磁気走査方式 組込み型角度エンコーダ - HEIDENHAIN...2...

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09/2018 磁気走査方式 組込み型角度エンコーダ

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09/2018

磁気走査方式

組込み型角度エンコーダ

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ハイデンハインの組込み型エンコーダERMは、磁気式目盛ドラムと磁気抵抗センサ部から構成されています。MAGNODURスケール目盛と磁気抵抗センサにより特に耐コンタミ性に優れています。

一般的な使用例としては、埃が多く、水飛沫がかかる環境での、旋盤またはフライス盤のスピンドルのような貫通シャフト径が大きな機械または装置など、あまり高い精度を要求されない用途向けです。

その他• ベアリングを内蔵しない角度エンコーダ• ベアリング内蔵角度エンコーダ• ロータリエンコーダ• サーボモータ用エンコーダ• NC工作機械向けリニアエンコーダ• オープンタイプリニアエンコーダ• ハイデンハインエンコーダのインターフェースについての資料もご用意しております。製品の詳しい情報は、弊社までお問い合わせください。

各インターフェースおよび電気的仕様に関しての詳しい説明が、カタログハイデンハインエンコーダのインターフェース、ID 1078628-xxに記載されています。

このカタログの発行により、前版カタログとの差し替えをお願いいたします。ハイデンハインへの注文は契約時の 新カタログを御覧ください。

EN、ISOなどの規格はカタログに明記されているものに限ります。

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目次

概要

ハイデンハインの角度エンコーダ 4

選択の手引き 磁気走査方式組込み型角度エンコーダ 6

光学走査方式組込み型角度エンコーダ 8

アブソリュートシールドタイプ角度エンコーダ 10

インクリメンタルシールドタイプ角度エンコーダ 12

技術的特徴と取付け情報

応用例 14

技術的特性 16

測定原理 目盛ドラム本体 17

磁気走査方式 17

インクリメンタル測定方式 18

測定精度 19

エンコーダ型式別取付け 21

機械的仕様 23

機械的接続の緩みに関する故障除外 24

仕様 シリーズ 信号周期

走査ヘッド AK ERM 2200 200 µm 26

AK ERM 2400 400 µm 26

AK ERM 2900 1000 µm 26

目盛ドラム TTR ERM 2200 200 µm 28

TTR ERM 2400 400 µm 28

TTR ERM 2404/2904 400 µm / 1000 µm 30

TTR ERM 2405 400 µm 31

寸法 32

電気的接続

インクリメンタル信号 1 VPP 36

TTL 37

位置値 EnDat 38

ケーブルと接続部品 一般情報 39

接続ケーブル 40

接続部品 44

診断・検査機器 45

インターフェースユニット 48

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ERA 4000

ERA 4000 (工作機械のロータリテーブルへの組込み例)

ロータリテーブル

ハイデンハインの角度エンコーダ

角度エンコーダという名称は、一般的には、測定精度± 5”以上、目盛線本数10 000を超えるエンコーダについて使用されます。

角度エンコーダは、数秒の範囲内の角度を精密に測定する必要がある用途に使われます。

例:• 工作機械のロータリテーブル• 工作機械の旋回ヘッド• 旋盤のC軸• 歯車測定機械• 印刷機械• 分光計• 天体望遠鏡その他

対照的に、ロータリエンコーダは、測定精度をあまり求めない用途に使用されます。例えば、自動化機械、モータドライブなど数多くの用途に使用されます。

アブソリュート角度エンコーダRCN 8580

シールドタイプ角度エンコーダ(中空シャフト、ステータカップリング内蔵)ステータカップリングの構造とその組込みにより、角加速度が加わっている間にベアリングの摩擦によるトルクのみ緩和します。それゆえ、これらの角度エンコーダは優れたダイナミック特性を示します。ステータカップリングにより、システム精度にはシャフトカップリングの誤差を含んでいます。

角度エンコーダRCN、RON、およびRPNは、ステータカップリングを内蔵し、一方、ECNでは、ステータカップリングを外付けしています。

その他、以下の長所があります。• 限られた設置スペースに適したコンパクト形状• 大100 mm径の中空シャフト• 取付けが簡単• 機能安全対応

選択の手引き• アブソリュート角度エンコーダについては、

10/11ページを参照してください• インクリメンタル角度エンコーダについては、

12/13ページを参照してください

角度エンコーダには、機械的な構造の違いによって次のような種類があります。

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カップリング外付型のシールドタイプ角度エンコーダシャフトにカップリングを取付けるタイプの角度エンコーダRODおよびROCは、高速回転もしくは取付け公差を大きく取る必要があるアプリケーションに適しています。シャフトカップリングにより± 1 mmの軸方向公差が実現できます。

選択の手引き12/13ページを参照ください。

光学走査方式組込み型角度エンコーダベアリングを内蔵しない角度エンコーダERP、ERO、およびERAは、設置スペースが限られた高精度のアプリケーションに適しています。その他、以下の長所があります。• 大口径中空シャフトに対応

(スケールテープにより 大径10 m)• 高20 000 rpmの高速回転対応• ロータリシャフトシールにより余分な始動トルク

なし• 部分角計測も対応可• 機能安全対応

光学走査方式組込み型角度エンコーダは、ディスクタイプからテープタイプまで各種目盛本体を用意しています。• ERP/ERO: ハブ付ガラスディスク• ERA/ECA 4000: スチール製ドラム• ERA 7000/8000: スチールテープ

角度エンコーダはハウジングなしで提供されるため、取付けにおいて必要とされる保護等級を守る必要があります。

選択の手引き8/9ページを参照ください。

磁気走査方式組込み型角度エンコーダ頑強な構造の磁気式組込み型エンコーダERM

は、特に生産機械に 適な製品となっています。大きな内口径でありながら小型形状の目盛ドラムとコンパクトな走査ヘッドは以下用途に 適です。• 旋盤のC軸• 汎用の回転軸および傾斜軸

( 例、トルクモータでの速度計測用もしくはインデックステーブルへの搭載)

• フライス盤の主軸や補助軸

選択の手引き6/7ページを参照ください。

インクリメンタル角度エンコーダROD 880とフラットタイプカップリングK 16

インクリメンタル角度エンコーダERA 4000

インクリメンタル角度エンコーダERM 2000

関連資料:

カタログシールドタイプ角度エンコーダ および光学走査方式組込み型エンコーダ を参照してください。

概要

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主要寸法 mm 直径 信号周期/回転 目盛間隔

ERM 2200シリーズ D1: 40 mm ~ 410 mmD2: 64.37 mm ~

452.64 mm

1024 ~ 7200 200 µm

ERM 2400シリーズ D1: 40 mm ~ 512 mmD2: 64.37 mm ~

603.52 mm

512 ~ 4800 400 µm

ERM 2404シリーズ D1: 30 mm ~ 100 mmD2: 45.26 mm ~

128.75 mm

360 ~ 1024 400 µm

ERM 2904シリーズ D1: 35 mm ~ 100 mmD2: 45.43 mm ~

120.96 mm

180 ~ 400 1000 µm

ERM 2405シリーズ D1: 40 mm; 55 mmD2: 64.37 mm; 75.44 mm

512; 600 400 µm

選択の手引き 磁気走査方式組込み型角度エンコーダ

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機械的許容回転数 目盛ドラムの取付け インターフェース 型式 ページ

22 000 rpm~3000 rpm

ネジ止め 1 VPP AK ERM 2280

TTR ERM 2200 26-29

22 000 rpm~1600 rpm

ネジ止め TTL AK ERM 2420

TTR ERM 2400

26-29

1 VPP AK ERM 2480

TTR ERM 2400

EnDat 2.2 AK ERM 2410

TTR ERM 2400 C

60 000 rpm~20 000 rpm

目盛ドラムのプレス嵌め 1 VPP AK ERM 2480

TTR ERM 2404

26-31

50 000 rpm~16 000 rpm

AK ERM 2980

TTR ERM 2904

26-31

33 000 rpm;27 000 rpm

目盛ドラムのプレス嵌め;キー溝による回転防止 機構付

AK ERM 2480

TTR ERM 2405

26-31

ERM 2480

ERM 2485

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シリーズ 種類と取付け方法 主要寸法 mm 直径 D1/D2 目盛精度 機械的許容回転数1)

スチール製目盛ドラムタイプ

ECA 40002)3) 3箇所で芯出し調整を行う

スチール製目盛ドラムD1: 70 mm ~

512 mmD2: 104.63 mm ~

560.46 mm

±3” ~ ±1.5” ≦ 15 000 rpm ~ ≦ 8500 rpm

芯出しカラー付スチール製目盛ドラム

±3.7” ~ ±2”

ERA 4x80 3箇所で芯出し調整を行うスチール製目盛ドラム

D1: 40 mm ~ 512 mm

D2: 76.5 mm ~ 560.46 mm

±5” ~ ±2” ≦ 10 000 rpm ~ ≦ 1500 rpm

芯出しカラー付スチール製目盛ドラム

D1: 40 mm ~ 270 mm

D2: 76.5 mm ~ 331.31 mm

±4” ~ ±1.7” ≦ 10 000 rpm ~ ≦ 2500 rpm

スチール製スケールテープタイプ

ERA 7000 内周取付け用スチール製スケールテープ、全円周測定タイプ4)、取付け面でテンションを加える

458.62 mm ~ 1146.10 mm

± 3.9”~± 1.6” ≦ 250 rpm ~ ≦ 220 rpm

ERA 8000 外周取付け用スチール製スケールテープ、全円周測定タイプ4)、取付け面でテンションを加える

458.11 mm ~ 1145.73 mm

± 4.7”~± 1.9” ≦ 45 rpm

1) 電気的許容回転数の制限を受けることがあります 2) 機能安全はお問い合わせください3) 真空アプリケーション用はお問い合わせください4) 部分角測定タイプはお問い合わせください

選択の手引き 光学走査方式組込み型角度エンコーダ

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インターフェース

信号周期/回転 原点 型式 詳細情報

EnDat 2.2 – – ECA 4412 カタログ: 光学走査方式組込み型角度エンコーダ

ファナックiインタフェース

ECA 4492 F

三菱 ECA 4492 M

パナソニック ECA 4492 P

EnDat 2.2 ECA 4410

ファナックiインタフェース

ECA 4490 F

三菱 ECA 4490 M

パナソニック ECA 4490 P

1 VPP 12 000 ~ 52 000

絶対番地化原点もしくは1個

ERA 4280 C

6000 ~ 44 000

ERA 4480 C

3000 ~ 13 000

ERA 4880 C

1 VPP 12 000 ~ 52 000

絶対番地化原点もしくは1個

ERA 4282 C

1 VPP 36 000 ~ 90 000

絶対番地化原点 ERA 7480 C カタログ: 光学走査方式組込み型角度エンコーダ

1 VPP 36 000 ~ 90 000

絶対番地化原点 ERA 8480 C

ERA 4000

ERA 7480

ERA 8480

ECA 4000

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選択の手引き アブソリュートシールドタイプ角度エンコーダ

シリーズ 主要寸法 mm システム精度 機械的許容回転数 位置値/回転 インターフェース

ステータカップリング内蔵タイプ

RCN 2000 ±5” ≦ 1500 rpm 67 108 864 26 ビット EnDat 2.2

EnDat 2.2

ファナックiインタフェース

三菱

±2.5” 268 435 456 28 ビット EnDat 2.2

EnDat 2.2

ファナックiインタフェース

三菱

RCN 5000 ±5” ≦ 1500 rpm 67 108 864 26 ビット EnDat 2.2

EnDat 2.2

ファナックiインタフェース

三菱

±2.5” 268 435 456 28 ビット EnDat 2.2

EnDat 2.2

ファナックiインタフェース

三菱

RCN 8000 ±2” ≦ 500 rpm 536 870 912 29 ビット EnDat 2.2

EnDat 2.2

ファナックiインタフェース

三菱

±1” EnDat 2.2

EnDat 2.2

ファナックiインタフェース

三菱

ステータカップリング付

ECN 200 ±10” ≦ 3000 rpm 33 554 432 25 ビット EnDat 2.2

EnDat 2.2

8 388 608 23 ビット ファナックiインタフェース

三菱

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RCN 2000

RCN 5000

RCN 8000

60 mm

RCN 8000

100 mm

ECN 200

50 mm

インクリメンタル信号

信号周期/回転 型式 詳細情報

1 VPP 16 384 RCN 2380 カタログ: シールドタイプ角度エンコーダ– – RCN 2310

– – RCN 2390 F

– – RCN 2390 M

1 VPP 16 384 RCN 2580

– – RCN 2510

– – RCN 2590 F

– – RCN 2590 M

1 VPP 16 384 RCN 5380

– – RCN 5310

– – RCN 5390 F

– – RCN 5390 M

1 VPP 16 384 RCN 5580

– – RCN 5510

– – RCN 5590 F

– – RCN 5590 M

1 VPP 32 768 RCN 8380

– – RCN 8310

– – RCN 8390 F

– – RCN 8390 M

1 VPP 32 768 RCN 8580

– – RCN 8510

– – RCN 8590 F

– – RCN 8590 M

1 VPP 2048 ECN 225 カタログ: シールドタイプ角度エンコーダ– – ECN 225

– – ECN 223 F

– – ECN 223 M

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シリーズ 主要寸法 mm システム精度 機械的許容回転数1) インターフェース

ステータカップリング内蔵タイプ

RON 200 ±5” ≦ 3000 rpm TTL

TTL

1 VPP

±2.5” 1 VPP

RON 700 ±2” ≦ 1000 rpm 1 VPP

1 VPP

RON 800

RPN 800

±1” ≦ 1000 rpm 1 VPP

1 VPP

RON 900 ±0.4” ≦ 100 rpm 11 µAPP

カップリング外付型

ROD 200 ±5” ≦ 10 000 rpm TTL

TTL

1 VPP

ROD 700 ±2” ≦ 1000 rpm 1 VPP

ROD 800 ±1” ≦ 1000 rpm 1 VPP

1) 電気的許容回転数の制限を受けることがあります2) 内挿分割後

選択の手引き インクリメンタルシールドタイプ角度エンコーダ

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ROD 780

RON 285

RON 786

RON 905

ROD 280

信号周期/回転 型式 詳細情報

18 0002)RON 225 カタログ:

シールドタイプ角度エンコーダ180 000/90 0002)

RON 275

18 000 RON 285

18 000 RON 287

18 000 RON 785

18 000/36 000 RON 786

36 000 RON 886

180 000 RPN 886

36 000 RON 905

18 0002)ROD 220 カタログ:

シールドタイプ角度エンコーダ180 0002)

ROD 270

18 000 ROD 280

18 000/36 000 ROD 780

36 000 ROD 880

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応用例

旋盤のC軸

代表的な必要条件:

• 中空シャフト径の種類が多いこと• 耐環境性• 取付けが簡単

条件に適したエンコーダ• ERM 2400シリーズ• 状況に応じてERM 2200シリーズ

これまでERMシリーズは旋盤のC軸に使用されてきました。優れた耐環境性に加え、大きな内口径も無制限にバー材を加工するために重要な条件です。

通常、ERMの目盛ドラムはワークより大きな径を持っています。それゆえエンコーダの位置誤差は、等級が下がるに応じてワークの精度に影響します。

生産性および加工品質に対する要求は日増しに高まってきています。部品製造におけるバッチサイズが小さいことによるワークと運転条件の変化も同様に複雑さが増しています。高い効率性と精密さを実現するために、生産機械のコンセプトとその機械設計において、これらを考慮しなければなりません。

頑強な構造の磁気式組込み型エンコーダERMは、特に生産機械に 適な製品となっています。大きな内口径でありながら小型形状の目盛ドラムとコンパクトな走査ヘッドは以下用途に 適です。• 旋盤のC軸• 回転軸およびチルト軸

( 例、トルクモータでの速度計測用もしくはインデックステーブルへの搭載)

• フライス盤の主軸や補助軸

例えば、直径257.5 mm、目盛線本数2048本の目盛ドラムの場合、1信号周期内の位置誤差は目盛ドラム上で約2 µmになりますが、直径100 mmのワークに対してわずか0.8 µmしか位置誤差を発生しません。ワーク径がさらに小さくなれば位置誤差も小さくなります。

それゆえ、ERMエンコーダの持つ精度と位置再現性は、典型的なC軸構成を持つ旋盤での加工に十分に対応することができます。

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回転軸およびチルト軸

代表的な必要条件:

• あまり高い精度を求めない• 中空シャフト径が大きい• 耐環境性

条件に適したエンコーダ• ERM 2200シリーズ

ロータリテーブルおよびチルト軸は、位置制御・速度制御用に信号品質の高いエンコーダを必要とします。光学走査式のエンコーダ、例えばRCNシリーズは、理想的にこれらの要求を満たします。あまり高い精度を求めない場合に、磁気式組込み型エンコーダも使用されます。信号周期が200 µmと小さいため、ERM 2200は特に1信号周期内の位置誤差が小さくなっており、それゆえ比較的高い速度安定性を可能にします。さらに、磁気式組込み型エンコーダの代表的な特徴である、耐環境性や大きな内口径が、このアプリケーションに大変役立ちます。

フライス盤の主軸

代表的な必要条件:

• 高速回転対応• 省スペース性

条件に適したエンコーダ• ERM 2404、ERM 2405シリーズ • ERM 2904シリーズ

主軸は工作機械の主要コンポーネントで機械の性能に大きな影響を及ぼします。主軸の特性は、設計、モータドライブ、軸受機構により決定されますが、エンコーダも主軸の性能を左右します。エンコーダには高速回転対応と十分な堅牢性が求められます。エンコーダは 高60 000 rpmの回転速度でも問題ありません。さらに、形状もコンパクトになっています。

フライスおよび旋削の両機能を持つ機械の場合、主軸には、さらに高い精度が必要になります。この場合、信号周期400 µmのエンコーダが使用されます。

技術

的特

性と

取付

け情

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技術的特性

ハイデンハインの磁気式組込み型エンコーダERMの特長は以下の通りです。

耐環境性工作機械内のエンコーダは大量の冷却潤滑剤にさらされることがよくあります。特に主軸速度が高く大口径の場合、シーリングするのは大変困難です。ここで高い耐環境性の磁気式組込み型エンコーダERMは、高湿度、大量の粉じん、油成分を含んだ室内での使用に特に有効です。

小さい取付けスペース用の大口径中空シャフトERMはコンパクト形状でありながら、 大410 mmの大きな内口径を持つことが特徴です。これより大きな径についてはお問い合わせください。

簡単な取付け目盛ドラムと走査ヘッドの取付けは、非常に簡単で、調整もほとんど必要としません。目盛ドラムはその内径部に設けられたカラーによって芯出しを行います。スペーサを用いて走査ヘッドと目盛ドラムの適切なギャップ間隔を保ちながら取付けることが簡単にできます。取付け公差が推奨値に従っている場合、出力信号を確認したり再調整する必要はありません。

高速回転対応目盛ドラムは、特に高速回転での使用を想定しています。仕様に記載の 高許容回転数も極めて厳しい負荷をかけた時の値です。これにより高回転速度時およびより厳しい往復運動時での連続運転を可能にします。すなわち、ここでの高許容回転数では、前進、停止、加速を伴う往復運動、反転も想定しています。1千万回の繰り返し負荷をかけており、疲労強度に対する要求も満たしています。

ERMは運転時の静粛性が高く、 高回転数時においても保たれています。歯車機構のような付随する騒音も発生しません。

高い信号品質磁気式組込み型エンコーダERMの出力信号は、その品質が高いことが特徴です。信号周期とともに、信号品質は1信号周期内の位置誤差を左右します。磁気式組込み型エンコーダでは、他の多くのハイデンハイン製エンコーダと同じように、位置誤差は信号周期の1 %以内に入ります。ERM 2200とERM 2400シリーズでは、1信号周期内の位置誤差は、通常、信号周期の0.5 %以内になります。

ピュアシリアルインターフェースインクリメンタル出力信号に加え、EnDat 2.2インターフェース経由で位置値情報を伝送することも可能です。正弦波の走査信号は、走査ヘッド内で内挿分割され内蔵のカウンタ機能により位置値に変換されます。全てのインクリメンタルエンコーダで、絶対基準値は原点を用いて確立します。原点復帰を迅速かつ容易に行うために、これらエンコーダでは、絶対番地化原点付の目盛ドラムを用意しています。

EnDat 2.2インターフェースは、位置値のシリアル通信の他に、自動認識、監視と診断、高い信頼性のデータ伝送といった多くの特長があります。

評価番号に対応した診断結果を表した画面(例: ATSソフトウェア)

ERM目盛ドラム

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測定原理

目盛ドラムハイデンハインのエンコーダは、目盛格子という周期的構造で作られたドラム本体を組み込んでいます。

磁気エンコーダは磁性を持った合金の目盛を使用しております。磁化工程は、異なる方向を持つ強力な磁場を掛けて作成します。その結果、N極とS極を持った目盛構造が形成します。(MAGNODUR 工程)目盛ドラム表面には、以下の目盛間隔を形成できます。 200 µm (ERM 2200シリーズ) 400 µm (ERM 2400シリーズ) 1000 µm (ERM 2900シリーズ)

電磁相互作用の影響する距離が短く、走査ギャップ間隔を非常に狭くする必要が出てくるため、これ以上微細な磁気目盛は明らかに取付け公差が厳しくなります。

磁気走査方式永久磁石を使用したMAGNODUR目盛は、磁気抵抗効果を利用しています。この目盛は磁場に応答して抵抗値が変化するトラックで構成されています。センサに電圧が印加された状態でドラムが走査ヘッドに対して回転すると、その磁場の変化に伴って電流がセンサにおいて発生します。

その磁気抵抗素子は特別な設計および配置を行い、さらにガラス基板上に作成することで高い信号品質を維持しております。さらに、その大きなセンサエリアは信号の高調波成分を除去できます。その結果、1信号周期あたりの位置誤差を極めて小さく抑えることができます。

磁気抵抗走査方式

目盛ドラム本体

走査レチクル

磁気抵抗素子 B+、B– は簡素化のため図示しておりません。

磁気目盛の別トラックにより原点信号を生成します。これにより厳密に測定分解能ひとつ分に同期するよう絶対位置値を割当てることができます。

磁気抵抗原理を使用した走査方式は、通常、あまり高い精度を要求しないアプリケーション、もしくはワーク径が目盛ドラム径に対して小さい場合に使用されます。

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絶対番地化原点を使用する場合、絶対的な基準値は2つの原点間の信号周期をカウントすることにより、以下の式を使用して算出されます。

インクリメンタル測定方式インクリメンタル測定方式では、目盛は周期的格子構造で構成されます。位置情報は、任意の基点からの増加量(測定分解能)をカウントすることによって得ることができます。軸の回転速度は位置値の1階の時間微分によって得られます。

位置の特定には絶対的な基準が必要であるため、目盛ドラムには原点を備えた別のトラックを1つ設けています。絶対位置を確立することのできる原点は、正確に測定分解能1つ分に同期するよう作られています。このように絶対的な基準を確立するためには、原点を走査する必要があります。絶対番地化原点付き目盛ドラムでは、2つの連続した原点を通過した際に、絶対位置値を確立します。(表の標準間隔N を参照ください)

絶対番地化原点付き目盛ドラムは、型式名の後の文字「C」で識別することができます。(例: TTR ERM 2200 C)

2 2 1 = (abs A–sgn A–1) x N + (sgn A–sgn D) x abs MRR

ここで

A = 2 x abs MRR–N GP

記号の意味:1 = 初に通過した原点のゼロ位置に

対する絶対角度位置(度)

abs = アブソリュート値

sgn = 符号関数 (“+1” または “–1”)

MRR = 通過した原点間の回転角度(度)

N = 2つの固定原点間の標準間隔(表参照)

GP = 目盛間隔 ( 360° )

D = 回転方向 (+1 または –1)正回転方向(取付け寸法図参照)の場合は”+1”

TTR ERM 2200 C

信号周期 原点の数 標準間隔 N

1024 1200 1440 1800 2048 2400 2800 3392 4096 5200 7200

16 24 30 36 32 40 50 32 64 52 90

45° 30° 24° 20° 22.5° 18° 14.4° 22.50° 11.25° 13.85° 8°

TTR ERM 2400 C

信号周期 原点の数 標準間隔 N

512 600 720 900 1024 1200 1400 1696 2048 2600 3600 3850 4800

16 20 24 30 32 30 40 32 32 52 60 70 80

45° 36° 30° 24° 22.5° 24° 18° 22.5° 22.5° 13.85° 12° 10.3° 9°

目盛線本数

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測定精度

角度エンコーダの精度は、主に次の要素により決定されます。• 格子目盛の品質• 目盛本体の安定性• 信号走査の品質• 信号処理回路の品質• ベアリングに対する目盛の偏心度• ベアリングの誤差• 測定側の軸との結合状態

これらは、エンコーダ特有の誤差およびアプリケーションに依存する問題に起因します。誤差全体を評価するために個別要因の全てを考慮する必要があります。

エンコーダ特有の誤差エンコーダ特有の誤差は仕様に記載されています。• 目盛精度• 1信号周期内の内挿精度

目盛精度目盛精度±a は目盛の品質に起因します。• 目盛の均質度とエッジ明瞭度• ドラム本体上の目盛の配置• 目盛ドラムの安定性

(取付け状態時の精度を保証するのに必要)

目盛精度±aを確認するには、理想状態において量産品の走査ヘッドを使用し、信号周期の整数倍の位置にて内挿精度を測定します。

1信号周期内の内挿精度1信号周期内の内挿精度±u は信号走査の品質に起因します。また、矩形波出力やカウンタ機能を内蔵したエンコーダなど、信号処理回路の品質にも起因します。正弦波出力のエンコーダでは、信号処理の誤差は、後続電子機器により発生します。

以下の各要素が誤差結果に影響を及ぼします。• 信号周期の大きさ• 目盛の均質度とエッジ明瞭度• スキャニングフィルタの品質• センサの特性• アナログ信号の二次処理の間の安定性と

動特性

これらの影響を1信号周期内の内挿精度を明記する際に考慮する必要があります。

1信号周期内の内挿精度±uは信号周期のパーセントで表示されます。信号周期が約200 µmもしくは400 µmの磁気式組込み型エンコーダERMの場合、その位置誤差は、信号周期の± 0.5 %以内になります。個々のエンコーダ仕様欄には規定値を記載しております。

1信号周期内の内挿精度は、極めて小さい角運動の中ですでに明らかになるほか、繰り返し測定の中でも明らかになります。こうした位置誤差は、速度制御ループにおける速度の揺らぎにつながります。

1回転の間の位置誤差

1信号周期内の内挿精度

1信号周期内の内挿精度

信号周期360° elec.

位置

誤差

位置

信号

レベ

内挿

精度

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ベアリングに対する目盛の偏心度

走査ヘッド

様々な偏心度eにおける合成測定誤差と平均目盛直径Dとの関係

測定

誤差

[角度

秒]

目盛直径D [mm]

アプリケーションに依存する誤差ベアリングを内蔵しない角度エンコーダでは、エンコーダ特有の誤差に加えて、走査ヘッドの取付けおよび調整が測定精度にかなり影響します。特にドラムの回転偏心やシャフトのランアウトが重要な項目となります。全ての精度を評価するためには、アプリケーションに依存する誤差の値を個別に測定かつ計算しなければなりません。

一方、ベアリング内蔵のエンコーダで明記されているシステム精度には、すでにベアリングとシャフトカップリングの誤差が含まれています。( カタログベアリング内蔵角度エンコーダ を参照ください)

目盛ドラムのベアリングに対する偏心誤差通常、ERMの目盛ドラム取付後、回転の中心に対してある程度の誤差を持ちます。さらに、機械側回転軸の寸法および形状からくる誤差により偏心が加算され得ます。偏芯量e、平均目盛ディスク径D、そして測定誤差には次のような関係があります。(下図参照ください)

= ±412 · De

= 測定誤差 (”、角度秒)e = 回転中心に対する目盛ドラムの偏心度

(µm、半径方向の振れの半分)D = 目盛の直径 (mm、ドラム外径とおなじ)M = 格子目盛の中心 = “真”の角度‘ = 測定された角度

ベアリングの半径方向への振れによる誤差測定誤差を表す関係式は、e にベアリング自身の偏心成分、すなわち半径方向の振れの半分(表示の半分)を代入すると、ベアリングの半径方向への振れにも当てはまります。ベアリングに半径方向への荷重がかかることも同種の誤差の原因となります。

目盛の変形目盛の変形による誤差も考慮する必要があります。これは目盛の取付け面が平らでない場合、例えば凸面である場合に発生します。

しかし、単にねじの締付けトルクの大きさによっても変形します。目盛ドラムは、これらを避けるために特に剛性を持たせています。

回転方向が変わるとヒステリシスも影響を受けます。信号周期の大きさと取付け状態により変化します。取付け状態が理想的な場合で、信号周期の約0.5 %程度です。公称値と走査ギャップの偏差が同様に反転誤差に影響を及ぼします。それゆえ、当社は補正のために取付け後に値を測定することを推奨します。

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エンコーダ型式別取付け

目盛ドラムの取付けTTR ERM 2400TTR ERM 2200

目盛ドラムの取付けTTR ERM 2405

目盛ドラムの取付けTTR ERM 2404TTR ERM 2904

磁気式組込み型エンコーダERMは、円盤状の目盛ドラムとそのドラムに対応する走査ヘッドから構成されています。走査ヘッドと目盛ドラムの位置は、機械側の回転軸側の寸法・形状で決まります。しかし、特別な設計が施されているため、迅速な取付けを可能にし、調整も簡単に行うことができます。各種条件を満足した場合に、目盛精度と1信号周期内の位置誤差をアプリケーション内で達成します。(仕様を参照してください)

バージョン磁気式組込み型エンコーダERMは、信号周期の異なる製品を数種類用意しています。( ERM 2200: 200 µm、ERM 2400: 400 µm、ERM 2900: 1 mm)このため同じ外径で異なる目盛線本数を選ぶことができます。

目盛ドラムには3種類のバージョンを用意しています。これらはそれぞれ取付け方法が異なります。全ての目盛ドラムは内径に芯出しカラ―を搭載しています。

目盛ドラムTTR ERM 2200とTTR ERM 2400

取付け時には目盛ドラムを回転軸に挿入し軸方向にネジ止めします。

目盛ドラムTTR ERM 2x0x

目盛ドラムTTR ERM 2404、TTR ERM 2405

およびTTR ERM 2904は、プレス嵌め接合(ドラムの取付け)のみが使用されます。目盛ドラムの締付けは取付け状況によって異なります。

クランプ力はドラム平面上に均一に加えられなければなりません。必要な取付け部品はお客様の装置の設計により決定されますので、ご準備いただく必要があります。プレス嵌め接合は、高速や高加速の場合においても斜軸や半径方向の歪みおよび回転ずれを起こさないように強くなくてはなりません。これを防ぐ目的で、目盛ドラムにドリル孔や皿穴を追加する必要はありません。

目盛ドラムTTR ERM 2404とTTR ERM 2904の内側は平坦になっています。回転ずれを防ぐため、プレス嵌め接合(ドラムの取付け)のみが使用されます。目盛ドラムTTR ERM 2405の特徴はキー溝です。このキーで回転ずれを防ぐことができます。しかしトルクの伝達はできません。ドラム内側が特殊な形状をしているため、 大許容回転数の時でも、安定性を確保します。

取り付け部品の設計取り付け部品を設計する場合、目盛ドラムの次の仕様を使用しなければなりません。

許容面圧力:pperm = 100 N/mm2

熱膨張係数:therm = 10 · 10–6 K–1

前面取付け面の平均面粗さ:RZ ≦ 8 目盛ドラム外径 < 326.9 mmの場合RZ ≦ 16 目盛ドラム外径 ≧ 326.9 mmの場合

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HEIDENHAIN

HEIDENHAIN

HEIDENHAIN

TTR ERM 2400

HEIDENHAIN

22

200 µm

1000 µm

400 µm

走査ヘッドの取付け(例: AK ERM 2480)ケーブル引出し方向種類

接線方向、右

接線方向、左

軸方向

信号振幅と走査ギャップの相関関係(取付けクリアランス)

走査ギャップの変化 [µm]

信号

振幅

[V

PP]

目盛ドラムの芯出し達成できる全体の精度が取付け誤差(主に偏心誤差)に支配されるため、目盛ドラムの芯出しには特別な注意を払う必要があります。

芯出しカラ—の利用目盛ドラム本体を軸に圧入します。この方法は簡単ですが、要求精度に対応した軸の幾何形状の精密さとベアリングの品質を必要とします。

目盛ドラムはその内径部に設けられたカラーによって芯出しを行います。ハイデンハインは、ERM 2x00の目盛ドラムの軸への取付けでは、しまりばめを推奨しています。約10分の時間をかけて、 大100 °Cに徐々に加熱する“焼きばめ”による取付けも可能です。芯振れの確認および芯振れの精度への影響を計算するために、目盛ドラムの回転精度を計測することを推奨します。

バックオフねじを用いて目盛ドラムの取外しが可能です。

走査ヘッドの取付け走査ヘッドの取付けには、付属のスペーサを目盛ドラムの外周面に付けます。走査ヘッドをスペーサに押し当てた状態でネジで固定し、スペーサを取り除きます。

磁気目盛用テストフィルムテストフィルムを用いて磁気目盛を見ることが可能です。これにより作業者は、工具による消磁など磁気目盛に何らかの損傷があるかどうかを簡単に確認することが可能です。テストフィルムは消磁機器により”非磁性”にし、繰り返しの使用が可能です。テストフィルムと消磁機器は別売りアクセサリとして用意しています。

取付けクリアランス取付けクリアランス(走査ヘッドと目盛ドラムとのギャップ間距離)はエンコーダの信号周期により異なります。そのため、スペーサの厚みは各種用意しています。ギャップ間距離が理想値からずれていると信号振幅値に悪影響を及ぼします。

2つの走査ヘッドによる測定目盛の偏心による誤差を、2つの走査ヘッドを互いに180°± 5°間隔をあけて配置することにより補正することが可能です。両走査ヘッドのインクリメンタル信号は、インターフェースユニットEIB 1500によりデジタル的に相殺することが可能で、また、信号の高倍率での分割や原点信号を通過した後に絶対位置値を出力することも可能です。(製品情報EIB 1500シリーズ を参照ください)

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システム検査ハイデンハインのエンコーダは、通常、システムの一部として組み込まれます。このような使用法では、エンコーダの仕様ではなく、システム全体での検査が必要となります。

カタログに記載の仕様は、システム全体ではなく、特定のエンコーダに適応されるものです。仕様の範囲外でのご使用や、意図されたアプリケーション以外でご使用の場合には、弊社では責任を負いません。安全性を重視したシステムにおいては、電源投入後に上位の制御システムにおいてエンコーダの位置値を確認する必要があります。

取付け取付時に行う作業手順と取付寸法については、製品に添付されている取付説明書の記載に従ってください。このカタログに記載されている取付けについてのすべての情報は暫定的なもので、拘束力はありません。このカタログの情報は、契約の情報にはなりません。

接触防止エンコーダ取付け後、全ての回転部分について動作中に接触事故が起きないように、十分に保護してください。

加速度エンコーダは、動作中および取付け中にさまざまな加速度を受けます。• 振動に関して記載されている 大値は、

IEC 60 068-2-6が適用されています。• 衝突衝撃負荷については、6 ms時の 大許容

加速度の値(正弦半波衝撃値)を適用します。(IEC 60 068-2-27)いかなる場合でも、エンコーダの調整にハンマーまたは類似の道具を使用しないでください。

温度範囲使用温度範囲は、実際の取付け環境において動作中にエンコーダが達しても差し支えのない温度を示しています。保存温度範囲 –30 °C ~ +70 °Cは、梱包状態のまま保存する時の温度範囲です。

接触防止

回転速度大許容回転速度は、FKMガイドラインに従って

決定されます。このガイドラインは、全ての関連する影響を考慮したコンポーネントの強度を数学的に証明するのに役立ち、また、 新技術を反映しています。許容回転速度の算出には金属疲労強度(繰返し回数1000万回)を考慮しました。取付けは重要な影響をもたらすので、回転速度データを有効にするために、仕様と取付け方法で記述された全ての要件と指示に従わなければなりません。

消耗品ハイデンハインのエンコーダには、アプリケーションや操作によっては摩耗しやすい部品が含まれています。特に可動部に使用されるケーブルも含まれます。 小曲げ半径の規定をお守りください。

機械的仕様

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機械的接続の緩みに対する故障除外

データインターフェースだけでなく、モータへの機械的接続もまた安全対応となっています。EN 61800-5-2、電気モータに関する基準では、エンコーダとモータ間の機械的接続の緩みに関して考慮を必要とする故障と定義しています。制御装置がこのような異常を検知することを保証できないため、多くの場合、機械的接続の緩みに対する故障の除外が必要です。

機械メーカーは駆動システムにおける機械的接続の寸法管理をしています。OEMは機械設計にとって 適なアプリケーションの状態を考慮しなければなりません。しかしながら、安全な接続に関する客観的な証拠の提出には時間がかかります。このため、ハイデンハインは機械的故障除外に対応したERM 2xx0シリーズを開発し、型式試験を実施してその機能を確認しています。

機械的故障除外の認証は、エンコーダの幅広いアプリケーションに適用されます。故障除外は下表に記載の運転条件で確保されます。 大許容回転速度や 大許容加速度だけでなく、多数の材質特性との組合せによって広範囲に及ぶ温度範囲には、ドラムの締まりばめが必要です。あらゆる安全性を考慮すると、締まりばめの寸法には目盛ドラムの焼きばめが必要となり、既定の取付け温度に直接影響を及ぼします。

機械的接続 固定方法 機械的接続の安全位置1) 仕様上の制約2)

目盛ドラム 寸法図に記載の締まりばめねじ留め:3)

M5 ISO 4762 8.8

±0.025° • 衝撃• 大角加速度• 機械側軸の内径• 機械側軸およびステータの材質• 取付け温度

走査ヘッド ねじ留め:3)

M4 ISO 4762 8.8

1) 明確に規定された取付け方法の場合のみ、故障除外が可能です。2) 故障除外のないERM 2xx0と比較3) 摩擦係数クラスB(VDI 2230)

オプションで機械的故障の除外に対応した取付けが可能です。安全対策に機械的故障の除外を必要としない場合、ドラムは締まりばめをせずに固定することも可能です。(寸法 のW1 を参照してください)

取付け方法と必要条件は資料に記載されています。

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材質取付け軸および取付けステータの材質は、表に記載のデータに従ってください。

取付け温度ねじの接続に関するすべての情報は、取付け温度が15 °C ~ 35 °Cの場合におけるものです。

目盛ドラムの取付け故障除外には標準より大きいシャフトが必要です。目盛ドラムは機械側の軸に焼きばめをし、さらにねじで固定してください。このため、目盛ドラムは取付けを行う前にゆっくりと加熱しなければなりません。加熱装置や加熱板を使用してください(ただし誘導加熱のものは除く)。図はそれぞれのドラム径の推奨 低温度を表しています。 高温度は140 °Cを超えてはなりません。

焼きばめの際は、目盛ドラムと取付け軸との穴の位置が正しく調整されていることを確認してください。適切な位置決め用補助治具(止めねじ)を用いることで、簡単に取付けできます。目盛ドラムの冷却後、すべての取付けねじをもう一度正しいトルクで締付けてください。走査ヘッドと目盛ドラムの取付けに使用した取付けねじは、走査ヘッドと目盛ドラムの固定にのみ使用してください。この取付けねじで、その他の部品の固定はしないようにしてください。

目盛ドラムの取外し目盛ドラムは、ドラムの取外し用タップで取外すことができます。潤滑剤を差したねじを固定し、目盛ドラムがシャフトから外れるまで連続して締付けてください。ここでは機械側の軸に挿入した止めねじの使用も、取外し用タップのねじの圧力がかかるため有用です。

走査ヘッドの取付け目盛ドラムと走査ヘッドは正しいものを使用しているか確認する必要があります(取付け径と信号周期)。走査ヘッドの取付けには、付属のスペーサを目盛ドラムの外周面に付けます。走査ヘッドをスペーサに押し当てた状態でネジで固定し、スペーサを取り除きます。

機械側の軸(目盛ドラム取付け側)

機械側のステータ(走査ヘッド取付け側)

材質 スチール スチール/鋳鉄

引張り張力 Rm ≧ 600 N/mm2 ≧ 250 N/mm2

せん断力 m ≧ 390 N/mm2 ≧ 290 N/mm2

弾性率 E 200 000 N/mm2 ~ 215 000 N/mm2

110 000 N/mm2 ~ 215 000 N/mm2

熱膨張係数 therm 10 · 10–6 K–1 ~13 · 10–6 K–1

目盛ドラムの許容温度

目盛ドラム内径 [mm]

温度

[°C

]

* 図中の温度は環境温度が20 °Cの場合です。環境温度に応じて、取付け温度を順応させてください。

目盛ドラム取付けの推奨 低温度* [°C]

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ERM 2200

ERM 2900

ERM 2200/2400/2900シリーズ磁気走査方式インクリメンタル角度エンコーダ• 走査ヘッドと目盛ドラムで構成 • 精度と回転速度に応じて各種目盛間隔を用意• 回転軸、スピンドル軸用の目盛ドラムを用意• 豊富な種類のドラム径を用意

走査ヘッド

インターフェース

カットオフ周波数 (–3dB)走査周波数

分割倍率

クロック周波数

計算時間 tcal

電気的接続

ケーブル引出し口

電源

消費電流 (標準値)

消費電力 ( 大)

ケーブル長1)

振動 55 Hz ~ 2000 Hz

衝撃 6 ms

衝撃 6 ms、 機械的接続の緩みに関する故障除外

使用温度

保護等級 IEC 60 529

質量 走査ヘッド 接続ケーブル M23カップリング

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目盛間隔 200 µm 目盛間隔 400 µm 目盛間隔 1000 µm

AK ERM 2280 AK ERM 2480 AK ERM 2420 AK ERM 2410 AK ERM 2980

1 VPP 1 VPP TTL x 1、TTL x 2 EnDat 2.22) 1 VPP

≧ 300 kHz–

–≧ 350 kHz

––

≧ 300 kHz–

– 16 384 (14 ビット) –

– ≦ 8 MHz –

– ≦ 5 µs –

ケーブル、1 m、12ピンM23カップリング付もしくはなし ケーブル、1 m、8ピンM12カップリング付

ケーブル、1 m、12ピンM23カップリング付もしくはなし

接線方向、左もしくは右 接線方向、左もしくは右、軸方向

接線方向、右 接線方向、左もしくは右、軸方向

DC 5 V ±0.5 V DC 3.6 V ~ 14 V DC 5 V ±0.5 V

≦ 150 mA (負荷なし) 5 Vにおいて: ≦ 90 mA (負荷なし)

≦ 150 mA (負荷なし)

3.6 Vにおいて: 1080 mW;14 Vにおいて: 1300 mW

≦ 150 m ≦ 100 m ≦ 150 m

≦ 400 m/s² (IEC 60068-2-6)

≦ 1000 m/s² (IEC 60068-2-27)

≦ 400 m/s² (IEC 60068-2-27)

≦ 300 m/s² (IEC 60068-2-6)≦ 1000 m/s² (IEC 60068-2-27)≦ 400 m/s² (IEC 60068-2-27)

≦ 400 m/s² (IEC 60068-2-6)≦ 1000 m/s² (IEC 60068-2-27)≦ 400 m/s² (IEC 60068-2-27)

–10 °C ~ 60 °C –10 °C ~ 100 °C

IP67

30 g (接続ケーブルなし) 37 g/m 50 g

1) ハイデンハイン製ケーブル使用時2) 2つの参照マークを通過することで絶対位置値を確立

仕様

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目盛ドラム TTR ERM 2200 目盛間隔 200 µm

目盛ドラム本体熱膨張係数

スチール製ドラムtherm 10 · 10–6 K–1

信号周期/回転 1024 1200 1440 1800 2048

ドラム内径* 40 mm 40 mm/55 mm 55 mm 70 mm 80 mm/95 mm

ドラム外径* 64.37 mm 75.44 mm 90.53 mm 113.16 mm 128.75 mm

目盛精度 ±12” ±10” ±8.5” ±7” ±6”

1信号周期あたりの内挿精度 ±9” ±8” ±6.5” ±5.5” ±4.5”

原点 1個または絶対番地化原点

機械的許容回転数 ≦ 22 000 rpm ≦ 19 000/18 000 rpm

≦ 18 500 rpm ≦ 14 500 rpm ≦ 13 000/12 500 rpm

大角加速度 50 000 rad/s2 27 000 rad/s2/48 000 rad/s2

20 000 rad/s2 9000 rad/s2 6000 rad/s2/9000 rad/s2

慣性モーメント 0.15 · 10–3 kgm2 0.32/0.24 · 10–3 kgm2 0.63 · 10–3 kgm2 1.5 · 10–3 kgm2 2.6/2.1 · 10–3

kgm2

許容軸方向ずれ ≦ ±1.25 mm

質量 0.21 kg 0.35/0.22 kg 0.44 kg 0.69 kg 0.89/0.65 kg

目盛ドラム TTR ERM 2400 目盛間隔 400 µm

目盛ドラム本体熱膨張係数

目盛ドラムtherm 10 · 10–6 K–1

信号周期/回転 512 600 720 900 1024 1200

ドラム内径* 40 mm 40 mm/55 mm 55 mm 70 mm 80 mm/95 mm 105 mm/120 mm

ドラム外径* 64.37 mm 75.44 mm 90.53 mm 113.16 mm 128.75 mm 150.88 mm

目盛精度 ±13” ±11” ±10” ±8” ±7” ±6/8”

1信号周期あたりの内挿精度 ±18” ±15.5” ±13” ±10.5” ±9” ±8”

原点 1個または絶対番地化原点

機械的許容回転数 ≦ 22 000 rpm ≦ 19 000/18 000 rpm

≦ 18 500 rpm ≦ 14 500 rpm ≦ 13 000/12 500 rpm

≦ 10 500 rpm

大角加速度 50 000 rad/s2 27 000 rad/s2/48 000 rad/s2

20 000 rad/s2 9000 rad/s2 6000 rad/s2/9000 rad/s2

4900 rad/s2/7000 rad/s2

慣性モーメント 0.15 · 10–3 kgm2 0.32/0.24 · 10–3

kgm20.63 · 10–3 kgm2 1.5 · 10–3 kgm2 2.6/2.1 · 10–3

kgm24.4/3.4 · 10–3

kgm2

許容軸方向ずれ ≦ ±1.25 mm

質量 021 kg 035/022 kg 044 kg 069 kg 089/065 kg 10/072 kg

* 注文時にご指定ください

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2400 2800 3392 4096 5200 7200

105 mm/120 mm 130 mm/140 mm 160 mm 180 mm/220 mm 260 mm/295 mm 380 mm/410 mm

150.88 mm 176.03 mm 213.24 mm 257.50 mm 326.90 mm 452.64 mm

±5.5/7” ±5/6” ±4” ±3.5/4.5” ±3/4” ±2.5/3.5”

±4” ±4” ±3” ±2.5” ±2” ±1.5”

≦ 10 500 rpm ≦ 9000/8500 rpm ≦ 7000 rpm ≦ 6000 rpm ≦ 4500 rpm ≦ 3000 rpm

4900 rad/s2/7000 rad/s2

3300 rad/s2/4400 rad/s2

1900 rad/s2 820 rad/s2/1800 rad/s2

560 rad/s2/1300 rad/s2

570 rad/s2/960 rad/s2

4.4/3.4 · 10–3 kgm2 7.4/6.3 · 10–3 kgm2 16 · 10–3 kgm2 37/23 · 10–3 kgm2 76/42 · 10–3 kgm2 240/150 · 10–3 kgm2

10/072 kg 12/099 kg 18 kg 30/16 kg 35/17 kg 54/32 kg

1400 1696 2048 2600 3600 3850 4800

130 mm/140 mm 160 mm 180 mm/220 mm 260 mm/295 mm 380 mm/410 mm 450 mm 512 mm

176.03 mm 213.24 mm 257.50 mm 326.90 mm 452.64 mm 484.07 mm 603.52 mm

±5.5/7” ±4.5” ±4/5” ±3.5/4” ±3/3.5” ±3.5” ±3”

±6.5” ±5.5” ±4.5” ±3.5” ±3” ±2.5” ±2”

≦ 9000/8500 rpm ≦ 7000 rpm ≦ 6000 rpm ≦ 4500 rpm ≦ 3000 rpm ≦ 3000 rpm ≦ 1600 rpm

3300 rad/s2/4400 rad/s2

1900 rad/s2 820 rad/s2/1800 rad/s2

560 rad/s2/1300 rad/s2

570 rad/s2/960 rad/s2

470 rad/s2 230 rad/s2

7.4/6.3 · 10–3 kgm2 16 · 10–3 kgm2 37/23 · 10–3 kgm2 76/42 · 10–3 kgm2 235/151 · 10–3

kgm2153 · 10–3 kgm2 713 · 10–3 kgm2

12/099 kg 18 kg 30/16 kg 35/17 kg 54/32 kg 28 kg 91 kg

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30

目盛ドラム TTR ERM 2404 目盛間隔 400 µm

目盛ドラム本体熱膨張係数

スチール製ドラムtherm 10 · 10–6 K–1

信号周期/回転 360 400 512 600 900 1024

ドラム内径* 30 mm 30 mm 40 mm/55 mm 55 mm/60 mm 80 mm 100 mm

ドラム外径* 45.26 mm 50.29 mm 64.37 mm 75.44 mm 113.16 mm 128.75 mm

目盛精度 ±24” ±21” ±17” ±14” ±10” ±9”

1信号周期あたりの内挿精度 ±25.5“ ±23“ ±18“ ±15.5“ ±10.5“ ±9“

原点 1個

機械的許容回転数 ≦ 60 000 rpm ≦ 54 000 rpm ≦ 42 000 rpm≦ 38 000 rpm

≦ 36 000 rpm≦ 30 000 rpm

≦ 22 000 rpm ≦ 20 000 rpm

慣性モーメント 0.027 · 10–3 kgm2

0.045 · 10–3 kgm2

0.12/0.06 · 10–3 kgm2

0.19/0.16 · 10–3 kgm2

1.0 · 10–3 kgm2 1.4 · 10–3 kgm2

許容軸方向ずれ ≦ ±0.5 mm

質量 0.07 kg 0.10 kg 0.16 kg/0.07 kg

0.17 kg/0.13 kg

0.42 kg 0.42 kg

目盛ドラム TTR ERM 2904 目盛間隔 1000 µm

目盛ドラム本体熱膨張係数

スチール製ドラムtherm 10 · 10–6 K–1

信号周期/回転 180 192 256 300 400

ドラム内径* 35 mm 40 mm 55 mm 60 mm 100 mm

ドラム外径* 54.43 mm 58.06 mm 77.41 mm 90.72 mm 120.96 mm

目盛精度 ±72” ±68” ±51” ±44” ±33”

1信号周期あたりの内挿精度 ±72” ±68“ ±51“ ±44“ ±33“

原点 1個

機械的許容回転数 ≦ 50 000 rpm ≦ 47 000 rpm ≦ 35 000 rpm ≦ 29 000 rpm ≦ 16 000 rpm

慣性モーメント 0.06 · 10–3 kgm2 0.07 · 10–3 kgm2 0.22 · 10–3 kgm2 0.45 · 10–3 kgm2 0.93 · 10–3 kgm2

許容軸方向ずれ ≦ ±0.5 mm

質量 0.11 kg 0.11 kg 0.19 kg 0.30 kg 0.30 kg

* 注文時にご指定ください

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31

目盛ドラム TTR ERM 2405 目盛間隔 400 µm

目盛ドラム本体熱膨張係数

スチール製ドラムtherm 10 · 10–6 K–1

信号周期/回転 512 600

ドラム内径* 40 mm 55 mm

ドラム外径* 64.37 mm 75.44 mm

目盛精度 ±17” ±14”

1信号周期あたりの内挿精度 ±18“ ±15.5“

原点 1個

機械的許容回転数 ≦ 33 000 rpm ≦ 27 000 rpm

慣性モーメント 0.11 · 10–3 kgm2 0.16 · 10–3 kgm2

許容軸方向ずれ ≦ ±0.5 mm

質量 0.15 kg 0.14 kg

* 注文時にご指定ください

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T

W1 /

W

2

d

AK ERM 2280

AK ERM 2420/2480

AK ERM 2410

H

17 mm

17 mm

19.5 mm

T

0.02 mm

0.04 mm

0.04 mm

0.05 mm

0.15 mm

0.15 mm

TTR ERM 2400

HEIDENHAIN

H

32

ERM 2200/2400

寸法

W1 = 機械的故障の除外なしW2 = 機械的故障の除外あり, = 走査ヘッドの取付け方法

= 機械側回転中心1 = 軸のはめあい; 全面に接していることを確認してください2 = 取付け側軸の軸方向公差3 = 原点位置4 = ケーブル支持5 = 芯出しカラ―6 = 位置値を得るための回転方向

走査ヘッド取付けクリアランス d

(スペーサ)

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HEIDENHAIN

HEIDENHAIN

HEIDENHAIN

ISO 7092−4−200HV

ISO 4762−M4−8.8

T

33

関連資料:

CADデータはcad.heidenhain.de からダウンロード可能です

接線方向、右

接線方向、左

軸方向

ケーブル引出し口

D1 W1 W2 D2 D3 E G

TTR ERM 2200

TTR ERM 2400

40 +0/–0.007 40 +0.009/+0.002 40 +0.010/+0.003 50 64.37 37.9 6x M6

40 +0/–0.007 40 +0.009/+0.002 40 +0.010/+0.003 50 75.44 43.4 6x M6

55 +0/–0.008 55 +0.010/+0.002 55 +0.015/+0.007 65 75.44 43.4 6x M6

55 +0/–0.008 55 +0.010/+0.002 55 +0.015/+0.007 70 90.53 51.0 6x M6

70 +0/–0.008 70 +0.010/+0.002 70 +0.019/+0.011 85 113.16 62.3 6x M6

80 +0/–0.008 80 +0.010/+0.002 80 +0.022/+0.014 95 128.00 70.1 6x M6

95 +0/-0.010 95 +0.013/+0.003 95 +0.029/+0.019 110 128.75 70.1 6x M6

105 +0/-0.010 105 +0.013/+0.003 105 +0.031/+0.021 120 150.88 81.2 6x M6

120 +0/-0.010 120 +0.013/+0.003 120 +0.036/+0.026 135 150.88 81.2 6x M6

130 +0/-0.012 120 +0.015/+0.003 130 +0.041/+0.029 145 176.03 93.7 6x M6

140 +0/-0.012 140 +0.015/+0.003 140 +0.044/+0.032 155 176.03 93.7 6x M6

160 +0/-0.012 160 +0.015/+0.003 160 +0.049/+0.037 175 213.24 112.3 6x M6

180 +0/-0.012 180 +0.015/+0.003 180 +0.055/+0.043 195 257.50 134.5 6x M6

220 +0/-0.014 220 +0.018/+0.004 220 +0.069/+0.055 235 257.50 134.5 6x M6

260 +0/-0.016 260 +0.020/+0.004 260 +0.082/+0.066 275 326.90 169.2 6x M6

295 +0/-0.016 295 +0.020/+0.004 295 +0.093/+0.077 310 326.90 169.2 6x M6

380 +0/-0.018 380 +0.022/+0.005 380 +0.119/+0.101 395 452.64 232.0 12x M6

410 +0/-0.020 410 +0.025/+0.005 410 +0.130/+0.110 425 452.64 232.0 12x M6

450 +0/-0.020 450 +0.025/+0.005 450 +0.142/+0.122 465 484.07 247.7 12x M6

512 +0/-0.022 512 +0.027/+0.005 512 +0.161/+0.139 528 603.52 307.5 12x M6

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TTR ERM 2404

TTR ERM 2904

TTR ERM 2405

1

d

2

3

45

AK ERM 2480

AK ERM 2980

0.15 mm

0.30 mm

TTR ERM 24

04

HEIDEN

HA

IN

TTR ERM 24

04

HEIDEN

HA

IN

TTR ERM 24

05

HEIDEN

HA

IN

34

ERM 2404/2405/2904

寸法

= 機械側回転中心1 = 原点位置、関連する原点への位置許容範囲±5°2 = 位置値を得るための回転方向3 = 芯出しカラ―4 = 締付け部 (両面)5 = 回転防止機構用キー溝 4 x 4 x 10 (DIN 6885 form A)

走査ヘッド取付けクリアランス d

(スペーサ)

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AK ERM 2480

HEIDENHAIN

HEIDENHAIN

HEIDENHAIN

35

詳細情報:

CADデータはcad.heidenhain.de からダウンロード可能です

D1 W1 D2 E

TTR ERM 2404

TTR ERM 2405

30 +0.010/+0.002 30 +0/–0.006 45.26 28.3

30 +0.010/+0.002 30 +0/–0.006 50.29 30.9

40 +0.010/+0.002 40 +0/–0.006 64.37 37.9

55 +0.010/+0.002 55 +0/–0.006 64.37 37.9

55 +0.010/+0.002 55 +0/–0.006 75.44 43.4

60 +0.010/+0.002 60 +0/–0.006 75.44 43.4

80 +0.010/+0.002 80 +0/–0.006 113.16 62.3

100 +0.010/+0.002 100 +0/–0.006 128.75 70.0

TTR ERM 2904 35 +0.010/+0.002 35 +0/–0.006 54.43 32.9

40 +0.010/+0.002 40 +0/–0.006 58.06 34.7

55 +0.010/+0.002 55 +0/–0.006 77.41 44.4

60 +0.010/+0.002 60 +0/–0.006 90.72 51.1

100 +0.010/+0.002 100 +0/–0.006 120.96 66.2

接線方向、右

接線方向、左

軸方向

ケーブル引出し口

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36

インターフェースインクリメンタル信号 1 VPP

信号周期360° elec.

(規定値)

A、B、R はオシロスコープにて差動で測定される

ハイデンハインエンコーダで 1 VPPインターフェース形式のものは、高い内挿分割を可能とする電圧信号を出力します。

正弦波インクリメンタル信号A相とB相は90°(elec.)の位相差を有し、信号振幅は通常1 VPPです。図で表示した出力信号のシーケンス(B相がA相に遅れて出力)は、個別の寸法図に示される方向に動作した際に得られる信号です。

原点信号Rはインクリメンタル信号の特定の位置に明確に割り当てられます。出力信号は原点位置周辺では多少変化します。

代替信号波形 関連資料:

各インターフェースおよび電気的仕様に関しての詳しい説明が、カタログハイデンハインエンコーダのインターフェースに記載されています。

ピン配列

12ピンM23カップリング 12ピンM23コネクタ

15ピンD-subコネクタIK 220用

15ピンD-subコネクタエンコーダもしくはIK 215用

電源 インクリメンタル信号 他の信号

12 2 10 11 5 6 8 1 3 4 9 7 /

1 9 2 11 3 4 6 7 10 12 5/8/13/15 14 /

4 12 2 10 1 9 3 11 14 7 5/6/8/15 13 /

UP センサUP

0 V センサ0 V

A+ A– B+ B– R+ R– 空き 空き 空き

茶/緑 青 白/緑 白 茶 緑 灰 ピンク 赤 黒 / 紫 黄

シールドはハウジングへ; UP = 供給電圧センサ: センサ線は内部にて電源線と接続されています。未使用のピンまたは線は使用しない事!

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インクリメンタル信号 TTL

ハイデンハインエンコーダで TTLインターフェース形式のものは、正弦波走査信号を分割して、または分割なしで、デジタル化する回路を内蔵しています。

インクリメンタル信号は、90°(elec.)の位相差をもった矩形波パルスUa1、Ua2として送信されます。原点信号は1個以上の原点パルスUa0からなり、インクリメンタル信号によりゲートがかけられています。さらに、内蔵電子回路では反転信号、、を発生し、ノイズに強い信号伝送が行えます。図で表示した信号シーケンス(すなわちUa2がUa1に遅れて出力される)は、個別の寸法図に示されている方向に動作した際に得られる信号です。

アラーム信号 は電源ラインの断線や光源の異常などの故障状況を知らせます。

1、2、もしくは4逓倍評価後のインクリメンタル信号Ua1とUa2の連続する2つのエッジ間の距離が、測定分解能となります。

信号周期 360° elec.

反転信号、、 は表示していません

異常発生時

4逓倍評価後の測定分解能

関連資料:

各インターフェースおよび電気的仕様に関しての詳しい説明が、カタログハイデンハインエンコーダのインターフェースに記載されています。

ピン配列

12ピンM23カップリング 12ピンM23コネクタ

15ピンD-subコネクタIK 220用

15ピンD-subコネクタエンコーダもしくはPWM 21用

電源 インクリメンタル信号 他の信号

12 2 10 11 5 6 8 1 3 4 7 / 9

1 9 2 11 3 4 6 7 10 12 14 8/13/15 5

4 12 2 10 1 9 3 11 14 7 13 5/6/8 15

UP センサUP

0 V センサ0 V

Ua1 Ua2 Ua0 空き 空き

茶/緑 青 白/緑 白 茶 緑 灰 ピンク 赤 黒 紫 / 黄

シールドはハウジングへ; UP = 供給電圧センサ: センサ線は内部にて電源線と接続されています。未使用のピンまたは線は使用しない事!

電気

的接

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1 VPP A*)

1 VPP B*)

インターフェース 位置値

EnDatインターフェースは、エンコーダ用のデジタル双方向インターフェースです。インクリメンタルエンコーダの位置値の伝送と、エンコーダに保存された情報の読み出し、更新が可能で、新しい情報を保存することもできます。シリアル伝送方式のため、4本の信号線だけで処理できます。データは後続電子部からのクロック信号と同期して伝送されます。伝送のタイプ(位置値、パラメータ、診断等)は、後続電子部がエンコーダへ送るモードコマンドで選択します。EnDat 2.2モードコマンドのみでしか利用できない機能があります。

区分 コマンドセット インクリメンタル信号

EnDat01 EnDat 2.1 もしくは EnDat 2.2 あり

EnDat21 なし

EnDat02 EnDat 2.2 あり

EnDat22 EnDat 2.2 なし

EnDatインターフェースの種類

アブソリュートエンコーダ 後続電子部

オペレーティングパラメータ

オペレーティングステータス

OEMメーカのパラメータ

エンコーダメーカのパラメータ

EnDat 2.1 EnDat 2.2*) エンコーダにより

異なる

アブソリュート位置値

EnD

atイ

ンタ

ーフ

ェー

インクリメンタル信号*)

関連資料:

各インターフェースおよび電気的仕様に関しての詳しい説明が、カタログハイデンハインエンコーダのインターフェースに記載されています。

ピン配列

8ピンM12カップリング

電源 アブソリュート位置値

8 2 5 1 3 4 7 6

UP センサ UP 0 V センサ0 V DATA DATA CLOCK CLOCK

茶/緑 青 白/緑 白 灰 ピンク 紫 黄

17ピンM23カップリング 15ピンD-subコネクタIK 220用

電源 インクリメンタル信号1) アブソリュート位置値

7 1 10 4 11 15 16 12 13 14 17 8 9

1 9 2 11 13 3 4 6 7 5 8 14 15

UP センサUP

0 V センサ0 V

内部シールド

A+ A– B+ B– DATA DATA CLOCK CLOCK

茶/緑 青 白/緑 白 / 緑/黒 黄/黒 青/黒 赤/黒 灰 ピンク 紫 黄

シールドはハウジングへ; UP = 供給電圧センサ: センサ線は内部にて電源線と接続されています。未使用のピンまたは線は使用しない事!1) インターフェースEnDat01およびEnDat02のみ

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B

39

M23

M12

M23

M12

コネクタのピンは、カップリングまたはフランジソケットのピンと対向する番号が付けられています。接続部品がオスかメスかは関係ありません。

オス

メス

接続された状態で、保護等級はIP 67です。 (D-subコネクタ: IP 50; RJ-45: IP 20; IEC 60529)接続されていない状態では、防水されていません。

接続部品とケーブル一般情報

コネクタ(絶縁のための樹脂コート):めねじフード付接続部品。オスとメスがあります。

記号

カップリング (絶縁のための樹脂コート):おねじ付接続部品。オスとメスがあります。

記号

D-subコネクタ: ハイデンハイン製デジタル表示カウンタおよびIKインターフェースボード用です。

記号

1)インターフェース回路内蔵の場合

アダプタケーブル(エンコーダ側)

M12 直角コネクタ

最大ケーブル長対応できる 大ケーブル長は、後続電子部からの供給電圧、使用しているケーブル、そしてインターフェースの種類により影響を受けます。しかし、一般的に使用されるケーブル長30 mは、通常制約なく使用することができます。

フランジソケットおよびM23組込み型カップリング用アクセサリ(別売)

埃よけキャップID 219926-01

M12接続部品用アクセサリ(別売)絶縁スペーサID 596495-01

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1 VPP 信号用接続ケーブル

12ピンM23

PUR 被覆接続ケーブル 6 × (2 × 0.19 mm2); AP = 0.19 mm2

PUR 被覆接続ケーブル 4 × (2 × 0.16 mm2) + (4 × 0.5 mm2); AP = 0.5 mm2 8 mm 6 mm1)

両側コネクタ(メス)とカップリング(オス)付

298401-xx –

両側コネクタ(メス)とコネクタ(オス)付

298399-xx –

両側コネクタ(メス)とD-subコネクタ(メス)付、IK 220/ND 780用

310199-xx –

両側コネクタ(メス)とD-subコネクタ(オス)付、IK 115/IK 215/ND 280/ND 287/EIB 741用

310196-xx –

片側コネクタ (メス)付

309777-xx –

両側D-subコネクタ(メス)とM23コネクタ(オス) 付

331693-xx 355215-xx

片側D-subコネクタ(メス)付

332433-xx 355209-xx

両側D-subコネクタ(メス)とD-subコネクタ(オス)付

335074-xx 355186-xx

両側D-subコネクタ(メス)とD-subコネクタ(メス)付IK 220/ND 780用 配列

335077-xx 349687-xx

ケーブルのみ 816317-xx 816323-xx

エンコーダケーブル ERP 880用 PUR 4 × (2 × 0.05) + (4 × 0.14) mm2; AP = 0.14 mm2 4.5 mm

片側12ピンPCBコネクタ ケーブル長 1 m 372164-01

1) ケーブル長 6 mm用: 長 9 mAP: 電源線の断面積

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41

EnDat 接続ケーブル

PUR 被覆接続ケーブル 1 × (4 × 0.06 mm2) + 4 × 0.06 mm2; AP = 0.06 mm2

PUR 被覆接続ケーブル 2 × (2 × 0.09 mm2) + 2 × (2 × 0.16 mm2); AP = 0.16 mm2 6 mm 3.7 mm1)

両側8ピンM12コネクタ(メス)と8ピンM12カップリング(オス)付

1036372-xx 1118858-xx

両側8ピンM12直角コネクタ(メス)と8ピンM12カップリング(オス)付

1036386-xx 1118863-xx

両側8ピンM12コネクタ(メス)と15ピンD-subコネクタ(オス)付、PWM 21/ EIB 74x等用

1036526-xx 1118865-xx

両側8ピンM12直角コネクタ(メス)と15ピンD-subコネクタ(オス)付、PWM 21/ EIB 74x等用

1133855-xx 1118867-xx

片側8ピンM12コネクタ(メス)

1129581-xx –

片側8ピンM12直角コネクタ(メス)

1133799-xx –

1) 大長(全長) 6 mAP: 電源線の断面積

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接続ケーブル ファナック 三菱

ファナック

PUR 被覆接続ケーブル 1 × (4 × 0.06 mm2) + 4 × 0.06 mm2; AP = 0.06 mm2

PUR 被覆接続ケーブル 2 × (2 × 0.09 mm2) + 2 × (2 × 0.16 mm2); AP = 0.16 mm2 6 mm 3.7 mm1)

両側8ピンM12コネクタ(メス)と8ピンM12カップリング(オス)付

1036372-xx 1118858-xx

両側8ピンM12直角コネクタ(メス)と8ピンM12カップリング(オス)付

1036386-xx 1118863-xx

両側8ピンM12コネクタ(メス)とファナックコネクタ(メス)付

1130952-xx –

片側8ピンM12コネクタ(メス)

1129581-xx –

片側8ピンM12直角コネクタ(メス)

1133799-xx –

1) 大長(全長) 6 mAP: 電源線の断面積

三菱

PUR 被覆接続ケーブル 2 × (2 × 0.09 mm2) + 2 × (2 × 0.16 mm2); AP = 0.16 mm2 6 mm 3.7 mm1)

両側8ピンM12コネクタ(メス)と8ピンM12カップリング(オス)付

1036372-xx 1118858-xx

両側8ピンM12直角コネクタ(メス)と8ピンM12カップリング(オス)付

1036386-xx 1118863-xx

両側8ピンM12コネクタ(メス)と20ピン三菱コネクタ付

1132594-xx –

両側8ピンM12コネクタ(メス)と10ピン三菱コネクタ付

1132621-xx –

片側8ピンM12コネクタ(メス)

1129581-xx –

片側8ピンM12直角コネクタ(メス)

1133799-xx –

1) 大長(全長) 6 mAP: 電源線の断面積

三菱20ピン

三菱10ピン

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パナソニック用接続ケーブル

パナソニック

PUR 被覆接続ケーブル 1 × (4 × 0.06 mm2) + 4 × 0.06 mm2; AP = 0.06 mm2

PUR 被覆接続ケーブル 2 × (2 × 0.09 mm2) + 2 × (2 × 0.16 mm2); AP = 0.16 mm2 6 mm 3.7 mm1)

両側8ピンM12コネクタ(メス)と8ピンM12カップリング(オス)付

1036372-xx 1118858-xx

両側8ピンM12直角コネクタ(メス)と8ピンM12カップリング(オス)付

1036386-xx 1118863-xx

両側8ピンM12コネクタ(メス)とパナソニックコネクタ(メス)付

1160268-xx –

片側8ピンM12コネクタ(メス)

1129581-xx –

片側8ピンM12直角コネクタ(メス)

1133799-xx –

1) 大長(全長) 6 mAP: 電源線の断面積

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12ピンM23

接続ケーブルのコネクタエンコーダケーブルのカップリングへの接続用

コネクタ(メス) ケーブル 8 mm用 291697-05

コネクタ後続電子部へ接続用

コネクタ(オス) ケーブル 8 mm用 6 mm用

291697-08291697-07

エンコーダケーブルもしくは接続ケーブル用カップリング

カップリング(オス) ケーブル 3.7 mm用 4.5 mm用 6 mm用 8 mm用

291698-14291698-14291698-03291698-04

フランジソケット後続電子部への接続用

フランジソケット(メス) 315892-08

取付け用カップリング フランジ付(メス) 6 mm 8 mm

291698-17291698-07

フランジ付(オス) 6 mm 8 mm

291698-08291698-31

中央留め具付(オス) 6 mm ~ 10 mm

741045-01

アダプタコネクタ 1 VPP/11 µAPP

後続電子部用に1 VPP出力信号を11 µAPP入力信号に変換。12ピンM23コネクタ(メス)および9ピンM23コネクタ(オス)付

364914-01

接続部品

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診断・検査機器

制御ループ内での診断(評価番号やエンコーダのアナログ信号を表示)

PWM 21/ATS ソフトウェアを用いた診断

PWM 21/ATS ソフトウェアを用いた調整

ハイデンハイン製エンコーダは、調整、監視、診断に必要な全ての情報を出力します。入手可能な情報は、エンコーダの種類(アブソリュートまたはインクリメンタル)、および出力インターフェースの種類により異なります。

インクリメンタルエンコーダは、主に1 VPP、TTLもしくはHTLインターフェースを搭載しています。TTLおよびHTL出力のエンコーダは内部で信号振幅の監視を行い、簡単なアラーム信号を生成します。1 VPP信号の場合は、別の検査用機器もしくは後続電子機器(アナログ診断インターフェース)の処理機能を用いてのみ出力信号の解析を行うことが可能です。

アブソリュートエンコーダは、シリアルデータ伝送を行います。インターフェースの種類により異なりますが、1 VPPのインクリメンタル信号を出力できるアブソリュートエンコーダもあります。エンコーダ内部で総合的に信号の監視を行います。シリアルインターフェース(デジタル診断インターフェース)を経由して、監視結果(特に評価番号を用いた場合)を位置値とともに後続電子部に伝送することが可能です。伝送できる情報は以下の通りです。• エラーメッセージ:

位置値が不正確である• 警告:

エンコーダにあらかじめ設定した限界値に達している

• 評価番号: – エンコーダに保存されている詳細情報 – 全てのハイデンハイン製エンコーダのスケーリングを統一

– 周期的出力が可能これら機能により後続電子機器がクローズド・ループ制御であってもエンコーダの現在の状況を簡単に評価することが可能です。

ハイデンハインは、エンコーダの解析に適している検査機器PWMやPWTを用意しています。診断方法には以下の2種類があり、検査機器の接続方法により異なります。• エンコーダ診断:

エンコーダに検査機器を直接接続する。これによりエンコーダを総合的に解析することが可能です。

• 制御ループ内での診断:例えば適切な検査用アダプタを通して、PWMをクローズド制御ループ内に組込むことが可能です。これによりエンコーダを搭載した機械またはシステムを運転中でのリアルタイム診断が可能です。機能はインターフェースの種類により異なります。

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PWM 21

ハイデンハイン製アブソリュート/インクリメンタルインターフェース搭載エンコーダの診断および調整用のパッケージ製品を用意しています。位相角測定装置PWM 21と調整・検査用ソフトウェアATSで構成されています。

PWM 21

エンコーダ入力 • EnDat 2.1またはEnDat 2.2(インクリメンタル信号「あり」もしくは「なし」のアブソリュート値)

• DRIVE-CLiQ• ファナックシリアルインターフェース• 三菱高速シリアルインターフェース• 安川シリアルインターフェース• パナソニックシリアルインターフェース• SSI• 1 VPP/TTL/11 µAPP• HTL (アダプタ経由)

インターフェース USB 2.0

電源 AC 100 V ~ 240 V もしくは DC 24V

寸法 258 mm × 154 mm × 55 mm

ATS

表示言語 ドイツ語 または 英語を選択

機能 • 位置値表示• 接続用対話画面• 診断• EBI/ECI/EQI、LIP 200、LIC 4000等用取付け操作ガイド• 付加機能(エンコーダによりサポートされている場合)• メモリ内容

システム要件(推奨) PC (デュアルコアプロセッサ搭載、クロック周波数 2 GHz以上)RAM 容量 2 GB以上対応OS: Windows XP、Vista、7 (32 ビット版/64ビット版)、8200 MBのハードディスク空き容量

DRIVE-CLiQはSIEMENS AG社の登録商標です。

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PWT 100 PWT 100は、ハイデンハイン製アブソリュート/インクリメンタルエンコーダの機能確認や調整を行う検査機器です。小型で頑丈な筺体であるため、PWT 100は現場に持ち運んで使用するのに 適です。

PWT 100

エンコーダ入力ハイデンハイン製エンコーダのみ

• EnDat• ファナックシリアルインターフェース• 三菱高速シリアルインターフェース• パナソニックシリアルインターフェース• 安川シリアルインターフェース• 1 VPP• 11 µAPP• TTL

表示画面 4.3インチ カラーフラットパネルディスプレイ(タッチパネル)

電源 DC 24 V消費電力: 大15 W

使用温度 0 °C ~ 40 °C

保護等級 IEC 60 529 IP20

寸法 145 mm x 85 mm x 35 mm

APE 381

エンコーダ入力 1 VPP (接続された信号)

設計 D-subコネクタ付きケーブル

機能 走査ヘッド内の信号補正機能をキャンセルします

電源 後続電子機器より供給

インターフェースユニットAPE 381は信号補正機能を搭載したエンコーダをPWM/PWTに接続するのに必要です。APE 381は走査ヘッド内の信号補正機能を無効化し、補正されていない1 VPP信号の品質確認を行います。

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インターフェースユニット

ハイデンハイン製インターフェースユニットは、エンコーダ信号を後続電子機器に中継します。後続電子部がハイデンハイン製エンコーダからの出力信号を直接受信できない場合や高い分割倍率を必要とする場合に使用できます。

ボックスタイプインターフェースユニットの入力信号ハイデンハイン製インターフェースユニットには正弦波アナログ出力の1 VPP(電圧信号)もしくは11 µAPP(電流信号)を接続することができます。EnDatもしくはSSIシリアルインターフェース搭載のエンコーダも接続可能なインターフェースユニットも用意しています。

インターフェースユニットの出力信号以下の信号形式を出力するインターフェースユニットを用意しています。• TTL矩形波信号• EnDat 2.2• DRIVE-CLiQ• ファナックシリアルインターフェース• 三菱高速シリアルインターフェース• 安川シリアルインターフェース• PROFIBUS

正弦波入力信号の内挿分割インターフェースユニット内では、信号変換の他に正弦波信号を内挿分割することも可能です。これにより高い分解能が達成できるため、位置決め精度の向上やより高い品質の制御が可能になります。

位置値の生成インターフェースユニットの中にはカウント機能を搭載したものを用意しています。絶対番地化原点付き目盛において、 後に通過した原点位置を基準とした絶対位置値を生成し、後続電子部に出力します。

組込み基板タイプ

DINレール取付けタイプ

コネクタタイプ

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出力 入力 形状 – 保護等級 内挿分割1) 型式

インターフェース 軸数 インターフェース 軸数

TTL 1 1 VPP 1 ボックスタイプ – IP 65 5/10倍 IBV 101

20/25/50/100倍 IBV 102

分割なし IBV 600

25/50/100/200/400倍 IBV 660 B

コネクタタイプ – IP 40 5/10/20/25/50/100倍 APE 371

組込み基板タイプ – IP 00 5/10倍 IDP 181

20/25/50/100倍 IDP 182

11 µAPP 1 ボックスタイプ – IP 65 5/10倍 EXE 101

20/25/50/100倍 EXE 102

なし/5倍 EXE 602 E

25/50/100/200/400倍 EXE 660 B

組込み基板タイプ – IP 00 5倍 IDP 101

TTL/ 1 VPP切換可

2 1 VPP 1 ボックスタイプ – IP 65 2倍 IBV 6072

5/10倍 IBV 6172

5/10/20/25/50/100倍 IBV 6272

EnDat 2.2 1 1 VPP 1 ボックスタイプ – IP 65 ≦ 16 384分割 EIB 192

コネクタタイプ – IP 40 ≦ 16 384分割 EIB 392

2 ボックスタイプ – IP 65 ≦ 16 384分割 EIB 1512

DRIVE-CLiQ 1 EnDat 2.23) 1 ボックスタイプ – IP 65 – EIB 2391 S

ファナックシリアルインターフェース

1 1 VPP 1 ボックスタイプ – IP 65 ≦ 16 384分割 EIB 192 F

コネクタタイプ – IP 40 ≦ 16 384分割 EIB 392 F

2 ボックスタイプ – IP 65 ≦ 16 384分割 EIB 1592 F

三菱高速シリアルインターフェース

1 1 VPP 1 ボックスタイプ – IP 65 ≦ 16 384分割 EIB 192 M

コネクタタイプ – IP 40 ≦ 16 384分割 EIB 392 M

2 ボックスタイプ – IP 65 ≦ 16 384分割 EIB 1592 M

安川シリアルインターフェース

1 EnDat 2.22) 1 コネクタタイプ – IP 40 – EIB 3391 Y

PROFIBUS-DP 1 EnDat 2.1 EnDat 2.2 1 DINレール取付けタイプ – PROFIBUS ゲートウェイ

1) 切換可2) 分解能5 nm(LIC 4100)、分解能50 nm/100 nm(LIC 2100)、分解能10 nm(LCシリーズ)に対応3) ERM 2410 シリーズには対応していません

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