CAPD (腹膜透析)研修会 ー高齢化社会の腎不全対...
Transcript of CAPD (腹膜透析)研修会 ー高齢化社会の腎不全対...
11月9日, 2006
CAPD (腹膜透析)研修会
ー高齢化社会の腎不全対策のために ー
古川内科 宮崎正信
CAPD (腹膜透析)研修会ー高齢化社会の腎不全対策のために ー
•高齢化腎不全の現況
•腹膜透析における病診 / 病病連携
•緊急体制
•保険制度
年齢分布(導入患者)
(日本透析医学会 統計調査委員会, 2004)
0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
~4 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
91
93
95
97
99
'01
'03
導入平均年齢 65.76歳
65歳以上:58.2%70歳 :43.8%80歳 :14.1%
高齢腎不全患者の透析導入の行く末?
心機能低下 → 透析中の血圧低下
倦怠感・食欲低下・寝たきり
週3回の外来通院不可能→入院透析
痴呆、寝たきり ; 受けいれ病院の不足
高齢腎不全患者の透析導入
家族とは遠く離れたところでの最期
外来血液透析の抱える問題
“透析患者の高齢化に伴う収容施設の相互連携に関するアンケート調査”
中澤了一・笠井健司・鈴木正司・下条文武 日本透析医会雑誌 21: 161, 2006
入院中の外来通院困難透析患者(理由)
病状 1973介護者 1600地域の体制・制度 215家屋構造 163病状急変時 230訓練 189家族関係 563経済的 251その他 108
高齢腎不全患者の透析導入の行く末?
腹膜透析のメリット
心機能低下 → 透析中の血圧低下
倦怠感・食欲低下・寝たきり
週3回の外来通院不可能→入院透析
痴呆、寝たきり ; 受けいれ病院の不足
高齢腎不全患者の透析導入
透析中の血圧低下なし
比較的何でも食事可能
寝たきりでも動ける人も
自宅や施設で可能
家族とは遠く離れたところでの最期家族の中での看取り
EPS年齢別生存率 日本透析医学会統計調査委員会
0歳~
15~
30~
45~
60~
75~
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1
0年
1年
2年
3年
4年
5年
6年
7年
8年
9年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
17年
18年
90~
Total
60歳以上だと5年間、75歳以上だと3年間をまず目標に
高齢者では、
まず、
約5年間を目標に;これが平均レベル
尿毒症死は避けて、自然の死を
腎不全の克服
CAPD (腹膜透析)研修会ー高齢化社会の腎不全対策のために ー
•高齢化腎不全の現況
•腹膜透析における病診 / 病病連携
•緊急体制
•保険制度
大学・中核病院
診療所
診療所
診療所
診療所 診療所診療所 受け皿としての必要条件?
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
介護・地域サポート
導入から外来・緊急まで1ヶ所完結型
診療所大学・中核病院
大学・中核病院
大学・中核病院
大学・中核病院
診療所
診療所
診療所
診療所 診療所診療所 受け皿としての必要条件?
•PDの質の担保•介護を利用したPD(PDと介護の共存)
坂の町長崎車が自宅の前まで行かない所も多い
大学・中核病院
診療所 診療所 診療所
診療所
診療所
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PDの質の担保・介護を利用した在宅PD
診療所
介護・地域サポート
S.M様 交換スケジュール
排液して注液 排液して注液 排液して注液
9時 15時 21時
ダイアニールNUVフラッシュツインバッグ
UVフラッシュディスコネクトキット
UVフラッシュディスコネクトキット
UVフラッシュディスコネクトキット
ダイアニールNUVフラッシュツインバッグ
エクストラニールUVフラッシュツインバッグ
大学・中核病院
診療所
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD専門医・診療所PDの質
の担保・介護を利用した在宅PD
診療所
診療所
診療所
診療所 診療所
介護・地域サポート
在宅PD患者
PDサポート医(施設) 一般開業医
腹膜透析液処方長期透析合併症予防と治療
貧血・骨・心臓
基礎疾患の治療(在宅医として)
採血一般処方エポ皮下注採血;PD専門医に相談
上記のための採血と判断、処方
CAPD (腹膜透析)研修会ー高齢化社会の腎不全対策のために ー
•高齢化腎不全の現況
•腹膜透析における病診 / 病病連携
•緊急体制
•保険制度
緊急時の対応
腹膜透析としての緊急
腹膜炎
排液不良
カテーテル切断
出口部感染
基本的にPD専門医に相談Or
後方病院へ入院(相談)
一般緊急
発熱・腹痛・食欲低下(透析と関係ないとすれば)
通常の対応入院の際には、入院先でPD継続
診療所 診療所 診療所
診療所
診療所
診療所
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD pts
PD専門医・診療所
介護・地域サポートPDの質
の担保・介護を利用した在宅PD
バックアップ(緊急時・精密検査)大学・中核病院
CAPD (腹膜透析)研修会ー高齢化社会の腎不全対策のために ー
•高齢化腎不全の現況
•腹膜透析における病診 / 病病連携
•緊急体制
•保険制度
高齢化社会の透析医療
早めの腹膜透析で“楽々透析”(=透析をしている実感無し)
今後は、血液透析患者から腹膜透析への移行もありうる
腹膜透析で在宅医療が可能になる
介護・医療のバックアップの重要性
わが国の慢性維持透析患者数の推移わが国の慢性維持透析患者数の推移
日本透析医学会(わが国の慢性維持透析療法の現況 2005.12.31.現在)より
215 301 9491826363161489245
1305918010225792704832331363974222347978
73537805538853496800103296
116303123926
134298143709
154413
167192175988185322
197213206134
219183
229538237710
248116
257765
53017
206134197213
0
50000
100000
150000
200000
250000
300000
1968
1969
1970
1971
1972
1973
1974
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
1984
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
全国 257765人長崎県 3404人
透析施設数 全国 3940施設長崎県 53施設
慢性透析治療の形態慢性透析治療の形態
昼間血液透析
夜間血液透析
家庭血液透析
CAPD
IPD
80.0%(206,340人)
16.2%(41,871人)
0.0%(127人)
3.6%(9,243人)
0.1%(188人)
日本透析医学会(わが国の慢性維持透析療法の現況 2005.12.31.現在)より
CAPD患者数の推移CAPD患者数の推移
7661187
1536
20232458
31923600
4536
5427
6011
6919
7509
8132
87159062
8808887686508636856984798774
9243
0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
7000
8000
9000
10000
19831984198519861987198819891990199119921993199419951996199719981999200020012002200320042005
日本透析医学会(わが国の慢性維持透析療法の現況 2005.12.31.現在)より
3.73%3.94%4.2%4.5%4.75%5.15%
5.21%
5.23%
5.15%
5.27%
4.85%
4.67%
4.39%
3.72%3.61%
3.05%2.75%
0.75%0.60%
1.44%
3.56%
全国 9243人(3.66%)長崎県 140人(4.32%)
緊急連絡
訪問看護
大学病院中核病院
患者・家族地域の医療資源
説明・指導報告・相談
腎不全医療は生涯・全人・包括医療
外来受診緊急連絡