登山用GPSアプリ体験&演習 ·...

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登山用GPSアプリ体験&演習 登山を楽しむ為の講座 講師 内田 修市 (財団法人・日本山岳ガイド協会公認・登山ガイド) http://timber-line.net/ 道迷い遭難対策としてスマフォソフト:ジオグラフィカ&YAMAP紹介&体験 2019/11/15 第6版 最新版ダウンロードはこちら 1

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登山用GPSアプリ体験&演習

登山を楽しむ為の講座

講師 内田 修市(財団法人・日本山岳ガイド協会公認・登山ガイド)

http://timber-line.net/

道迷い遭難対策としてスマフォソフト:ジオグラフィカ&YAMAP紹介&体験

2019/11/15 第6版最新版ダウンロードはこちら1

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登山用GPSアプリ体験&演習セミナー受講前に事前に自宅にて、3種のソフトYAMAP、Geographica、DropBoxをスマフォへインストールしておいてください。

【Geographicaインストール先】・iPhone系 https://goo.gl/L4mYcn・Android系 https://goo.gl/Q9Dc5G

【YAMAP インストール先】https://yamap.com/help/docs/37

【DropBoX インストール先】・iPhone系 https://goo.gl/BVVtqd・Android系 https://goo.gl/oCeCJh

受講前準備

2こちらからでもOK

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YAMAP・・多くの資金が投入され、日々機能追加がなされている。主幹部提供の登山ルート図が地方の詳細なエリアまでカバーする勢いで整備されつつある。登山交流の場、コミュニティ機能が充実しており多くのメンバーより登山ログが提供されており、軌跡データの公開数は、他のサイトを圧倒している。

Geographica・・松本圭司氏、個人による開発。ナビゲーション機能に優れる。

厳しい自然の中、スマフォをフルだけで音声案内するなど、利用者の立場に立ったソフト開発姿勢は素晴らしい、山岳遭難回避には無くてはならないソフトである。全国コミュニティを形成し、YAMAP以上の登山ルート図提供活動に寄与して行きたい。

はじめに

登山にて活用できる多くのスマフォソフトが流通しておりますが、今回は、山岳遭難回避に焦点を充て、以下の2つのアプリを組み合わせた利用方法を提案し、演習形式で修得できる内容にてご紹介致します。習得の暁には、多くの分岐が存在し、道迷いしやすい里山でも安心して足を踏み入れて戴けるでしょう。また、希望する高度な山域にも焦点を充て、各自の夢を膨らませて戴きたいと思います。なお、本テキストの著作権は、これを主張しておりません。ご自由にご活用戴き、山岳遭難回避にお役立てください。

ここでは、GeogaraphicaとYAMAPの供用を提案しております。YAMAPでの登山ルート図提供エリア内であれば、YAMAPを主に活用、Geogaraphicaはサポート役、YAMAPで登山ルート図提供エリア外であれば、丹念な登山路調査の後、Geogaraphicaが主なナビ役になるであろう事を想定し、修得項目を選定しています。

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登山用アプリ使い分けの現状

• 登山ルートの調査&作成&入手:YAMAP、山と高原地図(ヤマレコ:ヤマプラ)、山渓(ヤマタイム)、自作

• 現在地確認・進行方向確認:Geogaraphica、YAMAP

• 道迷い脱出サポート:Geogaraphica

• 遭難時の緊急連絡:MySOS、Geogaraphica

• 山座同定(現在地から見た山々の名称確認方法):「AR山ナビ」等多数あり

• ルート&タイムの実績値蓄積&表示:YAMAP等多数あり

• スマフォ電池切れ&トラブル:方位磁石(コンパス)

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第1章 YAMAP基礎

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■まず始めに 「使い方ガイド」 を見てみよう

ヘルプセンターマイページ

オプションボタン

【演習0】

(1)マイページ⇒ オプションボタン選択

(2)⇒ヘルプセンタード選択

(3)⇒はじめて 選択

Ver7.10対応

はじめて

ご利用ガイド

(4)⇒ご利用ガイド 選択

下へスクロール 下へスクロール

YAMAP使い方

(5)⇒YAMAP使い方 選択

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第1章 YAMAP基礎

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■ケース1:希望の山へ行きたい時の操作⇒概要図モードから詳細図モードへ

(1)地図から希望地を選択する方法【操作】⇒ホームメニューから、ボトムボタンの『のぼる』 をタップ⇒概要図モードへ移行

現在地より近い山の情報表示

検索窓(多様な検索が可能)

青丸:現在地を示すビーム:自分が向いている方向を示す

山頂アイコン:ここを中心とした登山地図のダウンロードが可能

コンパス:現在地への移動:ビームのON、OFF切り替え

概要図の拡大縮小

概要図(北が常に上)

ダウンロード済み地図のリスト表示

ボトム:ホーム・のぼる・お知らせ・マイページ ボタン表示エリア

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第1章 YAMAP基礎

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■ナビ機能の使用法

【演習3】皿倉山の詳細図をスクロールさせ・・方位ボタン、・+-ボタン、詳細地図オプション他を色々タップしてみよう:終了⇒保存⇒OKまで【演習4】 『立花山』検索をやってみよう:検索機能から希望地を選択する方法

【操作】 ⇒ホームメニューから、ボトムボタンの『のぼる』をタップ⇒概要図モードへ遷移⇒トップ:検索窓⇒『立花山』⇒地図⇒無料地図⇒地図みますか?⇒OK⇒詳細図モードへ

活動時間:消費カロリー標高:歩行距離:緯度:経度:GPS衛星感知精度

詳細地図モード終了(トラックログ:採取終了)

詳細地図オプション

トラックログ:スタート:一時停止:再開活動記録が無用であれば、一時停止させ節電

詳細地図:上が常に北側どこでもタップで表示エリアが拡大

カメラ撮影ボタン

方位ボタン:現在地を画面中央に移動表示進行方向ビーム表示のON、OFF切り替え

青丸:現在地を示すビーム:自分が向いている方向を示す

スタート 登山

赤の登山路を外さないように青 を移動させて歩けば登山が成立する

【演習2】 スタート⇒登山を選択

■詳細地図モード解説

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⇒(詳細地図モードを終了)⇒ホームボタン/タップ⇒ 虫眼鏡/タップ

第1章 YAMAP基礎

【操作&演習5】携帯画面

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■ケース2:皆が報告しているおもしろそうな登山報告と同じ所を歩きたい時

⇒トップ行:『サンリー山』にて検索⇒『岡垣サンリーアイGPSアプリ体験演習』選択『この地図と軌跡をダウンロード』⇒『無料地図』⇒数秒経過後⇒『この地図と軌跡をダウンロード』『軌跡をダウンロードしました。今すぐ地図を見ますか?』⇒『はい』⇒地図をスクロールしてみよう

⇒活動日記/表示⇒山、地図、ユーザー/タップ⇒色々操作3分程度、自由探求

⇒ も/タップ

ダウンロード後のサンリーアイ地図をスクロール参照し、サンリーアイ周辺の軌跡:トラック(青ライン)の確認をしておこう

【操作&演習6:】 活動(トラック:軌跡)を記録&報告したい時⇒詳細地図モード:ボトム画面のスタートボタンをタップ、⇒ウォーキングログ(トラック:軌跡)を取りながら、サンリ―アイ館内をブラブラ、各種ボタン、画面表示確認、写真撮影などのお試し後⇒終了⇒保存⇒OK⇒活動記録保存⇒マイページ⇒本日の日付があるログ選択⇒編集⇒写真追加⇒色々確認後⇒削除

(1)

(2)

(3)

(4)

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第1章 YAMAP基礎

【無料会員の制限項目】・軌跡(青ライン)のダウンロード蓄積は常に1件のみ・お気に入りの活動報告へのブックマーク登録は10件まで

【スマフォサイトとPCサイトの違い】・スマフォ版は、地図と軌跡を一括でのみダウンロード可

軌跡だけのダウンロード不可・パソコン版のWebサイトは、軌跡データ(GXPファイル)のみのダウンロード可能

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■ケース2:皆が報告しているおもしろそうな登山報告と同じ所を歩きたい時

パソコン画面(ご参考)

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🔘メニューボタン(次ページ解説)

🔘画面クリア

⇒オレンジ(メニュー表示モード)⇒緑(メニュー隠しモード:広い画面)⇒グレー(地図以外のオブジェクト表示モード)の3種

🔘GPS開始/停止ボタン:

モード名⇒ボタン変化:解説-----------------------------------------------------------------------・GPS停止モード⇒オレンジ色:GPSが停止:北が上向きで地図表示

(NorthUp):(トラックの記録中は停止不可)・GPS開始モード⇒緑色:赤カーソルが現在地の位置に表示され、

自分の向きと同じ方向を指す: (NorthUp)・正置モード ⇒磁石:ここの地形配置と地図表記の配置がピッタリマッチし、且つ、進行方向(赤カーソル)が常に上向きになるように地図が現状地形と連動して動く(Heading Up)

🔘現在地追尾/ボタン:

モード名⇒ボタン変化:解説-----------------------------------------------------------------------・現在地追尾モード⇒緑色:現在地(赤カーソル)が画面中央に固定表示されドラッグしても自動で元に戻る・フリー配置モード⇒オレンジ色:希望エリアの地図表示が可能となる(自由にフリックやドラッグが可能)

🔘マーカー追加/ボタン:画面中央の十字マーク(センターマーク)の位

置にマーカーを追加できる (十字マーク長押しでも可能)

🔘トラックログ/ボタン:

モード名⇒ボタン変化:解説-----------------------------------------------------------------------・採取開始モード⇒緑色:トラック(GPSログ)軌跡の記録を開始・コントロールモード⇒オレンジ色:トラックのコントロールパネルが表示され:記録開始後の距離や時間の確認:トラックログの終了が可能

🔘ルート案内/ボタン:保存登録されているルートの一覧が表示され、

希望のルート案内を選択できる。

🔘十字マーク

🔘トラック…歩いた軌跡。(ログ)

🔘ルート…マーカーをつないだライン

🔘マーカー…地図上に配置したポイント情報(チェックポイント)

第1章 ジオグラフィカ基礎

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🔘メニューボタン

『ツール』 :一括キャッシュ、ルート作成、地図からルート作成、計測、デモモード等のメニューを表示『地図』 :表示する地図の種類を切り替える(標準地図、航空写真、OpenCycleMap等々・・)『オーバーレイ』:重ねて表示する地図の種類を切り替え(色別標高図、陰影起伏、雪崩傾斜・・)『ファイル』 :トラック(GPSログ)、マーカー、ルート、カスタムマップ、一括キャッシュなどユーザーデータ保管エリア。

フォルダを使って管理が出来るので、登録件数が増えた場合の整理時に使用する。また、トラックファイルはGPX形式やKML形式で外部ソフトへ引き渡しが可能で、ヤマレコやGoogleマップへ引き渡し、登録/表示する事が出来る。

『設定』 :動作のオプション設定『ヘルプ』 :操作説明書。『はじめに』や『ヒント集』も

(メニューボタン長押しで、「スマートメニュー」が表示され、『状況に応じた内容のメニュー』が表示される

第1章 ジオグラフィカ基礎

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(1)座標表示• 画面上部には現在地の高度、座標、コンパス、速度が表示される。• GPS精度が悪いと、文字色が赤やオレンジ、精度が良い時は青で表示• 遭難した時にこの部分を長押し⇒現在地の情報を、メールで送信可能「今ココメール」で家族や、救助者へ現在地を知らせることができる。

• 座標表示の部分をスライド⇒検索窓が表示されるので、山名「皿倉山」や住所「岡垣」で検索⇒結果を選択すれば地図が表示される。 (山名で検索不可の場合、地域の名前や近くの有名な山名で検索後、スライド)

(2)コンパスをタップすると喋る

(3)日本300名山をマーカーとして登録済み• ファイルメニューのマーカーに『日本の山』と『世界の山』というフォルダがあり、日本の山は300座、世界の山は

8000m峰やセブンサミッツなど代表的な山を登録済み。• メニューボタン⇒『ファイル』⇒マーカー⇒日本の山⇒九州⇒英彦山⇒名前の右にある→矢印ボタンをタップ⇒『ジャンプ』か『表示してジャンプ』をタップ⇒英彦山を中心に地図が表示される

• 『表示してジャンプ』を選択の場合はマーカーも表示する。

第2章 まずは使って触れて見よう

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(4)『キャッシュ』とは?・スマフォに保存された地図を『キャッシュ』と呼ぶ。事前に地図を保存しておけば、電波の圏外でも地図表示が可能となる『広域ズームアウト地図』と等高線がキレイに表示される『ズームイン地図』の2種がある

『キャッシュ保存』方法1.画面上部の座標情報バーを左にスライドさせ検索窓を表示させる2.山名 例『宗像大島』や地名を入力して検索、登山予定の山全体の広域地図を表示させる。3.等高線が綺麗に表示される倍率にて地図を拡大(1/25000)させスタート地点を表示させる。4.予定コースに合わせて地図をスクロールさせ、ゴールまでの地図を表示させる。5.エスケープ(緊急下山)ルートも、念の為、1/25000地図をキャッシュしておこう。このように、一度表示させた地図を「表示キャッシュ」と呼び、オフラインでも使用可能となる

表示作業を終えたら、電波圏外を想定し、機内モードへ設定変更⇒地図表示&無表示エリアを確認しよう。

【追補】「表示キャッシュ」と別のキャシュで、一括キャッシュというものがある・・範囲を指定して地図をまとめてダウンロードする機能『可也山』にて検索後 [メニュー]-[ツール]-[一括キャッシュ]

【演習】以下の操作をしてみよう1. 自分に今ココメール送信2. 検索窓から「皿倉山」や「岡垣」で検索3. コンパスをタップ4. 英彦山をアイコン付きで表示へ5. 宗像大島の登山準備(キャシュー保存) 『宗像大島』地図・・・・https://goo.gl/r5qC4j6. 可也山の一括キャッシュ 『可也山』地図・・・・・https://goo.gl/zV11Rf7. オフラインモード再現・・・・地図表示/無表示部分を確認

第2章 まずは使って触れて見よう

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■ルート案内機能(ナビゲーション機能)• 登山口、休憩所、水場、山小屋、分岐、山頂などのマーカーを繋いだ線を『ルート』と呼ぶ。• Geogaraphicaは、このルートに沿った案内機能を保持している。• 案内中は目指すマーカーまでの距離、標高差、到着予想時間を声で知らせてくれる。• 始めのマーカーに到着後は、次のマーカーを次々と示す事で案内を実現している。ゴールに着くと自動で案内を停止する。

【補足】マーカー到着判定方法• マーカーの半径20m以内に入ると到着と判定。• 一度半径80m以内に近づき、また遠ざかった場合は『近くに到着し、次のマーカーを目指している』と判断し、これも到着と判定する。

第3章 基本機能を習得しよう■歩いた軌跡『トラックログ(GPSログ)』の保管• 画面左上のメニューボタンを長押しすると行動時のトラックの記録を開始。停止も、メニューボタン長押しで可能。

• 記録したログは、メニューボタンタップ⇒[ファイル]⇒[トラック]に保存される。

■『マーカー』とは• マーカーとは目標地点を定める目印の事。• 入山前に登山口や分岐、山小屋、山頂などを登録しておこう。• 日本300名山と世界の高峰がプリセットされている。

■ロックオン機能• ロックオン機能とは、訪ねたいポイント迄、ブレずに辿り着く事が可能な機能。• マーカーを長押し、表示されるメニューから、『ロックオン』をタップすると、• 現在地赤カーソルとマーカーが直線で結ばれ、マーカーまでの距離、標高差、時間が画面上部に表示される。

• 再度マーカーを長押し、メニューから『ロック解除』をタップすれば解除できる。【補足】マーカーをシングルタップすると磁方位が表示されるので、電池のない時等は、コンパスを使用しストレートウォークをすれば良い。

【演習】1. 『岡垣サンリ―アイ』地図にある P1 ~P10(東高倉山)のマーカーを作ってみよう。2. P10(東高倉山)への『ロックオン』 『ロック解除』機能を試してみよう。3. これまで作成したマーカーを『演習フォルダー』を作成し、そこへまとめよう。4. 『演習フォルダー』下にある全てのマーカーの表示/非表示やってみよう。

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■岡垣サンリーアイ:地図

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(Google ドライブ:教材>GPSセミナー>演習用トラック>okagaki_maker_p10.gpx) https://goo.gl/6SgHcy

別手段講師がメール添付でgpxファイルを送る為のQRコード

『岡垣サンリ―アイ』 P1 ~P10(東高倉山)のマーカー作成が遅いメンバー支援

① ② Safariで開く ④okagaki_xxx ⑤ ⑥ダウンロード③

⑦ ⑧ ⑨⑩はい、はい

⑪ファイル確認Geographicaにコピー

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■ルートの作り方1.[メニュー]⇒[ツール]⇒[地図からルート作成]をタップ。2.マーカー作成モードになるので、登山口からゴールまで順番にマーカーをタップ

※往復同一ルートの場合は山頂までの往路のみ作ればOK「ルート案内」の他に「逆ルート案内」、「往復ルート案内」機能を保持し山頂に着いたら、「逆ルート案内」で作動させれば、逆からルートを読み込み作動する。

3.ゴールまで番号が振られたら◎ボタンを押す。4.⇒名前入力画面となりルート名を確認、必要であえば、ルート名称を変更し◎ボタンを押すと保存される。

(デフォルトのルート名は最高高度のマーカー名が自動で設定される)【補足】[メニュー]⇒[ツール]⇒[ルート作成]でも作成可能

■「ルート案内」作動方法1.メニューボタンを長押し⇒スマートメニュー表示。2.近くに保存ルートがある場合は『ルート[xxxx]を開始』と表示される。3.タップするとルート案内が開始⇒ルート案内ボタンやトラックログボタンが緑色に変化する。4.遠くのルートを開始したい場合は[メニュー]⇒[ファイル]⇒[ルート]を押してルート一覧から希望ルートの「 R 」ボタンを押して開始・ルート案内が開始されると、【トラックリンク機能】によりトラックの記録も同時開始される。・ルート案内中は登録されたマーカーに到着すると音やスピーチで知らせてくれる。・スピーチ設定の『インターバルスピーチ』がオンの場合は一定時間ごとに距離や高度等を教えてくれる。・『シェイクスピーチ』がONの時はスマホを振るとスピーチが流れる:デフォルトはOFF5.ゴールに着くとルート案内とトラック記録が自動で停止する。

【補足】トラックリンク機能とは・・ルート案内中にトラックログを連動させて稼働させる機能。(デフォルはON状態)ルート案内の開始と同時にトラックログを開始し、ゴールと連動して記録も停止する。近くに終点があり、ログが再開した場合(例えば前日停止したトラックログ)は、それに追記させてログ記録させることも出来る。

■ルート案内強制停止方法・緑色の「ルート案内ボタン」 タップ⇒「マーカーリスト」表示⇒左下の 停止ボタンを押す。・またはメニューボタン長押し⇒トラックの記録停止と供に「ルート案内を停止」を選択。

■案内途中ルートを変更する方法(途中の経由地を飛ばして山頂へ行きたい時や、既に、ルートの途中にいる場合等々・・・)・方式1:目指すマーカーを長押しする・方式2:緑色の「ルート案内ボタン」⇒「マーカーリスト」表示⇒行きたいマーカー行を選択

第3章 基本機能を習得しよう

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【演習】室内での仮作動1. マーカーP1~P9から構成される『岡垣散策』ルートを作ってみよう。2. メニュー⇒設定⇒トラック⇒記録頻度⇒『細』に変更3. 『岡垣散策』ルートの案内をトラック名『仮テスト』で、作動させてみよう4. 室内をブラ・ブラ・ブラ5. トラックボタン(行動サマリー確認)タップ6. メニュー⇒スピーチ設定の『シェイクスピーチ』オン『敏感』に変更7. シェイクしてみよう8. 行先をP7へ変更、 ロックオン画面確認&シェイク、&ルート案内ボタン確認9. ルート案内強制停止10.『仮テスト』トラック表示確認11.『仮テスト』トラック削除

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■YAMAPの軌跡:トラックデータをGeographicaで利用(登山道の表示、トラックのロックオン)する方法YAMAPのWebサイトは、軌跡データ(GXPファイル)のみのダウンロード可能なので、これを利用する。

(Ⅰ)前準備

第4章 道間違いを教えてもらう方法

(Ⅱ)登山道の表示方法 (YAMAPのPCサイトからGPXファイルをGeographicaに渡す方法)

(Ⅲ)道間違いを教えてもらうGeographica側の操作 (トラックのロックオン)これから歩く道表示確認⇒メニュー⇒ファイル⇒トラック⇒表示/非表示タップトラックのロックオン方法⇒表示トラックの長押し⇒ロックオントラックのロックオフ方法⇒表示トラックの長押し⇒ロックオフ

■iPhoneの場合⇒ブラウザ「Safari」起動⇒URLアドレス部分に『http://yamap.co.jp/top』⇒メニューボタンタップ⇒ナビゲーションをスライド⇒『デスクトップ用サイトを表示』をタップ

■Androidの場合ブラウザ『Google Chrome』起動⇒URLアドレス部分に『http://yamap.co.jp/top』⇒オプションボタンタップ⇒「PC版サイトをリクエスト」

【演習】1. 『買い物ルートGPS演習』軌跡データ(GXPファイル)をYAMAPからGeographica側へ取り込んでみよう。2. 取り込んだトラックファイルの確認3. 『買い物ルート』トラックのロックオンを試してみよう 21

QRコードhttp://yamap.co.jp/top

■Geographicaは、トラック(軌跡データ)から逸脱したルートを歩くと警告してくれる機能を保持している。これを活用すれば、道迷いなく下山が可能である。(まさにカーナビと同一の機能といえる)

■トラック(軌跡データ)は、一般にGPXファイル形式と言われるもので、多くのWebサイトやアプリから提供されている。山行報告から入手可能な世界となっている。

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(1) (3)(2)検索 (5)

(6) (7) (8)

(4)(YAMAPから軌跡(GPXファイル)をGeographicaに渡す方法) iPhoneの場合

『サンリーアイ』にて検索 軌跡データ ダウンロード

Geographicaにコピー

ChromeブラウザーでYMAPを開く

買い物ルートGPS演習

ダウンロード はい、はい、軌跡を確認

QRコードhttp://yamap.co.jp/top

(9) (10) (11)yamap_20xx

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(1) (3)(2)

(5) (6) (7)

(8)

(4)

(YAMAPからGPXファイルをGeographicaに渡す方法) Androidの場合

表示されたページはスマフォ版なので、再度2、3番の PC 版サイトにチェック

『軌跡データをダウンロード』(9)

ダウンロードフォルダの中に保存されるのでそのファイルをタップして開く

(10)

『サンリーアイ』にて検索

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第4章 連携機能:道間違いを教えてもらう

長押し

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【演習】1. 教室を出て、ルート案内(ナビゲーション)を体験してみよう。2. Geographicaのみ起動、YAMAPは未だ起動しなくてOK3. Geographica 『岡垣散策』ルート案内をトラック名『岡垣ログ1』で、ログを伴い作動させる4. Geographica 色々さわってオプション変更なども色々試そう5. Geographica P5到着後、行先(ルート)をP9へ変更6. YAMAP起動:P5からトラックログを採取しながら起動してみよう

⇒ホーム/のぼる⇒湯川山/地図タップ⇒スタートをタップ7. YAMAP 写真撮影なども試してみよう8. P9到着9. YAMAP 活動日記の保存10.Geographica ルート案内&トラック採取が自動終了しているか確認11.Geographica 新たなトラック『岡垣ログ1』が作成されているか確認12.Geographica ランドリー店へ移動し、 『岡垣ログ1』トラックのロックオンを試してみよう13.教室へ戻り14.Geographica 取ったログ、ポイントの表示や非表示を試そう。15.Geographica 取ったログのフォルダー管理をしてみよう16.Geographica 不要なキャシュを削除しておこう。17.YAMAP 写真投稿してみよう。その後、地図と軌跡も確認、公開して、同士と確認18.YAMAP 今日の活動日記不要であれば、削除しておこう19.各自、次に行く山を決めて準備をしてみよう。(特に無ければ小文字山の準備を・・・)

・『岡垣サンリ―アイ』地図・・・・https://goo.gl/uimdik・演習用地図フォルダー・・・・https://goo.gl/d35e9R・演習用トラック、軌跡ファイル・・・https://goo.gl/qMuz32

登山用GPSアプリ総合演習

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■『トラック』エクスポート記録したトラックはファイルメニューの『トラック』に入っている(メニューボタン→ファイル→トラック)。トラックの行をタップして左端のチェックを付け、画面下にある大きなチェックボタンを押すとメニューが表示される⇒「GPXエクスポート」とか「メール送信」、ファイル連携ソフト(Dropboxなど)に送れば、他のソフトで表示出来たり、自分の歩いた軌跡(ログ)を友人に送ったりすることが出来る。【デモ】• GeogaphicaのトラックをDropboxへ gpxファイルとして保存し、山渓ONLINEで計画作成

・http://www.yamareco.com/• GeogaphicaのトラックをDropboxへ Kmlファイルとして保存し、GoogleMAPやEarthで表示等

『20180529_岡垣演習ルート.kml』Googleマップ⇒メニュー⇒マイプレイス⇒マイマップ⇒地図を作製⇒インポートアップロード ・

https://earth.google.com/web/

■『トラック』インポート 登山届と連動させた例より自分でパソコンにて作成した登山コースを、ジオグラフィカ側に取り込む

(1)パソコン側操作 『岡垣サンリーアイByYmareco.gpx』ファイルの作成・ヤマプラ(ヤマレコ)サイトの場合 https://www.yamareco.com/yamapla/

⇒コース作成&保存⇒GPX書き出しを選択

⇒地図上部にある「マップ機能」メニューから「GPXファイルをダウンロード」を選択⇒パソコン側TEMPフォルダーへダウンロード後⇒Dropbox側へファイルを更にダウンロード

・ヤマケイオンラインサイトの場合 https://www.yamakei-online.com/コース作成後、登山計画詳細画面⇒GPXファイルをDownload⇒ボタンにて⇒パソコン側TEMPフォルダーへ保存

⇒Dropbox側へファイルをダウンロード

(2)スマフォ側操作・Dropbox⇒エクスポート指定⇒別のアプリで開く⇒

Geographicaにコピー指定⇒Geographica側メニュー⇒ファイル⇒トラックで保存を確認

第4章 参考資料:連携機能:講師デモ

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■Geographica試用の場合制限項目:(たったの¥960なので(1回払いのみ)機能制限解除し課金バージョン使用を強く勧める)・無料状態で記録できるログの回数は 8 回までです(解除後は無制限)。・表示キャッシュの容量制限は 100MB までです(解除後は 100MB~無制限)。・一括キャッシュは 5 回まで試せます(解除後は無制限)。・一括キャッシュの最大ダウンロード数は 300 枚までです(解除後は 3,000 枚まで)。

■トラックのリプレイ(登山訓練に使用可能)リプレイとは、表示したトラックのペースを再現する機能です。表示しているトラックを長押し⇒『リプレイ』を選択トラックの時間情報に従ってリアルタイムで黄色いカーソルが動く。自分(赤カーソル)が黄色いカーソルより先に進んでいればペースが早いということ、遅れていればペースが遅い事になる。

■スマフォ基本操作「タップ」は、指で画面を軽くたたく操作「ダブルタップ」は、指で画面を2度軽く叩く操作「フリック(flick)」画面上で指を軽く払ったりさすったりする操作「ドラッグ」は画面に触れたままま、指を目的の場所までフリックする操作「ピンチイン」2本の指を画面上に載せてその間隔を縮める動作「ピンチアウト」2本の指を画面上に載せて指と指の間を広げる動作

■ジオグラフィカ参考URLhttps://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1092 基本機能全般https://goo.gl/8SzdvQ 8ページ版 講習会資料 ジオグラフィカの基本的な使い方 ジオグラフィカの基本的な使い方 Ver 1.2.0http://geographica.biz/tmp/gps_and_map.pdf P36版スマホ GPS と読図の基礎https://www.facebook.com/geographica.iphone/posts/904102326349127 更に詳しい使い方https://www.facebook.com/geographica.iphone/ 最新情報http://geographica.biz/ ジオグラフィカホームhttps://goo.gl/Qmwcjw Android系 Geographica インストール先https://goo.gl/L4mYcn Phone系 Geographica インストール先■YAMAP参考URLhttps://goo.gl/B7knka YAMAP インストール&使い方 https://yamap.co.jp/page/ご利用ガイド(はじめての方)■Dropbox参考URLhttps://itunes.apple.com/jp/app/dropbox/id327630330?mt=8 Iphoneインストール App Storeプレビューhttps://play.google.com/store/apps/details?id=com.dropbox.android&hl=ja Android系インストール Google Playhttps://navi.dropbox.jp/dropbox-use 基本から応用まで|Dropbox の使い方ガイドhttps://dekiru.net/category/service-software/dropbox/ 「Dropbox」最新記事■ 登山用GPSアプリ機能比較https://keyama106.jimdo.com/

■その他登山関連お奨めスマフォアプリ:ヤマレコ、らくらく天気、AR山ナビ、登山コンパス、MySOS、SkyViewLite、

付録

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