第五次須坂市総合計画 - Suzaka ·...

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第五次須坂市総合計画 2011 2020 長野県須坂市

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第五次須坂市総合計画2011▶2020 長野県須坂市

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 私たちの住む須坂市にはたくさんの「ほんもの」があります。豊かな自然、伝統や文化、思いやりやおもてなしの心、地域の人々の交流、地域に根ざした会社、そして須坂を愛する心や想いなど。それは、「にせもの」や「作りもの」ではなく、私たちの思いが込められている須坂だけにある、須坂市独自の「もの」や「こと」、「こころ」であり、みなさんにもあるのではないでしょうか。私はこの「ほんもの」をみなさんといっしょにもっと良いものにして、たくさん増やしたいと考えています。

 「ほんもの」をさらに魅力あるものにしていきましょう。

みんなが助け合い、健康に暮らせるまち子どもたちが未来に夢をもてるまち

豊かな自然あふれるまち  安心して安全に暮らせるまちいろいろな文化をみんなで学び育てるまち

みんなの活力があふれるまち  みんなが快適に生活できるまち みんなが主役のまち……

そんなまちになるとみんなが輝き、「ほんもの」の魅力があふれるまちになります。

 「117 人 ( いいなにん ) 会議」や「すざか まちづくりミーティング」に参加された方々、アンケートに回答していただいた方々、パブリックコメントにご意見を寄せていただいた方々、そして総合計画審議会の委員のみなさんなどのたくさんの思いが詰まった「いきいきすざか みんなのまちづくり計画」が今できあがりました。ここからがまちづくりのあたらしいスタートです。

 みんなでいっしょに「ほんもの」の魅力があふれるまちをつくりましょう!

                          須坂市長

一人ひとりが輝き、磨かれた

「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

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目 次

将来像「みんながめざす須坂市の未来の姿」 ……………………………………………………… 6将来像と計画の愛称について………………………………………………………………………… 7

第1 総合計画の策定にあたって

1 総合計画づくりの背景 …………………………………………………………………… 8

2 基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 8

(1)共創による総合計画 ……………………………………………………………… 9(2)新しい都市経営 …………………………………………………………………… 9(3)的確な現状の把握と分析 ………………………………………………………… 9(4)わかりやすい総合計画 …………………………………………………………… 9

3 総合計画の構成と期間 …………………………………………………………………… 10

(1)基本構想 …………………………………………………………………………… 10(2)基本計画 …………………………………………………………………………… 10(3)実施計画 …………………………………………………………………………… 10

第2 須坂市の基本課題

1 将来人口 …………………………………………………………………………………… 11

(1)人口推移 …………………………………………………………………………… 11(2)須坂市の人口推計と将来人口 …………………………………………………… 13

2 土地利用構想 ……………………………………………………………………………… 14

(1)基本理念 …………………………………………………………………………… 14(2)利用区分別の市土利用の基本方向 ……………………………………………… 15(3)土地利用構想図 …………………………………………………………………… 16

第3 みんながめざす須坂市の未来の姿を実現するために

1 基本理念「まちづくりの基本となる考え方」 ……………………………………… 18

2 基本目標「みんながめざす須坂市の未来の姿を実現するためにおこなうこと」 …… 19

(1)みんなが助け合い、健康に暮らせるまちづくり(2)子どもたちが未来に夢をもてるまちづくり(3)豊かな自然あふれる地域環境を守り、安心して安全に暮らせるまちづくり(4)多様な文化を学び育て、交流する創造的なまちづくり(5)みんなの活力があふれるまちづくり(6)みんなが快適に生活できるまちづくり(7)みんなが主役のまちづくり

コラム◇ 117人(いいなにん)会議 ………………… 20

第1部

基本構想

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基本計画の構成 ……………………………………………………………………………………… 22

施策の体系 …………………………………………………………………………………………… 23

〈前期重点プロジェクト〉第1 前期重点プロジェクトの基本的な考え方 …………………………………………… 25

1 取組みの視点 ………………………………………………………………………………… 252 前期重点プロジェクト項目 ………………………………………………………………… 25

第2 実施内容 ……………………………………………………………………………………… 26

1 「人口増加プロジェクト」~暮らす人・訪れる人を増やそう~ ……………………… 262 「生涯健康都市プロジェクト」~健康で暮らし続けよう~ …………………………… 283 「『人財』・『知財』育成活用プロジェクト」~『人財』・『知財』をいかそう~ ……… 294 「地域発 環境保全・エネルギー創出プロジェクト」~地域の自然環境を守り、次世代に引き継ごう~  30

第3 前期重点プロジェクトのすすめ方 …………………………………………………… 31

コラム◇すざかまちづくりミーティング …………… 20

〈前期基本計画〉基本計画の各施策の構成 ……………………………………………………………………… 33

第1 みんなが助け合い、健康に暮らせるまちづくり (健康 ・ 福祉)

1 健康な暮らしの充実 ………………………………………………………………………… 34施策 1 健康づくりの充実 …………………………………………………………… 34施策 2 医療体制の整備 ……………………………………………………………… 35

2 社会福祉の充実 ……………………………………………………………………………… 36施策 3 みんなで助け合う福祉 ……………………………………………………… 36施策 4 高齢者福祉の充実 …………………………………………………………… 37施策 5 障がい福祉の充実 …………………………………………………………… 38施策 6 生活困窮者への支援 ………………………………………………………… 39

第2 子どもたちが未来に夢をもてるまちづくり (子育て ・ 教育)

1 教育環境の充実 ……………………………………………………………………………… 40施策 7 特色ある魅力的な学校づくりの推進 ……………………………………… 40施策 8 児童・青少年健全育成の推進 ……………………………………………… 42

2 子育て支援の充実 …………………………………………………………………………… 43施策 9 子育て環境の整備 …………………………………………………………… 43

第3 豊かな自然あふれる地域環境を守り、安心して安全に暮らせるまちづくり ( 環境・安心安全 )

1 地域から考える自然環境の保全 …………………………………………………………… 44施策 10 自然環境の保全 ……………………………………………………………… 44施策 11 環境を守る活動の推進 ……………………………………………………… 45施策 12 循環型社会の形成 …………………………………………………………… 46施策 13 環境衛生施設の整備 ………………………………………………………… 47

2 安全に暮らせる生活支援 …………………………………………………………………… 48施策 14 防災体制の充実 ……………………………………………………………… 48施策 15 消防・救急体制の充実 ……………………………………………………… 49施策 16 交通安全対策の推進 ………………………………………………………… 50施策 17 地域安全対策の推進 ………………………………………………………… 51施策 18 消費生活の安全 ……………………………………………………………… 51

第2部

前 期基本計画

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第4 多様な文化を学び育て、交流する創造的なまちづくり (生涯学習・文化振興・スポーツなど)

1 生涯学習・文化芸術を創造し、発展するまちの基礎に ………………………………… 52施策 19 生涯学習の機会充実 ………………………………………………………… 53施策 20 生涯学習・文化芸術を核としたまちづくりの推進 ……………………… 54

2 市民スポーツ活動の充実 …………………………………………………………………… 55施策 21 スポーツ活動の充実 ………………………………………………………… 55

第5 みんなの活力があふれるまちづくり(産業振興)

1 地域資源をいかした農林業の充実 ………………………………………………………… 56施策 22 農業の活性化 ………………………………………………………………… 56施策 23 森林の多面的機能の維持保全と共生 ……………………………………… 57

2 時代のニーズに対応できる工業 …………………………………………………………… 58施策 24 既存産業の高度化・高付加価値化の促進 ………………………………… 58施策 25 新産業創出・企業立地の推進 ……………………………………………… 60

3 人々で賑わうための商業振興 ……………………………………………………………… 61施策 26 商業の活性化 ………………………………………………………………… 61

4 たくさんの人が訪れるまちづくり ………………………………………………………… 62施策 27 観光産業の振興 ……………………………………………………………… 62施策 28 観光資源の活用 ……………………………………………………………… 63

5 雇用の確保と充実 …………………………………………………………………………… 64施策 29 雇用機会の充実と産業人材の育成 ………………………………………… 64施策 30 労働環境の整備と勤労者福祉の増進 ……………………………………… 65

第6 みんなが快適に生活できるまちづくり(都市基盤整備)

1 自然とともに暮らすための土地の有効利用 …………………………………………………… 66施策 31 土地の有効利用の推進 ……………………………………………………… 67

2 すばらしい景観やたくさんの緑とおいしい水のまちづくり …………………………… 68施策 32 景観の保存と創造 …………………………………………………………… 68施策 33 公園整備とまちなか緑化の推進 …………………………………………… 69施策 34 水環境の保全と水道水の安定的な供給 …………………………………… 70

3 快適な居住環境の整備 ……………………………………………………………………… 71施策 35 橋や道路整備の推進 ………………………………………………………… 71施策 36 安心で快適な住環境や施設の整備 ………………………………………… 72施策 37 公共交通の確保 ……………………………………………………………… 73

第7 みんなが主役のまちづくり(行政経営)

1 幸せな社会は人権尊重と共同参画から …………………………………………………… 74施策 38 人権が尊重される社会の実現 ……………………………………………… 74施策 39 男女共同参画社会の実現 …………………………………………………… 75

2 行政運営から都市経営への移行 …………………………………………………………… 76施策 40 多様な活動主体の参画による地域社会づくりの推進 …………………… 76施策 41 特色をいかした地域振興の推進 …………………………………………… 77施策 42 情報発信、広聴 ・ 広報の充実 ……………………………………………… 78施策 43 ICT による利便性の向上と効率的なシステム運用 ……………………… 79施策 44 地域コミュニティの活性化 ………………………………………………… 80施策 45 総合計画の推進 ……………………………………………………………… 81施策 46 市民と共に歩む、信頼され活気ある組織・体制づくり ………………… 82施策 47 長期的展望に立った財政運営 ……………………………………………… 83

コラム◇す・ま・い 調査 …………………………… 84

4

第 3 部資 料 編

計画づくりの体制……………… 86進行管理………………………… 86審議会委員名簿………………… 87

諮問書…………………………… 87答申書…………………………… 88計画づくりの経過……………… 90

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写真提供 須坂市公認ポータルサイト「いけいけすざか」

第1部 基 本 構 想

第五次須坂市総合計画の基本構想は、須坂市のこれま

での経過や現状、課題を踏まえ、須坂市のまちづくりに

対する基本となる考えと、目標になるまちの将来像を示

し、市民のみなさんとの「共創」による将来像の実現を

果たす共通の約束として位置づけます。

「共創」とは、分野の異なる人々が特性をいかし、連携し、

創造していくことです。

きょうそう

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計画の愛称:いきいきすざか みんなのまちづくり計画

一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

将 来 像

将来像「みんながめざす須坂市の未来の姿」

将来像は、今後 10 年の須坂市のまちづくりを進めていく上で

の基本的な姿勢や考え方を示すものです。それは、私たちの生活

の根本は豊かな自然や、はるか昔から須坂に暮らしてきた人々が

築いてきた歴史文化の上に成り立っていることを認識し、須坂市

に住まうことの魅力を高めるとともに、一人ひとりの活力を生み

出すものでなければなりません。須坂市に暮らすみんなが個性を

発揮できるまちづくりを目指して、これからの私たちがめざす須

坂市の未来の姿として、須坂市の将来像を、

「一人ひとりが輝き、磨かれた『ほんもの』の魅力あふれるまち 須坂」

とします。

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第2部

基本計画

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

まちづくり

行政経営

7第1部 基本構想

第1部

基本構想

将来像と計画の愛称について

須坂市は今、人口減少や少子化・高齢社会の進行、景気低迷、環境問題など、私たちの地域社会がかつて経験したことのない社会・経済構造の変化に直面しています。この社会状況の中、まちづくりに今まで以上に、一人ひとりが協力することによるお互いの力の相乗効果が必要になってきています。

まちづくりの基本は人です。「人はまちづくりの財産」と考え、子どもからお年寄りまで一人ひとりの個性や可能性をいかし、行動力や知識、知恵、教養のつながりと、さらには地域の多様な文化をエネルギーとして、須坂に暮らす私たちが主体的になりまちづくりをすすめていく必要があります。

地域の魅力は人と人とが創り出すコミュニティです。一人ひとりが創り出すまちの暮らしが安心感、安定感を生み、そうして生まれる地域の魅力が新たな活力を生み、須坂に住まうことを誇りに思うことが、まちの魅力を高めます。そして須坂の魅力にひかれ、須坂に住みたい人、 訪れたい人々をより魅せる力となりましょう。このように新たな人々の連携が新たな活力を生み、人と人とが創り出す地域の魅力が更に高まりましょう。

「ほんもの」には、「にせものや作りものでない」「本来の」「本当の」「真に大切な」という意味があります。「ほんもの」であることが大切にされ、これまでも、そしてこれからもずっと続くものです。須坂市の「ほんもの」とは、昔から須坂に暮らしてきた人々が築いてきた伝統や地域の多様な文化、四季折々の豊かな自然、奉仕の精神で互いに協力し、互いに享受しながら地域の良さを一層高めるコミュニティ、須坂に住まうことで創り出される温かい気風によるホスピタリティ※、このほか地域に根ざした企業でもあり、私たちが須坂を愛する心や想いでもあります。

この「ほんもの」を磨くとは、再発見と再生、創造することです。須坂に暮らすわたしたちが自律的に磨きをかけるとともに、それによって醸成される須坂の人々の温かいホスピタリティは須坂の魅力、活力の一つであり、ここに住みたい、ここを訪れたい人々を一層強く魅了することになりましょう。こういった活力が、住まう人が互いに輝き、魅力を高めて「ほんもの」となっていきます。

「ほんもの」をいかして磨きあげることで、他の市町村にはない須坂市だけの魅力を高めるまちとなりましょう。

将来像の実現を果たす共通の約束として位置付けるこの第五次須坂市総合計画を『いきいきすざか みんなのまちづくり計画』と呼び、市民のみなさんや地域、企業、団体、行政が考え方を共有し、より高い「志 ( こころざし )」を持って共に学び協力しながら、計画に沿ったみんなのまちづくりをすすめていきます。

             (※注)ホスピタリティ:「思いやり」、「心からのおもてなし」。訪れる人を満足させることや、サービスが心地良さを与えることを意味します。 

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8

第1 総合計画の策定にあたって

平成 13 年度から 22 年度までの 10 年間の第四次須坂市総合計画において、「やさしさと活力あふれる美しい共生・文化のまち」を目指して、まちづくりをすすめてきました。

前回の総合計画づくりから 10 年が経過し、第四次総合計画の目標年次である平成 22 年度を迎えた現在、須坂市を取り巻く社会状況は前回総合計画をつくった当時想定した以上に大きく変化しています。

・世界的な金融危機による経済成長の低下・少子化 ・ 高齢社会の進展、人口減少社会の本格的な到来・地球規模での環境問題の深刻化・価値観やライフスタイルの多様化・高度化・政府や自治体の財政状況の悪化と地方財政計画の変革

これらの社会構造の変化は、社会、経済、生活などに幅広く影響が及び、市政の運営も的確に変化に対応する必要があります。第五次須坂市総合計画をつくるにあたり、現状を踏まえ、目指す将来像を定め、それに向けて実施するまちづくりの方向性を明らかにします。

須坂市のこれからのまちづくりの最も基本となる計画として、第四次総合計画の考えも踏まえ、「住んでよかった」「これからも住み続けたい」と思える「田園環境健康都市 須坂」を市民のみなさんと共に創り続けていきます。

第四次須坂市総合計画を策定した平成 12 年は西暦 2000 年という節目でもあり、計画の愛称を「いきいきすざか 新世紀創造計画」に、将来像を「やさしさと活力あふれる美しい 共生・文化のまち」として、「新世紀創造計画」という計画で、新しい世紀 21 世紀に活力溢れるまちをどうやってつくっていくか方針をつくり、推進してきました。

この考えにしたがい、第五次須坂市総合計画では、市全体の計画をより市民のみなさんに焦点をあてた計画としています。計画の愛称を「いきいきすざか みんなのまちづくり計画」に、将来像を「一人ひとりが輝き、磨かれた『ほんもの』の魅力あふれるまち 須坂」として、第四次須坂市総合計画よりもさらに市民のみなさんお一人お一人の視点でのビジョンとした物が本計画です。

新しい総合計画は、現在の社会や経済の環境を的確に把握するとともに、将来の社会経済環境にも対応する実効性のある計画とし、計画にかかげる将来像を実現するために、以下の点を念頭に置きました。

総合計画づくりの背景

基本的な考え方

2

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(1)共創による総合計画行政サービスに対するニーズの多様化・高度化が進む中、ニーズに的確に対応したまちづくりを

すすめるためには、まちづくりの主人公である市民のみなさんのより多くの参加を得て総合計画をつくる必要があります。参加していただくため、「117 人(いいなにん)会議」や「すざか まちづくりミーティング」、「地域づくり市民会議」などのご意見をお聴きする場や、「市民総合意識調査」や「す・ま・い・調査(須坂市のまちづくり意識調査)」などのアンケート調査、パブリックコメントなど、様々な機会や方法を用いて延べ約 3,500 人の市民のみなさんの参加により計画づくりをすすめてきました。

こうしてできました総合計画をもとに、市民のみなさんや地域、企業、団体、行政が双方向のコミュニケーションをとりながら、片方では解決できない課題をみんなで知恵と力を出しあい、お互いに助け合いながらまちづくりをすすめていきます。

117人会議▶

(2)新しい都市経営私たちを包む豊かな自然は、須坂の貴重な財産です。このような

全国的にも恵まれた自然をはじめ、歴史や文化、人材やさまざまな活動団体などの「ひと・もの・かね・情報」といった地域資源を最大限に活用するため、地域資源を見つめなおすことが必要です。新しい資源を持ち込むのではなく、平成 21 年 11 月に惜しまれつつ亡くなったアカカンガルーの「ハッチ」のように、既にある「足元

の資源」を見つめなおすことで、須坂市の財産をみんなで見守り育てていくことが大切です。

また、行政のまちづくりの姿勢も市役所運営ではなく地域全体を考えた経営視点で、業務の優先順位を市民のみなさんの目線に置いています。従来の縦割り行政での運営をこれまで以上に脱却するために横断的推進体制を整備し、各施策・取組みの指標を活用して推進状況を総合的に管理していきます。また、市民のみなさんとの横のネットワークを今まで以上に発揮し、個々の力をあわせた「1+1=2」の足し算だけでなくプラスアルファの相乗効果を引き出すための「全体力」により、将来像の実現に向け各施策をすすめます。

(3)的確な現状の把握と分析総合計画づくりを進めるにあたり、以下の点について情報を収集し、把握・分析を行いました。

市民のみなさんのニーズ 須坂市を取り巻く社会経済の現状

須坂市の現状の課題 第四次総合計画に基づいた事業の達成度

将来の須坂市の人口予測・土地利用 今後の財政見通し

これらを的確に把握し、須坂市の過去・現在・未来の姿を正しくとらえ、総合計画によるまちづくりをすすめます。

(4)わかりやすい総合計画総合計画をつくるにあたり、計画には難しい専門的な言葉を使わず、総合計画の達成状況が把握

できるよう数字での目標を設定し、誰にでもわかる内容づくりを心がけました。また、まちづくりをすすめるにあたり、総合計画の進行状況やその内容を様々な機会を通じてお伝えしていきます。

第2部

基本計画

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

まちづくり

行政経営

9第1部 基本構想

第1部

基本構想

▼雪かきボランティア

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23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度

基  本  構  想

実施計画 毎年度計画を見直し実行

実施計画実施計画

実施計画 実施計画

実施計画は、3年間の計画期間を設け、1年ごとに計画の実行→分析・評価→計画の修正→実行というサイクルを繰り返します。

前期基本計画 後期基本計画

10

第五次須坂市総合計画は、「基本構想」、「基本計画」及び「実施計画」により構成され、須坂市が目指すまちづくりの基本を示します。

【 総 合 計 画 の 構 成 と 計 画 期 間 】

(1)基本構想 これまでの経過や現状、課題を踏まえ、須坂市のまちづくりに対する基本となる考えと、目標とするまちの将来像を示します。市民のみなさんとの共創による将来像の実現を果たす、共通の約束として位置づけます。

   ◆計画期間  平成23(2011)年度 から 平成32(2020)年度 まで

(2) 基本計画 基本構想で目標とした将来像を実現するため、現状や将来像を考えた上で基本目標(みんながめざす須坂市の未来の姿を実現するためにおこなうこと)ごとに施策を体系的に示し、重要度や優先部門を定め実施する基本方針を定めます。

   ◆計画期間

  前期基本計画……平成23(2011)年度から平成27(2015)年度まで

          後期基本計画……平成28(2016)年度から平成32(2020)年度まで

(3) 実施計画 基本計画に掲げる方針を実現するための、具体的な事務事業を示します。毎年度の予算をつくる際の基本的な方針とします。なお、実施計画は第五次総合計画とは別にあらためてつくります。

   ◆計画期間 3年間の計画期間を設け、1年ごとに         計画の実行→分析・評価→計画の修正・実行というサイクルを繰り返します。

 基本構想 ⇒ 基本計画 ⇒ 実施計画 ⇒ 予算方針 ⇒ 予算 ⇒ 実施事業の順で、より具体的な取り組み内容となります。

総合計画の構成と期間3

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出典 :「国勢調査報告」及び「毎月人口異動調査結果報告」

平成 元0

500

1,000

1,500

2,000

2,50052,000

53,000

54,000

55,000

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21年

52,667人

54,833人

2,388人2,260人

1,733人

1,648人

541人545人573人

401人

人口

転出

転入

出生

死亡

第2部

基本計画

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

まちづくり

行政経営

11第1部 基本構想

第1部

基本構想

(1)人口推移

① 須 坂 市須坂市の人口は、平成 10 年の 5 万 4,833 人をピークに減少に転じ、平成 21 年には 5 万 2,667 人

となっています。

平成 21 年の自然動態は出生が 401 人、死亡が 541 人と出生が 140 人下回っています。同様に社会動態は平成 21 年の転入が 1,648 人、転出が 1,733 人と転入が 85 人下回り、人口の「自然減」と「社会減」により人口全体の減少傾向が続いています。

自然動態では、平成 15 年以降死亡者数が出生者数を上回る自然減に転じ、社会動態は、平成 10年以降転出者数が転入者数を上回り、それ以降は転入者数と転出者数とも減少傾向となっています。ただ、平成 15 年以降、転入者数が前年を上回る年もあるなど、社会動態の減少幅が小さくなっている傾向もあります。

【 須 坂 市 の 人 口 推 移 グ ラ フ 】

第2 須坂市の基本課題

将来人口1

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②全国や長野県、北信地方の人口推移(全体) 全国の人口推移は平成 19 年から減少に転じ、平成 21 年は平成 15 年に対して 99.95 となっています。

 長野県の人口推移は平成 13 年以降減少に転じ、平成 21 年は平成 15 年に対して 97.54 となっています。

 長野県北信地方の5市5町5村合計(合併後平成 21 年度時点の自治体数)の人口推移は平成9年以降減少に転じ、平成 21 年は平成 15 年に対して 97.61 となっています。

 須坂市の人口推移は平成 10 年以降減少に転じ、平成 21 年は平成 15 年に対して 97.82 となっています。

 このように、近年は須坂市に限らず全国的にも人口は減少傾向となっています。

③ 全国や長野県、北信地方の人口推移(年齢 3 区分) 老齢人口(65 歳以上の人口)では平成元年以降全国や長野県、北信地方と同じく須坂市でも増加傾向にあり、年少人口(0歳から 14 歳の人口)ではその反対に減少傾向となっています。

 生産年齢人口(15 歳から 64 歳の人口)も増加に転じた年もありましたが減少傾向となっています。

 このように、全体人口と同じく各年齢区分をみても須坂市でも全国や長野県、北信地方と同様の傾向が見られます。

平成 元96

97

98

99

100

100

102

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 年

97.5497.6197.82

99.95

平成 元50

60

70

80

90

100

130

110

120

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 年

平成 元80

90

100

130

110

120

140

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 年

平成 元90

100

110

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 年

全国長野県北信地方須坂市

〈老齢人口〉

全国

〈年少人口〉

〈生産年齢人口〉

長野県 北信地方 須坂市

【全国や長野県、北信地方の平成15年を100とした全体人口推移】

12

平成 元96

97

98

99

100

100

102

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 年

97.5497.6197.82

99.95

全国長野県北信地方須坂市

【全国や長野県、北信地方の年齢3区分での平成15年を100とした人口推移】

出典:全国の人口 /「国勢調査報告」及び「人口推計」 (総務省統計局)   長野県、北信地方、須坂市の人口 /「国勢調査報告」及び                   「毎月人口異動調査結果報告」

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※国勢調査報告をもとに推計した人口を用い、「コーホート変化率法」という計算方法で推計

平成 150

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000人

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 年

老齢人口(65歳以上)

生産年齢人口(15~64歳)

年少人口(14歳以下)

14.9%

63.1%

22.1%

14.7

62.8

22.5

14.6

62.4

23.0

14.3

62.0

23.7

14.2

61.4

24.4

14.2

60.6

25.2

14.0

60.0

26.0

52,667人

13.9

59.4

26.7

13.7

59.5

26.8

13.5

58.8

27.7

13.3

58.1

28.6

13.0

57.3

29.7

12.7

56.7

30.6

50,272

12.3

56.4

31.3

12.0

56.2

31.8

11.8

56.1

32.1

11.6

56.0

32.4

11.4%

56.0%

32.6%

47,480人

推移 推計

第2部

基本計画

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

まちづくり

行政経営

13第1部 基本構想

第1部

基本構想(2)須坂市の人口推計と将来人口

今後も全国の多くの自治体と同じく、須坂市でも減少傾向が続く推移となっていますが、国勢調査を基にしたこれまでの実績人口の推移から「変化率」を求めて計算する「コーホート変化率法」で須坂市の今後の人口を推計すると、今後 10 年間で約 5,100 人減少し、平成 32 年には 4 万 7,480人程度になると予測されます。

【須坂市の人口推移・推計と人口区分の割合】

これまでの経済成長が続いていた時代の人口増加に対応したまちづくりとは異なり、人口減少社会に対応した新しい考え方で将来計画を立てていく必要があります。全国的な人口推移や須坂市の人口動向を考慮すると、これからの須坂市において現状よりも多い将来人口を過度に期待することは現実的ではないと考えられます。しかし、人口は自治体経営の基盤であり、まちづくりを支える力を維持していくためにも、人口維持は重要な課題です。

国勢調査を基にした推計では、第五次須坂市総合計画の目標年度の平成 32 年の人口は 4 万 7,480人程度と推計されますが、この推計人口を上回る人口を確保するため、「前期重点プロジェクト」の中で「人口増加プロジェクト」を推進します。

このプロジェクトとして、健康づくりや医療・福祉の推進、子育て支援や教育環境整備、行政のみならず市民のみなさんとの共創や積極的な企業誘致、新産業雇用の創出、民間活力による宅地造成の適切な誘導、有効な土地活用などによる住環境の整備などを積極的に行います。

平成 21 年度から平成 32 年度のそれぞれの区分の人数の増減割合をみると、老齢人口は 13.1%(H21/ 1万 13,709 人→ H32/ 1万 5,499 人) の増加、生産年齢人口は 15.9%(H21/ 3万 1,585人→ H32/ 2万 6,578 人)の減少、年少人口は 26.7%(H21/ 7,373 人→ H32/ 5,403 人)の減少であり、中でも年少人口の減少幅が大きくなると予想されます。

今後須坂市は、老齢人口の割合が増えていくことから、老齢人口世代のみなさんが活躍できる環境をつくっていくことは、これからの須坂市のまちづくりには欠かせないテーマのひとつです。

須坂市だけではなく、人口減少社会という時代の大きな流れの中で、たとえ人口が減少しても地域の活力を維持し活性化をすすめることが、地域のまちづくりの大きな課題です。

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必要な措置の概要市土の保全と安全性の確保 環境の保全と美しい市土形成 土地の有効利用 市土利用の市民的経営

●自然的条件を踏まえた防災の推進

●災害に強い都市づくりの推進

●土砂、水害対策の総合的な推進

●恵まれた自然環境の保全

●快適で質の高い生活環境の創造

●歴史・文化をいかしたまちづくり

●耕作放棄地の有効利用

●空き店舗、空き家、空き地など既存ストックの有効活用

●農地は 「所有」から「利用」を促進

●公共の福祉の優先 

● 地域における交流促進、コミュニティの維持発展

●みんなが参加する市土管理

14

(1)基本理念須坂市の区域における国土(以下「市土」という。)は、現在及び将来における市民生活に必要

な限られた資源です。また、生活と生産を通ずる諸活動の共通の基盤です。

このことから、市土の利用にあたっては、市民のみなさんの理解と協力のもとに、公共の福祉を優先させ、恵まれた自然・歴史的環境との調和に配慮し、須坂の特性を十分にいかした、安全、健康で文化的な生活環境の確保と須坂の均衡ある発展を図ることを基本理念とします。

行政だけではなく、市民のみなさんとの共創や、国や県との連携により、土地利用のあるべき姿の実現に向けて、総合的かつ計画的におこなわなければなりません。

市土利用をめぐる

基本的条件の変化

基本視点……持続可能な市土管理

土地需要の量的調整 市土利用の質的向上 市土利用の総合的な都市経営 共創の推進と“人財”の活用

●計画的かつ有効な市土利用

 

●安全で安心できる市土利用

●環境と共生を重視した市土利用

●コンパクトなまちづくり

●市土利用のプロセス管理

●ボランティア意識の高まり

●直接的、間接的な関わり

土地利用構想2

少子化・高齢社会、人口減少の加速

安全・安心や環境に対する意識の高まり

公共の担い手の多様化と役割の増大

グローバル化の進展、高速交通網整備による産業構造の変革

地球規模での環境問題

地方分権の進展と戦略的都市経営の必要性

自然災害の多発

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第2部

基本計画

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

まちづくり

行政経営

15第1部 基本構想

第1部

基本構想(2)利用区分別の市土利用の基本方向

区 分 目 標 面 積 の 考 え 方

農 用 地

●農産物の安定供給のために、耕作放棄地の発生防止と再利用による、農用 地の確保と整備

●良好な管理による多面的機能の維持

●安全・安心な農産物の供給や、環境負荷の軽減に配慮した農業生産の推進

森   林●林業の持続的かつ健全な発展と、多面的機能維持のために、多様で健全な 森林の整備と保全

●野生鳥獣被害対策を考慮した里山の整備と保全、及び森林の適正な利用

原   野 ●貴重な自然環境を形成している原野の保全・再生

水面・河川水路

●河川氾濫地域における安全性の確保(減災対策の促進)

●既存用地の持続的な利用

道   路

●交流・連携の促進、市土の有効利用や生活・生産基盤の整備を進めるため に必要な用地の確保

●農林業の生産性の向上、農用地や森林の適正な管理のために必要な用地の 確保

●既存用地の持続的な利用

●都市計画道路整備や生活道路の整備改良

宅  地●既存住宅ストックの有効活用や、耐震・環境性能を含めた質の向上と、良 好な居住環境を形成するために必要な用地の確保

●都市における土地利用の高度化、低未利用地の有効利用の促進

工業用地●既存工業団地の有効利用

●産業集積を進める上で必要な用地を確保

その他の宅 地

●中心市街地における商業の活性化

●郊外の大規模集客施設について、周辺の土地利用との調整や景観との調和 に配慮

そ の 他●空き店舗等都市の低未利用地や、農山村の耕作放棄地の、積極的な再利用・ 有効利用

●住民意向・環境保全に十分配慮しながら、公園や福利厚生施設等の整備

五味池破風高原

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16

西 部 地 域

北 部 地 域

南部地域

市街地地域

《西部地域(日野地区)》 本地域は、千曲川を挟んで長野市と隣接したいわゆる本市の「西の玄関口」で、国道406号を中心として南北に住宅地が分布し、さらにその周辺には田園や果樹園などの自然豊かな田園風景が広がっている土地利用となっています。 周辺の農用地の保全や未利用地の有効利用を図り、また、国道406号沿線では様々な色彩の屋外広告物も多いことから、中心市街地に続く骨格道路として、景観に配慮した沿道づくりをすすめるとともに、幹線機能をいかした秩序ある開発をおこなう必要があります。

《北部地域(豊洲・日滝地区)》 本地域は、市の北部に位置する地域で、松川と八木沢川によってつくられた扇状地上に形成され、集落は果樹を中心とした農地の中に分布しています。 全体的には、農用地の保全を図るとともに、工業団地、住宅団地については、工業環境、居住環境の整備を推進します。 また、将来的には、千曲川断面の適正な橋梁間隔の確保、広域地域連携軸の形成の観点から千曲大橋(仮称)の整備に向けた検討を深める必要があります。

《南部地域(井上・高甫地区)》 本地域は、市の南部に位置する地域で、千曲川の氾らんによる沖積地と、鮎川と百々川による扇状地により構成されています。 現存する歴史遺産をいかし、一帯に広がる農地の保全を考慮するとともに、都市化が進む幹線道路沿線や、インターチェンジ周辺及び市街地周辺では、玄関口という立地条件を最大限にいかし、インター須坂流通産業団地に連続した開発を含め産業用地の確保など計画的な土地利用を推進します。

《市街地地域(須坂地区)》 

本地域は、百々川と八木沢川による扇状地上に位置し、東部の坂田山から千曲川に向かって緩やかな傾斜が続く地域で、活性化が求められる中心市街地とその周辺地域です。 歴史的・文化的要素、自然的要素の保全・活用をすすめるとともに、都市計画道路整備などの推進により、土地の再生と高度利用を図り、道路や公園及び緑地などの居住環境が整った、快適な都市環境の形成をめざします。

(3)土地利用構想図

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凡   例

農用地

森林・原野

宅 地

その他

高速道路

長野電鉄

国 道

県 道

市 道

水面・河川・水路

市街化区域

都市計画区域

行政区域

第2部

基本計画

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

まちづくり

行政経営

17第1部 基本構想

第1部

基本構想

森林・高原地域

東部地域

《森林・高原地域》 ( 峰の原高原、仁礼 ・ 豊丘地区の一部 ) 本地域は、市東部に位置する観光資源が豊富で良好な森林地域であり、その大半は上信越高原国立公園に指定される自然景観豊かな地域です。 景勝地としての観光資源の価値を高めるとともに、森林などの持つ機能(水資源のかん養、自然環境の保全、保健休養などの公益的機能)の向上をはかり、自然に十分配慮しつつ、保健休養、森林散策など人と自然のふれあう場として、調和のとれた保全と開発、利活用をすすめる必要があります。

《東部地域(仁礼・豊丘地区の一部)》 本地域は、鮎川、米子川、灰野川の流れる扇状地の扇頂部に位置する中山間地域で、大半は農用地ですが、農業従事者の高齢化・後継者不足、野生動物被害などにより耕作放棄地が増加しています。 農用地、低未利用地の有効利用を図るとともに、景観の保全に十分配慮し、計画的な土地利用を推進します。

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第3 みんながめざす須坂市の未来の姿を実現するために

基本理念「まちづくりの基本となる考え方」1

18

須坂市の将来像を実現させるための、まちづくりをすすめていく基本となる考え方は次の3つです。

基本構想では、須坂市のまちづくりに対する基本となる考えと目標とするまちの将来像を示し、市民のみなさんとの共創による将来像の実現を果たす共通の約束として、以下のとおり位置づけます。

基本構想

基本計画

3つの基本理念

将 来 像

7 つ の 基 本 目 標

基 本 施 策

前期重点プロジェクト施     策

取    組    み

交 流元 気安心・安全

まちづくりの基本となる考え方

基本目標をより具体化した活動の目標

基本施策を実現するための具体的な手段

施策を実現するための具体的な個別の手段

みんながめざす須坂市の未来の姿を実現するために

おこなうこと

手段

目的

…………………………………施 策 指 標…………………………………

…………………………………………取 組 み 指 標…………………………………………

安心・安全みんなが須坂市で心配なく

心穏やかに暮らせるまちづくり

福祉のまちづくり子育て教育のまちづくり

思いやり医療のまちづくり防災防犯のまちづくり

元 気みんなの行動で須坂市を

賑やかにしていくまちづくり

人口増のまちづくり人づくり

戦略産業の集積づくり

交 流人と人とのコミュニケーションを

基本に、須坂市内外につながりが生まれるまちづくり

文化創造のまちづくり地域資源の融合によるまちづくり

環境都市づくり

持続的・戦略的都市経営市民サービスの向上

健全財政運営業務改善、効率化

外部・民間活力の活用共創

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基本目標「みんながめざす須坂市の未来の姿を実現するためにおこなうこと」2第2部

基本計画

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

まちづくり

行政経営

19第1部 基本構想

第1部

基本構想

将来像を実現させるためには3つの基本理念を常に考え、目標年度の平成 32 年度までの具体的な事業は以下の7つの柱を基本目標とします。

(1)みんなが助け合い、健康に暮らせるまちづくりみんなが困っている人に手を差しのべ、お互いに助け合い、住み慣れたまちで、みんなが健康に安心して暮らせるまちをつくります。

(2)子どもたちが未来に夢をもてるまちづくり須坂でしか学び、体験できない特色ある教育環境の中で、未来を担う子どもたちが安心してのびのび育ち、みんなの未来に夢が持てる“共育(共に育む)”のまちをつくります。

(3)豊かな自然あふれる地域環境を守り、安心して安全に暮らせるまちづくり豊かな自然あふれる地域の自然環境を未来の世代に引き継ぐために、循環型社会を実現させるとともに、防災や防犯、交通安全対策を充実させ、みんなが安心して暮らせるまちをつくります。

(4)多様な文化を学び育て、交流する創造的なまちづくり創造的な人々が住み、一人ひとりが持つ文化的資源を持ち寄り、人々がまちの文化を育て、まちの多様な文化が人を育て、市民のみなさんにとって誇りとなる「まちとしての価値」をさらに高めます。個々で学んだことを地域づくりにいかすための還元を通じ、市民のみなさんが交流することで、お互いを尊重し合い集えるまちをつくります。

(5)みんなの活力があふれるまちづくり経済のグローバル化や、都市と地方の格差に対応できる地域の総合力による産業体制を整えるために、お互いの連携を通して、新しいアイデアの創造や人材の育成、雇用の確保により、活力あふれるまちをつくります。

(6)みんなが快適に生活できるまちづくり生活基盤や道路、交通体系などを整備し、花と緑のうるおいとやすらぎが生まれ私たちが快適に生活できるまちをつくります。

(7)みんなが主役のまちづくり須坂に住むみんながどこよりもいちばん須坂が好きで、住みよいまちを後の世代につなぐために、市民のみなさんや企業、各種団体が担う「民」の役割の部分と、お互いが補完しあう「公(おおやけ)」の役割の部分、行政をはじめ官公庁が担う「官」の役割の部分を一人ひとりができることから担い、みんなのまちをみんなでつくります。

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◇コラム

117人(いいなにん)会議

 第五次須坂市総合計画づくりの中で、たくさんの市民のみなさんに参加していただき、話し合いをしたのが「117人(いいなにん)会議で」した。この会議のネーミングは、大勢の市民のみなさんと市職員とで「須坂市がこうなったらいいな」「こんなことができたらいいな」と思ったことを気軽に話し合う場と考え、100人以上のたくさんの人数と「いいな」をかけました。参加していただいた市民のみなさんは106人で、会議全体での延べ参加人数は市民のみなさん約750人、職員約420人にのぼりました。

会議は第 1 回目の平成 21 年 8 月 26 日の暑い時期からスタートしました。2 回目以降は6 つの分科会に分かれ、各テーマごとに「須坂市の現状や課題は何か?」「須坂市の 10 年後の理想の姿は?」「現状から理想の姿にするにはどうすればいい?」などについて、市民のみなさんと職員とで話し合いました。段階を踏んで話し合い、分科会ごとに提言内容をまとめ上げ、平成 22 年 2 月 1 日の大雪の日に最終回を迎え、5 カ月間にわたる話し合いの結果を市長に提言しました。

6 つの分科会では市民のみなさんが主体的に会議をすすめ、6 ~ 9 回にわたり夕方から熱心に話し合いをすすめ、時には 3 時間休憩なしで議論したり、交流会を行なう分科会もあり、117 人会議を通じて交流が深まり、人と人とのネットワークづくりにもつながりました。

こうして出された提言は「市民視点」を基準に、普段感じていた意見や話し合いの中でまちづくりを考えた時の率直な意見などを分科会としてまとめたもので、市民のみなさんが必要と感じること、こうなればいいなと考えるまちの姿について、一人ひとりの思いと全員の総意を提言にまとめていただきました。

第五次須坂市総合計画をつくるにあたり、この提言内容が一番の基礎となって総合計画の隅々にみなさんの思いが盛り込まれています。前期基本計画の各施策には、117 人会議で市民のみなさんから実際に出された意見が載っています。

20

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基本計画の構成基本計画では、基本構想で目標とした将来像を実現するため、現状や将来像を

考えた上で基本目標(みんながめざす須坂市の未来の姿を実現するためにおこなうこと)ごとに施策を体系的に示します。

基本構想で述べた 7 つの「基本目標」を 18 の「基本施策」に分け、この「基本施策」をさらに 47 の「施策」に分け、「施策」をさらに 227 の「取組み」に分けていくことで、基本目標の目的達成のための手段をより具体的な実施内容としています。

「施策」と「取組み」では、実施内容をわかりやすく説明するためと、達成状況を測り実効性を高めるために指標を設定しています。

21 22

第2部 前 期 基 本 計 画

基本構想

基本計画

3つの基本理念

将 来 像

7つの基本目標

基 本 施 策

前期重点プロジェクト施     策

取    組    み

交 流元 気安心・安全

まちづくりの基本となる考え方

基本目標をより具体化した活動の目標

基本施策を実現するための具体的な手段

施策を実現するための具体的な個別の手段

みんながめざす須坂市の未来の姿を実現するために

おこなうこと

手段

目的

…………………………………施 策 指 標…………………………………

…………………………………………取 組 み 指 標…………………………………………

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第五次須坂市総合計画

施策1

健康づくりの充実

施策7

特色ある魅力的な学校づくりの推進

施策19

生涯学習の機会充実

施策24

既存産業の高度化・高付加価値化の促進

施策27

観光産業の振興

施策29

雇用機会の充実と産業人材の育成

施策38

人権が尊重される社会の実現

施策40

多様な活動主体の参画による地域社会づくりの推進

施策32

景観の保全と創造

施策35

橋や道路整備の推進

施策22 農業の活性化

施策9

子育て環境の整備

施策21

スポーツ活動の充実

❶健康な暮らしの充実

基本施策

基本目標

基本理念

将 来 像

施策

基本構想

基 

本 

計 

❶教育環境の充実

❶生涯学習・文化芸術を創造し、発展するまちの基礎に

❶地域資源をいかした農林業の充実

❷時代のニーズに対応できる工業

❹たくさんの人が訪れるまちづくり

❷すばらしい景観やたくさんの緑とおいしい水のまちづくり

❺雇用の確保と充実

❸快適な居住環境の整備

❶幸せな社会は人権尊重と共同参画から

❷子育て支援の充実

❷市民スポーツ活動の充実

❸人々で賑わうための商業振興

❶自然とともに暮らすための土地の有効利用

❷社会福祉の充実

(1)みんなが助け合い、

健康に暮らせるまちづくり

(2)子どもたちが未来に

夢をもてるまちづくり

(4)多様な文化を学び育て、

交流する創造的なまちづくり

(3)豊かな自然あふれる地域環境を守り、安心して安全に暮らせるまちづくり

(5)みんなの活力があふれる

まちづくり

(6)みんなが快適に

生活できるまちづくり

(7)みんなが主役の

まちづくり

❷行政運営から都市経営への移行

❶地域から考える自然環境の保全

❷安全に暮らせる生活支援

施策31

土地の有効利用の推進

施策26

商業の活性化

施策3

みんなで助け合う福祉

施策10

自然環境の保全

施策14

防災体制の充実

施策2

医療体制の整備

施策8

児童・青少年健全育成の推進

施策20

生涯学習・文化芸術を核としたまちづくりの推進

施策25

新産業創出・企業立地の推進

施策28

観光資源の活用

施策30

労働環境の整備と勤労者福祉の増進

施策39

男女共同参画社会の実現

施策41

特色をいかした地域振興の推進

施策42

情報発信、広聴・広報の充実

施策43

ICTによる利便性の向上と効率的なシステム運用

施策44

地域コミュニティの活性化

施策45

総合計画の推進

施策46

市民と共に歩む、信頼され活気ある組織・体制づくり

施策47

長期的展望に立った財政運営

施策33

公園整備とまちなか緑地化の推進

施策36

安心で快適な住環境や施設の整備

施策34

水環境の保全と水道水の安定的な供給

施策37

公共交通の確保

施策23

森林の多面的機能の維持保全と共生

施策4

高齢者福祉の充実

施策11

環境を守る活動の推進

施策15

消防・救急体制の充実

施策5

障がい福祉の充実

施策12

循環型社会の形成

施策16

交通安全対策の推進

施策6

生活困窮者への支援

施策13

環境衛生施設の整備

施策17

地域安全対策の推進

施策18

消費生活の安全

人 口 増 加 生 涯 健 康 都 市 「人 財」・「知 財」育 成 活 用 地域発 環境保全・エネルギー創出

交流のまちづくり人と人とのコミュニケーションを基本に、須坂市内外につながりが生まれるまちづくり

元気なまちづくりみんなの行動で須坂市を賑やかにしていくまちづくり

安心・安全のまちづくりみんなが須坂市で心配なく心穏やかに暮らせるまちづくり

一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

前期重点プロジェクト

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第1  前期重点プロジェクトの基本的な考え方

第五次須坂市総合計画

前 期 基 本 計 画〈前期重点プロジェクト〉

めざす須坂市の将来像の実現に向け、第五次須坂市総合計画の前期期間である平成 23 年度から 27 年度までの間の、まちづくり全体の方向性を示した前期基本計画の中で、市民のみなさんと共創で特に重点的に取組む内容を「前期重点プロジェクト」と位置付けます。

前期重点プロジェクトは、施策体系の枠組みを超えて、関連する施策や事業を横断的かつ総合的にすすめることにより、各分野にわたるまちづくり施策の相乗的な効果を発揮させるものです。なお、推進にあたっては、総括する部署を明確にした上で、行政における部門を横断し、連携してプロジェクトを推進します。

前期基本計画期間において成果が強く望まれる施策・取組みで、その波及効果が期待できる内容を含めています。各施策・取組みを強力に推進するにとどまらず、施策・取組みの相乗効果を最大限に高めるために工夫していきます。

前期重点プロジェクトで取組む項目は以下の4つです。

(前期重点プロジェクト名)            (目的)

① 人口増加プロジェクト▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶暮らす人・訪れる人を増やそう

② 生涯健康都市プロジェクト ▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶▶健康で暮らし続けよう

③ 「人財」・「知財」育成活用プロジェクト▶▶▶▶▶▶▶「人財」・「知財」をいかそう

④ 地域発 環境保全・エネルギー創出プロジェクト▶▶地域の自然環境を守り、 次世代に引き継ごう

・時代の潮流を踏まえ、緊急的かつ優先的に必要な取組み

・須坂市が5年後10年後も、継続して発展し続けるために必要な取組み

・市民のみなさんの関心が高く、実行を強く求められている取組み

・平成21年度市民総合意識調査で重要度が高い取組み

・「ひと・もの・かね・情報」をつぎ込む必要がある取組み

重点プロジェクトで

取組む視点

25第2部 前期基本計画

取組みの視点

前期重点プロジェクト項目

2

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全国的に人口減少時代を迎えた中でも、発展し続ける須坂市を実現させるためには、人口の維持増加は必要不可欠なポイントです。まちづくりの基本である人口増加策に取組むことで、人の集まりや人の流れがまちを賑やかにし、まちを元気にします。須坂市のみならず、全国的にも人口減少社会という時代の大きな流れの中でも、須坂に暮らすみなさん一人ひとりがつくりだすまちの雰囲気や、みんなが引き出す須坂の良さが、人々を魅了する「人口吸引力」となり、「須坂市に住んでよかった」「須坂市に住んでみたい」と思える魅力的なまちになっていきます。

今後の人口推移をみると、平成 32 年度には人口が 4万 7,480 人となる推計が出ています(11 ページ:基本構想の「将来人口」を参照 )。これは、平成 21年度から平成 32年度までに須坂市の人口が約 10%減少することを意味していることから、この推計を上回る目標人口として、この減少幅を半分の約 5%に抑え、5万人台を平成 32 年度に維持することを定住人口の目標とします。また、この目標に向け、前期重点プロジェクト最終年の平成 27年の目標を 5万 1,100 人とします。

交流人口とはその地域に訪れ交流する人のことを指し、通勤・通学、買い物、スポーツ、観光、レジャーなどで訪れる人が含まれます。交流人口の目標については、施策 28の「観光資源の活用」の施策指標である市内主要観光地の観光入込客数を交流人口の指標とします。交流人口は、平成9年に83万6,900人でしたが平成21年には122万 2,400人となり、38万 5,500人(46.1%増)と大幅に増加しています。今後もこの流れを維持するとともに、さらに増加させる目標値として、125 万人を平成 27年の交流人口の目標とします。

26

第2  実 施 内 容この前期重点プロジェクトの内容と、プロジェクトの目的達成のために

特に関連の強い前期基本計画の中の施策は以下のとおりです。前期重点プロジェクトの目標値達成に向けて、「特に関連の強い施策」だけの実施に限らず、施策全体の取組みやその他の施策の取組みを推進します。

~暮らす人・訪れる人を増やそう~

人口増加プロジェクトプロジェクト

平成 15

55,000

54,000

53,000

52,000

51,000

50,000

49,000

48,000

47,000

46,000

45,000

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32年

53,843人

52,667人 51,100人

〈人口推計〉

〈将来人口〉

50,000人

50,272

47,480

平成 9

140

120

100

80

60

40

20

0

万人

10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 年

8473 69 67 67 64 66

77

103112

118 120122

125万人

推移 推計

前期重点プロジェクト目標年

将来目標人口

平成 15

55,000

54,000

53,000

52,000

51,000

50,000

49,000

48,000

47,000

46,000

45,000

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32年

53,843人

52,667人 51,100人

〈人口推計〉

〈将来人口〉

50,000人

50,272

47,480

平成 9

140

120

100

80

60

40

20

0

万人

10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 年

8473 69 67 67 64 66

77

103112

118 120122

125万人

推移 推計

前期重点プロジェクト目標年

将来目標人口

写真提供:須坂市文化振興事業団

【須坂市の人口推計と将来目標人口】

【須坂市の主な観光地への入込観光客数の推移】

出典:国勢調査報告をもとにした 「コーホート変化率法」による推計

出典:長野県観光地利用統計調査

三十段飾り千体の雛祭り

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将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

第1部

基本構想

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

27第2部 前期基本計画

プロジェクト

   プロジェクトの指標

指 標 の 内 容 数 値 の 測 り 方 現 状 値(21年度) 目 標 値(27年度)

定住人口:須坂市の総人口 国勢調査 5万2,667人 5万1,100人

交流人口:観光地利用者数観光地点数の観光入込客数の合計

122万2,400人 125万人

   特に関連の強い施策と施策指標

特 に 関 連 の 強 い 施 策 ・ 指 標 内 容数 値 の 測 り 方

現 状 値 目 標 値(27年度)

   健康づくりの充実内容:「自分の健康は自分でつくり、守る」意識を持ち、   健康づくり活動へ参加している人

各種健康教室、講演会、健康相談などへ参加した人数

7,017人 9,500人

   医療体制の整備

内容:かかりつけ医から須坂病院への紹介数

市内診療所からの紹介人数

6,280人 6,900人

   子育て環境の整備

内容:未整備の公立保育園数

施設整備が終わっていない公立保育園数

10 園 0 園

   新産業創出・企業立地の推進

内容:県営日滝原産業団地や工業系用途地域への   立地企業数

企業立地振興事業補助金などの累計交付件数(新設の用地取得・建物設置のみ)

2件 5件

   観光産業の振興

内容:観光消費額

観光地点ごとの年間観光消費額合計

26億2,352万1,000円 27億5,500万円

   雇用機会の充実と産業人材の育成

内容:就業支援センター(ゆめわーく)新規利用者数

年間新規利用者数

168人 240人

   有効利用の推進

内容:市街化区域のうち、都市的土地利用の割合

基礎調査の土地利用別面積のうち、都市的土地利用の面積割合

85.4% 88%

   安心で快適な住環境や施設の整備

内容:建物の耐震化率

建物総数のうち耐震化完了建物の割合

64.2% 90%

施策1

施策2

施策9

施策25

施策27

施策29

施策31

施策36

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28

すべての人が生涯を通じ、こころも体も元気でいきいきとした生活を送れるよう、ライフステージ全般にわたる健康づくりを、市民のみなさんとの協働と様々な分野との連携により推進します。

市民のみなさん相互の支え合いのこころを醸成していくとともに、何歳になっても誰もが健康で生きがいを持ちながら暮らしが続けられるよう、医療・保健・福祉・介護サービスを充実します。

~健康で暮らし続けよう~

生涯健康都市プロジェクトプロジェクト

   プロジェクトの指標

指 標 の 内 容 数 値 の 測 り 方 現 状 値(21年度) 目 標 値(27年度)

元気な高齢者数介護や支援を必要としない高齢者の人数

1万1,912人 1万3,320人

   特に関連の強い施策と施策指標

特 に 関 連 の 強 い 施 策 ・ 指 標 内 容数 値 の 測 り 方

現 状 値 目 標 値(27年度)

   健康づくりの充実内容:「自分の健康は自分でつくり、守る」意識を持ち、   健康づくり活動へ参加している人

各種健康教室、講演会、健康相談などへ参加した人数

7,017人 9,500人

   医療体制の整備

内容:かかりつけ医から須坂病院への紹介数

市内診療所からの紹介人数

6,280人 6,900人

   みんなで助け合う福祉

内容:福祉ボランティアの活動状況

福祉ボランティア活動の累計参加者数

1,604人 1,800人

   スポーツ活動の充実

内容:日ごろからウオーキングや競技スポーツなど   スポーツをおこなっている人の割合

市民総合意識調査 個別設問

42% 50%

施策1

施策2

施策3

施策21

おでかけ!健康教室 INひたき

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   プロジェクトの指標

指 標 の 内 容 数 値 の 測 り 方 現 状 値(21年度) 目 標 値(27年度)

「人財」ととらえる人数や団体数

・高齢者雇用者 ・女性就業者・産業人材育成研修参加者・ボランティア登録団体・生涯学習推進リーダー・女性リーダーなどの合計数

1万6,818人・団体 1万7,000人・団体

   特に関連の強い施策と施策指標

特 に 関 連 の 強 い 施 策 ・ 指 標 内 容数 値 の 測 り 方

現 状 値 目 標 値(27年度)

   高齢者福祉の充実内容:元気な高齢者数

介護や支援を必要としない高齢者の人数

1万1,912人 1万3,320人

   児童・青少年健全育成の推進内容:子育てセミナーの参加者数

子育てセミナーの年間参加者数

1,106人 1,150人

   子育て環境の整備内容:未整備の公立保育園数

施設整備が終わっていない公立保育園数

10園 0園

   生涯学習の機会充実内容:中央公民館・地域公民館の延べ利用者数

各館の年間延べ利用者数

18万9,520人 20万人

   生涯学習・文化芸術を核としたまちづくりの推進内容:個人が生涯学習・文化芸術に親しみ、   地域のみなさんと一緒に活動している

個人活動数のうち地域での活動数の割合

― 80%

   雇用機会の充実と産業人材の育成内容:就業支援センター(ゆめわーく)の新規利用者数

年間新規利用者数

168人 240人

   男女共同参画社会の実現内容:審議会などの委員のうち女性委員の割合

市の全審議会などの委員のうち女性委員の割合

30.7% 35%

   多様な活動主体の参画による地域社会づくりの推進内容:ボランティア団体数

ボランティア登録している団体数

156団体 180団体

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

第1部

基本構想

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

29第2部 前期基本計画

プロジェクト

まちづくりの基本は人です。人をまちづくりの財産ととらえ、まちづくりをすすめていく上で子どもや女性、行動力と働く意欲を持った高齢者のみなさんなど様々な分野で活躍する「人財」を宝とし、次の「人財」を育て、活躍できる環境を整えます。また、須坂市に暮らすみなさんの知識や知恵、さらには地域の多様な文化を「知的財産」=「知財」と捉え、須坂の豊富な「知財」をいかすことがまちづくりにつながり、私たちの生きがいや幸せにもつながります。

この須坂の「人財」「知財」をいかしたまちづくりをすすめるために、子育て環境や雇用機会、生涯学習、ボランティアなどの「人財」育成環境を整えるとともに、まちづくりへの参画意識や連帯意識、郷土愛の希薄化などの様々な課題を解決するために、「人財」の主体的な活躍と豊富な「知財」によりまちづくりをすすめます。

~「人財」・「知財」をいかそう~

「人財」・「知財」育成活用プロジェクトプロジェクト

施策4

施策8

施策9

施策19

施策20

施策29

施策39

施策40

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30

須坂市には四季折々に美しい姿を見せる自然が豊かにあり、この自然はかけがえのない須坂市の財産・景観です。この豊かな自然の中で暮らしている私たちには、住環境の快適さのみを求めるのではなく、私たちの身近な地域から自然環境の保全やエネルギー創出を自発的に考え、須坂から発信する環境に対する意識を、地球規模での環境保全・エネルギー創出へと広げていきます。この活動を世代間へも広げ、豊かな自然を次の世代に変わらない姿で引き継ぐ使命が私たちにはあります。

~地域の自然環境を守り、次世代に引き継ごう~

地域発 環境保全・エネルギー創出プロジェクトプロジェクト

   プロジェクトの指標

指 標 の 内 容 数 値 の 測 り 方 現 状 値(21年度) 目 標 値(27年度)

二酸化炭素(CO2) 削減率平成21年の二酸化炭素排出量に対する年間排出量の削減割合

― 12.5%

太陽光発電施設の設置数 住宅や小中学校への累計設置数 381件 1,015件

   特に関連の強い施策と施策指標

特 に 関 連 の 強 い 施 策 ・ 指 標 内 容数 値 の 測 り 方

現 状 値 目 標 値(27年度)

   自然環境の保全内容:主要河川BOD値(微生物が水中の有機物を   分解する際に消費する酸素の量)の改善

市内7河川の観測地点(11 地点)のうち目標基準(1.0mg/ℓ以下)を満たしている地点の割合

45% 100%

   環境を守る活動の推進

内容:下水道水洗化率

下水道を使える区域の人口のうち水洗化した人口の割合

88.1% 93.1%

   循環型社会の形成

内容:可燃ごみ・不燃ごみ排出量

市民ひとりあたりの年間ごみ排出量

可燃208kg 不燃11kg 可燃185kg 不燃 9kg

   農業の活性化

内容:支援制度を利用した耕作放棄地解消面積

累計解消面積

15.4ha 33.3ha

   森林の多面的機能の維持保全と共生

内容:森林(もり)の里親制度の契約件数

累計契約件数

1件 5件

   土地の有効利用の推進

内容:市街化区域のうち、都市的土地利用の割合

基礎調査の土地利用別面積のうち、都市的土地利用の面積割合

85.4% 88%

   公園整備とまちなか緑化の推進

内容:自主的な緑化・花づくり実施数

花壇・フラワーロード整備など実施数

100か所 110か所

施策10

施策11

施策12

施策22

施策23

施策31

施策33

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将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

第1部

基本構想

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

31第2部 前期基本計画

プロジェクト

第3  前期重点プロジェクトのすすめ方前期重点プロジェクトに掲げられたプロジェクトは各部署の専門的な力を集結

し、目的達成に向け推進します。各プロジェクトに関連の強い施策以外の施策についても、各プロジェクトの目的達成のため推進します。

前期重点プロジェクトの推進については、複数部署にまたがる施策・取組みにより構成されているものが多いため、必要に応じて庁内推進本部体制を整備し、各施策・取組みの指標を活用して推進状況を総合的に管理していきます。また、市民のみなさんとの共創で、横のネットワークを強化し、目標達成をめざします。

人口増加 生涯健康都市 「人材」・「知財」育成活用

地球発 環境保全・エネルギー創出    施   策 基 本 施 策

1 健康づくりの充実1 健康な暮らしの充実

2 医療体制の整備

3 みんなで助け合う福祉

2 社会福祉の充実4 高齢者福祉の充実

5 障がい福祉の充実6 生活困窮者への支援7 特色ある魅力的な学校づくりの推進

1 教育環境の充実8 児童・青少年健全育成の推進

9 子育て環境の整備 2 子育て支援の充実

10 自然環境の保全

1 地域から考える自然環境の保全11 環境を守る活動の推進

12 循環型社会の形成

13 環境衛生施設の整備14 防災体制の充実

2 安全に暮らせる生活支援15 消防・救急体制の充実16 交通安全対策の推進17 地域安全対策の推進18 消費生活の安全

19 生涯学習の機会充実1 生涯学習・文化芸術を創造し、

発展するまちの基礎に20 生涯学習・文化芸術を核としたまちづくりの推進

21 スポーツ活動の充実 2 市民スポーツ活動の充実

22 農業の活性化1 地域資源をいかした農林業の充実

23 森林の多面的機能の維持保全と共生

24 既存産業の高度化・高付加価値化の促進2 時代のニーズに対応できる工業

25 新産業創出・企業立地の推進

26 商業の活性化 3 人々で賑わうための商業振興

27 観光産業の振興4 たくさんの人が訪れるまちづくり

28 観光資源の活用

29 雇用機会の充実と産業人材の育成5 雇用の確保と充実

30 労働環境の整備と勤労者福祉の増進

31 土地の有効利用の推進 1 自然とともに暮らすための土地の有効利用

32 景観の保存と創造

2 すばらしい景観やたくさんの緑とおいしい水のまちづくり33 公園整備とまちなか緑化の推進

34 水環境の保全と水道水の安定的な供給35 橋や道路整備の推進

3 快適な居住環境の整備36 安心で快適な住環境や施設の整備

37 公共交通の確保38 人権が尊重される社会の実現

1 幸せな社会は人権尊重と共同参画から39 男女共同参画社会の実現

40 多様な活動主体の参画による地域社会づくりの推進

2 行政運営から都市経営への移行

41 特色をいかした地域振興の推進42 情報発信、広聴 ・広報の充実43 ICT による利便性の向上と効率的なシステム運用44 地域コミュニティの活性化45 総合計画の推進46 市民と共に歩む、信頼され活気ある組織・体制づくり47 長期的展望に立った財政運営

《前期重点プロジェクト 施策一覧》

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32

◇コラム

すざか まちづくりミーティング

 「声なき声を聴き、計画に反映させる」

第五次須坂市総合計画づくりをめざして行われたのがすざかまちづくりミーティングです。

今後、力を入れて解決すべき課題についてその背景などを探り、解決するために、市民のみなさんと行政がこれからどうしたら良いのかを市長へ提言していただき、計画に反映させることを目的とします。

これまで、市役所が実施する事業などに意見を伝える機会が少なかった市民のみなさんからも幅広いご意見をいただくために開催しました。これまでのように広く周知して参加者を募るのではなく、無作為抽出で選んだ市民のみなさんに参加を依頼し、同意した方にすざかまちづくりミーティングに出席していただきました。

無作為抽出した 1,000 人の市民のみなさんのうち、18 人の方から参加同意をいただき、平成 22年 2月 20 日と 21日の 2日間にわたり開催しました。

須坂市のまちづくりについて普段感じていることや行政のまちづくりについて説明を聞いて、感じたことをグループごとで話し合い、意見をまとめていただきました。

2日間の話し合いでは、「安心して暮らせるまちづくり(健康、福祉、子育て)」と「活気を生み出すまちづくり(商業、工業、観光)」について、市からの説明を聞いた後、グループで話し合いました。説明を聞いて初めて知った事業などもあり、参加者のみなさんに事業内容を知っていただく良い機会でもありました。また、昼食には「みそすき丼」、休憩時には須坂産の材料を使ったお菓子など、須坂の食に対する取組みを知っていただく機会を設けました。

終了後のアンケートでは、「市が取組んでいることが知られていないと思います。ぜひ今後ともこのような機会を設けて下さい。」「素人が気軽に話せるのがよい。」「大勢の方が同様の問題意識、意見をもっていること。集約して実行することが重要。みんな違った意見・発想がとてもユニークであった。」といった積極的な意見が多くありました。

第五次須坂市総合計画には、すざかまちづくりミーティングに参加されたみなさんから出された意見が載っているほか、「子育て、教育、医療、福祉、すべてのネットワークシステムがいかされている須坂市」や「須坂市の良い所をいかした取組み(自然、果実のおいしさ)」などの意見に対する考えや思いが盛り込まれています。

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33

基 本 計 画 の 各 施 策 の 構 成

第五次須坂市総合計画

前 期 基 本 計 画〈基本計画〉

それぞれの施策は、「理想とするのは……」「めざすのは?」「現状・課題」「取組んでいきます!」「めざしていきます!」の項目で整理し、計画期間中におこなう内容を示します。

基本計画書の見方

基本目標基本構想で示した基本目標について、みんながめざす須坂市の未来の姿を実現するためにおこなうことを記載しています。

基本施策「基本目標」に沿った「基本施策」の名称とその取組み内容を、簡単にわかりやすく記載しています。

現 状・課 題施策ごとに、これまでの取組みや施策の現状、今後の課題を記載しています。

理想とするのは……前期基本計画終了後にめざす将来像や、施策をすすめる際の理念などを具体的に記載しています。「めざすのは?」として、施策全体に関わる内容や施策の中で主要な内容について、達成状況を計るために指標を設定しています。

市民のみなさんからの意見117 人会議やアンケートなどでいただきました市民のみなさんの意見を紹介しています。

めざしていきます!「取組んでいきます!」の達成状況を計るための指標を記載しています。事務事業評価により総合計画の進行管理につなげます。

記載されている指標は、期間中の達成状況によりその内容や目標値を再確認し、取組みの実効性を高めていきます。

取組んでいきます!抽出した課題を解決し、基本計画期間終了後に理想とする姿とするために、平成23 年度から取組む内容を説明しています。

施 策「基本施策」に沿った「施策」の名称を述べます。「施策」の中の「取組み」のそれぞれの担当部署をとりまとめ、施策指標の目標達成に向け施策を推進する主担当部署を示しています。

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施策の指標

健康・福祉

34

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

みんなが助け合い、健康に暮らせるまちづくり

みんなが困っている人に手を差しのべ、お互いに助け合い、

住み慣れたまちで、みんなが健康に安心して暮らせるまちをつくります。

生涯を通じて、心身ともに健康で長寿を喜び、自立した生活を送ることは、誰もの願いです。

このため、医療・保健・福祉・介護などの関係機関が緊密に連携し、健康維持増進、疾病の予防、福祉施設の充実、介護への適切な対応ができるネットワーク構築を推進します。

健康づくりの充実 健康づくり課

健康な暮らしの充実

理想とするのは……市民のみなさんが、生涯にわたり健康で充実した生活が送れるように、こころと体の健康づくりにつながる、食生活や運動、心身の休養に関する知識や技術提供をきめ細かに働きかけ、「自分の健康は自分でつくり、守る」という住民参画の活動を推進しているまち。

「保健補導員制度の健康づくりが浸透しているね」「市民がお互いに健康づくり、生活を応援するような、人でつながる健康づくりをすすめよう!」

  取組んでいきます!健康診査・相談などサービス体制の整備・母子保健事業を推進し、安全な妊娠や出産への支援と、健やかな子育てへの支援をします。・死因の約60%(平成20年/がん29.3%、心疾患14.3%、脳血管疾患12.5%)を占める生活習慣病を重点とした予防教室を開催します。・相談・健康診査・保健指導について、市民のみなさんが利用しやすいサービス体制にします。

「生涯健康づくり」に対する意識の高揚・須坂市健康づくり計画「健康須坂ときめき21」に基づき事業を推進。・地域単位での健康づくり活動を支援します。・職域との連携による働きざかりの健康づくり研究会や学校における健康づくり活動と連携をします。・市民のみなさんと協働で健康まつり、自治会単位の文化祭などのイベントを開催します。・保健補導員の研修を充実し、自主活動を支援します。・健康に関するデータを広報に掲載します。・8020運動(80歳で20本以上自分の歯を残す)を推進します。

健康のための運動の普及・健康づくりのための運動の重要性を、広報や保健補導員会、スポーツ団体などの地域団体を通じ、啓発します。・運動を通じ脳の若返りを推進します。・いつでも、どこでも、誰でもできるウオーキングを普及します。・各種健康教室を開催し、自分自身の健康管理への意識を高めます。

健康のための食の推進・食育推進基本計画「須坂市食で健やか計画」に基づいて広報や食生活改善推進協議会、保健補導員会、農業小学校などと協力して、食育を推進します。

こころの健康づくりの輪を広げる活動の推進・自殺に傾いた人や、悩んでいる人に早期に気づき、適切な相談につなぐネットワークを構築します。・市民のみなさんを対象にした講座の開催や、企業と連携した研修会を開催し、こころの健康に対する意識を高めます。

1

市民のみなさんからの意見

施 策

1

現状・課題社会環境や食生活の変化などにより、心身の健康を

阻害する要因が増えています。また、現代の三大死因である「がん」「心疾患」「脳血管疾患」は、若年からの生活習慣などが関与するといわれており、生活習慣を改善し、心身の疾病を予防する「一次予防」が重要です。

健康で心豊かに生活できるための支援として、安心して子どもを産み育てるための母子保健対策(乳幼児健康診査や健康相談など)、特定健康診査・保健指導、各種がん検診、各種健康教室・相談など、保健対策の充実が求められています。

「自分の健康は自分でつくり、守る」という意識を持ち、健康づくり活動へ参加している人数

―数値の測り方―

各種健康教室、講演会、健康相談などへ参加した人

現 状 値(21年度)

7,017人

目 標 値(27年度)

9,500人

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施策の指標

 かかりつけ医から      須坂病院への紹介数

―数値の測り方―

市内診療所からの紹介人数

現 状 値(20年度)

6,280人

目 標 値(27年度)

6,900人

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

35第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!安心できる医療体制の整備・大規模災害、新型インフルエンザなどに、対応する医療体制を整備します。・医療・保健・福祉・介護のネットワーク構築を推進します。・休日、夜間及び救急医療体制の充実・高度化をすすめます。・医療施設の充実をすすめます。・かかりつけ医・かかりつけ歯科医・かかりつけ薬局の普及を推進します。・地域医療を守るために、須高三市町村と、医療及び福祉などの関係機関との連携を推進します。

国民健康保険の健全な運営・被保険者に対する疾病予防や啓発を推進し、早期発見・早期治療に努めます。・国民健康保険税の収納率向上に努めるとともに、支払いが困難な場合の相談・指導をおこないます。・国民健康保険税の納税を促し、被保険者の負担の公平性と健全運営に努めます。

福祉医療費による支援・必要な医療を受けられるよう、障がい者や乳幼児などへの医療費を助成します。

難病患者への支援・難病の人の相談支援を充実します。

 めざしていきます!検診・健康診査の年間受診率(対象者のうち受診者の割合)

検診・健康診査の内容 現状値(21年度) 目標値(27年度)

乳幼児健康診査(3ヶ月~3歳) 90.2% 100%

胃がん検診 10.6% 50%

大腸がん検診 15.8% 50%

肺がん検診 7.3% 50%

子宮がん検診 14.2% 50%

乳がん検診 27.1% 50%

特定健康診査 42.3% 65%

特定保健指導 20.4% 45%

「体重計にのろう」実践の表彰

数値の測り方 現状値(21年度) 目 標 値(27年度)

累計表彰者数 34人 100人

食育に関する教室への参加

年間参加者数 3,164人 3,800人

自殺者数

県統計による年間人数 11人 0人

理想とするのは…… 医療・保健・福祉・介護のネットワークを構築し、市民のみなさんが、いつでも、安心して、必要な医療を受けることができるまち。

現状・課題 地域で適切な医療サービスが受けられるためには、急性期医療を担う病院と地域のかかりつけ医との連携体制をさらに強化し、安定的な医療を提供できるようにする必要があります。

 また、健康づくりから疾病予防、治療、リハビリテーションまでの医療・保健・福祉が連携した、地域医療体制や情報システムなどの整備・確立に努める必要があります。

健 

福 

医療体制の整備 健康づくり課

施 策

2

「高齢者の診察に不便を感じている」「須坂病院を地域に根ざした病院にしたい!」「開業医と地元総合病院との連携を、もっと強くする

べき!」

市民のみなさんからの意見

3ヵ月健康診査

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施策の指標

身体が不自由になっても、高齢になっても、遠慮なく助けを求める声が出せ、常に地域とのつながりが感じられるようなまち。助け合いのネットワークが根付いて、「一人ぼっちじゃない」という安心感が得られるまち。困った人がいれば、当たり前のように手が差し伸べられ、ボランティア活動が盛んなまち。人情に厚く、ふれあいのまちをめざします。

みんなで助け合う福祉 福祉課

社会福祉の充実

理想とするのは……市地域とボランティアグループがつながり合い、誰もが何らかのボランティア活動に気軽に参加しているまち。

助け合いが当たり前のようにおこなわれ、感謝の言葉があふれ思いやりに満ちたまち。

「地域の見守りはよくおこなわれているよ」「社会福祉協議会での助け合い推進事業があるのが

良いね」「地域の中で『助けてー』が言いにくい」

市民のみなさんからの意見

施 策

3

現状・課題各自治会の区長や民生児童委員を中心とした要援護者の見守り組織「新・地域見守り安心ネットワーク」や、社会福祉協議会での助け合い推進事業などにより、地域での見守り体制が整いつつある。しかし、市民総合意識調査では、将来ひとり暮らしになったときの生活に不安を感じている方が多く、安心感を持って地域で暮らすという状況には至っていません。

今後は、見守り体制のより一層の充実と、地域に根ざした種々のボランティア活動や市民活動を拡大することによる、地域での助け合いの活発化が求められています。

  福祉ボランティアの活動状況

―数値の測り方―

福祉ボランティア活動の累計参加者数

現 状 値(21年度)

1,604人

目 標 値(27年度)

1,800人

36

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!助け合い活動の推進・「新・地域見守り安心ネットワーク」を充実し、ひとり暮らしの高齢者や障がい者、要介護者などの見守りを強化する中で、孤立死をなくし日々の暮らしに安心感を与えます。・社会福祉協議会主催の助け合い起こし事業を支援し、「助けて!」を自由に言える地域づくりをすすめます。・人々の善意により、お金をかけない助け合いの実行など、須坂市独自の助け合いの仕組みづくりをすすめます。

ボランティア活動の活発化・社会福祉協議会で実施しているボランティア活動を支援し、誰もが気軽にボランティア活動に参加できるよう体制を整備します。・ボランティアを市民活動として位置づけ、ボランティア活動の拡大をすすめます。

 めざしていきます!「新・地域見守り安心ネットワーク」の取組み

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

全自治会のうち、組織し取組んだ自治会の割合 100% 100%

須坂市ボランティアセンター利用

年間延べ利用者数 5,251人 5,800人

読み聞かせボランティア

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施策の指標

    元気な高齢者数

―数値の測り方―

介護や支援を必要としない高齢者の人数

現 状 値(21年度)

1万1,912人

目 標 値(27年度)

1万3,320人

理想とするのは……高齢者が、それぞれの経験と知識をいかしながら、地域の中で生きがいをもって社会参加できる、活力のあるまち。

ひとり暮らしになっても、認知症になっても、相談できる場所が近くにあり、必要な時に必要なサービスが利用でき、住み慣れた地域で安心して暮らせるまち。

現状・課題急速にすすむ高齢化の中で、高齢者の健康増進や生き

がい活動、介護予防、生活の支援をはじめ、寝たきりや認知症予防事業などのさらなる充実が求められています。

また、認知症になっても安心して暮らせる地域をめざし、地域住民や関係する団体などが連携して支援する体制を強化するとともに、地域の認知症に対する正しい理解と支援を推進することが重要となってきています。併せて、高齢者の様々な権利を擁護し、生活全般にわたってサポートする体制の確立も求められています。

高齢者福祉の充実 高齢者福祉課

施 策

4

「行政と地域で、一体となっていく姿勢が必要だね」「認知症になっても安心して地域で暮らせる社会で

あって欲しいな」

市民のみなさんからの意見

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

37第2部 前期基本計画

 めざしていきます!須高広域シルバー人材センター

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

須坂市の登録会員数 573人 650人

地域密着型サービス事業所

事業所の登録定員数 109人 200人

地域包括支援センター

年間相談件数 2,314件 2,622件

緊急通報装置の設置台数

高齢者人口に対する割合 2% 3%

成年後見制度の周知・認知症サポーター養成講座

講座など延べ受講者数 859人 5,000人

  取組んでいきます!社会参加活動の支援・高齢者が経験や知識・技能をいかした活躍ができる就業環境づくりや、ボランティア活動参加への情報提供などを支援します。・高齢者がいきいきと生活できるよう、生きがいと健康づくりを推進する生涯学習や自主的団体、老人クラブなどの活動を支援します。・高齢者の地域社会への参加を促進するために必要な、公共交通機関や道路の整備を、関係機関と協議し整備の推進をめざします。

介護予防の推進・自立した生活が送れるよう、知識の普及・啓発や事業の充実により、一人ひとりに寄り添った適切な介護予防サービスを提供します。・高齢者の介護予防・生きがいづくりを兼ね、介護予防サポーターの育成・活動を支援します。

地域密着型サービスの施設整備・要支援・要介護状態となっても、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、地域密着型サービスの施設整備をすすめます。

地域包括支援体制の整備・総合相談窓口である地域包括支援センターの周知と、体制の充実。・高齢者を地域で支え合う地域づくりのため、福祉や介護、医療の関係機関と協力し、支援体制のネットワークづくりを推進します。

ひとり暮らしの支援・ひとりでも安心して暮らせるために、安否確認を兼ねた「安心コー

ル」や「配食サービス」のほか、緊急通報装置の整備をすすめます。

認知症高齢者対策の推進・認知症に関する正しい知識の普及・啓発に努めるとともに、地域における支援体制を構築するため、認知症サポーター養成を推進します。・相談体制を充実し、認知症高齢者とその家族が安心して生活を送ることができるように支援します。

高齢者の権利擁護・高齢者が尊厳を持って豊かに暮らすため、成年後見制度の普及・啓発に努めます。

健 

福 

認知症高齢者対策の推進 地域包括支援体制の整備

社会参加活動の支援

ひとり暮らしの支援地域密着型サービスの施設整備

介護予防の推進

高齢者の権利擁護

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施策の指標

障害者自立支援法による障がい福祉サービスを受けている人の数

―数値の測り方―

障害福祉サービス受給者証累計所持者数

現 状 値(21年度)

279人

目 標 値(27年度)

330人

理想とするのは…… 障がいのある人もない人も、みんな同じく、いきいきと安心して暮らせるまち。

 地域住民の障がい者に対する理解が深く、地域での就学や就労が確保されていて、一人でも安心して暮らせるまち。

現状・課題 在宅福祉及び施設福祉サービスにおいて、障がい者の社会参加、地域生活を支援しています。地域での生活に関しては、市内にグループホームが8か所整備されています。

 課題として、福祉サービスの充実、障がい者に対する地域の理解、就労の場の確保、歩道段差解消などバリアフリー化を一層推進する必要があります。

障がい福祉の充実 福祉課

施 策

5

「障がい者にとっては、道が狭く悪すぎる!」「障がい者福祉事業が少ない」「支援施設の整備は充実しているね」

市民のみなさんからの意見

38

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!地域生活への支援・須高地域障害者支援センターを中心とした相談・支援体制を充実します。・障がい者の社会参加のため、手話通訳者や要約筆記者の派遣により、コミュニケーションを支援します。・日常生活用具の給付などにより、在宅生活の支援をします。

社会参加・障がい者理解の促進・障がい者スポーツ大会や障がい者文化芸術祭を支援し、社会参加を促進します。・生活訓練講座を開催し、社会参加を促進します。・須高地域自立支援協議会を中心に関係機関と連携し、企業に対し障がい者の雇用を働きかけます。

支援費サービス事業の充実・障がい者が必要とする支援費サービス事業を推進します。・グループホームなどでの支援費サービス事業を支援します。

人権尊重、差別をなくす啓発・障がい者の人権尊重と差別をなくすための啓発活動をすすめます。

環境の整備・関係機関と連携し、段差のある歩道を、歩行者に支障がない快適な歩道空間にするために段差解消をすすめます。

 めざしていきます!手話奉仕員養成講座

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

累計参加者数 115人 150人

市内企業の障がい者の雇用

雇用者数 134人 150人

グループホーム

市内グループホーム定員数 45人 53人

障がい者月間にあわせた啓発広報

広報紙記事累計掲載件数 0件 5件

歩道の段差解消

工事実施済みの合計距離 1,982m 2,800m

ワークハウスわらしべ

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施策の指標

生活に関する相談支援実施件数

―数値の測り方―

年間面接相談実施件数

現 状 値(21年度)

122人

目 標 値(27年度)

150人

理想とするのは…… 生活に困っている人が、気軽に相談でき、相談に対して適切な支援がおこなわれ、誰もが健康で文化的な生活を送ることができるまち。

現状・課題 生活に関する相談件数は増加しており、その内容も複雑多岐にわたり、多くの問題を抱える世帯からの相談が増えています。相談ケースや被保護世帯の状況を見ると、借金問題、家庭内暴力、ホームレスなどに加え、精神疾患を抱えるケースの増加が目立ちます。

 また、被保護世帯を世帯類型別で見ると、高齢者世帯、障がい・傷病世帯など、自立が困難な世帯が大半を占め、最低限度の生活保障に加え、経済的な安定や自立を促す支援が求められています。さらに、最近では、障がいや傷病を抱える50~60歳代の世帯や定職についていない方、また、居住地のない方からの申請も増えています。

「低所得であっても、地域で生きられるにはどうするかを考えなくちゃ」

「本当に困っている人に、福祉サービスがおこなわれているのかな」

市民のみなさんからの意見

  取組んでいきます!相談、支援体制の充実・関係機関と連携し、生活困窮者の自立に向けて、適切な相談や支援を充実します。

生活保護の適正実施・最低生活の保障と、被保護世帯の自立に向け、就労支援をはじめ、実情に応じた支援をすすめます。

 めざしていきます!生活に関する相談・支援

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

年間延べ面接相談件数 395件 480件

被保護世帯の自立

保護廃止総数のうち、自立による保護廃止数の割合

30% 40%

生活困窮者への支援 福祉課

施 策

6

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

39第2部 前期基本計画

健 

福 

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施策の指標

子どもたちが未来に夢をもてるまちづくり

須坂でしか学び、体験できない特色ある教育環境の中で、未来を担う子どもたちが、安心してのびのび育ち、みんなの未来に夢がもてる“共育(共に育む)”のまちをつくります。

教育は人づくりであり、まちづくりです。

基礎学力の向上はもちろん、豊かな感性と想像力を育む教育、地域と手を携えた、ふるさと須坂を好きになる教育を推進するとともに、『地域の子どもは地域で育てる』理念の実現に向け、教育環境の充実をめざします。

また、次代を担い、地域と世界に貢献する人材の育成に努めます。

特色ある魅力的な学校づくりの推進 学校教育課

教育環境の充実

理想とするのは……みんながそろって楽しく学校に通え、感性豊かな、今を元気に生きる子どもたちが育っているまち。

「学校と家庭、地域のつながりが不十分なのでは?」「障がい児対応や複数担任制などで、教員補助が充実している」

「学校と家庭、地域の連携を強化すべき!」

2

市民のみなさんからの意見

施 策

7現状・課題地域と手を携えた、ふるさと須坂を誇れる・好きになる教育が求められています。

また、障がいのある子どもをはじめ、特別に支援を要する子どもたち一人ひとりに寄りそった教育を推進する必要があります。平成 23 年度に開校した県内初の市立特別支援学校小学部に加え、中学部の設置や高等部分教室との連携など、幼・小・中・高の一貫した特別支援教育が必要となっています。

高等学校再編計画にあたっては、人材育成と魅力ある高校づくりに向けて、市民のみなさん、関係機関と連携した、地域の未来を築く新しい高校づくりが課題です。

 中学校不登校生徒の割合

―数値の測り方―

中学校全生徒数のうち欠席日数30日以上の生徒の割合

現 状 値(21年度)

3.1%

目 標 値(27年度)

2.8%

子育て・教育

40

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

太子町安全ボランティア

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将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

41第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!須坂を好きになる教育の推進・ふるさと須坂に誇りがもてるよう、地域を好きになる学習を推進します。須坂の歴史や特性をいかした「特色ある教育」を展開し、豊かな感性、創造力を育む教育を推進します。

基礎学力の向上・基礎学力を充実させるため、標準学力検査により基礎学力の定着を確認し、必要に応じ指導改善をするとともに、教職員の研修を一層推進します。

部活動の支援・学校の部活動に対し、必要に応じて関係団体と協力しながら、外部指導者の活用などの支援をします。

学校と家庭・地域の連携強化・地域の子どもを地域で育てるため、みなさんと協力し、PTAや読み聞かせボランティアなど、地域との連携を一層推進します。・登下校時の安全対策でも、地域のみなさんと協力します。

障がい児教育の推進・障がいのある子どもや、その保護者からの相談と支援について、関係機関との連携をすすめます。・学校現場においては、必要に応じて教員補助員を配置するなど、子どもの特性に応じた教育環境を整備します。・市立特別支援学校小学部に加え中学部を設置し、一貫した特別支援教育をすすめます。

 めざしていきます!地元スキー場を利用したスキー教室実施

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

年間実施小学校数 7校 11校

特別支援学校中学部の設置

設置中学数 0校 1校

  不登校対策の推進・児童・生徒が将来的に、精神的にも経済的にも自立し、豊かな人生が送れるよう、その社会的自立に向けて、中間教室の設置、不登校支援員の配置などの施策を推進します。・いじめのおこらない土壌づくり、早期発見・早期解決を柱に、人権問題とともにいじめの問題に取組みます。

食育の推進・子どもたちが心身ともに健康で、生涯にわたっていきいきと暮らすことができるよう、その基礎となる食育を推進します。

子どもを家庭内暴力・薬物乱用などから守る・喫煙・飲酒・薬物乱用・インターネット犯罪などを防止する教育をすすめるほか、CAP(子どもへの暴力防止プログラム)など、子どもたちが「自分の身は自分で守る」取組みを、引き続き支援します。

学校施設・設備など教育環境の整備・学校施設の計画的な整備・改修を推進し、快適な教育環境の確保とともに、学習内容の多様化に対応した設備・教材を整備します。・老朽化した学校給食センターの整備をすすめます。

高等学校、高等・専門教育への関わり・長野県高等学校再編計画により、新たに生まれる総合技術高校を地域から愛され親しまれる高校とするため、市民のみなさんや関係団体と連携し、より魅力ある高校をつくります。・学ぶ意欲がありながら、経済的事情で就学が困難な者に対し奨学金を貸与し、人材育成に貢献します。

  栄養教諭などによる食育授業の実施

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

実施学校数 0校 15校

太陽光発電装置導入

累計設置学校数 6校 15校

子育て

教 

食で健やか親子クッキング

東中学校

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施策の指標

子育てセミナーの参加者数

―数値の測り方―

子育てセミナーの年間参加者数

現 状 値(21年度)

1,106人

目 標 値(27年度)

1,150人

理想とするのは…… 子どもたちが、家庭や地域の中での様々な体験や交流を通じて、自ら生きる力を育んでいるまち。

現状・課題 少子化や核家族化、地域社会の絆が希薄化する中で、家庭・地域の教育力の低下が懸念されています。子どもたちが自ら考え、行動していくためには、家庭での教育を基礎としたうえに、家庭・地域・学校が連携した様々な体験や交流の場が必要です。

 また、家庭・地域の教育力を向上させるとともに、子どもたちが事故や犯罪に巻き込まれることがないよう、地域全体で見守ることも必要です。

児童・青少年健全育成の推進 子ども課

施 策

8

「地域の良さに、魅力を感じられるような子育てが必要だね」

「家庭でのしつけ・教育ができない、子どもを叱れない、思春期を理解できない……親の教育力不足を感じます」

「子どもが参加する行事が活発におこなわれてるよ」「若者の教育はどうなってるんだ! 学校も家庭もな

んとかしないと社会が滅ぶ。大切な社会人を作り出す家庭も崩壊しつつあるのでは? 家庭がどんなに大切かをもう一度考えるべき」

市民のみなさんからの意見

 めざしていきます!児童青少年育成委員会善行賞の表彰

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

累計表彰件数 32件 62件

子どもフェスティバル

42

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!家庭・地域の教育力向上・家庭・地域の教育力を向上させるために、家庭教育講座(子育て

セミナー)を開催します。・家庭の日の普及啓発をすすめ、豊かな心を育む家族のふれあいを促します。・子どものよさを見つけて褒めることにより、自信や誇りを与えて大きく育てる、児童青少年育成委員会善行賞を推進します。・あいさつ・愛の声かけ運動を展開します。・子どもたちの生きる力の基本となる、食育をすすめます。

家庭・地域・学校の連携による児童・青少年の健全育成支援・子どもの手による子ども会活動や「子どもフェスティバル」の開催など、子どもたちが自主的かつ主体的に、行事を計画・運営できるよう支援します。・自然や農業の楽しさ・厳しさを体験することにより、たくましい精神力や豊かな創造力を身につける農業小学校を継続します。・「地域の子どもは、地域で守り育てる」ために、家庭・地域・学校が連携し、健全育成事業を推進します。・社会生活を円滑に営む上での困難を有する児童・青少年に対して支援します。

非行防止・環境浄化活動の推進・児童青少年育成委員会、須高少年警察ボランティア協会、須高ホワイト・エンジェルス隊などによる街頭補導活動の実施により、万引き、不純異性交遊、夜遊び、薬物乱用などの非行行為の早期発見・未然防止をすすめます。・関係機関や地域住民と連携・協力し、子どもたちに有害な環境の浄化に努めるとともに、関係業界に協力を求めます。・商店などとの協力により、万引きや自転車盗などの初発型非行の防止に努めます。・警察や関係機関と情報を交換し、非行防止活動の成果などを情報発信します。

信州すざか農業小学校

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施策の指標

公立保育園の施設整備

―数値の測り方―

施設整備が終わっていない公立保育園数

現 状 値(21年度)

10園

目 標 値(27年度)

0園

理想とするのは…… 一人ひとりの子どもが、夢と希望に向かっていきいきと育っているまち。

現状・課題 少子化の進行や核家族化、地域社会の変化など、子育てをめぐる環境が大きく変化する中で、家庭や地域における子育て機能の低下や、子育て中の親の孤独感や不安感の増大などの問題が生じています。

 市では、平成22年3月に「須坂市次世代育成支援行動計画後期計画」(平成22年度~26年度)を策定しました。家庭・地域・企業・行政の連携による「子育て家庭にやさしいまちづくり」を推進しています。

子育て環境の整備 子ども課

施 策

9

「相談体制の整備や、子育て支援センターの充実を!」「地域の子どもを、地域の人が知らない」

市民のみなさんからの意見

子育ての負担は家庭だけが負うのではなく、子育て家庭の不安感・負担感を軽減するための支援が必要です。

また、障がいのある子どもの自立に向けた、一人ひとりに寄りそった支援とあわせて、保護者へも一層の支援が必要です。

子育て支援の充実

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

43第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!子育て支援サービスの充実・すべての子育て家庭への支援のため、地域で子育てを助け合う

「ファミリー・サポート・センター事業」や「ながの子育て家庭優待パスポート事業」など、子育て支援サービスを充実します。・保護者などが子育てに関する相談がしやすく、かつ的確に対応できるよう、相談の窓口をひろげ、相談体制を整えます。・ひとり親家庭を含めた、子育て家庭の経済的負担軽減をすすめます。

保育サービスの充実・「須坂市保育所運営審議会」の答申を尊重した施設整備をすすめます。・保育の質や保育士の専門性を向上させるため、計画的に保育士の研修をおこないます。・私立保育園などと連携した特別保育事業の充実により、多様な保育需要に対応します。・小学校の授業終了後及び長期休暇期間中の、児童の適切な遊び・学びの場を、民間活力も活用して提供します。

食育の推進・保育園給食における地産地消(賞)※運動を推進します。

※注)地産地消(賞):地元生産・地元消費を略した言葉。市民のみなさんに須坂産農産物をよく味わい、さらにその良さを認め、賞賛していただくという願いを込め「(賞)」を付けています。

地域の子育て環境整備の推進・様々な活動をおこなう団体や子育て支援サービスなどのネットワークを構築します。・子育て支援センターなど、子育て中の親子が遊び、集える場所の整備・拡充をすすめます。・様々な媒体を活用して情報を提供します。・地域全体で子育て家庭を支えることができるよう、子育てに関する意識啓発などをすすめます。・子育てと仕事が両立できるよう関係課と連携し、企業への育児休業制度などの普及と啓発に努めます。

特別な支援が必要な児童・保護者への支援・児童虐待防止対策の充実と早期発見・早期支援に努めます。・発達障がい児の早期発見・早期支援に努めるとともに、保護者に対し支援します。・保育園、幼稚園で適切な指導がおこなわれるよう、保育士などの資質向上をすすめます。・保育園及び児童センター、放課後児童クラブにおいて、障がい児の受入れを推進します。

子育て

教 

 めざしていきます!ながの子育て家庭優待パスポート事業

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

累計協賛店舗数 25店舗 100店舗

病後児保育の実施

実施保育園数 0園 1園以上

公立保育園で地域食材を使った給食の提供

年間提供日数 2日 3日

ファミリー・サポート・センター

累計登録会員数依頼会員 30人 200人

提供会員 13人 100人

5歳児すこやか相談事業における保護者調査書の回収率

対象児童数のうち提出保護者の割合 95% 100%

地域食材を使った「すざかさんさん給食DAY」

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 めざしていきます!外来種駆除活動

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

年間参加者数 500人 1,000人

施策の指標

豊かな自然あふれる地域環境を守り、安心して安全に暮らせるまちづくり

豊かな自然あふれる地域の自然環境を未来の世代に引き継ぐために、循環型社会を実現させるとともに、防災や防犯、交通安全対策を充実させ、みんなが安心して暮らせるまちをつくります。

市民のみなさん、事業者、行政が一体となって自然環境の大切さを認識し、自然保護と生活環境の保全に積極的に参加することにより循環型社会をめざします。

水・大気を含めた地球規模の循環を考えた環境保全が重要であり、二酸化炭素(CO2)削減、種の保存、ごみの減量のための意識改革・社会システムの構築・生活様式の見直しを推進します。

自然環境の保全 生活環境課

地域から考える自然環境の保全

理想とするのは……次世代に豊かな自然環境を引き継いでいくために、都市的土地利用と自然的土地利用の調和を図ります。自然保護の啓発や実態把握がされていて、市民のみなさんが身近で自然にふれあう機会が多く、効果的な環境保全がすすめられているまち。

「美しい自然環境をこのまま守り、次の世代に伝えたいね」

「須坂市は狭い市だけど、有名な川があったり山や滝があったり、誇れる市だよ。このまま、この美しい自然環境を残していきましょう」

「山林に手が入らなくて荒れている。遊休荒廃農地が増えている。」

市民のみなさんからの意見

施 策

10

現状・課題自然環境を保全し、豊かな自然を次世代に引き継ぐため、第二次須坂市環境基本計画に基づき、施策を推進する必要があります。

主要河川BOD値(微生物が水中の有機物を分解する際に消費する酸素の量)の改善

―数値の測り方―

市内7河川の観測地点(11地点)のうち、目標基準(1.0mg/ℓ以下)を満たしている地点の割合

現 状 値(21年度)

45%

目 標 値(27年度)

100%

アレチウリ伐採作業

環境・安心安全

44

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!環境基本計画の推進・環境保全・温暖化防止対策・種の保存などを環境基本計画に基づき、推進します。

生物多様性地域戦略の策定と推進・生態系の多様性、種の多様性・遺伝子の多様性を考えた地域戦略を策定し推進します。

3

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 めざしていきます!累計設置件数

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

太陽光発電設備 375件 1,000件

年間参加者数

環境を守る学習会・観察会 523人 1,000人

平成21年の市民1人当たりの消費電力に対する削減割合

消費電力削減率 ― 12.5%

施策の指標

二酸化炭素(CO2) の削減率

―数値の測り方―

平成21年の二酸化炭素排出量に対する年間排出量の削減割合

現 状 値(21年度)

現 状 値(21年度)

88.1%

目 標 値(27年度)

12.5%

目 標 値(27年度)

93.1%

理想とするのは…… 地球温暖化防止のための、意識改革・社会システムの構築・生活様式の見直しが、すすめられているまち。

現状・課題水・大気を含めた地球規模の循環を考えた環境保全が重要で、なかでも温暖化防止が緊急の課題となってきており、二酸化炭素(CO2)削減や種の保存などが求められています。

また、河川と水源の保全については、監視の目が届きづらい山間地に不法投棄などが見られ、水全般を考えた環境整備が求められています。

公害の発生に関しては工場などによる公害は減少し、日常生活に起因する都市・生活型公害が増加しています。

 下水道整備は、目標の平成24年度に完了する予定ですが、水洗化促進には市民のみなさんの理解が必要です。整備された区域内であっても未接続があり、一層の水洗化促進が課題です。

 地球温暖化防止を推進してきましたが、平成22年度実績では、二酸化炭素(CO2)排出量の平成18年度対比14%減の目標達成が難しい状況です。

環境を守る活動の推進 生活環境課

施 策

11

「不法投棄が増えている」「景観の保全と美化を大切に! ごみの不法投棄や産

業廃棄物などで汚されないようにしてほしい」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

下水道を使える区域の人口のうち水洗化した人口の割合

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

45第2部 前期基本計画

下水道の水洗化率

  取組んでいきます!地球温暖化防止対策実行計画の策定・二酸化炭素(CO2)排出量の実態把握と目標値を明確にし、各種団体と連携し、温室効果ガスの削減を推進します。

ボランティアによる清掃活動の推進・自治会、事業所と連携した清掃活動を推進するとともに、市内一斉清掃を継続して実施します。

公害対策・日常生活に起因する公害を含め、迅速な発生源の特定と除去、原因の究明・再発の防止をすすめます。

新エネルギー導入の推進・太陽光発電やペレットストーブ設置に対し支援します。・公共施設などへの太陽光発電の設置を推進します。・小水力発電や燃料電池など先進的技術を利用した新エネルギーの導入を促進します。

省エネルギーの推進・企業ごとの二酸化炭素(CO2)削減やごみ減量、各家庭での取組みを紹介し、市全体で省エネルギーを推進します。

環境を守る学習会開催などによる普及啓発・定期的な環境に関する学習の機会を提供します。・地球温暖化防止推進協議会と連携して、具体的な実践についての紹介や、普及・啓発をすすめます。

豊かな緑の維持管理・森林や里山の保全と適正な整備により、自然環境を守ります。

下水道施設の整備・平成24年度の完了を目標に下水道整備をすすめます。・既設の施設の適切な維持管理を計画的におこなうために、必要に応じて下水道長寿命化・地震対策計画を策定し、下水道事業の健全運営に努めます。

水洗化の促進・下水道が整備された区域内の未接続のお宅に対して、十分な説明をし、一日も早い接続をお願いするなど、一層の水洗化を促進します。

下水汚泥の有効利用・循環型社会をめざし、下水汚泥の有効利用を継続します。

環 

安心安全

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理想とするのは…… 市民のみなさん・事業者・団体・行政が一体となって日ごろから5Rの推進※に取組むことにより、大切な資源が守られ、環境への負荷が少ないまち。

※注)5R:ごみになるものは買わない・もらわない「リフューズ Refuse」、ごみを減らす「リデュース Reduce」、限られた資源を繰り返し使う「リユースReuse」、修理して使う「リペアRepair」、資源を再利用する「リ

サイクルRecycle」の頭文字5つの「R」。

現状・課題 平成22年度の可燃ごみ排出量は1万トンを目標としてきましたが、平成21年度実績1万1,011トンであり、達成が難しいことから、平成22年7月から家庭ごみの有料制を実施しました。今後、なお一層の減量をすすめます。

循環型社会の形成 生活環境課

施 策

12

「行政は減量を強調するが、市民の意識は薄いようだ。有料化されたため、荒廃地や山林にごみを捨てられるのではないかと心配」

「ごみ処理などの広域化は、早急にすすめるべき課題」「市民の環境意識を持続し、さらに高めて行くべき!」

市民のみなさんからの意見

施策の指標

可燃ごみ・不燃ごみ排出量の削減

―数値の測り方―

市民ひとりあたりの年間ごみ排出量

現 状 値(21年度)

可燃 208kg不燃 11kg

目 標 値(27年度)

可燃 185kg不燃 9kg

ごみ収集作業

出典:生活環境課

46

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!家庭ごみ有料制の継続、効果などの検証・家庭ごみ有料化制度を継続実施し、減量効果、分別の度合いなどを検証し、手数料についても検討をします。

ごみ処理広域化の推進・可燃ごみ処理の広域化を推進し、エコパーク(一般廃棄物最終処分場)の建設に向け、地元のみなさんをはじめ、市民のみなさんの合意が得られるよう努めます。

清掃センターなど処理施設の適正な維持管理・清掃センター、ストックヤードなどの適正な維持管理に努め、計画的な設備の修繕、更新をします。

不燃ごみ処理方法の明確化・可燃ごみ処理の広域化に伴い、不燃ごみの処理方法について検討し、方向性を明確にします。

資源物の回収拠点充実・エコサポートすざかのほかに、資源物回収拠点を増やし、充実させます。

堆肥化の推進、資源化方策の検討・各家庭での生ごみの堆肥化の支援を引き続きおこなうとともに、市全体での資源化策について検討します。

不法投棄対策の継続・監視カメラの設置や、各自治会衛生部長などの協力も得て、パトロールを強化し、不法投棄をさせない、許さない環境づくりに努めます。

 めざしていきます!市内資源物回収拠点数

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

拠点合計数 1か所 5か所

生ごみ堆肥化実施

補助金交付累計世帯数 2,274世帯 2,700世帯

不法投棄件数(ポイ捨てごみを除く)

年間不法投棄件数 108件 80件

【ごみ・資源物量の推移】

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 めざしていきます!公衆トイレの改修

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

未水洗化、老朽化により改修が必要な公衆トイレの数

2か所 0か所

理想とするのは…… し尿処理施設、火葬場、公衆トイレ及び霊園など環境衛生施設の必要に応じた新たな施設整備、既存施設の定期的な修繕などがすすめられ、不快感を与えることなく清潔に管理し、生活に安心感が得られる環境が整っているまち。

現状・課題 し尿処理施設は、公共下水道などの進展により処理量が減少しています。適正な処理をするためには公共下水道へ接続する必要があります。

 火葬場及び公衆トイレは、適正な維持管理、運営をおこなう必要があります。

 既存霊園は空き区画が少なく、新たな霊園需要に対応できない状況となっています。

環境衛生施設の整備 生活環境課

施 策

13

「環境衛生施設整備に、最大限の努力を望みます。とても市民が満足しているとは思いません」

「目覚ましく環境整備がすすみ、美しい町になりました。しかし、どこに行ってもそうですが、観光地のトイレの汚れは残念です」

市民のみなさんからの意見

施策の指標

    霊 園 整 備 数

―数値の測り方―

霊園整備区画数現 状 値(21年度)

2,750区画

目 標 値(27年度)

3,600区画

高梨霊園

村山の公衆トイレ(改修前)太子町の公衆トイレ

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

47第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!し尿処理施設の適切な管理と運営・処理量が減少しているし尿処理施設を、公共下水道接続へ切り替えます。

公衆トイレの適正な管理・建設から相当の年数が経ち、老朽化が著しい施設の改修や修繕をします。

こころ安らぐ霊園の整備と管理・松川霊園に隣接して新たに霊園を造成し、霊園需要に対応します。・将来、お墓の管理に不安を抱える市民のみなさんへの対応として、合葬式墓地を設置します。・民間活力を導入した維持管理について検討をすすめるとともに、霊園の適正な維持管理をします。

環 

安心安全

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施策の指標

誰もが安心して暮らせるよう、日ごろから防災に対する市民のみなさんの意識を高め、身近な地域防災体制を充実します。行政は素早く正確な災害情報を提供するとともに、消防力の強化を推進します。

市民のみなさん・地域・行政が連携し、交通安全活動や地域に目を向けた自主的な防犯活動、安全な消費生活の啓発をすすめ、安全・安心なまちをつくります。

防災体制の充実 総務課

安全に暮らせる生活支援

理想とするのは……市民のみなさん・地域・企業・行政が、「自助・共助・公助」により防災体制を整えるとともに、日ごろから災害に対する備えが十分になされ、被害が少なく安心して安全に暮らせるまち。

「地域防災組織が各自治会にあるが、十分に機能するか不安だ」

「自主防災組織の活性化が必要だ!」

「防災無線の活用」

市民のみなさんからの意見

施 策

14

現状・課題すべての自治会で自主防災組織が結成されていますが、昼間の災害を想定した高齢者や女性を含めた組織強化や、防災訓練などを通じて防災意識を高める活動が求められています。

災害の発生やその後の対応など、防災情報が迅速かつ正確に伝わることが求められています。このため、防災行政無線だけでなく、防災防犯メール・防災ラジオ・消防車両などにより、情報伝達をしています。また、防災行政無線故障時における部品の調達や、デジタル化など、設備の改修について検討が必要です。

障がい者、高齢者などの災害時要援護者については、「新・地域見守り安心ネットワーク」により、地域や関係団体と連携しながら、日常の活動の中での状況把握に努め、災害時の迅速で円滑な救助や安否確認などの体制整備が求められています。

行政の防災体制が 充実していると感じる人の割合

―数値の測り方―

市民総合意識調査個別設問

現 状 値※(21年度)

41.6%

目 標 値(27年度)

70 %

総合防災訓練

48

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!防災訓練の実施・災害に対する対処の仕方を理解し、災害にも対応できるよう、市民のみなさん、関係機関、行政が連携して防災訓練を実施します。・自主防災の組織を強化するため、研修会などを開催し、リーダーの資質向上に努めます。

防災情報の広報・防災情報がすべての市民のみなさんに迅速かつ正確に伝わるよう、防災行政無線など各種広報媒体を充実させます。

防災設備や備蓄品の充実・避難した人々に混乱が生じないよう、防災設備や避難所の備蓄物資の充実に努めます。

地域防災計画、国民保護計画の見直し・災害対策基本法、国民保護法や県地域防災計画などに基づき、災害に対応ができるよう計画の見直しをすすめます。

地域防災マップの更新・災害時要援護者の把握や地域の防災情報などを地図に表示し、各地域で迅速にきめ細やかな対応ができるよう見直しをすすめます。・地域防災マップの見直し作業とあわせて、防災意識の向上をすすめます。

治水対策の推進・河川・排水路の整備をすすめます。・災害防止のため排水機場の維持管理をすすめ、大雨時には素早い対応をします。

災害応援体制の充実・近隣市町村や姉妹都市、企業などと災害時応援協定での連携を強化し、緊急時の迅速で適切な救援救助体制の確保に努めます。

業務継続性の確保・業務継続計画を策定し、迅速に復旧できる情報システムの構築や業務体制を整え、災害や事故発生に備えます。

 めざしていきます!地域の自主防災組織による防災訓練(災害図上訓練を含む)

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

実施している自治会数 58自治会 69自治会

食糧品の備蓄

年度末備蓄数 5,060人分 5,500人分

災害時応援協定(地方公共団体、民間)及び消防相互応援協定などの締結

市が締結した件数 33件 45件

※注)市民総合意識調査での「防災対策・消防力の強化」に対する満足度

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施策の指標

  各種災害における出動数の減少

―数値の測り方―

人口1万人あたりに対する災害出動件数

(水害・火災・救急・救助など)

現 状 値(20年度)

348件

目 標 値(27年度)

340件

理想とするのは……各種の災害から市民のみなさんを守るために、消防施設や設備の整備などにより防災基盤が強化されている。一人ひとりの防災意識も高く、地域の防災力が充実しているまち。

現状・課題災害が複雑多様化しているため、災害を迅速かつ的

確に判断して、最大限の消防力を効果的に運用できるように、消防施設及び消防設備などの整備をすすめます。

また、高齢社会の進展に伴い、各種災害から災害時要援護者を守るため、市民のみなさん・消防団・自主防災会との連携強化が求められており、併せて救急業務の高度化と医療機関との連携も課題です。

消防・救急体制の充実 消防本部

施 策

15

「行政と地域で、一体となっていく姿勢が必要だね」「認知症になっても安心して地域で暮らせる社会で

あって欲しいな」

市民のみなさんからの意見

消防出初式

須高管内の平成21年中救急発生状況

救急発生件数:2,253件

急病 65%

一般負傷 15%

交通 8%

その他 12%

出典:須坂市消防年報

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第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

49第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!消防防災施設の充実・通信指令設備の保守点検整備及び災害に強い消防水利の整備をすすめます。・消防救急デジタル無線の広域化・共同化について調査研究し、整備をすすめます。

消防防災設備の充実・消防車両(消防ポンプ自動車・特殊車両)、高規格救急車、消防資器材などの計画的な整備・更新を実施します。

救急業務の高度化、医療機関との連携及び応急手当の普及啓発・救急隊員の知識・技能の向上と高度救急資器材を整備します。・近隣病院との連携を強化します。・市民のみなさんへの応急手当の普及啓発をすすめます。

予防対策の推進・防火対象物や危険物施設の立入検査体制を強化し、防火管理体制を充実します。・高齢者などの災害時要援護者をはじめ、市民のみなさんの生命財産を火災から守るために、住宅用火災警報器の普及促進をすすめます。・防災意識の啓発を推進します。

消防団活性化とイメージアップの推進・消防団員が勤務する事業所への協力依頼、各自治会へ消防団加入の協力依頼及び消防団員加入広報を実施します。・高齢社会における消防団の組織について研究し、活性化をすすめます。

消防体制の広域化の検討・将来的な消防の広域化に向け、広域応援体制の充実・強化について引き続き検討し、体制を整えます。

 めざしていきます!医療機関との連携

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

病院関係者と救急隊員による救急研究会年間開催数 12回 24回

応急手当の普及啓発

応急手当講習年間受講者数 2,068人 2,274人

住宅用火災警報器普及・設置促進

調査した全住宅数のうち設置済住宅の割合 56.7% 100%

防火対象物・危険物施設の立入検査体制の強化と防火管理体制の充実

指摘件数のうち改修件数の割合 82.1% 100%

事業所・自治会へ消防団協力依頼及び加入広報の実施

加入広報実施数のうち承諾事業所数 7団体 10団体

環 

安心安全

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施策の指標

市内での交通事故発生件数の減少

―数値の測り方―

人身事故の年間発生件数

現 状 値(過去5年平均)

230件

目 標 値(27年度)

218件

交通安全教室

消費者まつり年末防犯パトロール

50

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!道路交通環境の整備・交通安全施設を整備します。

交通安全意識の啓発・交通指導員など地域ボランティアによる街頭指導をします。・交通安全教室を開催します。

通園、通学の子どもや歩行者が安心して歩ける歩道の整備・通学路への歩道の設置を推進し、歩道設置が困難な場所は、車道と路肩の識別を高めるカラー舗装を施工します。・カーブミラー、ガードレール、道路標識などの整備を促進します。

子どもや高齢者が安心して歩ける道路整備・変則的な交差点の改良と、快適な歩道空間にするために段差を解消し、歩行者に支障がない環境を整備します。

 めざしていきます!交通安全意識の啓発

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

交通安全教室の開催、広報チラシの配布など年間実施数 41回 45回

歩道の段差解消

工事実施済みの合計距離 1,982m 2,800m

理想とするのは……子どもを交通事故から守り、高齢者が安全に安心して外出できる道路交通環境の整備を推進し、一人ひとりが交通安全意識と交通マナーの向上に努め、交通事故のないまち。

現状・課題マイカーの普及、高齢社会の進展、社会・経済活動の24時間化などにより、交通事故の発生が後を絶ちません。また、高齢者が関わる事故割合が増えています。

幼少期から交通ルールを体得し、一人ひとりが交通事故にあわない、交通事故を起こさない意識を、強く持ち続けることが必要です。

交通事故の未然防止・被害の軽減のために、シートベルト・チャイルドシートの正しい着用や、自転車の安全利用、飲酒運転の根絶などについてもさらに取組む必要があります。

交通安全対策の推進 市民課

施 策

16

「交差点の改良が必要だ」「生活道路に通過車両が入ってくるのは困る!」「交通指導員制度が充実しているね」

市民のみなさんからの意見

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将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

51第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!防犯診断・防犯パトロール・防犯指導員による地域の実情に合わせたパトロールを実施します。

日常的な見守り活動・地域安全サポーターによる散歩を通じた通学路や地域の見守り活動など、各自ができる範囲で継続的に活動します。

防犯意識の啓発・広報紙やそっくりパトカーなどを活用して防犯意識の啓発普及をすすめます。

防犯のための明るい環境づくり・適切な防犯灯の設置、維持管理を推進します。

  取組んでいきます!子どもや高齢者などに対する情報提供・各自治会の民生児童委員への資料配布、公民館の高齢者講座、社会福祉協議会ふれあいサロンとの連携などにより、研修会や啓発チラシを配布します。・悪質商法や振り込め詐欺の被害防止や食の安全など情報を提供。

関係機関との連携による消費者保護・長野消費生活センターの研修会や講師の依頼など、日ごろから関係機関との情報を交換します。

 目ざしていきます!防犯意識の啓発

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

広報チラシなどの配付回数及び、防犯診断の報告の年間実施回数

20回 30回

 めざしていきます!広報紙、チラシ回覧・配布などによる情報提供

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

年間実施回数 15回 25回

消費生活に関する相談

年間相談実施件数 72件 90件

理想とするのは……地域ぐるみの見守り活動など地域のつながりが強く、市民のみなさん・地域・行政が一体となり犯罪を未然に防ぐまち。

理想とするのは……悪質商法や食の安全などに関する消費者情報を提供し、地域と連携した被害防止対策をすすめ、消費生活の安全を守るまち。

現状・課題「自分たちのまちは自分たちで守る」という意識が高まり、自主的に防犯活動に参加するボランティアが増えています。通学路やまちを見守る、地域安全サポーターが日常的にパトロールをしています。

防犯灯の適切な管理など、自分の住むまちに関心を持つことが重要です。住民の声かけや視線が、犯罪の発生しにくい環境づくりにつながります。

現状・課題高齢者のみの世帯の増加や、核家族化が進み、近隣の付き合いも希薄となり、悪質商法などの被害にあっても、家族や友人に相談できない状況があります。

地域安全対策の推進

消費生活の安全

市民課

市民課

施 策

17

施 策

18

「行政と地域で、一体となっていく姿勢が必要だね」「安心して地域で暮らせる社会であって欲しいな」

「悪質商法にあっても、他人には話せないし相談できないな…」「公的な情報の共有が必要だ!」

市民のみなさんからの意見

市民のみなさんからの意見

環 

安心安全

施策の指標

施策の指標

 市内での犯罪発生件数の減少

消費生活に関する講座への参加者数

―数値の測り方―

刑法犯の年間発生件数

―数値の測り方―

出前講座などの参加者数

現 状 値(21年度)

429件

現 状 値(21年度)

182人

目 標 値(27年度)

400件

目 標 値(27年度)

220人

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多様な文化を学び育て、交流する創造的なまちづくり

こども 21すざか未来大学「せせらぎサイエンス」

上八町の赤熊(しゃあま)

生涯学習・文化振興・スポーツなど

生涯学習・文化芸術を創造し、発展する

まちの基礎に

創造的な人々が住み、一人ひとりが持つ文化的資源を持ち寄り、人々がまちの文化を育て、まちの多様な文化が人を育て、市民のみなさんにとって誇りとなる「まちとしての価値」をさらに高めます。個々で学んだことを地域づくりにいかすための還元を通じ、市民のみなさんが交流することで、お互いを尊重し合い集えるまちをつくります。

学びの主体は、市民のみなさん一人ひとりです。みなさんの自主的な学習権を守り、地域づくりにいかすため、公民分館活動の活性化、学びやすく親しみのもてる公民館づくりに努めます。

市民のみなさんの文化芸術活動は、市民力や産業力の成長に大きく寄与してきました。現在もこの活動が、新たな市民力を生みだしています。この市民力を持続的に発展するまちづくりの根幹に位置づけます。

4

52

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

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施策の指標

生涯学習の機会充実 中央公民館

理想とするのは……市民のみなさんが生涯学習を通じ、自ら学び挑戦する心を育み、学んだことを地域にいかしていく活動により、相互の交流が盛んにおこなわれ、知識・技術が広がる環境づくりや地域の連帯感を育む活動が推進されているまち。公民館では、市民のみなさんと共に生涯学習活動の核として、情報発信と地域活動がおこなわれているまち。

「生涯学習が活発におこなわれているね」「学校教育、青少年健全育成、生涯学習などに市民

が関わることで、地域の交流が活発化し、結果的に健康・福祉につながるようなまちにしたい」

「学習の成果をいかす方法がわからない」

市民のみなさんからの意見

施 策

19

現状・課題多くの市民のみなさんが、公民館などを利用し生涯学習が活発におこなわれている反面、学習する人が限定され、特に若年層に拡大されていない傾向にあります。また、学習をいかして地域で活動する人が少ない状況もあります。

中央公民館・地域公民館などの         延べ利用者数

―数値の測り方―

各館の年間延べ利用者数

現 状 値(21年度)

18万9,520人

目 標 値(27年度)

20万人

井上地域づくり推進委員会しめなわづくり旧上高井郡役所

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

53第2部 前期基本計画

文 

スポーツなど

  取組んでいきます!学習機会の拡大と充実・市民のみなさんのニーズに合った魅力ある講座や、地域の特色をいかした講座を開催します。

地域活動の活性化・各自治会の公民分館や、地域づくり推進委員会の活動を支援します。

各種講座の情報提供・「公民館だより」を中心に、チラシ、ホームページなどを活用した情報提供を充実します。

学習の成果を発表する場の提供・活動の励みとして絵画、写真などを始め、学習の成果を発表する機会を設けます。

 めざしていきます!中央公民館・地域公民館が主催する講座

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

階層別講座、教養講座、国際化講座、地域・まちづくり講座延べ参加者数

1万9,168人 2万3,000人

公民分館による学習活動の実施

年間実施自治会数 40自治会 69自治会

講座の情報を、公民館だより、チラシ、ホームページから得ている人の割合

講座受講者アンケート 65% 80%

中央公民館・地域公民館などを会場とした展示など

展示などの年間実施回数 47回 60回

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理想とするのは…… すべてのライフステージに学んだことをいかせる「ひと・もの・場所」の環境をネットワーク化し、共に創りだし、発展するまち。

現状・課題 市民のみなさんの実践が、活発にまた積極的におこなわれていますが、実践団体をつなぐ活動が不足していることもあり、その活動は個人や団体の内部にとどまり、実践者、団体同士の広がりや社会にいかすまでに至っていません。

 市民力をさらに高めていくためには、市がおこなう施策や、個人・団体の活動をネットワーク化しお互いに影響を与えあう必要があります。

生涯学習・文化芸術を核としたまちづくりの推進 生涯学習スポーツ課

施 策

20

「文化芸術を深め、それをまちづくりにいかす地域づくりの活動をすすめていこう!」

「子どもは、その地に根を張って大きく成長すると思う。見慣れた景色の中に、歴史や芸術を感じられるまちづくりがいいと思う」

市民のみなさんからの意見

施策の指標

個人が生涯学習・文化芸術に親しみ、地域のみなさんと一緒に活動している

―数値の測り方―

個人活動数のうち地域での活動数の割合(「文化芸術振興ビジョン」に沿って測定)

現 状 値(21年度)

※注)数値は「文化芸術振興ビジョン」に沿って測定します。

目 標 値(27年度)

80%

54

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!課題と目標の共有・文化芸術振興を「ひとづくり」「まちづくり」の核としてとらえ、

「市民力・産業力の創造」をめざす「文化芸術振興ビジョン」を策定し、生涯学習・文化芸術を核としたまちづくりを推進します。

「ひと・もの・場所」の共有・すべての実践団体(読み聞かせ活動団体・伝統芸能保存団体など)や実践者のネットワーク化・実践活動を支援します。・デジタルアーカイブ※事業などの検討により、情報の共有化をすすめます。   ※注)デジタルアーカイブ:有形・無形の文化資源を、

              デジタル化して保存などをおこなうこと。

全市をフィールドとした取組みの展開・「いつでも・どこでも・誰でも」文化や芸術に触れ、自ら取組んでいけるよう施設での活動を展開します。

生涯学習の充実・生涯学習推進センターの機能を充実します。・生涯学習推進リーダーの育成をすすめます。

市民団体のつながり強化・読み聞かせ団体・伝統芸能団体の連絡組織化をすすめます。

 めざしていきます!文化芸術を核としたまちづくり推進事業への取組み

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

全取組み数のうち達成取組み数の割合※ ― 80%

共有して活動する団体連携

年間回答・参加人数※ ― 50回

「いつでも・どこでも・誰でも」文化や芸術に触れ、自ら取り組む文化芸術活動の実践

年間回答・参加人数※ ― 50回

生涯学習推進リーダーの育成

生涯学習指導者養成講座累計受講者数 89人 114人

読み聞かせ団体・伝統芸能保存団体の連絡組織化

年間回答・参加人数※ ― 100%

図書館・博物館の利用

年間利用者数図書館 12万756人 15万人

博物館 6,201人 8,000人

メセナホールなどの文化振興事業団管理施設利用者数など

年間利用者数・入館者数 20万5,546人 22万人

信州須坂蔵の町音楽祭

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施策の指標

日ごろからウオーキングや競技スポーツなど、スポーツをおこなっている人の割合

―数値の測り方―

市民総合意識調査個別設問

現 状 値(21年度)

42%

目 標 値(27年度)

50%

理想とするのは……市民のみなさんがスポーツを通じ、健康で生き生きと自ら学び挑戦する心を育み、学んだことを地域にいかしていく活動を推進し、市民のみなさん相互の交流が盛んにおこなわれ、地域の連帯感を育む活動が推進されているまち。

現状・課題スポーツ団体やサークルなど、多くの市民のみなさんが体育館や運動広場を利用し活発に活動している一方、団体やサークルではメンバーが固定化・高齢化し、新たな若い世代に拡大していかない傾向にあります。

施設面では、運動広場の夜間照明や体育館の空調設備、付属する駐車場などを含め、設備環境は十分とは言えず、大会などでは主催者が会場使用で苦慮している状況があります。

スポーツ活動の充実 生涯学習スポーツ課

施 策

21

「スポーツクラブに入らないとスポーツができない」「もう少しスポーツ施設を充実させてほしい。他市と

比べて悪すぎる。ひとつでいいから、須坂を誇れるスポーツ公園を作ってほしいな」

「スポーツ活動に、幅広く市民が参加できるように工夫されていていいね」

市民のみなさんからの意見

スポーツは、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成や、心身の健全な発達に役立ちます。そして、スポーツを生涯にわたって親しみ楽しむことは、人生を豊かに充実したものにします。

子どもから高齢者までみんなが、そのライフステージに適したスポーツ・レクリエーション活動に親しみ、明るく健康で活力にあふれた生涯スポーツ社会を築きます。

市民スポーツ活動の充実

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

55第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!スポーツ事業の充実・市民のみなさんのニーズに合った種目のスポーツ教室や、地域別にニュースポーツ教室を開催します。

指導者の確保と育成・地域スポーツのリーダーとなる指導者の確保・育成をすすめます。

スポーツ・レクリエーション団体の活動支援・体育協会を通じ、協会に加盟する各種競技団体の活動支援と各種スポーツ大会を支援します。

スポーツ施設の充実・市営体育施設を気軽にスポーツを楽しめる場、競技力を向上する場として整備をすすめます。

学校体育施設の有効利用・市内小中学校の体育館やグラウンドなどを市民のみなさんに開放します。

総合型地域スポーツクラブへの支援・夢や希望を育み、豊かなスポーツライフの実現のため、子どもから高齢者まで、誰もが自主的にスポーツに親しめる総合型地域スポーツクラブ※の設立を支援します。

   ※注)総合型地域スポーツクラブ:幅広い世代の人々が、各自の興味関心・競技レベルに合わせて、色々なスポーツに触れる機会を提供する、地域密着型のスポーツクラブ。

 めざしていきます!地域別スポーツ教室(6ブロック)

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

年間参加者数 474人 600人

竜の里須坂健康マラソン全国大会

参加者数 2,915人 3,200人

体育施設の利用

年間延べ利用者数 41万9,220人 43万人

スポーツリーダーバンク

累計登録者数 42人 50人

総合型地域スポーツクラブ

累計登録者数 ― 200人

文 

スポーツなど

オータムカップニュースポーツ大会

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施策の指標

みんなの活力があふれるまちづくり

農業の活性化 農林課

理想とするのは……市民のみなさんが意欲と自信をもって、いきいきと農業に取組めるまち。

施 策

22

現状・課題質の高い、地域の特性をいかした農産物が多く、果実出荷量が全国で高位置にありますが、従事者の高齢化と担い手が不足しています。

中山間地の野生動物の農作物被害が深刻化しており、被害防止対策や、耕作放棄地の拡大防止が、重要な課題です。

 支援制度を利用した     耕作放棄地解消面積

―数値の測り方―

累計解消面積

現 状 値(21年度)

15.4ha

目 標 値(27年度)

33.3ha

地域資源をいかした

農林業の充実

経済のグローバル化や、都市と地方の格差に対応できる地域の総合力による産業体制を整えるために、お互いの連携を通して、新しいアイデアの創造や人材の育成、雇用の確保により、活力あふれるまちをつくります。

須坂市は長い間積み重ねられた高い栽培技術により、全国有数の果樹産地となっています。このほか、特有の伝統野菜などの農業資源を活用し、さらなる農業振興をすすめます。

また、総面積の約70%を占める山林の間伐や治山事業をすすめ、豊かな森林を維持していきます。

産業振興

「これからはブランド力を強化することが大切!」「若い人で農地を持たない人でも農業で働ける場や、農

産物を加工するところを作るなど、農業の振興が必要だね」

「生産者と消費者の連携を図ることが難しい」「私の住んでいる地域では、サル、イノシシによる農作

物の食害が多発しています。収穫前の農作物を食い荒らされた光景を見ると、労働意欲がなくなりますよ」

市民のみなさんからの意見

5

56

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!高品質な農産物の栽培・農業者、JA、農業改良普及センターなどと連携し、ブランド力の重要な要素である「安心・安全」な農産物の提供をすすめます。・地域の消費者から信頼される「地産地消(賞)」※を推進します。

                 ※注)43ページ参照

新たな販路拡大と販売促進・インターネットや、ホームページなどを活用した販路を開拓します。・農業関係機関と連携して、大都市圏での売り込みをおこないます。

グリーンツーリズムなど体験・交流型農業の推進・須坂市の農業と観光が連携したメニューを開発します。

農作物の野生動物被害対策の推進・耕作放棄地の拡大防止と野生動物との住み分けのために、市民のみなさんと共に里山に隣接する山林への緩衝帯整備や電気柵などの設置・管理をすすめます。・猟友会と連携し、被害防止対策のために駆除します。

耕作放棄地解消対策の推進・須坂市耕作放棄地対策協議会と連携し、耕作放棄地解消に向け各種事業を推進します。・新たに農業を始める人に、農地や各種補助メニューの紹介など支援します。

家畜防疫対策の推進・須高家畜防疫協議会など関係機関と連携し、伝染病予防に努めます。

農業後継者対策の推進・県及び関係機関と連携し、新規就農者をはじめとする後継者を育成・支援します。

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理想とするのは……健全な森林の維持と、多面的・公益的な機能の保持のため、適切な森林の育成管理と基盤整備により、森林を社会全体の「緑の財産」として、次の世代に引き継ぐまち。

現状・課題 良質木材の生産には適期の間伐が不可欠であり、恒常的な間伐と間伐材利用のためには、作業道整備などが必要です。効率的な作業に取組んでいますが、木材需要の減と木材価格の低迷により、林業は厳しい状況にあります。

※注)森林(もり)の里親制度:森林所有者と企業が里親契約を結び、森林整備の促進や企業と住民との交流を深めるなど、森林づくりをすすめていく事業。

森林の多面的機能の維持保全と共生 農林課

施 策

23

「森林セラピーなどによる、癒しや健康増進に向けた地域づくりの研究をしてはどうだろう」

「自然環境はむやみに植栽をせず、二次林(雑木林)として維持し『身近な里山』としてほしい!」

市民のみなさんからの意見

施策の指標

森林(もり)の里親制度※の契約件数

―数値の測り方―

累計契約件数

現 状 値(21年度)

1件

目 標 値(27年度)

5件

りんごオーナーによる収穫風景

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

57第2部 前期基本計画

 めざしていきます!「安心・安全」な農産物を提供する農業者数

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

エコファーマー※認定数 1,039人 1,050人

JA須高の取扱品目の販売実績

JA須高の受託販売品取り扱い実績(うち須坂市分) 38億5,300万円 43億8,800万円

  取組んでいきます!森林の保健機能の増進・自然を求めて訪れる観光客や地域の方が安全に森林浴を楽しみ、癒し効果による身心の健康増進ができるよう、里山の遊歩道などを整備します。

間伐事業の推進と間伐材の活用・森林整備計画に基づき、里山地区を中心に間伐作業をすすめます。・間伐材の活用により、木の文化の再認識や森林に対する関心を高めます。

作業道などの整備・間伐経費を削減し、搬出間伐と成木の搬出が今後も恒常的におこなえるよう、作業道を新設・整備します。

治山事業の推進・里山での集中豪雨などによる土石流災害を防ぐため、自然環境の保全と適切な整備で、保安林の防災機能を強化します。

松くい虫などの防除対策の推進・地上薬剤散布と被害木伐倒駆除により、まん延防止をすすめ、緑豊かな景観形成を保全します。

 めざしていきます!間伐整備の実施

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

累計実施面積 576.67ha 1,350ha

※注)エコファーマー:土づくり、化学肥料・化学農薬の低減を一体的におこ なう生産方式を導入する計画をたて、都道府県知事の認定を受けた農業者。

体験・交流型農業への参加者数数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

グリーンツーリズム体験プログラム参加人数 373人 640人

電気柵などの設置

設置済みの合計距離 24.73㎞ 49.25㎞

産業振興

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施策の指標

粗付加価値額  ( 製造品出荷額などから原材料   使用額などを差し引いた額 )

―数値の測り方―

従業員1人あたりの粗付加価値額

現 状 値(21年度)

902万円

目 標 値(27年度)

1,110万円

理想とするのは……地域に住むみなさんが豊かに暮らせる経済環境をつくるため、市内企業の経営革新、産学官・産学・産産連携などによる技術開発や販路開拓により、企業活動が活発におこなわれているまち。

現状・課題須坂市は、高い開発力をもった高付加価値型産業の集積をめざし、意欲ある企業への積極的な支援による産業振興が望まれています。

そのため、産業コーディネート・アドバイス事業を中心とした産学官・産学・産産連携事業を実施し、研究開発、販路拡大、研究会活動を推進し、必要により提案公募型事業を導入しています。

今後は、社会的課題解決型プロジェクトを推進し、とりわけ、地域資源を活用した農業、商業、工業、観光の各産業が連携し、相乗効果を生み出すことによる産業活性化が必要です。

既存産業の高度化・高付加価値化の促進 工業課

施 策

24

「須坂発の新製品、新技術の合同開発を!」「他産業との連携が大切だ」「産学協同の新技術研究所のような環境を整えて、資

本の流入を図って行くべき!」

市民のみなさんからの意見

人口減少・少子化・高齢社会の到来、国際競争の激化など、地域経済を取り巻く環境が急激に変化する中で、このような変化に対応できる工業の活性化が必要です。

そのために、国県などの公募資金の活用による技術開発や研究開発、販路開拓や企業立地の支援体制の強化、産学官連携の環境整備などにより、工業の活性化とともに地域活性化を図ります。

時代のニーズに対応できる

工業

58

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

出典:工業統計調査

5,000 500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

0 0

10,000人

億円・か所

平成

製造品出荷額 (単位:億円)

262

8,182

2,253

10

244

7,496

2,440

11

246

7,651

2,780

12

217

7,023

2,099

13

209

6,156

1,018

14

215

6,447

1,127

15

203

6,394

1,246

16

200

6,256

1,189

17

186

6,374

1,257

18

195

6,661

1,293

19

193

6,532

1,337

20年度

従業員数 (単位:人)

事業所数 (単位:か所)

【 工 業 の 推 移(従業員4人以上の事業所対象)】

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将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

59第2部 前期基本計画

 めざしていきます!製造品出荷額   (その事業所で製造したものや、下請工場などに原材料を    支給して製造させたもので、1年間に出荷した額)

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

従業員1人当たりの製造品出荷額 2,047万円 3,080万円

製造業融資あっせん

製造業の県と市の制度資金の融資あっせん件数 72件 100件

提案公募型事業の採択

年間採択件数 3件 5件

産業展示会出展

産業フェア in 善光寺平の出展企業数 16件 20件

  取組んでいきます!地域企業の技術力、経営基盤の強化・産業コーディネート・アドバイス事業を中心とした産学官・産学・産産連携事業による企業の技術開発・研究開発などを支援します。・企業などの資金需要に応じた制度資金の融資あっせんをします。

社会的課題解決型プロジェクトの構築・既存組織の連携を促進し、地域が抱える社会的課題解決型のプロジェクトを支援します。

提案公募型事業(競争的資金)の導入・国・県などの提案公募型事業(競争的資金)の導入により、技術開発・研究開発などに支援します。

組織横断型推進体制の確立・庁内関係各課との連携によるプロジェクト推進体制を整備します。

販路開拓の支援・産業フェアなどの出展を支援するとともに、県など関係機関と連携して、企業がおこなう販路開拓を支援します。

企業動向の把握・企業動向調査及び企業訪問などにより企業動向、企業の今後の展開と課題を把握するとともに、調査結果などの情報を企業へ提供します。

教 育

循環農業

新エネルギー

環 境

遊 休 農 地

まちなか対策

事業の社会性

産業振興

社会的課題解決型プロジェクトのイメージ

〈民間主導産学官連携組織による推進〉

◆個別企業開発第Ⅰステージ

第Ⅱステージ

◆蔵の町並みキャンパス推進協議会

◆イノベート SUZAKA

◆須坂地域金型人材育成ネット

◆働きざかりの健康づくり研究会

解決すべき課題

企 業 社 会

◆信州須坂フルーツスイーツ研究会

◆須坂市グリーン農業研究会

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施策の指標

県営日滝原産業団地や工業系用途地域への立地企業数

―数値の測り方―

企業立地振興事業補助金などの累計交付件数

(新設の用地取得・建物設置のみ)

現 状 値(21年度)

2件

目 標 値(27年度)

5件

理想とするのは……企業誘致の推進を地域経済の活性化や雇用の創出を支える柱として、活発に企業活動がおこなわれているまち。

現状・課題企業誘致については、インター須坂流通産業団地が完売し、雇用の創出と財政の健全化が図られ、製造品出荷額が平成 17年から微増しています。

しかし、県営日滝原産業団地は、分譲率が須坂市分51%にとどまっており、今後は、県と連携した戦略的分譲促進と、新産業団地の研究をおこなう必要があります。

新産業創出・企業立地の推進 工業課

施 策

25

県営日滝原産業団地付近

インター須坂流通産業団地

60

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!産学官連携の環境整備・インキュベーション施設(起業や創業をする入居者を支援する施設)や共同研究施設、企業間の交流スペースなどを備えた産学官のネットワーク拠点施設設置を検討し、産業の振興に努めます。

企業立地への支援・県と連携して日滝原産業団地の分譲を推進します。・市内の空き工場など工業系用途地域の有効活用による立地を支援をします。・新たな産業団地について調査研究し、企業立地を支援します。

 めざしていきます!立地補助

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

工業系用途地域への累計立地企業数(空き工場含む) 0件 2件

「工業団地への誘致に助成金を出すなど、活発な運動をして、ものづくりのまちの活気を取り戻してほしい」

「生まれ育った地域で働けるように、施設・工場などの受入れを充実をしてほしい」

「産学官連携拠点施設(インキュベーション・共同研究・交流サロンなど)の検討をすすめて!」

市民のみなさんからの意見

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施策の指標 

市内で買い物をする市民のみなさんの割合(地元滞留率)

―数値の測り方―

市内居住回答者数で、市内で買い物をしたと回答した人の割合

現 状 値(21年度)

50%

目 標 値(27年度)

52%

理想とするのは……消費者にとっても、商店にとっても安心して過ごせるまち。

個性的で魅力のある店が集まり、歩いて楽しいまち。

現状・課題商店主の高齢化や施設の老朽化、郊外大型店の出店や隣接市への買い物客の流失などにより、まちなかの活気が薄れています。

このような中で、特色をいかしまちの雰囲気にあった、個性的な商店や特徴のある商店の出店を促すとともに、消費者のニーズにあった、買いたい、歩きたい、自分でつくって楽しめる、また、安心して休んだり、話ができる、まちなかをつくっていく必要があります。

商業の活性化 商業観光課

「『買い物』だけでなく『ショッピング』ができる須坂の商業にしたいね!」

「魅力ある商店の創出や専門店化を考えるべきだ」「商店主の高齢化、設備の老朽化を何とかしないと…」「商店街相互の情報交換の場づくりが必要では?」

市民のみなさんからの意見

経済状況や社会情勢の急激な変化とともに、消費者のニーズや生活の価値観が多様化し、業態も変化してきています。

特色のある商店などが集まり、人々が買い物や食事を楽しみ、行って歩きたくなるような、賑わいと活気のあるまちをめざします。

人々で賑わうための

商業振興

森のわっこ(中町)

施 策

26

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

61第2部 前期基本計画

 めざしていきます!年間の申請件数

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

魅力的で集客力のある店、わざわざ店などの開設支援事業

8件 15件

個人や高校生なども含めた団体がおこなう活性化イベントへの補助

1件 3件

新しい土産品など開発事業の年間補助 1件 3件

商店などへの市制度資金の融資あっせん(累計) 65件 250件

  取組んでいきます!魅力的で集客力のある店の出店支援・わざわざ店などの開設に向けた補助事業や空き家などの情報を積極的に発信します。・わざわざ店などを開設する起業者を支援します。

集客イベントなどへの支援・須坂商工会議所、須坂市商店会連合会、NPO法人などと連携して、個人や高校生なども含めた団体がおこなう活性化イベントを支援します。

新たなサービス活動への支援・地産地消(賞) ※・地元特産物を活用した、食や土産品などの開発を支援します。              ※注)43ページ参照・新サービス産業を創出するための起業などを支援します(インキュベーション施設など)。

商店街などの活動基盤の整備・商店街などの高度化、近代化などの基盤整備を促進するため、須坂市商店会連合会や須坂商工会議所の活動を支援します。

経営基盤の強化・須坂商工会議所などと連携して経営相談や企業診断などを支援します。・商店などの資金需要に応じた制度資金の融資あっせんをします。 産

業振興

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施策の指標 

観光消費額

―数値の測り方―

観光地点数ごとの年間観光消費額合計

現 状 値(21年度)

26億2,352万1千円

目 標 値(27年度)

27億5,500万円

理想とするのは……地域の伝統文化・お祭の再生など、地域行事を通じたコミュニティ活動で近所づきあいを広げ、地域の良さを知り、須坂の魅力を訪れる人に伝え、交流を深めることにより、地域で連携して観光産業を振興し、観光に訪れる滞在客が増えているまち。

現状・課題観光情報の発信により、須坂市は全国的にも知られつつありますが、宿泊施設が少ないこと、観光客の滞在時間が短いこと、観光客の受け入れ体制などの課題があります。市民のみなさんや関係団体と連携した観光施策や、観光消費拡大のための施策により、観光産業を振興することが必要です

観光産業の振興 商業観光課

施 策

27

「市民ももっと須坂の良い所をPRできるように!」「『これぞ』という食べ物が無い。B級グルメを創出

しては?」「宿泊施設が少なく、観光客に通過されているのを何

とかしなきゃ!」

市民のみなさんからの意見

観光資源を活用するとともに、さらに磨きをかけ、様々な関係団体との連携と絆により、戦略的な情報発信や「おもてなし」運動の推進、観光旅行商品の開発などに取組んでいきます。

観光産業を振興することで、「一度は訪れたくなるまち」、そして「もう一度訪れたくなるまち」をめざします。

たくさんの人が訪れる

まちづくり

蔵のまち観光交流センター

62

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

 めざしていきます!おもてなし宣言率

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

市の関係団体や関係機関のうち宣言をした団体などの割合 0% 100%

新たな観光産業の創出

創出件数 0件 2件

観光交流センター販売額

年間販売額 216万円 300万円

観光メールマガジンの発行

年間発行回数 1回 20回

観光交流センター来館者

年間来館者数 1万3,879人 2万人

観光協会窓口案内

年間案内者数 5,714人 7,000人

  取組んでいきます!おもてなし運動の推進・観光関係者を含めた全市的な「おもてなし」を、市民のみなさんや関係団体と連携して推進します。

自然体験型の宿泊客の受け入れ・自然をいかした体験型農業や自然体験型の宿泊など、新たな観光産業創出の機会を提供します。

観光物産品の販売促進・「蔵のまち観光交流センター」などを活用して、市民のみなさんや関係団体との連携により、観光物産・土産品の販売を促進します。

観光物産品の開発・果樹、味噌などの特産物をいかしたグルメや、特産品に付加価値をつけた銘品、土産品の開発を支援します。

戦略的な観光情報PR・情報の発信・須坂の伝統や歳時記なども含めた、戦略的な観光情報のPRや発信により須坂の魅力を伝えます。

社会的課題に適応した観光振興・環境や健康などの社会的課題やニーズに適応した観光産業の開発を支援します。

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施策の指標 

観光地利用者数

―数値の測り方―

観光地点数ごとの観光入込客数

現 状 値(21年度)

122万2,400人

目 標 値(27年度)

125万人

理想とするのは…… 蔵の町並みや、素晴らしい自然などの観光資源を点から線、面へと連携することで、歴史ある「須坂らしさ」を観光のイメージとしているまち。

現状・課題自然や蔵の町並みなどの産業遺産、味噌などの特産物やおいしい果物など、恵まれた観光資源を点から線、線から面と効果的に融合させ、そこに須坂の名産、銘品、土産品、食などを総合的に組み込んでいくことが求められています。

観光資源の活用による「須坂らしさ」のイメージを確立し、ブランド化を図っていくことが必要です。

観光資源の活用 商業観光課

施 策

28

「地元の人が、須坂の観光資源や、特色を知らない」「市民がおこなっていないし、知らないことが多い。

施設同士の連携もできていないみたい…」「自然(山、森林)を利用した観光地の整備が必要だ」

市民のみなさんからの意見

信州須坂・シルクと蔵のまちツーデーウオーキング

須坂市の玄関口 須坂長野東インターチェンジ出口付近

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

63第2部 前期基本計画

 めざしていきます!送付要望に対するパンフレット発送

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

年間送付件数 757件 1,000件

既存観光資源の連携

他部門と連携した観光PRの累計実施数 0件 2件

戦略的広報の実施

須坂市の観光資源の新聞、テレビなどでの年間紹介数 118件 125件

須坂市の観光資源を訪れるツアーバス

ツアーバスの年間台数 392件 600件

  取組んでいきます!既存観光資源の連携・観光案内板の設置や観光施設間の連携により、観光資源の線的・面的な整備による観光ルートを開発します。

新しい観光資源の開発・ウオーキングや歴史など、様々なものを新たな観光資源と捉え、比較優位性のある観光資源を開発します。

観光資源の連携と戦略的広報の実施・観光資源を連携させた戦略的な観光情報のPRや発信により、効果的な観光振興を推進します。

広域観光資源の連携と広報・広域的な観光資源の連携と戦略的広報の実施により、観光客の増加とブランド化をすすめます。

観光資源を活用した旅行商品の開発・観光協会などと連携し、歴史・自然・産業などの観光資源を活用して、「観光旅行商品」の開発に向けた仕組みをつくります。

産業振興

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施策の指標 

就業支援センター(ゆめわーく)の新規利用者数

理想とするのは……働く意欲を持った人たちが、自ら希望する職業につき、その知識や経験をいかし、充実した人生を送ることができるまち。

現状・課題高校卒業者や大学卒業者の地元への就職先の確保をすすめ、若年者の地元就職を促進するとともに、中高齢者の転職、就業を支援するため、相談業務をさらに充実させ、個々の適正にあった就業を支援する必要があります。

また、求職者や就業者向けの各種講習会を開催し、職業能力を向上させるとともに、当該講座を充実させる必要があります。

雇用機会の充実と産業人材の育成 工業課

施 策

29

「若者の雇用促進、須坂で暮らしてもらうためのアイデアがない」

「次世代の子どもたちが、須坂に戻って生活できる環境になるようにしてほしい!」

「企業見学、職業体験への協力を通して、職業観を育てていこうよ!」

市民のみなさんからの意見

働く意欲を持った人たちが、その知識や経験をいかし、自分にはどんな仕事が向いているのかを理解した上で、その希望に応じた職業に就くことができ、充実した人生を送ることができるよう、雇用の確保と充実及び勤労者福祉の増進に取組むとともに、求職者や就業者向けの各種講習会を開催し、職業能力の向上をすすめます。

雇用の確保と充実

5

―数値の測り方―

年間新規利用者数

現 状 値(21年度)

168人

目 標 値(27年度)

240人

就業支援センター(ゆめわーく)

64

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!就業支援センター事業の充実・求職者、在職者に対する丁寧なキャリアカウンセリングにより、的確に就業への方向付けをします。・利用者への情報提供など、アフターケアも充実します。・就業支援センターの事業内容を広報への掲載などにより、市民のみなさんにPRします。

企業が求める産業人材の育成支援・産業人材の育成のための金型、組込などの講習会を開催します。・企業の研修ニーズを把握し、講習内容を充実します。・高校再編における総合技術高校の創設を支援します。

職業観の早期醸成事業・職業観の早期醸成のため、小学5年生及び高校2年生の、職業現場の見学事業を実施します。・進路指導のため、中学校や高等学校へ講師(キャリアカウンセラー)を派遣します。・次世代を担う小中学生に対し、ものづくりの楽しさを学んでもらう講座を開催し、将来の産業振興につなげていきます。

農業サポートセンターの運営・農家の求めに応じた、労力不足に対し支援します。・サポーターの技術者講習会などを開催します。

 めざしていきます!産業人材育成研修への参加

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

年間参加者数 421人 500人

小学校5年生、高校2年生対象の職場見学参加者数数値の測り方 現状値(20年度) 目標値(27年度)

年間参加者数 614人 700人

農業サポーター登録者数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

累計登録人数 103人 130人

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施策の指標 

勤労者互助会の会員数

理想とするのは…… 勤労者がいきいきと働き、実りある人生を送ることができるよう、企業との連携を通じて、働きやすい環境づくりや勤労者福祉の増進がすすめられているとともに、仕事と生活の調和がとれたまち。

現状・課題須坂市の勤労者の多くは中小企業で働く者であり、労働条件や福利厚生の面で大企業と格差があることから、勤労者福祉施設の充実、福利厚生の充実・促進、労働環境の改善による、勤労者福祉を増進する必要があります。

男女共同参画社会に対応した、子育て支援や介護休暇制度などの周知と、男女共同参画社会づくりの意識を高める必要があります。

労働環境の整備と勤労者福祉の増進 工業課

施 策

30

「福利厚生の面からも、若者への社会的メリットをもっと増やすべき!」

「男女共同参画への推進体制が不十分だ」「勤労者への福利厚生が充実していない」

市民のみなさんからの意見

 めざしていきます!勤労者生活資金融資の利用

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

須坂市勤労者生活資金融資件数 51件 70件

勤労者生活資金融資

須坂市勤労者生活資金の年間融資額 6,328万円 8,308万円

退職金共済

中小企業退職金共済利用件数 138件 150件

企業向け講演会

研修会や講演会への累計参加者数 49人 150人

―数値の測り方―

会 員 数

現 状 値(21年度)

1,299人

目 標 値(27年度)

1,360人

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

65第2部 前期基本計画

産業振興

  取組んでいきます!勤労者互助会事業の充実・中小事業所に働く未組織労働者の福利厚生を支援するため、勤労者互助会の充実及び加入促進をすすめます。

勤労者生活資金融資事業・生活資金融資制度、住宅関連融資制度により支援します。

中小企業退職金共済への加入促進・中小企業の従業員の退職金制度を確立するため、勤労者退職金共済機構などと、契約した者の共済掛金について、支援します。

男女共同参画社会づくりの普及、啓発・仕事と生活の調和の実現のため、様々な研修会、講演会への参加を企業に周知し、普及をすすめます。

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みんなが快適に生活できるまちづくり

生活基盤や道路、交通体系などを整備し、花と緑のうるおいとやすらぎが生まれ私たちが快適に生活できるまちをつくります。

これまで受け継いだ自然や景観を守り、緑豊かなまちや、住んでいる人が愛着を持ち、住みやすく住み続けたいまち、離れて暮らしていた子どもや市外の人も住みたくなるまちづくりをめざします。

定住化の促進に努め、空き地や耕作放棄地を減らした、計画的な土地利用をすすめます。

自然とともに暮らすための

土地の有効利用

都市基盤整備6

66

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

市道銀座通り線

須坂長野東 ICフラワーロード

村山橋上空から望む須坂市

写真提供 須坂市公認ポータルサイト「いけいけすざか」

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施策の指標

土地の有効利用の推進 まちづくり課

理想とするのは……市街地では、空き家・空き地が減り、若い人が住み、

高齢者が歩いて買い物などができ、農村部では後継者対策による農業経営活性化、耕作放棄地の解消と利活用による環境整備が図られ、山間部では自然環境が保全され、森林が元気になる土地の利用がされているまち。

「コンパクトシティで良い」「郊外での住宅建設が進んでいるが、まちなかの空き住宅・空き地を優先し、田・畑・緑の自然を残す方向へ。自然は須坂の財産です」

「農地の有効利用を! 市街化調整区域の規制の在り方や、農業振興地域の見直しが必要では?」

「区域区分や用途地域など、都市計画の見直しも必要!」

市民のみなさんからの意見

施 策

31

現状・課題須坂市の市街地は、コンパクトシティの基盤が整っていますが空き家・空き地が増え、中心市街地の人口減少及び高齢化が進んでいます。

また、耕作放棄地が増加傾向にあり、野生動物被害対策などをすすめながら、有効活用について検討する必要があります。

都市計画法や、農業振興地域の整備に関する法律(農振法)などによる規制について、有効な土地利用が図れるよう見直しが必要です。

市街化区域のうち、都市的土地利用の割合

―数値の測り方―

基礎調査の土地利用別面積のうち、都市的土地利用の面積割合

現 状 値(21年度)

85.4%

目 標 値(27年度)

88%

モンキードッグ

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

67第2部 前期基本計画

都市基盤

整 

 めざしていきます!市街化区域内人口

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

一部でも市街化区域に属する自治会の人口集計 3万4,127人 3万3,100人

1,000㎡以上の宅地造成事業

市街化区域内でおこなう住居を目的とした開発行為の累計事前協議数

5件 30件

都市計画区域区分・都市施設などの見直し

都市計画審議会で審議をおこなった都市計画決定、変更、廃止の累計件数

1件 3件

地籍調査

調査完了面積 0ha 64ha

  取組んでいきます!人口減少・地域コミュニティ維持への対策・市街地への定住化促進に努めます。・市街化調整区域の、土地利用規制緩和の指定をすすめます。

未利用地の有効活用・都市計画マスタープランに基づく、計画的な土地利用を推進します。・民間活力による宅地化を支援します。・環境、景観に配慮した民間開発を指導します。

都市計画の見直し・都市計画区域区分、用途地域、都市施設について、社会・経済情勢により見直します。

農地の有効利用・耕作放棄地の解消に努めます。・野生動物被害対策を強化します。・環境保全など公益的機能の増進に努めます。

地籍調査事業・土地の適正な保全と合理的な利活用のため、一筆地調査や地籍細部測量などを実施します。・調査成果である地籍図、地籍簿を作成します。

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施策の指標 

景観育成住民協定面積

理想とするのは……須坂の特徴である四季折々の自然景観、蔵の町並み、水辺環境、そして坂などをいかした景観を残しつつ、電柱や街灯、看板、花壇など身近にある景観も、須坂らしさを考えた景観となっているまち。

現状・課題自然や蔵の町並みなどの景観をどう守っていくべきか、私たちの生活に身近な電柱 ・看板、また建築物の高さなど景観はどのようにあるべきか、破壊されている景観はあるかなど、今後守り伝えていく景観について考える必要があります。

歴史的景観保存対策事業、街並み環境整備事業により、平成 5年から 21 年にわたり、194 件の修理・修景事業を実施しました。今後は、整備されたこれらの歴史的建築物の活用や、後世に伝えていくための維持・保存が必要です。

蔵造りの建物が残る歴史的道すじを、散策する方が安心して歩ける歩行者スペースを確保し、蔵の町並みにふさわしい道路整備をおこなっており、今後も、歴史的町並みに合わせた環境の整備が必要です。

景観の保存と創造 まちづくり課

施 策

32

「美しい町並みを、ゆっくり歩ける通りにしたいね」「蔵の町で通すなら、もっと明確な策や一般市民の協

力がなくてはできないよ!」

市民のみなさんからの意見

自然環境と歴史的・文化的資産に恵まれた郷土の景観を今後も守り育て、伝え、住みよいまち、活力あるまちづくりをすすめます。

また、住民参加による花を愛する感性ある人づくり、訪れた方にやさしく温かい魅力あるふるさとづくりを、花と緑のまちづくりにより、すすめます。

須坂の水道水は、おいしく、安心・安全・安価でより安定的に供給できるよう、引き続き管理体制を整備します。

すばらしい景観やたくさんの緑とおいしい水のまちづくり

2

 めざしていきます!景観育成住民協定締結

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

協定締結累計団体数 5団体 8団体

歴史的建造物を活用した新たな施設

累計施設数 2か所 7か所

―数値の測り方―

景観育成住民協定累計面積

現 状 値(21年度)

512ha

目 標 値(27年度)

600ha

  取組んでいきます!景観をいかしたまちづくり・景観計画を策定し、市内の優れた数多くの自然環境、歴史や須坂らしい文化を維持し、後世に引継ぎます。・電柱や看板なども景観に配慮します。

景観育成団体への活動支援・景観育成団体を支援します。・区全域を対象とした景観育成住民協定の締結促進をすすめます。

歴史的資産をいかしたまちづくり・蔵の町並みにふさわしい道路や周辺環境の整備をすすめます。・歴史的・文化的に貴重な建築物の維持・保存を支援します。

穀町と太子町への景観育成住民協定書の交付

68

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

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将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

69第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!公園・緑地などの維持管理・老朽化した遊具の更新や施設を改修します。・安心安全に向けた定期的な遊具点検を実施します。

緑化の推進・自主的な緑化運動や花づくり運動を促進し、花づくりの輪を拡げます。・まちなかの緑化を推進します。

臥竜公園の環境整備・整枝剪定や土壌改良により、桜の樹勢回復をすすめます。・竜ヶ池の水質浄化に努めます。・臥竜山、百々川緑地の松を整枝剪定し、維持保全を推進します。

動物園のあり方と施設整備の検討・手づくりによる「ふれあい」と「いやし効果」の高い動物園となるよう検討し、実施します。

施策の指標 

自主的な緑化・花づくり実施数

理想とするのは……環境を整備し充実した、一日中過ごせる公園が身近にあり、子どもから高齢者までの幅広い世代が利用しているまち。

花と緑のまちづくり事業を通じ、市民ボランティアによる活発な花づくりがおこなわれ、市内に花が咲き誇っているまち。

現状・課題公園は、子どもたちの遊び場だけでなく、市民のみなさんの生活における身近な交流の場、憩いの場として、また、災害時には防災機能など多様な役割を担う重要な施設です。緑化や快適な環境づくりに向け、公園整備やその維持管理においても、市民のみなさんの参加が必要です。

花と緑のまちづくり事業を通じ、市内には約 100 か所の花壇やフラワーロードがあり、市民のみなさんにうるおいを与え、来訪者の目を楽しませています。この花と緑のまちづくりは、8年連続「緑の愛護功労者」国土交通大臣表彰を受賞するなど、市内外から注目されています。

臥竜公園は市民のみなさんの憩いの場であり、市外からも多くの観光客が訪れる公園ですが、桜の樹勢回復、竜ヶ池の水質浄化、老朽化した動物園施設の計画的な改修などが必要です。

公園整備とまちなか緑化の推進 まちづくり課

施 策

33

「公園を整備して、子供たちが安心して遊べる場所を作ってほしい!」

「花や緑をふやし、市民と市の職員が共同してキレイな町づくりをしていけたらいいと思う」

「臥竜公園一帯は大変にすばらしい所なので、もっと他市町村の人たちが集まるようにしてほしい!」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

花壇・フラワーロード整備などの実施数

現 状 値(22年度)

100か所

目 標 値(27年度)

110か所

市民のみなさんの手による花づくり

都市基盤

整 

 目ざしていきます!公園遊具の更新

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

更新済みの遊具 5基 20基

オープンガーデン

参加庭園数 54か所 57か所

団体への花苗援助

花苗援助団体数 84団体 90団体

臥竜公園

年間来園者数 68万4,000人 70万人

須坂市動物園来園者の満足度(来園者アンケート)

満足した来園者の割合 ― 80%

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施策の指標 

安定供給されなかった(緊急断水した)戸数の減少

理想とするのは……生活に密接する水道が、安心して使えるような安全な水が安定して供給され、かつおいしい水が安価で使えます。さらに持続的に水量・水質が確保できるよう水源地の保全が図られているまち。

現状・課題少子化・高齢社会の進展や産業構造の変化により、水需要は年々減少傾向にあります。このような状況の中で、水道事業も効率的な経営努力が必要であり、特に漏水をなくすなどして有効率・有収率※を上げる必要があります。また、近年国内外で大規模な地震が発生していることから、水道施設の耐震化や緊急遮断弁の設置をさらにすすめます。

※注)有効率:総給水量のうち、家庭や事業所などに届いた水    量(有効水量)の割合

    有収率:有効水量のうち、料金収入のあった水量の割合

水環境の保全と水道水の安定的な供給 水道局

施 策

34

「初めて飲んだとき、その美味しさに感動しました。果物、野菜、心をいやしてくれる緑の山々、千曲の流れとともに、都会では味わえない須坂の宝です」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

年間断水戸数

現 状 値(21年度)

28戸

目 標 値(27年度)

14戸

  取組んでいきます!水環境の保全と水道水の安定供給・水源地域の環境保全をすすめ、おいしい水の安定供給に努めます。

災害に強い施設整備・すべての水道施設の現状・安全性を調査検討し、必要な施設の整備をすすめます。

経営の安定化・水道事業の健全経営につとめ、峰の原簡易水道については、須坂市水道との経営を統合し、経営安定化をめざします。

効率的・効果的な施設の維持管理・アセットマネジメント(資産管理)の実践により、中長期の更新需要・財政収支見通しに基づく計画的な施設更新、資金確保などに努めます。

高齢者宅水道点検巡回

70

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

 めざしていきます!水道の有効率

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

総給水量のうち、家庭や事業所などに届いた水量(有効水量)の割合

83.7% 86.6%

緊急遮断弁の設置

累計設置数 3か所 5か所

水道会計の経常収支比率

経常収入に対する経常支出の割合(100%以上で収入が支出を上回る)

100%以上 100%以上

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施策の指標 

市道の改良済延長

理想とするのは……子どもや高齢者、障がい者などに対応した、歩行者に支障がない歩道の設置とともに、きれいな景観の保全に配慮した道路環境の改善をすすめます。観光客にもわかりやすい案内板が設置され、公共交通との連携が充実している、交通の円滑化が図られた道路が整備されているまち。

現状・課題今後老朽化する橋梁の増加に対応するため、事後的な修繕・架け替えから、予防的な修繕、計画的な架け替えへの転換が必要です。

通学路などで通園・通学の子どもたちや歩行者に危険が伴う場所で、歩道整備が遅れているところがあります。

変則交差点の改良や、観光に適した道と案内表示の整備が必要となっています。

橋や道路整備の推進 道路河川課

施 策

35

「昔の都市計画道路のままでなく、時代に合うように見直してもらいたい」

「拡張だけでなく小路も残してほしいな」「観光地への道案内が不親切(不足)では?」「道路や歩道にも段差や破損が多く、小さな子どもや

高齢者にとって優しい環境とは言えない」

市民のみなさんからの意見

少子化・高齢社会に対応した、安心・安全に生活できる環境を整え、住居環境や道路・交通環境の改善などにより、心癒され潤いのある生活が送れるまちづくりをすすめます。

電車やバスなどの公共交通は、市民のみなさんの自立した日常生活、観光や地域間の交流、環境負荷軽減などに大きな役割を持つ交通手段であり、地域全体で利用し支えることで存続をすすめます。

快適な居住環境の

整備

3

―数値の測り方―

道路台帳補正に基づく累計改良実施距離

現 状 値(21年度)

389.99km

目 標 値(27年度)

391km

幸高町交差点付近の交通状況

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

71第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!橋梁長寿命化修繕計画に沿った整備・ひび割れ、コンクリートの剥離、腐食などの損傷を確認した橋梁について、寿命を延ばす修繕及び架け替え方法と優先付けをおこない整備をすすめます

幹線・生活道路網の整備及び修繕・幹線・生活道路の整備や修繕を計画的にすすめます。

歩道段差の解消・段差のある歩道を、歩行者に支障がない快適な歩道空間にするために段差解消をすすめます。

観光に適した道と案内表示の整備(標識整備)・目的地までの道筋が一目でわかるような、わかりやすい案内表示を整備します。・観光施設などから高速道路のインターチェンジや幹線道路などに支障なく行けるように、標識などを整備します。

変則交差点の整備・慢性的な渋滞の解消や、標識や路面表示などに伴う安全性の向上による交通事故防止対策をすすめます。

 めざしていきます!歩道の設置

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

工事実施済みの合計距離 58,798.2m 59,800m

歩道の段差解消

工事実施済みの合計距離 1,982m 2,800m

交差点整備

交差点の累計改良数 3か所 5か所

都市基盤

整 

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施策の指標 

建物の耐震化率

理想とするのは……市民のみなさんが快適に住める居住環境が整っているまち。

いつどこで起きても不思議でない大規模地震の発生に備え、一般住宅・公共施設の耐震化がすすめられているまち。

市営住宅などにおいても耐震性が確保され、高齢社会に対応したバリアフリー化、子育て世帯の定住促進のため、間取りや住宅機器が整備されているまち。

建物の長寿命化に向けた改善により更新コストの削減が図られ、快適な居住環境となっているまち。

現状・課題須坂市の人口は、全国的な傾向と同じく今後も減少していく推計が出ています。この減少を防ぐためにも、たくさんの人々が須坂市に定住し、住み続けられるための居住環境の確保が必要です。

地震災害から市民のみなさんの生命と財産を守るため、昭和 56年5月31日以前に建築工事に着手された戸建住宅、災害時に災害拠点や避難施設となる公共施設などの耐震度を高めるため、耐震診断・耐震補強工事をすすめ、快適なまちづくりをめざす必要があります。

市営住宅などの管理戸数のうち、約 60%が耐用年限を経過している状況にあり、中長期的な改善計画により、建物の長寿命化のために住戸改善をすすめることが必要です。

安心で快適な住環境や施設の整備 まちづくり課

施 策

36

「できるだけ早い時期に耐震補強工事をおこない、公共建築物の耐震化を急ぐべきだ!」

「まちなかの裏に入ると空き地があるので、調整して住宅地にしてはどうだろう?」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

建物総数のうち耐震化完了建物の割合

現 状 値(20年度)

64.1%

目 標 値(27年度)

90%

  取組んでいきます!快適な住環境の整備・計画的な耐震補強及びリフォーム、長寿命化計画に基づく住戸改善工事により、居住環境を整備します。・住環境の向上と機能改善に向けて周辺環境を整え、宅地造成事業を民間活力により推進します。

公共施設の耐震診断・耐震補強・公共施設の耐震診断・耐震補強をすすめ、地震に強い施設整備に努めます。

一般住宅などの耐震診断・耐震補強の支援・簡易・精密耐震診断の実施、耐震補強工事に対する補助金の交付により、居住者の安全・安心確保と地震に強いまちづくりをすすめます。

特定建築物※の耐震診断・耐震補強の支援・耐震診断に対する補助金の交付により、利用者の安全・安心確保と地震に強いまちづくりをすすめます。

       ※注)特定建築物:たくさんの人が利用する建築物         (3階建て、延床面積1,000㎡以上の病院、事務所など)

市役所耐震工事

72

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

 めざしていきます!リフォーム住宅への入居

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

新規累計入居戸数 0戸 21戸

新規入居のうち、若年層(20~30代)世帯の新規累計入居戸数

0戸 8戸

公共施設のうち、特定建築物の耐震補強

公共施設数のうち耐震化完了施設の割合 74.5% 100%

民間特定建築物の耐震診断

特定建築物数のうち耐震化完了特定建築物の割合 70.3% 90%

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施策の指標 

すざか市民バスの利用者数

理想とするのは……電車やバスなど公共交通をみんなで利用して支え、便利で持続可能な公共交通の環境が整っているまち。

現状・課題電車やバスなどの公共交通は、高校生や高齢者、車を持たない人など、移動制約者の生活を支える大切な交通手段であり、環境にやさしい、地域の重要な社会資本です。この公共交通の維持には、市民のみなさんと行政などが連携した利用促進が必要です。

マイカーの普及などにより、公共交通の利用者は減少傾向にあり、交通事業者の経営は厳しい状況となっています。過度なマイカー依存から、公共交通を利用する生活スタイルへの転換が待たれます。

公共交通の確保 市民課

施 策

37

「高齢者だけでなく子ども、学生にとっても交通の便が非常に悪いと思う」

「交通手段が少ないので、高齢者や児童などは公共施設(病院・図書館・プールなど)への移動が不便。期間限定でもいいので、交通機関の運行を検討してほしい!」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

年間延べ利用者数

現 状 値(21年度)

11万人

目 標 値(27年度)

11万5,000人

 めざしていきます!利用促進啓発

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

広報紙への記事掲載、広報チラシの配布などの実施回数

6回 8回

すざか市民バス

【市内のバス路線図】

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

73第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!すざか市民バス、すざか乗合タクシーの利用促進・利用状況を把握し、利便性を高めます。・初めて利用する市民のみなさんや来訪者にも、わかりやすい情報提供をします。

回数券などの利用促進・回数券や企画乗車券など、お得なサービスを広報し、利用促進をすすめます。

長野電鉄電車の活性化・再生への取組み・現状や課題を共有し、存続させるために「乗って残す、乗っていか

す」活動を支援します。

都市基盤

整 

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施策の指標

みんなが主役のまちづくり須坂に住むみんながどこよりもいちばん須坂が好きで、住みよいまちを後の世代につなぎます。市民のみなさんや企業、各種団体が担う「民」の役割の部分と、お互いが補完しあう「公(おおやけ)」の役割の部分、行政をはじめ官公庁が担う「官」の役割の部分を一人ひとりができることから担い、みんなのまちをみんなでつくります。

一人ひとりが自らの人権意識を高め、すべての人々の人権を守り差別のない社会、男性も女性もいきいき活動できる男女共同参画社会を実現するために、市民のみなさん・企業・行政が力を合わせ、社会づくりを推進します。

人権が尊重される社会の実現 人権同和政策課・人権同和教育課

幸せな社会は人権尊重と

共同参画から

理想とするのは……市民のみなさんが、人権課題の把握から施策の立案・実施・評価に関わり、「お互いを思いやり、尊重する社会の実現」をめざし、地域に存在する矛盾や人権侵害が解消され、地域社会全体の人権意識が高いまち。

「人権学習の参加者が少ない」「人権同和問題学習会が義務的(形式的)になりがち。もっと内容の充実を図るべき!」

7

市民のみなさんからの意見

施 策

38

現状・課題各種学習会や啓発のための事業を実施していますが、第四次須坂市総合計画・後期基本計画において設定した「目ざそう値」の目標「本人または家族が人権を侵害されたと思ったことがある人の割合」は、11.2%から10.2%に減少したものの目標の 0%には及ばず、あらためて人権を尊重することの難しさが示されています。

解決に向けて継続的に事業を実施していく必要があります。

人権が侵害されたと思ったことがある人の割合を減少

―数値の測り方―

市民総合意識調査 個別設問

現 状 値(21年度)

10.2%

目 標 値(27年度)

5%

 めざしていきます!啓発活動のイベントなどの参加者満足度

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

参加者アンケート 93% 95%

各種相談活動の実施

実施件数 200回 250回

行政経営

74

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!人権同和教育の推進・学校や社会・家庭などにおける人権同和教育を推進します。・市民のみなさんを対象とした人権同和問題に関する講座(学習会)を開催します。・人権同和問題に関する、学習活動の支援や推進体制の整備をすすめます。

人権同和問題解決に対する支援・人権同和問題解決に向けて活動している、各種市民団体などに対する活動を支援・育成します。

市民意識の把握・意識調査を定期的に実施して課題を把握し、今後の施策に反映させます。

啓発活動・市民のみなさんの手による「部落差別をはじめあらゆる差別をな

くす市民大集会」「人権を考える市民のつどい」などの、人権啓発イベントの実施を支援します。・広報などによる啓発・情報提供を実施します。

相談・支援体制の推進・人権交流センターを総合窓口に、同和問題をはじめとするあらゆる人権問題について、解決に向けた相談・支援体制を充実します。

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施策の指標

男女共同参画社会の実現 男女共同参画課

理想とするのは……市民のみなさんが主体となって、身近な話題をテー

マにした男女共同参画の学習がおこなわれ、意識を高め合えるまち。

家庭や地域・学校・職場などあらゆる分野で人権が尊重され、個性と能力を発揮し、責任もともに担うまち。

「学習会に、どんなふうに、どう参加していいかわからない……」

「30代・40代の女性が参加できるように、会議の持ち方や体制に工夫をして!」

市民のみなさんからの意見

施 策

39

現状・課題須坂市ではこれまで、男女共同参画地域学習会で、家庭や地域での慣習やしきたりをテーマに、男女共同参画意識を高めるよう取組んできました。また、事業所を対象とした研修会では、仕事と生活の調和をテーマに、共同参画の研修会などを実施してきました。

しかし、市民総合意識調査では、男女共同参画社会実現への満足度は男女で大きな差があります。このことは、まだ、あらゆる分野で性別役割分担意識があることを表しています。

若い世代の参加を増やし、意識を高めるためには、学習会への参加方法をわかりやすくPRするとともに、参加しやすい体制を整備し、市民のみなさん・事業所・行政が力を合わせ、学習したことを実践していくことが必要です。

審議会などの委員のうち女性委員の割合

―数値の測り方―

市の全審議会などの委員のうち女性委員の割合

現 状 値(22年度)

30.7%

目 標 値(27年度)

35%

男女共同参画フォーラム

部落差別をはじめあらゆる差別をなくす市民大集会 井上小学校実践発表

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

75第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!男女共同参画推進体制の強化・「須坂市女と男がともに参画する社会づくり条例」に基づき、「第三次すざか男女共同参画計画」を見直し、市民のみなさんや事業者と共に取組む体制を強化します。

男女共同参画意識の向上・ワークショップを取り入れた男女共同参画地域学習会を実施します。

自分らしい生き方・働き方ができる地域づくり・事業所や農林業、自営業者など、あらゆる分野で働く人が能力を発揮し、仕事と生活の調和の推進ができる体制をつくります。・市民のみなさんが、自分らしい生き方や働き方に挑戦できる環境をつくります。

 めざしていきます!審議会・自治会への女性参加

内  容 現状値(22年度) 目標値(27年度)

女性委員がいない審議会などの数 8審議会 0

女性役員がいる自治会数 12自治会 30自治会

男女共同参画に対する意識調査内  容 現状値(19年度) 目標値(27年度)

すざか男女共同参画計画認知度 12.1% 20%

「男は仕事、女は家庭」の考え方を肯定する人の割合 39.7% 28%

男女共同参画地域学習会の実施数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

実施した累計自治会数 15自治会 69自治会

積極的に社会参加ができるよう講座を開催

研修会や講演会への累計参加者数 68人 418人

行政経営

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施策の指標

ボランティア団体数の増加

理想とするのは……ボランティア団体、NPO団体など、地域で活動している様々な組織や個人が主体となって、子育てや福祉、生涯学習など、共通の課題を解決したり、目的の実現や相互理解を深めるため、市内外の住民との人的ネットワークが充実し、交流しているまち。

多様な活動主体の参画による地域社会づくりの推進 市民課

施 策

40

「種々のボランティア活動があり、活発におこなわれていて良いね」

「今まで区長、民生児童委員などに関わってきたけれど、このようなボランティアによる行政部門は実に広い。このような人たちが楽しく活動できるよう、もっと配慮をしてほしい」

「PTAや育成会長を経験したが、親が外国人で地域とコミュニケーションを取れないケースを何度も見てきた」

市民のみなさんからの意見

須坂市を取り巻く環境がめまぐるしく変化する中で、私たちが共に須坂市の将来像を思い描き、実現していくためには、「共創による経営」が求められます。

持続的に発展するまちをめざし、一人ひとりが当事者意識を持って関わります。

行政運営から

都市経営への

移行

2

―数値の測り方―

ボランティア登録している団体数

現 状 値(21年度)

156団体

目 標 値(27年度)

180団体

花植えボランティア

76

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!団体間の交流・情報交換、活動の支援・社会福祉協議会や生涯学習ボランティアネットワークなど、地域で活動している様々な組織や個人の連携などを支援します。

共創のまちづくりパートナー制度の周知・市民のみなさんや各種団体が、地域社会の活動に参画しやすいよう、「共創のまちづくりパートナー制度」の周知と登録を推進します。

姉妹都市、友好都市との交流活動の推進・国際交流・児童生徒の交流事業や、各自治会・団体などの交流により、異なる地域の住民間の相互理解をすすめます。

外国籍のみなさんが暮らしやすい地域づくりの推進・外国籍のみなさんに生活情報が適切に伝わる方策などを検討し、実施します。・それぞれの文化や生活習慣などを正しく理解し尊重しあえるよう、国際理解教育の推進と、市民のみなさんによる国際交流活動を支援します。

 めざしていきます!姉妹都市交流

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

毎年継続的に交流事業をおこなっている民間団体数 4団体 5団体

国際交流

活動中の国際交流団体の実数 2団体 3団体

外国語指導

小学校における外国語指導助手の年間授業時間 807時間 1,300時間

現状・課題多種多様なボランティアが活動しています。それらの活動を支援するために、社会福祉協議会や生涯学習ボランティアネットワークが主体となって、各種団体の情報交換のために講演会や研修会を開催しています。

姉妹都市の神奈川県三浦市、新潟県新発田市、国際友好都市の中国吉林省四平市とは、児童・生徒の親善交流や地域、団体の交流などを実施しています。

須坂市に外国人登録をしている方に対しても、共にまちの担い手として、日々の生活の面で、情報の提供と住民交流を深めることが求められています。

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施策の指標

須坂市を知っている人の割合

理想とするのは……須坂市の優れた特産品やイメージが、須坂の地域ブランドとして広く認知されることにより、産業の活性化や観光客の増加が図られ、地域がいきいきとしているまち。

現状・課題須坂市には、優れた特産品や豊かな自然、歴史・伝統、文化、産業など、数多くの地域の「宝」がありますが、須坂市に対する「認知」に結び付いていない面もあります。

この優れた地域資源を発掘し、どう磨き上げていくかが、これからの地域づくりに求められる最も重要な課題です。また、地域内外に向けた情報発信は、地域の活性化には不可欠です。

地域のみなさんが自分の地域を知り、その良さに気づき、地域に誇りを持つことが求められています。

特色をいかした地域振興の推進 政策推進課

施 策

41

「ブランド力を強化することが大切だね!」「地域づくりに、生涯学習活動をいかして取組む」「若い人たちの芽を、どんどん伸ばせるような地域づ

くりも大切!」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

「地域ブランド調査」による須坂市の認知度

現 状 値(21年度)

25.7%

目 標 値(27年度)

49.1%

蔵の町並みキャンパス

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

77第2部 前期基本計画

  取組んでいきます!地域ブランドの推進・地域資源の「掘り起こし」や「磨き」により、地域の活性化をすすめます。・地域資源や地域ブランド、マーケティング思考を意識した人材育成を推進します。

信州須坂ふるさと応援団など人的ネットワークの構築・応援団員に対して、メールマガジン、応援団報により須坂市の四季折々のニュースや地域資源についての情報を発信し、モニター制度として積極的に活用します。・信州須坂プロモーション事業などを通じて、地域のPR、人の交流、都市圏における認知度向上、新たな応援団員の獲得をすすめます。

信州須坂ふるさと応援寄附金の取組み・国のふるさと寄附金制度を受けて、須坂市に関心のある方やゆかりのある方への情報提供や、各イベントでPRをおこないます。・電子申請の活用など、納付方法を充実します。・希望の活用方法に従い、寄附金をふるさとづくりに役立てます。

地域づくりへの支援・「地域づくり団体等活動支援貸付事業」などにより、県の「地域発 元気づくり支援金」をはじめとした各種公募型助成事業への応募など、地域づくり団体の活動を支援します。

「産官学民」の連携推進による地域振興(大学などとの連携)・「健康づくり」「環境」「賑わい」など、まちづくりの多様な分野に大学などと各部局間で連携して事業をすすめます。・「蔵の町並みキャンパス事業」を推進します。

 めざしていきます!信州須坂ふるさと応援団

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

累計応援団員数 445人 890人

信州須坂ふるさと応援寄附金

年間寄付者数 25人 30人

公募型助成事業への応募

年間応募件数 18件(22年度)

20件

蔵の町並みキャンパス

年間延べ参加者数 1,400人 1,600人

行政経営

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施策の指標

市役所からの情報が知りたい時に得られている人の割合

理想とするのは……行政は「地域づくり市民会議」や市民アンケート、各種調査などによって幅広い意見や情報を集め、その情報を広くわかりやすく提供し、市民のみなさんは知りたい情報をいつでも入手できるまち。

現状・課題共創・協働してまちづくりをすすめるには、行政のもつ情報が、早い段階から正しく市民のみなさんや企業に伝わっている必要があります。

ICT(情報通信技術)の進展により、インターネットを利用して行政情報が簡単に入手できるようになりました。携帯電話の普及もすすみ、携帯電話専用ホームページ(モバイルサイト)も手軽に閲覧できるようになってきています。しかし、ホームページを見られない方のために、紙媒体による広報の充実も求められています。また、「ホームページなどに知りたい情報が公表されていない」、「ホームページの更新が遅い」などの指摘もされています。

情報発信、広聴・広報の充実 政策推進課

施 策

42

「市民一人ひとりに、市で取組んでいることを伝える方法を考えてほしい」

「滞納情報が伝えられていない!」「問題の共有や情報が乏しい」「知りたい情報が公表されていない!」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

市民総合意識調査 個別設問

現 状 値 

目 標 値(27年度)

75%

 めざしていきます!「地域づくり市民会議」

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

1か所あたりの平均出席者数 33人 40人

ホームページ閲覧

年間ページビュー件数 38万4,000件 40万3,000件

マスコミでの広告換算額

新聞やテレビなどに取り上げられた回数を単価計算した年間合計額

1億9,600万円(過去3年平均)

2億200万円

市の情報を広報紙から得ている人の割合

「地域づくり市民会議」アンケート 90% 90%以上

地域づくり市民会議

78

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!直接広聴広報の充実・「地域づくり市民会議」「市長への手紙」を充実します。・市民のみなさんと市長との直接対話の機会を拡充します。

公式ホームページの内容充実と作業効率化・ホームページアクセシビリティ(様々な閲覧環境対応性)を向上します。・CMS(コンテンツ管理システム)の機能を充実します。・携帯電話用ホームページの内容を充実します。

行政情報の電子化整備・広報すざかの電子ブック化をすすめます。

情報提供の充実・ホームページなどでわかりやすい行政情報の提供をすすめます。・関係機関と連携して、市内の空き家情報など、須坂に住みたい人のための情報を提供します。

広報紙の充実・市民のみなさんによる編集会議を開催します。

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施策の指標

行政手続きの電子申請件数

理想とするのは……日々進歩する ICT(情報通信技術)を利活用し、市民のみなさんのニーズと、費用対効果のバランスを考慮してシステムを運用するとともに、情報格差や地域格差が改善され、市民のみなさんが安心して快適な生活を送れるまち。

現状・課題発展し続ける情報通信技術をめぐる動向に的確に対応し、様々な課題に対応できる情報通信基盤の整備と、情報化施策の推進が必要となっています。

市民のみなさんの生活を快適にできるよう、情報通信技術を有効に活用し、市民のみなさんのニーズと費用対効果を考慮した情報化を推進します。

情報通信技術の発達に対応できる人づくりと、環境の整備が必要です。

ICTによる利便性の向上と効率的なシステム運用 政策推進課

施 策

43

「コストと市民サービスとのバランスを大切に!」「定型業務を合理化するため、ICT化をすすめるべき」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

年間申請件数

現 状 値(21年度)

370件

目 標 値(27年度)

700件

高齢者パソコン教室

おでかけパソコン教室

写真提供:NPO法人信州 SOHO支援協議会

 めざしていきます!市民のみなさんのインターネットの利用率向上

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

家庭でインターネットを利用している人の割合 55.9% 70%

電子データ保存の安全性確保

サーバ整備率 50% 100%

高齢者のパソコン教室受講者数増加

技術情報センターで実施する「おでかけパソコン教室」などへの高齢者の受講者数

400人 520人

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

79第2部 前期基本計画

行政経営

  取組んでいきます!利便性の向上と業務の効率化・市民のみなさんの必要性と費用対効果のバランスを考慮し、ICTを活用した住民サービスを提供するとともに、市役所業務の効率化をすすめます。

情報セキュリティ対策などの推進・市民のみなさんの財産を守る観点から、行政が持つ情報のセキュリティ対策を推進します。

情報格差の改善・市民のみなさんが情報利用格差を改善できるよう、パソコン講習などを実施します。・高速通信サービス展開を通信事業者に要望するなど対策を取ることにより、地域間の情報格差の改善に努めます。

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施策の指標 

自治会への加入率

理想とするのは……少子化・高齢社会の時代にあって、市民のみなさんと行政が連携しながら、共創によるまちづくりをすすめるため、区 (自治会 )の活動を支援しているまち。

自治会が地域コミュニティの中心的な組織として活発に活動するとともに、地域のみなさんが「地域課題の発見解決」に取組むしくみがつくられ、地域の様々な財産が大切にされ、それぞれの魅力が高まっているまち。

地域コミュニティの活性化 政策推進課

施 策

44

―数値の測り方―

全世帯のうち自治会へ加入している世帯の割合

現 状 値(22年度)

99.2%

目 標 値(27年度)

99.5% めざしていきます!助成事業への申請

数値の測り方 現状値(22年度) 目標値(27年度)

自治会団体などの年間申請件数 6件 8件

地域課題の発見や解決に向けた取組み数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

自治会のブロックや地域公民館の取組み累計地区数

0地区 12地区

区長会役員会

「自分のまちは自分たちで作る、という自立した個人が集まって行動するのが理想だね」

「子どもが、高齢者が、障がい者が、市民みんなが、楽しみながら支えあえるニューコミュニティづくりを!」

「行政は各種ネットワークづくりのかなめになる」

市民のみなさんからの意見

80

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

  取組んでいきます!自治会及び区長会活動への支援・区長会事務局やサポーター職員を通じ、各自治会の実践活動、行政情報などを積極的に提供します。・区長と市長との意見交換会、「地域づくり市民会議」など様々な機会を通じて、地域と行政の情報を共有します。・地域コミュニティの活性化のため、婦人会、育成会、老人クラブなど自治会の諸団体と連携するとともに、公会堂建設等補助金の交付や各種助成事業の申請を支援します。

地域課題の発見、解決のしくみづくり・自治会のブロックや地域公民館などを単位として、それぞれの地域課題の発見や解決に取組むしくみづくりを支援します。・地域の課題を地域で共有し解決するための意識啓発・情報共有をすすめます。・陳情、要望などへの解決策を共に考え、適切かつ迅速に対応します。

現状・課題地域の課題解決のためには、自助(地域住民)、共助

(地域住民と行政の共創)、公助(行政)によるものがあります。地域コミュニティを活性化するためにも、役割分担を明確にしながら、協力することが求められています。

須坂市では、市民のみなさんと行政が協力し合い、住みやすく活力あるまちづくりを「共創」で取組んでいます。自治会においても、福祉・衛生・防犯・防災・児童育成活動などで、行政との連携をとりながら、地域コミュニティの活性化に協力しています。

核家族化や生活形態の多様化がすすみ、役員の担い手不足や各種行事の実施などで課題がある中、女性や退職したサラリーマンなどの参画が期待されています。

さらに、地域ごとに異なる資源、人口、環境などの条件や課題をふまえ、それぞれに適した方法で課題の解決に取組むしくみを整えていく必要があります。

市 民

行 政

地 域

共 助自 助

公 助

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施策の指標 

「施策の指標」全体達成度

理想とするのは……第五次須坂市総合計画の将来像「一人ひとりが輝き、磨かれた『ほんもの』の魅力あふれるまち 須坂」を実現するために、市民のみなさん・地域・企業・団体・行政の共創・協働により、効果的で持続的なまちづくりがすすめられているまち。

現状・課題第四次須坂市総合計画・後期基本計画において、48施策に数値目標を設定し、進ちょくを管理していますが、数値目標を検証できないものがあり、事業効果が把握できる数値目標の設定を検討する必要があります。

市民のみなさんと共にまちづくりをすすめるために、行政は、まちづくりの方向性を具体的にわかりやすく伝えなくてはなりません。そのためにも、市長以下全職員が目標を共有し、行政全体で目標の達成に取組むことが必要です。

総合計画の推進 政策推進課

施 策

45

「まず1つの目標を市民に提示して、実現していった方がいいと思う」

「目標を決めてねばり強くつづけることが必要。形式的なまとめでなくみんなでやろうという目標を設定してほしい」

「市民の目線に立った行政の取組みが必要!」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

施策の指標全体のうち達成した施策の割合

現 状 値※(21年度)

55.3%

※注)第四次須坂市総合計画・後期基本計画「目指そう値」全体達成度

目 標 値(27年度)

80%

117人会議での話し合い市民ホール窓口

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

81第2部 前期基本計画

行政経営

  取組んでいきます!総合計画の目標と組織目標の一体化・総合計画に掲げる目的・目標の達成に向けて事業を改善するために、総合計画の目標と組織目標を一体化します。

目標の共有・市民のみなさんと行政が計画の目標を共有できるよう、総合計画の目標と達成に向けた進ちょく状況を周知します。

市民のみなさんの考えを反映させた施策実行・定期的に市民総合意識調査などを実施し、市民のみなさんのまちづくりに対する思いや考えを反映させ、総合計画に沿った施策をすすめます。

市民評価への取組み・行政の取組みの評価については、行政評価制度を活用し行政内部のみではなく、市民のみなさんも含めた第三者機関などにより評価します。

将来像の実現に向けた柔軟な取組み・その時点の社会や経済の環境、須坂市の状況などに応じ、将来像の実現のために必要な事業などを柔軟に推進します。

 めざしていきます!主な取組みの指標全体達成度

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

全取組み数のうち達成取組み数の割合 55.3% 80%

総合計画の進ちょく状況の広報実施

広報・新聞テレビ掲載、ブログ掲載の年間実施回数 35回 50回

各種調査によりお聴きした市民のみなさんの数

回答者・参加者の累計人数 2,284人 7,000人

市民評価に参加した市民のみなさんの数

年間延べ参加者数 40人 80人

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施策の指標 

クレーム報告件数の減少

理想とするのは……職員一人ひとりが、市民のみなさんや各種団体などと役割分担しながら、働く意欲と使命感をもって、市民のみなさんと共に課題解決に取組んでいるまち。

近隣の市町村や関係団体と連携し、それぞれが得意とする分野や特有の資源をいかしあうまち。

現状・課題社会情勢の変化に対して、限られた人員で対応するため、効率的な組織づくりや、市民のみなさんや各種団体などとの役割分担をすすめる必要があります。

広域的課題としては、医師不足対策、消防業務、ごみ処理、公共交通、主要道路網、観光振興などがあることから、近隣の市町村や関係する団体と連携してこれらの課題に取組む必要があります。

市民と共に歩む、信頼され活気ある組織・体制づくり 総務課

施 策

46

「職員全員が力を結集していない!」「職員の仕事に対する積極性が不足」「広域化によるメリット、デメリットの洗い出しが必

要では!?」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

クレームゼロ運動で、報告対象となったクレームの件数

現 状 値(21年度)

22件

目 標 値(27年度)

10件

【問23】須坂市は、行政が市民に理解しやすい明確な目標を立て、よりよいサービスを提供しているまちだと思いますか?

【問23】あなたは、市の職員が市民の目線に立って、意欲的に仕事に取組んでいると感じますか?

〈市民アンケート〉

出典:平成21年度市民   総合意識調査より

82

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

 めざしていきます!職員数

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

正規職員数 501人 475人

庁舎内での環境負荷低減

全蛍光灯数のうち紐スイッチ設置数の割合 14.8% 100%

職員提案

職員提案件数 8件 15件

  取組んでいきます!業務の整理と、優れた業務プロセスの構築・業務の内容や進捗状況を可視化して、常に業務の改善が図れるようにします。・行政評価で業務の成果や課題を整理し、公表します。

情報公開と個人情報保護・個人など、第三者の権利利益に配慮しながら、市民のみなさんの知る権利を保障します。・個人情報の適正な収集や使用、管理を徹底し、個人の権利利益を保護します。

法令などの順守を徹底・決裁過程での、内部チェック機能を強化します。もし、法令などの違反があった場合は、速やかに情報を公表し、誠実に対応します。

職場内の環境対策を推進・日常業務活動におけるエネルギー消費量を計測して、環境に与える影響を減らす方策を考案します。・労働安全衛生法に基づく快適職場指針により、職場環境を改善します。

5S運動を推進・5S(整理、整頓、清掃、清潔、習慣)を徹底し、5S運動の工夫を業務改善に応用します。

一人ひとりの職員が能力を発揮し、自己実現できる職場づくり・目標の提示と柔軟な役割分担により、職員のやる気を、市民サービスの向上や業務改善に結びつけます。

求められる人材像を定義し、職員を育成・確保する人材戦略・仕事上の経験や技能を十分に積んでいるのかを評価する人事評価制度や、職員が自主的に参加する研修プログラムなど、常にスキルを高めることができる人材育成システムをつくります。

堅実な法規審査・法令や他の例規との整合と、確実で明快な表現方法を慎重に見極めることにより、担当課の業務執行を支援します。

文書事務の適正化を徹底・新規採用職員研修や、文書事務のチェックなどにより、市民の財産である公文書の事務の適正化を徹底します。

長野広域連合及び構成市町村との連携・住民サービスの向上や効率的な行財政運営に向け、長野広域連合の機能が十分いかされるよう、長野広域連合及び構成市町村との連携を強化します。

須高行政事務組合及び構成市町村との連携・医療、交通、観光など、様々な分野において、須高地域の隣接市町村との連携を強化します。

徴収業務の広域での取組み・県と県内市町村で構成する共同化組織により、税徴収をすすめます。

あまりそう思わない 44.1%

どちらかといえば感じない 31.2% どちらかといえば

  感じる38.1%

ややそう思う34.2%

そう思う 7.5%

感じる 11.0%

無回答 3.3%

無回答 3.0%

そう思わない10.9%

感じない16.7%

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施策の指標 

財政力指数

理想とするのは……財政状況の長期的展望を踏まえた上で、市税などの自主財源の確保に努め、収支バランスの取れた財政運営がされているまち。

これらの財政状況を常にわかりやすく公表し、市民のみなさんとの情報の共有が図られているまち。

市民のみなさんが、市の財政状況に関心を持つとともに、厳しい監視体制の下で、予算が適正に執行され、税金の無駄遣いがないかきちんと点検しているまち。

現状・課題市民のみなさんの目が行き届いた財政運営として、箱物行政からの転換や経営の民間移譲がすすんきており、補助金の見直しなどによる経費削減、起債残高の減少や実質公債費比率などの改善といった効果も、表れてきています。

一方で、税金などの滞納や未収金といった情報や、財政情報の公開が不足しており、施策の優先順位の考え方や、今後必要となる経費などの説明が十分とは言えない状況です。

今後は、財政情報の公開をすすめるとともに、財政力の改善や意識の改革などが必要となってきます。

また、クレジットカード公金収納※など、市民のみなさんのニーズに対応した収納方法について検討していく必要があります。

※注)クレジットカード公金収納:クレジットカードに  より税金などを支払うことができること。

長期的展望に立った財政運営 財政課

施 策

47

「財政力の改善、意識改革が必要!」「財政情報の公開が不足している」「財政支出の優先順位が、市民に理解されていない!」

市民のみなさんからの意見

―数値の測り方―

財政力指数※

3か年の平均値

現 状 値(21年度)

0.556

※注)財政力指数:標準的な行政活動をおこなうために必要な財源を、どのくらい自分で調達できるのかを表す指標。

   (この指数が1に近いほど、財源に余裕があり、財政基盤の強い自治体とみるがとができます)

目 標 値(27年度)

0.600

将来像★一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第2部

基本計画

資料編

重点プロジェクト

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

第1部

基本構想

83第2部 前期基本計画

行政経営

  取組んでいきます!財政状況の公表・財政状況をわかりやすく公表します。・高齢社会を踏まえ、10~15年後の長期計画を策定します。

予算編成への市民参加・市民参加型予算編成方法などを検討し、市民のみなさんの意見を反映した予算とします。

財政力の向上・健全化判断比率を適正数値(早期健全化基準以内)に保ちます。

歳入の確保・市有資産を適正に売却するなど、資産の有効活用を促進します。・国、県、民間の補助金や事業など外部資金を効果的に活用します。

歳出の節減・市民のみなさんが理解できる、適正な人件費とします。・定型業務の合理化や、ICT化の推進による経費節減をすすめます。

収納方法の充実・クレジットやパソコンによる収納など、様々な収納方法を研究し、より便利で安全な収納ができるよう充実させます。

収納体制及び対策の強化・庁内の密接な連携体制により徴収をすすめるため、須坂市滞納整理推進本部の機能を強化します。・計画的に滞納整理を実施し、市民のみなさんに状況を公開します。・滞納案件の内容を精査し、状況別に仕分けします。

 目ざしていきます!国などから長期的に借り入れる資金の返済が済んでいない残高

数値の測り方 現状値(21年度) 目標値(27年度)

一般会計の市債残高 160億5,609万7,000円 160億円未満

自治体財政の健全化を示す指標

実質公債費比率 収入に対する借金返済額の割合。黄信号の基準は25%。

9.9% 10.0%未満

将来負担比率 年間収入に対する将来的に負担する可能性のある借金の総額の割合。黄信号の基準は350%

39.2% 40.0%未満

経常収支比率 税金や地方交付税など使い道が自由な収入に対する固定的な支出の割合。比率が低いほど柔軟性が高く、95%を超えると国の指導対象。

90.3% 90.0%未満

市税の徴収率(現年課税分)

その年に納める税金のうち納められた額の割合 97.70% 97.89%

市税の徴収率(滞納繰越分)

これまで納められていなかった税金のうち納められた額の割合

8.86% 16.56%

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〈テキストマイニングによる解釈〉様々な理想のまちが挙げられているが、一言で言えば、「活気」がある「きれい」なまちになって欲しいとの願いが最も強いことが示された。活気の源泉としては、商業的な活性化や人が集まるような観光や就業環境の魅力創造が挙げられており、それらを通じて地域を活性化させることが町並み整備にもつながり、きれいなまちの実現に繋がると願っていることがわかる。

84

都市

活発

いい

ゴミ

住む

平和

環境遊ぶ

地域

豊か安全

自然

交通

若い

いる

人口

場所

来る

多い

観光

ある

無い

なる

長野須坂市

溢れる

賑やか商店街

活性化楽しい

高齢者集まる

増える

暮らす

年寄り

明るい

欲しい

かんがえる

住みやすい

須坂

ある良い

安心

きれい

活気

長野市みたいな都市長野市みたいに活気がある町 「須坂」

・店に活気がある町・活力に溢れた町

・考えたことはない・分からない、知らない

・○○になって欲しい・△△になるとよい

・人口が多く、緑の多い町・人が来る町

・若い人が集まる町・若者から高齢者までいる町 (※働く場所がある町)

・観光する人が増える町・訪れる場所が増えるといい

・道路の整備や交通の 充実した安全・安心な町 ・お年寄り、高齢者が

 安心して暮らせる町

・自然豊かで 安心できる町

住んで楽しい町遊べる町

・人が集まる町・人が訪れる町

・良い町

・きれいな町きれいで活気に満ちた町。活性化した町、賑やかできれいな町、明るくきれいな町、平和できれいな町、古い街並み、歴史のある町、街並がきれいな町 etc

◇コラム

す・ま・い 調査(すざかしのまちづくり意識調査)

「的確な現状の把握と分析」を計画づくりの基本的な考え方のひとつとして挙げて、市民のみなさんのニーズと須坂市の現状の課題を的確に把握し、市民のみなさんの視点で総合計画づくりをすすめてきました。その取組みのひとつとして、「す・ま・い調査(『すざかしのまちづくりいしき調査』の頭文字を取った名称)」を実施しました。市役所や図書館など市の施設以外にも、市民のみなさんが利用する須坂病院や須坂温泉、湯っ蔵んどのほか、市内高校にも配布し、回収のご協力をいただきました。

市民のみなさんのニーズを的確に把握して計画づくりをすすめるためにす・ま・い調査では、選択式の定量調査ではなく自由記述による定性調査で実施しました。また、調査結果の分析は、信州産学官連携機構(事務局:信州大学産学官連携推進本部)に協力いただき、テキストマイニング手法という新しい方法でおこないました。テキストマイニング手法とは、自由記述データを簡単な単語に分類・変換し、抜き出した単語の出現頻度と単語同士の関係を数量化することで記述データ内容の要約、単語同士の関係構造を分析する方法です。この手法により、一定の量的・統計的根拠に基づく客観的な分析が可能となり、単語の関係性を視覚的に表示し、直感的に理解できるよう分析結果をまとめることができました。

質問:10年後の須坂市がどのような町になれば良いと思いますか?

市民総合意識調査とともに調査分析結果を基礎データとして総合計画審議会や担当部署での原案づくりなどに活用し、回答していただいたみなさんの考えや思いを第五次須坂市総合計画に盛り込みました。

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第五次須坂市総合計画

第3部 資 料 編

85第 3 部 資料編

臥竜山付近

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総合計画の将来像実現に向けた取組みや、指標の目標達成に向けて、進行管理をおこないます。

86

計画づくりの体制

進行管理

市 

民 

の 

み 

な 

さ 

市   長

須坂市議会

総合計画審議会[条例で設置]

総合計画庁内策定委員会[庁内組織]

総括事務局[政策推進課]

市民のみなさん関係部署

事務局(担当課)

◆まちづくりの方向性や目標を市長へ提言◆総合計画づくりに意見を反映

市民ワーキンググループ[117人(いいなにん)会議]

・すざか まちづくりミーティング・地域づくり市民会議・市民総合意識調査・す ・ ま ・ い調査・インターネットアンケート・パブリックコメント など

さまざまな機会による計画づくりへの参加

3つの専門部会

6つの分科会

6つの分科会

審議会委員幹事(副市長、部局長)事務局(政策推進課)

◆第五次須坂市総合計画全体に ついて調査審議

委員長(副市長)委員(部局長)

事務局(政策推進課)

◆総合計画づくりの調査研究◆分野別の計画原案を作成

総合計画づくりの円滑な推進アンケート実施データ収集素案作成 ほか

基本構想への意見・議決

提 案

答 申

委 嘱・諮 問

説 明・審 議

提 言

情 報 提 供

繰り返し

③Check(評価)

①Plan(計画)

④Act(改善)

②Do(実行)

●事務事業評価…事務事業の目標と実績を毎年度進行管理します。

●外部評価…事務事業評価を市民のみなさんの視点で、自己評価などを毎年度チェックします。

●課等の課題…毎年度の各担当部署の課題の進捗状況・成果などをチェックします。

●前期重点プロジェクト推進本部によるプロジェクト推進 など

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第2部

基本計画

第1部

基本構想

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

87第 3 部 資料編

資料編

重点プロジェクト

審議会委員名簿(敬称略)

諮問書

〈学識経験者〉

遠 藤  守 信会 長信州大学教授

小 澤  吉 則会長職務代理財団法人 長野経済研究所 調査部長

土 本  俊 和 信州大学教授

小 山  せつ子 長野県立 長野県須坂看護専門学校 校長

石 原  洋 子 須高医師会

〈公募による市民〉

勝 山  敏 雄

日向野  靖 司

〈市長が必要と認める者〉

和 田  主 税  (平成21年12月まで)

須坂市区長会 副会長

﨤 町   惇  (平成22年1月から)

須坂市区長会 副会長

吉 池   武 須坂市社会福祉協議会 会長

清 水  己 佐  (平成22年3月まで)

須坂市保健補導員会 理事

松 井  あさ子  (平成22年4月から)

須坂市保健補導員会 会長

太 田  哲 郎 須坂商工会議所 副会頭

神 林  清 治 須高農業協同組合 総務部長

荒 井  清 治  (平成22年3月まで)

須高地域の高校を考える会 会長

中 野  博 勝  (平成22年4月から)

須高地域の高校を考える会

越    信 子 須坂市男女共同参画推進市民会議

黒 岩  七 女 須坂市女性団体連絡協議会 会長

山 際  荘 一 須坂市体育協会 理事

21政第29号平成21年7月2日

須坂市総合計画審議会 会長様

須坂市長 三木正夫

第五次須坂市総合計画基本構想及び前期基本計画、第三次国土利用計画須坂市計画について(諮問)

市民が夢を持ち、市民参画と共創により持続可能な須坂市をつくりあげるため、まちづくりの基本である下記の計画策定について、須坂市総合計画審議会条例第2条の規定に基づき、貴審議会の意見を求めます。

1 第五次須坂市総合計画基本構想   (計画期間 平成23年度~平成32年度)

2 第五次須坂市総合計画前期基本計画 (計画期間 平成23年度~平成27年度)

3 第三次国土利用計画須坂市計画   (計画期間 平成23年度~平成32年度)

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88

答申書

平成22年10月26日

須坂市長 三木正夫 様

須坂市総合計画審議会会長 遠藤守信

第五次須坂市総合計画基本構想及び前期基本計画、第三次国土利用計画須坂市計画について(答申)

平成21年7月2日付け21政第29号において第五次須坂市総合計画(基本構想・前期基本計画)、第三次国土利用計画(須坂市計画)について諮問を受け、それぞれの計画について以下の視点で審議会全体会及び、「安心・安全部会」、「元気部会」、「交流部会」の3つの専門部会において慎重に審議を重ねてまいりました。また、「117人(いいなにん)会議」や「すざか まちづくりミーティング」などで多くのみなさんにもご協力いただき、さらに各種アンケート調査やパブリックコメントを通じ多数のご意見をお寄せいただき、市民のみなさんの声を計画に反映させることができました。「第五次須坂市総合計画(基本構想)」については、本市をとりまく社会環境や、地理的・自然的・社会的な特性を踏まえ、本市の目指すべき方向を的確に捉え、かつ市民のみなさんにわかりやすく説明しているか、という視点に立ち審議しました。「第五次須坂市総合計画(前期基本計画)」については、各施策が基本構想で示す方向に即しているか、目指す市の姿を実現するための手段となっているか、市民のみなさんに分かりやすい表現や構成になっているか、という視点に立ち審議しました。「第三次国土利用計画」については、本市をとりまく社会環境や、地理的・自然的・社会的な特性を踏まえ、総合計画の将来像実現に向け、土地利用の面から市土の健全な発展、安全で快適な市民生活の確保をめざした計画となっているか、という視点に立ち審議しました。審議の結果を別冊のとおり答申しますので、その実現に万全を期してください。

別  冊

 ・第五次須坂市総合計画(基本構想・前期基本計画)答申

 ・ 第三次国土利用計画(須坂市計画)答申

なお、計画の推進にあたっては、次の点に留意されるよう要望します。

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第2部

基本計画

第1部

基本構想

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

89第 3 部 資料編

資料編

重点プロジェクト

「第四次総合計画の成果及び課題を踏まえた第五次総合計画の推進」

第四次須坂市総合計画を策定した年は西暦 2000 年という節目でもあり、将来像を「やさしさと活力あふれる美しい 共生・文化のまち」として、新しい世紀21 世紀に活力溢れるまちをどうやってつくっていくか方針をつくり、推進されてきたことと思われる。

この前計画での成果と課題を踏まえ、第五次須坂市総合計画では、市全体の計画としてより市民のみなさんに焦点をあて、社会や経済の環境を的確に把握するとともに、将来の社会経済環境にも対応する実効性のある総合計画として推進されたい。

「共創による総合計画の推進」

市民のみなさんのニーズに的確に対応したまちづくりをすすめるため、様々な機会や方法を用いて、まちづくりの主人公である市民のみなさんのより多くの意見を踏まえ、審議会において計画を策定した。この計画をもとに、市民のみなさんや地域、企業、団体、行政が双方向のコミュニケーションをとりながら、片方では解決できない課題をみんなで知恵と力を出しあい、お互いに助け合いながら、まちづくりをすすめられたい。

「新しい都市経営」

恵まれた自然をはじめ、歴史や文化、人材や様々な活動団体など「ひと・もの・かね・情報」といった地域資源を最大限に活用するため、既にある地域資源を見つめなおすことで、須坂市の財産をみんなで見守り育てていくことが大切である。

市民のみなさんの目線で地域全体を考え、個々の力をあわせた相乗効果を引き出すための「全体力」により、将来像の実現に向け各施策をすすめられたい。

「市民のみなさんに分かりやすい計画」

総合計画に基づく共創のまちづくりをすすめるため、総合計画の達成状況が把握できるよう数字での目標の進ちょく管理を行ない、総合計画の進行状況やその内容を様々な機会を通じて市民のみなさんにわかりやすく伝えられたい。

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計画づくりの経過

年 月総合計画審議会

総合計画審議会専門部会

総合計画庁内策定委員会

庁内策定委員会分科会

市 民 参 画アンケート等調 査

そ の 他

21

624日 第1回

7 2日 第1回   (諮問)

13・14日    第1回

8日〜8月25日地域づくり市民会議

1日〜 8月30日「す・ま・い調査」

の実施庁内基礎調査

8 18日 第2回 26日 第1回 117人会議

6〜19日市民総合意識調査の実施

総合計画づくりについて広報すざか掲載

930日 第2回

11日〜117人会議

分科会ごとに開催

広報番組 制作・放送

市議会経過報告

10 合計39回実施

11 26日 第3回

12 24日 第3回 10日 第4回 市議会経過報告

22

1

2

第1回 1日 交流部会 2日 安心・安全部会 3日 元気部会

10・14日    第2回

1日 最終回

20日・21日 すざかまちづくり ミーティング開催

3第2回30日 安心・安全部会

18日 第5回17日 策定経過報告会

市議会経過報告

4第2回 7日 元気部会 8日 交流部会

14〜22日   第3回

27〜 5月 7日   第4回

5第3回27日 交流部会

13日 第6回 6日 第5回

6第3回 1日 元気部会 8日 安心・安全部会

24日 第7回 市議会経過報告

7 30日 遠藤会長   と打合せ

第4回 8日 安心・安全部会 8日 元気部会22日 交流部会

26日 第8回6月30日〜8月30日地域づくり市民会議

8 3日 第4回31日 遠藤会長   と打合せ

23日 第9回

96日〜30日

パブリックコメント実施

パブリックコメント実施について広報すざか掲載

市議会経過報告

10 4日 第5回26日 第6回   (答申)

9月30日〜12月15日基本構想審査特別委員会

11

12 15日 市議会 議決

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第2部

基本計画

第1部

基本構想

健康・福祉

子育て・教育

環境・安心安全

文化・スポーツなど

産業振興

都市基盤整備

行政経営

91第 3 部 資料編

資料編

重点プロジェクト

第五次須坂市総合計画づくりへの市民のみなさんの参加経過

1.会議など(1)117人会議

  第1回 117人会議(全体会) 平成21年8月26日(水) 参加者 153人

  第2回以降6つの分科会に分かれ実施。分科会の議題テーマに関して、「現状の把握」「将来像実現に向けた取組み」について話し合いました。 実施期間:平成21年9月11日(金)~平成22年1月20日(水)

  最終回 実 施 日:平成22年2月1日(月) 会場:メセナホール小ホール 実施内容:市長への提言提出 117人会議全体参加市民数:106名

(2)市民意見交換会「すざかまちづくりミーティング」 実 施 日:平成22年2月20日(土)、21日(日) 会  場:20日/消防本部大会議室、21日/シルキーホール 実施内容:参加依頼者無作為抽出による市民意見交換会 参加者数:20日/18名、21日/16名

(3)地域づくり市民会議  ① 平成21年度 実施日:平成21年7月8日(水)~8月25日(火) 内 容:策定方針、117人会議への参加依頼について

  ② 平成22年度 実施日:平成22年6月30日(水)~8月30日(月) 内 容:策定状況報告

(4)「須坂市パブリック・コメント手続運用指針」に基づく意見募集  実施期間:平成22年9月6日(月)から9月30日(木)まで  閲覧場所:市ホームページ、須坂市役所情報コーナー、       中央公民館、各地域公民館、図書館  実施結果:意見件数30件(提出 個人6、団体1)

2.アンケートなどの調査

(1)「す・ま・い調査」の実施 <すざかしのまちづくりいしき調査>  調査期間:平成21年6月1日(月)~8月31日(月) 回収結果:有効回答数 491

(2)市民総合意識調査の実施  調査期間:平成21年8月6日(木)~8月19日(水)   回収結果:有効回答数 1,229  回収率 40.9%

(3)平成20年度まちづくりのための転出者及び転入者アンケートの実施  ① 転出者アンケート  調査期間:平成20年4月1日~平成21年3月31日     転出届出件数:639件  アンケート回収数:154件(回収率:24.1%)

  ② 転入者アンケート  調査期間:平成19年7月1日~平成20年6月30日     転入届出件数:931件  アンケート回収数:283件(回収率:30.4%)

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表紙の写真(上から) 臥竜公園桜まつり/信州すざか農業小学校/保健補導員による子育て広場/笠鉾巡行/動物園で自由研究をしよう/保育園児の除雪車見学会

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発  行:平成 23 年3月 須坂市

企画編集:須坂市総務部 政策推進課

      長野県須坂市大字須坂 1528 番地の 1      電 話 0 2 6 - 2 4 5 - 1 4 0 0(代)      FAX 0 2 6 - 2 4 6 - 0 7 5 0

デザイン:横山 励子(元気ママ応援マガジン[ペチャ*クチャ]編集長)

印  刷:ヒタキ印刷株式会社

一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂

第五次須坂市総合計画〈基本構想・前期基本計画〉

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須坂市市章

須坂市市民憲章

美しい自然に恵まれ、輝かしい伝統を受けついできたわたくしたちは、須坂市のかぎりない平和と発展を願い、

誇りと責任をもって、ここにこの憲章を定めます。

1 清潔で美しいまちをつくります。

1 健康で仕事に励みます。

1 人間性を尊重し、おたがいに協力します。

1 教養を深め、郷土の文化を高めます。

1 明るく心豊かな家庭をきずきます。昭和49年 11月1日制定

一人ひとりが輝き、磨かれた「ほんもの」の魅力あふれるまち 須坂