16 ボルト・ナット・ワッシャー ボルト・小ネジ一 …小ネジ 十字穴付き小ねじ 寸法表 ねじの 呼び d なべ 皿 丸皿 トラス バインド 十字穴
8.2 ねじ部品 5/28 - ① - cct.ac.jp · 8.2 ねじ部品 5/28 - ②...
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8.2 ねじ部品 5/28 - ②
1.六角ボルト・ナット s:ボルトの二面幅 s:ナットの二面幅 d:おねじの外径(呼び径) d:めねじの谷の径(呼び径) b:ねじ部 m:ナットの高さ l :呼び長さ
8.2 ねじ部品 5/28 - ③
1.六角ボルト・ナット (1)通しボルト 2つ以上の部品(例えばA、B)に穴をあけ、 ボルトを通してナットで締め付ける (2)押さえボルト(ねじ込み) 部品の一方Bにめねじを加工して、 他の部品Aには穴をあける ボルトはAからBに向かって通して 締め付ける (3)植込みボルト 植込みボルトは両端にねじが加工してある ボルトの一端は部品Bのめねじに半永久的に ねじ込み、もう一端は部品Aナットで 締め付ける
部品A (穴)
部品B (穴)
部品A (穴)
部品B (めねじ)
部品A (穴)
部品B (めねじ)
8.2 ねじ部品 5/28 - ④
2.新六角ボルト (1)六角ボルトの種類 (a)呼び径六角ボルト 円筒部径と呼び径とがほぼ等しいもの (b)有効径六角ボルト 円筒部径が有効径にほぼ等しいもの (c)全ねじ六角ボルト 円筒部がなくボルトの軸部がすべてねじ部のもの
ねじの呼び径 円筒部径 =
M10 10mm =
ねじの呼び径 円筒部径 <
M10 9.026mm <
ねじの呼び径 円筒部なし
M10 なし
有効径 円筒部径
8.2 ねじ部品 5/28 - ⑤
2.新六角ボルト (2)六角ボルトの部品等級 部品等級A B C 表面性状(粗さ)6.3a 12.5a (3)六角ボルトの強度区分 強度区分 3.6 5.6 8.8 4.6 5.8 9.8 4.8 6.8 10.9 A2-70 A4-70 A2-50 A4-50 (4)六角ボルトの形状および寸法
8.2 ねじ部品 5/28 - ⑥
3.新六角ナット (1)六角ナットの種類 (a)六角ナット ナットの呼び高さmが0.8d以上のもの m≧0.8d ひく (b)六角低ナット ナットの呼び高さmが0.8d未満のもの m<0.8d
d
m
m
8.2 ねじ部品 6/ 4 - ①
3.新六角ナット (2)六角ナットの形式による分類 (a)六角ナット -スタイル1、 -スタイル2、 -スタイルC (b)六角低ナット スタイル区分なし、面取りの有無による区分 (3)六角ナットの部品等級 部品等級A B C (4)六角ナットの強度区分 強度区分 4 5 6 8 9 10 12 (5)六角ナットの形状および寸法
8.2 ねじ部品 6/ 4 - ③
5.ナットの強度区分およびそれと組合わせるボルトJIS B 1052
強度区分
材 質
3.6 普通鋼、炭素鋼、SWCH(冷間圧造用炭素鋼)など
4.6 普通鋼、炭素鋼、SS400、S20C
4.8 炭素鋼、普通鋼SS400相当、SWRCH6R、SWRCH材
5.6 炭素鋼、S45C、S25Cなど
5.8 炭素鋼
6.8 炭素鋼、S45C、SCM432
8.8炭素鋼(ただし焼入れ焼戻しや合金元素で強化)S45C、熱処理で強化したSWRCH38Kなど
9.8SNB7(高温用合金鋼)、SCM435、炭素鋼(ただし焼入れ焼戻しや合金元素添加で強化)
10.9 合金鋼、SCM435、SCM440
12.9 合金鋼、SCM435
8.2 ねじ部品 6/ 4 - ⑤
※1鋼の特性と強度区分
ねじ部品の材料には、鋼、ステ
ンレス鋼、合金鋼、非鉄金属、プ
ラスチックなどが用いられる。材
料に引張荷重を不え、荷重による
伸びをグラフに表すと、右図のよ
うな荷重-伸び線図になる。ねじ
部品に多く用いられる鋼には軟鋼
と硬鋼とがあり、両者には降伏点
の現れ方に特徴がある。
荷重-伸び(応力-ひずみ)線図
8.2 ねじ部品 6/ 4 - ⑥
※1鋼の特性と強度区分
A点を上降伏点と言い、一般に降
伏点と呼ぶ。AA‘は曲線となるた
めフックの法則に従わないが、荷
重を徐荷した場合には永久ひずみ
は残らない。よって、A点より右側
が塑性変形となる。D点の最大荷重
点を単に引張強さと言う。
A=320N
D=400N のとき
A/D=320/400=0.8となり、
この材料の強度区分を4.8と称する。
軟鋼(延性(えんせい)材料)の場合
A D
400N
320N
8.2 ねじ部品 6/ 4 - ⑦
※1鋼の特性と強度区分
右図のように明瞭な降伏点を示
さない材料の場合は、 一定の永久
ひずみ(通常は0.2%の永久ひず
み)を生じる 公称応力σ0.2をオフ
セット法により求め、 降伏応力と
みなし、これを耐力と呼ぶ。
硬鋼(脆性(ぜいせい)材料)の場合
P:比例限荷重 E:弾性限荷重 B:最大荷重 F:破断荷重 σ0.2:0.2%耐力
σ0.2
←
荷重(応力)
伸び(ひずみ)→
※2 強度区分4.8とは
一の位の4は引張強さを100で割った値を示す。4の場合の引張強さは
400N/mm2である。小数点第一位の8は降伏点あるいは耐力を引張強さで
割った値である。よって、4.8の降伏点は、400×0.8=320N/mm2
8.2 ねじ部品 6/ 4 - ⑧
※3 ステンレス鋼ねじの強度区分
ステンレス鋼は鉄に12%以上のクロムと他元素(ニッケル・モリブデン・チタ
ン等)を添加し、耐食性・耐熱性を向上させた合金鋼である。
一般には大気中で自己丌動態被膜を形成し錆びにくい。金属組織により、オース
テナイト系・フェライト系・マルテンサイト系の3種類に大別される。また添加
元素の配合により数多くの種類があり、耐食・加工・磁性等それぞれの特性が強
化される。そのため、使用環境・用途・加工法に適した特性のステンレス鋼を幅
広く選択することができる(http://www.yura-sansyo.co.jp/knowledge/)。
8.2 ねじ部品 6/ 11 - ①
6.植込みボルト 7.その他のねじ部品 (1)四角ボルト、ナット (2)止めねじ (3)小ねじ (4)木ねじ、タッピンねじ (5)特殊な形のボルト、ナット ①六角穴付ボルト ②アイボルト ③ちょうボルト、ナット ④みぞ付き六角ナット ⑤Tみぞボルトナット ⑥座金組込み六角ボルト ⑦フランジ付六角ボルト、ナット ⑧基礎ボルト ⑨丸ナット 8.締結用部品の公差 9.スパナ、ねじ回し 10.座金 11.ねじのゆるみ止め
(1)
(2)
(3)
(4)
①
②
③
④
⑤
⑤
⑦
⑧
6
10
8.2 ねじ部品 6/ 11 - ②
12.ねじの大きさの計算
(1)引張り力(引張荷重)によるねじの強度計算
(2)せん断力(せん断荷重)によるねじの強度計算
(3)ねじ山の数(ねじ山のせん断荷重又は面圧)の強度計算
(4)引張りとねじり(複合荷重)によるねじの強度計算
(5)ねじ部品の疲れ強度(硬鋼の場合、強度区分8.8以上)
(6)固定用、漏れ止め用ボルト?
(1)
(4) (3) (2)
8.2 ねじ部品 6/ 11 - ③
12.ねじの大きさの計算
(1)引張り力(引張荷重)による計算
一般的に引張りまたは圧縮力で発生する応力σ
は、ボルトに働く荷重Fをそのボルトの断面積
Aで除算したものになる。
応力𝜎=ボルトに働く荷重𝐹
ボルトの断面積𝐴
𝐴 =𝜋𝑑2
4
𝐴 =𝐹
𝜎
ボルトの断面積AをJIS規格では
ねじの有効断面積と呼び、
A= 𝐴𝑠, 𝑛𝑜𝑚で表す。 𝑛𝑜𝑚 : 𝑛𝑜𝑚𝑖𝑛𝑎𝑙 名目的なという意味
8.2 ねじ部品 6/ 11 - ⑤
12.ねじの大きさの計算
(1)引張り力(引張荷重)による計算
※ 便覧8-37 8・41表参照 おねじ部品の保証荷重(有効断面積)
※ AsとAeとは
As:Stress Area (JIS B 1082)
Ae:Effective Sectional Area(有効断面積)(機械用語辞典S47.9)
8.2 ねじ部品 6/ 11 - ⑥
12.ねじの大きさの計算
(1)引張り力(引張荷重)による計算
①ねじの有効断面積
ねじの有効断面積 (𝐴𝑠, 𝑛𝑜𝑚) の計算式
は、JIS B 1082 「ねじの有効断面積及
び座面の負荷面積」に規定されている。
𝐴𝑠, 𝑛𝑜𝑚 =𝜋
4
𝑑2 + 𝑑3
2
2
𝐴𝑠, 𝑛𝑜𝑚 = 0.7854(𝑑 − 0.9382𝑃)2
𝐴𝑠, 𝑛𝑜𝑚 :メートルねじの有効断面積
(mm2)
π:3.1416
𝑑 :おねじの外径(mm)
𝑑1 :おねじの谷の径(mm)
𝑑2 :おねじの有効径(mm)
𝑑3 : 𝑑1
- 𝐻/6 (mm)
𝑃 :ねじのピッチ(mm)
𝑛𝑜𝑚 : 𝑛𝑜𝑚𝑖𝑛𝑎𝑙 名目的なという意味
𝐴𝑠
8.2 ねじ部品 6/ 11 - ⑦
軟鋼 硬鋼(合金鋼)
機械的性質12.9の0.2%耐力RP0.2は最小引張強さ1220×0.9≒1100N/mm2となる 機械的性質4.8の下降伏点ReLは最小引張強さ420×0.8≒336(340)N/mm2となる
(JIS B 1051)
8.2 ねじ部品 6/ 11 - ⑧
12.ねじの大きさの計算
(1)引張り力(引張荷重)による計算
②計算例(その1)
1本の六角ボルトでF=200kgfの引張荷重を繰返し(片振り、
鋼の安全率S=5)受けるのに適正なサイズを求める。
六角ボルトの材質はSS400、硬さHRB71、強度区分4.8と
する。
荷重FをSI単位に変換すると、重力加速度g=9.8m/s2
として、F=200×9.8≒1960N
降伏点ReL =340N/mm2、安全率S=5とし、
許容引張応力σt = ReL/S=340/5 =68N/mm2
断面積A=F/ σt =1960/68≒28.8mm2
A=𝐴𝑠, 𝑛𝑜𝑚≒28.8mm2以上のボルト、M8を使用する。
(M7も該当するが優先順位2となるため、一般的なM8を使用)