C32 DB Performance on Cloud by 安藤賀章
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Transcript of C32 DB Performance on Cloud by 安藤賀章
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株式会社インターネットイニシアティブ
DB Performance on Cloud
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• 名前 :安藤賀章 • 会社 :(株)インターネットイニシアティブ データベース技術課 • DB暦:
• 趣味:
自己紹介
データベースと出会って二十有余年。業務系のデータベース設計、開発から始まり、データベースの機能検証担当、プロジェクトのDBAとして従事。現在はクラウドのサービス企画・開発を担当。 野球と子育て。最近は子育ての比重が大きく、野球が出来ないためストレスが溜まっている。
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1. クラウドコンピューティングの現状 2. オンプレミスとクラウドの性能比較 3. IIJが考えるデータベースサービス
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目次
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クラウドコンピューティングの現状
5
クラウドコンピューティングの現状
クラウドコンピューティングは、早い・安い・持たない
本当に問題はないのでしょうか?
早い
・オンラインで申込みが可能 ・契約してから短期間で利用が開始できる 安い ・価格が安い
持たない ・利用している期間の使用料金を支払う ・アセットレス
SaaS
PaaS
IaaS
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クラウドコンピューティングの現状
データベースを利用するには問題が多くないですか。
お客様 社内環境
構 築
運 用
どう解決すればよいでしょうか?
構築の課題
・ソフトウェアライセンス ・可用性/耐障害性の配慮 ・動作保障
運用の課題 ・バックアップ運用 ・手間、コストがかかる パフォーマンスの課題 ・処理(SQL)が遅い
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オンプレミスとクラウドの性能比較
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オンプレミスとクラウドの性能比較
オンプレミスからクラウドへ移行
MySQLのDBサーバをオンプレミスからクラウド環境へ移行した例 ※MySQLのバージョンは5.5
■オンプレミスDBサーバ CPU:Xeon(5540シリーズ)×2 (計8コア 16スレッド) メモリ:24GB ディスク:ローカルディスク(SAS RAID1) OS:Red Hat Enterprise Linux 5.4 (64ビット)
■クラウドDBサーバ CPU:仮想CPU×12 メモリ:24GB ディスク:IP-SAN 外部ディスク OS:Cent OS 5.6 (64ビット)
オンプレミス クラウド
9
オンプレミスとクラウドの性能比較
トランザクションの性能で比較
MySQLに同条件でオンプレミスとクラウド環境に対し、同じ負荷を与えた。
測定ツール:tpcc-mysql(TPC-C準拠) クライアント接続数:50セッション ウェアハウス:100
オンプレミス クラウド
ロードジェネレータ
10
オンプレミスとクラウドの性能比較
トランザクション性能で比較
0
500
1000
1500
2000
2500
オンプレミス クラウド
tpm
オンプレミス比 33%まで低下
1,966
657
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オンプレミスとクラウドの性能比較
なぜクラウドは性能が延びないのか?
原因1 I/Oパフォーマンス 外部ストレージとサーバ間のネットワーク帯域上限とIP-SANストレージのI/O性能 原因2 MySQLの設定 デフォルト設定のMySQLではInnoDB関連の設定値が小さい
I/Oパフォーマンスが上がらないと処理できるトランザクション数も伸び悩む
I/Oパフォーマンスが高くないのにチェックポイントやログファイルへの書込みも多発 オンプレミスも同条件だが、ハードウェアの力でカバー
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オンプレミスとクラウドの性能比較
なぜクラウドはオンプレミスに勝てないのか?
1にも2にもI/Oの性能差がトランザクションの性能差 Web/アプリケーションサーバ用途では十分なスペック。 データベース、特に細かなトランザクションが数多く実行されるTPC-Cでは不利。
オンプレミスには叶わねぇよ
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オンプレミスとクラウドの性能比較
クラウドでも何とかしてみましょう
対応1 I/Oパフォーマンス 外部ディスクをI/O性能の高いIP-SANストレージに切り替える ⇒ すぐにリソースを調達できるのはクラウドの最大のメリット
IOパフォーマンスが約2倍に向上 ただしネットワーク帯域の上限は変えられない 対応2 MySQLの設定 InnoDBバッファプールとInnoDBログファイルを適切なサイズに設定
チェックポイントの遅延化 I/OリソースをInnoDBログファイルへの書込みを優先
クラウドは名誉挽回できるか??
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オンプレミスとクラウドの性能比較
再度トランザクション性能で比較
0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
7000
8000
9000
10000
オンプレミス MySQL設定有
クラウド MySQL設定有
クラウド MySQL設定有+ディスク変更
tpm
8,810 オンプレミス比 85%の性能
4,334
7,504
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オンプレミスとクラウドの性能比較
クラウドでデータベースはダメなの??
安くてすぐ使える便利なクラウドサービスをあきらめるのはもったない。 クラウドサービスを提供する事業者としてもお客様に快適な環境をご提供する事が必要。 答えは単純です。
クラウドサービスでもオンプレミスに匹敵する 高性能ストレージが使えれば解決よ。
16 16
IIJが考えるデータベースサービス
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IIJ GIOのサービス体系と特長
高い品質・柔軟性・実績で、ビジネスを支えるクラウド 「IIJ GIO」
IIJ GIO(ジオ)は国内最大級のインターネットバックボーン上に、高品質かつ大容量のリソースプールを備えたクラウドプラットフォームです。あらゆるシステム基盤と連携し、お客様のビジネスを強力にサポートします。
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IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオンの特長
高い品質と性能のデータベースをDBaaSとして月額提供
標準設計で利便性を向上
Oracle Databaseライセンスを月額利用
高品質、高性能な基盤
IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオンは、Oracle Database、MySQLをDBaaS(DataBase as a Service)として提供します。 IIJ GIOコンポーネントサービスの各サービスとリソースを自由に組み合わせ、エンタープライズシステムの用途にご利用いただける高品質、高性能、耐障害性を考慮したデータベースサービスです。
※OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。 文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
ストレージ基盤
FC-SAN
データベース基盤
データベース インスタンス
冗長 構成
IIJGIOコンポーネントサービス
Oracle DB MySQL
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IIJが考えるデータベースサービス
データベースを利用するには問題が多くないですか。
お客様 社内環境
構 築
運 用
どう解決すればよいでしょうか?
構築の課題
・ソフトウェアライセンス ・可用性/耐障害性の配慮 ・動作保障
運用の課題 ・バックアップ運用 ・手間、コストがかかる パフォーマンスの課題 ・処理(SQL)が遅い
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構築の課題 – ソフトウェアライセンス
(例 )4core2CPU x86サーバ上に仮想化ソフトで4VM×2サーバ構築
core core core core
VM VM VM VM
Oracle DB
VM VM VM VM
Oracle DB
ライセンス: Oracle Databaseが稼働する 物理サーバ2台がライセンス対象 8core×2×50%
マイグレーション
Oracle Databaseライセンスを月額利用
IIJが考えるデータベースサービス ~構築の課題~
●高額な初期投資 サーバプールを構成する物理サーバの台数分ライセンスが対象。
●資産保持 クラウドのメリットが活かせない。
●ライセンス数 クラウドでは物理サーバ何台でサーバ プールを構成しているかわからない。 サービス事業者に確認が必要。
core core core core core core core core core core core core
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IIJが考えるデータベースサービス
データベースを利用するには問題が多くないですか。
お客様 社内環境
構 築
運 用
どう解決すればよいでしょうか?
構築の課題
・ソフトウェアライセンス ・可用性/耐障害性の配慮 ・動作保障
運用の課題 ・バックアップ運用 ・手間、コストがかかる パフォーマンスの課題 ・処理(SQL)が遅い
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構築の課題 – クラウド上で可用性・耐障害性に関する配慮
・自動フェイルオーバ ・データベースインスタンス再起動
IIJが考えるデータベースサービス ~構築の課題~
VM 物理サーバ 障害発生
VM
DB DB
インスタンス 障害発生
・自動フェイルオーバ
F/O
通常構成
物理サーバ 障害発生
インスタンス 障害発生
インスタンス再起動
F/O
IIJ GIO データベースアドオン
– 自動フェイルオーバ、データベースインスタンス再起動の機能により可用性を向上
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IIJが考えるデータベースサービス
データベースを利用するには問題が多くないですか。
お客様 社内環境
構 築
運 用
どう解決すればよいでしょうか?
構築の課題
・ソフトウェアライセンス ・可用性/耐障害性の配慮 ・動作保障
運用の課題 ・手間、コストがかかる ・バックアップ運用
パフォーマンスの課題 ・処理(SQL)が遅い
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運用の課題 – データベースを運用するのは専門のエンジニアを必要としお客様にとっては非常に手間とコストのかかる作業
IaaS型サービス提供
運用視
ハードウェア
OS
データ ベース
運用監視
ハードウェア
OS
データベース
利用者はOSにログインし操作。 自由度は高いが 運用負荷も高い。
利用者はデータベースにログインし操作。 OS,ハードウェアは 透過的で運用負荷 軽減。
:サービスの 運用監視の 範囲 (標準提供)
・ハードウェア監視 ・OS監視 ・データベースインスタンス 監視 ・データベースバックアップ ・領域監視
運用監視
IIJが考えるデータベースサービス ~運用の課題~
– PaaS提供によるマネジメント型サービスによりお客様の煩わしい作業軽減
PaaS型サービス提供 通常構成 IIJ GIO データベースアドオン
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IIJが考えるデータベースサービス
データベースを利用するには問題が多くないですか。
お客様 社内環境
構 築
運 用
どう解決すればよいでしょうか?
構築の課題
・ソフトウェアライセンス ・可用性/耐障害性の配慮 ・動作保障
運用の課題 ・手間、コストがかかる ・バックアップ運用
パフォーマンスの課題 ・処理(SQL)が遅い
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運用の課題 – バックアップ構築、バックアップ運用も手間です。
IIJが考えるデータベースサービス ~運用の課題~
– バックアップの作り込みも不要。万一の障害に備えるバックアップも自動実行。
サーバ
ストレージ リソース プール
お客様 ネットワーク
IPネットワーク
通常構成
DB Backup
データベース インスタンス
IIJ GIO データベースアドオン
お客様 ネットワーク
Backup
自動バックアップ
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IIJが考えるデータベースサービス
データベースを利用するには問題が多くないですか。
お客様 社内環境
構 築
運 用
どう解決すればよいでしょうか?
構築の課題
・ソフトウェアライセンス ・可用性/耐障害性の配慮 ・動作保障
運用の課題 ・手間、コストがかかる ・バックアップ運用
パフォーマンスの課題 ・処理(SQL)が遅い
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IIJが考えるデータベースサービス ~パフォーマンスの課題~
パフォーマンスの課題 – IPネットワークによるIP-SANのストレージによりパフォーマンス問題がある
・・・・
データベース アドオンプール
SANストレージ
ストレージ リソース プール
・・・
サーバ
ストレージ リソース プール
・・・
お客様 ネットワーク
お客様 ネットワーク
IPネットワーク ファイバーチャネル
ネットワーク
通常構成 IIJ GIO データベースアドオン
– 高パフォーマンス、高信頼性を実現するFC-SANの共用ストレージ
iSCSIストレージ
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IIJが考えるデータベースサービス ~パフォーマンスレポート~
ベンチマークテスト – 測定条件
• ベンチマーク:IOバウンドモード • データベース:Oracle Database 11g R2 • DBメモリ:MEMORY_TARGET=8G • 同時実行数:150プロセス
– 測定パターン
• データベースアドオン TypeC • クラウドA環境 : VCPU8 高性能ストレージ • クラウドB環境 : VCPU8 標準ストレージ • オンプレミス: 2P12C HDD SAS 300GB (10krpm×2 RAID1+0)
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IIJが考えるデータベースサービス ~パフォーマンスレポート~
グラフを乗せる ・V80の測定結果 ・TypeC Oracle ・TypeC MySQL ・オンプレ参考値
DBアドオンTypeC クラウドA クラウドB オンプレミス
100%
TPS
105% 65%
5%
ベンチマークテスト – データベースアドオンでオンプレミス環境と同等の結果を記録
31 31
まとめ
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まとめ ~データベースをクラウド環境で利用する上での課題~
データベースを利用するには問題が多くないですか。
データベースアドオンをご検討ください!
構築の課題
・ソフトウェアライセンス ・可用性/耐障害性の配慮 ・動作保障 運用の課題 ・手間、コストがかかる
パフォーマンスの課題 ・処理(SQL)が遅い
サービス事業者に確認 HA等の冗長化を配慮したクラウド サービス事業者に確認
頑張ってやるしかない バックアップボリュームは要注意
高性能ストレージを選びましょう
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ご清聴ありがとうございました
お問い合わせ先 IIJインフォメーションセンター TEL:03-5205-4466 (9:30~17:30 土/日/祝日除く) [email protected] http://www.iij.ad.jp/