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第26回幸田町中学生海外派遣団(生徒13人、引率4人)が8月17日から24日までの8日間の日程でオースト ラリアを訪問しました。クイーンズランド州で3日間のホームステイをしながら、現地のヒルズ学園ではスクー ルバディと一緒に英語で授業を受けました。ラミントン国立公園を歩きながらオーストラリア独自の生態系を学 び、カランビン自然動物保護園ではコアラの飼育体験もできました。 今回の派遣団の報告では、ホストファミリーとの心温まる交流や、オーストラリアの大自然の中で感じた思い、 体験入学の思い出などを報告します。 使26回幸田町中学生海外派遣団員 <幸田中学校> よこた 田 愛 あいみ 実、喜 多 恭 やすこ 子、佐 野 玲 れいな 奈、 てしま 島 瑠 美、藤 ふじい 井 七 夢、木 きした 下 和 かずや <南部中学校> ながや 谷 巴 琉、三 みうら 浦 蒼 あおい 生、稲 いなよし 吉 桃 ももこ <北部中学校> いしかわ 川 理 紗、鈴 すずき 木 蘭 らんな 菜、甲 こうむら 村 美 歩、畔 くろやなぎ 栁 徹 てつろう <引率者> ないとう 藤 節 せつお 夫、持 もちだ 田 崇 たかし 、川 かわい 合 佳 かおり 織、夏 なつめ 目 慎 ちかこ 順序不同・敬称略 26回幸田町中学生海外派遣報告 特集 1 広報こうた2015(H27)10.1 2

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 第26回幸田町中学生海外派遣団(生徒13人、引率4人)が8月17日から24日までの8日間の日程でオーストラリアを訪問しました。クイーンズランド州で3日間のホームステイをしながら、現地のヒルズ学園ではスクールバディと一緒に英語で授業を受けました。ラミントン国立公園を歩きながらオーストラリア独自の生態系を学び、カランビン自然動物保護園ではコアラの飼育体験もできました。 今回の派遣団の報告では、ホストファミリーとの心温まる交流や、オーストラリアの大自然の中で感じた思い、体験入学の思い出などを報告します。

 

初めて経験するホームステイに、私

は不安と緊張を感じていました。そん

な私をホストファザーが庭に連れ出し、

星空を指差して、あれが「サザンクロ

スだよ」、と教えてくれました。広い

夜空にはたくさんの星が輝き、「ミル

キーウェイ(天の川)」も見ることが

できました。オーストラリアの自然を

体で感じることができ、大切な思い出

になりました。ホストファザーの優し

い心遣いのおかげで、星空を見ていた

ら、私の不安や緊張もほぐれていき、

心が通じあえました。残りのホームス

テイの時間が楽しみになりました。

 

また、私の生い立ちや日本の文化な

どを紹介するために作ったアルバムを

ホストファミリーに見てもらいました。

妹と着物を着ている七五三の写真では、

会話が弾み、楽しい時間を過ごすこと

ができました。

ホストファミリーは、私たちが理

解できるように簡単な単語を使って、

ゆっくりと話してくれました。英語が

理解できたり通じたりすると、とても

嬉しく、自信になりました。その一方

で、まだまだ自分の英語力が十分では

なかったため、うまく伝えられなかっ

たことがたく

さんありまし

た。でも、お

互いに理解し

ようとする心

を持っていた

ので、分かり

合えたと思い

ます。

 

今回のホームステイでは、たくさん

の人の温かさと優しさを感じました。

その一つ一つに感謝したいです。

最後にホストファミリーからもらっ

た手紙に「あなたの経験が将来に繋が

ることを願っています」と書いてあり

ました。手紙のように、この貴重な経

験を必ず、将来

に繋げていき

たいと思いま

す。

 

また、これか

らも、星空を見

るたびにホス

トファミリー

との繋がりを

思い出したい

です。

第26回幸田町中学生海外派遣団員<幸田中学校> 横

よ こ た

田 愛あ い み

実、喜き た

多 恭や す こ

子、佐さ の

野 玲れ い な

奈、

 手て し ま

島 瑠る み

美、藤ふ じ い

井 七な む

夢、木き し た

下 和か ず や

<南部中学校> 永

な が や

谷 巴は る

琉、三み う ら

浦 蒼あ お い

生、稲いなよし

吉 桃も も こ

<北部中学校> 石

いしかわ

川 理り さ

紗、鈴す ず き

木 蘭ら ん な

菜、甲こうむら

村 美み ほ

歩、畔くろやなぎ

栁 徹てつろう

<引率者> 内

ないとう

藤 節せ つ お

夫、持も ち だ

田 崇たかし

、川か わ い

合 佳か お り

織、夏な つ め

目 慎ち か こ

 順序不同・敬称略

第26回幸田町中学生海外派遣報告特集1

将来に繋げるホームステイ

   幸田中学校

横よこた田

愛あいみ実

さん

広報こうた●2015(H27)10.1 2

4直

Page 2: 第26回幸田町中学生海外派遣報告35161,c,html/35161/koho_201510... · 特集 第26回 幸田町中学生海外派遣報告 1 今回の海外派遣で、貴重な体験をた

第26回 幸田町中学生海外派遣報告特集1

 

今回の海外派遣で、貴重な体験をた

くさんさせていただきました。私は、

オーストラリアの自然や文化にとても

興味があったので、実際にそういうも

のを目で見て、そして肌で感じてくる

ことができてよかったです。

 

オーストラリアは、私が想像してい

たよりも自然が豊かな国でした。バ

スの中から外を眺めていると、カンガ

ルーがいたり、野生のコアラに注意し

たりするための標識などもありました。

オーストラリアの人たちは、動物たち

と一緒に暮らしているのが当たり前の

ようでしたが、それはすごいことだと

私は思います。動物や自然を本当に大

切にしていて、コアラやカンガルーを

はじめ、オーストラリアにしか生息し

ていない固有種を、自分たちで守って

いこうという姿勢がいろいろなところ

で感じられました。そのため、動物保

護に関する法律も日本と比べて非常に

厳しいものでした。私たちが訪れたカ

ランビン自然動物保護園では、保護の

ための様々な動物保護プログラムが行

われており、貴重な動物が絶滅してし

まわないように、飼育員さんたちは必

死の思いで動物

たちの世話をされ

ていました。また、

短い時間でしたが、

動物を保護するプ

ログラムについ

て説明を聞き、飼

育園の掃除やコア

ラの給餌の手伝い

もさせてもらいま

 

今年度の海外派遣は、派遣先がオー

ストラリアに変更となりましたが、団

員の健康や天候にも恵まれ、充実した

研修となりました。

 

訪問先のヒルズ学園は、ゴールド

コースト市にある私立校で、地元の子

どもたちを中心に、小1~高3までの

500人程が学んでいます。ゴルフ課

程が有名で、200haを越えるユーカ

リ林の中にゴルフコースがあり、その

真ん中に平屋の校舎が建っています。

 

また、ヒルズ学園は、留学生の受け

入れにも熱心で、私たちが訪問した時

も、愛知県の高校生を中心に百数十名

が滞在していました。受け入れプログ

ラムもしっかりしており、最初に、日

本人教師の通訳のもと、授業やホーム

ステイの説明がなされました。

 

派遣生は、世話役の子とも次第に打

ち解け、最終日に小学生を相手に行っ

た日本についてのクイズは大いに盛り

上がりました。また、ホームステイは、

シャワーの時間が5分以内といった習

慣の違いに戸惑いながらも、身振りを

交えて意思疎通を図り、現地の生活を

体験する又とない機会となりました。

 

この研修を通して派遣生が学んだの

は、何事にも本気になって挑戦するこ

との大切さだと思います。貴重な学び

の機会を与えていただいたことに感謝

するとともに、この経験を今後の生活

に活かし、各校において広めることで

研修の成果にしたいと思います。

した。貴重な自然や動物を守っていく

ために、陰でたくさんの人たちががん

ばっていることがわかりました。

 

私はこの時まで、絶滅してしまいそ

うな動物のことなど、あまり考えたこ

とがありませんでした。飼育員さんた

ちが熱心にコアラの保護について話し

てくださる姿を見て、自然を守ってい

くために、私にもできることはなんだ

ろうと考えました。小さなことですが、

動物保護プログラムについてもう少し

詳しく調べたり、自

然を守るための環境

問題について考えて

いきたいと思います。

今回の派遣で気づか

されたこれらのこと

を、これからの私の

将来へとつなげてい

きたいです。

 

今回、私たちは海外派遣の一環とし

て、ヒルズ学園に通わせていただきま

した。そこで私は、日本の学校との違

いをいくつも感じました。

 

まず、ヒルズ学園はとても敷地が広

く、外に出ればゴルフ場が遠くの方ま

で広がっているのが分かりました。ゴ

ルフの選手も育成していてすごいなと

思いました。また、カフェテリアがあ

り、お昼の時間になると徐々に生徒た

ちが集まってきて、自分の好きなもの

を取って食べられるようになっていま

した。

 

学園では主にバディの子と行動を共

にしました。一緒に授業を受けたり、

外で遊んだりしまし

た。授業は先生の話

すスピードがいちだ

んと速く聞こえ、配

られたプリントに追

いつくのに必死でし

た。日本語の授業も

充実していて、小学

生の子でも数字を日

本語で言えていま

したし、中学生になれば日本語をロー

マ字で書くことができて、声を合わせ

て朗読していました。授業の雰囲気は、

とても自由な感じで、放課後になると、

みんな外に出てそれぞれが体を使った

スポーツを楽しんでいました。日本の

中学生は体育と部活動の時間以外、学

校にいる間に外でスポーツをしないの

で驚きました。

 

交流の最後に、ヒルズ学園の皆さん

にソーランを披露しました。私は練

習のとき難しくてなかなか上手に踊れ

ませんでしたが、それでも何とかつい

ていき、本番では無事踊りきることが

できました。終わった後に大きな拍手

を耳にしたとき、今までみんなで一生

懸命練習してきて良かったなと思えま

した。ソーランの後、バディの子から、

「さっきの踊り、教えてよ」と言って

もらい、一緒にソーランを踊って触れ

合うことができました。やってよかっ

たです。

 

交流を通して、文化の違いはあって

も、共に遊んだり

ソーランを踊ったり

して楽しむことがで

きて、同じ中学生な

んだなと実感しまし

た。英語力を磨いて、

もっと他の国の人と

も交流を深めていき

たいです。

問合せ

学校教育課庶務G(内線422)

動物たちと生きるオーストラリア

   南部中学校

三みうら浦

蒼あおい生

さん

文化の違いはあっても

   北部中学校

鈴すずき木

蘭らんな菜

さん

本気になって挑戦すること

   団長

北部中学校

内ないとう藤

節せつお夫

校長

広報こうた●2015(H27)10.13