NIMSフォーラム@東京国際フォーラム東京工業大学 元素戦略研究センター&応用セラミックス研究所 細 野 秀 雄 NIMS フォーラム@東京国際フォーラム
くらし学際研究所
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講演者からのメッセージ
私が専門とするインドネシアの地方
経済は、製造業が成長を牽引している
同国都市部に比べて発展が遅れがちな
のですが、近年、農園作物農業の生産
が急速に伸びて、経済成長と雇用増が
促進されています。成長と雇用を牽引
するその農園作物の代表例が、アブラ
ヤシです。
このアブラヤシ生産の伸びは、農園
面積の拡大に支えられて可能となりま
した。それゆえ、当地の熱帯林を破壊
しているので環境面では望ましくない
との批判も招いています。
ところで、アブラヤシから搾油され
るパーム油は、精製工程を経て主に食
用油・加工食品材料として用いられま
す。それらパーム油製品の生産増には、
日本を含む外国からの需要増が大きく
寄与しています。グローバル化のなか
で私たちのくらしや食習慣がどのよう
に変化しパーム油製品の需要増へとつ
ながっているのか、そのくらし・食習
慣の変化は何を意味するか、環境への
負荷を減ずる方法はないかについて、
現地での見聞を基にお話ししたいと思
います。
■主な論文1.「インドネシアの金融政策と農園事業振興策―通貨危機時の展開について―」同志社大学人文科学研究所編『金融システム改革と現在経済』晃洋書房所収 2010年。2.「インドネシア地方部における産業・需要構造の変化と対中央部所得格差の変動―リアウ・東カリマンタン・パプアの事例から―」『社会科学』 (同志社大学人文科学研究所 )所収 2009年。3.「インドネシアにおける中央 -地方間所得格差の変動―農・鉱業部門生産の動向に焦点を当てて―」『社会科学』所収 2009年。4.「インドネシアにおけるアブラヤシ農園開発と労働力受容― 1990年代半ば以降の全国的動向と北スマトラ・東カリマンタンの事例から―」『社会科学』所収 2007年。
■経歴1994年 3月 神戸商科大学大学院経済学研究科博士後期課程 中退1994年 4月 同志社大学人文科学研究所助手、専任講師を経て2008年 4月 同上 准教授。
■専門分野インドネシアの地方経済開発
○どなたも参加できます。
参加費500円。
○参加ご希望の方は電話・ファックス、ブログコメントでお申し込みください。
林 田 秀 樹 氏
同志社大学人文科学研究所・准教授くらし学際研究所所員