障害者支援マニュアル障害者支援マニュアルⅠⅠはじめに 発達障害者に対する支援策は、平成17年4月に施行された発達障害者支援法によって、
大人の発達障害...発達障害とは © 2019 Doctor Trust Co., Ltd....
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大人の発達障害株式会社ドクタートラスト
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発達障害とは
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脳機能のアンバランスさが原因
発達障害は、「障害」という言葉に重きを置くのではなく、脳機能の発達がアンバランス。
優れた能力を発揮する一方で、苦手な分野があるとその差がとても大きい。
発達障害の原因は、先天的な脳の機能障害で、精神的な病気ではない。コミュニケーション能力や社会性の障害、感情のコントロールが効きにくい特徴があり、知的障害を伴わないことが多く、ある職種・方面において特殊な才能を持つことが多い。
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発達障害の症状の現れ方
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自閉症スぺクトラムASDアスペルガー、自閉症など
学習障害読字・書字・算数障害など 知的障害
ADHD
不注意・多動、多弁衝動的など
発達障害は多くの場合、単独の障害でなく、症状が重なる家庭環境や個性が加わることで、多様な症状を示す
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職場における発達障害
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なぜ、大人になって発達障害の症状が?
大人の発達障害は、社会に出ると人間関係や職場の仕事の範囲が多く、また複雑になることにより、就労や社会適応が困難になり発達障害に気づくことがある。
職場環境
接客対応
事務作業
スケジュール管理
規則的なスケジュール
顔なじみの先生・同級生
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発達障害への偏った捉え方
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発達障害かそうでないかは医師がエピソードや心理テストなど通して診断するものなので、素人の判断で決めつけることは危険です。一人ひとりの個性、特性として対応する柔軟性が大切。
・極端な知覚・対人関係トラブル
・社会的ルール(暗黙の了解)が読み取れない
・ケアレスミスが多い・強いこだわり・指示が通りにくい
健常者 発達障害
グレーゾーン
判断が難しいライン
・ADHD・アスペルガー・自閉症・LD
健常者と発達障害の線引きは難しい!
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職場の援助
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特性を理解し対応しましょう
アスペルガー症候群の傾向がある方・業務内容を明確に具体的に伝える
・予定や業務内容を可視化する
・どのような支援が必要か本人に聞く
本人が特性を理解し、周囲と共有することで働きやすくなり、本来の力が発揮できる
ADHD傾向がある方・依頼はひとつずつ・本人が仕事に集中できる環境を作る・マニュアルを作成する
マニュアルの工夫例
マニュアルは作業別に色わけ
→マニュアルを探さずに済み、作業過程のミスを減らせる
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職場の援助
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✔悩みがないか本人に確認
障害特性のある職員がいたら…
周囲の困り事や悩みを確認産業医に相談するようアドバイス
発達障害の疑いがある産業医から本人にメリットを伝え、専門医や支援機関を紹介
本人の行動と周囲の認識を視覚化
チェックリストなどで周囲の困りごとなどから本人が自分を客観視できるようにする
上司が間に入り現状を伝える本人の自覚が見えたら、産業医への相談を促すことや支援体制を整える
本人の特性に合った支援体制の構築
本人も悩んでいる 本人は悩んでいない
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事例検討①
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事例1:理解していなくても勝手に仕事を進めてしまう
上司がAさんに「作成した資料良くできてたね。修正が必要な部分にコメント入れておいたので、そこを修正し終えたら、課長に5部印刷して渡してね。」
【Aさんの対応】Aさんは、資料を修正したものを5部印刷していたものの、課長へは渡しておらず、上司の机に置いたまま、他の作業へ取りかかっていました。
➡聞き漏れや理解不足で、指示と違うことを行ってしまった。
質問:上司はどのような対応が必要だったでしょうか?Aさんへの対応を考えてみましょう。