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レイアウトシミュレーションによるピッキング場設計支援
description
Transcript of レイアウトシミュレーションによるピッキング場設計支援
レイアウトシミュレーションによるピッキング場
設計支援
0555018 歸山 翔平
目次 研究の背景 研究の目的 レイアウトシミュレーションとは 実験概要 実験1~3のケースと結果 結論 今後の課題
物流センター設計物流センターレイアウト図 入荷作業(上)と出荷作業(下)
出典:写真と図でみる物流・配送センター設備システム事例集
ピッキング場設計ピッキング場レイアウト図 ピッキング作業
出典:物流改善事例大会2001(左図)、マテリアルフロー(右図)
ピッキング場の設計項目設計項目 詳細
デジタル伝票固定棚移動棚流動棚回転棚自動倉庫パレットケースバラパレットケースバラ摘み取り方式種まき方式スタッカークレーンフェースピッカーフォークリフトカート台車
ピッキング情報
保管設備
保管単位
ピッキング単位
ピッキング方式
作業機器
設計項目 詳細人コンベヤ無人搬送台車
棚レイアウトI型U型L型
商品ロケーション通路幅と通行制限
作業終了後常時
作業人数在庫量
搬送方法
作業の開始・終了位置
補充方式
以下の設計条件に基づいて行う必要がある。・出荷量・品目数・製品の形状・寸法・出荷指示・作業面積
レイアウトシミュレーションとは 設備やラインの配置、スペース効率、作業者の安全
衛生管理など製造ラインの設備上の制約を、3次元画像などの模擬実験によって予測・分析・改善するツールのことである。
面積、位置関係、人や設備の大きさや動きなどを表現することができる
出典:エイ・アイサービス(株) RaLC-Brainデモ
研究の目的 本研究では、レイアウトシミュレーションを
用いて、作業時間からみて、設計における概括的指針を与え、ピッキング場の概要設計支援を行うことを目的とする。
ピッキング場の設計支援
具体的には、ピッキング場の設計項目の内棚レイアウト、商品ロケーション、作業の開始・終了位置、在庫量、ピッキング方式を対象とする。
設計項目 詳細デジタル伝票固定棚移動棚流動棚回転棚自動倉庫パレットケースバラパレットケースバラ摘み取り方式種まき方式スタッカークレーンフェースピッカーフォークリフト人カート台車フォークリフトコンベヤ無人搬送台車
棚レイアウトI型U型L型
商品ロケーション通路幅と通行制限
作業終了後常時
作業人数在庫量
情報システム
ピッキング方式
ピッキング機器
搬送方法
作業の開始・終了位置
補充方式
ピッキング情報
保管設備
保管単位
ピッキング単位
設計条件出荷量品目数
製品の形状・寸法出荷指示作業面積
実験項目 シミュレーション実験1
作業の開始・終了位置、棚レイアウトの作業時間に与える影響を明らかにする。
シミュレーション実験2商品ロケーション、 A,B,C分類毎の在庫量の作業時間に与える影響を明らかにする。
シミュレーション実験3ピッキング方式(摘み取り方式、種まき方式)、1回あたりのピッキング量の作業時間に与える影響を明らかにする。
シミュレーション実験1 実験目的
作業の開始・終了位置、棚レイアウトの作業時間に与える影響を明らかにする。
作業の開始・終了位置 棚レイアウト縦置き横置き
①縦横混合②縦横混合
縦置き横置き
①縦横混合②縦横混合
同位置
別位置
作業の開始・終了位置について
同位置 別位置
始&終 始
終
始&終始&終 始
終
始
終
棚レイアウトについて横置き 縦置き
縦横混合① 縦横混合②
横置き 縦置き
縦横混合① 縦横混合②
シミュレーション実験1結果(同位置)
始&終
始&終
始&終
始&終
始&終
始&終
始&終
始&終
縦置き ②混合 ①混合 横置き( )1ピッキングあたりの作業時間 秒 60 61 62 62
作業時間差(秒) 0 1 2 2
1日に2000オーダー受けるとすると・・・
2秒 × 2000=4000秒(約1時間6分)
約3%の作業時間差となる。しかし・・・
シミュレーション実験1結果(別位置)
始
終
始
終
始
終
始
終
始
終
始
終
始
終
始
終
縦置き ②混合 ①混合 横置き( )1ピッキングあたりの作業時間 秒 94 97 97 98
作業時間差(秒) 0 3 3 4
約4%の作業時間差となる。
4秒 × 2000=8000秒(約2時間12分)
同位置の場合の動線距離
始&終 始&終
横置き 縦置き
別位置の場合の動線距離
始
終
始
終
横置き 縦置き
直線距離で同じ場所に取りに行く場合、横置きの方が迂回距離が長くなる
シミュレーション実験1まとめ 棚レイアウトは、作業の開始・終了位置に対
して、棚のピッキング面を直角に置くより、平行に置くほうが、作業時間が短くなる。
シミュレーション実験2 実験目的
商品ロケーション、 A,B,C分類毎の在庫量の作業時間に与える影響を明らかにする。
作業の開始・終了位置 棚レイアウト商品ロケーション A,B,C分類毎の在庫量縦置き横置き
①縦横混合②縦横混合
縦置き横置き
①縦横混合②縦横混合
A 2 B 2 C 2:日、 :日、 :日A 2 B 4 C 6:日、 :日、 :日A 2 B 6 C 10:日、 :日、 : 日
同位置
別位置
①分布②分布
③ ④分布 &
商品ロケーション分布①
始
A
BC
終
A
BC
始&終 始
A
BC
終
始
A
BC
終
A
BC
始&終
A
BC
始&終
商品を作業の開始・終了位置を結んだ線に対して、作業の開始位置から奥行き方向に平行に、 A,B,Cの順に配置する方法
商品ロケーション分布②
ABC B C始&終 始
ABC
終
B CABC B C始&終
ABC B C始&終 始
ABC
終
B C
始
ABC
終
B C商品を作業の開始・終了位置を結んだ線に対して、作業の開始位置から幅方向に平行に、 A,B,Cの順に配置する方法
商品ロケーション分布③&④
ピッキング動線の距離に応じて、短い棚から順に A,B,Cの順に配置する方法。
商品ロケーション分布③ 商品ロケーション分布④
A
B
C
始&終
A
B
C
始&終 始
終
ABC B C
始
終
ABC B C
A,B,C分類毎の在庫量について
A
BC
ABC
AB
C
A:2日、 B: 2日、 C: 2日A:2日、 B: 4日、 C: 6日A:2日、 B: 6日、 C: 10日
すべて同じ頻度でピッキングする理想的な場合
ピッキング頻度の低い商品がある場合
シミュレーション実験2結果(縦置き同位置)
60
5551
6057
55
60
54
50
0
10
20
30
40
50
60
2,2,2, 2,4,6 2,6,10
A,B,C分類ごとの在庫量
作業時間(秒)
①分布②分布③分布
A
BC
始&終
A
BC
始&終
ABC B C
始&終
ABC B C
始&終
A
B
C
始&終
A
B
C
始&終
分布①
分布②
分布③
縦置きと横置きの比較(同位置)A,B,C分類毎の在庫量が( A:2日、 B:6日、 C:10日)の場合
515355 55
5052
0
10
20
30
40
50
2,6,10 2,6,10
縦置き 横置き
作業時間(秒)
①分布②分布③分布
縦置きの方が作業時間差が大きい
商品ロケーションによる影響が強くでる
①分布 ②分布 ③分布縦置き -4秒 0 -5秒横置き -2秒 0 -3秒
シミュレーション実験2結果(縦置き別位置)
分布①
分布②
分布④
94 94 9294 91 8994 91 89
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
2,2,2, 2,4,6 2,6,10
A,B,C分類ごとの在庫量
作業時間(秒)
①分布②分布④分布
始
A
BC
終
始
A
BC
終
始
ABC
終
B C
始
ABC
終
B C
始
終
ABC B C
始
終
ABC B C
縦置きと横置きの比較(別位置)A,B,C分類毎の在庫量が( A:2日、 B:6日、 C:10日)の場合
9298
8995
8995
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
2,6,10 2,6,10
縦置き 横置き
作業時間(秒)
①分布②分布④分布
①分布 ②分布 ④分布縦置き 0 -3秒 -3秒横置き 0 -3秒 -3秒
縦置きも横置きも作業時間差が同じ
商品ロケーションによる影響は同じ
どの棚レイアウト、作業の開始・終了位置においても、すべての商品のピッキング頻度が同じという、いい在庫管理ができている場合は、どのように商品ロケーションを行っても差はない。逆にピッキング頻度の低い商品を多く抱えているという悪い在庫管理の場合は、動線に応じた距離に従って配置する方法がよい。
同位置の場合、横置きよりも縦置きの方が商品ロケーションによる影響が強くでる。
シミュレーション実験2まとめ
シミュレーション実験3 実験目的
ピッキング方式(摘み取り方式、種まき方式)、1回あたりのピッキング量の作業時間に与える影響を明らかにする。
ピッキング場 仕分け場4人 6人5人 5人6人 4人7人 3人8人 2人10人 0人 摘み取り方式
2個,6 ,10個 個 種まき方式
1回あたりのピッキング量 作業人数 ピッキング方式
1回あたりのピッキング量について
OrderListID ProductID Quantity Style From Location BarCodeP60 1 bara SPM 00-412-03-03P50 1 bara SPM 00-48-09-03P1 1 bara SPM 00-110-02-03P33 1 bara SPM 00-320-05-05P2 1 bara SPM 00-114-04-05P1 1 bara SPM 00-15-02-03P45 1 bara SPM 00-46-07-03P1 1 bara SPM 00-14-09-02P1 1 bara SPM 00-14-05-02P56 1 bara SPM 00-410-10-03P4 1 bara SPM 00-28-06-01P30 1 bara SPM 00-319-04-05P2 1 bara SPM 00-116-02-05P5 1 bara SPM 00-29-10-01P2 1 bara SPM 00-116-08-05P19 1 bara SPM 00-38-05-04P2 1 bara SPM 00-116-04-01P1 1 bara SPM 00-11-04-03P5 1 bara SPM 00-211-04-05P6 1 bara SPM 00-212-02-01
OrderListID ProductID Quantity Style From Location BarCode1 P60 1 bara SPM 00-412-03-03 11 P50 1 bara SPM 00-48-09-03 11 P1 1 bara SPM 00-110-02-03 11 P33 1 bara SPM 00-320-05-05 12 P2 1 bara SPM 00-114-04-05 23 P1 1 bara SPM 00-15-02-03 33 P45 1 bara SPM 00-46-07-03 33 P1 1 bara SPM 00-14-09-02 34 P1 1 bara SPM 00-14-05-02 44 P56 1 bara SPM 00-410-10-03 45 P4 1 bara SPM 00-28-06-01 55 P30 1 bara SPM 00-319-04-05 56 P2 1 bara SPM 00-116-02-05 66 P5 1 bara SPM 00-29-10-01 67 P2 1 bara SPM 00-116-08-05 78 P19 1 bara SPM 00-38-05-04 88 P2 1 bara SPM 00-116-04-01 88 P1 1 bara SPM 00-11-04-03 89 P5 1 bara SPM 00-211-04-05 99 P6 1 bara SPM 00-212-02-01 9
1回あたりのピッキング量が2個の場合平均2個、標準偏差1個の正規分布に従うものとした。
x 確立密度関数0 0.051 0.242 0.403 0.244 0.05
1を2つ2を4つ3を2つ4を1つ
x 確立密度関数0 0.051 0.242 0.403 0.244 0.05
1を2つ2を4つ3を2つ4を1つ
OrderListID ProductID Quantity Style From Location BarCode1 P1 1 bara SPM 00-110-02-03 11 P1 1 bara SPM 00-15-02-03 31 P1 1 bara SPM 00-14-09-02 31 P1 1 bara SPM 00-14-05-02 41 P1 1 bara SPM 00-11-04-03 81 P1 1 bara SPM 00-112-01-02 101 P1 1 bara SPM 00-17-01-02 141 P1 1 bara SPM 00-16-09-02 171 P1 1 bara SPM 00-112-01-04 181 P1 1 bara SPM 00-110-06-01 191 P1 1 bara SPM 00-13-06-03 221 P1 1 bara SPM 00-13-07-04 231 P1 1 bara SPM 00-11-08-03 261 P1 1 bara SPM 00-11-07-02 261 P1 1 bara SPM 00-14-08-05 291 P1 1 bara SPM 00-11-02-01 301 P1 1 bara SPM 00-18-08-05 311 P1 1 bara SPM 00-19-06-01 321 P1 1 bara SPM 00-17-09-02 331 P1 1 bara SPM 00-11-10-05 35
1回あたりのピッキング量413222132
摘み取り方式と種まき方式のモデルの全体像
摘み取り方式 種まき方式
シミュレーション実験3結果1回あたりのピッキング量が2個の場合
8368
57 63
94
71
0
20
40
60
80
6人 5人 4人 3人 2人 0人
4人 5人 6人 7人 8人 10人
種まき 摘み取り
作業時間(分)
シミュレーション実験3の結果1回あたりのピッキング量別ピッキング方式の比較
0
10
20
30
40
50
60
70
80
2 6 10
1回あたりのピッキング量
作業時間(分)
種まき方式摘み取り方式
シミュレーション実験3まとめ 1回あたりのピッキング量が多いときは、摘み取
り方式の方がよく、また、 1回あたりのピッキング量が少ないときは、種まき方式の方がよい。
結論 本研究では、レイアウトシミュレーションを
用いて、作業時間からみて、設計における概括的指針を与え、ピッキング場の概要設計支援を行うことを目的とした。具体的に、ピッキング場の設計項目の内、棚レイアウト、商品ロケーション、作業の開始・終了位置、ピッキング頻度、ピッキング方式を対象とし、シミュレーション実験を行った結果、設計における概括的指針を与え、ピッキング場の概要設計支援を行うことができた。
結論の詳細 作業の開始・終了位置
棚レイアウト 商品ロケーションA,B,C分類毎の在庫量
ピッキング方式(摘み取り方式、種まき方式)1回あたりのピッキング量始&終 始
終
始&終始&終 始
終
始
終
始&終 始
終
始&終始&終 始
終
始
終
作業時間が短い
A
BC
AB
C
すべて同じ頻度でピッキングする理想的な場合
ピッキング頻度の低い商品がある場合
どのように商品ロケーションを行っても差は出ない。
動線の距離に応じて配置する方法がよい。
A
B
C
始&終
A
B
C
始&終 始
終
ABC B C
始
終
ABC B C
1回あたりのピッキング量が多いとき
1回あたりのピッキング量が少ないとき
摘み取り方式の方がよい
種まき方式の方がよい
今後の課題 今回検討対象としていないピッキング場の設
計項目の検討 入荷や出荷も含めた物流センター全体におけ
る検討
ご清聴ありがとうございました。
モデル化対象項目
モデル化対象項目 モデル化番号作業の開始・終了位置 ①
棚レイアウト ②商品ロケーション ③
在庫量 ④出荷指示(1回あたりのピッキング量) ⑤
ピッキング方式 ⑥作業人数 ⑦出荷量 ⑧品目数 ⑨
製品の形状・寸法 ⑩ピッキング情報 ⑪保管設備 ⑫保管単位 ⑬
ピッキング単位 ⑭作業機器 ⑮搬送方法 ⑯
通路幅と通行制限 ⑰補充方式 ⑱作業面積 ⑲
本研究の対象ピッキング作業 本研究では、人手による台車ピッキングを想
定した。具体的には、作業者は、所定の位置で伝票を受け取り、固定棚にケース保管された商品を、台車をおしながら棚までいき、棚から商品を取り出した後、所定の位置へ商品を搬送する。
実験1の商品ロケーション 本実験では、商品ロケーションによる影響は考慮しないため、ランダム配置とした。
実験1の在庫量 本実験では、在庫を全くもたないことはない
ものとし、最低限の量として、 2日分とした。
実験1の出荷指示 1回のピッキング量が複数ある場合は、ピッ
キング量によって歩行距離が変わるため、純粋に棚レイアウトによる比較ができない。そのため、本実験では、棚レイアウトによる作業時間の変化傾向の知見を得て、ピッキング場設計の概括的指針を与えることが目的のため、最初は基本的な検討として、1回あたりのピッキング量を1とした。
実験1のピッキング方式 実験では、棚レイアウトによる作業時間の変化傾向の知見を得て、ピッキング場設計の概括的指針を与えることが目的のため、ピッキング方式による作業時間の影響がないように1つで行う必要がある。そこで、実環境においても多用されている摘み取り方式を用いることとした。
実験1の作業人数文献では、1日に約2000ケースの出荷を
行い、施設規模が53m ×111mにおいて、作業人数10人と示されていた。ただし、施設規模が53m ×111mであり、ピッキング場の規模は記されていなかった。本研究のピッキング場では、34m ×37mの規模である。そこで、本実験でも、この文献16)を参考に作業人数を10人とした。
参考文献全日本物流改善事例大会
実験1の出荷量 本実験では、すべての間口に対して行った。そのため、4000ケースとした。
実験1の取り扱い品目数 実際の現場では、物流センターが対象とする顧客数や業種などによって変わってくるが、多いところでは何千~何万品目、少ないところでは、何十~何百品目である。本実験では、上述したように、基本的な知見を得るため、取扱品目数は、作業時間に影響がでないため、最初は、取り扱い品目は3品目とした。
実験1の貨物の寸法について
29cm
32cm
46cm
29cm
32cm
46cm
一般的によく用いられているサイズ⇒120サイズ8)
参考文献8)伯水永志:「物流現場において重さの判断に及ぼす色彩の影響に関する研究」 東京商船大学 平成15年度卒業論文、p26-30
実験1の保管設備について参考文献を元に、棚の寸法を高さ2m、間口 2.5m、奥行き 0.75mと設定した。 1棚5間口、5段構成、1間口1商品を保管するとした。また、通常この様な棚を単独ではなく、ある程度つなげて使用しているため、2棚をつなげて 1つの棚として使用する事を想定した。
参考文献最新物流機器データガイドブック、p172
0.75m
2.5m
0.4m
2m
0.5m
0.75m
2.5m
0.4m
2m
0.5m
実験1の保管単位について保管単位は、上述したように、ケース保管と
する。
実験1のピッキング単位について ピッキング単位も、上述したように、実験1
と実験2では、ケースとし、実験3ではバラとした。
実験1の作業機器について参考文献を元に以下のように設定を行った。
・歩行速度:60m/分・商品を取る時間:2.2秒・商品を置く時間:2.2秒
参考文献中小企業庁 HP、物流 ABC準拠による物流施設パターン別ベンチマーキング 標準作業時間データベース解説編
実験1の搬送方法について
参考文献最新物流機器データガイドブック、p85
参考文献を元に、1.2m ×0.75mとした。
1.2m
0.75m
1.2m
0.75m
実験1の通路幅と通行制限について 手押し台車付きの時片側通行の場合:1m両方通行の場合:2m
参考文献物流設備機器 計画・設計ハンドブック、p36
実験1の補充方式について 作業終了後に補充する。
実験1の作業場面積について今回対象とするピッキング場の敷地は、34m ×37mの作業面積
実験1の全体像
実験2のモデル化について ①~②、⑤~⑦、⑨~⑲は、シミュレーション実験1と同一である。新たにモデルを構築したものについて次に示す。
モデル化対象項目 モデル化番号作業の開始・終了位置 ①
棚レイアウト ②商品ロケーション ③
在庫量 ④出荷指示(1回あたりのピッキング量) ⑤
ピッキング方式 ⑥作業人数 ⑦出荷量 ⑧品目数 ⑨
製品の形状・寸法 ⑩ピッキング情報 ⑪保管設備 ⑫保管単位 ⑬
ピッキング単位 ⑭作業機器 ⑮搬送方法 ⑯
通路幅と通行制限 ⑰補充方式 ⑱作業面積 ⑲
実験2の出荷量について
パターン1 パターン2 パターン3A 2日 2日 2日B 2日 4日 6日C 2日 6日 10日A 2800 2800 2800B 800 1600 2400C 400 1200 2000A 2800 2000 1550B 800 1150 1350C 400 850 1100A 1400 1000 775B 400 288 225C 200 142 110
圧縮在庫量
出庫量
在庫日数
在庫量
シミュレーション実験3-1について
1オーダー平均 ピッキング方式 作業人数 実験番号2個 種まき方式 60人 3-1-16個 種まき方式 29人 3-1-210個 種まき方式 21人 3-1-3
実験3-1の作業人数について
1オーダー平均個数 荷主数2個 4976個 18610個 111
実験3-1の取扱品目数について より実環境に近い検討を行うために、取扱品
目数を100品目とした。
実験3-1の貨物の寸法について
10cm
10cm10cm
10cm
10cm10cm
実験3-1の搬送方法についてコンベヤの運搬速度は、35m /秒とした。仕分け場における1コンベヤによる分岐数は
10荷主分とした。
実験3-1の結果
1オーダー平均 稼働率平均2個 10%6個 20%10個 30%
RaLCイメージ図
出力結果
シミュレーション実験2結果(横置き同位置)
62
5653
6258
55
62
5652
62 62 62
0
10
20
30
40
50
60
2,2,2, 2,4,6 2,6,10
A,B,C分類ごとの在庫量
作業時間(秒)
①分布②分布③分布
ランダム
シミュレーション実験2結果(混合②同位置)
61
5551
6157
54
61
5451
61 61 61
0
10
20
30
40
50
60
2,2,2, 2,4,6 2,6,10
A,B,C分類ごとの在庫量
作業時間(秒)
①分布②分布③分布
ランダム
シミュレーション実験2結果(混合②別位置)
97 97 9697 95 9397 94 9397 97 97
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
2,2,2, 2,4,6 2,6,10
A,B,C分類ごとの在庫量
作業時間(秒)
①分布②分布④分布
ランダム
シミュレーション実験2結果(横置き別位置)
98 98 9898 96 9598 96 9598 98 98
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
2,2,2, 2,4,6 2,6,10
A,B,C分類ごとの在庫量
作業時間(秒)
①分布②分布④分布
ランダム
ABC分布曲線について
208.1x5.1124y パターン1 パターン2 パターン3
A 2日 2日 2日B 2日 4日 6日C 2日 6日 10日A 2800 2800 2800B 800 1600 2400C 400 1200 2000A 2800 2000 1550B 800 1150 1350C 400 850 1100A 1400 1000 775B 400 288 225C 200 142 110
圧縮在庫量
出庫量
在庫日数
在庫量
シミュレーション実験3結果(オーダー平均6)
8368
60
85
122
56
0
20
40
60
80
100
120
6人 5人 4人 3人 2人 0人
4人 5人 6人 7人 8人 10人
種まき 摘み取り
作業時間(分)
シミュレーション実験3結果(オーダー平均10)
8368 61
82
121
55
0204060
80100120
6人 5人 4人 3人 2人 0人
4人 5人 6人 7人 8人 10人
種まき 摘み取り
作業時間(分)
シミュレーション実験3結果(オーダー平均別種まき方式の比較)
83
6857 63
9483
6860
85
122
83
6861
82
121
0
20
40
60
80
100
120
6人 5人 4人 3人 2人 6人 5人 4人 3人 2人 6人 5人 4人 3人 2人
4人 5人 6人 7人 8人 4人 5人 6人 7人 8人 4人 5人 6人 7人 8人
2 6 10オーダー数平均(個)
作業時間(分)
シミュレーション実験3結果(オーダー平均別摘み取り方式の比較)
56 55
71
0
10
20
30
40
50
60
70
2 6 10
オーダー数平均(個)
作業時間(分)
摘み取り方式の作業時間減少傾向について
始&終始&終 始&終始&終
同じ総量のピッキングを行うにしても、摘み取り方式の場合、平均個数が少ない方が、往復回数が増えてしまうため、その分だけ距離が伸びてしまうため、作業時間が増加する。
種まき方式の作業時間増加傾向について
ピッキング場 仕分け場4人 6人 1:23:46 1:22:485人 5人 1:08:44 1:07:516人 4人 0:57:15 0:56:147人 3人 1:03:56 0:47:538人 2人 1:34:32 0:42:204人 6人 1:23:26 1:22:265人 5人 1:08:32 1:07:336人 4人 1:00:52 0:56:037人 3人 1:25:07 1:00:188人 2人 2:02:33 1:17:204人 6人 1:23:41 1:22:405人 5人 1:08:40 1:07:466人 4人 1:01:28 0:56:107人 3人 1:22:15 1:00:308人 2人 2:01:30 1:32:19
ピッキング作業時間
2個
1オーダー数平均 作業人数 作業時間
10個
6個
1オーダー平均個数 荷主数2個 4976個 18610個 111
ピッキング改善事例うちわけ
レイアウトの変更 10作業環境の整備 5システム化・機械化 3その他 1
レイアウトが問題となっている
レイアウトの改善対象要素うちわけ
作業の開始・終了位置 0棚レイアウト 5商品ロケーション 7通路幅 3
商品ロケーションについて 商品番号順顧客別 配送先別 ABC別(出荷頻度、出荷量、金額)
参考文献: 7)株式会社ロジスティクス・サポート&パートナーズ HP
出荷頻度による ABC配置が効率的7)