
インストール先ドライブ変更
14
セットアップ内容を確認しましたら、NEXT>を押します。
⾃動的にインストールを開始します。
セットアップ完了画⾯が表⽰されたら、FINISH を押してインストール作業の終了です。
15
6.Zcorr ソフトウェアドライバーインストール USB ドッキングステーションと PC を接続します。
接続機器の認識ウイザードが表⽰されます。
「⼀覧または特定の場所からインストールする」のところに参照ボタンがありますので、選
択し次へ。
16
参照先として
C:\Program Files\Flow Metrix\USB Drivers
を指定します。OK を押して、次へ。
まもなくすると警告のようなメッセージが出ますが、⼼配ありません。
このまま続⾏を押してください。
17
ファイルとしてドライバーである
FTDISFT8U2XX
を読み込みをします。
以上でインストールが完了しました。
18
インストールが正しく⾏われたかは、次の⼿順で確認します。
デバイスマネージャーを開きます。USB コントローラを開けると
19
7.Zcorr ソフトウェアの概要について Zcorr ソフトウェアを起動させるには、デスクトップの Zcorr ア イ コ ン を ク
リックしてください。すると、次に⽰すメインスクリーンが表⽰されます。
メインスクリーンは、「ロガーパネル」、「マップパネル」、「マップナビゲーションパネル」、
「ボタンパネル」の 4 つの⼤きなエリアに分かれています。この画⾯により Zcorr による
測定⼿順をコントロールします。
7-1 Zcorr による測定⼿順 Zcorr による測定は、メインスクリーンを操作して 3 つのステップにより⾏われます。
ステップ 1: ロガーの配置 実際にセンサロガを設置する前の条件設定を⾏います。
ステップ 2: ロガーの回収 現場で収集したデータをロガーからダウンロードします。
ステップ 3: データの解析 収集したデータから漏⽔位置について分析・解析を⾏います。
マップパネル
マップナビゲーションパネル
ロガーパネル
ボタンパネル
20
マウスカーソルにより、⽂字で表⽰されたボタンの 1 つを選択します。
カーソルが指の形になり、選択されたボタンが強調表⽰になります。マウスを左クリックす
ると選択されます。
ボタン 操 作
配 置
ロガーの設定を⾏います。ドッキングステーションに接続し、ロガーの条件
設定を⾏い、ロガーの名称⼊⼒、さらにオプションとして、装置の位置を地
図上にマークします。設定が終わると、測定条件を印刷することができ、ロ
ガーを測定箇所に設置する準備が整います。
回 収 ロガーのプログラムを解除し、データをダウンロードします。
解 析 ドッキングステーションに備えられたすべてのロガー間の、漏⽔ノイズの
相関分析と⾳聴解析を⾏います。結果の要約を印刷することもできます。
データ保存 これまでに録⾳されている Zcorr データの⾒直しおよび再解析を⾏うこと
ができます。
終 了 プログラムを終了して、ウィンドウズのデスクトップに戻ります。
21
7-2 ステップ 1:ロガーの配置 Zcorr による測定の最初のステップはロガーの設定です。
ロガーを測定箇所に搬送して“物理的な設置を⾏う前に”、Zcorr ソフトウェアによりロガー
の「条件設定」を⾏います。
専⽤ USB ケーブルにてドッキングステーションを PC に接続します。
ロガーの設定を開始するために、配置をクリックします。
配置情報のダイアログが表⽰されます。
調査名と調査する地区名等を⼊⼒してください。⽇付あるいは時間が正しくない場合は、変
更をクリックします。カレンダーとクロックが表⽰されるので、現在の⽇付および時間に合
わせてください。
時刻と⽇付
の変更
あとでどこのデータか?わかるように調査名、調査地区名等を⼊⼒
22
次の測定準備モードのいずれかを選択します。
・夜間調査
・短時間レコーディング
・テストレコーディング
測定モード ⽬的 測定内容
夜間調査 静かな夜間の時間帯
に録⾳するモード
指定した任意の時間から60秒間測定します。こ
れを3回繰り返します。その間隔は、最⼤ 4 時間
まで設定できます。
短時間レコーディング 直ちに調査を⾏う際
に使⽤するモード
15〜30 分経過した後に60秒間測定します。こ
れを 2 回繰り返します。その間隔は、2〜5 分で
⾏われます。
テストレコーディング 動作試験を⾏うため
のモード
15 秒経過した後に 5 秒間の測定が 1 回⾏われま
す。
樹脂管:
樹脂管を探査する時に使⽤します。ロガー配置時に☑を⼊れると、
ロガー内部で通常よりも低いサンプリング速度を⽤いデータの分解能を増やします。
ロガーデータの保存:
ロガー配置時に☑を⼊れると、パイプ情報とマップ上に配置したロガーの位置を
ロガーに保存させます。
23
7-2-1 夜間調査モード
夜間調査モードは、ある調査区域に
おける漏⽔を夜間に測定して、使⽤
される⽔量が最も少ない時間帯で、
漏⽔の位置を正確に知りたいときに
有効なモードです。このモードでは、
⼀晩のうちで最も静かな時間帯
(AM2:00〜4:00 など)に録⾳が
⾏われるように、ロガーの設定を⾏
います。録⾳を開始する時間を任意
に選択することができ、最⼤ 4 時間までの間隔で測定を⾏うことができます。
7-2-2 短時間レコーディング
短時間レコーディングモードは、直
ちに録⾳する必要がある特別な場合
に使⽤されます。このモードでは、
OK ボタンを押してから短時間(15
から 30 分)経過した後に測定が⾏
われるようにプログラムされます。
2 分から 5 分の間隔で、2 回の測定
を⾏うことができます。
7-2-3 テストレコーディング
テストレコーディングモードは、Zcorr システムの機能を試験する必要のある、特別な場合
に使⽤されます。15 秒経過した後に 5 秒間の測定が⾏われます。
24
7-2-4 ロガーの条件設定
メインスクリーンは、設定をするための
ロガーが、ドッキングステーションに 8
個あることを⽰しています。検知された
ロガーが強調表⽰され、緑⾊のフレーム
に囲まれて、そのロガーの設定を開始す
る準備が整ったことを⽰します。
次に、Zcorr ソフトウェアが各ロガーの条件設定を⾏います。
7-2-5 ロガー名称の⼊⼒
条件設定が終了したら、各ロガーの名
称を⼊⼒することができます。
ロガーをクリックすると、フレームが
緑⾊から⻘⾊に変わり、淡⻩⾊の名称⼊⼒ボックスが表⽰されます。ボックスに名称を⼊れ
てください(たとえば、設置場所の名称やバルブ番号など)。新しい名称を⼊れたり、名称
を変更したりする場合には、ロガーをクリックします。名称が⼊⼒されていない場合には、
ロガーは「Z1」、「Z2」などと表⽰されます。
設置場所の名称やバルブ NO.等を⼊
⼒できます
25
7-2-6 地図の取り込みとロガーの配置
地図コントロールパネルには地図読込ボタン があります。このボタンをクリックす
ると、任意の地図を地図ウィンドウに表⽰することができます。
※注意:地図上にロガーを配置するには、「ロガーの条件設定」を⾏っている時点で⾏って
ください。条件設定後には、ロガーと地図を関連づけることができません。
:地図データは、jpeg/bmp 形式ファイルである必要があります。
次に地図のインポート画⾯の例を⽰します。
クリップボードからの選択
地図ファイルがクリップボードにコピーされている場合には、クリップボードをクリック
すると地図が地図ウィンドウに表⽰されます。
ファイルの選択
地図ファイルがコンピュータの他の場所にある場合には、ファイルの選択をクリックする
とウィンドウズが表⽰され、そこで地図ファイルを探索することができます。
26
地図がロードされたら、「地図
の縮尺」ボックスに地図縮尺を
⼊⼒してください。
OK をクリックすると、新しい
地図が、すべての地図ウィンド
ウに表⽰されます。
ロガーを地図またはグリッドに配置することができます。適当な地図を表⽰するためには、
地図名称を「地図の名前」ボックスに地図名を⼊⼒して Enter キーを押すか、ナビゲーショ
ンボタンにより地図内を移動してください。(※ロガーの相対位置を⽰す地図がない場合に
は、グリッドを使⽤することができます。)
ロガー配置ボタン が選択されていることを確認してから、地図上にロガーを配置し
てください。対象とするロガーをクリックし、次にそのロガーを配置しようとする位置を地
図上またはグリッド上でクリックします。地図上またはグリッド上でロガーを配置すると、
そのロガー上に⾚⾊の点が表⽰されます。
⾚い■が配置されたロガー
27
7-2-7 地図操作パネル
A.拡⼤縮⼩ボタン
拡⼤もしくは縮⼩ボタンを押して、カーソルを“地図上に“合わせ右クリックすると拡
⼤縮⼩します。
B.ロガー配置ボタン
ロガー配置ボタンを選択したらいずれかのロガーをクリックし、次に地図上の位置
をクリックします。すると、その位置に⾚⾊の⾓型のマークが表⽰されます。そのロ
ガーを選択している間は、地図上でクリックすることにより⾃由に位置を変えるこ
とができます。
C.ロガー消去ボタン
地図上の配置されたすべてのロガーを消去することができます。
D.印刷ボタン
クリックすると、測定条件が印刷されます。
E.地図名称ボックス
保存されている任意の地図名称を⼊⼒して ENTER を押すと、その地図が地図パネル
に表⽰されます。
F.地図移動ボタン
現在表⽰されている地図上で、上下左右に移動することができます。
H G
F
E
D C
B
A
28
G.地図サムネール
1 つの地図グリッド全域を表します。⾚⾊のボックスを移動させることにより、その
地図グリッドの全域を表⽰することができます。
H.地図読込ボタン
このボタンを選択すると、コンピュータに保存されている地図を取り込むことがで
きます。
7-2-8 測定条件の印刷
次の図に測定条件を⽰します。地図上でのロガーの位置とロガーの名称を⽰しています。
ここで、ロガーを測定位置に設置して録⾳し、都合の良いタイミングで録⾳の回収を⾏うこ
とができます。
29
7-3 ステップ 2:ロガーの回収 Zcorr による測定作業の次のステップでは、
ロガーを測定位置から回収してドッキン
グステーションに戻し、設定の解除を⾏い
ます。
ロガーからデータを取り出すには、設定の
ときに使⽤したものと同じコンピュータ
にドッキングステーションを接続し、回収
ボタンを押します。
ロガーの設
定が消去されデ
ータがダウンロ
ードされると、
Zcorr ソフトウェアに
より、⾃動的にステッ
プ 3 の解析に進みます。
Active 配置スクリーンに、有効な設置位置
がすべて表⽰されます。OK をクリックして
回収を⾏います。
30
7-4 ステップ 3:データの解析 ダウンロード
されたデータ
は⾃動的に解
析され、その
結果は左図の
ように⾃動解
析の画⾯に表
⽰されます。
左の図は、8 個
のロガーの、
解析結果の例
を⽰したもの
です。漏れの
可能性があるノイズの相関が⾃動的に発⾒されたことを⽰しています。
各相関は、サムネール画像に⽰されています。この画像をクリックすると強調表⽰に変わり、
対応するロガーが⻩⾊(左側)と⻘⾊(右側)のフレームで囲まれます。⻩⾊で囲まれたロ
ガーは「基準ロガー」です。
同時にスクリーンは相関分析画⾯となり、ダウンロードされたデータを更に解析すること
ができます。
⻩⾊で囲まれた基準ロガー※
※基準ロガーとは?
⻩⾊で囲われたロガーを基準として、⻘い⾊で囲われたロガーまでが解析する区間と
なります。距離を⼊⼒する際にどのロガーから何メートルか、間違わないために
⻩⾊で囲われたロガーを「基準ロガー」としています。
31
8.Zcorr による解析について Zcorr ソフトウェアにより、測定システムからの夜間データを、2 種類の⽅法で解析を⾏う
ことができます。「相関分析」と「⾼度⾳聴解析」です。
それぞれの解析法のボタンは、⾃動解析の画⾯に表⽰されます。
⾳聴:⾼度⾳聴解析を表⽰
結果:相関分析を表⽰
8-1 相関解析 相関分析画⾯を下図に⽰します。サムネールをクリックするか、サムネールを強調表⽰にし
てから相関結果をクリックするとこの画⾯が表⽰されます。
相関解析画⾯は、複数の情報領域に分かれています。
マップパネル
パイプ情報パネル
相関グラフィック
パイプグラフィック
個々の録⾳の相関パネル
相関ボタンパネル
32
相関グラフィック
相関グラフィックには、2 個のロガーの相関分析を⾏った結果が表⽰されます。ロガーの位
置は地図パネルに表⽰されます。パイプグラフィックには、漏⽔位置と各ロガーの距離を表
⽰します(地図上の位置が容易に識別できるように、⻩⾊と⻘⾊で⽰されます)。
スマートリスニング
スピーカーのアイコン(左図参照)をクリックすると、記録された⾳が再
⽣されます。
ロガー選択
近くのロガーの相関を⾒るには、左右ボタンをクリックします(左図参照)。左側
の⽮印によりロガーの番号が⼩さくなり、右側の⽮印によりロガーの番号が
⼤きくなります。すべてのロガーの名称を⾒るには、ロガーをクリックしてください。
相関分析の繰返し
0.5 秒ごとに相関がどのように変化するかを⾒るためには、相関ボタンを押します。
各パネル名 内容
相関グラフィック 2 個のロガーの相関分析を⾏った結果が表⽰されます。
地図パネル 設定時に登録したロガーが配置された地図もしくは、グリッ
ドが表⽰されます。
パイプグラフィック 演算結果が表⽰され、「漏⽔点までの距離」や「漏⽔の確か
らしさ」が表⽰されます。
パイプ情報パネル 漏⽔位置を正確に知るために、「管種」「管⼝径」「ロガー間
距離」を⼊⼒します。
相関ボタンパネル 「相関演算」及び「解析の実⾏」を⾏います。
⾼度解析ボタン フィルタ選択パネルに移ります。ここで ALFAtm を切れば、
フィルタを⼿動で調整することができます。
個々の録⾳の相関パネル 選択した設定モードに応じて、1、3、または 4 個の相関サ
ムネールが表⽰されます
33
パイプ情報パネル
漏⽔位置を正確に知るためには、パイプ情報パネルに次の 3 種類の情報を⼊⼒する必要が
あります。
1. 「センサー距離」-ロガーまでの距離。パイプラインに沿って測定した距離です。
2. 「パイプ材質」-右側の下向き⽮印をクリックして、ドロップダウンリストから
材質を選択します。
3. 「パイプ径」-パイプの公称径(実際には内径)の数値を打ち込みます。
例えば 100mm の場合は「100」と打ち込みます。
※注意:数値の⼊⼒は、半⾓数字となります。ただしソフトの性質上、全⾓⼊⼒で半⾓へ
変換願います。(直接の半⾓英数字⼊⼒を⾏うことができません)
各情報を⼊⼒した後に「ENTER」キーを押してください。
複数パイプ条件⼊⼒パネル
2 個のロガーの間に 2 種類以上のパイプ
がある場合には、パイプ材質を選択する
ときに、パイプの条件を⼊⼒することが
できます。条件を⼊⼒する際には、強調
表⽰され、⻩⾊のフレームで囲まれたロ
ガーを「基準ロガー」として使⽤し、⻩⾊
のロガーから始めて順次他のロガーを
⼊⼒し、⻘⾊のロガーで終わるようにし
てください。
※注意:数値の⼊⼒は、半⾓数字となります。ただしソフトの性質上、全⾓⼊⼒で半⾓へ
変換願います。(直接の半⾓英数字⼊⼒を⾏うことができません)
⾳速
次に、Zcorr ソフトウェアにより、パイプ中の⾳速が計算されて⾳速のテキストボックスに
表⽰されます。⾳速を直接⼊⼒することが必要な場合もあります。例えばひどく腐⾷した古
い鋳鉄のパイプの場合には、以前に測定した⾳速を⼊⼒します。⾳速を直接⼊⼒するには、
⾳速テキストボックスの右側をクリックし、たとえば、1,000m/秒の場合には 1,000 とい
う数字を打ち込み(⼿動により速度を⼊⼒すると、⻘⾊の数字で表⽰されます)、次に ENTER
を押してください。相関グラフが直ちに反映されます。
34
漏⽔の確からしさ:
⾳速がわかれば、漏れの位置が⾃動的に指し⽰されます。その位置はパイプに対して垂直⽅
向の⾚⾊のバーにより⽰されます。⾚⾊のバーには 3 つのレベルがあります。
(⾚⾊バーの太さが変化します。)
L1:ことによると漏⽔がある。 (細い)
L2:おそらく漏⽔がある。 ⾚⾊バーの太さ
L3:ほぼ確実に漏⽔がある。 (太い)
⼿動測定:他の相関ピークの位置を⽰すには、マウスカーソルを相関グラフィックのピーク
上に移動してダブルクリックします。⼿動測定バー(破線)がパイプに重なって表⽰され、
測定点から⻩⾊および⻘⾊のロガーまでの距離が⽰されます。多重相関の状況を確認する
ために、この操作を何回でも繰返すことができます。⾚⾊または破線のバーを直接クリック
すると、⼿動測定と⾃動測定が切り換えられ、ロガーからの距離を知ることができます。
⼿動測定箇所を消去するには、破線のバーをクリックして、ESC キーを押してください。
35
個々の録⾳の相関パネル
このパネルには、選択した設定モードに応じて、1、3、または 4 個の相関サムネールが表
⽰されます。設定モードは次の 3 種類です。
テストレコーディング-サムネール 1 個
短時間レコーディング-サムネール 3 個
夜間調査-サムネール 4 個
全て と表⽰されたサムネールは、録⾳時全体の相関分析結果を⽰します。他の相関分析結
果は個々の録⾳時の相関分析結果であって、録⾳した時間がそれぞれに表⽰されます。
36
⾼度解析ボタン
このボタンをクリックすると、フィルタ選択パネルに移ります。ここで⾃動フィルタALFAtm
ボタンを押すと、フィルタを⼿動で調整することができます。
⼿動で周波数を変更される場合は、直接真ん中にある欄に数値を⼊⼒します。(半⾓英数)
⼊⼒が終わりましたら、「閉じる」を押します。設定が反映されます。
⼊⼒される際には、下記を参考にしてください。(※⼊⼒範囲:1〜3000)
⾦属製パイプの場合には次の周波数範囲が適当です。
・200〜2,000Hz 標準設定
・300〜800Hz 鉛管などの給⽔管探査時
・250〜450Hz 300mを超える⻑距離探査時
・100〜300Hz 建設現場や⾞の往来など周囲のノイズが多い時
プラスチックパイプの場合には次の周波数範囲が適当です。
・40〜250 Hz
※⾃動フィルタ ALFAtm とは?
独⾃開発されたフィルタリングシステムです。
ALFAtm を使⽤することにより、管種などに左右されず、的確な周波数が
⾃動的に適応されます。通常は ALFAtm を使⽤することをお勧め致します。
37
8-2 ⾼度⾳聴解析 相関分析に加えて、Zcorr は、各ロガーで個別に捉えられた⾳の⾳聴解析の機能を持ってい
ます。下に⽰す図は代表的な⾳聴解析の結果です。
⾳聴解析の画⾯には、情報別の複数の領域が表⽰されます。
漏⽔インジケータチャート
サウンドレベルグラフ
マップパネルおよびマップナビゲーションパネル
⾳聴解析ボタンパネル
漏⽔インジケータチャート
漏⽔インジケータチャートは、各ロガーにおける異常⾳(漏⽔)の確からしさを表⽰します。
バーには、1 から 100 の⽬盛が付けられ、25 以上の値であれば、「ことによると」あるいは
「おそらく」など、漏⽔⾳の確からしさを表⽰します。バーに⽰される値が 1 から 25 までの
場合は緑⾊で、25 以上の値に対しては⾚⾊で表⽰されます。
(※参考:サウンドレベルが低くてバーが緑⾊で表⽰されている場合でも、漏⽔の存在を⽰
す相関が⽰される場合もあります。)
漏⽔インジケーターチャート
サウンドレベルグラフ
マップパネル
マップナビゲーションパネル
ボタンパネル
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マップパネル
マップパネルは、地図上でロガーが設置された位置を⽰します。現在選択されているロガー
は⼤きなアイコンで⽰されます。カーソルをロガー上に移動すると、ロガーの名称、あるい
は Z 番号が⽰されます(たとえば Z6)。この地図システムは、マップナビゲーションパネ
ル上で操作を⾏うことによりナビゲートすることができます。
サウンドレベルグラフ
夜間にロガーに録⾳された漏⽔⾳を再⽣するには、「再⽣ボタン」を押してください。現在
選択されているロガーの漏⽔⾳が再⽣されます。サウンドレベルは、2 分間の 1 秒ごとにサ
ウンドレベルグラフに表⽰されます。他のロガーの漏⽔⾳を再⽣するには、バーをクリック
するか、地図上のそのロガーの記号をクリックしてください。⾳の再⽣をとめるには、「停
⽌ボタン」(再⽣中は再⽣ボタンと同じ位置にあります)をクリックしてください。すべて
の録⾳を聞くことも可能ですし、特定の測定時点での録⾳だけを聞くこともできます。
閉じる
⾳聴解析画⾯を終了するには、「閉じる」をクリックしてください。
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8-3 解析結果のまとめ Zcorr 解析の結果は、解析総覧画⾯にまとめて表⽰され、ハードコピーのレポートにするこ
ともできます。解析後に表⽰される「概略結果」を押すと表⽰されます。
次の図に解析総覧画⾯を⽰します。
解析総覧画⾯には、情報別の複数の領域が表⽰されます。
地区情報パネル
総覧テーブル
地図パネル
総覧ボタンパネル
地区情報パネル
地区情報パネルには、重要な情報が⼀⽬でわかるように表⽰されます。測定結果および⽇付、
ユーザーとゾーン、相関分析の結果などです。
総覧テーブル
総覧テーブルは、漏⽔ノイズの相関に重要度の順位付けを⾏います。コメント欄にコメント
を直接記⼊することもできます。この表の、相関の⼩さなサムネールをクリックすると、相
関結果の画⾯が起動します。
マップパネル
総覧ボタンパネル 総覧テーブル
地区情報パネル
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レポート
レポートをクリックすると、ハードコピーにより結果が報告されます。
閉じる
解析総覧画⾯を閉じます。
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9.Zcorr データマネージャー Zcorr ソフトウェアにより、すべての録⾳が Zcorr データマネージャーに保存されます。
Zcorr メインスクリーンのデータ保存をクリックすると、このデータベースにアクセスする
ことができます。
Zcorr データマネージャーの画⾯を次に⽰します。
データベースにあるすべての保存データを⾒ることもできますし、保存の時期に基づいて
部分的にデータを⾒ることもできます。検索ボックスにキーワードを⼊れれば、検索するこ
とができます。希望する保存データが⾒つかれば、それをダブルクリックするか、強調表⽰
にしてから選択ボタンを押すことにより、データの⾒直しや再解析を⾏うことができます。
またエクスポートボタンを押すことにより、保存されたデータ⼀覧を CSV として出⼒しま
す。
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付属資料 A: ロガー内蔵電池交換時期について
Zcorr の各ロガーに内蔵されている電池は、リチウム電池(3V)を使⽤しています。
(充電することはできません。)
その交換時期は、使⽤頻度(使⽤回数)や使⽤⽅法(モード)によって異なります。
以下にその⽬安を⽰します。
◆調査回数による⽬安◆
・夜間調査モード : 約 ,,680 回
・短時間レコーディングモード : 約 1,000 回
【事例 1】
・年間稼動⽇数 100 ⽇
・1 ⽇に 3 回、夜間調査モードを使⽤して調査
このような条件で使⽤した場合は、およそ 2 年で電池の交換が必要となります。
【事例 2】
・年間稼動⽇数 100 ⽇
・1 ⽇に 3 回、短時間レコーディングモードを使⽤して調査
このような条件で使⽤した場合は、およそ 3 年で電池の交換が必要となります。
以上の⽬安をもとに電池交換を⾏ってください。
電池交換につきましては、お預かりいたしまして交換作業をいたします。(有料)
最寄りの担当営業所までご連絡願います。
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付属資料 B: Zcorr の仕様
ロガーについて センサー 加速度センサー 感度:200V/g
データ取得
分解能 0.1μg/√Hz
周波数範囲 1〜3000Hz
信号範囲 sub 1μg-20mg
デジタル分解能 20bit
データ容量 1MB
動作温度 -30℃〜60℃
電源 リチュウムバッテリ (充電不可、5 年交換*)
取付部 マグネット
保護等級 IP68(完全防⽔)
ケース 材質 アルミニウム *使⽤状況により、短くなる場合があります。付属資料 A:ロガー内蔵電池交換時期参照
ドッキングステーションについて 収納ロガー数 8 個
PC 接続端⼦ USB1.1
電源 DC12
保護等級 IP68
ケース材質 ABS 樹脂
⼨法・重量 410(L)×180(H)×340(D)mm 5.7Kg(ロガー未収納時)