AR(拡張現実)による3Dテキスト・エディタの提案

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AR(拡張現実)による 3Dテキスト・エディタの提案 発表時 v1 2014-07-24 補足 v1.1 2014-07-25 ◎山口琢(研究生)、大場みち子、高橋修 公立はこだて未来大学 1 2014-07-24、DD研 山口琢@はこだて未来大学

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第94回デジタルドキュメント研究会

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AR(拡張現実)による 3Dテキスト・エディタの提案

発表時 v1 2014-07-24 補足 v1.1 2014-07-25

◎山口琢(研究生)、大場みち子、高橋修 公立はこだて未来大学

1 2014-07-24、DD研 山口琢@はこだて未来大学

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アジェンダ

•  動機(背景) – 3Dクリエイティブ環境 •  3Dテキスト・エディタ •  3Dタスク管理

•  先行研究 – 3D空間の利用方法

•  アプローチ – 評価: 編集行動の分析

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背景・動機 •  概念メタファー 幅・奥行き・高さの3次元物理空間での配置に写像することで, 人は抽象的なものごとを理解している …と,考えられている.

George Lakoff and Mark Johnson, Metaphors We Live By •  この理解のしかたに即して実際に「抽象的なものごとを空間に配置」して操作できるシステムがあれば: – 人を理解: 研究。思考,意思決定の理解 – 人を支援: 開発。思考、意思決定の支援

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狙い

1. デジタル・ヒューマニティーズ – 人文学・社会科学への貢献 – 人を理解するための装置 システムのログに△△という傾向があるので、 ○○という現象があるのではないか。 vs. 認知心理学に○○という知見があるので、 システムのUXは△△であるべきだ。

2. その成果を社会に還元する手段の1つ

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3Dクリエイティブ環境 •  3Dテキスト・エディタ •  3Dタスク管理 …

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▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

Bさん

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

Aさん

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

3Dタスク管理  Aさん視点

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空間配置に写像することで 抽象的なものごとを理解する

•  「問題を棚上げする」、 「足をすくわれる」、 「目の上のたんこぶ」、 「足元を見る」

•  人や組織を、地名や方角で指し示す

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タスク管理 (プロジェクト管理,ToDoリスト)

各タスクと,そのタスクの空間配置の関係. – 「棚上げにした」タスクを視界の上の方に配置すると忘れにくいのか

複数人の共同作業の場合,例えば会議. – 私の担当分は私のところに, – あなたの担当分はあなたのところに, – みんなの課題は机の真ん中に配置することが効果を生むのか

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3Dタスク管理

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▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

Bさん

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

Bさんのタスク  

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

Bさんの  バックログ  

Aさんの  バックログ  

Aさんのタスク  未割り当て  

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

棚上げ  

Aさん

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

潜在リスク  Aさん視点

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テキスト・エディター

書く内容と,その内容の空間的配置の関係 – 「棚上げにした」論点は,視野の上の方に配置

– 自分の考えを手前に,事実をその向こう側に配置

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さらに…

•  言語・文化 – ある配置の効果は, 日本語を母語とする書き手にだけ 効果があるのか.

•  他のメディア、他のアプリ – 例: 音 • 読み上げ • 作曲

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先行研究 1/2

•  3D空間の利用方法 ○ 広さをいかす ○ 多次元データを3軸で可視化 × 概念メタファーの研究・利用

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先行研究 2/2 •  ARの利用 ○ ものに重畳して表示 ○ 整列効果を減少させる地図利用の仕方 …のような効果 "…地図が自分の「手のうち」にあるように感じられる時には整列効果が起こりやすいが、その中に「入り込める」ものとして地図が感じられる時には整列効果が抑えられている。"

村越 真、なぜ人は地図を回すのか 方向オンチの博物誌 5 地図を回してはいけないか?

× 概念メタファーの研究・利用 2014-07-24、DD研 山口琢@はこだて未来大学 12

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3Dの利用: マトリックスエディターの場合

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3軸のT型マトリックス •  3次元ではない。内容を見比べる必要があるから。

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•  ARによる3Dなら、 3軸を考慮する3次元の テキスト編集が可能ではないか

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アプローチ

•  シーズ志向 – 小さな仮説・検証の繰り返し – 何の役に立つかを見いだす

•  評価の視点 ⇒次 •  評価: 作文行動の記録・分析 ⇒後 – vs. 文章のできばえ、プロジェクトの成否

•  オープンサイエンス ⇒後

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評価の視点 1/2

#1 さまざまな位置 •  自分(システムの各利用者)に対する相対配置 – 自分の上下,前面・背後.

•  場に対する絶対配置 – 会議室の机や出入り口, 地域のランドマーク(例: 五稜郭タワー), 東西南北.

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評価の視点 2/2

#2 共同作業 •  複数人で情報を取り扱う.例えば会議 #3言語・文化 •  これらの言語,文化などなどとの関係

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評価: 作文行動の分析 •  2次元マトリックスの場合 •  SaaS型エディター・アプリ

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スマホ、タブレット、PC サーバ(SaaS)

編集操作ログ (ビッグデータ、 オープンデー

タ)

クラウドストレージ

xxx xxxxxxxxxxxxxxxx xxx

書き手 サーバ 処理

マトリックス型 編集 処理

指導者

研究者

文章データ (XHTML、CSS)

モニター

分析

サーバ処理

他の 書き手

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時間軸

編集操作の種類

段落・ テキスト編集

マトリックス編集

全体並べ替え など

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パターン#1

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パターン#1 •  マトリックス編集にボリュームがある。

•  マトリックス編集が、全体の編集終了の一定時間前に終わっている。

↑ •  新たに文章を書いた。通常パターン。

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マトリックス編集 編集修了、投稿

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パターン#2

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パターン#2

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マトリックス編集

•  マトリックス編集が少ないか、 全くない。

↑ •  文章を流用した場合

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パターン#3

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パターン#3

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マトリックス編集

•  #1、#2にあてはまらない。

↑ •  まだ終わっていない。 •  途中で、他のエディタ(ワープロ)に移行した。

•  など

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オープン・サイエンス

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▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

Ms.  B

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

Mr.  A

▢  xxxx  ▢  xxxx  ▢  xxxx  

▢  かか  ▢  きき  ▢  くく  

小林さん

▢  ああ  ▢  いい  ▢  うう  

▢  はは  ▢  ひひ  ▢  ふふ  

▢  たた  ▢  なな  ▢  上上  

山口さん

▢  まま  ▢  みみ  ▢  むむ  

サーバー 3Dタスク管理

編集操作記録

指導者

研究者

モニター

分析