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　さいわいなことに、別べっ

館かん

はいか

にも隠かく

れ家が

といった、薄うす

暗ぐら

い

地下室や狭せま

い屋や

根ね

裏うら

部べ

屋や

では

ありません。二つのフロア

にある4つの部へ

屋や

と屋や

根ね

裏うら

部べ

屋や

が生活のスペースでした。

　アンネはこの隠かく

れ家が

をどう思っ

ていたのでしょう？　もちろん、けっして快かい

適てき

ではな

かったはずです。毎日、家か

族ぞく

とばかり一いっ

緒しょ

にいるのは

苦く

痛つう

です。けれど、いつもだれかがそばにいるのは安あん

心しん

でした。

　一週間後、隠かく

れ家が

生活にあらたなメンバーが加くわ

わり

ました。オットーの共きょう

同どう

経けい

営えい

者しゃ

であるヘルマン・ファ

ン・ペルス、その妻つま

のグスティ、そして16歳さい

の息むす

子こ

、

ペーターです。ファン・ペルス一家（『アンネの日

記』の中ではファン・ダーン一家という偽ぎ

名めい

で登とう

場じょう

し

ている）もユダヤ人で、迫はく

害がい

の危き

機き

にあるため、フラ

ンクは彼かれ

らを隠かく

れ家が

に住す

まわせようと考えました。

　ファン・ペルス家の到とう

着ちゃく

で、家

は少し窮きゅう

屈くつ

になりました。フ

ランク家は3階かい

の2部へ

屋や

で

眠ねむ

り、 4階かい

の居い

間ま

は、夜は

ヘルマンとグスティの寝しん

室しつ

になります。ペーター

は小さな部へ

屋や

をあてがわ

れました。

　アンネはファン・ペル

ス家の3人を鋭するど

い目で観かん

察さつ

していました。ヘルマ

ンは何なに

事ごと

にも自分なりの意い

見けん

をもっていて、ためらわずに

それを人に伝つた

えます。グスティは夫おっと

と意い

見けん

が違ちが

うこ

これって、知ってた？

3階か い

4階か い

屋や

根ね

裏う ら

部べ

屋や

フランク一家は自分た

ちの隠かく

れ家が

をアハター

ハウス（「裏うら

の家」と

いう意い

味み

）と呼よ

んでい

ました。

アンネの寝しん

室しつ

は隠かく

れ家が

の3階かい

でした。アンネは時々、屋や

根ね

裏うら

で日記を書き、

窓まど

から新しん

鮮せん

な空気を吸す

って、ひとり物もの

思おも

いにふけりました。

ペーター・ファン・ペルス