アドレスに「192.168.0.10」を入力します。 サブネットマスクに「255.255.255.0」を入力します。 OK をクリックします。 ④ プログラムを書き込む
Dynamo 0.9 - Autodesk...1. Revit...
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ハンズオン ドキュメント
オートデスク株式会社
Ver. 2016.3.001
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目次
1 はじめに ................................................................................................................................................................. 3
2 Dynamoのインストールと起動 ..................................................................................................................... 3
例題1: Dynamoの基本 .......................................................................................................................................... 6
例題 2: リストと複数の点の作成 ....................................................................................................................... 12
例題 3: Revitのパラメータの取得と書き込み .............................................................................................. 16
例題 4: Revitから抽出した情報を Excelに書き出し ................................................................................ 23
3 Dynamoショートカットキー一覧 .................................................................................................................. 33
4 リソース ................................................................................................................................................................ 34
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1 はじめに
Dynamoは、Autodesk Revit のアドインとして利用可能な、コンピューテイショナルデザインの
ためのオープンソース ビジュアルプログラミング環境です。Dynamo を使って、Revit での複
雑なデータ処理を自動化、ルールやロジックに基づいたジオメトリのコントロール、Revitファミ
リのパラメータの効率的な操作などができます。
このドキュメントはDynamoでいくつかの例題の作成を体験することによって、Dynamoの基本
的な使い方を学んでいただくことを目的としています。
このドキュメントでは、Dynamo 0.9.2、Autodesk Revit 2016を使用しています。ドキュメント内
で使用するデータセットは、http://a360.co/1XRNxdH からダウンロードできますので、入手
の上、解凍してください。
2 Dynamoのインストールと起動
Dynamo の最新版は、以下の手順で入手の上、インストールして、起動することを確認してく
ださい。
1. Revit 2016がインストール済みであることを確認します。
2. http://dynamoBIM.org の[Download]ボタンからダウンロードページに行き、Dynamo の
[Download]ボタンをクリックして、最新のオフィシャルリリースをダウンロードします。
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3. ダウンロードした exe プログラムを実行すると、インストールが始まるので画面上の指示
に従ってください。インストールが完了したら、Revit を起動して、[アドイン]タブ > [ビジュ
アル プログラミング]パネルに[Dynamo 0.9]があるのを確認します。
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4. [Dynamo 0.9]ボタンをクリックして、別ウィンドウで Dynamoが起動するのを確認してくださ
い。
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例題1: Dynamo の基本
この例題では、Dynamo のユーザインタフェースと基本操作、Dynamo 上での点の作成と操作、
Dynamoのデータと Revit要素の関係性を確認します。
1. Revit を起動し、[新しいコンセプトマス]をクリックして、マス(メートル単位).rtf をテンプレ
ートとする新規コンセプトマスファイルを開きます。
2. Revitの[アドイン]タブ > [ビジュアル プログラミング]パネル > [Dynamo 0.9]アイコンをク
リックして、Dynamoを起動します。Dynamoの開始ページからオンラインチュートリアルや
ディスカッションフォーラムにアクセスできます。
3. ツールバー上の[新規作成]アイコンをクリック、開始ページの[ファイル]セクションの[新規
作成]をクリック、[Ctrl] + [N]キーを押す、のいずれかの操作で新規ワークスペースを開
きます。新規ワークスペースを作成すると、以下の画面が表示されます。
[メニュー]は、Dynamoファイルを開く/保存、コピーや貼り付け、表示のナビゲーショ
ン、パッケージの管理、設定の変更などをおこないます。
[ツールバー]は、Dynamo ファイルを開く/保存、操作を元に戻す/やり直し、ワーク
スペースの内容を画像ファイルとして保存したりできます。
[検索フィールド]は、ライブラリ内のノードを検索でき、結果はその下に表示されま
す。検索結果のノードをクリックするか、[Enter]キーを押せばハイライトされているノ
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ードがワークスペースの中央に追加されます。
[ライブラリ]は、既定のノード、カスタムノード、追加されたパッケージを含む、利用
可能なノードの一覧になります。
[ワークスペース]は、Dynamoのビジュアルプログラミングのグラフ作成をおこなう場
所です。
[プレビューモード]は、 をクリックすると 3D プレビュー画面になり、 をク
リックするとグラフビュー画面に切り替わります。
[ズーム/画面移動ボタン]は、ワークスペースの拡大縮小、画面移動をおこないま
す。
[実行バー]は、現在のワークスペースの内容を実行します。既定値では[自動]に設
定されていて、変更されると直ちに実行されます。[手動]を選択すると、[実行]をク
リックしたときに実行されます。
4. [Geometry]ライブラリの中にある[Point]をクリックします。点を処理するノードのサブメニ
ューが表示されます。サブメニューは、通常以下の 3種類に分類されています。
(作成):オブジェクトを作成するノード群で、その名前は通常、何から作成される
かを示す”By”の言葉で始まります。
(アクション):すでに存在するオブジェクトになんらかの動作をおこないます。
(クエリー):オブジェクトに関する情報を取得します。(例:点の Z座標値など)
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5. (作成)サブメニュー内にある、ByCoordinates(x, y, z)をクリックすると、入力値として x、
y、zの 3つの値を持った[Point.ByCoordinates]というノードがワークスペースの中央に表
示されます。
ノードには、上部にノード名、左側は入力ポート、右側は出力ポート、下部には配列を変
換するレーシング ボタンがあります。ツールチップを表示させるには、マウスカーソルを
ノード名やポートにあてます。出力結果を確認するには、ノードにカーソルをあて、その
結果の表示を固定するにはピンをクリックします。ノードの出力結果がテキスト情報の場
合はこの方法で確認できます。ノードの出力結果がジオメトリデータ(点、サーフェス、ソ
リッドなど)の場合は、3D プレビュー画面に表示されます。ノードを右クリックすれば、3D
プレビュー画面でジオメトリのプレビューを表示する/しないの切り替えをするようなノー
ド特有のオプションを設定するメニューが表示されます。
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6. ノードの位置を調整するには、マウスの左ボタンで選択したまま動かします。グラフ全体
を移動させるには、マウスの中央ボタンを押したまま動かし、グラフ全体をズームするに
はマウスホイールを使用します。背景の 3D プレビュー画面を操作するには、プレビュー
モードで 3Dプレビュー画面に切り替えるか、[ESC]キーを押したままマウス操作します。
7. 実行モードが[自動]になっている場合、[Point.ByCoordinates]ノードをキャンバスに配置
すると、自動的に実行されます。(実行モードが[手動]になっている場合は、[実行]をクリ
ックして実行します。)この場合、特に入力データを設定していなくても、点ジオメトリが作
成されます。これは、各入力ポートに既定値として 0の値が設定されているためです。
8. 異なる座標値を入力するには、[Number]ノード、[Code Block]ノード、[Number Slider]ノー
ドなどを使います。検索フィールドに Number と入力すると、該当するノードが検索結果と
して表示されるので、Number ノードと Number Slider ノードを選択して、キャンバスに配置
します。Number ノードに-2000の値を入力し、Number Slider ノードに 50の値を入力する
かスライダーを動かして値を設定します。Number ノードの出力ポートをクリックして、
[Point.ByCoordinates]ノードの[x]入力ポートにワイヤを接続して、値を代入させます。同
様に[Number Slider]ノードの出力ポートを[Point.ByCoordinates]ノードの[z]入力ポートに
接続します。
9. ワークスペースの空白上をダブルクリックすると、[Code Block]ノードが表示されるので、
5000;を入力します。(Code Block の末尾には必ず、; (セミコロン)を入力します。)[Code
Block]ノードの出力ポートを[Point.ByCoordinates]ノードの[y]入力ポートに接続します。
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10. スライダーを動かしたりして、各ノードの値を変更すると、実行モードが[自動]であれば、
グラフの内容がただちに実行されて、点の位置も更新されるのが確認できます。
11. [Point.ByCoordinates]ノードが出力するのは、単純に Dynamo 上の点です。点を使って、
Revit要素を操作する様々な方法がありますが、ここでは簡単にDynamoの点と同じ場所
に Revit 上に参照点を配置してみます。検索フィールドに ReferencePoint と入力して、
[ReferencePoint.ByPoint]ノードを検索して、配置します。ノードの名前から推察できるよ
うに、このノードは新しく参照点を作成します。”ByPoint”とあるので、点から参照点を作
成するノードになります。
12. [Point.ByCoordinates]ノードの Point 出力ポートを、[ReferencePoint.ByPoint]ノードの pt
入力ポートに接続します。グラフが実行されて、Revit 上で参照点が指定された場所に作
成されます。
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13. Dynamoでスライダーを動かしたりして、座標値を変更してみます。Dynamoを実行中にグ
ラフの値を変更すると、Dynamo は新しい参照点を配置する代わりに、値の変更内容に
基づいて参照点の位置を更新します。この参照点は、Revit要素の一つで、Dynamo によ
って作成されたということは知りません。しかしDynamoはその参照点を作成したことを覚
えているためです。スプラインのような点を通るようなものについても、同様の更新がおこ
なわれます。
14. Dynamoの実行モードを[手動]にして、Revit上で参照点を移動させてみます。
15. Dynamo に戻って、[実行]をクリックすると、参照点は Dynamo で指定された元の位置に
戻ります。Revit 要素の参照点と Dynamo の点との関連づけが Dynamo 内で記憶されて
いるためです。(参考:Example1.dyn)
16. [ファイル] > [名前を付けて保存]で、ファイル名を指定してこのグラフの内容を保存します。
ファイルの拡張子は、dynになります。(参考:Example1.dyn)
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例題 2: リストと複数の点の作成
この例題では、Dynamoでリストを作成するいくつかの方法の紹介と、リストを使って複数の点
を作成してみます。
1. Dynamoで新規ワークスペースを開き、Revitで現在開いているファイルを閉じて、マス(メ
ートル単位).rtfをテンプレートとする新規コンセプトマスファイルを開きます。Dynamoは
Revitのアクティブなドキュメント一つだけで実行できるので、注意してください。
2. Dynamo でリストを作成するには、いくつかの方法がありますが、[Sequence]ノードや
[Range]ノードを使うのが簡単な方法です。検索フィールドを使って、[Sequence]ノードを
検索して、配置します。
3. ワークスペースをダブルクリックして、[Code Block]ノードを配置させ、下図のように値を
設定して、各ポートを接続します。
[Sequence]ノードの場合は、[start]で指定された値から開始し、リストの項目数が
[amount]で指定された数に達するまで、[step]で指定された数で増加していくリストが作
成されます。
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4. 同様に、[Range]ノードを配置して、下図のようなグラフを作成します。
[Range]ノードの場合は、[start]で指定された値から開始し、[step]で指定された数だけ
増加していき、[end]で指定された値に達したら終了するリストを作成します。
5. さらに、[Code Block]ノードで一定の文法に従った値を入力すると、すばやくリストを作成
することもできます。上記の[Sequence]ノードと[Range]ノードの例は、[Code Block]ノード
を使って、下図のようにしても同様の結果が得られます。(参考:Example2-1.dyn)
6. リストを作成するすべての方法が、ヘルプのサンプルファイル([ヘルプ] > [サンプル] >
[Core] > [CoreRangeSyntax])の中で紹介されています。Dynamoを活用する上で、リスト
の作成は重要なので、一度ご覧になることをおすすめします。
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7. 例題 1 で作成したファイルを開くか、データセット内の Example1.dyn ファイルを Dynamo
で開きます。
8. [Code Block]ノードの値を、0..5000..500;に変更します。
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9. 実行すると、点のリストが作成され、複数の参照点が作成されたことを確認してください。
Y の値を 0..5000..500 としているので、0 から開始し、5000 に達するまで 500 ずつ増加し
ていくリストが作成されます。代わりに Range ノード使うこともできます。
(参考:Example2-2.dyn)
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例題 3: Revitのパラメータの取得と書き込み
この例題では、Dynamo を使って Revit の要素が持っているプロパティを取得し、別のプロパ
ティの値として書き込むグラフを作成します。Dynamo で Revit の情報を処理する手法を確認
してください。
1. Dynamo で新規ワークスペースを開き、Revit で現在開いているファイルを閉じて、[Revit
ア プ リ ケ ー シ ョ ン メ ニ ュ ー ] > [ 開 く ] > [ サ ン プ ル フ ァ イ ル ] で 、
rac_advanced_sample_project.rvt ファイルを開きます。
2. パース 3D ビューでは Revit アドインを利用できないので、[既定の 3D ビュー]に切り替え
ます。
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3. Revit上の要素を選択するために[Select Model Element]ノードを配置します。実行される
と、ノードが黄色になり、警告メッセージが表示されます。これは、モデルを何も選択して
いないのに実行されたので、正しく動作できないためです。
4. ノードの選択ボタンをクリックし、Revit上の窓を一つ選択します。
5. [Watch]ノードを追加して、[Select Model Element]ノードの Element出力ポートと接続しま
す。選択した要素のタイプ名と要素 ID が確認できます。また、緑色でハイライトされた要
素 IDをクリックすると、Revit上で該当する要素がズームされます。
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6. 要素のパラメータ値を取得するため、[Element.GetParameterValueByName]ノードを配置
して、その element入力ポートと[Watch]ノードの出力ポートを接続します。
7. [String]ノードを配置、値にマークと入力し、[Element.GetParameterValueByName]ノード
の parameterName入力ポートに接続します。[マーク]プロパティの値が取得できます。
8. 要素のプロパティに値を書き込むため、[Element.SetParameterByName]ノードを配置し
て、その element入力ポートと[Watch]ノードの出力ポートを接続します。
既存の[String]ノードを選択し、[Ctrl]キーを押しながらドラッグして、[String]ノードをコピ
ーします。その値をコメントに変更して、 [Element.SetParameterByName]ノードの
parameterName入力ポートに接続します。
[Element.GetParameterValueByName] ノ ー ド の 出 力 ポ ー ト と
[Element.SetParameterByName]ノードの Vaule入力ポートと接続します。
下図のグラフとなり、選択した窓のマーク プロパティの値が、コメント プロパティの値に
書き込まれます。(参考:Example3-1.dyn)
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9. 指定したファミリインスタンスの位置を取得するために、[FamilyInstance.Location]ノード
配置して、[Watch]ノードと接続します。これにより、背景 3DビューにDynamo点ジオメトリ
が表示されます。
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10. 点ジオメトリのままではプロパティ値として使えないので、文字列に変換するために、
[String from Object]ノードを配置して、接続します。
11. マーク プロパティの値とファミリインスタンスの位置情報を結合して一つの文字列にする
ため、[+]ノードを配置して、それぞれの出力ポートをxと yの入力ポートに接続します。
そ の結合 し た 文 字 列 を コ メ ン ト パ ラ メ ー タ の 値 と し て 書 き 込 む た め 、
[Element.SetParameterByName]ノードの value入力ポートに接続します。
下図のグラフとなります。(参考:Example3-2.dyn)
コメント プロパティの値を確認してください。
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12. また、Revit 上で窓を移動させると、コメント プロパティの位置情報が更新されるのも確
認できます。
13. 最後に、これまでの処理をプロジェクト内のすべての窓要素に対して適用してみます。多
くの要素を処理することになり、誤った処理をさせてしまうと時間もかかるので、Dynamo
の実行バーの[自動]を[手動]に変更して、グラフの内容を自動実行しないようにします。
14. [Watch]ノードの入力ポートをクリックし、ワークスペースの空白部分でクリックして、
[Select Model Element ]ノードと[Watch]ノードの接続を外します。
15. Revit の要素の中で窓カテゴリを選択するため、[Categories]ノードを配置して、ドロップダ
ウンリストから Windows を選択します。(ドロップダウンリストから選択する場合、最初の
数文字(例えば Win)を入力するとすばやく選択できます。)
指定したカテゴリに該当する要素をすべて取得するため、[All Elements of Category]ノー
ドを配置し、[Categories]ノードと接続します。
[All Elements of Category]ノードと[Watch]ノードを接続し、[実行]をクリックして、グラフ内
容を実行します。
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16. すべての窓要素のコメント プロパティに情報が書き込まれたことが確認できます。
(参考:Example3-3.dyn)
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例題 4: Revitから抽出した情報を Excel に書き出し
この例題では、Revitから抽出した情報を Excelに書き出すという他のアプリケーションとの連
携と、数多く公開されているカスタムパッケージを入手して Dynamo の機能を拡張する手法を
紹介します。
1. Dynamo で新規ワークスペースを開き、Revit で現在開いているファイルを閉じて、[Revit
アプリケーションメニュー] > [開く] > [サンプルファイル]で、rac_basic_sample_project.rvtフ
ァイルを開きます。[既定の 3Dビュー]に切り替えます。
2. 最初に、Revit プロジェクト内の部屋を取得して、その番号と名前プロパティを Excel に書
き出すグラフを作成します。[Categories]ノードを配置して、ドロップダウンリストから
Rooms を選択します。[All Elements of Category]ノードを配置して、[Categories]ノードと
接続します。
3. 部 屋 要 素 か ら 番 号 と 名 前 パ ラ メ ー タ を 取 得 す る た め に 、
[Element.GetParameterValueByName]ノードを配置し、[String]ノードか[Code Block]ノー
ドを配置してパラメータ名を指定して、それぞれを接続します。下図のグラフになります。
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4. この番号と名前のリストを Excelに書き出しますが、何の情報かわかるように先頭に項目
名を追加するため、[List.AddItemToFront]ノードを配置して、下図のように接続します。
5. 複数のリストから新しい 1 つのリストを作成するため、[List.Create]ノードを配置しますが、
[+]をクリックして[item1]入力ポートを追加し、それぞれ接続します。下図になります。
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6. このままリストを Excelに書き出すと番号リストが 1行目、名前リストが 2行目にすべて書
き込まれてしまうので、[List.Transpose]ノードを使って、行と列を交換したリストにします。
7. 最後にデータを Excelに書き込むための[Excel.WriteToFile]ノードを検索して配置します。
filepath には書き込む Excel ファイルのパスとファイル名、sheetName には書き込まれる
シートの名前、startRow と startCol には開始セルの列と行の位置(今回は A1 セルから
開始させるので、それぞれ値は 0 になります。)data には作成したリスト、overWrite はデ
ータを上書きするかどうかで[Boolean]ノードで Trueを選んで接続します。下図のようにな
ります。
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8. 実行されると、Excelが起動し、部屋の情報が書き込まれます。(参考:Example4-1.dyn)
9. 次に、部屋の中に家具が配置されているかチェックして、その家具のタイプ名を同様に
Excelに書き込む内容を追加します。部屋の中に指定した要素が含まれているかをチェッ
クして、含まれている要素のリストを返してくれる[Elements in Room]カスタムノードが
Archi-lab_Grimshawパッケージで提供されています。このパッケージを入手します。
Dynamoの[パッケージ] > [パッケージの検索]メニューを選択して、[オンライン パッケー
ジ検索]ダイアログを表示します。(インターネット接続が必要です。)検索ボックスに
Archi-labと入力して、検索します。archi-lab.netが見つかるので、名前をクリックすれば、
その概要説明とバージョン履歴が確認できます。
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10. 左端の矢印アイコン をクリックして、インストール確認メッセージが表示されたら、[OK]
をクリックして、最新版をダウンロード/インストールします。
11. ダイアログ下部に[インストール済み]と表示されたらインストール完了です。ライブラリに、
Archi-lab_Grimshawが追加されています。
12. また、空のリストを置き換える[List.ReplaceEmptyLists]ノードを提供する Clockwork パッ
ケージも利用するので、同様の手順で Clockwork for Dynamo 0.9.xパッケージを検索して
インストールします。
13. [Archi-lab_Grimshaw]パッケージが提供する[Elements in Room]ノードを検索して配置し
ます。
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14. [Elements in Room]ノードはカスタムノードで、ダブルクリックすると、その中身が別タブで
開いて確認できます。
15. この中には[Python Script]ノードがあり、処理内容が Pythonスクリプトで定義されていま
す。[Python Script]ノードを右クリックして、[Edit]メニューを選択すると、エディタが開いて
Python スクリプトの内容が確認できます。今回は内容を変更する必要はないので、[キャ
ンセル]をクリックしてエディタを閉じ、カスタムノードの内容を開いているタブも閉じて、元
のワークスペースに戻ります。
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16. 部屋の時と同様に今度は家具要素を取得するので、[Categories]ノードと[All Elements of
Category]ノードを選択して、[Ctrl]キーを押しながらドラッグしてコピーします。カテゴリは
家具である Furnitureに変更します。
17. 部屋内にある要素をチェックするために、Archi-lab_Grimshaw パッケージの[Elements in
Room]ノードを配置して、部屋と要素を接続します。下図のようになります。部屋に家具
がない場合は空のリスト(Empty List)、家具がある場合はそのリストが生成されます。
18. 空のリストの代わりに“-”(ハイフン)を挿入するために、Clockwork パッケージの
[List.ReplaceEmptyLists]ノードを配置して、接続します。下図のようになります。空のリス
トが-で置き換えられたリストが作成されます。
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19. リストの先頭に項目名の家具を追加するため、[List.AddItemToFront]ノードを配置して、
下図のように接続します。
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20. このリストを Excel に書き出すリストに結合するために、[List.Create]ノードの[+]をクリック
して item2入力ポートを追加して接続します。下図のようになります。
21. しかしこの内容ではリスト内の家具がサブリストになっているため、Excel に正しく書き出
されないので、[List.Transpose]ノードで生成されたリストを[List.Map]ノードと[Flatten]ノー
ドを使って部屋ごとにフラット化されたリストを作成します。下図のように接続します。
22. 実行すると下図のように Excelに書き出され、全体のグラフは以下のようになります。
(参考:Example4-2.dyn)
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23. ヒント:部屋Livingには多くの家具が配置されていますが、テレビである0810mmしか書き
出されていません。断面図(Building Section) > Building Sectionビューを開くと、部屋の
[基準レベルからのオフセット]が 0.0になっていて、床の上の家具が部屋の領域に含まれ
ていないことがわかります。そのため、値を-550 に変更して他の家具が含まれるようにし
た上で再度実行すると、下図のように Living の家具が書き出されます。
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3 Dynamoショートカットキー一覧
Dynamo ではショートカットキーを使って、操作することができます。以下はそのショートカット
キーの一覧表になります。
キー 用途
[F5] [実行]をクリックした場合と同じで、処理を実行します。
[Alt] + [F4] Dynamoを終了します。
[Delete] 選択しているノードを削除します。
[ESC]+マウス操作 グラフビュー画面のまま、3Dプレビュー画面が操作できます。
[Ctrl] + [A] すべてのノードを選択します。
[Ctrl] + [B] グラフビュー画面と 3Dプレビュー画面を切り替えます。
[Ctrl] + [C] ノードやテキストをコピーします。
[Ctrl] + [D] 選択したノードからカスタムノードを作成します。
[Ctrl] + [G] グループを作成します。
[Ctrl] + [L] ノードを整列させます。
[Ctrl] + [N] 新規ファイルを作成します。
[Ctrl] + [Shift] + [N] 新規カスタムノードを作成します。
[Ctrl] + [O] 既存のファイルを開きます。
[Ctrl] + [S] ファイルを保存します。
[Ctrl] + [Shift] + [S] ファイルに名前を付けて保存します。
[Ctrl] + [T] 選択した入力ノードからプリセットを作成します。
[Ctrl] + [U] グループを解除します。
[Ctrl] + [V] ノードやテキストを貼り付けます。
[Ctrl] + [W] ノートを追加します。
[Ctrl] + [Y] やり直します。
[Ctrl] + [Z] 元に戻します。
[Ctrl] + [Shift] + [↑] コンソールの表示/非表示を切り替えます。
[Shift]+ダブルクリック キャンバス上にライブラリ検索ウィンドウが表示されます。
ノード選択+[Tab] 選択したノードとつながっているノードも選択されます。
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4 リソース
Dynamo関連の情報を入手するためには、以下のリソースが役立ちます。
http://dynamobim.org : Dynamo 最新版のダウンロード、チュートリアル、ブログ、コン
テンツギャラリー、コミュニティフォーラムなどがあります。(英語)
http://www.facebook.com/DynamoBIM : Dynamo に関するニュース、ブログへの投稿、
イベントの案内、ユーザが作成したコンテンツの紹介などがあります。(英語)
http://twitter.com/DynamoBIM : Dynamoに関するニュース、発表、興味深いコンテンツ
などが日々紹介されています。(英語)
http://www.autodesk.com/products/dynamo-studio/overview : Autodesk Dynamo
Studioに関する製品情報。(英語)
http://dynamoprimer.com/ : Dynamo でのビジュアルプログラミングの方法や例題を紹
介しているオンラインヘルプ兼チュートリアル。(英語)
http://www.facebook.com/DynamoBIMJapan : Dynamoに関するニュース、チュートリア
ルなど。(日本語)
http://forums.autodesk.com/t5/dynamo-ri-ben-yu/bd-p/155 : Dynamo 、 Dynamo
Studioに関する情報や情報交換をおこなうディスカッショングループ。(日本語)
※Autodesk、Revit は、米国および/またはその他の国々における、Autodesk, Inc.、その子会社、関連会社の登録商標ま
たは商標です。その他のすべてのブランド名、製品名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。オートデスクは、通知を
行うことなくいつでも該当製品の提供および機能を変更する権利を留保し、本書中の誤植または図表の誤りについて責任を負
いません。
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