筋電計(簡易マニュアル)図11 EMG マスター起動画面 ②...

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九州工業大学大学院生命体工学研究科 脳情報専攻 脳型知能創発システム(我妻)研究室 香月佑也作成 筋電計(簡易マニュアル) 九州工業大学大学院生命体工学研究科 我妻研究室 香月 佑也 1. はじめに ここでは筋電計の使用方法について解説を行う。筋電計とは生体信号(筋電位)を計測 するもので、対象の筋の活動度を計測する装置である。解説する筋電計は株式会社メディ カメント製の EMG マスターである。 2. 筋電計の仕様 使用する筋電計の仕様を以下に示す。 1. 筋電計測機器仕様 受信機 / 送信機 Medi-104MT / Medi-Re EMG モニタリングプログラム Km-104 筋電図チャンネル数 4 感度 ×1000(1mv) ×10000(100μv) 周波数特性 750Hz/1000Hz 時定数 0.015sec/0.03sec 出力電圧 筋電図チャンネル:±2.5V 圧電極チャンネル:0+1.5V 3. ソフトウェアのインストール手順 I. インストールする PC CD スロットに付属の EMG マスター(筋電位モニタリングプ ログラム Km-104)をセットする。 II. CD にあるセットアップをクリックする。 III. インストールウィザードに従い、プログラムをインストールする。(完了するとデスク トップにショートカットが作成される。) IV. PC と受信機を接続しドライバのインストールを行う。受信機からの USB ケーブルを PC USB スロットに接続する。 V. USB シリアルコントローラのインストールが開始されたら、 CD-ROM 内の [ASAP_DirectDrv]フォルダを指定すると、インストールが開始される。 VI. インストールが完了したら USB シリアルポートの NO を確認する。 VII. デバイスマネージャを開き、 ---- Advancwd ---- Latency Timer(msec)[1]を確認する。

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九州工業大学大学院生命体工学研究科 脳情報専攻 脳型知能創発システム(我妻)研究室

香月佑也作成

筋電計(簡易マニュアル)

九州工業大学大学院生命体工学研究科

我妻研究室

香月 佑也

1. はじめに

ここでは筋電計の使用方法について解説を行う。筋電計とは生体信号(筋電位)を計測

するもので、対象の筋の活動度を計測する装置である。解説する筋電計は株式会社メディ

カメント製の EMGマスターである。

2. 筋電計の仕様

使用する筋電計の仕様を以下に示す。

表 1. 筋電計測機器仕様

受信機 / 送信機 Medi-104MT / Medi-Re

EMGモニタリングプログラム Km-104

筋電図チャンネル数 4

感度 ×1000(1mv) ×10000(100μv)

周波数特性 750Hz/1000Hz

時定数 0.015sec/0.03sec

出力電圧 筋電図チャンネル:±2.5V

圧電極チャンネル:0~+1.5V

3. ソフトウェアのインストール手順

I. インストールする PCの CDスロットに付属の EMGマスター(筋電位モニタリングプ

ログラム Km-104)をセットする。

II. CDにあるセットアップをクリックする。

III. インストールウィザードに従い、プログラムをインストールする。(完了するとデスク

トップにショートカットが作成される。)

IV. PC と受信機を接続しドライバのインストールを行う。受信機からの USB ケーブルを

PCのUSBスロットに接続する。

V. USB シリアルコントローラのインストールが開始されたら、CD-ROM 内の

[ASAP_DirectDrv]フォルダを指定すると、インストールが開始される。

VI. インストールが完了したら USBシリアルポートの NOを確認する。

VII. デバイスマネージャを開き、---- Advancwd ---- Latency Timer(msec)が[1]を確認する。

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確認手順

コントロールパネル→システム→ハードウェア→デバイスマネージャ→ポート(COM

と LPT)→+をクリック(展開)→USB Serial Port(com_)の COMポートを右クリッ

ク→プロパティ→PortSettings→Adovanced→Lateny Timer→[1]

4. コンピュータと筋電計の接続

① セットを確認する。(受信機、送信機、接続ケーブル、電極コード、電極パッドがある

ことを確認する。)

*この時、受信機と送信機の電源が OFFであることを必ず確認する。

② PCと受信機を接続する。

図 1 受信機と PCの接続

③ 電極コードを送信機の INPUTに接続する。INPUTは 2つあるので、任意のほうに接

続する(上が 1,2CH、下が 3,4CHに対応している)。

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図 2 送信機と電極コードの接続

④ 電極パッドを取り付ける。この時、ケーブルの色が赤色と黄色、緑色と白色がセット

となっている(+極と-極)。赤色と黄色がチャンネル 1で緑色と白色がチャンネル2

に対応する。

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図 3 電極パッドの取り付け

⑤ 筋電パッドを計測位置に張り付ける。この時、電極の銀色の部分が 5 センチ以上離れ

ないように取り付ける。

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図 4 電極パッドの張り付け

⑥ 黒色はアース用であり、筋がない骨が出っ張っている部分に張り付ける。アースを接

続しないとノイズの影響を受けやすくなり、正確なデータを測定できない。

図 5アースの取り付け

5. 筋電位計測方法

① プログラム Km104を起動する

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図 6 EMGマスター起動画面

② 送信機と受信機の電源を入れる

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図 7 受信機と送信機の電源を入れる

③ プログラムの受信開始をクリックする

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図 8 EMGマスターの受信開始ボタン

④ 筋電図測定が開始されるので、測定前に力を抜いた状態でゼロセットをクリックし、

波形の基準を 0に合わせる。

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図 9 EMGマスターのゼロセット

⑤ 測定を終了するときは終了をクリックする。

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図 10 EMGマスター測定終了

6. 測定データの保存方法

① 保存先フォルダを確認後、保存ボタンをクリックすることで保存が開始される。その

後、任意のタイミングで停止をクリックすると測定データが csv形式で保存される。

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図 11 EMGマスター起動画面

② データを再生するときは再生をクリックし、任意のデータファイルを選択すると保存

したデータが再生される。

図 12 計測データの再生画面

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*データ保存における注意点

保存されるデータはデータ番号 0000 から 0001、0002・・・というように順番に保存され

る。この時、ソフトウェアを再起動すると、データ番号がリセットされ過去のデータに上

書きする恐れがあるので、計測はソフトウェアの起動を一度ですべてとりきるようにする

こと。

また、やむを得ず再起動した場合は、先にとったデータをほかのフォルダに移動するよう

にすること。