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AutoIt 3 チュートリアル 2009/10/25 最終更新

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AutoIt 3 チュートリアル2009/10/25 最終更新

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目次

0.AutoIt の紹介

0.1 概略

0.2 特徴

1.AutoIt インストール

1.1 ダウンロード

1.2 インストール

1.2.1 AutoIt のインストール

1.2.2 AutoIt 用に設定されたエディタとツールのインストール

1.3 エディタに日本語パッチを当てる

2.「Hello, World!」 とコンパイル

2.1 Hello, World!

2.2 実行ファイル化(コンパイル)

2.3 ヘルプファイル

3.GUI プログラミング

3.1 AutoIt での GUI プログラミング

3.2 GUI 実装例

3.3 Koda を使う

3.3.1 起動

3.3.2 GUI 作成

3.3.3 AutoIt コードの生成

3.3.4 デザインの保存

4.自動化プログラミング

4.1 メモ帳の自動化

4.2 AutoIt Window Info を使う (ウィンドウ情報の取得)

4.3 7-zip インストールの自動化

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5.API リファレンス (抜粋)

5.1 環境管理

5.2 ファイル/ディレクトリ/ディスク管理

5.3 グラフィック、サウンド関連

5.4 GUI 関連

5.5 キーボード制御

5.6 数学関数

5.7 メッセージボックス、ダイアログ

5.8 マウス制御

5.9 ネットワーク関数

5.10 Obj/COM

5.11 プロセス管理

5.12 レジストリ管理

5.13 文字列管理

5.14 タイマー関連

5.15 トレイ関連

5.16 変数変換

5.17 ウィンドウ/コントロール管理

5.18 その他の関数

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0.AutoIt の紹介

0.1 概略

AutoIt は Windows の GUI を自動操作するために開発されたフリーな Windows 用スク

リプト言語である。マウス動作・キーストロークの(信頼性の高い)自動化が可能であり、

なおかつ exe 化(コンパイル)が可能なのでランタイムがインストールされていない環

境でも実行が可能である。現在(2009 年)では汎用のスクリプト言語としての機能も持

ち合わせており、イギリスの Jonathan Bennett を中心として開発・保守されている。

2009 年 2 月 現在 Google Trends での AutoIt 検索結果は次のようになる。

直近では伸びていないものの傾向としては緩やかな右肩上がりといえる。またベトナ

ムをはじめとした東南アジア圏とドイツからの注目度が高いのが特徴といえる。

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0.2 特徴

AutoIt は次のような特徴を持つ。

①商用利用を含めフリー(無料)である。

② Basic に似た文法を持つ。

③キーストローク、マウス動作を自動化できる。

④他のアプリケーションのウィンドウ、プロセスの操作が可能である。

⑤スクリプトは exe 化可能で、スタンドアローンで実行できる。

⑥GUIが比較的簡単に作れる。

⑦DLL、COM 使用可能。

⑧マニュアル、サンプルコードが充実している。

⑨ Windows 95 / 98 / ME / NT4 / 2000 / XP / Server 2003 / Vista / Server 2008

で使用可能

(ただし 9x系と NT4 のサポートは 2008/12/24 終了)

⑩ Unicode、x64 をサポートしている

また、AutoItXという DLLも提供されており C/C++、Java といった言語で AutoIt の機

能を使用することも可能である。

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1.AutoIt インストール

1.1 ダウンロード

http://www.autoitscript.com//の「Download AutoIt v3」アイコンをクリック。

中ほどの「Download AutoIt v3」アイコンをクリックしてインストーラーをダウンロード。

続いて、「Download Editor」アイコンをクリック。

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「Scite4AutoIt3.exe」というリンクをクリックして AutoIt のための開発環境とツールをダ

ウンロード。

1.2 インストール

1.2.1 AutoIt のインストール

さきほどダウンロードした「autoit-v3-setup.exe」を実行する。

「N ext >」をクリック。

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「I Agree」をクリック。

AutoIt ファイルをクリックした場合の動作を設定する。「Edit the script」を選んで「N

ext >」をクリック。

インストールタイプの設定。「Full」を選んで「N ext >」をクリック。

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インストール先を選択。初期設定のまま「N ext >」をクリック。

インストール中・・・。

「Show release notes(very important)」のチェックをはずして「Finish」をクリック。

AutoIt のインストール終了。

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1.2.2 AutoIt 用に設定されたエディタとツールのインストール

さきほどダウンロードした「SciTE4AutoIt3.exe」を実行する。

「N ext >」をクリック

「I Agree」をクリック

インストール中・・・。

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「Finish」をクリック。AutoIt 用に設定されたエディタのインストール終了。

1.3 エディタに日本語パッチを当てる。

http://h12u.com/scixx/index.html をブラウザで開いて「Scintilla162plusJpn.zip」をダ

ウンロード。zip を展開する。

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SciTE を起動。 メニューの「Options」 → 「Open User Options file 」 をクリック。

SciTEUser.properties(ユーザ設定用ファイル)が開かれる。

code.page=932

character.set=128

と書き込む。

メニューの「File」→「Save」で保存。SciTE を一旦終了。

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先ほど展開したフォルダの「Scintilla162plusJpn\scixx162p\jalocale」フォルダにある

locale.properties を SciTE本体と同じフォルダ(C:\Program Files\AutoIt3\SciTE )にコ

ピー(上書きになることもある)。以後は SciTEを起動した時点でメニューが日本語化さ

れている。

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2.「Hello World!」とコンパイル

2.1 Hello World!

①"マウス右クリック→新規作成→AutoIt v3 Script"で空のスクリプトファイルを作成。

②ダブルクリックすると SciTEでファイルが開く。

開かない場合は"右クリック→プログラムから開く"で SciTEを選択するか、ファイルを

SciTE本体にドラッグ&ドロップするかして開く。

③ファイル内容を次のように編集して保存。

④"ファイルを右クリック→Run Script"で実行

;ラインコメントはこのように書く。

MsgBox(0,"Hello World!","ハロー ワールド !")

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次のようなメッセージボックスが現れたら AutoIt は正常に動作している。

スクリプト実行は SciTEメニューの"ツール→実行"でも可能。

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2.2 実行ファイル化(コンパイル)

"ファイルを右クリック→Compile Script"でスクリプトファイルと同じフォルダに exe 化さ

れたファイルが出力される。ファイルはダブルクリックすると実行される。

※"ファイルを右クリック→Compile With Option"を使うとアイコンや文字コードなどの

設定を変更可能。

2.3 ヘルプファイル

通常は C:\Program Files\AutoIt3 にヘルプファイル AutoIt3.chmがインストールされ

ている。ヘルプファイルには単独で実行可能な関数のサンプルが多く載っている。

SciTEメニューの"解説書→解説書"でもヘルプファイルを開ける。

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3.GUI プログラミング

3.1 AutoIt での GUI プログラミング

上の図は AutoIt で作成された GUI のサンプルである。標準的なコントロール(部品)

は全てサポートしていると言えるだろう。

AutoIt の GUI 動作制御方法には「メッセージループモード」と「オンイベントモード」の

2種類がある。「メッセージループモード」ではプログラムはループの中でボタンなどの

コントロールが操作されるのを待ち構え、処理する。「オンイベントモード」では各コント

ロールに関数を設定し、コントロール操作時に関数呼び出しをおこなう。

デフォルトのモードは メッセージループモード なのでオンイベントモード を使う場合は

Opt("GUIOnEventMode", 1)を設定する必要がある。

GUI プログラムを作成するための基本的な関数には次のものがある。

関数 説明

GUICreate ウィンドウの作成

GUICtrlCreate... コントロールの作成

GUISetState ウィンドウの表示

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GUIGetMsg GUI からのメッセージを受け取り

GUICtrlRead コントロール内のデータ読み取り

GUICtrlSetData コントロールにデータを設定

GUICtrlSet... コントロールの色、スタイルの設定

3.2 GUI 実装例

それでは GUI プログラムのサンプルを見てみる。

#include <GUIConstantsEx.au3>Opt('MustDeclareVars', 1)Main();-------------------------------------------------------------------------------Func Main()

Local $button1, $radio1, $radio2, $radio3Local $radioValue, $msg

;コントロール位置を「絶対値」で指定Opt("GUICoordMode", 1)

;GUI の作成を開始GUICreate("Radio Box Demo", 400, 280)

; コントロールを作成$button1 = GUICtrlCreateButton("B&utton 1", 30, 20, 120, 40)$radio1 = GUICtrlCreateRadio("Radio &0", 50, 120, 70, 20)$radio2 = GUICtrlCreateRadio("Radio &1", 50, 150, 60, 20)$radio3 = GUICtrlCreateRadio("Radio &2", 50, 180, 60, 20)

; 選択されているラジオボタンの初期設定#cs0:ラジオボタン 0 を選択, 1:ラジオボタン 1 を選択, 2:ラジオボタン 2 を選択#ce$radioValue = 0 GUICtrlSetState($radio1, $GUI_CHECKED)

; GUI を表示GUISetState()

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続き

<説明>

まず

#include <GUIConstantsEx.au3>

として GUIConstantsEx.au3 をインクルード。

GUICreate("Radio Box Demo", 400, 280)

でウィンドウの作成をおこなう。

GUICreate ( "title" [, width [, height [, left [, top [, style [, exStyle [, parent]]]]]]] )

次にコントロールの作成をおこなう。

$button1 = GUICtrlCreateButton("B&utton 1", 30, 20, 120, 40)

でボタンの作成。

GUICtrlCreateButton ( "text", left, top [, width [, height [, style [, exStyle]]]] )

返り値はコントロールの識別 ID(コントロール ID)

同様に

$radio1 = GUICtrlCreateRadio("Radio &0", 50, 120, 70, 20)

でラジオボタンを作成してゆく。

GUICtrlCreateRadio ( "text", left, top [, width [, height [, style [, exStyle]]]] )

その後、

$radioValue = 0

GUICtrlSetState($radio_1, $GUI_CHECKED)

としてラジオボタンの設定値の初期化をおこなう。

;このループでメッセージの処理をします。While 1

$msg = GUIGetMsg()Select

Case $msg == $GUI_EVENT_CLOSEMsgBox(0, "", "Dialog was closed")Exit

Case $msg == $button1MsgBox(0, "Default button clicked", "Radio " &

$radioValue)Case $msg >= $radio1 And $msg <= $radio3

$radioValue = $msg - $radio1EndSelect

WEndEndFunc

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最後に

GUISetState()

を実行し、ウィンドウを表示させる。

つぎにプログラムの動作を見てゆく。

ウィンドウ表示後、プログラムは

という無限ループに入る。

GUI が操作されると GUIGetMsg()が操作内容をメッセージとして返す。

そこでこのメッセージ($msg)を処理してやることでプログラムが動作する。

たとえばウィンドウ右上のクローズボックスが押されると$GUI_EVENT_CLOSEというメ

ッセージがプログラムに送られる。したがって Select 文で上のように処理してやれば

「Dialog was closed」というメッセージを表示後終了する。また各コントロールを操作す

るとコントロール IDが返される。

While 1$msg = GUIGetMsg()Select

Case $msg == $GUI_EVENT_CLOSEMsgBox(0, "", "Dialog was closed")Exit

Case $msg == $button1MsgBox(0, "Default button clicked", "Radio " & $radioValue)

Case $msg >= $radio1 And $msg <= $radio3$radioValue = $msg - $radio1

EndSelectWEnd

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3.3 Koda を使う

「Koda」は Lookfar と LazyCat によって開発されているグラフィカルなGUIビルダーで

ある。SciTE4AutoIt3.exe をインストールすることで自動的にインストールされる。

3.3.1 起動

新規に AutoIt スクリプトを作成し、Scite で開く。

SciTEメニューの"ツール→Koda(FormDesigner)"で起動。

3.3.2 GUI 作成

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Koda が起動すると上のような画面が表示される。

最上部のウィンドウからコントロールを選択して、中央のウィンドウに貼り付けることで

ウィンドウをデザインしてゆく。

コントロールのスタイルや表示する文字列は左側ウィンドウで設定可能。

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3.3.3 AutoIt コードの生成

最上部ウィンドウの「generate code」ボタンを押すと次のようなウィンドウが表示される。

「Insert info Scite」ボタンを押すと表示されている AutoItソースコードが Scite 上にコ

ピーされる。

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ソースにはウィンドウ作成部分とメッセージ処理用ループが書かれているのでループ

内にプログラムの動作を実装してゆけばよい。

3.3.4 デザインの保存

最上部ウィンドウの File メニュー→Save で作成途中のデザインを保存することが可能

である。

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4.自動化プログラミング

4.1 メモ帳の自動化

AutoIt の大きな特徴である他アプリケーションの自動化についてメモ帳を例に見てみ

る。

<説明>

まずRun()関数でメモ帳(notepad.exe)を起動する。次に WinWaitActive 関数で「無題

- メモ帳」というタイトルのウィンドウがアクティブになるまで待機する。ウィンドウがア

クティブになったら Send 関数でキーストロークをシミュレーションする。これによってメ

モ帳に「Hello, world.」と書き込まれる。

Sleep で 2秒(2000 ミリ秒)待機。WinClose 関数で「無題 - メモ帳」というタイトルのウィ

ンドウを閉じるよう命令。

Run("notepad.exe")WinWaitActive("無題 - メモ帳")Send("Hello, world.")sleep(2000)WinClose("無題 - メモ帳")WinWaitActive("メモ帳")ControlClick("メモ帳", "いいえ(&N)", "Button2")

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すると「メモ帳」という名前のウィンドウが現れて変更を保存するかどうかを尋ねてくる

WinWaitActive 関数で「メモ帳」ウィンドウがアクティブになるのを待って ControlClick("

メモ帳", "いいえ(&N)", "Button2")として「いいえ」ボタンを押してプログラム終了。

4.2 AutoIt Window Info を使う

ウィンドウやコントロールの情報取得するためのツールとして AutoIt Window Info が

提供されている。Scite のツール > AU3info から起動可能。

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起動すると次のようなウィンドウが現れる。

他のアプリケーションのウィンドウ、ボタンなどにマウスカーソルを合わせるとそれぞ

れの GUI コントロールの情報(ウィンドウ名、コントロール名、表示テキストなど )が

Summaryタブに表示される。Ctrl + Alt + Fキーで表示情報が現在表示中のコントロ

ール情報に固定される。

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4.3 7-zip インストールの自動化

このチュートリアルでは 7-zip のインストールを例に現実的な作業の自動化を説明す

る。まず作業用のフォルダを作成し、http://sevenzip.sourceforge.jp/ から 7-zip のイ

ンストーラをダウンロードておく。今回使用したのは 7-zip ver4.65 である。またスクリ

プトファイルを新規作成し 7zipInstall.au3 と名前をつける。

スクリプトの編集を開始するが、まずインストーラを起動したいので

とする。

AutoIt Window Info を使用するとインストーラの起動画面名は「7-Zip 4.65 Setup 」、

インストールボタンは「Button2」であることがわかる。

Run("7z465.exe")

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そこで

とする。

WinWait()で「7-Zip 4.65 Setup 」というウィンドウが現れるのを待機し、さらに Do-Until

文と ControlCommand()で「Button2」が有効になるのを待つ。ボタンが有効になったら

ウィンドウ名とコントロール名を指定して ControlClick()でクリックする。すると 7zip の

インストールが開始される。

インストールが終了すると次のようなウィンドウが表示される。

今回はこのウィンドウの「Completing the 7-Zip 4.65 Setup Wizard」というラベルが表

示されるの終了の判定条件にする。従って

とする。

「 ;」はコメント行を表す。 「7-Zip 4.65 Setup」ウィンドウの「static13」コントロールに

「Completing the 7-Zip 4.65 Setup Wizard と表示されるまで Do-Until ループをまわし

続けてインストールが終了するのを待つわけである。

WinWait("7-Zip 4.65 Setup ")Do

sleep(2000)Until(ControlCommand ( "7-Zip 4.65 Setup ", "", "Button2", "IsEnabled", "")==1)ControlClick("7-Zip 4.65 Setup ", "", "Button2")

;インストール中待機Do

sleep(2000)Until(ControlGetText ( "7-Zip 4.65 Setup ", "", "Static13" )=="Completing the 7-Zip 4.65 Setup Wizard")

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最後に処理を終了するために「フィニッシュ」ボタンを押さなければならない。

そこで

として「finish」ボタンをクリックし、WinWaitClose()を使用してウィンドが閉じるのを待ち、

スクリプトを終了する。

完成したスクリプトは次のようになる。

完成したスクリプト

以上の方法でほとんどのウィンドウズアプリケーションを自動化することが可能である。

ControlClick("7-Zip 4.65 Setup ", "", "Button2")WinWaitClose ( "7-Zip 4.65 Setup ")

Run("7z465.exe")WinWait("7-Zip 4.65 Setup ")

Dosleep(2000)

Until(ControlCommand ( "7-Zip 4.65 Setup ", "", "Button2", "IsEnabled", "")==1)ControlClick("7-Zip 4.65 Setup ", "", "Button2")

;インストール中待機Do

sleep(2000)Until(ControlGetText ( "7-Zip 4.65 Setup ", "", "Static13" )=="Completing the 7-Zip 4.65 Setup Wizard")

ControlClick("7-Zip 4.65 Setup ", "", "Button2")WinWaitClose ( "7-Zip 4.65 Setup ")

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5. API リファレンス

5.1 環境管理

ClipGet クリップボードからテキストを取得します。

ClipPut クリップボードにテキストを書き込みます。

EnvGet 環境変数を取得します。

EnvSet 環境変数を書き込みます。

EnvUpdate OS環境をリフレッシュします。

MemGetStats メモリ関連の情報を取得します。

5.2 ファイル/ディレクトリ/ディスク管理

ConsoleRead AutoItスクリプトプロセスの STDINストリームから指定した文字数読み込みます。

ConsoleWrite テキストエディタが読み取れるようにストリームに

データを書き込みます。

ConsoleWriteError stderrストリームにデータを書き込みます。テキストエディタによってはこのストリームのデータを利用

する他のプログラムのためにこのストリームを読み

込めます。

DirCopy フォルダとその下の全てのフォルダ・ファイルをコ

ピーします。(xcopyと同様).

DirCreate ディレクトリ/フォルダを作成します。

DirGetSize 指定したフォルダのサイズをバイトで返します。

DirMove フォルダとその下の全てのフォルダ・ファイルを移

動します。

DirRemove ディレクトリ/フォルダを削除します。

DriveGetDrive ドライブを列挙した配列を返します。

DriveGetFileSystem ドライブのファイルシステムタイプを返します。

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DriveGetLabel ドライブがドライブのボリュームラベル持っている

場合、それを返します。

DriveGetSerial ドライブのシリアルナンバーを返します。

DriveGetType ドライブのタイプを返します。

DriveMapAdd ネットワークドライブをマップします。

DriveMapDel ネットワークドライブを切断します。

DriveMapGet マップされたドライブの内容を取得します。

DriveSetLabel ドライブのボリュームラベルを設定します。

DriveSpaceFree パスのディスク空き容量をメガバイト単位で返しま

す。

DriveSpaceTotal パスの総ディスク容量をメガバイト単位で返します。

DriveStatus ドライブの状態を文字列で返します。

FileChangeDir 現在の作業フォルダを変更します。

FileClose 開いているテキストファイルを閉じます。

FileCopy 1つ以上のファイルをコピーします。

FileCreateNTFSLink ファイル、ディレクトリへのNTFSハードリンクを作成します。

FileCreateShortcut ファイルへのショートカット(.lnk)を作成します。

FileDelete ファイルを削除します。

FileExists ファイル、フォルダが存在するかどうかを調べます。

FileFindFirstFile ファイル検索文字列に従って検索"ハンドル"を返します。

FileFindNextFile FileFindFirstFileの呼び出し結果に基づいてファイル名を返します。

FileGetAttrib ファイルの属性を表すコード文字列を返します。

FileGetLongName 渡された「パス+名前」の「ロングパス+名前」を返します。

FileGetShortcut ショートカットの詳細を取得します。

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FileGetShortName 渡された「パス+名前」の「8.3形式のショートパス+名前」を返します。

FileGetSize ファイルのサイズをバイト単位で返します。

FileGetTime ファイルの日時情報を返します。

FileGetVersion 「ファイルの」バージョン情報を返します。

FileInstall コンパイル済みスクリプト用にファイルをインクル

ード、インストールします。

FileMove 1つ以上のファイルを移動します。

FileOpen テキストファイルを読み書き用に開きます。

FileOpenDialog オープンファイルダイアログを開始します。

FileRead 読み込みモードで開いたテキストファイルから文字

を読み取ります。

FileReadLine 読み込みモードで開いたテキストファイルから 1行を読み取ります。

FileRecycle ファイル、フォルダをゴミ箱に送ります。

FileRecycleEmpty ゴミ箱を空にします。

FileSaveDialog セーブファイルダイアログを開始します。

FileSelectFolder フォルダ参照ダイアログを開始します。

FileSetAttrib 1つ以上のファイルの属性を設定します。

FileSetTime 1つ以上のファイルのタイムスタンプを設定します。

FileWrite 開いているテキストファイルの最後にテキストを追

加します。

FileWriteLine 開いているテキストファイルの最後にテキストを追

加します。

IniDelete 標準形式の.iniファイルから値を削除します。

IniRead 標準形式の.iniファイルから値を読み取ります。

IniReadSection 標準形式の.iniファイルから全ての key/valueペアを読み取ります。

IniReadSectionNames 標準形式の.iniファイル内のすべてのセクションを読

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み取ります。

IniRenameSection 標準形式の.iniファイル内のセクションをリネームします。

IniWrite 標準形式の.iniファイルに値を書き込みます。

IniWriteSection 標準形式の.iniファイルにセクションを書き込みます。

5.3 グラフィック、サウンド関連

Beep ブザー音を鳴らします。

PixelChecksum ピクセル領域のチェックサムを生成します。

PixelGetColor x、y座標で指定した位置のピクセルの色を返します。

PixelSearch ピクセル長方形から指定された色のピクセルをさが

します。

SoundPlay サウンドファイルを再生します。

SoundSetWaveVolume システムのWAVEボリュームをパーセント数で設定します。

5.4 GUI 関連

GUI コントロール作成

GUICtrlCreateAvi GUI用のAVIビデオコントロールを作成します。

GUICtrlCreateButton GUI用のボタンコントロールを作成します。

GUICtrlCreateCheckbox GUI用のチェックボックスコントロールを作成します。

GUICtrlCreateCombo GUI用のコンボボックスコントロールを作成します。

GUICtrlCreateContextMenu

コントロール用または GUIウィンドウ全体用のコンテキストメニューを作成します。

GUICtrlCreateDate GUI用の日付けコントロールを作成します。

GUICtrlCreateDummy GUI用のダミーコントロールを作成します。

GUICtrlCreateEdit GUI用のエディットコントロールを作成します。

GUICtrlCreateGraphic GUI用のグラフィックコントロールを作成します。

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GUICtrlCreateGroup GUI用のグループコントロールを作成します。

GUICtrlCreateIcon GUI用のアイコンコントロールを作成します。

GUICtrlCreateInput GUI用のインプットコントロールを作成します。

GUICtrlCreateLabel GUI用の静的ラベルを作成します。

GUICtrlCreateList GUI用のリストコントロールを作成します。

GUICtrlCreateListView GUI用のリストビューコントロールを作成します。

GUICtrlCreateListViewItem

リストビューアイテムを作成します。

GUICtrlCreateMenu GUI用のメニューコントロールを作成します。

GUICtrlCreateMenuitem GUI用のメニューアイテムコントロールを作成します。

GUICtrlCreateMonthCal GUI用の月カレンダーコントロールを作成します。

GUICtrlCreateObj GUI用のActiveXコントロールを作成します。

GUICtrlCreatePic GUI用のピクチャーコントロールを作成します。

GUICtrlCreateProgress GUI用のプログレスコントロールを作成します。

GUICtrlCreateRadio GUI用のラジオボタンコントロールを作成します。

GUICtrlCreateSlider GUI用のスライダーコントロールを作成します。

GUICtrlCreateTab GUI用のタブコントロールを作成します。

GUICtrlCreateTabItem GUI用のタブアイテムコントロールを作成します。

GUICtrlCreateTreeView GUI用のツリービューコントロールを作成します。

GUICtrlCreateTreeViewItem

GUI用のツリービューアイテムコントロールを作成する。

GUICtrlCreateUpdown GUI用のアップダウンコントロールを作成します。

GUICtrlDelete コントロールを削除します。

GUI コントロール更新

GUICtrlRegisterListViewSort

リストビュー内部のソートコールバック関数にユー

ザー定義関数を登録します。

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GUICtrlSetBkColor コントロールの背景色を設定します。

GUICtrlSetColor コントロールのテキスト色を設定します。

GUICtrlSetCursor 特定のコントロールにマウスカーソルアイコンを設

定します。

GUICtrlSetData コントロールのデータを変更します。

GUICtrlSetFont コントロールのフォントを設定します。

GUICtrlSetGraphic コントロールのデータを変更します。

GUICtrlSetImage コントロールに使用するビットマップまたはアイコ

ンイメージを設定します。

GUICtrlSetLimit コントロールの文字数/ピクセル数を制限します。

GUICtrlSetOnEvent コントロールがクリックされたときに呼ばれるユー

ザー定義関数を定義します。

GUICtrlSetPos GUIウィンドウ内でのコントロールの位置を変更します。

GUICtrlSetResizing コントロールによって使用されるサイズ変更方法を

定義します。

GUICtrlSetState コントロールの状態を変更します。

GUICtrlSetStyle コントロールのスタイルを変更します。

GUICtrlSetTip コントロールに関連付けられたチップテキストを設

定します。

GUI パラメータ

GUISetBkColor GUIウィンドウの背景色を設定します。

GUISetCoord 次のコントロールの絶対座標を設定します。

GUISetCursor GUIウィンドウ上でのマウスカーソルアイコンを設定します。

GUISetFont GUIウィンドウのデフォルトのフォントを設定します。

GUISetHelp F1を押したときに実行される実行ファイルを設定します。

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GUISetIcon GUIウィンドウで使用されるアイコンを設定します。

GUISetOnEvent システムボタンがクリックされた際に呼ばれるユー

ザー定義関数を定義します。

GUISetState GUIウィンドウの状態を変更します。

GUI

GUIDelete GUIウィンドウとそこに含まれる全てのコントロールを削除します。

GUICtrlGetHandle コントロールのハンドル、特別(アイテム)ハンドル(メニュー、コンテキストメニュー、ツリービューアイテ

ム)を返します。

GUICtrlGetState コントロールの現在の状態を取得します。

GUICtrlRead コントロールの状態またはデータを読み取ります。

GUICtrlRecvMsg コントロールにメッセージを送信し、lParamの情報を取得します。

GUICtrlSendMsg コントロールにメッセージを送信します。

GUICtrlSendToDummy ダミーコントロールにメッセージを送信します。

GUIGetCursorInfo GUIウィンドウに対するマウスカーソルの相対位置を取得します。

GUIGetMsg なにかイベントが起きていないかどうか確認するた

めGUIをポーリングします。

GUIRegisterMsg 既知のWindowsメッセージ ID(WM_MSG)に対してユーザー定義関数を登録します。

GUIStartGroup 以降で作成されるコントロールを同じ"グループ"として定義します。

GUISwitch GUI関数で使用する「現在のウィンドウ」を切り替えます。

5.5 キーボード制御

HotKeySet ユーザー関数へのショートカットキーを設定します。

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Send 指定したキーストロークをアクティブなウィンドウ

に送信します。

SendKeepActive Send()実行中に指定したウィンドウをアクティブに保ちます。

5.6 数学関数

Abs 絶対値を計算します。

ACos アークコサインを計算します。

ASin アークサインを計算します。

ATan アークタンジェントを計算します。

BitAND ビット演算のAND演算子として働きます。

BitNOT ビット演算のNOT演算子として働きます。

BitOR ビット演算のOR演算子として働きます。

BitRotate ローテーションをともなったビットシフト演算子と

して働きます。

BitShift ビットシフト演算子として働きます。

BitXOR ビット演算の排他的論理和(XOR)演算子として働きます。

Cos 16進数文字列の数値表示を返します。

Ceiling もっとも近い整数に切り上げた値を返します。

Exp eの累乗を計算します。

Floor もっとも近い整数に丸めた値を返します。

Log 自然対数を計算します。

Mod mod演算子として働きます。

Random 浮動小数点型の擬似乱数を発生させます。

Round 指定した桁で丸めた数を返します。

Sin サインを計算します。

Sqrt 平方根を計算します。

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SRandom 乱数発生のシードを設定します。

Tan タンジェントを計算します。

5.7 メッセージボックス、ダイアログ

InputBox ユーザー入力用のインプットボックスを表示します。

MsgBox オプションによってタイムアウト時間を設定したシ

ンプルなメッセージボックスを表示します。

ProgressOff カスタマイズ可能なプログレスバーウィンドウを作

成します。

ProgressOn 作成したプログレスバーウィンドウの情報とテキス

トを設定します。

SplashImageOn カスタマイズ可能なイメージポップアップウィンド

ウを作成します。

SplashOff スプラッシュテキスト・スプラッシュ画像を消しま

す。

SplashTextOn カスタマイズ可能なテキストポップアップウィンド

ウを作成します。

ToolTip スクリーンの任意の場所にツールチップを作成しま

す。

5.8 マウス制御

MouseClick マウスクリック操作をおこないます。

MouseClickDrag マウスのクリックとドラッグ操作をおこないます。

MouseDown 現在のマウス位置でボタンを押す動作をおこないま

す。

MouseGetCursor 現在のマウスカーソルのカーソル IDを返します。

MouseGetPos マウスカーソルの現在位置を取得します。

MouseMove マウスポインターを動かします。

MouseUp 現在のマウス位置でボタンを離す動作をおこないま

す。

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MouseWheel マウスホイールを上下させます。NT/2000/XP のみ対応。

5.9 ネットワーク関数

FtpSetProxy ftp接続に使用するインターネットプロキシを設定します。

HttpSetProxy http接続に使用するインターネットプロキシを設定します。

InetGet httpもしくは ftpプロトコルを使用してインターネットからファイルをダウンロードします。

InetGetSize インターネット上のファイルのサイズを byte単位で返します。

Ping ホストに PINGを送り、返ってくるまでの時間を返します。

TCPAccept ソケットの接続試行を許可します。

TCPCloseSocket TCPソケットを閉じます。

TCPConnect 既存サーバーに接続するソケットを作成します。

TCPListen 着信接続をリスニングするソケットを作成します。

TCPNameToIP インターネット名を IPアドレスに変換します。

TCPRecv 接続しているソケットからデータを受信します。

TCPSend 接続しているソケットにデータを送信します。

TCPShutdown, UDPShutdown

TCP/UDPサービスを停止します。

TCPStartup, UDPStartup TCPサービスまたはUDPサービスを開始します。

UDPBind 着信接続にバインドされたソケットを作成します。

UDPCloseSocket UDPソケットを閉じます。

UDPOpen 既存サーバーに接続しているソケットを開きます。

UDPRecv 開いているソケットからデータを受信します。

UDPSend 開いているソケットにデータを送信します。

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5.10 Obj/COM

ObjCreate 与えられたクラス名から COMオブジェクトの参照を作成します。

ObjEvent 与えられたオブジェクトから得られるイベントをハ

ンドルします。

ObjGet 存在するプロセス、ファイル名から COMオブジェクトの参照を取得します。

ObjName オブジェクトの名前またはインターフェイスの記述

を返します。

5.11 プロセス管理

DllCall DLL内の関数を動的に実行します。

DllClose 開いているDLLを閉じます。

DllOpen DllCallで使用するためにDLLファイルを開きます。

DllStructCreate DllCallで使用するための C/C++スタイルの構造体を作成します。

DllStructGetData 構造体の要素のデータを返します。

DllStructGetPtr 構造体、構造体の要素へのポインタを返します。

DllStructGetSize 構造体のサイズを byte単位で返します。

DllStructSetData 構造体内の要素にデータを設定します。

ProcessClose プロセスを終了します.

ProcessExists 指定したプロセスが存在するかどうかを調べます。

ProcessList 現在実行されているプロセスのリスト(名前と PID)を配列で返します。

ProcessSetPriority プロセスの優先度を変更します。

ProcessWait 指定したプロセスが存在するようになるまでスクリ

プトの実行を一時停止します。

ProcessWaitClose 指定したプロセスが存在しなくなるまでスクリプト

の実行を一時停止します。

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Run 外部プログラムを起動します。

RunAsSet Run、RunWait操作時に使用するユーザー権限情報を初期化します。2000/XP以降のみ。

RunWait 外部プログラムを起動し、外部プログラムが終了する

までスクリプトの実行を一時停止します。

ShellExecute ShellExecuteAPIを使用して外部プログラムを実行します。

ShellExecuteWait ShellExecuteAPIを使用して外部プログラムを実行し、終了するまでスクリプト処理を一時停止します。

Shutdown システムをシャットダウンします。

StderrRead 実行した子プロセスの STDERRストリームから指定された文字数読み取ります。

StdinWrite 実行した子プロセスの STDINストリームに指定された文字を書き込みます。

StdoutRead 実行した子プロセスの STDOUTストリームから指定された文字数読み取ります。

5.12 レジストリ管理

RegDelete レジストリのキーまたは値を削除します。

RegEnumKey インスタンスに従ってサブキー名を読み取ります。

RegEnumVal インスタンスに従って値名を読み取ります。

RegRead レジストリからデータを読み取ります。

RegWrite レジストリ内にキー、値を作成します。

5.13 文字列管理

StringAddCR 渡された文字列中の全てのラインフィード文字

(Chr(10))の前にキャリッジリターン文字(Chr(13))を付加します。

StringFormat フォーマットした文字列を返します(Cの sprintf()関数と同様です)。

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StringInStr 文字列(string)が指定した文字列(substring)を含むかどうかを調べます。

StringIsAlNum 文字列が英数字のみからなるかどうかを調べます。

StringIsAlpha 文字列がアルファベットのみからなるかどうかを調

べます。

StringIsASCII 文字列が 0x00 - 0x7f (0 - 127)の範囲の ASCIIコード文字列のみからなるかどうかを調べます。

StringIsDigit 文字列が数字(0-9)のみからなるかどうか調べます。

StringIsFloat 文字列が浮動小数点数かどうかを調べます。

StringIsInt 文字列が整数かどうかを調べます。

StringIsLower 文字列がアルファベットの小文字のみからなるかど

うかを調べます。

StringIsSpace 文字列がスペース文字のみからなるかどうかを調べ

ます。

StringIsUpper 文字列がアルファベットの大文字のみからなるかど

うかを調べます。

StringIsXDigit 文字列が 16進数文字(0-9, A-F)のみからなるかどうかを調べます。

StringLeft 文字列の左端から指定した文字数分を返します。

StringLen 文字列の文字数を返します。

StringLower 文字列を小文字に変換します。

StringMid 文字列から指定した文字数分を取得します。

StringRegExp 文字列が与えられた正規表現パターンに一致するか

どうかを調べます。

StringRegExpReplace 文字列内のテキストを正規表現に基づいて入れ換え

ます。

StringReplace 文字列中の部分文字列を入れ換えます。

StringRight 文字列の右端から指定した文字数分を返します。

StringSplit 文字列を与えられたデリミッター(区切り文字列)で分

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割します。

StringStripCR 文字列から全てのキャリッジリターン文字(Chr(13))を取り除きます。

StringStripWS 文字列からホワイトスペースを取り除きます。

StringTrimLeft 文字列の左側から指定文字分だけ取り除きます。

StringTrimRight 文字列の右側から指定文字分だけ取り除きます。

StringUpper 文字列を大文字に変換します。

5.14 タイマー関連

Sleep スクリプトの実行を一時停止します。

TimerDiff TimerInit()の呼び出しからの経過時間を返します。

TimerInit タイムスタンプ(ミリ秒)を返します。

5.15 トレイ関連

TrayCreateItem トレイ用のメニューアイテムコントロールを作成し

ます。

TrayCreateMenu トレイメニュー用のメニューコントロールを作成し

ます。

TrayGetMsg イベントが起きていないかどうかトレイをポーリン

グします。

TrayItemDelete トレイメニューからメニュー/アイテムコントロールを削除します。

TrayItemGetHandle トレイメニュー(アイテム)のハンドルを返します。

TrayItemGetState コントロールの現在の状態を取得します。

TrayItemGetText トレイのメニュー/アイテムコントロールのアイテムテキストを取得します。

TrayItemSetOnEvent トレイアイテムがクリックされた際に呼ばれるユー

ザー定義関数を定義します。

TrayItemSetState トレイのメニュー/アイテムコントロールの状態を設定します。

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TrayItemSetText Sトレイのメニュー/アイテムコントロールのアイテムテキストを設定します。

TraySetClick トレイアイコンのクリックモード(どのようなマウスクリックでトレイメニューが表示されるか)を設定します。

TraySetIcon トレイアイコンのロード/設定をおこないます。

TraySetOnEvent 特別なトレイアクションが起きた際に呼ばれるユー

ザー定義関数を定義します。

TraySetPauseIcon トレイ一時停止アイコンのロード/設定をおこないます。

TraySetState トレイアイコンの状態を設定します。

TraySetToolTip トレイアイコンのツールチップテキストを(再)設定します。

TrayTip AutoIt アイコンからバルーンチップを表示します(2000/XPのみ)

5.16 変数変換

Asc 文字のASCIIコードを返します。

Assign 名前で変数に値を代入します。

BinaryString 式の表すバイナリ列を返します。

Chr ASCIIコードに対応した文字を返します。

Dec 16進数文字列の数値表示を返します。

Eval 文字列によって定義される変数の値を返します。

Hex 整数またはバイナリ列を表す文字列を 16進数表現に変換します。

HWnd 値をHWNDハンドルに変換します。

Int 値の整数(全数)表現を返します。

IsAdmin 現在のユーザーが管理者権限を持っているかどうか

調べます。

IsArray 変数が配列型かどうかを調べます。

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IsBinaryString 変数または式がバイナリ列型かどうか調べます。

IsBool 変数の基底型がブール型かどうか調べます。

IsDeclared 変数が宣言されているかどうかを調べます。

IsDllStruct 変数がDllStruct型かどうか調べます。

IsFloat 変数または式が浮動小数点型かどうか調べます。

IsHWnd 変数の基底型がHWNDかどうかを調べます。

IsInt 変数または式が整数型かどうかを調べます。

IsKeyword 変数がキーワード(たとえば Default)かどうか調べます。

IsNumber 変数の基底型が数値かどうか調べます。

IsObj 変数または式がオブジェクト型かどうか調べます。

IsString 変数が文字列型かどうか調べます。

Number 値の数値表現を返します。

String 値の文字列表現を返します。

UBound 配列次元の要素数を返します。

5.17 ウィンドウ/コントロール管理

ControlClick 指定したコントロールにマウスクリックのコマンド

を送ります。

ControlCommand コントロールにコマンドを送ります。

ControlDisable ” ”コントロールを グレイアウト 、操作できないように

します。

ControlEnable ” ”グレイアウト したコントロールを操作できるよう

にします。

ControlFocus 入力のフォーカスを指定したコントロールに設定し

ます。

ControlGetFocus 指定したウィンドウ内でキーボードフォーカスのあ

っているコントロールの ControlRef#を返します。

ControlGetHandle コントロールの内部ハンドルを取得します。

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ControlGetPos コントロールのウィンドウ内における位置とサイズ

を取得します。

ControlGetText コントロールのテキストを返します。

ControlHide コントロールを隠します。

ControlListView ListView32 コントロールにコマンドを送信します。

ControlMove ウィンドウ内でコントロールを動かします。

ControlSend コントロールに文字列を送信します。

ControlSetText コントロールのテキストを設定します。

ControlShow 隠されているコントロールを表示します。

ControlTreeView TreeView32 コントロールにコマンドを送信します。

StatusbarGetText 標準のステータスバーコントロールからテキストを

取得します。

WinActivate ウィンドウをアクティブにします(ウィンドウをフ

ォーカスします)。

WinActive 指定したウィンドウが存在するか、現在アクティブか

を調べます。

WinClose ウィンドウを閉じます。

WinExists 指定したウィンドウが存在するかどうかを調べます。

WinFlash タスクバーにあるウィンドウを点滅させます。

WinGetCaretPos ウィンドウ内のキャレットの位置を返します。

WinGetClassList ウィンドウのクラスを取得します。

WinGetClientSize ウィンドウのクライアント領域の大きさを取得しま

す。

WinGetHandle ウィンドウのハンドルを取得します。

WinGetPos ウィンドウの位置とサイズを取得します。

WinGetProcess ウィンドウと関連付けられたプロセス ID (PID)を取得します。

WinGetState ウィンドウの状態を返します。

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WinGetText ウィンドウのテキストを取得します。

WinGetTitle ウィンドウの完全な名前を取得します。

WinKill 強制的にウィンドウを閉じます。

WinList ウィンドウのリストを取得します。

WinMenuSelectItem ウィンドウのメニューアイテムを呼び出します。

WinMinimizeAll 全てのウィンドウを最小化します。

WinMinimizeAllUndo WinMinimizeAll関数で最小化されたウィンドウをもとに戻します。

WinMove ウィンドウの位置/サイズを変更します。

WinSetOnTop ”ウィンドウの Always On Top ”(常に最前面に表示) 属性を変更します。

WinSetState ウィンドウを表示、隠す、最小化、最大化、また元に戻

す操作をおこないます。

WinSetTitle ウィンドウの名前を変更します。

WinSetTrans ウィンドウの透明度を設定します。(Windows 2000/XP 以降)

WinWait 指定したウィンドウが存在するようになるまでスク

リプトの実行を一時停止します。

WinWaitActive 指定したウィンドウがアクティブになるまでスクリ

プトの実行を一時停止します。

WinWaitClose 指定したウィンドウが存在しなくなるまでスクリプ

トの実行を一時停止します。

WinWaitNotActive 指定したウィンドウがアクティブでなくなるまでス

クリプトの実行を一時停止します。

5.18 その他の関数

AdlibDisable アドリブ機能を無効にします。

AdlibEnable アドリブ機能を有効にします。

AutoItSetOption 多くの種類の AutoItの関数/パラメータのオペレーション方法を変更します。

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AutoItWinGetTitle AutoItウィンドウのタイトルを取得します。

AutoItWinSetTitle AutoItウィンドウのタイトルを変更します。

BlockInput マウスとキーボードの無効/有効を切り替えます

Break トレイアイコンメニューからスクリプト実行を終了

する機能の無効/有効を切り替えます。.

Call 文字列パラメータに基づいてユーザー定義関数を実

行します。

CDTray CDトレイの開閉をします。

Execute 式を実行します。

SetError @errorマクロに手動で値を設定します。

SetExtended @extendedマクロに手動で値を設定します。

Ver3.2.20 に基づいて作成。各 API の詳細については AutoIt インストールフォルダ

内の AutoIt3.chm または http://www.autoitscript.com/autoit3/docs/を参照。

参考資料:AutoIt3.chm作成者:H. Tsubota ( http://blog.livedoor.jp/blackcode/)