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個⼈情報管理の重要性...般財団法 本情報経済社会推進協会...
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⼀般財団法⼈⽇本情報経済社会推進協会プライバシーマーク推進センター
個⼈情報管理の重要性
2019年11月12日
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基本編_個⼈情報管理の重要性
⽬次1.個⼈情報の管理はなぜ必要︖はじめに個⼈情報の取扱いに関する事故の傾向個⼈情報の取扱いに関する事故の影響個⼈情報を適切に取り扱うために
2.当社の個⼈情報取扱いルールについて個⼈情報保護⽅針個⼈情報保護の体制個⼈情報保護に関する規程緊急事態への対応
3.まとめ
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基本編_個⼈情報管理の重要性
1. 個⼈情報の管理はなぜ必要︖
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●第1部の内容は、事業者・従業者として理解しておきたい、個⼈情報管理の重要性についての説明です。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
はじめに
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基本編_個⼈情報管理の重要性
はじめに
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個⼈情報の漏えい等の事故は⼤きな社会問題に︕したがって・・・
⾃社事業の継続・発展、社会的な信頼の獲得
お客様に安⼼・信頼して取引を続けていただく
個⼈情報を活⽤して⾃社のサービスを拡充する
●事業において、なぜ、個⼈情報の保護・管理が必要なのかを考えます。
個⼈情報を保護・管理する⽬的は、主に以下の2点。・お客様(消費者・取引先)からお預かりした個⼈情報を適切に取り扱い、
お客様の権利利益を守る・お預かりした個⼈情報を利⽤⽬的の範囲内で有効に活⽤して、サービスの
拡充など事業展開にいかすしたがって、個⼈情報漏えい等の事故は、お客様等の関係者を巻き込んでの⼤きな社会問題になります。では、万が⼀、個⼈情報に関する事故を起こしてしまうと、どのような影響があるのかを確認していきます。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
頻発する個⼈情報の漏えい等の事故 巧妙化、⾼度化するサイバー攻撃 ヒューマンエラーによる事故データの誤⼊⼒、誤操作置き忘れ、盗難による紛失など
内部(関係者)による不正⾏為 委託先からの漏えい等など
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100%防ぐのは難しい・・・
どの企業にも起こりうる・・・
緊急事態が発⽣したらどうしよう
●具体的な事故の事例については、付与事業者専⽤サイトのコンテンツをご参照ください。
付与事業者専⽤サイトは、プライバシーマーク付与事業者が閲覧できるサイトです。「個⼈情報の取扱いに関する事故を発⽣させないために」https://member.privacymark.jp/
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報の取扱いに関する事故の傾向 JIPDEC公表の統計資料
2018年度「個⼈情報の取扱いにおける事故報告集計結果」より
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●最新の事故の傾向について、JIPDECが公表している個⼈情報の取扱いにおける事故報告の統計資料からご紹介します。
★2018年度「個⼈情報の取扱いにおける事故報告集計結果」から要点をピックアップしています。詳細については公表資料をご参照ください。
プライバシーマーク制度>制度の案内>参考情報https://privacymark.jp/system/reference/pdf/2018JikoHoukoku_190918.pdf
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基本編_個⼈情報管理の重要性
2018年度の事故報告概要 原因別事故の傾向「メール誤送信」(586件:25.2%)が最も多く、
次いで「紛失」(478件:20.6%)の順。「関係者事務処理・作業ミス」が増加傾向。「⽬的外利⽤」の件数が昨年度から倍増。
紛失・盗難の媒体別ではノートPC・モバイル機器が昨年度から倍増。
⼀⽅、携帯電話・スマートフォンは減少。
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前年度と同様の傾向
●2018度中にJIPDECと各審査機関に報告があったプライバシーマーク付与事業者の個⼈情報の取扱いにおける事故についての概要です。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報の取扱いに関する事故の傾向(1)
2018年度の原因別事故報告の状況
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メール誤送信の割合が最も多い
(事故報告件数︓合計2,323件)
出典︓(2018年度)「個⼈情報の取扱いにおける事故報告集計結果」
●2018年度の原因別事故報告の状況2018年度も前年度と同様に、事故の原因別では、「①メール誤送信」が最も多く、次いで「②紛失」の順
件数︓①メール誤送信
2017年度 636件(26.5%)2018年度 586件(25.2%)
②紛失2017年度 458件(19.1%)2018年度 478件(20.6%)
③その他漏えい等、その他の内訳を、スライド10に⽰しています。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報の取扱いに関する事故の傾向(2) 原因別事故報告の状況における「その他漏えい」の内訳(件数)
原因別事故報告の状況における「その他」の内訳(件数)
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内容関係者事務処理・作業ミス
プログラム/システム設計・作業ミス
不正アクセス・不正ログイ
ン⼝頭での漏えい
システムのバグ
ウイルス感染 合計
2017年度 191 80 48 35 3 6 363
2018年度 205 50 38 31 5 1 330
内容 ⽬的外利⽤ 誤廃棄 分類でき
ない内容消失・破壊
同意のない提供
不正取得
内部不正⾏為
評価対象外 合計
2017年度 18 30 13 9 8 2 15 58 153
2018年度 41 24 10 8 6 4 1 40 134
増加傾向
出典︓(2018年度)「個⼈情報の取扱いにおける事故報告集計結果」
●スライド9「原因別事故報告の状況」の「その他漏えい」、「その他」の内訳
前年度と⽐較し、「その他漏えい」では、「関係者事務処理・作業ミス」、「その他」では「⽬的外利⽤」が増加傾向。
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個⼈情報の取扱いに関する事故の傾向(3) 紛失・盗難の媒体別内訳
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内容 書類 携帯電話スマートフォン
ノートPC、モバイル機器
USBメモリ等可搬記録媒体 その他の媒体 合計
2017年度 246 167 32 15 47 507
2018年度 274 128 76 11 43 532
増加傾向
出典︓(2018年度)「個⼈情報の取扱いにおける事故報告集計結果」
依然として多い
●スライド9「原因別事故報告の状況」の「紛失」、「盗難」の媒体別内訳
「ノートPC、モバイル機器」による紛失・盗難事故が増加傾向。「書類」も依然として多い。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報の取扱いに関する事故の傾向 JIPDEC公表の統計資料
2018年度「個⼈情報の取扱いにおける事故報告集計結果」より事故報告事例から⾒える事故発⽣の特性や防⽌策例
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★2018年度「個⼈情報の取扱いにおける事故報告集計結果」から要点をピックアップしています。
例年、事故報告件数が多い「紛失」「盗難」「宛名間違い等による誤送付」事故について、プライバシーマーク付与事業者の皆さんからご提出いただいた事故報告事例から⾒える事故発⽣の特性や防⽌対策例をまとめました。詳細については公表資料をご参照ください。
• 「メール誤送信」について前年度公表資料も併せてご参照ください。プライバシーマーク制度>制度の案内>参考情報
https://privacymark.jp/system/reference/pdf/H29JikoHoukoku_180831.pdf
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基本編_個⼈情報管理の重要性
紛失・盗難事故の事故事例と発⽣原因 主な事故事例と発⽣原因の例
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事故のパターン 主な事故事例 発⽣原因の例事務所内の紛失 部署間移送中に書類が所在不明と
なった キャビネットに保管したはずの書
類が所在不明となった
受領記録・移送記録をつけず放置・失念した
机の下のごみ箱に落下した 廃棄書類に紛れ込んだ クリーンデスクとは⾔えない職場
環境であった 決められた保管場所に保管せず仮
置きし放置・失念した
外出時の紛失 網棚にサブバックを置いたまま電⾞を降りてしまった
ポケットからスマートフォンが滑り落ちたのに気付かずにタクシーから降りてしまった
荷物を⼿元から離し、置き忘れた 滑り落ちやすい場所に保管して移
動していた 注意⼒が低下していた
盗難 電⾞で移動中、⾜元に置いた鞄の置引きにあった
飲⾷店で、椅⼦に鞄を置いたままトイレに⽴ち、戻ったら鞄がなくなっていた
持ち物から意識が離れる状況にあった(居眠り、飲酒など)
持ち物から⽬が届かないところに離れた
●スライド9「原因別事故報告の状況」における「紛失」「盗難」の事故事例と発⽣原因の例です。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
紛失・盗難事故を防⽌するためには
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業務環境や想定される状況に合わせて、具体的にルール化し周知することが⼤切です。
紛失・盗難事故発⽣の防⽌策例事故のパターン 事故防⽌のための原則事務所内の紛失 移送時の確認(必要に応じて記録)を徹底する
クリーンオフィスを維持する 保管ルールの遵守を徹底する
外出時の紛失 外出先では持ち物から⽬を(⼿を)離さない 持ち物の格納場所を決め、出したら必ず元に戻す
盗難 外出先では持ち物から⽬を(⼿を)離さない 盗難リスクのある場所に持ち物を放置しない
●スライド9「原因別事故報告の状況」における「紛失」「盗難」の防⽌策例です。
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宛名間違いによる誤送付事故事例と防⽌策例 事故発⽣のタイミングと内容例
事故発⽣防⽌策例
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個⼈情報取得時
•電話応対時の聞き取りミス、書き取りミス
個⼈情報転記・登録時
•⼊⼒内容のミス(⽂字・数字等の⼊⼒ミス)
•⼊⼒先のミス(別⼈の登録画⾯への⼊⼒)
登録データ利⽤時
•検索時のミス(別⼈データの検索)
•宛名リスト作成ミス(⽒名と住所のズレ)
•操作ミスによる誤⼊⼒・誤削除
発送作業時
•宛名確認におけるミス
•宛名ラベルの貼付ミス
個⼈情報取得時
•聞き取り時に復唱する
•欧⽂通話表や和⽂通話表などを活⽤し、正しく聞き取る(TOKYOのT、朝⽇のア など)
個⼈情報転記・登録時
•コピー&ペーストを活⽤する
•複数画⾯を開いての作業は⾏わない
•指差し・声出し確認を⾏いながら⼊⼒する
登録データ利⽤時
•検索時には適切かつ⼗分な条件を⽤いる
•加⼯する際にはズレなどが⽣じないよう留意する
•作業には原本ではなくコピーしたデータを⽤いる
発送作業時
•内容物と宛先との⼀致を確認しながら作業を⾏う
●スライド9「原因別事故報告の状況」における「宛名間違い等」による誤送付の事故事例と防⽌策例です。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
宛名間違いによる誤送付を防ぐためには
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ダブルチェックを確実に⾏う
•別⼈がチェックする•別⼈のチェックが不可能なケースのために、⽌むを得ない場合のセルフチェックルール(⼿順)を決めておく
チェック項⽬を明確化しておく
•チェック⼿順を決めておく•チェックリストを作成する
チェックを形骸化させない
•事故発⽣の影響についてリスト化しておく
慣れに流されない⼯夫をする
•チェックの⽅法を変えてのダブルチェック•指差し、声出し•チェック記録•作業を分解し、各段階でチェック
状況に応じて⼯夫を︕
●ミス防⽌には「チェック」が不可⽋であることを認識し、状況に応じた⼯夫をすることが⼤事です。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報の取扱いに関する事故の影響
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報の事故を起こしてしまうと・・・ お客様は・・・もうこの会社を利⽤するのはやめよう。信頼して預けたのに、悪⽤されたらどうしよう。私の情報も漏えいしたかもしれない。⼼配・・・。
取引先は・・・今後、継続的な取引は⾒直した⽅がいいだろうか︖取引への対応が遅れて困る。
⾃社は・・・問合せが殺到、⼤変だ。原因は何︖影響は︖何をすれば︖これまで築いてきた信頼は・・・。苦情の対応に苦慮・・・。
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●万が⼀、⾃社において個⼈情報に関する事故を起こしてしまった際の関係者(⾃社も含む)の思いは。
・事故の対象となったお客様・事故の対象とはなっていないが、⾃社と取引のあるお客様
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基本編_個⼈情報管理の重要性
信頼の損失信頼の失墜
取引の減少
信頼の失墜
個⼈情報の取扱いに関する事故の影響
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社会的な信⽤の失墜
•顧客や取引先の信⽤を失う
•企業ブランドのイメージダウン
経済的な損失
•再発防⽌策への投資
•本⼈への補償
•業務の停⽌(営業機会の損失)
•信⽤回復のための投資
事業継続へのダメージ
•株価の下落
•取引の減少
•経営状況の悪化
最悪の場合、事業終了も・・・
●個⼈情報の取扱いに関する事故の影響
①社会的な信⽤の失墜=顧客や取引先の信⽤はもちろん、業界全体の信⽤が失われる場合もあります。またこれまで培ってきた⾃社のブランドイメージも低下するなどの影響があります。②経済的な損失=現状把握・被害拡⼤防⽌のために業務停⽌となれば、当然その間の売上は失われます。さらに再発防⽌のための投資、ご本⼈への謝罪・補償なども必要となる場合もあります。③事業継続へのダメージ=被害の規模が⼤きく事故への対応に時間がかかった場合、結果的に事業経営に⼤きく影響を及ぼす可能性があります。
⇒個⼈情報の事故が事業経営に及ぼす影響は⾮常に⼤きい
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報の取扱いに関する事故の影響(事例)
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個⼈情報漏えいインシデント︓⼀⼈当たり平均損害賠償額 2万9,768円
事例1︓ウイルス感染で数⽇間業務が停⽌し、数千万円の被害が発⽣(所在地︓東京都/業種︓情報通信業/従業員規模︓101 〜 300 名)社内のパソコンやサーバーがウイルスに感染し、数⽇間に亘った業務停⽌に⾄る障害が発⽣した。復旧のために徹夜で対応したが、その間の会社としての被害額は推計で数千万円に上る。原因は、被害が発⽣するまで、セキュリティ対策ソフトを全く導⼊していなかったことである。その後、ウイルス対策ソフトや技術的な対策の導⼊、情報セキュリティ規則の制定、プライバシーマークやISMS 認証取得に取り組み、再発防⽌に努めている。
事例2︓顧客情報の⼊ったパソコンの紛失事故により取引先の信⽤を失墜(所在地︓東京都/業種︓情報通信業/従業員規模︓101 〜 300 名)従業員が顧客情報の⼊ったパソコンを持ち出した時に紛失事故が発⽣した。顧客に対して紛失の報告をしたが信⽤を失うこととなった。原因は、会社として情報セキュリティに対する意識が⾼くなかったため、持ち出しに関する明確なルールや⼿続きを定めておらず、従業員がパソコンを⾃由に持ち出せる環境であったことである。その後、情報機器の暗号化などの対策を実施するとともに、パソコンの持ち出しルールを含めた情報セキュリティ規程を整備して従業員へ情報セキュリティ教育を⾏った。
出典︓独⽴⾏政法⼈情報処理推進機構(IPA)「中⼩企業の情報セキュリティ対策ガイドライン第3版」
出典︓NPO⽇本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)「2018年情報セキュリティインシデントに関する調査報告書【速報版】」
●個⼈情報の取扱いに関する事故の影響(事例)【出典】・独⽴⾏政法⼈情報処理推進機構(IPA)「中⼩企業の情報セキュリティ対策ガイドライン第3版」
https://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/sme/guideline/index.html・NPO⽇本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)「2018年情報セキュリティインシデントに関する調査報告書【速報版】」
https://www.jnsa.org/result/incident/2018.html
●事例については、最近の事故などを紹介し、より具体的に説明することによって理解を促すことができます
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報の取扱いに関する事故の影響(まとめ)
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• 本⼈へのお詫びや補償以外にも、社会的説明責任を果たすには様々な対応が必要
⾮常に⼤きな損失が発⽣
• 被害規模の拡⼤• 漏えいした情報の回収が困難• ⼀度失った信頼の回復が困難
影響の⻑期化
⼀瞬の事故が⼤きな問題に。では、どうしたら・・・︖
●個⼈情報の取扱いに関する事故の影響は、⾦銭的な負担のほか、社会的な信⽤の失墜など⾮常に⼤きな損失が⽣じます。
近年多くなっているインターネットを介した漏えいでは、情報の拡散が速く、回収も困難であり⼀度発⽣させた場合は影響が⻑期化する可能性が⼤きくなります。このように、⼀瞬の事故が⼤きな問題につながっています。
こうした事態を発⽣させないために、事業者は、またそこで働く従業者はどうしたよいかを考えていきます。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報を適切に取り扱うために 個⼈情報取扱いルールの運⽤
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●事業者は、個⼈情報の取扱いに関するルールを定め運⽤することで、事故というリスクに備えます。⼀度事故を起こしてしまうとその対応を対策には⾮常に⼤きなコストと時間がかかります。
そこで重要となるのは以下の点です。・事業者がルールを定め、それを従業者全員が理解して守ること・事業者がリスク対策を⾒直し、改善すること
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基本編_個⼈情報管理の重要性
ルールを定め、理解し守ること
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事故を起こさない(未然防⽌)
事故を起こさないための体制・対策のルール化
定められたルールを理解し、守る
事故が発⽣した場合の影響を最⼩限に抑える
早期発⾒、緊急時対応のルール化
事故発覚・発⾒時にルールに従って⾏動する
従業者は 従業者は
●事業者は、個⼈情報の取扱いに関するルールを定め運⽤することで、事故というリスクに備えます。事故を起こさないために、また万が⼀発⽣した場合の影響を最⼩限に抑えるためにまずは、
・事故を起こさないための体制、仕組みを作る・起きた場合の影響を最⼩限に抑えるためのルールを作成する
⇒そして「従業者全員」が、ルールを理解し、守り運⽤していくことが第⼀です。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報保護リスク対策の⾒直し 個⼈情報の取扱いのPDCAサイクル
ルールは適宜⾒直し、必要に応じて改善することが重要です。
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最新のリスク対策の策定
ルールに従った運⽤
リスク対策の⾒直しルールの⾒直し
運⽤状況の確認、対策の有効性のレビュー
継続的改善⇒保護⽔準向上
Plan(計画)
Do(実施)
Check(点検)
Act(改善)
●プライバシーマーク制度では、個⼈情報の取扱いについてルールを定め、PDCAサイクルに沿った運⽤を実施することを求めています(この研修もDo「実施」に当たります。)
★ここで⽰しているのは、個々の業務における個⼈情報の取扱いについてのPDCAサイクルです。
事業者としての個⼈情報マネジメントシステムのPDCAサイクルの中で、個々の業務におけるPDCAサイクルも含まれます。
このPDCAサイクルを継続的にまわしていき、改善していくことで個⼈情報の保護⽔準を向上していきます。
⇒⾒直されたルールが、適時、従業者に周知され、最新のルールに従って個⼈情報を取り扱うことが重要です。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
万が⼀事故を起こしてしまったら 重要なことは迅速な対応と再発防⽌の徹底
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• 緊急時対応のルールに従い迅速かつ適切な対応
迅速な対応
• 適正な改善策、再発防⽌策の策定と実施を徹底
再発防⽌の徹底
早期の信頼回復
保護⽔準のさらなる向上
●最後に、万が⼀事故を起こしてしまったら。緊急事態への対応ルールに従い、迅速に対応することが重要です。適正な改善策の策定と実施、および再発防⽌を徹底することにより、早期の解決、信頼回復につながります
●⾃社の緊急事態への対応ルールについて、第2部で周知しましょう。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
2. 当社の個⼈情報取扱いルールについて
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●第2部は、⾃社における個⼈情報取扱いに関する規定、ルールを追記してご利⽤ください。
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個⼈情報保護⽅針
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使⽤例︓⾃社が公表している個⼈情報保護⽅針の全⽂やWEBサイトへのリンクなどを記載します。内容について、従業者が確認・理解することが必要です。
参考︓JIS Q 15001:2017では、外部向け個⼈情報保護⽅針と、内部向け個⼈情報保護⽅針について規定しています。
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基本編_個⼈情報管理の重要性
個⼈情報保護の体制
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使⽤例︓⾃社の個⼈情報保護の体制図や⼀覧などを記載します。
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個⼈情報保護に関する規程
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使⽤例︓⾃社の個⼈情報保護に関する規程の体系、⼿順書などを記載します。
・規程名・保管先(イントラネット、ファイルサーバーなど)
★必要に応じて、個々のルールについても記載します。
・個⼈情報が記載された書類等を送付する場合のルール・メール等に添付、電⼦媒体で個⼈情報を送付する場合のルール・個⼈情報を保管する場合のルール・個⼈情報を削除する際のルール・個⼈情報が記載された書類、PC等を持ち出す際のルール・個⼈情報を委託する際のルールなど
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緊急事態への対応
30Copyright © 2019 JIPDEC All Rights Reserved.
使⽤例︓⾃社における緊急事態への対応フローなどを記載します。
・事故が発⽣・発覚した場合の対応⼿順、連絡先(連絡網)は︖
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3.まとめ
31Copyright © 2019 JIPDEC All Rights Reserved.
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まとめ
32Copyright © 2019 JIPDEC All Rights Reserved.
使⽤例︓・⾃社の規程等の閲覧・参照場所の案内・緊急時連絡網の案内・PMS事務局・担当からのお知らせ・個⼈情報に関する相談・問合せ先(⾃社内)・トップマネジメントのメッセージなど
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基本編_個⼈情報管理の重要性
(参考)プライバシーマーク制度における事故とは
「プライバシーマーク付与に関する規約」(PMK500)第5章第11条 “個⼈情報の外部への漏えいその他本⼈の権利利益の
侵害(以下「事故等」という)” 「プライバシーマーク制度における⽋格事項及
び判断基準」(PMK510)『4.個⼈情報の取扱いに関する事故についての判断基
準』で⽰す以下の事象
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①漏えい ②紛失 ③滅失・き損、
④改ざん、正確性の未確保 ⑤不正・不適正取得 ⑥⽬的外利⽤・提供
⑦不正利⽤ ⑧開⽰等の求め等の拒否 ⑨上記①〜⑧のおそれ
●プライバシーマーク制度で定める事故の定義個⼈情報の取扱いに関する事故の報告についてhttps://privacymark.jp/system/accident/index.htmlプライバシーマーク制度 運営要領https://privacymark.jp/system/guideline/procedure.html
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基本編_個⼈情報管理の重要性
参考情報 プライバシーマーク制度サイト(https://privacymark.jp/)
プライバシーマーク制度 運営要領https://privacymark.jp/system/guideline/procedure.html
参考情報>個⼈情報の取扱いにおける事故報告集計結果https://privacymark.jp/system/reference/index.html
制度案内>個⼈情報の取扱いに関する事故の報告についてhttps://privacymark.jp/system/accident/index.html
プライバシーマーク付与事業者専⽤サイトhttps://member.privacymark.jp/
個⼈情報の取扱いに関する事故を発⽣させないために
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基本編_個⼈情報管理の重要性