Aizuソーシャルファブ1111
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ネットを活用する< 新しいモノづくり > のコミュニ
ティ「ソーシャルファブ」の登場
2013.11.12
ハイパーネットワーク社会研究所多摩大学情報社会学研究所
注目の3冊の本
Fab FabLife MAKERS
ニール・ガーシェンフェルド 田中浩也 クリス・アンダーソン
やっと本物が出た!(公文)
さらに続く本たち
FAB に何が可能か オープンデザイン
田中浩也 (38) x 公文俊平 (78)2013.1.22
@ 慶應 SFCFacebookに動画でアップ
デジタル革命 3.0 へ
1.0 = 半導体・パソコン(単体)2.0 = 携帯・インターネット(つながった) → ここまでは、ヒトの「頭脳」同士をつなぐ革
命3.0 =ソーシャルファブ
3D プリンター、レーザーカッターなどを駆使した 新しいモノづくり 自分が欲しいものが作れる、手に入る コミュニティ、人々の間で、ソーシャルにつくる
→ ヒトの「手」や「道具」同士をつなぐ革命
デジタルモノづくりは、必然的にソーシャルなものづくりを可能とする
「モノづくり」のデジタル化 =
「工業社会」の情報化(“Makers ” ) X 「情報社会」の第2段階=ソーシャル
化
デジタル化が可能にするのは、ソーシャルなものづくり
「フィジタル」コンテンツの出現
ウェブ社会からファブ社会へ(田中浩也)
情報社会の進歩の進化過程ネットにつながっているデジタル工作機械
によるソーシャルなものづくりフィジタルコンテンツの生成、共有、交換
UGC がここにも
「ウェブ社会からファブ社会へ」(田中浩也『情報処理 』 2013.8 月・巻頭・一部
略) 3D プリンタが製造業を復権すると「メイカームーブメント」がマスメディアで喧伝されているが,実はいま起こっている革命は製造業の話ではなく,情報社会の進歩の話であると捉えたほうがよい.
3D プリンタ,レーザーカッター, CNC ミリングマシン,コンピュータ刺しゅうミシン, 3D スキャナといった「ディジタルファブリケーション」技術は,情報(データ)を物質(もの)に,物質を情報に相互に変換するための機器群である.
それらは PC に繋がれているだけでなく,インターネットにも繋がれている.これによって,日常的にものを試作したり,データでものを遠隔に転送したり,また地球上の好きな場所で(好きな機械で)データを物質化する,ということができるようになった.
ウェブ社会からファブ社会へ(田中浩也)
これは,これまで PC やスマートフォンなどで視聴してきた「コンテンツ(文章・写真・映像・音楽など)」の物質版,つまり「ディジタル・コンテンツ」ではなく「フィジカル・コンテンツ」が生まれたということなのだ.
そして「もの」のデータがウェブ上に大量に公開され,交換され,流通される社会がやってくる.
そうした状況では, 3D プリンタはもはや製品づくりのための「工作機械」の仲間ではない.ワープロ,シンセサイザー,ビデオなどと同じような意味で,日常的に思考を表現し,コミュニケーションするためのツール,すなわち「メディア」なのである。
SocialFab 2013 5
「ファブ社会」=情報社会の発展段階
第3次産業化
第1次情報化
公文俊平:「第3次産業化(デジタル革命) と 第1次情報化(ソーシャル革命)が同時進行」
公文:第三次産業革命の主導産業
コンピューター産業:軍事・ビジネス利用インターネットとBN C産業 ( マイクロソフト、グーグル )
個人用工作機械(FAB) 、人間の機械化 *?
第三次産業革命
210020001950 2050成 熟突
破出 現
ケア産業?
第三次産業革命の現在
*サイボーグエンハンス産業
ファブ社会の第一歩、「 FabLab 」の出現
ニール・ガーシェンフェルド MIT教授が提唱・開始( 2002 )
「(ほぼ)あらゆるもの (almost) anything 」をつくることを目標に、 3D プリンタやカッティングマシンなど、多様なデジタル工作機械を備えたオープンな市民工房とその世界的ネットワーク
Fab = 「 Fabrication 」(ものづくり)と「 Fabulous 」(素敵・楽しい・愉快)の2つの意味
個人が自らの必要性や欲求に応じ、自分(たち)でほしいものを自由に作り出せる社会をビジョンに
「市場原理=大量生産・規模の経済」を超え、いままでつくり出されなかったものも作られる
世界に広がる FabLab世界約40ヶ国 、 500 カ所( 2013年11 月現在)インド、ネパール、ケニア、ガーナ、南アなど途上国にもFabLab以外の市民ラボも多数(ロシアだけで 100 )
http://fablabamersfoort.nl/nl/fablabs-globally
世界の FabLab 、毎月 20%+ 成長
29%
90年代初期のインターネットと類似
この傾向が続けば、、、 2015年 16,000 2017年 1,000,000
16,000
201520142013
Fab9国際会議 横浜で今年8月、1週間フル活動
FabLab運営者、40カ国、200人以上参加
世界の取組み次々に紹介
Fab City BarcelonaMachines that make
ワークショップ連日多数
日本食を作るワークショップ 4夜連続でうどん、カレー、お好み焼き、巻き寿司
チームでガラクタから楽器を作り、演奏
国境を超えるものづくりのコラボレーション
ネット経由でコラボレーション。FabWiki などで情報共有、ビデオ会議システムで 24時間シンクロ。世界中のどのファブラボにも「 Hello World 」と肉声で伝えあう。デザインのシェア、進化が急速に進む
ファボラボの形態は様々で、それぞれ独自の運営大学などの教育研究機関、地域のコミュニティーセンター、文化施設と一体化したもの、 NPO/NGO 、あるいは個人、企業によるものなど。自立モデルはまだ難しい
工業社会のものづくりプロセス
ソーシャルファブのモノづくり
自分たちが欲しいものを作れれば、買う必要なくなる?
マーケティング、流通、在庫、販売のフロー中抜きに?
市場構造の大変化?
各国指導者も注目オバマ大統領、積極推進
2013 一般教書演説 製造業の復活、イノベーションセンター 全米15カ所 小学校1000校に3 D プリンター「図工 2.0 」 インターネット推進と同じ担当者がホワイトハウスに
STEM(Science, Technology, Engineering, Math) 教育 Makers Movement
フランス、エロー首相ら 5閣僚パリ FacLab訪問 ( 2013.2.28 )@ Univ. Cergy-Pontoise Gennevilliers
エロー首相、ペルラン生産力再建大臣(中小企業・イノベーション・デジタル経済担当)、文部科学大臣、通商大臣、外務大臣、県知事同行
This Thursday, February 28, 2013, the FacLab (at the University of Cergy-Pontoise, Gennevilliers ) received the visit of Jean-Marc Ayrault, Prime Minister, accompanied by Flower Pellerin (Minister Delegate to the Minister of Recovery productive, responsible Small and Medium Business, Innovation and the Digital Economy), Geneviève Fioraso (Minister for Higher Education and Research), Nicole Bricq(Minister of Trade) and Victorin Lurel (Minister of Overseas ), not forgetting Mr. Pierre-André Peyvel, prefect of Hauts de Seine, in full uniform.
François Germinet, President of the University, has guided all these people (and many other accompanying with a bunch of journalists) to our magical den to pass the baton to Emmanuelle Roux, Laurent and Olivier Ricard Gendrin.
Digital District政策:各地域にファブラボを
つくば、鎌倉( 2011 )渋谷( 2012 )、大阪、仙台、関内、大分( 2013 )、岐阜 F.Lab 、米沢工高京都、北九州、盛岡 ...
日本のファブラボ、各地に続々
Fablab渋谷FabLab鎌倉
FabLab の設備
3D プリンターレーザーカッター
ミリングマシン(切削機械)
19
新しいツール、続々登場
3Dペン 3D網機(女子大生研究中)
自在カッター?半日でここまでキャラ弁当マシン?
20SocialFab 2013
FabLab から生まれた作品
Photo by FabLab Kamakura
21
Photo by FabLab Kamakura
Design by Youka Watanabe
実物の貝殻を3 D スキャンし、プリントアウト
Photo by FabLab Kamakura
最近鎌倉にこんな看板や表札が増えている
Photo by FabLab Kamakura
鞄、それとも時計?
オープンデザインの実例鎌倉発のデザインがケニアへ
オバマ大統領の祖母へ
別府湾会議 2013
トートバック作り(染色)
マグカップ作り(陶芸)
3 D プリンターデモ他
デカタッチ・カード
準備から当日の会議まで、芸短大インターンのみなさんに盛り上げていただきました!!
BBC2013 @ 県立芸術文化短大とコラボ
アンカンファレンス参加者全員で議論・発表
県立芸短大県立芸短大アート&クラフト工房アート&クラフト工房
石膏デザイン室
木工・金工実習室
陶芸実習室工房(全景)
クラフト実習室 3 D プリンター(デザイン棟)
ファブラボ大分(仮)
間もなくオープン
大分コミュニティ Fab 研究会Facebook グループ、活発な活動
津波シェルターでグッドデザイン大賞家の3 Dモデルも
別府の写真スタジオ
記念フィギュアいかが?
日出町には「スタラ
ボ」誕生( 10 月)
ソーシャルファブと製造業の変化
可能な4つのシナリオ( 2014-2035年を展望)
B.製造業の構造・業態
変化
A. 製造業の
自己革新・復権
D.産業構造全体の大幅な構造変化
C.製造業の衰退
5次産業化
フィジタルコンテンツを簡単に DL/UL 、出力、
作れる、売れるサイト、続々登場・拡大Thingiverse10万点2100万 DL
rinkak 日本初3D プリントモノづくりマーケットコピー不可
Shapeways Sake set creator画面でデザイン3D プリント宅配で
Etsy手作り品を自由に販売
Autodesk 社 一般向け市場に本格参入123D シリーズ 無償ソフト・アプリで
123D シリーズ iPhone iPad などのアプリで簡単に
123D CatchiPhone, iPad
123D CreatureiPad
123D Design
123D Make
参考田中浩也 「ダイヤモンドオンライン」連載:
– 「 3次元プリンタ」は、製造業だけを激変させるのか?– 「 3 Dプリンタ」と「ミシン」の意外な共通点とは?– ウェブ社会からファブ社会へ
公文俊平「情報社会とソーシャルファブ」 www.hyper.or.jp/bbc2013
田中浩也『 FabLife ― デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』ニール・ガーシェンフェルド著、田中浩也、 糸川 洋訳『 Fab ― パーソナルコンピュータからパーソナルファブリケーションへ』 Fab の本制作委員会 『実践 Fab プロジェクトノート』田中浩也、門田和雄ほか著 『 Fab に何が可能か』バス・ヴァン・アベルほか、田中浩也監訳 『オープンデザイン』水野操『自宅ではじめるモノづくり超入門』水野操、平本知樹、神田沙織、野村毅『はじめての 3D プリンタ ~ 3D データ作成 /出力まるごと体験ガイド』門田和雄『 3D プリンタではじめるデジタルモノづくり』
複数のシナリオA. 製造業の自己革新・復権
1. 現在の大企業がイノベーションを通じて新たに生まれ変わる2. 新興企業が既存大企業を置き替え、新たな大企業になる3. 多数の中小企業が新たに勃興し、ニッチ市場を大規模化する
B. 製造業の構造・業態変化1.<ファブレス>中心となり、製品企画・開発と生産活動が完全分離2. 製造業がプラットフォームを用意、利用者の注文に個別・小グループで対応した生産・販売が主流に
3.利用者と製造者を仲介する企画・コンサルティング企業が中心となり、小単位のアウトレット=町中のデジタルスタジオが製品を生産・販売
C. 製造業の衰退、 5 次産業化A. 流通販路を確保した企業体( 3 次産業)が商品企画・開発の主導権をと
り、製造業(2次産業)を傘下に、「 5 次産業」として台頭D. 産業構造全体の大幅な構造変化
1.市民が自ら生産者(のコミュニティ)を形成し、製造業とその周辺産業は衰退
2. 通信・流通・金融・サービスなどの 3 次産業は、市民を対象にした新たなサービスのプラットフォームを提供して存続
3. ものづくりコミュニティの連合体が発展し、既存の営利企業は大幅に後退
ソーシャルファブの可能性次世代の日本を背負う人材が育つ製造業のイノベーションと、それを超えた社会全体のイノベーションが同時進行
日本の伝統的な強み(モノづくり)を ICT で継承・飛躍的な発展が可能に
地域に根付き、世界に広がる
新しい情報社会をつくる
ソーシャルファブをめぐる諸課題維持・発展
人材育成経営基盤
教 育法的枠組み
オープンソースと IPRPL法の制約ライセンスの仕組み
標準化国際標準が必要
国際協調・連携ガバナンス
ソーシャルファブをどう育てるか?
社会全体の競争力を育てる必要 そのなかで産業も育つ
各地域に自律的な FabLab が必要 自律・分散・協調で
教育が重要 人材を育てることが決定的に重要
ボトムアップを支える政策・制度が必要 イノベーションセンター、コミュニティに