神経細胞培養関連試薬 Ver - Fujifilm...x 本品のみ 他社培地 + 他社...

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初代神経細胞の培養が上手くいかない方に 神経細胞用培地 ラットやマウスの準備が面倒、解剖にあまり慣れていない方に 凍結神経細胞シリーズ 解剖した組織から神経細胞を上手く単離できない方に 神経細胞用分散液 手軽に神経細胞・神経幹細胞を培養したいという方に NS基礎培地/NSサプリメントシリーズ 神経幹細胞の培養用 血清代替品をお求めの方に N2サプリメントシリーズ 神経細胞の培養後、免疫染色を行う方に 神経関連抗体 P.1 P.6 P.6 P.9 P.13 P.16 神経細胞培養関連試薬 Ver.2 弊社では、神経細胞培養用の試薬を幅広く取り揃えております。 本パンフレットでは、弊社ラインアップからお勧めの製品をご紹介します。 目次

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  • x

    初代神経細胞の培養が上手くいかない方に

    神経細胞用培地 ラットやマウスの準備が面倒、解剖にあまり慣れていない方に

    凍結神経細胞シリーズ 解剖した組織から神経細胞を上手く単離できない方に

    神経細胞用分散液 手軽に神経細胞・神経幹細胞を培養したいという方に

    NS基礎培地/NSサプリメントシリーズ 神経幹細胞の培養用 血清代替品をお求めの方に

    N2サプリメントシリーズ 神経細胞の培養後、免疫染色を行う方に

    神経関連抗体

    P.1

    P.6

    P.6

    P.9

    P.13

    P.16

    神経細胞培養関連試薬 Ver.2

    弊社では、神経細胞培養用の試薬を幅広く取り揃えております。 本パンフレットでは、弊社ラインアップからお勧めの製品をご紹介します。

    目次

  • x

    短期間で神経細胞が成熟する 神経細胞用培地:14日 一般的な培地 :約1ヶ月

    低密度培養が可能 神経細胞用培地:0.1 ×106 cells/mL 一般的な培地 :0.5~1.0×106 cells/mL

    Ready-to-Use 培地のみで培養可能。サプリメント類の添加は不要

    ×約1/2の培養期間

    ×1/5~1/10の細胞数

    培養3日目 培養7日目 培養14日目

    本品のみ

    他社培地+他社サプリメント

    実験条件

    細胞数:0.1×106 cells/mL(妊娠18.5日目マウスの胎児海馬より分散)

    培養スケール:500 μL/well(ポリリジンコートガラスボトムディッシュ)

    培養条件:培養3日目、7日目に培地半量交換(Ara-C添加なし)

    データご提供

    東京慈恵会医科大学 再生医学研究部

    岡野 ジェイムス洋尚先生、小川優樹様

    本品はラット、マウスの初代神経細胞用無血清培地であり、中枢神経系細胞の培養に最適化されています。本品はラットグリア細胞培養上清を含有しています。

    本品を用いて培養した神経細胞は他社品で培養したものと比較して樹状突起の伸展速度が優れていることが確認できた。

    培養3日目 培養7日目 培養14日目

    初代神経細胞の培養が上手くいかない貴方に

    神経細胞用培地

    1

    特長

    樹状突起伸展確認(MAP2免疫染色)

  • x

    本品のみ

    他社培地 +

    他社 サプリメント

    MAP2染色 Hoechst染色 位相差像

    本品のみ 他社培地+他社サプリメント

    培養14日目

    培養14日目

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    148-09671 神経細胞用培地 細胞培養用 100mL 50,000

    実験条件

    細胞数:0.1×106 cells/mL(妊娠18.5日目マウスの胎児海馬より分散)

    培養スケール:500 μL/well(ポリリジンコートガラスボトムディッシュ)

    培養条件:培養3日目、7日目に培地半量交換(Ara-C添加なし)

    データご提供

    東京慈恵会医科大学 再生医学研究部

    岡野 ジェイムス 洋尚先生、小川優樹様

    実験条件

    上記と同様

    データご提供

    東京慈恵会医科大学 再生医学研究部

    岡野 ジェイムス 洋尚先生、小川優樹様

    本品を用いて培養した神経細胞は他社品で培養したものと比較して樹状突起の伸展に優れ、また生細胞数も多いことが確認できた。

    本品を用いて培養した神経細胞には培養14日目において成熟時の特徴である

    樹状突起スパインが確認できた。

    樹状突起スパイン (樹状突起から出ている短い区画)

    2

    樹状突起伸展、生細胞数確認(MAP2, Hoechst免疫染色)

    神経細胞成熟度評価:樹状突起スパイン確認

  • x

    本品のみ 他社培地+他社サプリメント

    培養14日目

    MAP2:樹状突起のマーカー AnkyrinG:神経軸索の付け根の部分のマーカー

    実験条件

    細胞数:0.1×106 cells/mL(妊娠18.5日目マウスの胎児海馬より分散)

    培養スケール:500 μL/well(ポリリジンコートガラスボトムディッシュ)

    培養条件:培養3日目、7日目に培地半量交換(Ara-C添加なし)

    データご提供

    東京慈恵会医科大学 再生医学研究部

    岡野 ジェイムス洋尚先生、小川優樹様

    本品を用いて培養した神経細胞は複数の樹状突起と1本の軸索が細胞体より伸びていることから正常に成熟していることが確認された。

    培養14日目

    実験条件

    細胞数:0.1×106 cells/well(妊娠18日目マウスの胎児海馬より分散)

    培養スケール:500 μL/well(ポリリジンコートガラスボトムディッシュ)

    培養条件:終濃度1nMでTriiodothyronineを添加

    データご提供

    東京慈恵会医科大学 再生医学研究部

    岡野 ジェイムス洋尚先生、小川優樹様

    本品に1nM の濃度でTriiodothyroninを加え、培養したプルキンエ細胞は

    Calbindin陽性であり、また、樹状突起の進展が見られた。

    3

    神経細胞成熟度確認:樹状突起、軸索確認

    マウスプルキンエ細胞培養(Calbindin免疫染色)

  • x

    ドパミン神経分化誘導法による分散培養14日目(分化誘導後42日目)

    :樹状突起のマーカー NeuN:成熟ニューロンの細胞核のマーカー Hoechst:細胞核のマーカー

    MAP2 NeuN Hoechst

    データご提供

    東京慈恵会医科大学 再生医学研究部

    岡野 ジェイムス洋尚先生、坊野恵子様

    MAP2:樹状突起のマーカー TH:ドパミン作動性ニューロンのマーカー

    MAP2 TH

    本品を用いて培養したiPS由来神経細胞はNeuN染色されることから成熟した神経細胞であると確認できた。

    ドパミン神経分化誘導法により得られたTH陽性細胞の維持培養においても神経細胞の生存率が向上した。

    データご提供

    東京慈恵会医科大学 再生医学研究部

    岡野 ジェイムス洋尚先生、坊野恵子様

    4

    ドパミン神経分化誘導法による分散培養14日目(分化誘導後42日目)

    ヒトiPS由来神経細胞成熟度確認(MAP2,NeuN,Hoechst免疫染色)

    ヒトiPS由来神経細胞成熟度確認(MAP2,TH免疫染色)

  • x

    5

    本品を用いて培養したヒトiPS細胞由来神経細胞の中にCa2+イメージングにおいて

    自立的な活動を行う細胞が確認できた。

    データご提供

    東京慈恵会医科大学 再生医学研究部

    岡野 ジェイムス洋尚先生、坊野恵子様

    ヒトiPS細胞由来神経細胞

    ヒトiPS細胞由来神経細胞

    ドパミン神経分化誘導法による分散培養14日目(分化誘導後42日目)

    ヒトiPS由来神経細胞生理的機能検証(Ca2+イメージング)

  • x

    ラット、マウスの中枢神経組織から神経細胞を分散、単離することが出来る試薬です。 3種類の溶液(酵素液、分散液、除去液)で構成されています。本品を使用することで 調液の手間を省き、高い生存率を保持したまま簡単に神経細胞を単離することが出来ます。

    簡単に安定して神経細胞の単離が可能

    Ready to Use

    コードNo. 品名 規格 容量 内容 希望納入価格(円)

    291-78001 神経細胞用分散液

    細胞 培養用

    4セット

    酵素液 5.0mL×4本

    31,100 分散液 5.0mL×4本

    除去液 5.0mL×4本

    297-78101 神経細胞用分散液S 10セット

    酵素液 2.5mL×10本

    50,000 分散液 2.5mL×10本

    除去液 2.5mL×10本

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    082-10291 海馬, マウス(胎生16日)由来

    細胞培養用

    2.5胎児/本 56,300

    033-24871 大脳皮質, ラット(胎生17日)由来 2胎児/本 50,000

    036-24861 大脳線条体, ラット(胎生17日)由来 2胎児/本 50,000

    085-10301 海馬, ラット(胎生19日)由来 2.5胎児/本 62,500

    030-24881 大脳皮質, マウス(胎生15日)由来 2胎児/本 43,800

    -150℃

    -150℃

    -150℃

    -150℃

    -150℃

    ※-150℃ = -150℃以下保存(液体窒素下での保存を推奨します。)

    本品はラット、マウス胎児の脳組織を凍結した製品です。ラット、マウスの準備の手間を省くことができます。培養の際は神経細胞用分散液(コードNo. 291-78001,297-78101)にて本品を

    分散後、神経細胞用培地(コードNo. 148-09671)を用いて培養してください。

    面倒なラット、マウスの準備が不要

    神経細胞用培地、神経細胞用分散液と組み合わせることで安定して神経細胞の分散と培養が可能

    6

    ラット、マウスの準備 大変ではないですか?

    凍結神経細胞シリーズ

    脳組織から誰でも簡単に神経細胞単離可能

    神経細胞用分散液

    製品情報

    製品情報

    特長

    特長

  • x

    神経細胞用分散液プロトコル

    ①凍結神経細胞シリーズ(前ページ参照)

    ②神経細胞用分散液(コードNo.291-78001) or 神経細胞用分散液S((コードNo.297-78101)

    ③神経細胞用培地(コードNo.148-09671)

    凍結神経細胞を用いる場合 ④細胞洗浄溶液:ライボビッツL-15培地(コードNo.128-06075)やHBSS(+)(コードNo.128-06075)

    or

    解剖した組織を用いる場合 解剖した脳組織を1~2mmの細切れにし、 ライボビッツL-15培地やHBSS(+)の入った15mL遠沈管へ移す。 凍結神経細胞を用いる場合 凍結神経細胞を室温で30分間解凍後、細胞洗浄溶液で洗浄し、 ライボビッツL-15培地やHBSS(+)の入った15mL遠沈管へ移す。

    解剖した組織を用いる場合 上清を除き、酵素液を加え、37℃のウォーターバス中で30分間静置。 凍結神経細胞を用いる場合 上清を除き、酵素液を加え、37℃のウォーターバス中で20分間静置。

    遠心 or

    静置

    900~1,000 rpm、4分間、遠心分離

    上清を除き、分散液を加え、分散する。 分散する組織量が少ない場合: 分散する組織量が多い場合:

    分散液2.5 mL 分散液3.0 mL

    解剖した組織を用いる場合 組織片が沈むまで静置する。 凍結神経細胞を用いる場合 5分間室温で静置し、300 rpm、1分間、遠心分離する。

    7

    次ページへ

    プロトコル

    準備する試薬

  • x

    除去液を分散液の下方に静かに加え、細胞分散液(上層)、 除去液(下層)の分離した2液層を作る。(下図参照) (液層間が乱れても影響はありません。)

    800~900 rpm、 5分間、遠心分離

    実験条件 内容 使用量 お奨め製品

    分散する組織量が多い場合 (マウスorラット胎児大脳半球1~3個程度)

    酵素液 5.0mL 神経細胞用分散液

    (コードNo. 291-78001) 分散液 3.0mL 除去液 5.0mL

    分散する組織量が少ない場合 (マウスorラット胎児海馬 1~8個程度)

    酵素液 2.5mL 神経細胞用分散液S

    (コードNo. 297-78101) 分散液 2.5mL

    除去液 2.5mL

    上清を除いた後、神経細胞用培地(Code No. 148-09671)等で 再分散し、ポリリジンコート培養器などで培養する。 グリア細胞の増殖が多い場合にはAra-Cを添加する。 (Day 3-5:5-10 μmol/L)

    培養14日後

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    プロトコル

    分散液試薬量

  • x

    神経細胞・神経幹細胞を手軽に培養したい貴方に

    NS基礎培地/NSサプリメント NS基礎培地は、神経細胞培養に最適化した基礎培地です。NSサプリメントは、神経細胞培養用の無血清サプリメント(酢酸レチニル含有)です。 ラット海馬より単離した神経細胞の培養や神経幹細胞などの培養に使用できます。 NS基礎培地とNSサプリメントを混合してご使用ください。 サプリメントはビタミンA不含、インスリン不含組成の製品もご用意しております。

    既知組成

    無血清培地、無血清サプリメント

    ラット胎児(E19)の海馬より単離した神経細胞をポリ-L-リジンコートプレート上で培養した。培養6日目の細胞形態と培養21日目の神経細胞マーカー(Map2(a+b))とグリア細胞マーカー(GFAP)の発現を確認した。

    < 培地組成 > NS基礎培地 + 2% NSサプリメント + 0.5mmol/l L-グルタミン < 細胞播種数 > 13,000cells/well(96wellプレート)

    培養6日目

    NS基礎培地/NSサプリメント 他社同等基礎培地/サプリメント

    Map2(a+b) GFAP Merge

    Map2(a+b) GFAP Merge

    培養21日目

    NS基礎培地 /NSサプリメント

    他社同等品 /サプリメント

    9

    特長

    ラット海馬由来初代神経細胞の培養

  • x

    NS基礎培地/NSサプリメント NS基礎培地/他社同等サプリメント

    培養8日目

    培養14日目

    Map2(a+b) GFAP Merge

    Map2(a+b) GFAP Merge

    NS基礎培地 /NSサプリメント

    NS基礎培地 /他社同等サプリメント

    < 培地組成 > NS基礎培地 + 2% NSサプリメント + 0.5mmol/l L-グルタミン < 細胞播種数 > 60,000cells/well(96wellプレート)

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    148-09615 NS基礎培地 細胞

    培養用

    500mL 8,000

    146-09351 NS サプリメント(×50) 10mL 22,000

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    073-05391 200mmol/l L-グルタミン溶液 (×100) 細胞

    培養用 100mL 3,100

    10

    製品情報

    関連製品

    ラット大脳皮質由来初代神経細胞の培養

  • x

    NSサプリメント(ビタミンA不含) 本品は、ビタミンA(酢酸レチノール)を含まない神経系細胞培養用の無血清サプリメントです。ビタミンAは神経細胞への分化を促進させると考えられており、特に神経幹細胞やグリア細胞を培養する際には、ビタミンA不含品が好まれます。

    ラット海馬神経幹細胞をNS基礎培地と本品あるいは、他社同等品(ビタミンA不含)、NSサプリメント(ビタミンA含有)(NSS)を混合した培地で培養し、培養3日目の相対細胞数(NSSを含む培地で培養したときの細胞数を 1 とした)を確認した。

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    142-09691 NSサプリメント(ビタミンA不含)(×50) 細胞

    培養用 10mL 22,000

    0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4

    本品

    他社同等品

    NSS

    Relative Cell Number (NSS = 1)

    < 培地組成 > NS基礎培地 + 2% 本品もしくは他社同等品、 NSS + 1 mmol/l L-グルタミン

    < 細胞播種数 > 12,000cells/well (ポリ-L-リジンコートされた96wellプレートを使用)

    < 培地組成 > NS基礎培地 + 2% 本品もしくは他社同等品 + 1 mmol/l L-グルタミン

    < 細胞播種数 > 20,000cells/well (ポリ-L-リジンコートされた96wellプレートを使用)

    ラット胎児(E19)の海馬より単離した神経細胞をNS基礎培地と本品あるいは、他社同等品 (ビタミンA不含)を混合した培地で培養し、培養6日目に神経細胞マーカー、βⅢチューブリン(TuJ1)の発現を確認した。

    本品は、神経幹細胞を他社同等品とほぼ同等に培養できることが分かった。

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    ラット海馬神経幹細胞の培養

    ラット海馬由来初代神経細胞の培養

    製品情報

  • x

    NSサプリメント(インスリン不含) 本製品は神経細胞培養用の血清不含サプリメントです。 インスリン分泌およびインスリン受容体の研究にご使用ください。

    ラット胎児(E17)の大脳皮質より単離した神経細胞をNS基礎培地と本品あるいはNSサプリメント(インスリン含有品)(NSS)を混合した培地で培養し、培養6日目の相対細胞数(NSSを含む培地で培養したときの細胞数を1とした)を確認した。 比較対象として本品に通常のNSSに含まれるインスリン濃度の0.25倍、1.0倍のインスリンを添加した条件に関しても同様に確認した。

    培地組成:

    NS基礎培地 + 2% 本品 or NSS + 0.5mmol/l L-グルタミン (+×0.25 or ×1.0 インスリン)

    細胞播種数:

    4.0×104 cells/well(ポリ-L-リジン(30k-70kDa)コートされた96ウェルプレートを使用)

    0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

    NSS

    インスリン添加なし

    +0.25×インスリン

    +1.0×インスリン

    NSサ

    プリ

    メン

    (イン

    スリ

    ン不

    含)

    相対細胞数(NSS = 1)

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    149-09721 NSサプリメント(インスリン不含)(×50)

    細胞 培養用

    10mL 22,000

    145-09723 50mL 88,000

    インスリンには神経細胞の生存促進作用があるため、本品は通常のNSSに比べて 生細胞数が低下しているが、インスリンを加えた場合、通常のNSSと同様の細胞数を示す ことが確認できた。

    12

    製品情報

    ラット大脳皮質由来初代神経細胞の培養

  • x

    本品は、神経系細胞の培養に使用する汎用の血清代替品です。初代神経細胞や神経幹細胞の 培養に適しています。神経幹細胞はFBSに含まれる成分により分化誘導が引き起こされます。 未分化状態を維持したまま培養するために本品をはじめとする血清代替品が使用されています。

    弊社ではトランスフェリン(アポ)を用いて調製した製品とトランスフェリン(ホロ)を用いて調製した製品の2種類をラインアップしています。

    <培地組成> D-MEM/Ham’s F-12 + 2mmol/l L-グルタミン + 1xN2 サプリメント + 1xペニシリン-ストレプトマイシン + 25ng/ml bFGF <播種細胞数> 16,000cells/cm2(12穴プレート) <培養条件> 37℃, 5%CO2

    神経幹細胞の培養用血清代替品

    N2サプリメントシリーズ

    N2サプリメント[トランスフェリン(アポ)含有] 鉄が結合していないアポ型トランスフェリンを含むN2サプリメントです。 培地中の鉄イオンの添加量が抑えられるため、酸化ストレスに弱い細胞などに適している場合があります。

    N2サプリメント[トランスフェリン(ホロ)含有] 一般的な組成。

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    0 1 2 3 4 5

    Time (Day)

    Cel

    l N

    umbe

    r (1

    04ce

    lls/c

    m2)

    N2添加無し

    他社 同等品添加

    N2(ホロ)[コードNo. 141-08941]添加 N2(アポ)[コードNo. 141-09041]添加

    13

    特長

    ラット海馬由来神経細胞の細胞数比較

  • x

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    141-09041 N2サプリメント[トランスフェリン(アポ)含有](×100) 細胞

    培養用

    5mL 20,000

    141-08941 N2サプリメント[トランスフェリン(ホロ)含有](×100) 5mL 18,000

    <神経細胞分化> <グリア細胞分化>

    N2サプリメント[トランスフェリン(ホロ)含有]

    <神経幹細胞の維持> TuJ1 / DAPI GFAP / DAPI Sox2 / TuJ1 / DAPI

    N2サプリメント[トランスフェリン(アポ)含有]

    <神経細胞分化> <グリア細胞分化> <神経幹細胞の維持> TuJ1 / DAPI GFAP / DAPI Sox2 / TuJ1 / DAPI

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    090-06741 ITS-Gサプリメント(×100) 1mg/ml インスリン, 0.55mg/ml トランスフェリン(アポ), 0.67mg/L 亜セレン酸ナトリウムを含むEBSS溶液

    細胞

    培養用

    10mL 3,900

    097-06751

    ITS-Aサプリメント(×100) 1mg/ml インスリン, 0.55mg/ml トランスフェリン(アポ), 0.67mg/L 亜セレン酸ナトリウム,

    11mg/ml ピルビン酸ナトリウムを含むEBSS溶液

    10mL 3,900

    094-06761

    ITS-Xサプリメント(×100) 1mg/ml インスリン, 0.55mg/ml トランスフェリン(アポ), 0.67mg/L 亜セレン酸ナトリウム,

    0.2mg/ml エタノールアミンを含むEBSS溶液

    10mL 4,500

    14

    製品情報

    関連製品

    ラット海馬由来神経幹細胞の培養

  • x

    15

    アルツハイマー病研究に

    抗アミロイドβ抗体

    アミロイドβ(Aβ) は約40アミノ酸から成るペプチドです。Aβはアルツハイマー病患者の脳内の病変として形成される老人斑の主成分であり、アルツハイマー病の原因と考えられています。Aβはアミノ酸の長さの違いからいくつか種類があり、 主なものにAβ40(40アミノ酸)、Aβ42(42アミノ酸)、Aβ43(43アミノ酸)があります。 本品は武田薬品工業で開発された各種Aβを認識するマウスモノクローナル抗体です。

    優れた特異性、反応性

    認識Aβが異なる4種あり

    豊富な論文使用実績

    BC05 BA27

    →凝集が進んだ老人斑が染色されている。 →凝集初期の老人斑と凝集が進んだ老人斑 いずれも染色されている。

    ■実験条件 サンプル:アルツハイマー病患者の脳切片 1次抗体:抗アミロイドβ、抗体 (BA27)もしくは(BC05) 2次抗体:抗マウスIgG, ビオチン標識 増感法:ABC 基質:DAB

    データご提供:東京大学大学院医学系研究科 岩坪 威 教授

    BC05 :Aβ42/43 C末端特異的抗体

    BAN50 :ヒトAβ N末端特異的抗体

    BNT77 :Aβ11-28 a.a. 特異的抗体

    BA27 :Aβ40 C末端特異的抗体

    クローン No.

    アイソ タイプ

    適応実験

    Aβ 反応性

    ヒト マウス/ラット

    Aβ40 Aβ42 Aβ43 Aβ40 Aβ42 Aβ43

    BAN50 Mouse IgG1・

    κ

    WB/IP/ IHC/ICC/ELISA

    ○ ○ ○ × × ×

    BNT77 Mouse IgA・κ

    IP/ELISA ○ ○ ○ ○ ○ ○

    BA27 Mouse IgG2a・

    κ

    WB/IHC/ELISA

    ○ × × ○ × ×

    BC05 Mouse

    IgG1・κ WB/IHC/

    ELISA × ○ ○ × ○ ○

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    017-26871 抗ヒトアミロイドβ, モノクローナル抗体(BAN50)

    免疫化学用

    10μL 10,000

    013-26873 50μL 35,000

    014-26881 抗アミロイドβ, モノクローナル抗体(BNT77)

    10μL 10,000

    010-26883 50μL 35,000

    018-26921 抗アミロイドβ40, モノクローナル抗体(BA27)

    10μL 10,000

    014-26923 50μL 35,000

    014-26901 抗アミロイドβ42(43),モノクローナル抗体(BC05)

    10μL 10,000

    010-26903 50μL 35,000

    (BAN50/BNT77/BA27/BC05)

    特長

    使用例(免疫組織染色)

  • x 認知症研究に

    抗Tau抗体シリーズ Tauは、微小管結合たんぱく質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を制御しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、

    その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。

    そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために盛んに研究されています。

    Tauは、6種類のアイソフォームや40箇所以上のりん酸化部位を有しており、分子同士が重合してオリゴマー、顆粒状凝集体、繊維といったさまざまな形態を取ることが知られています。この度、弊社にて4種のTau抗体

    (3R-Tau抗体、4R-Tau抗体、りん酸化Tau T181抗体、りん酸化Tau S199抗体)をラインナップ致しました。

    リーズナブル

    高性能なモノクローナル抗体

    認識対象の異なる4種の抗体をラインナップ

    微小管結合ドメインを3つ持つTauアイソフォーム (Tau-410,381,352)を認識します。

    微小管結合ドメインを4つ持つTauアイソフォーム (Tau-441,412,383)を認識します。

    微小管結合ドメイン

    1 352

    Tau-352

    Tau-381

    Tau-410

    1 381

    1 410

    181番目のスレオニン(T181)が りん酸化されたTauを認識します。

    199番目のセリン(S199)が りん酸化されたTauを認識します。

    P

    T181 Tau

    →神経原線維変化(りん酸化Tau T181を含む) の染色が見られた。

    →神経原線維変化(りん酸化Tau S199を含む) の染色が見られた。

    3R-T

    au

    4R-T

    au

    3R-T

    au

    4R-T

    au

    →4R-Tau由来の バンドが検出された。

    →3R-Tau由来の バンドが検出された。

    1 383

    Tau-383

    Tau-412

    Tau-441

    1 412

    1 441

    P

    S199 Tau

    ■サンプル アルツハイマー病患者の 脳組織海馬 CA1 領域 パラフィン切片

    ■サンプル 下記因子を発現させた Neuro2a細胞破砕液 ○WT ヒトTau ○WT+GSK3β ヒトTauおよびGSK3β ○T181A+GSK3β 181番目のTをAに置換したヒトTauおよびGSK3β ○S199A GSK3β 199番目のSをAに置換したヒトTauおよびGSK3β

    ■サンプル 下記因子を発現させた Neuro2a細胞破砕液 ○WT ヒトTau ○WT+GSK3β ヒトTauおよびGSK3β ○T181A+GSK3β 181番目のTをAに置換したヒトTauおよびGSK3β ○S199A GSK3β 199番目のSをAに置換したヒトTauおよびGSK3β

    →非りん酸化変異(S199A)により、 りん酸化Tau由来バンドが減少した。

    →非りん酸化変異(T181A)により、 りん酸化Tau由来バンドが消失した。

    ■サンプル 下記因子を過剰発現させたNeuro2a細胞破砕液(タンパク量:25ug) ○3R-Tau mCherry-3R Tau ○4R-Tau GFP-4R Tau

    ■サンプル 下記因子を過剰発現させたNeuro2a細胞破砕液(タンパク量:25ug) ○3R-Tau mCherry-3R Tau ○4R-Tau GFP-4R Tau

    WT

    WT

    +G

    SK3β

    T18

    1A

    GSK3β

    S199

    A

    +G

    SK3β

    WT

    WT

    +G

    SK3β

    T18

    1A

    +G

    SK3β

    S19

    9A

    +G

    SK3β

    ■サンプル アルツハイマー病患者の 脳組織海馬 CA1 領域 パラフィン切片

    16

    データご提供 3R-Tau/4R-Tau抗体:名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学 石垣先生、藤岡先生 りん酸化Tau T181/Tau S199抗体:同志社大学生命科学部医工学システム学科神経病理学 宮坂先生

    抗体概要

    特長

    りん酸化Tau T181抗体 3R-Tau抗体

    4R-Tau抗体 りん酸化Tau S199抗体

  • x

    3R-Tau抗体 4R-Tau抗体 りん酸化Tau T181抗体 りん酸化Tau S199抗体

    概要 微小管結合ドメインを

    3つ有するTauアイソフォーム (Tau-410,381,352)を認識します。

    微小管結合ドメインを 4つ有するTauアイソフォーム

    (Tau-441,412,383)を認識します。

    181番目のスレオニン(T181)が りん酸化されたTauを

    認識します。

    199番目のセリン(S199)が りん酸化されたTauを

    認識します。

    抗原 ヒトTau267-274,306-313a.a.領域

    相同ペプチド ヒトTauの273-291a.a.領域

    相同ペプチド

    T181をりん酸化させた ヒトTauの171-191a.a.領域

    相同ペプチド

    S199をりん酸化させた ヒトTauの189-209a.a.領域

    相同ペプチド

    クローンNo. 2A1-1F4 3E8-1A6 2E2-A6 5B8-1E2

    サブクラス ラットIgG2b,λ マウスIgG1,κ ラットIgG2b,κ ラットIgG2a,κ

    種交差性 ヒト

    (他の動物種は未検証) ヒト

    (他の動物種は未検証) ヒト

    (他の動物種は未検証) ヒト

    (他の動物種は未検証)

    適応 ウエスタンブロット(1:1,000-2,000) 免疫沈降(1:100)

    ウエスタンブロット(1:1,000-2,000) 免疫沈降(1:100)

    ウエスタンブロット(1:1,000) 免疫組織染色(1:100-1,000)

    ウエスタンブロット(1:1,000) 免疫組織染色(1:100-1,000)

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    012-26583 抗3R-Tau, ラットモノクローナル抗体(2A1-1F4)

    免疫化学用

    10μL 10,000

    016-26581 50μL 30,000

    019-26593 抗4R-Tau, モノクローナル抗体(3E8-1A6)

    10μL 10,000

    013-26591 50μL 30,000

    012-26603 抗りん酸化Tau T181, ラットモノクローナル抗体(2E2-A6)

    10μL 10,000

    016-26601 50μL 30,000

    019-26613 抗りん酸化Tau S199, ラットモノクローナル抗体(5B8-1E2)

    10μL 10,000

    013-26611 50μL 30,000

    17

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    205-20331 タウ-441たん白質,ヒト,組換え体

    細胞 生物学用

    100μg 40,000

    208-20321 タウ-412たん白質,ヒト,組換え体 100μg 40,000

    201-20311 タウ-410たん白質,ヒト,組換え体 100μg 40,000

    204-20301 タウ-383たん白質,ヒト,組換え体 100μg 40,000

    201-20291 タウ-381たん白質,ヒト,組換え体 100μg 40,000

    204-20281 タウ-352たん白質,ヒト,組換え体 100μg 40,000

    209-20351 タウたん白質4-リピートドメイン,ヒト,組換え体 100μg 40,000

    202-20341 タウたん白質3-リピートドメイン,ヒト,組換え体 100μg 40,000

    製品情報

    関連製品

    抗体情報

  • x

    パーキンソン病、レビー小体型認知症(DLB)などの神経変性疾患において神経細胞に特異的に出現するレビー小体は、セリン129残基で特異的にりん酸化を受けたα-シヌクレインタンパク質を含んでいます。 抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64)(コード No.015-25191)は、正常なα-シヌクレインとは反応せず、蓄積したりん酸化α-シヌクレインのみを認識します。 本品は、同抗体にビオチンやFITCを標識した抗体です。

    ■実験条件 ○サンプル 凝集α-シヌクレインを脳内に注入した 6ヶ月齢野生型マウス線状体 ○切片 50 um厚 ビブラトーム切片 ○染色法 ABC法+DAB染色 ○抗体濃度 1/1,000

    抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64) (コード No.015-25191)

    + ビオチン標識2次抗体

    抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64), ビオチン結合

    ■実験条件 α-シヌクレインを恒常発現するヒト神経芽細胞腫SH-SY5Y細胞に対し、凝集α-シヌクレイン(C末端欠損体; 1-122アミノ酸)をLipofectionにより添加し、24時間後に細胞を固定し免疫染色を行った。 ○抗体濃度 1/1,000

    抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体 (コード No.015-25191)

    + Alexa Fluor ® 488

    標識2次抗体

    抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64), ビオチン結合

    抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64), FITC結合

    →2次抗体を用いた場合よりもバックグラウンドが抑えられ、明瞭な染色が見られた。

    →2次抗体を用いた場合と 同様にα-シヌクレイン凝集体の明瞭な染色が見られた。

    データご提供:東京大学大学院医学系研究科 桑原先生、岩坪先生

    抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64), FITC結合

    青:DAPⅠ(核) 緑:リン酸化α-シヌクレイン

    青:DAPⅠ(核) 緑:リン酸化α-シヌクレイン

    2次抗体不要

    低バックグラウンド

    免疫染色での実用評価済

    18

    レビー小体マーカー

    標識抗りん酸化α-シヌクレイン抗体(pSyn#64)

    特長

    使用例(免疫染色)

  • x

    18700.5培03J 19

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    010-26481 抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64), ビオチン結合

    免疫化学用

    100μL 45,000

    017-26491 抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64),FITC結合

    100μL 45,000

    抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64), ビオチン結合

    抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64), FITC結合

    標識体 ビオチン FITC

    抗原 合成ペプチド(S129がりん酸化されたヒトα-シヌクレインの124-134配列)

    緩衝液 PBS, 0.05% アジ化ナトリウム

    サブクラス マウスIgG

    種交差性 マウス、ラット、ヒト

    適応 免疫組織染色 (1:200-5,000)

    コードNo. 品名 規格 容量 希望納入価格(円)

    015-25191 抗りん酸化α-シヌクレイン, モノクローナル抗体(pSyn#64)

    免疫化学用 50μL 30,000

    190-17941 α-シヌクレイン,ヒト,組換え体

    細胞 生物学用

    0.5mg 30,000

    197-17951 β-シヌクレイン,ヒト,組換え体 0.5mg 30,000

    194-17961 γ-シヌクレイン,ヒト,組換え体 0.5mg 30,000

    製品情報

    関連製品

    抗体情報