情報社会論

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情報社会論. 2011 年度 情報文化学部共通科目 担当:小宮山智志. 本日の資料. 配布プリント:プレジデント  2010 年 4 月 3 日配信 「 雑誌記事なぜ「 100 円マック」でも儲かるのか:マック式ファイナンス論 」 映像資料: 2010 年 1 月 13 日 クローズアップ現代 激安に異変? 消費者つかむ新戦略 行動科学 年末スペシャル で紹介. マックのハンバーガー. 価格 100 円. 価格 210 円. 営業利益  12.9 円. 営業利益  34.7 円. 原材料費 57.5 円. - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 情報社会論

情報社会論

2011年度 情報文化学部共通科目担当:小宮山智志

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本日の資料

• 配布プリント:プレジデント  2010年 4月3日配信 「雑誌記事なぜ「 100円マック」でも儲かるのか:マック式ファイナンス論」

• 映像資料: 2010年 1月 13日 クローズアップ現代

• 激安に異変? 消費者つかむ新戦略• 行動科学 年末スペシャル で紹介

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マックのハンバーガー

価格210円

価格100円

原材料費 57.5円

営業利益 12.9円営業利益 12.9円

営業利益 34.7円営業利益 34.7円

グループワーク課題 1:なぜ価格を下げて、営業利益が  上がったのか。

Page 4: 情報社会論

グループワーク 2問題はないだろうか?

• グループで考えてみよう!• ヒント:社会的ジレンマ(行動科学)• 個人において、ある選択が効用大• しかし、皆がその選択をすると、皆がその選択をしないよりも集団全体として、損。

• 例:部室の掃除• 例:ホッケーヘルメット

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問題点

• 値下げすることで、販売個数が増えるから固定費が下がり、利益増大。

• 皆が、マネし始めたら、、、、• 他の外食産業も追随• 販売個数が伸び悩む。• 利益でない。• すると、、、

Page 6: 情報社会論

問題点続き• 価格競争• コスト削減競争• 労働賃金カット:非正規社員→労働意欲低下• 原材料費カット→安全性• お互い死活問題に。• 価格競争→給料下がる→貧乏→値下げしないと売れない→さらに価格競争→需要激減・雇用激減

• デフレスパイラル

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社会的ジレンマを起こさない方法は?

• スーパーマーケット オオゼキ• 1平方メートル当たりの売上 業界平均の 5倍

• 7: 3の法則 アルバイト・パート:正社員

• 逆転:正社員を 70%• 社員力アップで、売上アップグループワーク課題 3:オオゼキの例からデフレスパイラルで雇用激減という社会的ジレンマを起こさない方法を考えよう。

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非正規社員化・マニュアル職場 VSアイディア創出職場

• アイディア出せる方が楽しい。• 楽しければアイディアを出す。• アイディアを出せば、さらに儲かる。

• アイディア出せる方が楽しい。• 楽しければアイディアを出す。• アイディアを出せば、さらに儲かる。

・非正規社員・マニュアル化・つまらない。しかもデフレで給料カット・意欲減退。さぼる。手を抜く。・さらに利益減少

・非正規社員・マニュアル化・つまらない。しかもデフレで給料カット・意欲減退。さぼる。手を抜く。・さらに利益減少

Page 9: 情報社会論

働く人も、利用する人も、社会全体も

• 幸せになれる“情報化社会”を考える• 結局、利益が続く。• しかも、プライドが持てる。• プライド:監視がなくても不正しない。

• 子どもたちも“働きたい”• 新潟モデルが世界を変える。

Page 10: 情報社会論

しかし

• そのためには、アイディアを考える能力• アイディアを形にする能力が必要

集団で問題を解決する能力集団で問題を解決する能力

Page 11: 情報社会論

この講義では

• グループワークを通して、基礎的な能力の育成

お互いがお互いを苦しめ合う“情報社会”

お互いが楽しく働け、さらに環境破壊を起こさない“情報

社会”

この能力の使い方によっては

この能力の使い方によっては

Page 12: 情報社会論

情報化社会の誕生

• 参考文献:見田宗介 1996 『現代社会の理論~情報化・消費社会の現在と未来~』岩波新書( 465)

• 講義と並行してこの文献を読むことで「抽象的な理論を具体的な事例にあてはめて考える力」が効果的に身に付きます。

• 来週:情報化 /消費化社会の展開(第 2回・第 3 回)

Page 13: 情報社会論

<成績評価方法>

•  第 1 ~ 15 回のグループワーク・個人ワーク (35%)

• 最終レポート (65%)

• オリジナリティを高く評価

Page 14: 情報社会論

<受講に当たっての留意事項>

• 1.体調不良、忌引き、就職活動、部活動などで欠席した場合

• 第 16 回の授業での補講• 2. 授業中、私が説明しているときは、誰も話してはいけません。

• 小声でもダメです。私が聞こえなくてもあなたの周りの人が迷惑です。個人ワーク・グループワークのときは、どんどん周りの人と話してください。

Page 15: 情報社会論

来週

• 情報社会論用の専用ファイルを差し上げます。

• 毎週のグループワーク・質問・意見票• 配布資料やノートなどを綴じてください。

• あなたのあなたによるあなたのためのテキストが完成

Page 16: 情報社会論

新しい社会のモデル

• 私たちのいままでの情報化社会の常識• どのように出来上がってきたのか• それで何を得たのか• 何を失ったのか• 次の“情報化社会”の条件は?• 考えて行こう。

Page 17: 情報社会論

日のポイント1926~ 30年と1954~ 58年の違いはなんだろう?

どうしてだろう?

Page 18: 情報社会論

資本としてのお金

=お金を生むお金投資

工場を作る。

原材料を買い、人を雇う。

商品を売る。

利益

雇用増える。

給料アップ 消費拡大

資本主義のしくみ

Page 19: 情報社会論

みんなお金持ち

ドンドン事業拡大人をドンドン雇う

ドンドン設備投資

人手足りない!

 ドンドン内定

 アルバイト代も

  うなぎ上り

ますます、みんなお金持ち。

Page 20: 情報社会論

モノが売れるぞ!

工場を拡大!

いいなぁ。ウチも作ろう!

銀行からお金借りるお金

製品

製品

製品

製品

お金

製品

製品製品

製品

生産しすぎる! 売れ残る…

借金返せない

倒産!!

Page 21: 情報社会論

不景気へ…競争して投資 供給>需要

借金返せない

倒産

(不良債権)売れない

失業増大

みんな貧乏

「事業拡張すれば儲かる」

先を争って、生産」どっかで、売れる量(需要)より生産量(供給)が上回る

くりかえし!

Page 22: 情報社会論

日のポイント1926~ 30年と1954~ 58年の違いはなんだろう?

どうしてだろう?

Page 23: 情報社会論

生産性の低い時代(産業革命以前)

• イギリス• 共有地の悲劇!• 村の皆の土地:牧草が生えていた。• 羊を飼っていた。• 必要を超えて飼うことはなかった。• たくさん羊の毛があっても、加工するのが間に合わない。

Page 24: 情報社会論

産業革命!

• 工場で毛織物生産!• 手工業よりはるかに生産性高い。• どんどん作れる。• すると…どうなる?

Page 25: 情報社会論

グループワーク・質問・意見票

• ケースナンバーは、学籍番号の下ヒトケタです

• 自分のケース番号のカゴに• グループワーク・質問・意見票提出。

Page 26: 情報社会論

① まず、自己紹介。② 用紙にメンバーの名前・学籍番

号・ケース番号を書く。③お互いに意見を交換(発案者の氏

名) 課題 1・ 2の欄に記入。 

手順

Page 27: 情報社会論

再録:社会的ジレンマ

• 社会的ジレンマ• 個人において、ある選択が効用大• しかし、皆がその選択をすると、皆がその選択をしないよりも集団全体として、損。

• 例:部室の掃除• 例:ホッケーヘルメット

Page 28: 情報社会論

羊…

• 手工業→産業革命• 生産量増大• 羊毛の需要大• 羊増やす(共有地=餌足りない)• 羊やせる• 羊増やす• 共有地全滅!

Page 29: 情報社会論

社会的ジレンマの例としては○

• けど不思議!• 工場生産拡大!(供給)• 需要は? 誰が毛織物買う?• 輸入していた分を自国で賄う!• 一人が何着も買うように!• それにしても、

Page 30: 情報社会論

さらに生産性アップ

• 生産量増大• 売れないと困ってしまう!(先週の不

景気のしくみ)

Page 31: 情報社会論

不景気へ…競争して投資 供給>需要

借金返せない

倒産

(不良債権)売れない

失業増大

みんな貧乏

「事業拡張すれば儲かる」

先を争って、生産」どっかで、売れる量(需要)より生産量(供給)が上回る

くりかえし!

Page 32: 情報社会論

さらに生産性アップ

• 生産量増大• 売れないと困ってしまう!(先週の不

景気のしくみ)• このままだと…倒産!• イギリスの毛織物の需要の先は?• グループワーク課題 1

Page 33: 情報社会論

① まず、自己紹介。② 用紙にメンバーの名前・学籍番

号・ケース番号を書く。③お互いに意見を交換(発案者の氏

名) 課題 1の欄に記入。  文章で書こう!

手順

Page 34: 情報社会論

生産するよりも

• 売る方が大変になってきた時代。• 生産能力アップした。• 需要を超え出した。• テキスト  T 型フォード• 自動車 手工業→流れ作業の工場• イギリス:植民地 原料輸入 製品輸出• 日本や、アメリカも• 次のターゲットは、、、中国市場争奪戦

Page 35: 情報社会論

ガンダムデスティニー

• 生産拡大に• 需要が追い付かない。• そして大恐慌!• 人々は、どうしただろうか• ここでガンダムに学ぼう!

Page 36: 情報社会論

グループワーク

• どうやって、大恐慌後、どのように需要をつくった?

グループワーク 2(課題 2)

Page 37: 情報社会論

第一次世界大戦と日本経済

債務債権

1914 7年 月1918 12年 月0

200400600800

1000

1200

1400

1600

1800

2000

100対外債務・債権対照表( 万円)債務 債権

1914 7年 月 1963 4471918 12年 月 1638 1925

近代日本経済史要覧 100ページ

ヨー

ロッ

パが戦場

需要生まれる

債務

借金

国が

一転、

債権

貸す方

国に

Page 38: 情報社会論

高橋是清蔵相

1932年 有効需要創出:軍事費も増加

景気:総需要 政府→重化学工業発達・景気回復→輸出による需要を生み出す。

1934年 インフレを懸念し、軍事費押さえる

1936年  2月 26日 軍部により殺害      その後、軍事費増大の一途

Page 39: 情報社会論

儲かるから人々争って投資 過剰投資

(大)恐慌(いまの不況よりもっとヒド

イ)

供給>需要

経済的困窮軍事拡張して戦争すれば需要が生まれる

(壊しては作るのくりかえし)

社会主義の考え!

計画して生産!恐慌起きない

もう戦争繰り替えさない

ためにも社会主義

別の国では

Page 40: 情報社会論

課題 1:先週の復習

• 第一次世界大戦前後で、日本の債務と債権の額はどのように変化したか。またその原因はなにか。

• グループワーク!

Page 41: 情報社会論

先週の課題 3

• 1950年代=好景気が続いた• 過剰供給気味に• 1957年:モノが売れなくなった!• しかし、大恐慌にはならず!• 1929年との違い戦争ではなく需要を創った!

• 何だろう?• ヒント:携帯

Page 42: 情報社会論

皆さんの回答から

• 新しいものをつくった!• なるほど→売れるといいのだけれども• 売れるように良いものを創った。• なるほど!→これが間に合えば 1929年も戦争への道を進まなくてすんだ。

• 供給>需要のときに画期的な新製品で良いものが生まれるとは限らない!

Page 43: 情報社会論

テキストの例から

• フォード  T 型フォード• 安くて、丈夫で長持ち• 売れた!• しかし、普及したことで、売れなくなる。

• すると、工場、困る! 不況へ…

Page 44: 情報社会論

GM

• 新しい画期的なクルマ• そうそう作れない。• しかしもう需要はいっぱい。• ×戦争で壊す• デザインと広告とクレジット

Page 45: 情報社会論

モデルチェンジ

• 画期的な技術…はそうそう生まれない。• そこで、デザインを変える!• そして宣伝する(情報による需要の創出)• 「今年の新型はカッコイイ」• 翌年…「今年の新型はカッコイイ」• いままでのクルマを下取りに出してもらって、新型を買ってもらう(クレジット!)

Page 46: 情報社会論

過剰投資(再:バブルの説明)

競争して投資 供給>需要

借金返せない倒産

(不良債権) 売れない失業増大みんな貧乏

情報化社会モード:需要を創出

Page 47: 情報社会論

社会主義との違い

社会主義「計画経済」~生産をコントロール(制限)

情報化社会・社会主義どちらも需給の関係

バランス

恐慌を起こさない。しかし

情報化社会~消費・欲望をコントロール

(解き放つ!)

エリートが制限する

それぞれの(?)欲望のおもむくまま!

自由が欲しい!資本主義魅力的 社会主義抑圧

Page 48: 情報社会論

必要からの自由 1(モード  24ページ)

a:購買のリズム(スピード)

u:消費(必要)のリズム(スピード)

使い切ると買う安くて、長持ち。

一度買ったら、なかなか買ってもらえない。

使えるうちに

次のを買う

どうしたら、まだ使えるものを持っている人が買って

くれる?

a=u

a>u

Page 49: 情報社会論

課題 2A > U (モード)の例を考えて

見よう!• 使い切る前に買っちゃう。• 今の世の中、いっぱいあります。• 探して見よう!• 周りの方と相談してください。• グループワークの用紙にお書きください。• どうしたらまだ使えるものを持っている人に、また買ってもらえるのか、考えてみよう。

Page 50: 情報社会論

① まず、自己紹介。② 用紙にメンバーの名前・学籍番号・ケース番号を書く。

③お互いに意見を交換(発案者の氏名) 今回に限り下半分を空けておいて! さらにグループワークがあります!  

手順

Page 51: 情報社会論

注意

• 先週説明• 買いだめ:いずれ使う A= U

• お米を 5KG 買っても、 10KG 買っても使い切るなら A =U

• ついつい使い忘れ。賞味期限切れの食品

• →A>Uか

Page 52: 情報社会論

テキストの説明

• T型フォード• 大量生産で安くて、長持ち• 爆発的ヒット• しかし、、、• 普及後売れない!• そこでGM デザインで売る• 年次モデル

Page 53: 情報社会論

A > U:モード

• 課題1• モードとは何か、先週の授業の説明を確認しよう。

• わからなかったら、必ず、分かる人に聴いて下さい。

• 少々、記憶力がいいことよりもとっても大切な能力です、きちんと人に聴けるチカラ。

Page 54: 情報社会論

A>Uモード 皆さんの例

• 化粧品   昨年の春もの残っていても…• 流行が変わっている!• ゲーム機・ゲームのソフト・カードゲーム• 携帯電話• クルマ• スニーカー• ビックリマンチョコ• など

Page 55: 情報社会論

日本は?

• 昭和 25年 第一次産業就業者割合  48.5%• (ちなみに平成 17年は  5.1%)• 昭和 25年当初の農家• ほとんど消費社会に参加していない!• 日常的に買い物をするという感覚のない人が半数! 

• モードとは程遠い人が、国民の大半!• どのように変化したのか。何を失ったのか?

Page 56: 情報社会論

課題 3 昭和 26年

• ある農村の四女• 10歳• 今日から家族の夕飯を作ることに• 6人家族(お父さん・お母さん・姉妹 4人)• さて夕飯代は?• 買い置きした食材の購入費も入れます。• ガス代・電気代・水道代も算入• 鍋や包丁などの減価償却費は入れない。

Page 57: 情報社会論

伊藤正直他監修 2005

『昭和の時代』小学館 から平成 12年の日本人の摂取カロリー

1948キロカロリー

コメ約 30%

魚約7%

肉約 10%

小麦約 12%

Page 58: 情報社会論

自給率は?(カロリー ベース)

Page 59: 情報社会論

昭和 35年当時は?

• コメ・小麦からの摂取カロリーは何%• 肉・魚は?

国の自給率 100%≠国民自給自足

Page 60: 情報社会論

さて昭和 35年は?

カロリーはいまよりとってい

た!2096キロカロ

リー

コメ約 60%

小麦約8%魚約5%

肉約 1.6%

Page 61: 情報社会論

昭和 35年当時は?

• コメ・小麦からの摂取カロリーは何%• 肉・魚は?

• →当時の生活を想像してみよう。

• 都市と、農村、漁村で違うだろう。• いろいろな人々の生活の合計です!• 課題2:グループワーク

国の自給率 100%≠国民自給自足

Page 62: 情報社会論

アメリカからの援助:給食のパン

Page 63: 情報社会論

当時の生活は

• 農村・漁村は、• トトロを見てみよう!• 畑のシーン• あるものを食べていた!• ないもの買って食べる→めったにしない。• 肉:一部の人• 魚:一部の人以外は、手に入ったときに食べる。または特別な時に買う。

Page 64: 情報社会論

昭和 26年

• ある農村の四女• 10歳• 今日から家族の夕飯を作ることに• 6人家族(お父さん・お母さん・姉妹 4人)• さて夕飯代は?• 買い置きした食材の購入費も入れます。• ガス代・電気代・水道代も算入• 鍋や包丁などの減価償却費は入れない。

コメ:自家製野菜:自家製肉:買わない魚:買わない 水道:井戸

ガス:マキマキ:里山から電気:炊飯器はカ

マド

買うのは、塩ぐらい!

     一食、6人で80グラムとしてもいまの物価で 10円しない。

買うのは、塩ぐらい!

     一食、6人で80グラムとしてもいまの物価で 10円しない。

Page 65: 情報社会論

新潟:明田(大学の近く)昭和 30年の風景

Page 66: 情報社会論

一家に一台(一匹!)牛か馬

運搬農作業

肥料も馬・牛で=自家制!

Page 67: 情報社会論

めったに買い物しない

• お正月に服や靴を買うなど• お金を使うのは、特別なこと• × 毎日、お金を使って生活する• 基本的に自給自足• あるものを使って生活する。

Page 68: 情報社会論

トトロ:戦後 昭和 30年代

• 農業中心から、第二次、第三次産業へ• どうやって?• 自給自足から、買うという時代へ• 私たちがトトロ、想像が難しいように、自給自

足の人々が、「買う時代」想像難しい。• 農業:食べていける。必要なもの揃っている• →関心すら持ってもらえない!• どうして急激に変化したのか…

Page 69: 情報社会論

わずか数十年

• 「使い切るって何?」• 私もモードの申し子!• どうやって日本人は短期間に意識を変えていったのか!

• 政府の政策…• どんな政策とったと思う?• 農家を消費者にするには?• 課題3:グループワーク!

Page 70: 情報社会論

A > U (モード)a:購買のリズム(スピード)

u:消費(必要)のリズム(スピード)A(購買のリズム)の方が、  

     U(消費のリズム)よりも速い行動

×需要を生み出す。目的であって定義ではない。×情報化・使えるものを捨てさせる。:手段であって定義ではない。

聞かれた質問に答えられるようにしよう。聞く能力=とっても大切なコミュニケーション能力

Page 71: 情報社会論

課題の画面だけみても

• 答えられないようになっています。• 話を聞いていいないと課題がなんだかわからないようになっています。

• 用語の定義を捉えて• 文と文の関係を捉えて• 段落と段落の関係を捉えて• 理解する練習:コミュニケーション能力

自分の能力を  

確かめよう!

間違えることがある

=他のチー

ムに確認

とっても大切!!

Page 72: 情報社会論

課題 1

• モードの定義を書いてください。

Page 73: 情報社会論

わずか数十年

• 「使い切るって何?」• 私もモードの申し子!• どうやって日本人は短期間に意識を変えていったのか!

• 政府の政策…• どんな政策とったと思う?• 農家を消費者にするには?• 課題3:グループワーク!

Page 74: 情報社会論

皆さんのレポートから• トラクターを無料で 貸 し出す• →トラクターを信頼してなかったそうです。• 重たい機械:田んぼを固める• 燃料が漏れたら?• 農地を買い取って、工場に。• →このときからはじまっていましたが、本格化するのは、もう少し先(例:成田闘争)。

身内を販売員に!取り込む

Page 75: 情報社会論

牛や馬を• 使わないようにさせるために税金をかけた。

• なるほど。けど、税金には理由がいります。

• →トラクターや化学肥料を使わなければならない状況へ…

• →税金をかけるのではなく…

Page 76: 情報社会論

農業をモードへ

小さな農村

公共投資(皆の税金を投入):重化学工業へ:給料いいぞ

離農して都市へ 労働力(次男・三男)

農薬 ・化学肥料経済加速 高度経済成長!!

システムの外部 環境

情報化社会のシステム拡大 需要の増大(モード)

資源

大量生産大量消費

破棄

どうなったのか…

いままで自然から直接得ていたもの

→購買するように市場を通して買う

需要拡大

労働力不足

Page 77: 情報社会論

課題 2 ロールプレイング 1• ここは熊本、水俣地域。 1953年。• 登場人物:工場長• 最近、ネコ「狂い死」多発!• 漁師さん:まっすぐ泳げない魚• 自分の工場が原因らしい。• しかし、工場に莫大な投資…• みなさんならどうする?

Page 78: 情報社会論

週刊こどもニュース

• 課題 3:水俣病のしくみは?• 工場は何をしたのか、記録しよう。

Page 79: 情報社会論

例 農薬

25年前の

ある農家商業用:農薬 を使っていた。自家消費分:無農薬 !

農薬づ けのものは自分は口にしない

しかし虫の食った野菜

売れない!!

需要重視

昭和 35年の世界なら 基本的に自分・家族・目の前の人々が食べる→自分たちが必要な食べ物しか、作らない!

コミュニティの論理

Page 80: 情報社会論

モード=新しいこと○=古いこと ×

• 次々と需要を生み出すために• ちょっと前の古いものを次々と否定!• 「もう古いよ」「捨てて新しいモノへ移ろう」

• ちょっと前の自分たちの生活・思考・あこがれ→すぐに否定。次の新しいものへ

• 伝統から切り離されただけでなく、ずっと前の生活。古臭い生活。 ×

• 忘れ物 1:伝統・文化からの自由

Page 81: 情報社会論

忘れ物 2 =「必要」からの自由• トトロのころ:“必要(生きていくのに必要)”なものを作っていた。

• モード:新しい「必要」(≠“必要”)• トトロ:電話なくても生きれた(村で一台!)• 昭和 50年代:電話が一家に一台ないと生活困難(小学校連絡網・書類でも電話番号欄)

• いま公衆電話すらなくなり、一人一台ケイタイ時代

• “必要”とは異なる自分たちで作り上げ、(モードのために)引き上げられ続ける「必要」

Page 82: 情報社会論

忘れ物2:必要が挙げられた例

• 必要から必要に代わって、• 必要が作られていく!• =需要が作られる=モード• 皆さんの身の回りで例を考えてみよう。• モードの中でも、特に• 「周りが持つことによって自分も持つ必要」が生まれる例を考えてみよう。

Page 83: 情報社会論

必要の例1:ケイタイ

• 子供ができたとします。小学校に入学しました。

• ケイタイゲーム機を欲しがっています。• 買ってあげる? 買ってあげない?• 理由を考えてください。• レポート用紙  1/4

Page 84: 情報社会論

たぶんもう

• 汲み取り式の「虫」や「お釣り」に耐えられないように。

• 一度シャワー付きトイレになれてしまえば、紙で拭くだけなんて耐えられない。

• 姉さんは、子供にDS買ってあげるか悩んだけど(大人だってやり始めたら止まらない)、やっぱり買いました。友達と遊ぶこと考えて。

• 一日のゲームは 30 分の約束で。

Page 85: 情報社会論

私たちこそが• 次から次へと「必要」なものを買いそろえる

• いつまでたっても買い揃わない• そろえなきゃ。=今は完全じゃない。• ⇒つねに自己否定 • 自己否定=そろっていない他者も否定• 他人の悲鳴が聞こえない• 自分の悲鳴すら聞こえない私たちが、次の加害者になってしまうかも

お互いが、お互いに殺しあう…

私たちが、次の加害者になってしまうかも

お互いが、お互いに殺しあう…

Page 86: 情報社会論

コミュニティーの論理は完ぺきなのか?

• 自己完結。• 変化に乏しい。• 高度経済成長はなかった。• 高度経済成長がなければ• いま私たちがここに集っていることはないだろう。

• そして、私たちは、トトロに戻れるだろうか?

Page 87: 情報社会論

ナタデココ

• 1993年• デニーズのメニューで• 日本中、大ブーム!• 原料はココナッツ• さて、原産国(東南アジア)では何が起こる?

Page 88: 情報社会論

今日のポイント

• 貨幣への疎外(=遠ざけられる)• 貨幣からの疎外• 貧困=貨幣からの疎外だと考えがち• まずは、貨幣がなくては生きていけないように貨幣への疎外が始まる。

• トトロ⇒水俣の話

Page 89: 情報社会論

グループワーク

• 出典:「日本のブームが起こしたナタデココの悲劇」 世界週報 ( 2004.10.5)

• ここの講義でのどこかの話に似ていないか。

• グループで話し合ってみよう。• 課題2・3

Page 90: 情報社会論

資本としてのお金

=お金を生むお金投資

工場を作る。

原材料を買い、人を雇う。

商品を売る。

利益

雇用増える。

給料アップ 消費拡大

資本主義のしくみ

Page 91: 情報社会論

みんなお金持ち

ドンドン事業拡大人をドンドン雇う

ドンドン設備投資

人手足りない!

 ドンドン内定

 アルバイト代も

  うなぎ上り

ますます、みんなお金持ち。

Page 92: 情報社会論

モノが売れるぞ!

工場を拡大!

いいなぁ。ウチも作ろう!

銀行からお金借りるお金

製品

製品

製品

製品

お金

製品

製品製品

製品

生産しすぎる! 売れ残る…

借金返せない

倒産!!

Page 93: 情報社会論

不景気へ…競争して投資 供給>需要

借金返せない

倒産

(不良債権)売れない

失業増大

みんな貧乏

「事業拡張すれば儲かる」

先を争って、生産」どっかで、売れる量(需要)より生産量(供給)が上回る

くりかえし!

Page 94: 情報社会論

農業を情報化

小さな農村

公共投資:重化学工業へ

離農して都市へ

労働力

農薬 ・化学肥料経済加速 高度経済成長!!

システムの外部 環境

情報化社会のシステム拡大 需要の増大(モード)

資源

大量生産大量消費

破棄

どうなったのか…

いままで自然から直接得ていたもの

市場を通して買う

需要拡大

Page 95: 情報社会論

今日のポイント

• 貨幣への疎外(=遠ざけられる)• 貨幣からの疎外• 貧困=貨幣からの疎外だと考えがち• まずは、貨幣がなくては生きていけないように貨幣への疎外が始まる。

• トトロ⇒水俣の話

Page 96: 情報社会論

グループワーク

• 出典:「日本のブームが起こしたナタデココの悲劇」 世界週報 ( 2004.10.5)

• 貨幣への疎外について、この例を用いて説明しよう。

• 課題 1

Page 97: 情報社会論

国内で環境意識高まる…

• 農薬 規制・ゴミ問題• 海外で同じことを!• 農村部分→”発展途上”国(「貨幣」尺度)

• 都市の部分→先進国

Page 98: 情報社会論

• 貧困って• 一日当りの生活費で定義

↓貨幣を必要とする状況での欠乏        

   ⇒貨幣からの疎外     この疎外の前に 存在する疎外 貨幣への疎外        貨幣がなくては生きていけない        ように(トトロから情報

化へ) 二重の剥奪

Page 99: 情報社会論

価格競争マックの例

低賃金国内:人で余る

海外で原材料+加工

原材料費カット

間接化

けど「必要」水準アップ

けど「必要」水準アップ

より「ともかく安いもの」売る方も買う方もどんどん 間接化

南の貧困

北の貧困

Page 100: 情報社会論

私たちのモードと発展途上国

日本国内• 生産能力アップ• 供給>需要• モード• 昭和 30年代• 貨幣への疎外• 貨幣からの疎外• =必要から必要

海外(発展途上国)

• 製品を買ってもらう。• 原材料を(安く!)提供してもらう。

デフレスパイラルデフレスパイラル

けど必要あがる。けど必要あがる。

より無理な低賃金より無理な低賃金

Page 101: 情報社会論

昨夜: NNN ドキュメント’ 11• 原発 予備のディーゼル発電機• 安全な原発建屋でなく、なぜタービン建屋?• 気がつかないはずはない(元東電副社長)• コスト気にして?• 一部の学者:危険性を主張• しかし官庁は確率が低いと無視• 2007年 中越沖地震:予想を超える揺れ• →発電機故障• 水俣病のときと良く似ている。モード維持重視

Page 102: 情報社会論

スリーマイル島原発事故

• ハロルトデントン氏(元原子炉規制部長)

• 全権限 人でもモノでも• 事態の収束のみを考える• モードのことは、考えない。

Page 103: 情報社会論

• 復習

Page 104: 情報社会論

儲かるから人々争って投資 過剰投資

(大)恐慌(いまの不況よりもっとヒド

イ)

供給>需要

経済的困窮軍事拡張して戦争すれば需要が生まれる

(壊しては作るのくりかえし)

ガンダムデスティニー

Page 105: 情報社会論

テキストの例から

• フォード  T 型フォード• 安くて、丈夫で長持ち• 売れた!• しかし、普及したことで、売れなくなる。

• すると、工場、困る! 不況へ…

Page 106: 情報社会論

GM

• 新しい画期的なクルマ• そうそう作れない。• しかしもう需要はいっぱい。• ×戦争で壊す• デザインと広告とクレジット

Page 107: 情報社会論

モデルチェンジ

• 画期的な技術…はそうそう生まれない。• そこで、デザインを変える!• そして宣伝する(情報による需要の創出)• 「今年の新型はカッコイイ」• 翌年…「今年の新型はカッコイイ」• いままでのクルマを下取りに出してもらって、新型を買ってもらう(クレジット!)

Page 108: 情報社会論

競争して投資 供給>需要

借金返せない倒産

(不良債権) 売れない失業増大みんな貧乏

情報化社会モード:需要を創出

Page 109: 情報社会論

必要からの自由 1(モード  24ページ)

a:購買のリズム(スピード)

u:消費(必要)のリズム(スピード)

買ったモノ

使い切る

安くて、長持ち。

一度買ったら、なかなか買ってもらえない。

使い切らなくても買ってしまう

どうしたら、まだ使えるものを持っている人が買って

くれる?

a=u

a>u

Page 110: 情報社会論

• 貧困って• 一日当りの生活費で定義

↓貨幣を必要とする状況での欠乏        

   ⇒貨幣からの疎外     この疎外の前に 存在する疎外 貨幣への疎外        貨幣がなくては生きていけない        ように(トトロから情報

化へ) 二重の剥奪

Page 111: 情報社会論

価格競争マックの例

低賃金国内:人で余る

海外で原材料+加工

原材料費カット

間接化

けど「必要」水準アップ

けど「必要」水準アップ

より「ともかく安いもの」売る方も買う方もどんどん 間接化

南の貧困

北の貧困

Page 112: 情報社会論

コンゴのコルタン

• 私たちのモードの発展と発展途上国の関係をコンゴのコルタンの事例で考えてみよう。

• NHK衛星第一  BS 世界のドキュメンタリー<シリーズ グローバル化の影で>「コンゴ 鉱物資 源 争奪戦」~ 2009年

Page 113: 情報社会論

紛争の資金に

• では、私たちは情報機器を買わなければ解決するのか?

• 法律で紛争に関わる資 源 の売買を禁止すればいいのか?

• 問題解決しない。• 不可視化・間接化が進むだけ• 参照:農薬 問題

Page 114: 情報社会論

ケイタイとモード• つぎつぎと新しい機種• バッテリー交換すれば、使えるけど新機種に買い替え。

• 大量取得・大量生産・大量消費・大量破棄

• 小型・軽量化は資 源 の節約?!• 小型・軽量化のために希少金属を使用• 資 源 をむしろ消費:希少金属をめぐり、紛争すら起きている

114

Page 115: 情報社会論

先週の課題=今週の課題とつながってい

ます。• 私たちのモードの発展と発展途上国の関係をコンゴのコルタンの事例で考えてみよう。

• NHK衛星第一  BS 世界のドキュメンタリー<シリーズ グローバル化の影で>「コンゴ 鉱物資 源 争奪戦」~ 2009年

このシートの前に!

Page 116: 情報社会論

私たちのモードと発展途上国

日本国内• 生産能力アップ• 供給>需要• モード• 昭和 30年代• 貨幣への疎外• 貨幣からの疎外• =必要から必要

海外(発展途上国)

• 製品を買ってもらう。• 原材料を(安く!)提供してもらう。

デフレスパイラルデフレスパイラル

けど必要あがる。けど必要あがる。

より無理な低賃金より無理な低賃金

携帯ゲーム機行き渡る⇒新デザイン・新型発売

12800円の低価格ファミコンより安い!

ゲームボーイゲームボーイライトゲームボーイカラーゲームボーイアドバンスなど

爆発的ヒット日本で 3000万台以上、世界で一億台以上販売

Page 117: 情報社会論

コンゴ民主共和国では

先進国• コルタン(ゲームボーイ• のコンデンサに使用)• 蓄電能力に優れる 小型化成功

• 需要維持のため• 次々と新デザイン• モード• 購買のスピード>消費のスピー

コンゴ• 紛争(植民地支配時代からの民族紛争)

• 民衆:紛争で働き口なし• 農業も兵士に取られる• 貨幣への疎外• →貨幣からの疎外へ

資金を得て激化

児童労働安く手に入る

オーストラリアの鉱山閉山

デフレ進行

Page 118: 情報社会論

グループワーク予告

• 私たちのモードの発展と発展途上国の関係  をプラネテスの事例で考えてみよう。• その際、必ず以下の用語は使用しよう。

– 貨幣への疎外・貨幣からの疎外– モード– 情報化社会

118

Page 119: 情報社会論

冬タイヤ

• 日本・アメリカ・ヨーロッパのメーカー

• アジアのメーカーも増えてきた。• 断然安い!• しかしブリジストンを買うのはなぜ? 課題 1:グループワーク

Page 120: 情報社会論

コンゴ民主共和国の隣国

• ルワンダ• よく似た状況• コンゴ・ルワンダともにベルギーの植民

地• ツチ族 富 • フツ族 貧• 植民地時代に格差作られた• →内戦の最大の原因(の一つ)

Page 121: 情報社会論

飛ばし飛ばしビデオ(植民地・民族対立・村で説得

まで)• 2010年 4月 4日 (日 ) 午後 9 時 00 分~ 9 時 49 分• NHK 総合テレビ• ディアスポラ(離散者) 内戦逃れて海外へ• 成功して、、、荒れた故郷立て直すために• 戻ってきた!• 都市部豊かに• しかし農村部:コンゴからの難民も厳しい経済状況

Page 122: 情報社会論

資 源 生産だけでは• 良質のコーヒー豆• 資 源 生産だけ:先進国に安く買いたたかれる• =貨幣からの疎外• 貨幣への疎外以前には戻れない!• なんとか富を得たい。• 自分たちもモード• コーヒー豆 工場でパッケージ• ブランド化(情報)で世界市場で勝負!

Page 123: 情報社会論

ここで

• 情報化社会• =モノよりも情報に相対的に価値を置く社会

Page 124: 情報社会論

A > U (モード)a:購買のリズム(スピード)

u:消費(必要)のリズム(スピード)A(購買のリズム)の方が、  

     U(消費のリズム)よりも速い行動

Page 125: 情報社会論

再:モデルチェンジ

• 画期的な技術…はそうそう生まれない。• そこで、デザインを変える!• そして宣伝する(情報による需要の創出)• 「今年の新型はカッコイイ」• 翌年…「今年の新型はカッコイイ」• いままでのクルマを下取りに出してもらって、新型を買ってもらう(クレジット!)

Page 126: 情報社会論

再: GM

• 新しい画期的なクルマ• そうそう作れない。• しかしもう需要はいっぱい。• ×戦争で壊す• デザインと広告とクレジット

Page 127: 情報社会論

ここで

• 情報化社会• =モノよりも情報に相対的に価値を置く社会

• モノの生産能力拡大:価値減少• 情報(設計・デザイン)で、モード起こす!• 消費のスピード<購買のスピード• (資源 ・環境が持つのか?!)

Page 128: 情報社会論

冬タイヤ

• 日本・アメリカ・ヨーロッパのメーカー

• アジアのメーカーも増えてきた。• 断然安い!• しかしブリジストンを買うのはなぜ?

Page 129: 情報社会論

資 源 の量で値段違う

• 14インチよりも、 15インチ・ 16インチの方が高い=資 源 の量で値段決定

• ブランド(ブリジストンのブリザック!)でも値段が違う。

• 性能(設計:どんな材料をどのぐらい使うか、どんなタイヤの表面のパターンをどのようにするかなど)・ブランド ともに情報

• 情報によっても値段が違う!

Page 130: 情報社会論

購入

• 性能比較• ブランド名(性能比較:難しい。有名ブランドの方が性能が良いに違いない)

• さらに別の理由も• 本学の学生が勤めている!• 自分の大学・自分の地域・自分の国の利益

Page 131: 情報社会論

プラネテス概略

• 2003・ 4年 NHKBS2 土曜日朝 8: 06より放映• 近未来の宇宙が舞台• 地球、ステーション、月面の間には旅客機や貨物機が行き交う。

• 音速の 10倍以上の速度で移動可能• この時代、大きな問題となっているのは、宇宙開

発にともなって発生するゴミ(デブリ)• 主人公ハチマキ(星野八郎太)は、宇宙産業の大手・テクノーラ社で、デブリの回収を担当

                        

            

131

Page 132: 情報社会論

概略 2•     クレア・ロンド 管制課 中米の小国          “エルタニカ(発展途上国)” 出

身       出身にコンプレックスを持っている。

テマラ・ポワチエ エルタニカの科学者。新開発した宇宙服をテクノーラ社に売り込みに来る。

132

Page 133: 情報社会論

エルタニカ=発展途上国

• デザインが悪い• たぶん言い訳。• どんなデザインでも買う気はない• どんな性能だって買う気はない• そもそも確かめもしない。• なぜだろう?

Page 134: 情報社会論

モードと発展途上国

先進国• 需要を創りだす!• 自社の、自国 供給<需要• せっかくモードで需要作り出したのに発展途上国に取られたくない。

• 発展途上国には一方的に• 需要を引き受けてもらう• 安い原材料を引き受けてもらう• 廃棄 物を引き受けてもらう• 名目上独立しても経済植民地! 

発展途上国

• モードで勝負して• 先進国の仲間入りしたい!

Page 135: 情報社会論

先進国は発展途上国に

• 原材料を安く売ってほしい(安)• →先進国のモード支える• 工業製品売ってくれる(高)• →需要• 武器は売ってくれる。究極の需要• けど、最先端の製品は買ってくれない• ⇔需要の取り合い!

Page 136: 情報社会論

エルタニカ

• 貧困 • 国の様子・テマラさんの食堂での様子• クレアさんとの会話• 貧困=「貨幣への疎外」・「貨幣からの疎外」• 両方揃って貧困• お金を持っていない≠貧困• お金が必要で、持っていない=貧困• 例:トトロ

Page 137: 情報社会論

グループワーク(課題 1 ~ 3全面使用 両面

可)• 私たちのモードの発展と発展途上国の関係  をプラネテスの事例で考えてみよう。• その際、必ず以下の用語は使用しよう。

– 貨幣への疎外・貨幣からの疎外– モード– 情報化社会

137

Page 138: 情報社会論

新しい社会のモデル

• 私たちが、新しい社会のモデルを新潟で作る。

• 資 源 の大量取得・大量消費・大量生産・大量破 棄 、それを支える南の貧困(発展途上国)・北の貧困の構造は変える。

• もちろん間接化(問題が起きると、規制のゆるい地域で行う)による問題解決の先送りの構造を起きないようにする。

Page 139: 情報社会論

しかも• 「理想のために我慢しましょう!」できる人もいるかも知れないけど、それだけで世の中かえるのはムリ(第1章)

• となりの芝生(情報化社会)が青い!• ガマンではなく、魅力で人を変える。

Page 140: 情報社会論

手塚夫妻

• 2006年 放送 トップランナー• 手塚の設計の特性は?• 次の社会の条件との関連は?•   需要を生み出し、けど資 源 をムダにせず、かつ理想のために我慢せず、、、

• そして束縛しないけど、間接化に走らない何か

Page 141: 情報社会論

屋根の家の“情報化社会”

• デザイン勝負• 施主さんたち「手塚さんとお話しているなかで、自分たちの欲しい家が見えてくる」

• あの家族専用?!• オリジナリティ高いからこそ、万人受けではないけど、「他にも欲しい家族」がいた場合、とっても価値がある!

• まったく新しい需要の創造!

Page 142: 情報社会論

6年たっても施主大喜び

• いまだに付き合い。• 設計者• 工夫する⇒施主に喜んでもらえる• ⇒工夫することが楽しい• ⇒さらに施主にも工夫する• ⇒さらに喜んでもらえる• ⇒次々と新しい需要

Page 143: 情報社会論

ポイント

• 個人にあったオリジナルな設計(デザイン)

• 情報で利益• 家一軒分資 源 =多くの利益• 資 源 は無駄にしないで、需要は多い!• 設計者:自発的に工夫• 施主:嬉しい• 誰も理想のために我慢していない!

Page 144: 情報社会論

「情報化社会」から“情報化社会”へ

• 「情報化社会」=モードで需要を掘り起こすために大量生産・大量消費・大量破棄

• 北の貧困・南の貧困• “ 情報化社会”=モードで需要掘り起こすけど、同じ資源 で、多くの利益(たくさん売らなくても需要掘り起こせる)。

• 社会主義や一部の取り組みのように理想のために我慢しない。モードの魅力そのままに

Page 145: 情報社会論

きっと手塚夫妻の家高い• 高くても売れる。十二分に施主、喜ぶ!• とっても大切• 安売り薄利多売=デフレを起こす=資 源 買いたたき勝負

• 手塚夫妻=“情報”:施主も具体的には気が付いていない、その家族の幸せをファシリテート

• 気づきを促す技法=茶飲み話=リラックスの中で、相手の気持ちを引き出す。

• “ 情報”の部分:お金を出しても惜しくない。

Page 146: 情報社会論

トトロ

• おばあちゃん:メイちゃんに悪いもの食べさせない

• 身内だから(コミュニティ:地縁や血縁、友情で深く結びついた社会)

• 手塚夫妻• 顧客とコミュニティ形成(作る前)・維持(作った後)

• お金でない部分で良いもの作る喜び!

Page 147: 情報社会論

産直学生ボランティア

• 島根の直売所• そもそも人がいない。• ⇒つぶれる• 形が悪く流通には乗らない。• けどおいしい。• 学生がボランティアで、大阪で売る• 5倍の値が付く! 新しい需要• 都市と農村を結ぶ

Page 148: 情報社会論

新潟ならもっと

• 島根⇔大阪  100KM

• 新潟なら• 西蒲区・西区の農家• 西区内でも、中央区でも、大きな消費地• 数キロ~ 10数キロ• ガソリンと言う資源 も節約• そして何より、コミュニティ!

Page 149: 情報社会論

新潟内なら

• 消費者・農家• お互いに会える!• おばあちゃんとメイちゃんの関係• コミュニティ形成も可能か• 生産者:喜びの声聞ける(参考:手塚夫妻)• 嬉しい⇔工夫のプラスのループ• 消費者:安心・安全という“情報”• 十分にお金を出す価値のある情報

Page 150: 情報社会論

集団で問題を解決する力• 施主の好みをファシリテート• =コミュニティ形成能力• 農家の方の気持・消費者の気持ちをつなぐ=コミュニティ形成能力

• 新潟:都市も、農村(びっくりするほどコミュニティ残っている=新しい需要に結びつく)

• 集団での問題解決能力があり、情報技術に詳しく、経営にも明るい=私たち

• 私たちの、私たちによる、私たちのための 新潟モデル=世界を変える!

Page 151: 情報社会論

・ 新しい“情報化社会”を創るために、私たちが出来るアイディア論じてください。

例:産直ボランティア

・アイディアが、人に伝わるようにレポートする

・アイディアが“情報化社会”にどのように貢献するのか、講義で用いた用語(モード・間接化・コミュニティ・大量生産・大量消費・大量破 棄 ・北の貧困・南の貧困・デフレスパイラル)を必ず用いて議論する。

レポート課題

Page 152: 情報社会論

注意事項引用文献の提示の仕方・参考文献表の作成の仕方は「社会学評論スタイルガイド」(日本社会学会ホームページにリンクされています)に従ってください(WEB閲覧可)。

引用箇所が不明確なものは、採点対象外とします。

受領印がないものはレポートではありません(E評価)

欠席が 1/3に達していればレポート提出資格はありません(F評価)

分量は自由(必要事項が明確に書かれていること)

 レポート内に感想等、課題以外の記述不可

図や表を入れるのは、よいことですが、図や表は文章で説明する必要があります。説明のない図や表、箇条書きが含まれているものは、採点対象外とします。

Page 153: 情報社会論

評価基準

A.論理的な破綻・矛盾もなく、かつ結論に至る考えにオリジナリティが認められるもの

B.多少の論理的な破綻・矛盾があっても、結論に至る考えにオリジナリティが認められるもの

C. ある程度の論理的破綻・矛盾があっても、結論に至る考えにこの半年間のトレーニングの成果が見て取れるもの

D.A~Cの要件に当てはまらないもの

講義を理解=情報を消費する(できて当たり前)

講義から新しいアイディア(情報)を生み出す=情報を生産(評価対象)

評価を受けるための必要条件:課題についてレポートが書かれており、また注意事項が守られていること

Page 154: 情報社会論

提出方法

提出日時は、事務室の掲示に従う(7月 25日月曜日)。

提出方法:

1 )あらかじめ事務室で“レポート提出票”を受け取り、必要事項を記入しレポートの表紙にする

2 )1 3 時 30 分に指定の教室(事務の掲示を参照)に小宮山が いるので、直接手渡す。

3 )“レポート受領書”を受けとる(要保管!)。

就活や部活動、病気などで欠席し

グループワークが足りない人は、1 3 時 10 分に集合!

グループワークを行います。 

Page 155: 情報社会論

NHKクローズアップ現代

• 2010年 7月 1日 (木 ) 放送• プロボノ•  ~広がる新たな社会貢献のカタチ~• NHK 総合  7 時 30 分 ~7 時 56 分

Page 156: 情報社会論

プロボノ

• プロボノ 企業での知識=ボランティアに活かす。

• プロボノが新しい情報化社会だと言っているのではありません。

• むしろプロボノが流行するというのは、いままでの情報化社会のゆがみです。

• なぜいまプロボノなのか

Page 157: 情報社会論

仕事の比較

いままでの「情報化社会」• 自分の仕事が社会に貢献しているのか実感がない

• 「ありがとう」という言葉を聞かない

• コミュニティない• →仕事で得られないので、プロボノ活動にもとめる

• 水俣病・農薬 の話• →見えない(不可視化)• 法律の抜け穴

新しい“情報化社会”• 手塚夫妻• 顧客の話を聞いて• 顧客も気が付いていない• 顧客の人生を創る• 新しい情報(設計)を創造• 感謝の言葉を 6年たっても• コミュニティ• →仕事の中で喜び得られる。• →嬉しいから法律の抜け穴考えない

Page 158: 情報社会論

コミュニティの違い

いままでの「情報化社会」• コミュニティの中は、優遇• コミュニティの外は差別• 例:プラネテス(先進国)• 例:ルワンダ(フツ・ツチ族)

• 伝統的なコミュニティ

新潟伝統的なコミュニティ +

新しい“情報化社会”• コミュニティを広げて行く• 手塚夫妻• 仕事をすると、どんどんコミュニティが広がる(さらに良い仕事。法律で縛られるのでなく、同じコミュニティのひとのために)

• ルワンダ(民族の壁を越えて)

• 奥田道大先生• 都市=他者を受け入れる力

結び付けて新しい広がるコミュニティを創造

Page 159: 情報社会論

産直学生ボランティア

• 島根の直売所• そもそも人がいない。• ⇒つぶれる• 形が悪く流通には乗らない。• けどおいしい。• 学生がボランティアで、大阪で売る• 5倍の値が付く! 新しい需要• 都市と農村を結ぶ

Page 160: 情報社会論

新潟ならもっと

• 島根⇔大阪  100KM

• 新潟なら• 西蒲区・西区の農家• 西区内でも、中央区でも、大きな消費地• 数キロ~ 10数キロ• ガソリンと言う資源 も節約• そして何より、コミュニティ!

Page 161: 情報社会論

新潟内なら• 消費者・農家• お互いに会える!• おばあちゃんとメイちゃんの関係• コミュニティ形成も可能か• →都市と農村:広がる新しいコミュニティ• 生産者:喜びの声聞ける(参考:手塚夫妻)• 嬉しい⇔工夫のプラスのループ• 消費者:安心・安全という“情報”• 十分にお金を出す価値のある情報

Page 162: 情報社会論

集団で問題を解決する力• 施主の好みをファシリテート• =コミュニティ形成能力• 農家の方の気持・消費者の気持ちをつなぐ=コミュニティ形成能力

• 新潟:都市も、農村(びっくりするほどコミュニティ残っている=新しい需要に結びつく)

• 集団での問題解決能力があり、情報技術に詳しく、経営にも明るい=私たち

• 私たちの、私たちによる、私たちのための 新潟モデル=世界を変える!

Page 163: 情報社会論

新しい社会のモデル

• 私たちが、新しい社会のモデルを新潟で作る。

• 資 源 の大量取得・大量消費・大量生産・大量破 棄 、それを支える南の貧困(発展途上国)・北の貧困の構造は変える。

• もちろん間接化(問題が起きると、規制のゆるい地域で行う)による問題解決の先送りの構造を起きないようにする。

Page 164: 情報社会論

しかも• 「理想のために我慢しましょう!」できる人もいるかも知れないけど、それだけで世の中かえるのはムリ(第1章)

• となりの芝生(情報化社会)が青い!• ガマンではなく、魅力で人を変える。

Page 165: 情報社会論

実際の事例

• 西区赤塚のトウモロコシ農家• 規格外で出荷できない畑• このままだと、せいぜい肥料• この資 源 をムダにせず、新しい情報を

付加して、需要を創りだせないか?• しかも魅力的に!

Page 166: 情報社会論

実際の事例続き• トウモロコシ狩りを企画!• 顧客がトウモロコシを収穫するビジネス• おばあちゃんの畑でのメイちゃんのように

• 家族で!楽しい• 小宮山はひとりで (;;)• 農家:収穫の手間はない。• 顧客:喜びは数倍に!!(新しい需要)• モノは、ただの規格外の野菜• +安心・安全・自然という雰囲気=情報

Page 167: 情報社会論

案:トレーサビリティ +α

• 商品: IC タグやバーコードで生産者・加工業者をたどれる仕組み

• さらにもう一歩、コミュニティ形成に役立てられないか

• 消費者から、生産者にアクセス可能• トレーサビリティ→「いいね」ボタン• コンタクト・見学可能

Page 168: 情報社会論

変革

今までの情報化社会• 間接化• モードの競争• 薄利多売• 大量生産・大量消費・大

量破棄• 法律で規制• 利益のために抜け道を探る

新しい情報化社会• 人々を結びつける• 一人ひとりのための情報• 高付加価値• 資 源 を有効活用• 一人ひとりのために• 自発的・工夫・感謝• 法律でなく、仕事の喜びで不正しない

Page 169: 情報社会論

新潟モデル=世界を変える• ルワンダ:コーヒー工場の共同経営者• 日本で経営を学んだ• 私たちが、新しい“情報化社会”のモデル• 魅力的なら世界に広がる• ルワンダ・プラネテスも• 最後は個人と個人のつながり:新しい広がるコミュニティが前進のカギ

• 市民レベルでの交流があって、そして投資が活きる。

=新潟国際情報大学が世界を変える!

Page 170: 情報社会論

魅力的な新しい情報化社会の新潟モデル

• いままでの「情報化社会」モデル• 儲かるから普及した• 私たちの新しい情報化モデル=新潟モデル• 儲かって、さらに働いて嬉しい• さらに工夫・さらに儲かる(≠理想のためにガマン)• 世界がマネしてくれる。• どんどんマネしてもらう。• 草の根(市民レベルの交流)で広げて行く

Page 171: 情報社会論

新潟国際情報大学

• 建学の理念• 「日本文化と異文化との違いを理解し、国や地域を越えて情報文化に貢献できる人材を育成します。」「情報社会を先導し、国・地域・人間の文化を尊重しつつ、国や地域を越えて人類の福祉向上に貢献します。」

Page 172: 情報社会論

これからの仕事人・地域人・家庭人として

• 新潟国際情報大学の卒業生• 私たちの、私たちによる、私たちのための新しい情報化社会

• =情報文化を創造• 具体的なプランをレポート• 卒論も、就職後のやりたい仕事、地域で行いたいこと

• このレポートが第一歩

Page 173: 情報社会論

・ 新しい“情報化社会”を創るために、私たちが出来るアイディア論じてください。

例:産直ボランティア

・アイディアが、人に伝わるようにレポートする

・アイディアが“情報化社会”にどのように貢献するのか、講義で用いた用語(モード・間接化・コミュニティ・大量生産・大量消費・大量破 棄 ・北の貧困・南の貧困・デフレスパイラル)を必ず用いて議論する。

レポート課題

Page 174: 情報社会論

みなさんのレポートに

• ものすごく、期待しています。• いま、実現可能なものは、ぜひ実際に一緒に行いましょう。

• いまは、実現不可能なものも、いずれ一緒に実現させていきましょう。

半年間、お付き合いいただき、ありがとうございました。