福岡リハビリテーション病院 1/32F南病棟 男性トイレ 全体 2F南病棟...

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外観 1F外来 トイレ入口 1F外来 女性トイレ 大便器ブース 1F外来 多機能トイレ 福岡市西区に位置。整形外科専門機関とリハビリテーション専門機関を中心 に16診療科を擁し、幅広い分野にて福岡市の地域医療・急性期医療を担う病 院。地上3階建て228床。 患者さまのアプローチ性を重視し、外来受付のすぐ近くに男女トイレと多機能ト イレを設置。明るく優しい木目調で温かみのある空間を演出している。 アール型の扉を採用し、足がギブスで固定されていても、前に伸ばしてゆった りと使用できるスペースを確保。ひろびろブースには、座位の保持や立ち座り をサポートする、L型手すりや背もたれを設置している。 男性・女性トイレの中央に配置した多機能トイレには、付き添いや患者さま、 車いす使用者やお子様連れなど、さまざまな利用者が快適に使用できるよう、 手すり・ベビーシート・ベビーチェアを設置している。 1F外来 男性トイレ 洗面コーナー 1F外来 男性トイレ 小便器コーナー 1F外来 多機能トイレ 1F外来 検査用トイレ 入口 カウンターと洗面ボウルに継ぎ目がなく、清掃性に優れたボウル一体形カウン ターを採用。カウンター上段には、水濡れを気にせず荷物を置くことができる。 小さなお子様から大人まで使いやすく、足元の掃除がしやすい低リップタイプ の壁掛小便器。小便器の足元には、尿の飛散によるにおいや汚れを軽減する ハイドロセラ・フロアを採用。 整形疾患の杖使用者などが、後ろを振返ることなくドアを閉められるよう、 入口から一歩入った位置に開閉ボタンを設置し安全面に配慮している。 車いす使用者が使いやすい低めの位置にもフックを設置。 外来の診療室近くには、左右勝手違いで広めの男女共用トイレを設置。 緊急用として中の様子がうかがえるすりガラス状の小窓や非常解錠ボタンを 備えている。 1F外来 男性トイレ 大便器ブース 1F外来 女性トイレ 全体 1F外来 検査用トイレ 2F北病棟 全体図面 パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式とスタイリッシュなL型手すりで機 能性とデザイン性を両立。 最奥には広めのブースを設置し、整形疾患の方も歩行器ごと入れるようになっ ている。扉は軽量ドアで操作性のよい引戸を採用。患者様が焦らず安全に出 入りできるよう、手動のドアを採用している。 車いすでの利用も可能な検査用個室トイレ。入口には、こまやかな配慮とし て、患者さまの診察ファイルが置ける棚を設置。 整形疾患の方が多い北病棟のトイレは、回復過程に合わせて選択できるよ う、器具や空間にバリエーションを持たせた。また、中央に集約して配置、旧施 設で課題であった夜間のドア開閉音の問題が解消した。 福岡リハビリテーション病院 1/3 2019.1 作成 無断複製・転載禁止 (C) TOTO. LTD. 2019 All Rights Reserved 28275

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外観 1F外来 トイレ入口 1F外来 女性トイレ 大便器ブース 1F外来 多機能トイレ

福岡市西区に位置。整形外科専門機関とリハビリテーション専門機関を中心に16診療科を擁し、幅広い分野にて福岡市の地域医療・急性期医療を担う病院。地上3階建て228床。

患者さまのアプローチ性を重視し、外来受付のすぐ近くに男女トイレと多機能トイレを設置。明るく優しい木目調で温かみのある空間を演出している。

アール型の扉を採用し、足がギブスで固定されていても、前に伸ばしてゆったりと使用できるスペースを確保。ひろびろブースには、座位の保持や立ち座りをサポートする、L型手すりや背もたれを設置している。

男性・女性トイレの中央に配置した多機能トイレには、付き添いや患者さま、車いす使用者やお子様連れなど、さまざまな利用者が快適に使用できるよう、手すり・ベビーシート・ベビーチェアを設置している。

1F外来 男性トイレ 洗面コーナー 1F外来 男性トイレ 小便器コーナー 1F外来 多機能トイレ 1F外来 検査用トイレ 入口

カウンターと洗面ボウルに継ぎ目がなく、清掃性に優れたボウル一体形カウンターを採用。カウンター上段には、水濡れを気にせず荷物を置くことができる。

小さなお子様から大人まで使いやすく、足元の掃除がしやすい低リップタイプの壁掛小便器。小便器の足元には、尿の飛散によるにおいや汚れを軽減するハイドロセラ・フロアを採用。

整形疾患の杖使用者などが、後ろを振返ることなくドアを閉められるよう、入口から一歩入った位置に開閉ボタンを設置し安全面に配慮している。車いす使用者が使いやすい低めの位置にもフックを設置。

外来の診療室近くには、左右勝手違いで広めの男女共用トイレを設置。緊急用として中の様子がうかがえるすりガラス状の小窓や非常解錠ボタンを備えている。

1F外来 男性トイレ 大便器ブース 1F外来 女性トイレ 全体 1F外来 検査用トイレ 2F北病棟 全体図面

パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式とスタイリッシュなL型手すりで機能性とデザイン性を両立。

最奥には広めのブースを設置し、整形疾患の方も歩行器ごと入れるようになっている。扉は軽量ドアで操作性のよい引戸を採用。患者様が焦らず安全に出入りできるよう、手動のドアを採用している。

車いすでの利用も可能な検査用個室トイレ。入口には、こまやかな配慮として、患者さまの診察ファイルが置ける棚を設置。

整形疾患の方が多い北病棟のトイレは、回復過程に合わせて選択できるよう、器具や空間にバリエーションを持たせた。また、中央に集約して配置、旧施設で課題であった夜間のドア開閉音の問題が解消した。

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2F北病棟 男女共用個室トイレ 図面 2F北病棟 男女共用個室トイレ 入口 2F北病棟 男性トイレ 2F北病棟 男性トイレ 大便器ブース

車いす使用者にも使いやすい手洗器を備えた、広めの男女共用個室トイレを左右勝手違いで5ヶ所設置。

入口は電動押しボタン式。利用者が大便器に移乗後、介助者が外へ出てドアを閉めることができるので、外での見守りが可能となった。

床の清掃性や節水性に優れた、壁掛式の自動洗浄小便器を採用。足元には尿の飛散によるにおいや汚れを軽減するハイドロセラ・フロアを設置。奥の扉は汚物処理室に繋がっている。

身体状況にあわせて利用できるよう、大便器ブースは左右勝手違いになっている。

2F北病棟 男女共用個室トイレ 2F北病棟 男女共用個室トイレ 2F北病棟 女性トイレ 2F南病棟 全体図面

プライバシーに配慮し、患者さまが便器に移乗後カーテンを閉めて付き添いの方が見守れるようになっている。足がギブスで固定されている場合などにも、移乗後の支えにできるよう、いすを備えている。

自動ドアを開けたままにし、カーテンを閉めて、外から見守ることも可能。カーテンの下部より足元が見えるため、サポートのタイミングがわかり、プライバシーに配慮しながら見守りができる。

トイレ内通路は、歩行器も通りやすい通路幅を確保。大便器には、便器をきれいに保つ「きれい除菌水」機能を搭載したウォシュレットを採用している。

南病棟は主に脳神経疾患の介助を必要とする患者様が療養されるため、排泄の尊厳を重視した安心・安全に利用できるトイレ空間を目指した。器具数を増やし、混雑緩和を図った。

2F北病棟 男性・女性トイレ 図面 2F北病棟 男性・女性トイレ 入口 2F南病棟 男性・女性トイレ 図面 2F南病棟 男性・女性トイレ 入口

リハビリ段階にあわせて使い分けができるよう、一般的な広さの男女トイレを1ヶ所設置。スタッフやお見舞いの方にも使いやすい仕様となっている。

トイレ入口には、介助が必要な方の用足し完了を知らせるモニターを設置している。

付き添いが必要な方の用足しから洗面行為までの動線を検証し、器具と配置を決定。洗面器や小便器利用時も車いす利用者が後ろを通れる通路幅を確保。視線配慮に仕切りやレールカーテンを活用した。

内科一般病棟の男性・女性トイレは、緊急時にすぐに対応できるようナースステーションに隣接。車いす利用者が出入りしやすいよう、余裕のある入口通路を確保している。

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2F南病棟 男性トイレ 全体 2F南病棟 男性トイレ 大便器ブース 2F南病棟 オストメイト対応多機能トイレ 2F南病棟 男女共用トイレ 図面

以前の洗面器は設置位置が高く、また足が入るスペースもなく車いすでの利用が困難であったため、アプローチしやすい「車いす対応洗面」カウンターを設置。

患者様ご自身で可能な限り排泄ができるよう、スタッフによる徹底した検証の上で器具と配置を決定。使用中の座位の安定が図れ、排泄を促す前傾姿勢が保ちやすい前方ボード(スイングタイプ)を設置している。

車いす使用者にも配慮した、オストメイト対応トイレパックを設置。メンテナンス性を鑑み、掃除口付きタイプの大便器を採用。尿パッドなどが詰まっても、容易に取り除くことができる。

2F南病棟 女性トイレ 全体 2F南病棟 女性トイレ 大便器ブース 2F南病棟 男女共用トイレ 2F南病棟 男女共用トイレ

車いす使用者に配慮し、入口幅は900mm以上を確保。車いす利用時にアプローチしやすい洗面器は、床からあふれ面までの高さを750mmに設定している。

付き添いを想定し動作空間を広く確保するためドアではなくアコーディオンカーテンを設置。さらに内側にもコーナータイプのカーテンを設けることで、プライバシーに配慮しながらの見守りを可能にした。

自宅復帰後を想定し、手洗い器付きの個室完結型トイレを設置。排泄の自立をサポートする補助具を設置し、自宅のトイレをイメージしながらリハビリに取り組める。

自宅復帰後、立ち座りの動作をサポートし介助の方の負担を軽減するトイレリフトを設置。介護度にあわせて選べるトイレのバリエーションを備え、ご家族の方にも介助のしやすい器具検討の場を提供している。

2F南病棟 女性トイレ 大便器ブース 2F南病棟 オストメイト対応多機能トイレ 入口

使用中の座位の安定と排泄の途中で休憩できる背もたれ付きのトイレ用手すりを設置。窓下の壁面はマグネット式となっており、患者様ごとに必要な備品が、マグネット付きのかごを利用して持ち込める。

身体状況にあわせて利用できるよう、左右勝手違いのオストメイト対応多機能トイレを設置。

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患者さまの気持ちや使いやすさを第一に、TOTOテクニカルセンター福岡に

て病院各分野の専門スタッフで意見を出し合いながら、器具の選定・配置を徹底検証。急性期から自宅復帰まで想定した「排泄の自立をサポートするトイレ空間づくり」に一丸となって取り組み、病棟ごとの患者さまにあわせた理想のトイレを実現。回復時期によって選べるように、付き添いが必要な方には広めの空間、自宅のトイレを想定した個室完結型トイレなどのバリエーションを備え、ご家族の方やスタッフも自宅の設備と空間を想定しながら、リハビリのサポートができ、また、患者さまも安心して自宅へ復帰ができる。

<トイレの特長>

「福岡リハビリテーション病院」は、整形外科・内科一般病棟・回復期リハビリテーション病棟・地域包括ケア病棟の4病棟、228病床を擁し、急性期医療から回復期を経て自宅での生活を想定したリハビリテーションまで、患者様を中心に医療スタッフが心身をケアする「チーム医療」に取り組んでいる。黒田藩ご典医期以来400年の歴史を持ち、 原小児科期、生松原病院期を経て、1997年西日本最大規模のリハビリテーション施設を備え、地域中核病院として新たにスタートした。築20年以上が経過し、患者さまを第一に考え、毎日使う水まわりの改修を最優先に推進、実現した。

<建物の特徴>

水まわりの特長

医療法人 博仁会

福岡リハビリテーション病院

福岡県福岡市西区野方7丁目770番地

福岡リハビリテーション病院

株式会社 FRUNC

株式会社 西原衛生工業所

(改修)2018年3月

名 称

所 在 地

施 主

設 計

施 工

竣 工 年 月

建築概要

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