物理学概説Ab or 力と運動 (力学)例)運動の第2法則 物体に力が作用すると、力の方向に加速度を生じる 加速度はその物体が受ける力に比例し、物体の質量に逆比例する
約40m - 九州電力[推定原因]...
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【 前部軸受台詳細図 】
【 蒸気タービン・発電機構造図 】
【 損傷部詳細図 】
[損傷箇所]
o非常調速装置付近の軸が折損(平成 23 年 8月停止時の損傷箇所と同様)
※ 非常調速装置:蒸気タービンの回転数が異常上昇した場合に蒸気タービン を非常停止させる装置
o主油ポンプ油切りにき裂、取付ボルトが脱落 o主油ポンプケーシングにき裂、シールリングにき裂
軸:折損主油ポンプ
主油ポンプ油切り:き裂
シールリング:き裂
ステディ軸受
主油ポンプケーシング:き裂
(ボルト脱落)
別 紙
約1
2c
m
約80cm
約40m
高中圧タービン A-低圧タービン B-低圧タービン 発 電 機
前部軸受台
[推定原因]
軸の損傷箇所に腐食が発生し材料強度が低下したこと及び通常運転に伴う
応力に更なる応力が加わったことで、軸にき裂が発生し損傷に至ったものと推
定される。
o腐食メカニズム
蒸気タービンからの漏洩蒸気が大気中の腐食成分を伴い前部軸受台に侵入。
軸の内部に入り損傷部位付近で凝縮し、腐食発生。
o可能性のある更なる応力
主油ポンプの油切りのボルトが緩み損傷軸に接触。軸に部分的な温度上昇
による熱伸びで曲がりが発生し、損傷箇所に曲げ応力が発生。
湿潤雰囲気大気中腐食成分
主調速機 主油ポンプ 非常調速機
蒸気タービン
グランド部漏洩蒸気
腐食成分付着
〔前部軸受台〕
※腐食成分が油にも混入
腐食成分が漏洩蒸気に溶け込む
主油ポンプ油切り
接触による部分的な温度上昇
損傷箇所に曲げ応力発生
熱伸びによる曲がり発生
ボルト緩み発生
[復旧及び対策]
o復 旧
・損傷軸を新製取替
o対 策
・シール蒸気を調整し、蒸気タービンからの蒸気漏洩量を低減するととも
に、前部軸受台の軸貫通部に空気を封入することで、腐食成分の混入し
た蒸気の浸入を防止する
・仮設センサーを設置し、軸の振動や軸受の動きを監視し、異常を早期に
発見する
・主油ポンプ油切り取付ボルトの緩み防止対策を実施
・今後、耐腐食性や強度が向上する軸構造への変更等を検討
以 上
シール蒸気を適正に調整
することで、漏洩量を低減
空気封入
主調速機 主油ポンプ 非常調速機
〔前部軸受台〕仮設センサー
シール蒸気